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県レベルのバレーボール大会で初めての優勝を飾った栗林ラビ—の主力選手と指導者

栗林ラビー(小学生バレー)県大会で快挙〜めんこいテレビ杯で初優勝、攻撃 守備のバランス良く

県レベルのバレーボール大会で初めての優勝を飾った栗林ラビ—の主力選手と指導者

県レベルのバレーボール大会で初めての優勝を飾った栗林ラビ—の主力選手と指導者

 

 第30回岩手めんこいテレビ杯県小学生バレーボール新人大会(県バレーボール協会、県小学生バレーボール連盟主催)は13、14の2日間にわたり、陸前高田市など気仙地域の5会場で開かれ、釜石市代表の栗林ラビーが優勝した。新人大会(5年生以下)とはいえ、1984年から活動するラビーはチーム史上初の県チャンピオンに輝いた。選手2人が有望選手賞、藤原明広監督兼代表が優秀監督賞を受けた。

  

 大会は男女と混合の計3部門あり、ラビーなど女子部門には38チームが出場した。ラビーは釜石・花巻地区(東和を含む)予選を勝ち抜き、本大会に進んだ。順調に勝ち進み、準々決勝では強豪の軽米にセットカウント2―1の逆転勝利。準決勝も一関を2―1で逆転して粘り強さを見せた。決勝は田頭(八幡平市)に2―0で圧倒した。

 

 全試合を通じて活躍した選手10人を選ぶ有望選手賞を山崎新菜さん(釜石5年)と小笠原早紀さん(栗林5年)が受けた。

 

 主将の金野涼葉さん(鵜住居5年)は1年生から入団し、ポジションは守備力を問われるバックセンター。「手応えは感じていたけど、本当に優勝してビックリした。全員サーブが良く、攻撃と守備のバランスもいい。6年生になったら、もう一度、県で優勝したい」と意欲を高めた。

 

 小林夏穂さん(栗林6年)は「今のメンバーは早くから試合に出ている。監督さんも、だんだん強くなっていると話していた。みんな元気がいい。優勝できて、私もうれしい。中学校でもバレーボールをします」と、〝後輩〟の活躍に励まされたよう。

  

 ラビーは創設から約36年のチーム歴を重ねる。これまで県内大会で何度か準優勝があり、2005年には全国大会に初出場した。数年前には選手が4人と存続の危機もあったが、栗林小児童主体の選手編成から広域化を進め、現在は1年生以上20人が登録する。選手が在籍する学校は市内6校、大槌町1校に広がる。

 

 保護者コーチ3人とチームを指導する藤原監督(62)は「新人大会とはいえ、県大会での初優勝はすごい。来年の活躍が楽しみだが、主力がごっそり抜けるその後が心配」と悩みは尽きない。

 

 チームの本拠地は栗林小体育館。練習は火・木曜日の午後6時半から約2時間。土・日曜日は午前9時から昼まで行う。加入、見学の問い合わせ、申し込みの連絡は、副会長の菊池健さん(電話090・8924・2221)へ午後6時以降に。

岩手ビッグブルズ(Bリーグ3部)、釜石でホーム2連勝 被災地を勇気づける〜特別ユニホームで躍動、釜石出身アーティスト 小林覚さんデザイン

岩手ビッグブルズ(Bリーグ3部)、釜石でホーム2連勝 被災地を勇気づける〜特別ユニホームで躍動、釜石出身アーティスト 小林覚さんデザイン

第4Q終盤、連続得点で勢いづく岩手ビッグブルズ(紺)=13日

第4Q終盤、連続得点で勢いづく岩手ビッグブルズ(紺)=13日

 

 日本プロバスケットボール男子Bリーグ3部(B3)の岩手ビッグブルズは13、14の両日、釜石市鵜住居町の市民体育館で開かれた第5節のホーム戦で、岐阜スゥープスと対戦。2試合とも勝利し、通算9勝1敗で単独首位をキープした。東日本大震災復興祈念試合と位置づけられた本戦。「絶対負けられない」とチーム一丸となってもぎとった勝利は、地元の観客らに大きな感動を与え、震災から間もなく10年となる被災地を活気づけた。

 

 ブルズの釜石での試合は、2019年12月の同体育館こけら落とし以来2回目。13日午後6時からの試合には、452人が来場した。

  

