タグ別アーカイブ: 地域

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*花*いっぱいの園で心の成長を 上中島こども園児 地域の造園業者の協力で植栽活動

いろいろな種類の花に興味津々!上中島こども園の植栽活動=18日

いろいろな種類の花に興味津々!上中島こども園の植栽活動=18日

 
 釜石市上中島町の市立上中島こども園(楢山知美園長、園児48人)で18日、園児らによる花苗の植栽活動が行われた。園児の保護者で、源太沢町で造園業「緑仁舎」を営む木村仁寿さん(43)の提案で実現。園児らは色とりどりの花に目を輝かせながら、力を合わせてプランターに苗を植え付けた。今後、水やりなどの世話もして大切に育てる。
 
 木村さんと同社の女性スタッフ3人が園を訪問。作業を行う2~5歳児を前に木村さんは、国内には約20万種の花があり、品種改良などで毎日その種類が増えていることを紹介。「木や花には皆さんと同じ心があり、人の手を通していろいろなことを感じ取ります。声をかけて植えてあげると、元気をもらってどんどん大きくなります。自分の大切な人、大好きな人のことを思い浮かべて植えてみよう」と呼び掛けた。
 
花苗の説明をする木村仁寿さん(上段左から2人目)。園児らは元気に「よろしくお願いします」

花苗の説明をする木村仁寿さん(上段左から2人目)。園児らは元気に「よろしくお願いします」

 
 この日用意された花苗はマーガレット、ラベンダー、ゼラニウムなど色違いも含めて15種類ほど。園児らは3人一組になり作業を開始した。プランターに土を半分ほど入れた後、好きな花を選び配置。倒れないように根元にたっぷり土をかぶせた。15のプランターを完成させた園児らはきれいな姿に大満足。クラスごとに記念写真を撮るなどし、春の思い出を胸に刻んだ。
 
プランターに土を入れる作業から開始。スコップを使ってうまくできるかな? 

プランターに土を入れる作業から開始。スコップを使ってうまくできるかな? 

 
数種の花を寄せ植え。根元に土を入れて固定した

数種の花を寄せ植え。根元に土を入れて固定した

 
 「元気に育ってねー」。やさしく声をかけながら土を押さえる

「元気に育ってねー」。やさしく声をかけながら土を押さえる

 
 藤原眞白君(5)は「ピンクと紫のお花を植えた。スコップで土をかぶせるのが楽しかった。大きく育ってほしい」、寄松結ちゃん(5)は「たくさんのお花を見てうれしい気持ちになった。『元気になあれ、大きくなあれ』と声をかけてあげた」と成長を楽しみにした。
 
 同園は甲子川沿いに位置し、対岸に山を臨む豊かな自然環境に囲まれる。園児らは散歩の際に足元の花や昆虫などにも興味を示しているという。楢山園長は「木村さんには素敵なお話をいただいた。植物との触れ合いは情操教育にもつながる。お世話をすることで優しい気持ちが育っていけば」と期待を寄せる。
 
 「ちゃんと植えられたよ」。きれいな花のプランターに大満足の園児

「ちゃんと植えられたよ」。きれいな花のプランターに大満足の園児

 
 同活動は3年前に一度計画したが、新型コロナウイルス禍で実施がかなわなかった。コロナの収束傾向で本年度の園行事を見直す中、話が再浮上。3年越しの実現に木村さんは「子どもたちが喜んでくれて良かった。大人になっても花や草木を大切にする気持ちを持ち続けていってほしい」と願った。この日は園に花の種もプレゼント。園舎玄関用にフラワースタンドも制作して設置した。
 
約1時間の作業で15のプランターを完成させた

約1時間の作業で15のプランターを完成させた

 
夏のような暑さの中、「みんなで頑張りました」

夏のような暑さの中、「みんなで頑張りました」

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かまいし学生エール便 2023

 

今年で4回目となる「かまいし学生エール便」は、学生のみなさんに市内事業者の商品詰め合わせをお送りするものです。釜石市は、学生のみなさんが有意義な学生生活を送れるよう、応援しています!
 
※本事業は(株)かまいしDMCに委託しています。
申込によって取得したデータは、市と(株)かまいしDMCが適切に管理いたします。

対象者

①釜石市出身の学生(大学、大学院、短大、専門学校、高専、予備校等)
※住民票を移した方、移していない方、どちらでも対象です。
②岩手大学釜石キャンパスに通う学生

 

お問い合わせ例
・実家は釜石だが、住民票を移して自分が世帯主。
 ⇒対象です。
・実家は釜石。今学生だがひとり暮らしではない(寮、下宿)。
 ⇒対象です。
・実家は釜石だが、市外の高校を卒業した。
 ⇒対象です。
・実家は釜石だが、市外の高校に通っている。
 ⇒申し訳ありませんが、高校生以下は対象外です。
・市外の実家から釜石市内の高校に通った。
 ⇒申し訳ありませんが、対象外です。
・実家は釜石で、岩手県内の大学に通っている。
 ⇒対象です。
・オンライン授業のため釜石の実家にいて、戻る時期未定。
 ⇒受付期間内に戻らない場合は、実家の住所で申し込んでください。

受付期間

令和5年6月1日(木)から6月30日(金)

申込み方法(申込フォーム)

申込フォームから、必ず学生本人がお申込みください。
(かまいしDMCのホームページ内)
※6/1より受付開始します。

学生のみなさんへお願い

本件をまわりの釜石出身の学生の方へお知らせください!

