味覚、手仕事、スポーツの秋満喫! うのすまい・トモス(釜石)で秋祭り、初開催
うのすまい・トモスで開かれた秋祭りを楽しむ子どもたち
釜石市鵜住居町のうのすまい・トモスで13日、「秋祭りwith手仕事マルシェ」(かまいしDMC主催)が初開催された。市内外のおいしいもの、ハンドメード品を販売する出店が集合。スポーツ体験などもあり、老若男女が思い思いに「~~の秋」を楽しんだ。
トモス広場と鵜の郷交流館を会場に、市内外の飲食店やものづくり団体など25団体が出店。海産物の加工品やパン、麺類、焼き鳥、スイーツなど多彩なメニューを提供したり、ハンドメード雑貨や木工品、文具など幅広い商品を紹介した。
目の前で焼き上げられるホタテの香ばしさが食欲をそそる
手作り品が並んだマルシェで品定めをする親子連れ
子どもたちは、地元のラグビーチーム・釜石シーウェイブス(SW)選手との交流に大はしゃぎ。ラインアウトでのボールキャッチを体験した大人たちも「高い」「面白い」と興奮気味だった。隣接する市民体育館では本県のプロバスケットボールチーム・岩手ビッグブルズがあり、チアリーダーがダンスパフォーマンスを披露。「秀明太鼓」の演奏もあった。
釜石シーウェイブス選手と触れ合いを楽しむ家族連れ
岩手ビッグブルズチアリーダーのパフォーマンスを多くの人が見守った
近くの釜石鵜住居復興スタジアムで開かれたタグラグビー大会を終えた子どもたちの姿も多数。藤原菫さん、藤原英佑君(ともに鵜住居小3年)、小川原瑛大君(同2年)はかき氷や冷たい飲み物を手に「最高」と喜んだ。いろいろな味、あふれる物や人に祭り気分を満喫。「ますます元気になる。いいね~」と笑顔を重ねた。
地元の寺前ストアはソウルフード・かまだんごや草餅などを販売。計300個ほどを持ち込んだが、約30分で完売した。店主の佐々木輝幸さん(47)は「人が集まると物が動く。イベントは客を呼べる」と手応えを実感。続く新型コロナウイルス禍に加え、人口減で消費が縮小している現状に厳しい表情を浮かべる一方で、「うちの商品を楽しみにしている人も多い。細く長く商売を続けたい」と目を細めた。
おいしいものを買い求めて味わう人たちでにぎわった
まちのにぎわい創出などを目指して企画された。うのすまい・トモス統括マネジャーの佐々学さん(43)は「子どもから高齢者まで幅広い年代が楽しめる憩いの場になれば」と期待。津波伝承施設「いのちをつなぐ未来館」もあることから、「震災を忘れない場所としての利用も広がってほしい」と願う。
地域を盛り上げようと、12月4日にはクリスマスにちなんだ手作り雑貨など売り出すマーケットの開催を予定する。
釜石新聞NewS
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