「第2回 かまいし百円市」の出店者を募集します

「第2回 かまいし百円市」の出店者を募集します

「第2回 かまいし百円市」の出店者を募集します
 
釜石まちづくり(株)では、2022年12月4日(日)に「第2回かまいし百円市」を開催します。販売商品を全て100円とするフリーマーケットやバザーのような形態で、“100円均一フリマ”と言ったイメージです。
 
例えばこのような商品の出品を想定しています・・・
リユース可能な子供用品、持て余してしまったお中元や引き出物の中身、まだまだ使えるおもちゃ、ダブったガチャガチャ、ちょっとしたコレクションアイテム、端数が残ってしまったパック商品、かつての趣味の名残、ハンドメイドグッズに変身する素材たち、野菜やお菓子・・
・・などなど、価格を100円として頂ければ、一部の取扱い禁止商品以外は何でもOKです。
 
全て100円ということで、出店される皆様にとっては大きな販売益には繋がりにくいかもしれませんが、以下のような点に意義を見出して下さる皆様のご出店を募集いたします。
・リユースの促進による社会活動的意義
・みんなで出店する楽しさ
・街の賑わいの場づくり など
 
初回はプレ開催のため、狭い範囲の口コミでの参加募集でしたが、2回目以降は広く参加を募集します(当面は、釜石市内にお住まいの方、及び釜石市内で活動する団体やグループに限定)。
各種サークル活動などのグループをはじめ、社会福祉法人やNPO等の社会活動団体、町内会やクラブ・少年団活動等の地域活動の一環として、学校や幼稚園・PTAや保護者会の催しとしてなど、皆様のご出店をお待ちしています。
 

開催概要

日 時: 2022年12月4日(日)10:30~14:00
場 所: 釜石市民ホールTETTO・ホール前広場
主 催: 釜石まちづくり(株)
キャッチコピー: 「100円握ってお宝さがし!」

出店の基本情報

◎全ての商品を100円(税込)で販売すること
※この基本ルールを遵守頂けない場合は当日でも出店中止となりますのでご注意下さい
◎ 50個以上の商品をご用意頂けること(多い分には大歓迎!)
◎ 開催日時点での新型コロナの状況に応じた対策にご協力頂けること
◎「出店について」の要件を遵守頂けること
・参加可能枠を超えるご応募があった際は抽選とさせて頂きます
・チャリティ活動(売上は○○へ寄付、○○を支援、教育や社会福祉活動資金に充当)が
伴う場合は、条件により別枠での出店が可能ですのでご相談下さい
・今後、「五百円市」や「千円市」の実施も検討しています(日時等は未定)

出店について

◆物品の販売以外のサービスを商品として提供することはできません
(マッサージ、ヘアカット、診断、占いなど ※縁日等に類するものや主催者が要請したものは除く)
◆出店料は1,000円となります
◆出店スペースの広さは、幅2~2.5m×奥行1.5~2mを目安に調整させて頂きます
また、販売台、シート、釣銭等は各自でご準備下さい(主催者による両替には限りがあります)
◆会場は屋外となりますので、各自で出店時の寒さ対策をお願いします
◆出店者には、釜石大町駐車場の24時間駐車券(通常800円)を500円にて斡旋いたします
(団体の場合は駐車台数分の購入OK)
◆ペット等を同伴しての出店は禁止です(介助犬等を除く)
◆火器の使用や発電機の持込みは禁止です

取扱い禁止商品

以下の商品の取扱い及び取引は禁止といたします
生鮮食品など衛生管理上好ましくない物、その場で調理提供する飲食品、ペット等の生き物、
偽造品や盗品など法律に抵触する商品、受発注や目録を介しての後日取引を前提とした商品、
取扱い資格の必要な危険物や薬品(有資格者でも不可)、公序良俗に反する物、大量の火薬類、
再販売やオークション等への出品を前提とした取引
※大量の酒類を取り扱う場合は事前にご相談ください
※この他、主催者が不適切と判断した商品については取扱いを中止頂く場合があります

新型コロナウイルス感染症対策について

出店及びご来場にあたり、手指の消毒・距離の確保・過度な密集の解消・状況に応じたマスク着用など、各開催日の時点で行政や各種機関が指示及び推奨する対策に準じて頂くほか、主催者や施設の判断による感染症予防策を要請する場合があります。