詰め合わせ商品イメージ

通常セット(イメージ)

通常セット(イメージ)

 

レディースセット(イメージ) ※生理用品は袋に入れて同梱となります。

レディースセット(イメージ) ※生理用品は袋に入れて同梱となります。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 U・Iターン推進係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-7222 / Fax 0193-27-6277 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2023052300049/
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守る!国蝶オオムラサキ舞う地域 釜石の自然保護団体 日向ダムにエゾエノキ植樹

エゾエノキの成長を期待するかまいし環境ネットワークの会員ら

エゾエノキの成長を期待するかまいし環境ネットワークの会員ら

 
 釜石市に生息する国蝶(こくちょう)オオムラサキを守ろうと、市内で自然保護活動に取り組む「かまいし環境ネットワーク」(加藤直子代表)は17日、小川川上流にある日向ダム(甲子町)の敷地内に幼虫の餌となるエゾエノキの苗木8本を植えた。準絶滅危惧種となっているこのチョウを増やすため、20年ほど前から地元産苗木を育成するなど保護活動を継続。加藤代表(76)は「オオムラサキが飛び交う地域を未来につなげたい」と力を込める。
 
 同ネットワークの会員や市、県の関係者約20人が参加。ピクニック広場近くなどに1メートルほどに育った幼木を植えた。地元の建設会社も協力し、シカの食害対策として防護ネットを設置した。
 
協力してエゾエノキの苗木を植える参加者

協力してエゾエノキの苗木を植える参加者

 
日向ダム周辺で活動。自然の豊かさを体感した

日向ダム周辺で活動。自然の豊かさを体感した

 
 苗木は、会員の菊地利明さん(58)が提供。1997年のダム完成時にスポーツ広場近くにエゾエノキを植えていて、立派に成長した大木から実を採取し、種から育てた。「成長が早い木なので、5~10年でオオムラサキが卵を産み付けて幼虫が発生するんじゃないかな」と期待。地元に根づく樹木を活用しているため生態系への影響は少なく、「釜石ならではのオオムラサキを増やしていけたら」と思い描く。
 
 オオムラサキは羽を広げると10センチほどになり、オスは光沢のある青紫色の優美な姿が特徴。1957年に日本昆虫学会が国蝶に選んだ。釜石市内ではエゾエノキが生育している日向ダム周辺などで確認されている。
 
オオムラサキの特徴などを紹介する菊地利明さん

オオムラサキの特徴などを紹介する菊地利明さん

 
写真左はオオムラサキの雄(資料)、右は日向ダムで見られた雌=菊地さん提供

写真左はオオムラサキの雄(資料)、右は日向ダムで見られた雌=菊地さん提供

 
 菊地さんによると、オオムラサキの寿命は約1年。幼虫で冬を越し、夏に成虫(チョウ)になり、産卵を終えると成虫は死んでしまう。幼虫時代はエノキ、エゾエノキの葉を食べ、成虫になるとクヌギやナラなどの樹液を吸い、森とつながる雑木林を好むという。採集は禁止されていないが、都市化が進んで雑木林が少なくなってきたことで生息数は減少しており、環境省は準絶滅危惧種に指定。オオムラサキの成長に必要な樹木を植えて保護活動や子どもたちの環境学習に役立てている地域もある。
 
 エノキが自生するのは太平洋側では宮城県が北限で、岩手県内で育つのはエゾエノキが主。釜石地域のオオムラサキにとってエゾエノキは生命の源であり、成長に欠かせない。なぜなら「エゾエノキで生まれ、葉を食べてチョウになり、またエゾエノキに卵を産み、そのそばで命を終えるから」と菊地さんは教えてくれた。
 
日向ダムの完成時に植えられたエゾエノキ。この大木の実から苗木を育てた

日向ダムの完成時に植えられたエゾエノキ。この大木の実から苗木を育てた

 
 日向ダム敷地内には2009年にもスポーツ広場や語らいの森そばに植えられている。そこでは、葉と同じ緑色をした幼虫が成長中。野田町の紺野節子さん(73)は「(エゾエノキの)葉っぱが柔らかくておいしそうだね。たくさん食べて無事にチョウになってほしい」と見つめた。植樹に参加することで、地元の自然の豊かさを改めて実感。「小さい努力かもしれないが、この環境を守っていきたい」とうなずいた。
 
語らいの森にあるエゾエノキで幼虫探し

語らいの森にあるエゾエノキで幼虫探し

 
オオムラサキの幼虫。順調に育ち、羽ばたくことを期待する

オオムラサキの幼虫。順調に育ち、羽ばたくことを期待する

 
テングチョウ(写真左上)の幼虫(同右上)もエゾエノキで成長中。ゴマダラチョウ(同下)も見られるかも=菊地さん提供

テングチョウ(写真左上)の幼虫(同右上)もエゾエノキで成長中。ゴマダラチョウ(同下)も見られるかも=菊地さん提供

 
 オオムラサキは羽ばたきが機敏で滑空するような飛び方をするというが、加藤代表は同ダムでの保護活動を続ける中で何度か、その姿を確認した。「美しさと大きさに驚く。たくさんの人に会いに来てほしいし、豊かな自然が広がるすてきな所があると知ってほしい」と期待。同ネットワークでは松倉神社や甲子小周辺でも植樹を行っていて、「オオムラサキが訪ねてきている。会うチャンスがあるかも。未来の子どもたちが喜んでくれたら」と願った。

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ファジョン合唱 母の日に届ける子守歌 釜石市内2カ所で披露 地元出身者が縁つなぐ

ファジョン合唱「母の日」ミニコンサート=甲子町「陽子の庭」、14日

ファジョン合唱「母の日」ミニコンサート=甲子町「陽子の庭」、14日

 
 東京を拠点にオンラインレッスンを行う「ファジョン合唱」(飯田夏代主宰)のメンバー5人が14日、釜石市内2カ所で「母の日」にちなんだミニコンサートを開いた。深い愛情で子どもを育ててきた母親への感謝と敬意、子育て真っ最中の母親へのねぎらいの気持ち…。さまざまな立場で抱く“母”を思う心を子守歌7曲に込め歌い上げた。地元出身で東京都在住のメンバー小笠原悦子さん(60)が縁をつなぎ、実現した。
 
