釜石大槌地区中総体 コロナに負けず、県大会目指し9競技で熱戦
市民体育館で行われたバドミントン。優勝目指し全力でプレー=19日
2021年度釜石大槌地区中学校総合体育大会(中総体)は19、20の両日、9競技が行われた。各会場では新型コロナウイルス感染防止策を徹底し、安全安心な大会運営に生徒、教員、保護者ら関係者が協力した。昨年は中止された県大会が今年は実施予定。選手は持てる力を存分に発揮し、地区代表の座をかけて熱戦を繰り広げた。
昨年の中総体は県大会以上が中止され、釜石大槌地区では7月に代替の地区大会を無観客で実施。柔道を除く8競技が行われた。今年は一部競技を除き、保護者の観戦が可能となったが、人数制限や入退場時間の設定、拍手での応援など細かなルールが設けられた。特に屋内施設では十分な換気、選手との接触回避に努め、感染リスク低減を図った。
軟式野球の準決勝、釜石―大平・唐丹の試合=20日、平田運動公園野球場
保護者はコロナ対策のマナーを守り、拍手で応援
釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムは、初めて同大会サッカー競技の会場となり、釜石東・甲子合同チームと大槌学園が対戦した。両校合同チームは昨秋の新人戦に続いての結成。甲子の菊池一朗主将は、中学部活動の集大成に「ラグビーワールドカップ(W杯)があった場所で試合ができてうれしい。3年間やり切った」。釜石東の松下青夏主将は「プレーしやすい会場。試合に負けて悔しいが、新人戦から甲子中と合同でやれたことは大切な思い出」と振り返った。
釜石鵜住居復興スタジアムで熱戦を繰り広げたサッカー。ラグビーW杯の聖地で中総体の思い出を刻む
甲子中体育館で行われたバレーボール=19日
バレーボールは甲子中体育館が会場。2連覇を目指す釜石中の女子は初戦から気合い十分。古水結菜キャプテンは「サーブも安定し、まずは1勝。絶対、県大会に行きたい」。菊池夢捺部長は「コロナの影響で各種大会が中止、内陸に練習試合に行けないなど実践の場が極端に減ったが、自分たちなりにできることをやってきた。次も勝ちたい」と思いを強くした。
19日の降雨予報を受け、軟式野球の2試合、ソフトテニスの全日程が20日に順延されたが、2日間で全9競技の試合を終えた。
釜石新聞NewS
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