出店の申し込み方法

出店に関しての各種事項(開催概要、基本条件、出店について、取扱い禁止商品、コロナ対策)を必ずご確認・ご理解のうえ、下記の出店申込書を記入して釜石まちづくり(株)までお申込み下さい。
 
・釜石まちづくり(株)の社員によるご紹介やご案内による場合は直接担当社員まで
・それ以外の場合は、釜石まちづくり(株)FAX <0193-27-8331>
申込み締切 2022年11月18日(金)
 
問合せ等については、同様に担当社員にご連絡いただくか、
釜石まちづくり(株)TEL <0193-22-3607> までお願いします。

出店概要&申込書

PDF版(913KB)
「第2回 かまいし百円市」の出店概要&申込書
 
Word版(32KB)
「第2回 かまいし百円市」の出店概要&申込書

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育て!根浜由来の植物 釜石東中生7種を植栽 震災前の海岸風景復活へ活動5年目

釜石東中2年生による海浜植物の移植作業=根浜

釜石東中2年生による海浜植物の移植作業=根浜

 
 東日本大震災の津波で多くの海浜植物が失われた釜石市鵜住居町の根浜海岸。地域に親しまれたかつての風景を取り戻そうと、地元の釜石東中(佃拓生校長、生徒102人)は、同海岸由来の植物を種から育て現地に植え戻す活動を2018年から継続する。5年目を迎えた今年も、生徒たちが大切に育てた苗を移植。息の長い活動で根浜の原風景復活を目指す。
 
 同校は、震災後の海辺環境再生へ官民で取り組む根浜海岸林再生実行委(前川昭七会長)と連携し、総合的な学習の一環として同活動をスタートさせた。毎年春に同海岸について学ぶ座学、種まきから始め、夏に移植地の清掃など環境整備、秋には育てた苗の植栽を行っている。
 
 種まきと苗の育成、移植に取り組むのは2年生。今年は5月にハマヒルガオ、ハマエンドウ、ハマボウフウの種をまき、水やりや日光管理を行いながら成長を促してきた。移植は10月26日に実施。生徒26人が地元の協力者らと作業にあたった。移植場所は防潮堤沿いに連なるマツ林の海側スペース。同所には16年に県の事業で砂が投入されている。この日は、講師を務める県立大総合政策学部の島田直明教授(植生学、景観生態学)らが育てたケカモノハシ、コウボウムギなど4種も合わせて移植。生徒らは雑草を刈り取った後、地面に穴を掘り、計約250株を植え付けた。
 
生徒たちは移植場所の雑草取りから作業開始

生徒たちは移植場所の雑草取りから作業開始

 
苗を植えるための穴を掘る。力のいる作業

苗を植えるための穴を掘る。力のいる作業

 
育苗ポットから取り出した苗を砂地に移植

育苗ポットから取り出した苗を砂地に移植

 
 学級会長の小笠原颯真君は「学習を始める前は知らなかった珍しい植物ばかり。根浜の名物になるぐらい、たくさん生えて育ってほしい。ハマナスとかきれいな花も見られるので、もっとみんなに愛されるような海岸になったらうれしい」と未来の姿を思い描く。
 
 根浜海岸の砂浜とマツ林周辺には震災前、10数種の海浜植物が見られたが、津波で砂浜の半分以上が流失。マツ林は残ったが、植物の数は激減した。種を取り苗を育成して植え戻す活動は地元住民らが始め、支援者の協力で続けられてきた。この活動に中学生が加わり、学校ぐるみで取り組みが進むことについて、島田教授は「自分たちが住む地域への愛着にもつながるのでは。中学生の活動によって、地域の人たちが根浜海岸の希少価値を再認識し、大事にしたいと思ってくれたら」と期待を込める。
 
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 釜石東中生が植栽を続ける約100メートルの区間では、これまでに植えた苗が着実に根付いている。今後はさらに効率的に増やせるよう工夫しながら取り組んでいくという。

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ご褒美は太平洋を望む絶景 御箱崎「ゆったりウオーキング」 釜石・甲子公民館企画