 在日韓国人の音楽家ファジョンさんが制作する楽曲を歌う同合唱。釜石とのつながりのきっかけは、東日本大震災から10年となった2021年3月11日に魚河岸テラスで開いたオンライン合唱イベント。国内外から約150人が参加し、被災地の思いを共有したのが始まりで、以降毎年、趣旨に賛同するメンバー数人が震災命日の訪問、献歌を続けている。
 
 今回は、新たに制作された母のための子守歌を届けたいと「母の日」に合わせて訪問。大平町の釜石大観音、甲子町の私設フラワーガーデン「陽子の庭」の2カ所で歌声を披露した。飯田代表(44)、小笠原さんのほか、都内からは柳玉江さん(72)、新潟県から藤崎理子さん(57)、神奈川県から藤田富美子さん(48)が駆け付けた。
 
東京、神奈川、新潟から駆け付けた「ファジョン合唱」のメンバー

東京、神奈川、新潟から駆け付けた「ファジョン合唱」のメンバー

 
母親のための子守歌7曲を心を込めて歌い上げた

母親のための子守歌7曲を心を込めて歌い上げた

 
 午後に訪れた陽子の庭では地元住民らが集まる中、「誰よりも」「この手を」「星をみつめて」「証(あか)し」など7曲を披露。歌の合間にはメンバーが曲に込められた思いや自身の母に対する思いなども話し、母親が子どもに注ぐ愛の深さや家族の大切さなどを観客と共有した。
 
 地元で合唱活動を行う「甲子歌う会」の代表、坂本慶子さん(77)は「一般的な子守歌とはまた違う世界観。歌や言葉から心のきれいな方たちなんだなと感じた。現役で子育てをしている若い世代のお母さんたちにも聞かせたい。気持ちが洗われると思う」と話し、歌のプレゼントを喜んだ。
 
美しく穏やかな歌声に魅了され、拍手を送る釜石市民ら

美しく穏やかな歌声に魅了され、拍手を送る釜石市民ら

 
 「母の日」に思いを共有した合唱メンバーと観客

「母の日」に思いを共有した合唱メンバーと観客

 
 子どものころテレビでアフリカ難民の過酷な状況を目にしたことで、国際協力の仕事にも従事した経験を持つ飯田代表。人間は日々、さまざまな感情を抱えて生きているが、「歌うことで気持ちがリラックスしたり幸せを感じたりすると、自分の周りの人にも優しくできるようになる。その連鎖が世界の平和につながっていく。今日の歌で少しでも心が楽になれば…」と期待。自身の釜石訪問は4回目。「すべてを受け入れてくれる温かいハートを持った人たちに感激している。こういう場所があることをもっと発信していきたい」と話した。
 
新たな出会いを生んだコンサート。左下写真:中央が小笠原悦子さん、右が飯田夏代代表

新たな出会いを生んだコンサート。左下写真:中央が小笠原悦子さん、右が飯田夏代代表

 
 大槌町で生まれ、18歳まで釜石市で過ごした小笠原さん。「私は釜石の方々におがして(育てて)もらった。その恩返しがしたい」。古里への強い思いを胸に、今回の訪問も仲間と実現させた。「子育てで苦労しているお母さんたちが、私たちの歌で少しでも元気になり、家庭円満にもつながっていけば。人間愛を感じながら、誰もが自分らしく生きていけることを願う」と思いを込めた。メンバーらは大槌町でも歌を披露した。
 
大空と新緑に囲まれた空間で笑顔を輝かせながら歌を届けた

大空と新緑に囲まれた空間で笑顔を輝かせながら歌を届けた

 
背後の庭では間もなく複数種のバラが開花する。「来年はバラの咲くころに…」とメンバー

背後の庭では間もなく複数種のバラが開花する。「来年はバラの咲くころに…」とメンバー

yaesakura2405

4年ぶりのにぎわい!橋野鉄鉱山八重桜まつり 餅まき、豚汁ふるまいに市民ら笑顔

橋野鉄鉱山周辺の八重桜並木の下を散策する人たち=14日

橋野鉄鉱山周辺の八重桜並木の下を散策する人たち=14日

 
 釜石市橋野町青ノ木の春を彩る「橋野鉄鉱山八重桜まつり」は14日、同鉄鉱山インフォメーションセンター駐車場で開かれた。橋野町振興協議会(菊池郁夫会長)、栗橋地区まちづくり会議(洞口政伸議長)が主催。花の観賞のほか、地元住民による食の振る舞いが好評の同まつりは、新型コロナウイルス禍で2020年以降、中止が続いていたが、今年4年ぶりに復活。恒例の餅まきや豚汁の提供に来訪者が笑顔を広げた。
 
 同まつりは両組織が共催する「はしの四季まつり」の一つ。国内最古の洋式高炉跡を有し、2015年に世界遺産登録された「橋野鉄鉱山」周辺に連なる八重桜並木の開花に合わせ、登録前から行われている。11年の東日本大震災後は甲子町から会場まで無料送迎バスが運行され、来場者増に拍車をかける。今年は大型バス2台に計約70人が乗車して訪れた。
 
 釜石観光ガイド会(瀬戸元会長)会員の案内で高炉場跡を見学するツアーでは、八重桜を愛(め)でながら史跡エリアに向かった。2人のガイドが先導。参加者は3基の高炉や水路、山神社跡などが残る現場で、日本の近代化の礎を築いた当時の鉄づくりについて学んだ。
 
釜石観光ガイド会会員の案内で高炉場跡に向かう

釜石観光ガイド会会員の案内で高炉場跡に向かう
 
ガイドから同所の鉄づくり、世界遺産の価値について学んだ

ガイドから同所の鉄づくり、世界遺産の価値について学んだ

 
 お楽しみの餅まきには大勢の人たちが集まった。同振興協の菊池会長(68)は「振興協議会では皆さまをお迎えするために、4月末に周辺の道路清掃を行うなど準備を進めてきた。夏にはラベンダーまつり、秋には水車まつりなども開催する。ぜひ橋野に足を運んでいただきたい」とあいさつ。地域の代表や来賓がトラックの荷台に上がり、約1500個の餅をまいた。約100個には地元の産地直売所「橋野どんぐり広場」で使える金券が入れられた。
 