 第1クオーター(Q)を21―12、上々の立ち上がりを見せたブルズだったが、その後、岐阜にじわじわと追い上げられ苦しい展開に。第3Q終了時点で60―57とリードを奪われた。最終第4Qも一進一退の攻防。地元応援団の力強い後押しを受け、勝利への執念を燃やすブルスは終盤の連続得点で必死の追い上げ。試合終了1分20秒前に79―79の同点に持ち込んだ。ドラマはまだまだ続く。残り9・9秒。岐阜のファウルでフリースローを得たブルズは、奥州市出身、在籍10年目の千葉慎也選手が2本とも確実に決め、逆転に成功。激しいディフェンスで最後まで守り切り、81―79で接戦を制した。

 

試合終了間際、ブルズの逆転に沸きたつブースターら

試合終了間際、ブルズの逆転に沸きたつブースターら

 

 大槌町の会社員田中吉子さん(56)は「最後まで諦めない姿に感動した。最後の2点はみんなの気持ちが伝わったのかな。震災10年にあたり、(意義ある)大きなプレゼントになった」とチームをたたえた。

 

 釜石市の双葉ミニバス少年団に所属する川村惺雅君(双葉小6年)は「接戦試合でめっちゃ面白かった。ブルズのプレーは自分たちのお手本。ドリブルの強さとかまねできるようになりたい」と憧れのまなざし。この日は前座のU―12の試合に釜石選抜メンバーの一人として出場した。

  

 勝敗を左右するフリースローを決めた千葉選手(33)は、現選手の中で唯一の岩手県出身者。「この場面で自分かと運命的なものを感じた。この地の力も宿ったのかな。(ボールがゴールに)吸い込まれていった」。我慢強くプレーし、メンバー全員で被災地に届けられた価値ある勝利に喜びをにじませた。千葉選手はこの日、MVP賞も受賞した。

 

 14日は109―57、今シーズン最多得点で快勝。連勝を6に伸ばした。第6、7節は3位につける東京エクセレンスとの4連戦に挑む。

 

小林覚さんによる特別ユニホームで躍動

 

復興祈念ユニホームについて紹介する小林覚さん(右)と松田文登副社長

復興祈念ユニホームについて紹介する小林覚さん(右)と松田文登副社長

 

 今回の復興祈念試合で岩手ビッグブルズの選手を鼓舞したのが、釜石市出身のアーティスト小林覚さん(31)のアート作品をデザインした特別ユニホームの着用。被災地復興の力となるべく活動してきたクラブが、震災10年にあたり作成した。4月に宮古市で開催されるベルテックス静岡戦でも身に着ける。

 

 釜石の試合で着用したのは、2色(紺・白)のうち紺色のユニホーム。一部に小林さんが描いたアートがあしらわれる。原画は小林さんが大好きなビリー・ジョエルの名曲「マイ・ライフ」(1978年)をイメージした作品。歌詞を自分の耳に聞こえたとおりに文字化し、小林さんならではの表現でつづっている。同曲は自分らしい生き方や心の豊かさが歌われている。

 

ユニホームにデザインされた小林さんの作品

ユニホームにデザインされた小林さんの作品

 

 復興祈念ユニホームの作成は、知的障害のあるアーティストの作品をさまざまな形で世に送り出している福祉企画会社、ヘラルボニー(松田崇弥社長、盛岡市)との共同企画。復興にかけるブルズの強い思いに共感した同社がデザインを担当した。

 

 13日は小林さんと同社の松田文登副社長が試合を観戦。松田副社長は「障害のあるアーティストの作品をプロスポーツチームが取り入れるのは全国初。障害のイメージを変えていく一歩を岩手から踏み出せたのは大きい」と強調。

 

 今回のタイアップを提案した伊藤良太主将(28)は「おしゃれでかっこいいユニホーム」と気持ちを高ぶらせ、「スポーツとのコラボで発信できる社会的メッセージは多い。この実現が力になり、次の10年につながっていけば」と願った。

 

 被災地岩手でバスケットボールをする意義を選手全員で共有し、体現するブルズ。13日は試合前に岐阜の選手と釜石祈りのパークを訪れ献花、震災犠牲者の冥福を祈った。伊藤主将は「自分たちがバスケをする意味をあらためて考えさせられたと思う。つらい思いをしている方々に元気や明日への活力を与えられるようプレーしていきたい」と誓った。

ラグビーのまち構想実現に向け、釜石と東京をオンラインでつないで実施された協定締結式

「ラグビーのまち」創造へ〜釜石市、コンサルティング会社と連携協定 復興スタジアム

ラグビーのまち構想実現に向け、釜石と東京をオンラインでつないで実施された協定締結式

ラグビーのまち構想実現に向け、釜石と東京をオンラインでつないで実施された協定締結式

 