箱崎半島を散策した「ゆったりウオーキング」の参加者ら

箱崎半島を散策した「ゆったりウオーキング」の参加者ら

 
 釜石市甲子町の甲子公民館(佐々木利光館長)が行う健康づくり事業「ゆったりウオーキング」が10月21日、同市北東部の箱崎半島で行われた。東北自然歩道「新・奥の細道」コースにもなっている散策路を50~80代の10人が歩き、太古の地球活動から生まれた大自然を堪能。健康で歩ける喜び、郷土が誇る景観の素晴らしさを体感し、思い出を心に刻んだ。
 
 同館が年6回シリーズで開催するウオーキング企画の本年度5回目。箱崎半島のコースは今回が初めての選定となった。箱崎町白浜地区集落を経て、スタート地点の大沢遺跡駐車場までは車両で移動。講師を務める蓮見純子さん(健康運動実践指導者)の案内で、午前9時55分、入り口の赤鳥居をくぐって出発した。目的地の半島突端、御箱崎灯台までは片道約3.9キロ。散策路はアップダウンが続く険しいコース。一行は樹木が生い茂る森の景色も楽しみながら、無理のない速度で歩みを進めた。
 
大沢遺跡駐車場から半島先端部を目指して出発

大沢遺跡駐車場から半島先端部を目指して出発

 
緑に囲まれた散策路をゆっくりと進む

緑に囲まれた散策路をゆっくりと進む

 
勾配のきつい坂道はトレッキングポールを利用して体への負担を軽減

勾配のきつい坂道はトレッキングポールを利用して体への負担を軽減

 
 半島の先端が近づいてくると、木々の間から右手に釜石湾、左手に大槌湾が見え隠れ。普段、見ることのない角度からの三陸の景色に参加者は感激の声を上げた。スタートから約1時間20分で、東屋とトイレがあるポイントに到着。休憩後、最終目的地を目指した。灯台までの道のりには、地元住民が漁業繁栄や家内安全を祈願する御箱崎神社があり、古い石碑群や複数の赤鳥居が地域信仰の奥深さを感じさせた。一行は鐘を鳴らして参拝した。
 
半島の北側は大槌湾から山田湾を眺望できる

半島の北側は大槌湾から山田湾を眺望できる

 
複数の赤い鳥居が目を引く御箱崎神社。参加者はほこらの前で参拝(左下写真)

複数の赤い鳥居が目を引く御箱崎神社。参加者はほこらの前で参拝(左下写真)

 
箱崎白浜出身の佐々木利光館長(左)からは地元住民ならではの話も聞けた

箱崎白浜出身の佐々木利光館長(左)からは地元住民ならではの話も聞けた

 
 灯台に到着すると、目の前には太平洋の絶景が広がった。リアス海岸の地形で陸地側に深く入り込んだ湾風景を見慣れている釜石市民にとって、視界いっぱいに広がる長大な水平線は新鮮な光景。沖を航行する船舶も見られ、参加者は盛んにスマホカメラのシャッターを切った。
 
半島の突端にそびえる御箱崎灯台。目の前には外洋の壮大な景色が広がる(左上写真)

半島の突端にそびえる御箱崎灯台。目の前には外洋の壮大な景色が広がる(左上写真)

 
水平線をバックに記念撮影。灯台までの完歩に参加者は充実の笑顔!

水平線をバックに記念撮影。灯台までの完歩に参加者は充実の笑顔!

 
 半島先端部南側には断崖を下った先に、同市が誇る景勝地「千畳敷」が広がる。約1億2千万年前、地中から上昇したマグマが冷え固まって花こう岩を形成。長い年月をかけて波の浸食を受け、現在のような荒々しい岩場が生み出されたとされる。同所は三陸ジオパークのジオサイトの一つにもなっている。散策路からは崖伝いに急峻、極狭の遊歩道があるが、下りるには十分な注意が必要。今回は参加者の安全を考慮して、上から眺める形にした。
 
巨大な岩、荒々しい岩肌が独特の景色を生み出している「千畳敷」

巨大な岩、荒々しい岩肌が独特の景色を生み出している「千畳敷」

 
長年の波の浸食で奇妙な形状に削られた花こう岩

長年の波の浸食で奇妙な形状に削られた花こう岩

 
天候によってさまざまな色合いを見せる千畳敷周辺の海

天候によってさまざまな色合いを見せる千畳敷周辺の海

 
 千畳敷から南東方向には、国の天然記念物に指定されている無人島「三貫島」が見える。市の鳥「オオミズナギドリ」の繁殖地で、市の木「タブノキ」に覆われる同市を象徴する島。参加者は見どころ満載の自然景観を存分に満喫し、昼食をはさんで往復約7.8キロを歩き抜いた。
 