毎回好評の餅まき。久しぶりのにぎわい風景が広がった

毎回好評の餅まき。久しぶりのにぎわい風景が広がった

 
 豚汁のお振る舞いには今回も長い列ができた。振興協女性部が腕を振るう豚汁は地元産の野菜をふんだんに使い、手作りみそで仕上げる自慢の一品。今年は生シイタケや山菜(ワラビ、フキ、ウド)も入り、一層うまみが増した味に…。来訪者はそのおいしさに大満足といった様子で箸を進めた。
 
橋野の恵みが詰まった豚汁を300食お振る舞い

橋野の恵みが詰まった豚汁を300食お振る舞い

 
お振る舞いに長い列ができた会場内=橋野鉄鉱山インフォメーションセンター駐車場

お振る舞いに長い列ができた会場内=橋野鉄鉱山インフォメーションセンター駐車場

 
 会場には市内で人気のキッチンカー2台が出店。どんぐり広場の出前産直も行われた。産直は開店と同時に人だかりができた。客のお目当ては旬の山菜。コゴミ、シドケ、ヒメタケ、ウルイなどが並び、あっという間に売り切れた。定番商品の漬物や団子のほか、おにぎりも販売された。大槌町のバンド「ZENBEY絆」は歌で楽しませ、新曲の「橋野音頭」も披露した。
 
「橋野どんぐり広場」の出前産直。旬の山菜が次々に売れた

「橋野どんぐり広場」の出前産直。旬の山菜が次々に売れた

 
新曲「橋野音頭」などで楽しませたバンド「ZENBEY絆」

新曲「橋野音頭」などで楽しませたバンド「ZENBEY絆」

 
 同所の八重桜は1980年代に釜石ライオンズクラブが植樹。今年は他の桜同様、開花が早まり、大型連休最終日の7日に満開を迎えた。翌8日は季節外れの雪に見舞われ、地面が白く染まった。雪の影響で花色の濃さが若干落ちたが、まつり当日まで何とか花は残り、桜吹雪が舞う中でのイベント開催となった。
 
 栗林町の佐々里沙さん(32)は家族3人で来訪。「たくさんの桜が目の保養になる。ここは公園もあるので子連れで楽しめる場所。まつりには初めて来た」と話し、親子の休日を満喫した。送迎バスを利用し、毎回来ているという東前町の70代女性は「ここの豚汁は最高。今年は特にもおいしかった。餅も何個か拾えた」と喜びの笑顔。コロナ禍でまつりがない時も桜だけは見に来ていた。「きれいな花を見ると気持ちが晴れる。夫を亡くしたばかりで落ち込んでいたが、やっぱり外に出た方がいい」と、少し心の元気も取り戻した様子。
 
 この日は昼どきを中心に約500人が訪れ、まつりを楽しんだ。菊池会長は「コロナ禍前に近い人出。リピーターが増えているのもありがたい。迎える側もみんな一生懸命やってくれて、地域に久しぶりの活気が生まれた」と話した。

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守る!アユ育つ自然環境 釜石・甲子川へ稚魚放流 釣り解禁は7月上旬

アユの稚魚を放流する甲子川鮎釣協力会メンバーら

アユの稚魚を放流する甲子川鮎釣協力会メンバーら

  
 釜石市の中心部を流れる甲子川に今年もアユの稚魚が放たれた。河川環境を守るため、甲子川鮎釣協力会(安久津吉延会長)、甲子地域会議、クボタ環境エンジニアリングの3者が協力して継続する取り組み。11日、稚アユ約3万匹(総重量約300キロ)が川中で元気に泳ぎ出した。釣り解禁日は7月2日。「たくましく育って」と送り出した関係者らによると、水温が安定し、極端な大雨などがなければ、20センチほどに成長した姿がみられるという。
  
松倉橋そばの甲子川で放流作業。バケツで静かに送り出す

松倉橋そばの甲子川で放流作業。バケツで静かに送り出す

 
元気いっぱいの稚アユ(右下写真)が勢いよく泳ぎ出す

元気いっぱいの稚アユ(右下写真)が勢いよく泳ぎ出す

  
 この日の作業には同会メンバーら約50人が参加した。体長10センチほどの稚魚を甲子町洞泉から中妻町までの区間、約20カ所に放流。釜石高裏の松倉橋付近ではバケツやホース使って川に放つと、跳びはねるなどして瞬く間に泳ぎ去った。
  
稚魚を入れた水槽が搭載されたトラックからホースを延ばして放流

稚魚を入れた水槽が搭載されたトラックからホースを延ばして放流

  
 河川漁協がない甲子川は、誰でも自由に釣りを楽しむことができる。入漁料を徴収しないため、稚魚の放流は同会に寄せられる釣り人らの善意で続けられている。今年も、そうした協力金を使って、大船渡市の盛川漁協から稚魚を購入した。事業費は約115万円。
  
 安久津会長(82)は「ここは農業排水などの流入がない自然のままの川で、アユの味日本一になったことも。魚が住む環境を維持していきたい。元気に、たくましく育ってほしい」と期待。稚魚の成育のため、6月1日から全魚種が禁漁となるが、「ここは市民の川。マナーを守って、その時が来たらみんなで楽しい釣りをしてほしい」と呼びかける。
  
「たくましく育ってこい」。期待を込めつつ、かわいい稚魚を放つ

「たくましく育ってこい」。期待を込めつつ、かわいい稚魚を放つ

  
 鵜住居川では一足早く7日に約400キロを放流した。同様に6月は禁漁となり、解禁は7月9日。釣りには河川漁協の組合員証か遊漁券が必要となる。

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広報かまいし2023年5月15日号(No.1808)

広報かまいし2023年5月15日号(No.1808)
 

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広報かまいし2023年5月15日号(No.1808)

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【P1】
表紙

【P2-3】
ありがとうSL銀河!