 釜石市は1月28日、コンサルティング会社フューチャーセッションズ(東京都渋谷区、有福英幸社長)とスポーツを生かしたまちづくりの実施に関する包括連携協定を結んだ。両者はラグビーワールドカップ(W杯)の会場となった釜石鵜住居復興スタジアムの運営、活用方法を検討する委員会の事務局業務を協働で進めており、連携を強化。「ラグビーのまち釜石」の多様な新価値の創造に挑戦する。

 

 フューチャーセッションは、多様な人をつなぎ共創的な対話や協業で新たな関係性やアイデアを生み出す場。同社は、この手法を用いた企画・運営、共創型の事業開発・組織開発支援などを展開している。釜石市との関わりは2014年からで、最近ではスタジアム運営委の事務局業務をサポートしてきた。

  

 協定締結は、双方が持つ資源を有効に活用した協働による活動を推進し、地域の活性化やラグビーのまちとしての振興を図るのが狙い。▽ラグビーW杯の成果を生かしたまちづくり▽スポーツを基軸とした地域産業の振興▽スポーツによる青少年の健全育成・人材育成―など7項目に取り組む。

 

 締結式は都内の同社と釜石市鈴子町のシープラザ釜石内のラグビーカフェをつなぎ、モニター越しで実施。野田武則市長は「力と知恵を借り、『ラグビーのまち釜石』構想の実現に向け一歩を進めたい」と期待を込めた。

 

 両者は取り組みを効果的に遂行するため、定期的に協議の場を設ける。有福社長は「パートナーとして、新たな価値の創造や地域課題の解決をサポートしたい」と強調した。

「素晴らしい環境に感謝」と秋田工の選手ら=釜石鵜住居復興スタジアム

花園での躍進誓う、合宿の成果を勝利に〜釜石市の補助金活用、盛岡工・秋田工

花園での勝利を目指し練習する盛岡工の選手ら=根浜多目的広場

花園での勝利を目指し練習する盛岡工の選手ら=根浜多目的広場

 

 第100回全国高校ラグビー大会に出場する盛岡工高と秋田工高のラグビー部が、27日から東大阪市の花園ラグビー場で開幕する大会に向け、釜石市でそれぞれ合宿を行った。市が11月に創設したスポーツ合宿推進事業補助金制度を活用した第1号で、釜石で昨年開催されたラグビーワールドカップ(W杯)のレガシー(遺産)を花園での躍進につなげる。両校の監督と主将が11日、釜石市役所を訪れ、野田武則市長に感謝と決意を述べた。

 

 優勝2回の盛岡工は12大会ぶり35回目の出場。初戦は28日に関西学院高(兵庫)と対戦する。小原義巧監督(38)は2007年から11年まで釜石シーウェイブス(SW)RFCのSOとして活躍。現役引退後、母校の実習教諭となり、16年からラグビー部の監督を務める。久しぶりに臨む花園へ向け、「合宿の成果を全国大会につなげ、岩手に明るいニュースを」と意気込む。兼平歩雅主将(3年)は「感謝の思いを忘れず、ベスト16に食い込めるよう頑張りたい」と決意を述べた。

 

「素晴らしい環境に感謝」と秋田工の選手ら=釜石鵜住居復興スタジアム

「素晴らしい環境に感謝」と秋田工の選手ら=釜石鵜住居復興スタジアム

 

 一方、全国最多15回の優勝を誇る秋田工は3大会ぶり68回目の出場。28日の初戦で東海大静岡翔洋高(静岡)と対戦する。淡路直明監督(56)は「釜石の素晴らしい環境で準備できることに感謝」、川瀬翔太主将(3年)は「合宿の成果を生かし、いい形で花園に臨みたい」と決意を述べた。

 

 秋田工出身で釜石シーウェイブス(SW)RFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(54)も駆け付け、「花園で東北旋風を」とエールを送った。野田市長は「目標を達成してほしい」と激励した上で、「復興スタジアムを多くの方に使ってもらうことで歴史が積み重ねられる」と合宿推進事業の意義を強調した。

 

野田市長を表敬訪問した盛岡工、秋田工の監督や主将ら

野田市長を表敬訪問した盛岡工、秋田工の監督や主将ら

 

 補助制度はW杯の会場となったスタジアムなど施設を活用し、交流人口の拡大を促すなどが狙い。対象は東北6県と新潟県の団体で、交通費と宿泊費(上限35万円)を補助する。

 

 盛岡工が11~13日、秋田工は11~14日に釜石で合宿。12日は盛岡工が鵜住居町の根浜海岸観光施設多目的広場で、秋田工は鵜住居復興スタジアムでそれぞれ練習を重ねた。