千畳敷から望む「三貫島」(写真赤丸部分)

千畳敷から望む「三貫島」(写真赤丸部分)

 
 「誰かの力を借りないと来られない場所。すごく興味があり、一度来てみたかった」と谷藤敦子さん(79)。目の前に広がる大パノラマに、「おおらかな気持ちになり、思い切り空気を吸いたくなる。今日はばっちり見える眼鏡もかけてきた」と満面の笑み。土を踏みしめて歩くという街中ではできない体験も喜び、「これも健康だからできること。今、こうして歩けていることが一番の幸せ」とありがたさをかみしめた。
 
 今回の参加者の中で最高齢は永須由美子さん(83)。初めて訪れた箱崎半島に、「今まで歩いた中でもきついコース。距離も長いし。でも頑張って歩いた」と充実の表情。会話し、景色を見ながら歩くのが何よりの楽しみといい、同ウオーキング企画への参加を続ける。10年ほど前から意識的に歩くようになり、普段は自宅周辺を1時間ほど歩くのが日課。この日の帰路では他の参加者より一足早くゴールし、仲間を驚かせた。
 
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 講師の蓮見さんは市内3公民館で健康づくりのための体操指導などを行い、ウオーキングにも力を入れる。「歩かないと歩けなくなる。動かないと動けなくなる」をモットーに、認知症予防にもつながるウオーキングを高齢者らを中心に勧める。「箱崎半島にはいつかみんなを連れてきたいと思っていた。念願がかないうれしい。見どころいっぱいのコースはまだまだたくさんある。時には遠出しながら歩く楽しみ、脚を動かす大切さを伝えていければ」と話した。

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残そう!ふるさと釜石の味 かまだんご作りに親子で挑戦 「食の匠」の料理伝承会

食の匠(右)から教わりながら、かまだんご作りに取り組む参加者

食の匠(右)から教わりながら、かまだんご作りに取り組む参加者

  
 釜石・大槌地域郷土料理伝承会(同地域農業振興協議会など主催)は10月29日、釜石市大町の青葉ビルで開かれた。地域に伝わる郷土料理の継承と次代の伝承者育成を狙いに企画。同地域の親子ら14人が参加し、釜石地方の郷土菓子として知られる「かまだんご」作りに挑戦した。
  
かまだんごは、釜石地方の農家などに古くから伝わる定番のおやつ。草を刈る鎌の形に似ていることから名付けられたといわれる。それぞれの家庭によって形や中身のあんは少しずつ異なるが、いずれも米粉や小麦粉でつくられたモッチリとした生地の皮の中にトロリとした砂糖が入っている。
  
 講師は、釜石・大槌郷土料理研究会(前川良子会長、11人)会員で、本県の「食の匠」に認定されている橋野町の藤原政子さん(68)。若いころはポテトチップスが好きだったという藤原さんに、かまだんごを通じてゆで上げた小麦の甘い香りや手作り料理の良さ、身近な食材の魅力を伝えたしゅうとめの調理法を独自に改良したレシピを紹介した。材料の薄力粉、米粉などは岩手県産を使用。あんで使うクルミは橋野産で、参加者に地元食材のおいしさを味わってもらうよう準備した。
  
生地作りからスタート。親子で悪戦苦闘する姿も

生地作りからスタート。親子で悪戦苦闘する姿も

  
 参加者は皮作りから開始。材料を混ぜて、耳たぶほどの硬さになるまでこねていった。80グラムほどに分けて丸くのばした皮であんをしっかり包み、鍋でゆで上げた。藤原さんは「生地づくりには熱湯を使う。柔らかさが持続する」「生地はこねすぎない」「たっぷりの熱湯で浮き上がるまでゆでる」など作業ごとにポイントを教えた。
 
子どもたちの作業を優しいまなざしで見つめる藤原さん(右) 

子どもたちの作業を優しいまなざしで見つめる藤原さん(右)

  
「こぼれないようしっかり」。皮であんを包む作業に集中する参加者

「こぼれないようしっかり」。皮であんを包む作業に集中する参加者

  
上手にゆでるコツはかきまぜること(写真左)。浮き上がったらすくい取る(写真右)