【P4-5】
すすむ釜石市DX
新型コロナワクチン接種のお知らせ

【P6-7】
市営住宅・復興住宅の入居者を募集
低所得の子育て世帯生活支援特別給付金 他

【P8-9】
市民のひろば
まちの話題

【P10-11】
まなびぃ釜石
交通規制のお知らせ 他

【P12-13】
まちのお知らせ

【P14-15】
保健案内板
保健だより

【P16】
ラベンダー観光農園整備の取り組み

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2023050900043/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
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将棋の世代間交流大会 釜石で4年ぶり開催 プロ棋士・小山怜央四段誕生で地元愛好熱高まる

2019年以来の開催となった「釜石市長杯争奪世代間交流将棋大会」

2019年以来の開催となった「釜石市長杯争奪世代間交流将棋大会」

 
 日本将棋連盟釜石支部(土橋吉孝支部長)主催の釜石市長杯争奪世代間交流将棋大会は4月30日、上中島町の中妻公民館で開かれた。新型コロナウイルス禍による休止を経て4年ぶり5回目の開催。同市は、この4月に本県初のプロ棋士となった小山怜央四段(29)の出身地。朗報で地元が盛り上がる中、再開された大会に県内外から約40人の愛好者が集い、団体戦で市長杯の栄冠を目指した。
 
 大会は3人1チームの団体戦。スイス式トーナメント戦4局を行い、勝ち点などで順位を競った。対局では段や級の棋力差に応じて駒落ちハンディ(最高6枚落ち)を採用。下手(棋力が下の者)の希望により平手(ハンディ無し)も可とした。対局時計を使用し、各20分の持ち時間で行われた。
 
 今大会には県内の支部や愛好会、学校の同級生などで組んだ12チームが参加。小学4年生から85歳まで、棋力もさまざまな愛好者が真剣勝負を繰り広げた。勝負が決まると互いの健闘をたたえ合い、他メンバーの対局の行方を見守った。対局の合間には地域や年代を超えて言葉を交わし、親睦も深めた。
 
県内各地から12チームが参加。次の手を考え、頭をフル回転

県内各地から12チームが参加。次の手を考え、頭をフル回転

 
小学生も参戦。見事な集中力で大人たちとの対局に挑む

小学生も参戦。見事な集中力で大人たちとの対局に挑む

 
 市内小川町の佐々木満さん(74)は小学5年の孫とチームを組み初参加。第1局では特別参加の野田武則市長との対局も楽しんだ。3年ほど前に佐々木さんが将棋を教え、教室にも通うようになったという孫。「どんどん腕を上げ、今では私が負けるほど。かなりのめり込んでいる」とその成長ぶりに驚く。「将棋はものの考え方の勉強になる。1つだけでなく複数の方法を考えられる力がつくと、挫折しても他の道を考えながら前に進んでいけるようになる」と、柔軟な思考への効果も期待する。
 
 釜石中の3年生は同じクラスの将棋仲間でチームを結成。大会初参加の大下桜雅さんは「いろいろな年代、レベルの人との対戦は普段無いのでいい経験。駒が少ない状態でどう戦えばいいのかも相手から学べた。また出てみたい」と次回大会へ意欲。小学生以来3回目の参加となった野嶋晏慈さんは「駒落ちの対策とかを考えてその成果を出せた。狙った作戦が決まるとうれしい」。午前の2局はいずれも勝利し「全勝したい」と意気込みを語っていたが、その言葉通り4戦全勝し、個人の全勝賞を獲得した。
 
釜石中チームは同級生3人で参加。真剣な表情で盤上を見つめる

釜石中チームは同級生3人で参加。真剣な表情で盤上を見つめる

 
「次はどう出る?」仲間の勝敗の行方にも目が釘づけに…

「次はどう出る?」仲間の勝敗の行方にも目が釘づけに…

 
 2016年に始まった同大会は駒落ちハンディを取り入れた団体戦という独自スタイルで、幅広い愛好者が勝負の面白さを感じ、多くの人と交流できるようにしている。第1回大会には、今春からプロの道を歩み始めた小山四段が弟真央さん、母聖子さんとチームを組み参加している。全日本アマチュア名人戦全国大会で県勢初の優勝を果たした後で、プロ棋士への夢も語っていた。
 
 土橋支部長は大会復活に、「4年ぶりに会う人たちの元気な顔が見られてほっとした。小山新四段をきっかけに、またみんなで将棋を楽しんでいこうという雰囲気が感じられてうれしい。釜石の将棋文化をさらに盛り上げたい」と話す。野田市長も参加者の熱心な姿を肌で感じ、「子どもたちも頑張っていた。みんな目標を持って取り組んでいる。小山怜央さんのこともあり、将棋への興味、関心が高まっていると思うので今後が楽しみ」と期待した。
 
市長杯のトロフィーはどのチームに? 静かなる熱戦が続く会場

市長杯のトロフィーはどのチームに? 静かなる熱戦が続く会場

 
【団体戦結果】
1位/遠野支部(新沼光幸、中村道典、萩野良三) 2位/山田将棋愛好会(黒澤由次、山内秀一、白土輝男) 3位/久慈支部(笹原賢二、星川勝久、中川原達哉) 
 
【個人全勝賞】
野嶋晏慈(釜石中学校)、川畑裕也(朋哉とその仲間たち)、相澤誠(チーム稜平)、坂下晴規(チームうみねこ)、中村道典(遠野支部)

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食・芸能で魅力発信 釜石駅前で「春まつり」 大型連休期間中の来訪者もてなす