パスをつないでラグビーの楽しさに触れる児童

ラグビーで学ぶ「思いやり」、鵜住居小で体験授業

パスをつないでラグビーの楽しさに触れる児童

パスをつないでラグビーの楽しさに触れる児童

 

 鵜住居小(堀村克利校長、児童144人)は、ラグビーワールドカップ(W杯)の成果を生かしたまちづくりの推進に向け、釜石市が企画する「ラグビーのまち釜石」教室を体育の授業に取り入れている。12日は3、4年生が参加。地元のラグビー選手も実践する少しきつめのトレーニングメニューで競技を体験し、仲間を思いやる気持ちや協力することの大切さを体感した。

 

 講師は市スポーツ推進課ラグビーのまち推進係の長田剛主任。元ラグビー選手で、所属していた釜石シーウェイブス(SW)RFCの河野良太選手、吹越大清選手、吉田竜二選手兼コーチがサポートした。

 

 3年生27人の授業では「みんなで協力して目標を達成する」をテーマに、5チームに分かれて腕立て伏せや腹筋など10種類のトレーニングに挑んだ。走りながらパスをつなぐチャレンジでは、ボールを落として初めから何度もやり直しするチームも。「頑張れ」「もう少しだよ」と互いに声を掛け、励まし合ってメニューを達成した。

 

 小林大空(かなた)君は「みんなと力を合わせるのが楽しかった。ラグビーに親しみを持てた」と笑顔を見せた。

 

 品位、情熱、結束、規律、尊重という「ラグビー憲章」を紹介した長田主任。「ひとりでは難しいことも、みんなでやればできる。それぞれ得意、不得意なことがあり、できることで力を出し合うことが大事。普段の生活でも仲間と協力し合うことを忘れないで」と呼び掛けた。

 

 この教室は、ラグビーの魅力や楽しさに触れながら心身の健康増進、体力向上を図り、ラグビー精神を身に付ける機会にしてもらうのが狙い。実技・座学を選択でき、これまでに市内4小中学校で実施された。5校目の同校では6~13日に行い、全学年が取り組んだ。

「天童よしみ絆旗」をオール豊間根に贈る下村五五男会長(右)

「天童よしみ絆旗」15チームが争奪〜学童野球大会、釜石東ジュニアは準優勝

「天童よしみ絆旗」をオール豊間根に贈る下村五五男会長(右)

「天童よしみ絆旗」をオール豊間根に贈る下村五五男会長(右)

 
 大阪出身の演歌歌手天童よしみさんの東日本大震災被災地支援で釜石市を主会場に開かれる学童野球大会「三陸復興交流天童よしみ絆旗大会」(下村五五男実行委員長)は10月31日から11月3日まで釜石市の平田公園野球場と唐丹グラウンド、大船渡市の大船渡三陸総合運動公園で行われた。9回目の今回は県内の強豪15チームが参加し、トーナメントで対戦。決勝ではオール豊間根(山田町)が釜石東ジュニア(釜石)を4―0で下して優勝した。

 

 「打倒コロナ!祈念大会」と掲げた今回、釜石市代表の釜石ファイターズは1回戦で野田フェニックス(野田村)に敗れたが、釜石東ジュニアは米崎リトル(陸前高田市)、いちのへ(一戸町)、玉山(盛岡市)を退け決勝に進出した。

 

準々決勝で「いちのへ」(守備)に快勝した釜石東ジュニア=1日、唐丹グラウンド

準々決勝で「いちのへ」(守備)に快勝した釜石東ジュニア=1日、唐丹グラウンド

 

 釜石東を率いて2年目の三浦成人監督(43)は「コロナで大変だったが、野球を楽しませたい」と見守った。投打に活躍したエースで主将の久保朱璃君(鵜住居小6年)は「球速も上がり、コントロールも安定してきた」と成長を実感。攻守に好プレーを続けた遊撃手の小笠原颯真君(栗林小6年)は「春に比べ一人一人の力が高まった。自分も送球が確実になり、脚力も上がった」と自信を見せ、決勝に臨んだ。

 

 決勝では、捕手に楽天ジュニアのレギュラー佐々木想弥君(豊間根小6年)を擁するなど堅い守りの豊間根が勝った。大会MVPを獲得したエース堀合拓斗君(豊間根小6年)の祖父堀合徳治さん(72)は「きょうは拓斗のコントロールが良かった。体は小さいが、力がついている。最後まで投げ切った。大きな大会での優勝は初めてではないか」と目を細めた。

 

 敢闘賞に釜石東の田中柊羽君(栗林小5年)、実行委員長賞は野田フェニックスの小野寺涼哉君(野田小6年)、特別賞は豊間根の女子選手佐々木美優さん(豊間根小6年)が選ばれた。それぞれプロ野球選手の色紙、サインボール、ユニホームが贈られた。