上手にゆでるコツはかきまぜること(写真左)。浮き上がったらすくい取る(写真右)

   
 「おいしいかまだんごを作ってみたい」と参加した宮本聖良(せいら)さん(釜石中1年)は「生地を練る作業が思っていたより大変。力をつけて、休みの日に再挑戦したい」と意欲的。コロナ禍で試食はなく持ち帰りとなったが、「みんなで手作りしたから、おいしいはず」と楽しみを残した。祖母の愛子さん(68)も「いろんなポイントを教えてもらい参考になった。食の匠の知恵はさすがだ」と感心。子どもや若い世代が郷土料理や地元食材の良さに触れるきっかけになる伝承会を歓迎した。
  
「手作り料理に心動かされた経験を若い世代に伝えたい」と藤原さん

「手作り料理に心動かされた経験を若い世代に伝えたい」と藤原さん

  
 同地域の漁業、農業に携わる女性らでつくる研究会は20年近く前から地産地消、郷土料理の伝承活動に取り組んでいる。藤原さんは、しゅうとめから教えられた手作り料理のあたたかさを次代につなごうと意欲的に活動。「地元でとれた食材を利用し、家庭で食べ継がれてきた味は地域の財産。素朴だが、知恵と工夫があり、安心して食べられる。つながれてきた思いを伝えたい。伝承会をきっかけに、家庭で気軽に作って味をつないでほしい」と願った。
 
 

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新園舎の完成祈願 小佐野保育園(釜石)で上棟式 祝いの風習・餅まきに園児ら大喜び

園の関係者と施工業者が屋根に上って餅まきし安全祈願

園の関係者と施工業者が屋根に上って餅まきし安全祈願

  
 園舎の新築建て替え工事を進めている釜石市小佐野町の小佐野保育園(小笠原真理子園長)で10月26日、上棟式があった。園児30人と園の職員、施工業者、地域住民らが集まり、工事の無事故と完成を祈願。祝いの風習だが、今では珍しくなった餅まきも行われ、子どもたちが夢中で記念の縁起物を拾い集めた。
   
 上棟式は建築儀礼の一つで、建物を新築する際に「完成後も建物が無事であるように」と願い、基本構造が完成して棟木を上げる時に行われるもの。酒や米などを飾った上で餅や硬貨をまくもので、これを拾うことで縁起が良いと言われている。
  
 時代の変化もあり、上棟式が行われることは珍しくなっており、施工を担当する山元(只越町)の現場代理人佐々木竜一さん(48)も「東日本大震災後は行っていないし、やる業者も少ないのでは」と話す。今回は「建物を建てる時の風習を子どもたちに教えたい」と企画。楽しい記憶として残してもらえるよう餅のほか、お菓子も用意した。
  
子どもたちは豪快にまかれた縁起物を夢中で拾い集めた

子どもたちは豪快にまかれた縁起物を夢中で拾い集めた

  
両手に抱えきれないほどの餅やお菓子に大満足の園児

両手に抱えきれないほどの餅やお菓子に大満足の園児

   
 上棟式の神事は、棟上げ後の建物の屋根上で執り行われ、園児らは園庭から見守った。伝統的な儀式の餅まきでは、同園を運営する社会福祉法人釜石愛育会(中妻町)の小野寺哲理事長らが餅や菓子を豪快にまき、園児らが歓声を上げながら受け取った。
  
 両手いっぱいに縁起物を抱えて大満足の子どもたちは、工事関係者に手作りのお礼状をプレゼント。「あたらしいほいくえんをつくってくれてありがとう!えんですごせるひをたのしみにしているよ」とわくわく感を伝えた。
  
たくさんの餅やお菓子を抱えて笑顔を見せる子どもたち 

たくさんの餅やお菓子を抱えて笑顔を見せる子どもたち

  
園児は工事関係者(中)にお礼状を贈って感謝を伝えた

園児は工事関係者(中)にお礼状を贈って感謝を伝えた

  
 工事は旧施設の老朽化解消や耐震化に対応した園舎整備のため、新しく建て替えるもの。木造一部2階建て、延べ床面積は約648平方メートル。7月に着工、来年1月下旬の完成予定で、同2月中の利用開始を目指している。子どもたちのたくさんの笑顔に触れた佐々木さんは「いいものをしっかり作りたい」と力をもらった。
  