釜石駅前広場で開かれた春まつりで旬の味を楽しむ家族連れ

釜石駅前広場で開かれた春まつりで旬の味を楽しむ家族連れ

  
 かまいし春まつり(釜石観光物産協会主催)は3、4の両日、釜石市鈴子町の釜石駅前広場で開かれた。5月の大型連休期間に合わせ、観光客をもてなそうと実施しているイベント。家族連れらが足を運んで、食と伝統芸能などのステージ発表でまちの魅力に触れた。
   
 広場には焼き鳥や団子などを販売する事業者がブースを並べたほか、台湾や韓国の料理、スイーツなどを提供するキッチンカーも出店した。鵜住居町根浜の「松坂商店」は食べやすく輪切りにしたイカ焼きなどを売り出し、海のまちをPR。調理に腕を振り、「いらっしゃい」との呼び込みも担当した佐々木晴人さん(59)は「売れるかどうかはそのとき次第。参加することに意義がある。人とコミュニケーションをとるのが好きだから」と楽しんでいた。
  
元気な呼び込み、自慢の味で来場者をもてなす出店者

元気な呼び込み、自慢の味で来場者をもてなす出店者

  
並んだキッチンカーで、目当ての味を買い求める人たち

並んだキッチンカーで、目当ての味を買い求める人たち

  
 釜石産めかぶ汁の無料お振る舞い(各日とも200食限定)もあり、人気を集めた。3日に足を運んだ青森県八戸市の西園彩叶(あやか)さん(吹上小6年)、母厚子さん(46)は「ネバネバしておいしかった。みそ汁の具材としてもいけるんだね」と発見。父勝晃さん(46)は釜石初訪問に「街がきれい。震災からの復興を感じた」と印象を話した。転勤族というが、東北への赴任は初めてで、三陸道などを利用した東北巡りを実践中。「食、自然、人との出会いを満喫したい」と笑った。
  
長い列ができた釜石産めかぶ汁のお振る舞い 

長い列ができた釜石産めかぶ汁のお振る舞い

  
めかぶ汁をそっと手渡し、あたたかい触れ合いも

めかぶ汁をそっと手渡し、あたたかい触れ合いも

   
 ステージイベントも盛況だった。女形舞踊で市内外のデイサービス利用者らを楽しませている尚玉泉(本名・鹿野正治)さんは、あでやかな舞を披露。顔なじみの市民らも駆け付け、手拍子したり、うちわを振ったりして盛り上がった。釜石出身の民謡歌手佐野よりこさんも登場。その伸びやかな歌声に合わせ、観客らも口ずさんだりしていた。
   
女形舞踊などが披露されたステージイベントを楽しむ観客

女形舞踊などが披露されたステージイベントを楽しむ観客

   
 イベントは、JR釜石線を走る観光列車「SL銀河」の盛り上げと運行への感謝も込めて企画する。地元の芸能や食を楽しむ様子を満足そうに見つめていたのは、同協会の和田利男事務局長(66)。だた、SL銀河は今季がラストとなり、持続可能な観光戦略を模索する必要性を感じている。世界遺産・橋野鉄鉱山、鉄の歴史、虎舞といった民俗芸能などの知られている「お宝」だけでなく、「巨木・古木、滝などの自然にスポットを当て、電動自転車などで域内を巡ってもらうグリーンスローモビリティなどの取り組みを試行していきたい」と先を見据えた。
  
ラストシーズンのSL銀河。大型連休期間中も多くの人が釜石にやってきた

ラストシーズンのSL銀河。大型連休期間中も多くの人が釜石にやってきた

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38年前のタイムカプセル開封 釜石・旧大渡小 「自分への手紙」で思い出懐かしむ

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1985年に埋めたタイムカプセルを開封して喜ぶ当時の在校生たち

  
 釜石市大渡町の旧大渡小(現釜石小)で1985年に開校50周年記念事業として封印したタイムカプセルが4月29日、38年ぶりに掘り起こされた。30年後の2015年に開封するとしていたが、学校統合や東日本大震災などの影響で延期されていた。集まった当時の在校生らは、カプセルから取り出した「自分への手紙」で思い出に触れ、あの頃を懐かしんだ。
   
 カプセルは、当時の旧大渡小の全校児童199人が手紙や記念品を収めて埋めた。03年に釜小と統合、11年に震災があり、復興途上で落ち着かない中、開封のタイミングを逃した。ここ数年は新型コロナウイルス禍が続いたが、感染者数が減少しつつあることも踏まえ、当時6年生だった小田島出(いづる)さん(49)が発起人となって釜小や市教育委員会と協議を重ね、今回の開封を実現させた。
   
 この日の開封作業には、当時の1年生から6年生まで約50人が参加。校庭脇にある同記念事業の石碑近くに埋められていると見込んで、スコップで土を掘り起こした。交代で作業し続けること約30分。無事、陶製のタイムカプセルを発見した。その後、学校昇降口に移動して開封。カプセル内には学校での思い出や未来の自分の姿を想像して書いた作文があり、当時の学校だより、新聞紙なども次々と取り出された。
  
38年前のタイムカプセルを掘り起こす当時の在校生

38年前のタイムカプセルを掘り起こす当時の在校生

  
バケツに入ったタイムカプセルをのぞき込む参加者

バケツに入ったタイムカプセルをのぞき込む参加者

  
掘り出されたタイムカプセル(左下写真)を開封

掘り出されたタイムカプセル(左下写真)を開封

  
 当時の在校生たちは、38年前につづった作文を手に「こんなこと、思ってたんだ」「友達の名前がいっぱい出てきた。すごく懐かしい」などと、同級生と思い出話に花を咲かせた。1年生だった阿部孝さん(44)=宮城県仙台市=は、仕事の都合で参加できなかった姉(釜石市内在住)の代わりに、単身赴任先の福島県郡山市から駆け付けた。友達と“ヒーローごっこ”をして遊んだことを書いた作文を見つめ、「今以上に、きれいな字。30年後も読めるように頑張って書いたんだなぁ」と頬を緩めた。小学校卒業以来、会っていなかった人と顔を合わせる機会にもなり、「当時に戻ったよう」とうれしそうだった。
  
