栗林ラビー 全日本バレーボール小学生大会で県制覇 今年2度目の優勝に歓喜


2021/07/15
釜石新聞NewS #スポーツ

全日本バレーボール小学生大会県大会で初優勝した「栗林ラビースポーツ少年団」

全日本バレーボール小学生大会県大会で初優勝した「栗林ラビースポーツ少年団」

 

 釜石市の小学生バレーボールチーム「栗林ラビースポーツ少年団」(団員18人)は、6月26、27日に花巻市で開かれた第41回全日本バレーボール小学生大会県大会で初優勝を果たした。本年2月の岩手めんこいテレビ杯県新人大会に続く県制覇。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、和歌山県で開催予定だった全国大会は中止され、念願の全国出場はかなわないが、チームは次の目標に向け練習に打ち込む。

 

 全日本大会は男、女、混合の3部門あり、ラビーは46チームが参加した女子部門で戦った。試合はトーナメント戦。第1シードのラビーは2回戦から登場し、5試合を勝ち抜いた。めんこい杯と同カードとなった準々決勝では、強豪の軽米に前回同様、2―1で逆転勝利。準決勝は金ケ崎を2―0、決勝は一関を2―1で下し、本県の頂点に輝いた。

 

 団員は釜石大槌地区の7校から集まるため、5、6月は練習日に各校の運動会や修学旅行が重なり思うように練習できなかった。コロナの影響で練習試合の機会も少なかったというが、「練習通り力を出せれば、いいゲームができると思った。現チームはレシーブとサーブが抜群。何とかエースにつなげば勝算はあった」と藤原明広監督(62)。

 

団員を指導する藤原明広監督=3日・栗林小体育館

団員を指導する藤原明広監督=3日・栗林小体育館

 

エースの山﨑新菜さんのスパイクは圧巻

エースの山﨑新菜さんのスパイクは圧巻

 

 攻撃の要、山﨑新菜さん(釜石小6年)は162センチの長身を生かした打点の高いスパイクが持ち味。今大会でも大活躍し、チームの勝利に貢献した。「コースの打ち分け、フォローが課題」とさらなるスキルアップに励む山﨑さん。「次の大会でも優勝できるように気持ちを入れて練習していきたい」と意気込む。

 

 主将の金野涼葉さん(鵜住居小6年)は今季のチームを「攻撃力が強くて、つなぎがいい」と自負。めんこい杯での優勝以降、練習にもさらに熱が入り、今大会では強化してきたスパイクやサーブでその成果が見られたという。「全国大会に行けなくて悔しい思いはあるけど、他の大会でまた優勝したい」と気持ちを切り替える。

 

競技経験者の保護者コーチを相手にブロック練習

競技経験者の保護者コーチを相手にブロック練習

 

さらなるレシーブ力向上へ守備練習もしっかりと

さらなるレシーブ力向上へ守備練習もしっかりと

 

 栗林ラビーは1984年に結成。県内大会では何度か準優勝し、2005年には全国大会初出場も果たしたが、これまで優勝経験は無かった。今年2月のめんこい杯が初めての県制覇。今大会が2度目の優勝となる。同団OGで、愛娘2人が団に所属する谷藤香代子さん(41)は「自分たちの時は県大会に出場するのがやっと。優勝するまでに成長してうれしい。ラビーが長く続いてくれれば」と願う。

 

8月の選抜大会に向け団員の気合いも十分!

8月の選抜大会に向け団員の気合いも十分!

 

 団の次の目標は、今大会のベスト16が出場する県選抜大会(8月21、22日に盛岡市で開催)。上位2チームが青森県で開催される東北大会に出場できる。藤原監督は「守備の弱点を克服し、速攻などでレベルの高い試合ができるようにしたい。状況を自分たちで判断する頭脳プレーが課題」とさらなる高みを目指す。併せて「精神面の強化、控え選手の育成にも力を入れ、全国で戦える実力をつけたい」と今後を見据える。

 

 なお、同団では随時、団員を募集中。対象は小学校1~6年生まで。入団や見学の問い合わせは菊池健副会長(電話090・8924・2221)へ。

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