 

 中学生時代から天童さんと親交を結ぶ唐丹町花露辺出身の下村実行委員長(65)は閉会式で、「来年は10回。天童さんが来てくれるといい」と期待しつつ、「みんなを見守っている多くの人たちに感謝し、これからも野球に親しんでほしい」と呼び掛けた。

 

 アトラクションでマウンドに上がり、両チームの打者と勝負を楽しんだ下村さんは「コロナ問題で実施を心配したが、各チームの熱意で予定より遅れながらも開催できた。震災は想像できない出来事だったが、コロナも深刻な問題。子どもは大変な状況にある。それでも野球への熱量は高い。その姿を今年も見られたことがうれしい」と感慨深そうに語った。

 

▽決勝
釜石東ジュニア
0000000 0
013000× 4
オール豊間根
(釜)久保―栗澤
(豊)堀合―佐々木
▽二塁打=田中輝(豊)、田中柊、久保朱(釜)

少年、ベテランが入り乱れて3・2キロのスタート

老いも若きも健康謳歌、W杯レガシー胸に ひた走る〜鵜住居復興スタジアム会場に、第46回釜石健康マラソン大会

少年、ベテランが入り乱れて3・2キロのスタート

少年、ベテランが入り乱れて3・2キロのスタート

 

 第46回釜石健康マラソン大会(釜石市体育協会、市陸上競技協会、釜石市主催)は10日、鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムと周辺で行われた。大会が行われた午前中はあいにくの曇り空となったものの、幼児から80代まで173人のランナーと家族ら約500人が子どもの成長と健康を喜び合った。

 

 これまで会場としてきた甲子町松倉の市球技場から、今回初めて鵜住居復興スタジアムに移して行われた。この日午後に行われるラグビーワールドカップ(W杯)日本大会開催1周年記念試合を前に、スポーツと健康を謳歌(おうか)する舞台となった。参加者は市内、周辺の沿岸地域、県内外から集まった。

 

スタート直後の緩い上り坂では余裕いっぱい

スタート直後の緩い上り坂では余裕いっぱい

 

 開会式で市体育協会の菊池達男理事長が「ここで昨年、W杯が開かれた。レガシー(遺産)の場で元気に走った喜びの記憶が残るよう願う」とあいさつ。審判長の菊池信男市陸協理事長が新型コロナウイルス対策を呼び掛け、コースや注意事項を伝えた。市スポーツ推進委員の蓮見純子さんがストレッチなど準備運動を指導し、午前9時15分から順次スタートした。

 

 すべてのコースがスタジアムを1周し、鵜住居川河口と長内川南側の市道で折り返した。スポーツクラブの少年らはそろいのユニホームで出場。沿道では家族や仲間が声援を送った。幼児の部と対抗リレーはスタジアムの芝のグラウンドで行われた。キャラクターの着ぐるみ、仮装のランナーは観客の笑顔を誘った。

 

 沿道で妻勝子さん(79)=と共に孫の大里直輝君(鵜住居小3年)を応援したのは鵜住居町日向の大里利男さん(82)。「元気に育ってくれた。コロナ(問題)で、気軽に人と行ったり来たりできない。きょうは外の行事だから大丈夫だろう」と心置きなく声援を送った。

 

 小学校5・6年男子の部で1位となったFC釜石の山口悠貴君(甲子小6年)は「サッカーを始めて4年目。走るのは得意。きょうは調子が良かった」と、仲間と健闘をたたえ合った。

 

宮城県の高橋さん(右)はトレードマークのハワイアンスタイルで完走した

宮城県の高橋さん(右)はトレードマークのハワイアンスタイルで完走した

 

 ハワイアン・スタイルで出場したのは宮城県柴田町の高橋光春さん(67)。車で3時間半かけて駆け付け、3・2キロを23分20秒で完走した。20年前、生活習慣病(コレステロール値や脂肪肝)の診断に走り始めた。減量に成功し、体も引き締まった。東北各地のレースに出場し、ハワイでも走った。「初めての場所なので、ゆっくり景色を見ながら走った。福島県浪江町に復興支援で行ったこともあるが、胸が痛む状況だ。同じ大震災の被災地でも、鵜住居の方が穏やかに感じる」と印象を語った。

後半3分、サム・ヘンウッドが強烈なタックルを見舞い、菅原祐貴(左)のトライにつなげる

ラグビーW杯1周年記念、釜石シーウェイブス―クボタスピアーズ〜1年前の熱狂 興奮よみがえる、W杯のレガシー継承へ思い新た

後半3分、サム・ヘンウッドが強烈なタックルを見舞い、菅原祐貴(左)のトライにつなげる

後半3分、サム・ヘンウッドが強烈なタックルを見舞い、菅原祐貴(左)のトライにつなげる

 