新築建て替え工事が進む小佐野保育園。来年1月の完成を予定する

新築建て替え工事が進む小佐野保育園。来年1月の完成を予定する

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釜石商工生が商品開発「鹿肉カツバーガー」 3年ぶりに公開「商工祭」で販売

課題研究で開発に取り組んだ「レモンタルタル鹿肉カツバーガー」

課題研究で開発に取り組んだ「レモンタルタル鹿肉カツバーガー」

 
 釜石市大平町の県立釜石商工高(伊東道夫校長、生徒198人)で10月22日に開かれた「商工祭」は、生徒の同居家族に限定して公開された。商業、工業高の統合から14年目の学校祭。工業系、商業系の特徴を生かして成果を発表する中、来校者の人気を集めたのは、総合情報科の3年生7人が地域企業と商品開発・販売した「鹿肉カツバーガー」。1個600円で100個を限定販売すると、約2時間半で完売した。
  
「おいしいよ」。調理、売り込みなど役割分担しながら販売体験する生徒

「おいしいよ」。調理、売り込みなど役割分担しながら販売体験する生徒

  
 カツバーガーは課題研究の一環で開発。7人は、▽市内でシカが多く目撃され、農林業被害だけでなく一般住家の庭木などの食害もある▽わなの設置などで捕獲する対策の実施―などを学び、「駆除したシカをうまく利用できないか」と考え、約半年間取り組んできた。
 
 開発には、農業被害が課題となっている二ホンジカの活用に官民連携で取り組む「大槌ジビエソーシャルプロジェクト」が協力した。カツに使ったのは、調理しやすいモモ肉。ソースはさっぱり系の「レモンタルタル」と、こってり系の「味噌(みそ)カツ」の2種類を用意した。シカ肉が初めてという人も食べやすいよう試行錯誤した。
 
 同日限りの販売だったが、2つの味を楽しもうと複数個買う保護者もいた。開発グループのリーダー中根愛子(あこ)さんは「かみ切りやすい肉の厚さ、肉に合うソースの味を調整するのが大変だったが、納得いく出来。タルタルソースは自分たちで手作りし、レモン風味でさっぱりしている」と自信たっぷり。「地域課題に向き合えた」と手応えを感じていて、カツバーガーをきっかけに「シカ肉を使った料理や革製品づくりが市内でも広がってほしい」と願った。
 
生徒7人が学びや願いを込めて「鹿肉バーガー」を販売した

生徒7人が学びや願いを込めて「鹿肉バーガー」を販売した

 
 学校祭のテーマは「We make everybody smile~伝統を越えろ商工生」。新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、制限付きながらも3年ぶりに一般公開できる喜びを込めた。電気電子科は電子回路の実演やエネルギー模型の展示、機械科は旋盤や溶接作業の実演などを行った。総合情報科は伝統の「商工マーケット」を開き、全国から仕入れた菓子や飲料などを販売。ステージ発表もあり、商工虎舞や吹奏楽が登場した。
 
旋盤の実演を見守る来校者。工業系学科はものづくり実習の様子を公開した

旋盤の実演を見守る来校者。工業系学科はものづくり実習の様子を公開した

 
総合情報科(商業系)の「商工マーケット」は全国のおいしいものを販売した

総合情報科(商業系)の「商工マーケット」は全国のおいしいものを販売した

 
文化祭を盛り上げるステージ発表。若々しい虎舞の演舞を披露した

文化祭を盛り上げるステージ発表。若々しい虎舞の演舞を披露した

 
 同校入学時からコロナ禍で過ごした3年生は、修学旅行など多くの行事が中止されてきた。そんな中で保護者らを招いた商工祭の開催に、機械科の前川覇龍(はる)君は「自分の頑張りを親に伝えられたことがとてもうれしかった」と喜ぶ。来春からは県内企業で働くことが決まっていて、「実習の中でやってきたものを生かせるよう努力する」と前を向く。勉強のほか、虎舞にも取り組んできた前川君の様子を見守る両親は「最後の文化祭、よく頑張った。ここでやりたいことを見つけることができたのが一番の成果。希望した仕事も見つけたんだから、熱意を持って取り組んでほしい」と目を細めた。

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広報かまいし2022年11月1日号(No.1795)

広報かまいし2022年11月1日号(No.1795)
 

広報かまいし2022年11月1日号(No.1795)

広報かまいし2022年11月1日号(No.1795)

