釜石シーウェイブス 21年度新体制~新ヘッドコーチに須田康夫氏、法人化で運営力強化
新体制へ向け意欲を高める(左から)桜庭吉彦GM、須田康夫HC、坂下功正総監督
ラグビー・トップチャレンジリーグ(TCL)の釜石シーウェイブス(SW)RFCは4日、2021年度の新体制を発表した。昨季はフォワード(FW)コーチとしてチームを支えた須田康夫氏(37)がヘッドコーチ(HC)に就任し、チームの指揮を執る。また、来年1月開幕予定の新リーグ参入に向け、法人格を取得。一般社団法人としてガバナンス(統治)の強化や信用力の向上も進めながら、新シーズンに臨む。
SWは昨季、TCLの上位4チームを加えて行われるトップリーグのセカンドステージ出場を目標に戦ったが、5位に終わった。坂下功正総監督(62)は「残念な結果だった。バックスがゲームをコントロールできたら、もっと良くなった試合がたくさんあった。FWの強化という成果もあり、さらにレベルアップできると考えている。スタッフをまとめ、いいチームにしていきたい」と力を込めた。
須田氏は10~17年度の8年間、SWでプレー。14~17年度はキャプテンを務めた。現役引退後は出身地の宮城県石巻市に戻り、高校チームの指導などに当たってきたが、昨年、2年ぶりに釜石へ。FW強化に手腕を発揮し、「釜石の強みはセットプレーとファイティングスピリット。しっかりと戦って、新しいウイニングカルチャーをつくれるよう誠心誠意努めていく。多くの人がグラウンドに顔を見に来てもらえるようなチームにしたい」とプランを描く。
法人格の取得は4月30日付け。ゼネラルマネジャー(GM)を務める桜庭吉彦氏(54)が代表理事に就任した。SWはこれまで任意団体だったが、新リーグ参入の意思を示したことを受け、日本協会から社会的責任が明確な組織づくりを求められていた。
法人化で、▽財政など組織運営の透明化・強化▽ホームゲーム主催に向けた社会的信用力の強化-を目指す。桜庭氏は「これまで以上に地域と共生するスポーツクラブとして取り組んでいく」とした。
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