 東日本大震災の復興支援に感謝を伝えたラグビーワールドカップ(W杯)から約1年。W杯釜石開催を記念し、釜石シーウェイブス(SW)RFCとトップリーグのクボタが10日、釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムで対戦した。後半から雨脚が強まる、あいにくの空模様。試合も釜石が大差で敗れたものの、スタンドでは多くの大漁旗が揺れるなど1年前の熱狂、興奮がよみがえった。スタンドを埋めた釜石ファンや関係者は、W杯のレガシー(遺産)継承へ思いを新たにした。

 

 格上のクボタは前半、6トライを奪うなど圧倒し、40―0で折り返す。釜石SWは後半、新戦力のFWサム・ヘンウッドらが2トライを奪って意地を見せたが、12―73の大差で敗れた。

 

ラグビーW杯1周年記念試合で対戦し、友情を深めた釜石SWとクボタの選手ら

ラグビーW杯1周年記念試合で対戦し、友情を深めた釜石SWとクボタの選手らz

 

 釜石SWは開始1分で先制点を献上。直後にゴールラインに迫る場面もあったが、最後はパスをカットされ、前半唯一の好機を逃した。

 

 雨脚が強まった後半3分、フランカーのヘンウッドが強烈なタックルで突破口を開くと、途中出場のWTB菅原祐貴がこぼれ球を拾い、体をひねりながらインゴールにねじ込んだ。18分にはラインアウトのサインプレーからヘンウッドが右隅に飛び込んだ。

 

 集散の遅れ、ハンドリングミスやパスミスが目立つなど、新型コロナウイルスの影響による調整の遅れが浮き彫りとなった釜石SW。共同主将のCTB小野航大、ナンバー8中野裕太は「反則が多く、相手に支配される時間が長くなってしまった。ミスを減らし、しっかり修正して次の試合に臨みたい」とコメントした。

 

 トップチャレンジ(TC)リーグはコロナの影響で来年1月に開幕。釜石SWは17日に東京・秩父宮ラグビー場で行われる初戦で栗田工業と対戦する。

復興釜石新聞

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問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

勝利で今季を締めくくった日鉄釜石イレブン

日鉄釜石 勝利で今季を締めくくる、東北社会人サッカー1部〜東海林“技あり”決勝ゴール

勝利で今季を締めくくった日鉄釜石イレブン

勝利で今季を締めくくった日鉄釜石イレブン

 

 東北社会人サッカーリーグ1部の最終節が4日行われ、日本製鉄釜石は福島県鏡石町の鳥見山公園多目的広場でFCプリメーロ(福島)と対戦し、1―0(前半1―0)の勝利で今季を締めくくった。新型コロナの影響により変則日程で行われた今季リーグの日鉄釜石は3勝3分け3敗(勝ち点12)で10チーム中5位に付け、昨季より順位を2つ上げる形でシーズンを終えた。石黒忠利監督に代わって最終戦の指揮を執った飛内サムエルコーチは「戦術は浸透している。決して悪いシーズンではなかった」と総括し、来季に期待をつないだ。

 

 前半30分に釜石のDF東海林隼が決めた一発。結局これが決勝点となった。自陣深くからドリブルで敵陣に持ち込み、やや浮かせる形で浴びせたロングシュートがGKの手を弾き、そのままゴールに吸い込まれた。

 

前半30分、釜石のDF東海林が決勝点となるゴールを決める

前半30分、釜石のDF東海林が決勝点となるゴールを決める

 

 前半はやや引き気味でスタートした釜石。FCプリメーロに6本のシュートを受けながらも、GK大江北斗の好守備もあり、よくしのいだ。釜石は、東海林の先制点で勢いづく。後半は決め手を欠いたが、そのまま逃げ切る形となった。サムエルコーチは「相手はサイドの対応が弱いチーム。いい判断だった」と試合運びを評価した。

 

 今季のリーグ戦はコロナの影響で7月に開幕。試合数は従来の半分に減った。釜石は白星でスタートしたものの、その後はもたつき、2勝目を手にしたのは7戦目。天皇杯サッカー県予選では決勝まで駒を進めたものの、20年ぶりの出場はならなかった。千田裕部長は「なかなか選手がそろわない試合も多かったが、サブのメンバーで乗り切ることができた。この経験値が来季に生きる」と期待する。

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ソフトテニス県予選で準優勝〜小学生ペア全国大会進出は釜石初