当時の作文を手に笑顔を見せる阿部孝さん(左)。旧友との再会も楽しんだ

当時の作文を手に笑顔を見せる阿部孝さん(左)。旧友との再会も楽しんだ

  
「見てー!」。取り出した作文で思い出話に花を咲かせた当時の5年生

「見てー!」。取り出した作文で思い出話に花を咲かせた当時の5年生

  
 「いつ掘り出すか、ずっと気になっていた」と話したのは地元の元持有紀さん(48)。当時5年生で、80歳になった大渡小を想像して「いつまでもきれいな学校でいてほしい」と思いをつづった。くしくも、統合後の釜小に現在通う自身の子どもも5年生。「同じ年齢の頃って、こんなこと考えていたんだー。不思議な気持ち」とはにかみつつ、思い出をうかがえる品に、うれしさもにじませた。そして、「震災で流された地区で、何も残っていない人もいるかもしれないから」とも。
   
「まるで同窓会」。懐かしい仲間との旧交を温めた参加者

「まるで同窓会」。懐かしい仲間との旧交を温めた参加者

   
 小田島さんは「当時の6年生が50代になるし、このタイミングで―と少し強引に進めた感も。でも、いつか開けようと思っていたので、ほっとしている」と肩の荷を下ろした。校庭のあちこちで同窓会らしき輪が広がる様子を穏やかな表情で見つめ、「40年の時を経て、私たちが直面する環境は当時と大きく異なるが、作文を読めば、困難な状況にも立ち向かう強さや希望を、子ども時代の自分から教わるかもしれない」と、しみじみ話した。
   
タイムカプセルから取り出した品々(右)が一人でも多くの仲間に届くことを願う小田島出さん

タイムカプセルから取り出した品々(右)が一人でも多くの仲間に届くことを願う小田島出さん

   
 カプセルが封印された当時の釜石は製鉄所の合理化による高炉休止、規模縮小が進められ、親の転勤で転校する児童がいた。さらに震災の影響で転居したり、連絡先が不明な在校生も多いという。開封に立ち会えなかった在校生らの作文は当面、各学年の代表者が保管し、連絡が取れれば引き渡すことにしている。
  
 「亡くなった仲間もいる。一人でも多くの同級生や家族に届けたい」と小田島さん。インターネット上に問い合わせフォームを用意し、連絡を待っている。当時の在校生(1973~78年生まれ)でタイムカプセルを埋めた覚えのある人やその家族、問い合わせのある人は当ウェブサイト「かまいし情報ポータルサイト 縁とらんす」のニュースコーナー内にある地域情報「大渡小学校(現釜石小学校)開校50周年記念事業で埋めたタイムカプセル掘り出しのお知らせ」の確認を!

nanohana1478

目にも鮮やか!一面の黄色空間で幸せな時間を 釜石・橋野「菜の花畑」一般開放 出店やライブも

一般開放された釜石市橋野町の菜の花畑=4日

一般開放された釜石市橋野町の菜の花畑=4日

 
 釜石市橋野町の一般社団法人ユナイテッドグリーン(山田周生代表理事)は4日、同町に設ける菜の花畑を一般に開放。乗馬体験、絵本ライブ、植物性素材のランチや菓子の販売など1日限定のマルシェも開き、来場者を迎えた。菜の花畑の一般開放は10日まで(午前11時~午後3時)行われ、時間内は柵の中に入っての観賞や写真撮影ができる。
 
 菜の花は、菜種油の生産を手がける同法人が産直「橋野どんぐり広場」裏手の遊休地を地元農家から借りて栽培。花が咲く毎年5月に畑を一般開放している。今季は約50アールに作付け。4月後半から花が咲き始め、大型連休期間中には畑一面が鮮やかな黄色に染まった。
 
一面に黄色の花が美しく咲き誇り、圧巻の光景!

一面に黄色の花が美しく咲き誇り、圧巻の光景!

 
 一般開放初日の4日は、県内のマクロビレストランや自然農園が出店。無農薬の雑穀や野菜を使ったランチ、菓子などを販売した。心身の癒やしメニューも用意。乗馬体験、絵本の読み聞かせは子どもたちの人気を集め、指圧マッサージは大人の疲れた体をほぐした。訪れた人たちは花の中で写真を撮ったり食事を楽しんだりと、思い思いにゆったりとした時間を過ごした。
 
釜石出身の三浦聖貴さんが営む「おやさい食堂カラコマ」(盛岡市)はビーガンカレー弁当を販売

釜石出身の三浦聖貴さんが営む「おやさい食堂カラコマ」(盛岡市)はビーガンカレー弁当を販売

 
橋野町でホースセラピーを行う三陸駒舎は乗馬体験を提供。馬上からの景色は?

橋野町でホースセラピーを行う三陸駒舎は乗馬体験を提供。馬上からの景色は?

 
くらうん・しゅがー(ピエロ)の絵本ライブを楽しむ親子。バルーンのプレゼントも

くらうん・しゅがー(ピエロ)の絵本ライブを楽しむ親子。バルーンのプレゼントも

 
 源太沢町の木村莉桜菜さん(9)は乗馬を楽しみ、「馬の上から見る菜の花畑はとてもきれい。気持ち良かった」と大喜び。父仁寿さん(43)は心地良い空間で家族4人の休日を満喫。「いつも産直までは来るが、その裏にこんな場所があったとは。素敵ですねぇー」と驚き、馬との触れ合いや出店者との交流を楽しんだ。
 