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【P1】
釜石市民芸術文化祭
子宮頸がん検診

【P2-3】
マイナンバーカードの取得サポート 
新型コロナワクチン接種のお知らせ

【P4-5】
保育所入所申し込み
防災士養成研修講座受講生募集 他

【P6-7】
まちのお知らせ

【P8】
イベント案内

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022110100065/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
海と希望の学園祭

海と希望の学園祭 in Kamaishi

海と希望の学園祭
 
「海と希望の学園祭 in Kamaishi」を11月5日(土)、6日(日)の2日間、釜石情報交流センターと釜石市民ホールTETTOで開催します。
 
東京大学の先生方の講演やパネルディスカッションのほか、海の生物を紹介する展示コーナーやフィギュア作り等体験コーナー、新種の「オオヨツハモガニ」の巨大バルーンオブジェの設置やウミガメバルーンの配布、海の生物に触れ合えるタッチプールなど、たくさんの催しをご用意し、お待ちしております。
 
海のことを学び楽しめる2日間のイベントになっておりますので、どうぞお越しください!

詳細はチラシをご覧ください。
海と希望の学園祭チラシ[PDF:834KB]

日時

2022年11月5日(土)、6日(日)
入場無料

会場

釜石情報交流センター(釜石PITラウンジ)
釜石市民ホールTETTO

内容

■講演・ディスカッション
・「三陸の海、日本の海ー海は希望の宝庫」
河村 知彦(東京大学大気海洋研究所所長)
・「海と希望のこれまで。そしてこれから。」
玄田 有史(東京大学社会科学研究所所長)
・「カーボンニュートラルによる地域活性化」
杉山 正和(東京大学先端科学技術研究センター所長)
・パネルディスカッション「海と希望のまち釡石」
モデレーター:玄田 有史
パネリスト:野田 武則(釡石市長)、河村 知彦、杉山 正和
河東 英宜(株式会社かまいしDMC代表取締役)
・「海と希望のソーシャルビジネス」(トーク形式)
中村 寛樹(東京大学社会科学研究所准教授)
北川 貴士(東京大気海洋研究所准教授)
佐藤 奏子(株式会社かまいしDMC)
工藤 秀佳 (大槌ジビエソーシャルプロジェクト)
・「民主主義は海から生まれた」
宇野 重規(東京大学社会科学研究所教授)
・「バイオロギングで実現する海洋生物と人の持続可能な共生社会」
佐藤 克文(東京大学大気海洋研究所教授) 
 
■ワークショップ
【文京学院大学】
・海のいきものかんむり作り
・魚のモビール作り
・さんりく海のアニメーション
【東京大学大気海洋研究所】
・希望の缶詰作成体験
【SASAMO(ササキプラスチック)】
・フィギュア三陸海物語ガチャ
・わくわくウニフィギュア作り体験
・深海生物フィギュア展示(ダイオウグソクムシ)
・海面養殖魚フィギュア展示
 
■広報活動・展示
【釡石海上保安部】
・海洋調査業務紹介(パネル展示等)
【東京大学大気海洋研究所】
・生物紹介(タッチプール)
【SASAMO(ササキプラスチック)】
・キャスティング体験
【Loved up Balloons】
・バルーンオブジェ
・バルーン配り(先着プレゼント)
 
■映画&トーク
・映画上映「プラスチックの海」
・トークイベント
北川 貴士(東京大気海洋研究所准教授)
桁 一則(みやこ映画生活協同組合)
 
■芸能披露
・鶏舞・剣舞・トド埼太鼓(宮古市立重茂中学校)
・ハカ(釡石市立甲子中学校) <人権のつどい>
・桜舞太鼓 <人権のつどい>
 
■【同時開催】人権のつどい
・人権講演会
「ジェンダーと人権~性の多様性を手がかりに~」
瓦田 尚(都立高校主幹教諭)

主催等

主催:釡石市
共催:東京大学大気海洋研究所、東京大学社会科学研究所、東京大学先端科学技術研究センター
後援:文京学院大学、株式会社かまいしDMC、釡石まちづくり株式会社、みやこ映画生活協同組合

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 総合政策課 企画調整係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
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元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022102800010/
釜石市

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釜石情報交流センター 施設利用料金の改定について

釜石情報交流センター 施設利用料金の改定について(2023年1月より)