ソフトテニス県予選で準優勝〜小学生ペア全国大会進出は釜石初

全国大会出場を決め、笑顔を輝かせる白石恋菜さん(左)と佐野琴美さん

全国大会出場を決め、笑顔を輝かせる白石恋菜さん(左)と佐野琴美さん

 

 釜石市の甲子ソフトテニスクラブ(STC、吉田智代表)に所属する白石恋菜さん(甲子小4年)、佐野琴美さん(同)ペアが、第20回全日本小学生ソフトテニス大会県予選で準優勝し、全国大会出場を決めた。市内の小学生ペアの全国大会進出は初の快挙。練習場所や時間に制約がある中で手にした全国への切符に、本人、関係者の喜びもひとしお。来年3月に予定される全国大会に向け、さらなるレベルアップを目指す。

 

 県大会は9月12日に北上市で開かれ、白石・佐野ペアはダブルス女子4年生以下の部に出場。25組による予選リーグを突破し、16組で競う決勝トーナメントに進んだ。初めて挑む同トーナメントを持ち前の強い精神力と冷静なプレーで勝ち上がった2人。決勝では強豪・こずかたSTCの4年生ペアに1―4(7ゲームマッチ)で敗れはしたが、上位4組に与えられる全国大会への出場資格を得た。

 

 県大会を振り返り、「サーブミスが少なく、(的確なショットで)相手を走らせられたのが良かった」と2人。吉田代表(52)も「競った試合でも気持ちをしっかり持って、丁寧に相手の弱点を突いていったのが勝因」と明かす。

 

 白石さんは「力強いストロークで、どんどん打ち込むタイプ」、佐野さんは「相手の弱点を見極め、コースを狙って打つのが得意」と、バランスのいいペア(吉田代表)。

 

 2人とも、ソフトテニスをやっている姉(現在、甲子中生)の影響で競技を始めて3年目。毎週土・日の練習日が待ち遠しい様子で、練習への取り組み姿勢、プレー中の声の出し方からも、競技に対する意欲の高まりが感じられるという。

 

半年後の全国大会までに、さらに力をつけたいと練習に打ち込む=9月20日

半年後の全国大会までに、さらに力をつけたいと練習に打ち込む=9月20日

 

 全国大会は来年3月29日から3日間、千葉県白子町で開催。白石さんは「もうちょっと技を覚えて、自分の弱い部分を強化したい」、佐野さんは「苦手なバックやサーブを克服し、ラリーが続くようにしたい」と意気込みを示し、まずは「初戦突破」を目標に掲げる。

 

 甲子STCは約8年前に始動。震災の影響で練習の場を失った子どもたちのためにと、新たなクラブを結成した。甲子中の厚意で学校のコート2面を使わせてもらい、原則、土・日曜の中学の部活動がない時間帯に練習。競技経験のある指導者がいない中、団員の父親らが練習を全面的にバックアップしている。現在、団員は甲子小・中の女子児童・生徒25人。

 

 市内では震災後、一般利用が可能なソフトテニスコートが無く、競技愛好者らは練習場所の確保に苦慮している。吉田代表は「甲子以外の子どもたちも受け入れたいが、今の環境では不可能。クラブからは中・高で活躍する選手も出ており、競技人口の底辺拡大のためにも、公共のコートが欲しい」と新施設整備に期待。平日夜も練習を重ねる県内の他チームに追いつきたいと、当面の措置として照明の設置を熱望する。

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日鉄釜石、富士大に競り負け 20年ぶりの“全国切符”逸す〜天皇杯サッカー県予選決勝

日鉄釜石、富士大に競り負け 20年ぶりの“全国切符”逸す〜天皇杯サッカー県予選決勝

シュートを放つ日本製鉄釜石のMF浅沼海斗。学生チームの富士大に惜しくも競り負けた

シュートを放つ日本製鉄釜石のMF浅沼海斗。学生チームの富士大に惜しくも競り負けた

 

 サッカーの第70回県選手権兼第100回天皇杯全日本選手権県予選(県サッカー協会主催)決勝は2日、紫波町の県フットボールセンターで行われ、日本製鉄釜石は富士大に0―1(前半0―0)で惜しくも競り負け、20年ぶりの天皇杯出場はならなかった。あと一歩のところまで来て逸した“全国切符”。日鉄釜石の石黒忠利監督は「社会人サッカーを盛り上げるためにも勝ちたかった」としながらも、「選手はここまでよく頑張った。この勢いを今後のリーグ戦につなげたい」と前を向いた。

 

