見ごろを迎えた「陽子の庭」で咲き誇るバラ
釜石市甲子町の菊池秀明さん(74)、陽子さん(75)夫妻の自宅庭園で、赤や黄、ピンクなど美しく色づいたバラが見ごろを迎えている。「陽子の庭」と名付け、毎年一般公開。今年もあす6月1日から10日まで開放する。
公開は7年目。約2600平方メートルの敷地には、約150種のバラに加え、サツキやアヤメ、シャリンバイなど季節の草花が植えられている。こつこつと作り続けているバラ園では、濃いローズ色の大輪種「聖火」、咲き始めと開花後の花色が大きく変わる品種の代表格と言われる「チャールストン」などが一斉に咲き始め、香りや色など種類の違いを楽しむことができる。
色も大きさも異なるさまざまなバラを楽しむことができる
バラ、アヤメ、サツキ…花々の競演も見所の一つ
ツツジなどで彩った日本庭園、華やかに咲き誇るバラと可憐に咲く野の花が混植されたイングリッシュガーデンなど雰囲気の異なる庭を巡る楽しみもある。庭を一望できる「見晴らし台」がお目見え。周囲に広がる自然風景や街の様子など高台からの眺めは解放感が抜群だ。
枝を長く伸ばすモッコウバラも見ごろを迎える
高台にある見晴らし台から街の様子を眺めることができる
心安らぐ庭を目指す陽子さんは「バラは次々と新種が出ていて、すたれがない。花との出会いを思い思いに楽しんでもらえたら」と願う。庭の維持は年々大変さを増すが、夫婦で力を合わせて整備。訪れた人たちから「きれいだね」「良かったよ」と声を掛けられると、「疲れが解消。頑張ろうという気になる。皆さんのおかげで続けられる」と目を細めた。
こつこつと手作りした庭を開放している菊池夫妻
見学時間は午前9時~午後4時。入場無料。4日には水晶でできた楽器クリスタルボウルの演奏会、5日はmia&リアスバンド(シャンソン、ジャズ)によるミニコンサートを予定する。いずれも午前11時から。問い合わせは菊池さん(電話0193・27・2141)へ。