平素は釜石情報交流センターをご利用いただきありがとうございます。

 

昨今の社会情勢により施設運営にかかる費用負担が増大していることから、ご利用者の皆様にもご協力を頂きながら様々な経費削減努力をして参りましたが、このたび収支全般の見直しの一環として、「釜石情報交流センター条例」 及び 「釜石情報交流センター施行規則」に基づき、一部の施設利用料金及び備品等の貸出料金を変更させて頂きます。

 

変更適用日

2023年1月のご利用から

変更内容

釜石情報交流センター 施設利用料金の改定について
 

ご迷惑をおかけしますが、皆様のご理解をよろしくお願いいたします。
 
<釜石情報交流センター指定管理者>
釜石まちづくり株式会社 

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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発信!「十分な備えあり」 釜石港でテロ対策訓練 関係機関が連携確認

船上で行われたテロ対策訓練で、テロリスト役(右)と対峙する海上保安官

船上で行われたテロ対策訓練で、テロリスト役(右)と対峙する海上保安官

 
 テロの脅威に備える保安訓練は10月19日、釜石市の釜石港公共ふ頭周辺で行われた。岩手県警釜石署や釜石海上保安部など19機関の約90人が参加。情報共有、海陸での制圧、負傷者救助などの訓練を行い、有事の際の連携や水際対策の手順を確認した。
 
 訓練の想定は「釜石港にテロリストが潜伏している情報が届いた」。警戒措置を取り、ふ頭など制限区域にいる人を避難させた。岸壁では停泊中の船舶に潜伏したテロリストが車を奪って逃走。パトカーが追跡、包囲して身柄を確保した。船内に残る不審者の身柄を海上保安官が確保。負傷した船員を釜石消防署の救急隊員が処置し、病院に搬送した。港内では小型ボートで逃走する3人のテロリストを発見し、海上保安部の巡視艇「きじかぜ」が追跡。銃撃を受けながら警告射撃をし、容疑者を制圧した。
  
ナイフを持ったテロリスト役(左)に向かう釜石警察署員

ナイフを持ったテロリスト役(左)に向かう釜石警察署員

  
テロリスト役(前から2人目)を制圧した海上保安官

テロリスト役(前から2人目)を制圧した海上保安官

  
洋上で逃げるテロリストの小型ボート(手前)を追跡する釜石海上保安部の巡視艇

洋上で逃げるテロリストの小型ボート(手前)を追跡する釜石海上保安部の巡視艇

  
 この訓練は、「国際航海船舶及び国際港湾施設の保安確保等に関する法律」に基づき、釜石港保安委員会(委員長・白旗牧人沿岸広域振興局土木部長)が毎年行う。白旗部長は「釜石港はガントリークレーンの供用開始以来、外航定期航路の開設、三陸沿岸道路などの開通と合わせ、コンテナ取扱量が増加傾向にあり、物流拠点としての需要が大きくなっている。国際交易が盛んになるほどテロリスクの高まりが懸念され、関係機関の連携を密にし保安体制に万全を期したい。『われわれには十分な備えがある』と外部に発信する機会にもなる」と意義を強調した。
  
コンテナ定期航路の開設により保安体制の強化が求められる釜石港

コンテナ定期航路の開設により保安体制の強化が求められる釜石港

  
 釜石港の危機管理担当者、釜石海上保安部の虻川浩介部長は「世界的に不安定な情勢が続く中、社会の混乱に乗じたテロの可能性も懸念される。日頃から地道に水際の対策を講じていくことが重要だ。今後も関係機関で連携し関連情報の収集、テロ警戒対象施設の警戒監視の強化を図り、港湾の保安向上に努めていく」と力を込めた。

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【11月開催】健康体操&楽しい脳トレ交流会

【11月開催】健康体操&楽しい脳トレ交流会

 

コロナ禍によりイベントが減少し、体を動かす機会や住民同士の交流が減少していることから、体を動かす健康体操と交流会(間違い探しなどe-sportsを活用した脳トレ)を開催します。健康体操で心と体を、脳トレで楽しみながら脳を活性化させ健康増進に繋げましょう!

 

開催日

11月10日(木)13時30分~15時30分 吉里吉里公民館

講師

健康体操指導士 佐久間定樹さん

主催

釜石まちづくり株式会社
問い合わせ 電話 0193-22-3607

 

フェリアス釜石

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