 日鉄釜石は風上に立った前半、サイドを有効に使って攻め込むプランで臨んだ。MF太田代飛鳥主将を中心に左サイドから攻撃を重ねたが、2本のシュートは実らず、無得点のまま折り返した。

 

 後半は富士大が豊富な運動量を発揮し、攻勢に出る。19分、左CKからのこぼれ球をFW阿部が決めて先制した。その後も粘り強くゴールを守り抜き、反撃の芽を摘んだ。

 

 日鉄釜石は前線でキープしきれず、攻めあぐねた。「あわてず、我慢して」というコーチ陣の指示も、球際で粘れず守勢に回り、ノーゴールに終わった。

 

奮闘実らず、悔しさをにじませる太田代飛鳥主将

奮闘実らず、悔しさをにじませる太田代飛鳥主将

 

 大会方式の変更に伴い、例年は決勝から登場するいわてグルージャ盛岡は「Jクラブは出場できない」という条件のため出場できなくなり、4月に行う予定だった準決勝を決勝として実施。しかし、8月30日に組まれた決勝も雷雨のため、この日に順延された。

 

 日鉄釜石は日程変更の影響で、攻撃の軸となっているFW本間達耶、泉沢秀の主力2人を仕事で欠いた。太田代主将は「それでも戦えるチームをつくってきたが、思ったより相手のプレッシャーがきつかった」と悔しさをにじませた。

 

 石黒監督は「残念な結果とはなったが、崩された形の失点ではなかった」と社会人チームとしての意地をのぞかせた。

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元日本代表、ヤマハの五郎丸歩に釜石SWの選手が食らいつく

コロナ下 友情温める交流試合、釜石シーウェイブス、ヤマハの胸借りる〜久しぶりの「ラグビー」満喫

元日本代表、ヤマハの五郎丸歩に釜石SWの選手が食らいつく

元日本代表、ヤマハの五郎丸歩に釜石SWの選手が食らいつく

 

 ラグビー・トップチャレンジリーグの釜石シーウェイブス(SW)RFCとトップリーグのヤマハ発動機による交流試合は5日、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで行われた。新型コロナウイルスの影響で、今季の対外試合は両チームとも初めて。ヤマハが前半3トライ、後半にも6トライを重ね、61―5で圧勝した。小雨模様の中、マスク姿で駆け付けた900人余りの観客は、コロナ対策のため禁止されたコールや応援歌の代わりに拍手で選手にエール。久しぶりのゲームの雰囲気を満喫した。

 

 釜石SWはプロップ杣沢誠、束田涼太、フランカーのサム・ヘンウッド、WTB吹越大清の新加入4選手が先発した。しかし、1週間前からコンタクトプレーの練習を始めたばかりという調整不足もあり、前半から大差をつけられる。後半2分にCTBヘルダス・ファンデンボルトが1トライを返すのがやっとだった。

 

 2011年の東日本大震災以降、両チームは毎年のように練習試合を重ね、交流を深めている。

 

交流戦で友情を確かめ合った釜石SW(右側)とヤマハ発動機

交流戦で友情を確かめ合った釜石SW(右側)とヤマハ発動機

 

 昨年9月のラグビーW杯「フィジー対ウルグアイ」で約1万4千人が送った大歓声とは対照的に、この日のスタジアムには、選手の声と体がぶつかる音だけが響いた。スクラムの際には拍手が送られ、SWが後半2分にトライを返すと、大漁旗を振って喜ぶ観客の姿もあった。後半からは元日本代表の人気選手、ヤマハの五郎丸歩が登場し、スタンドのラグビーファンを沸かせた。

 

 ヤマハに圧勝を許した釜石SWの小野航大主将は「クオリティーの低いゲームにしてしまった」と反省しながらも、「コロナ禍の中にあって観客も入り、臨場感のある試合ができた。会場の雰囲気が後押ししてくれた」と感謝した。

 

 ヤマハの桑野詠真主将は「歓声はなかったが、拍手は大きく聞こえた。新鮮な感じだった」と喜ぶ。五郎丸選手は「トップリーグを含め、この試合が今季のキックオフになる」。堀川隆延監督は「震災後、前に進む釜石の姿に接することでわれわれも力をもらえる」と交流戦の持つ意味を強調した。

 

 ラグビーシーズンの日程はコロナの影響で例年より大幅に遅れ、トップリーグ、トップチャレンジリーグともに開幕が来年1月にずれ込む。釜石SWのスコット・ピアースヘッドコーチは「きょうはシンプルなミスも目立ったが、ここから少しずつレベルアップを」、桜庭吉彦ゼネラルマネジャーは「来年1月の開幕へ向け、いい準備をしていきたい」と気を引き締めた。

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