三陸駒舎の黍原豊さん(左)と話しながら、13歳馬・アサツキ(雌)と触れ合う木村さん親子

三陸駒舎の黍原豊さん(左)と話しながら、13歳馬・アサツキ(雌)と触れ合う木村さん親子

 
 友人同士という中妻町の70代女性2人は「癒やされるよねー。周りの静けさもいい。のんびりのどかで…」と声をそろえ、非日常の空間を存分に味わった。「連休中はどこも人がいっぱい。混雑するところは嫌なので」と、市広報で見つけた穴場スポットに足を向けた。「いろいろな花を見て歩くのが好き。今日は天気も良くて最高」と顔をほころばせた。
 
 今年初出店した花巻市のレンコン農家佐々木哲哉さん(49)は、県内では珍しいイモのようなホクホクした食感と甘みが特徴の品種を販売。おいしい食べ方も教えた。「気持ち良すぎて仕事を忘れてしまいそう」と、一面の菜の花に笑顔を広げる佐々木さん。こだわりのレンコンは主に内陸の飲食店や惣菜店などに直接卸しており、「釜石での一般向け販売は初めて。商品を知ってもらう機会にもなる」と喜んだ。
 
県内では希少なレンコンを販売した花巻市の佐々木哲哉さん(左)。節間が長く、1本ずつくわで掘るレンコン(右下写真)

県内では希少なレンコンを販売した花巻市の佐々木哲哉さん(左)。節間が長く、1本ずつくわで掘るレンコン(右下写真)

 
 同法人の山田代表は東日本大震災以降、津波で被災した農地や耕作放棄地に菜の花を植えるプロジェクトを展開。塩分吸収率が高い菜の花で土壌を浄化、種から搾った菜種油の全国販売を被災者雇用で行うなどし、沿岸部の復興を後押ししてきた。被災者らが元気を取り戻す一助にと、2013年から橋野の畑で1日限定の「菜の花青空レストラン」を開設。ランチや楽器演奏、作品販売、ヨガなど自由に過ごせる場を創出する。21年からは「菜の花パーク」の名称で、期間を設けて畑を一般公開。期間中は各種企画で来場者を楽しませている。
 
 山田代表は「リピーターも増え、中には設営を手伝ってくれる人も。地域の方々もPRに協力してくださり、ありがたい」と感謝。シカの食害を防ぐため、昨年設置した高さ2メートルの鉄柵が功を奏し、今年も畑への侵入はなく、花の勢いは保たれている。「きれいな花を楽しんで、リラックスして帰ってもらえれば」と来場者を見守った。
 
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「元気で帰ってきてね~」 かまいしこども園児が甲子川にサケの稚魚5000匹放流

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かまいしこども園の年長児によるサケの稚魚の放流=甲子川

 
 釜石市天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児80人)の年長児が4月24日、同市を流れる甲子川にサケの稚魚を放流した。地元の海や水産業に親しみ、郷土愛を育む学習の一環。園児たちは大きく成長したサケが4年後に戻ってくることを期待し、大海原に旅立つ“赤ちゃんサケ”を見送った。
 
 同園は海洋教育パイオニアスクールプログラム(笹川平和財団海洋政策研究所など主催)の助成を受け、2021年度から年長児がサケの学習に取り組む。本年度の学習のスタートは稚魚の放流。千鳥町の河川敷に到着した園児18人は始めに、同学習の講師を務める岩手大三陸水産研究センター特任専門職員の齋藤孝信さんから、放流したサケがどこで大きくなり食卓まで届くかを学んだ。齋藤さんは「川を下ったサケは北の寒い海をぐるぐる回り、餌をいっぱい食べて大きくなってから4年後に戻ってきます。みんなが小学3年生になる秋ごろです」と教えた。
 
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講師の齋藤孝信さんからサケの成長について学ぶ

 
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今年は例年より大きく育てた稚魚(左下写真)を放流した

 
 園児たちは釜石湾漁協甲子川さけ人工ふ化場から運ばれた稚魚を小さなバケツに分けてもらい、「元気に帰ってきてねー」などと声をかけながら水中に放した。稚魚は甲子川など地元河川に戻ってきたサケから採卵し受精、ふ化させたもの。体長7~8センチ、重さ3グラムに成長した約5000匹を放流した。回帰率を高めるため、今年は県全体の指針に沿って例年の倍以上大きくして放流している。
 
 千葉菫ちゃん(5)は稚魚の様子を「手を振っている(さよならしている)みたいな子やけんかしている子もいた」と表現。サケを食べるのも「大好き」といい、「うろこが虹色に光るような、かわいい大きなサケになってほしい」と成長を楽しみにした。
 
川の中で元気に泳ぐサケの稚魚を見守る園児たち

川の中で元気に泳ぐサケの稚魚を見守る園児たち

 
 同ふ化場の佐々木有賢場長によると、甲子川で放す稚魚には独自の耳石標識をつけており、漁獲した時に“生まれ故郷”が分かるようになっているという。「地元で放したサケがちゃんと帰ってくると知ることで、地域の川をきれいにしようという意識も生まれる。生き物の命を大事にいただくという姿勢も学んでくれたら」と佐々木場長。
 
 近年、サケの不漁は深刻。甲子川に遡上するサケはピーク時には1シーズン約4万7000匹に達したが、震災以降減少。佐々木場長は「平均で約3万匹はとれていたが、ここ2年は10分の1以下にまで減っている」と厳しい状況を明かす。県内のサケふ化場は現在、4カ所に集約。釜石、大槌地域の河川(片岸、甲子、鵜住居、大槌)でとれたサケは一度、甲子川ふ化場に集めて採卵。稚魚にして、各河川から放流する形を取っているという。
 
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無事に放流の役目を果たし、満面の笑顔を広げた

 
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最後に園児の代表が甲子川ふ化場の職員にお礼のメッセージカードを手渡した

 
 同園のサケ学習は全3回の予定で、残る2回はサケを漁獲する定置網漁や魚市場の学習、雌サケを解体して給食で食べる体験を計画する。市内では、釜石小と釜石高も同プログラムの助成を受けて海に関する学習を行う予定。同園と両校の採択は3年連続。