釜石市民体育館で初めて開かれた「北海道・東北ブロックインディアカ大会」=20日
第38回北海道・東北ブロックインディアカ大会岩手大会は20日、釜石市鵜住居町の市民体育館で開かれた。北海道・東北インディアカ協議会(吉村和武会長/山形県)が主催。本県が開催地となるのは2013年以来9年ぶり。同市は今回初めて会場に選ばれた。5県から24チーム180人が参加。来年度開催予定の第18回全日本インディアカトーナメント大会の出場権をかけ、熱い戦いが繰り広げられた。
新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続の大会中止を余儀なくされたため、待望の再開。開会式では吉村会長が選手たちを激励。釜石市スポーツ推進課の佐々木豊課長が歓迎のあいさつを述べた。地元チーム「釜石リプリーズ」の佐々木昂弥主将、昆真由好選手が選手宣誓をした。
バレーボールに似たスポーツ「インディアカ」
インディアカはドイツで考案されたニュースポーツ。羽根の付いた特殊なボールをネットを挟んで片手で打ち合うバレーボールに似た競技で、コートはバドミントンダブルスと同じ広さ。日本には1968年ごろオーストリアから輸入された。80年に日本協会が設立され、全国スポーツ・レクリエーション祭の種目にもなっている。
今大会では男女混合、シニア女子(60歳以上)、シニア男女混合(45歳以上)の3部門で予選リーグと決勝トーナメントが行われた。上位2チームが来年度の全国大会に出場する(3位は枠があれば推薦出場)。
宮城、岩手から3チームが参加した「シニア女子の部」
「シニア男女混合の部」には5県から6チームが参加
13チームで優勝を競った「男女混合の部」。スピード感あふれるプレーが展開された
市内から唯一出場の「釜石リプリーズ」は2003年に結成。全国スポレク祭に参加するため、当時の市スポーツ推進委員が中心となり立ち上げた。現メンバーは20~30代の社会人。仕事が終わった後、週1回の練習に励む。佐々木主将(29)は地元での初めての大きな大会を「楽しみにしていた。県外の強いチームとの対戦はレベルアップにもつながる」と歓迎。インディアカの魅力を「年齢や経験したスポーツなどに関係なく、すぐにチャレンジできて楽しめる。親子で競技に親しむ人もいる。ぜひ、いろいろな人に経験してほしい」と話す。
地元釜石から唯一出場した「釜石リプリーズ」
釜石は予選リーグ第1試合で柏木クラブY(青森県)と対戦
釜石への大会誘致に尽力した市スポーツ推進委員の柏﨑洋也さん(39)=釜石リプリーズ代表=は東北の競技人口について「県によって偏りがある。岩手県はまだまだ少ないほう。愛好者を増やし、東北全体の盛り上げにつなげていきたい」と今後を見据える。同大会には前回まで約30チームが参加していたが、新型コロナの影響で競技に親しむ医療従事者などが県外に出るのを控える状況もあり、今大会はこれまでで最も少ない参加人数となった。
大会結果は次の通り。
【男女混合の部】優勝=MIDC(宮城県)準優勝=日の出NEO(福島県)3位=木曜会(福島県)
【シニア女子の部】優勝=大衡ききょう(宮城県)※参加3チーム中、2チームが欠員のためオープン参加となり、入賞は1チーム
【シニア男女混合の部】優勝=スクランブルF(福島県)準優勝=栗原(宮城県)
3位=大蔵すまんすまん(山形県)
※【男子の部】は日の出メンズ(福島県)、【女子の部】はRAKUDO(山形県)のみの参加のため、両チームが全国大会に出場。