写真で振り返るラグビー女子日本代表候補釜石合宿


2021/09/08
釜石新聞NewS #スポーツ

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ラグビー日本代表のファーストジャージとセカンドジャージに分かれて試合形式の公開練習が行われた

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)ニュージーランド大会アジア最終予選に臨む女子15人制日本代表候補の合宿(女子15人制強化合宿・女子TID合宿)が8月22~27日に釜石市で行われた。同競技日本代表の合宿が釜石で行われるのは初めて。世界最高峰大会への出場を目指し、約50人が強化に励んだ。

 

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実戦さながらの気迫あふれるスクラム

 

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攻守で熱のこもったプレーが繰り広げられた

 

 強化合宿には、大槌町吉里吉里生まれで釜石シーウェイブスJr.出身の平野恵里子選手(29)=アザレア・セブン、釜石高-日体大も選出された。

 

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的確なパスをする平野選手

 

提供:(公財)日本ラグビーフットボール協会

練習終了後には野田武則市長より記念品が贈呈された 写真提供 :(公財)日本ラグビーフットボール協会

 

提供:(公財)日本ラグビーフットボール協会

写真提供 :(公財)日本ラグビーフットボール協会

 

 25日に予定されていた釜石鵜住居復興スタジアムでの公開練習は、コンディション調整等の都合により、場所を根浜多目的グラウンド(鵜住居町)へと変更し、報道関係者向けに行われた。 

 

根浜多目的グラウンドでの合同練習

根浜多目的グラウンドでの合同練習

 

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パスの練習にはげむ平野選手

 

平野選手、名倉選手、マッケンジーヘッドコーチへのインタビュー

 

 26日、釜石鵜住居復興スタジアムで実戦形式の練習を終えた平野選手、バックス名倉ひなの選手(24)=横河武蔵野アルテミ・スターズ=、レスリー・マッケンジーヘッドコーチ(HC)の3人が取材に応じ、釜石合宿の手応えや今後について語った。
 

※インタビューはマスクをしたうえで十分な距離をとって行われ、インタビュー終了後の写真撮影時のみマスクを外しています。

 

平野恵里子選手

平野恵里子選手(アザレア・セブン所属)

 

名倉ひなの選手

名倉ひなの選手(横河武蔵野アルテミ・スターズ所属)

 

レスリー・マッケンジーヘッドコーチ

元カナダ代表のレスリー・マッケンジーヘッドコーチ

 

-2019年のW杯日本大会の会場となったピッチに立った思いや合宿に臨んだ気持ちは。
 
平野選手「すごい胸が熱くなるような感じ。W杯予選に向け、ここを合宿の地に選んでもらったので、釜石の復興からの底力をしっかり吸収したい」
名倉選手「自分が一つでも、仲間にも相手チームにもいい影響を与えられるようにしたい」

 

-釜石合宿の手応えは。
 
マッケンジーHC「復興の一環で建てられたスタジアムでのトレーニングはスペシャルな体験で、選手たちは個人の目標やチームのゴールだけでなく、もっと大きなビジョンを得られたと感じている。釜石という地域、施設の環境、(代表)ジャージーをここで着ることができたことで、合宿や試合の質が上がった」

 

-コロナ禍だが、応援に駆け付けた地元の声援に抱いた思いは。
 
平野選手「震災から10年たって、日本代表候補としてラグビーを通して恩返しすることが一つの目標だった。プレッシャーもちょっと感じたが、プラスに変えてしっかり前向きに明るいニュースを届けられるようにしたい」
名倉選手「練習に向かうバスをカラフルな旗(大漁旗)を振って見送ってもらって頑張ろうと思った」

 

-日本代表候補は10月のアジア最終予選前の最後合宿を9月に関東で行う。スペインのリーグで約半年間プレーした経験を踏まえ、本番を前にした抱負は。
 
平野選手「1対1で勝負する戦術は日本でも生かせる部分だと思う。(9月の)合宿に呼ばれるよう、この後の練習もしっかり頑張りたい」

 

写真および取材協力:西条佳泰(株式会社Grafica)

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