コロナ下2年目 釜石大槌地区中学校新人大会~感染防止策徹底し9競技で熱戦
震災後、新設された大槌学園の体育館で熱戦を繰り広げるバスケットボール競技
釜石大槌地区中学校新人大会(同地区中学校体育連盟主催)は11日、釜石市、大槌町の学校や公共体育施設で9競技が行われた。新型コロナウイルス感染症の県内患者数の増加で県独自の緊急事態宣言が発出される中、県中学校体育連盟が定める感染予防ガイドラインにのっとり開催。昨年に続き、各種対策を講じながら大会運営を図った。
基本的に保護者を含め無観客で実施。一部競技は各チーム1人のビデオ撮影が認められた。入場者の体調確認、検温、消毒、マスク着用(選手は競技時以外)などを徹底。屋内競技では定期的な換気、選手控室の割り当てなどで三密回避に努めた。開・閉会式は行わず、時間短縮を図った。
釜石中で行われた剣道(上)、柔道(下)競技。釜石中、大槌学園の選手が個人戦で優勝を競い合った
同大会は3年生が引退後、1、2年生のみで迎える初めての大会。昨年から続くコロナ感染症の影響で学校の部活動はさまざまな制約を受けるが、生徒らは精いっぱいの努力を重ね、大会当日を迎えた。各競技では、これまで培った技と力で試合に挑み、県大会出場を目指す姿が光った。
甲子中女子ソフトテニス部の佐藤妃奈乃部長(2年)は「コロナで他校との練習試合がなくなるなど実践経験は不足しているが、まずまずの仕上がり。中総体は団体で準優勝だったので、今度こそ部員全員で優勝を狙いたい」と意気込んだ。結果は見事優勝。県大会への出場権を得た。
ソフトテニスは釜石高のコートを借用して競技。甲子、釜石、大槌の3校が出場した
卓球競技は大槌町城山公園体育館で開催。個人戦には男女とも5校から選手が集い、トーナメント戦に挑んだ
釜石東中男子卓球部の佐々木和哉部長(2年)は「これまで3時間できていた練習が2時間になり、練習メニューも限られてきた。大会もできるか不安だったが、開催してもらいありがたい」と感謝。2年生は6月の中総体でも主力を担った。「3カ月でだいぶ成長した。チームのまとまりも出てきた」とし、来年の中総体に向け、さらなるレベルアップを誓った。
釜石大槌地区の代表が出場する競技の県大会は、前期が10月16、17日(バスケットボール、サッカー、軟式野球、ソフトテニス)、後期が11月14日(柔道)、20、21日(バレーボール、卓球、バドミントン、剣道は21、22日)に県内各会場で開催される予定。
釜石新聞NewS
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