釜石市民ホールギャラリーで開催中の「3つの国の小児病棟で出会った笑顔」展

みんな同じ笑顔だった…ウクライナ、ロシアの小児病棟の子どもたち 釜石で写真展

釜石市民ホールギャラリーで開催中の「3つの国の小児病棟で出会った笑顔」展

釜石市民ホールギャラリーで開催中の「3つの国の小児病棟で出会った笑顔」展

 
 ウクライナ、ロシア、ベラルーシ3国の小児病棟などで撮られた笑顔の子どもたちの写真を紹介する「3つの国の小児病棟で出会った笑顔」展が、釜石市大町の市民ホールTETTOギャラリーで開かれている。NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会(名古屋市、大棟耕介理事長)が主催。観覧無料、29日まで。
 
 ホスピタルクラウンとは、小児病棟で入院中の子どもたちにクラウン(道化師)がパフォーマンスを行う活動で、病気と闘う子どもたちに笑顔を届けている。同協会には約120人のクラウンが所属。東日本大震災や熊本地震などの災害被災地でも活動し、地域住民を元気づけた。
 
東日本大震災後に大船渡市で行われた活動の様子。後列左から2人目が大棟理事長=NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会提供

東日本大震災後に大船渡市で行われた活動の様子。後列左から2人目が大棟理事長=NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会提供

 
 大棟理事長は2005年から4年間ロシアに通い、小児病院や障害者施設で道化師の姿でパフォーマンスを披露。08年から6年間はウクライナを訪れ、12年と13年にはベラルーシを訪問した。そんな思い入れのある地域で今起こる現実、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に心を痛め、企画したのが今回の展示。「現在のウクライナは悲惨な戦争の状況を伝えるものばかり。だが、少し前まで、3つの国の病院の中には同じ笑顔があった。その事実を知ってほしい」とメッセージを寄せる。
 
 会場には、大棟理事長らのパフォーマンスを楽しむ3カ国の子どもたちを写した50点が並ぶ。穏やかな笑み、はにかみ、喜び―さまざまな表情を見ることができる。どの国で撮られたのか表記はなく、あえて「まぜこぜ」に展示しているのが特徴。笑顔に国境はない―。そんな思いを込めている。
 
3カ国の小児病棟で撮影された子どもたちの笑顔が並ぶ

3カ国の小児病棟で撮影された子どもたちの笑顔が並ぶ

 
来場者に展示写真やクラウン活動を説明する梅沢さん(右)

来場者に展示写真やクラウン活動を説明する梅沢さん(右)

 
 釜石での展示を担当するのは、クラウンネーム「だぁちゃん」として活動する甲子町の梅沢義明さん(51)。西東京市出身で、震災を機に15年に大槌町復興推進隊の一員として移住した。17年夏ごろからクラウンとして本格始動。県内を中心に子どもたちと触れ合ってきた。今回、釜石市がウクライナ支援を表明していることから、同協会に写真展の開催を申し入れた。
 
風船の剣を握り笑顔を見せる子どもたち=NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会提供

風船の剣を握り笑顔を見せる子どもたち=NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会提供

 
 「かつて風船の剣を持っていた子どもたちが、今、本物の銃を手にして戦っているかもしれない」。展示されている写真が撮影されてから約10年が経過。梅沢さんは「…切ない。今のウクライナでは病院が機能していない。何気ない写真だが、みんな笑うことができていた。『同じ笑顔』ということに注目してもらい、何かを感じてほしい。平和、笑顔を取り戻してほしい」と願う。
 
 同協会ではウクライナへの支援金や応援メッセージを募っていて、展示会場にチラシなどを用意。集まった支援金はウクライナ・ジトーミル州の小児病院に届ける予定という。
  
 この写真展は、6月1~17日まで、大槌町文化交流センター「おしゃっち」でも開かれる。展示や支援金への協力に関する問い合わせは梅沢さん(電話070・2645・1624)へ。

震災津波を乗り越え、毎年花を咲かせる根浜のハマナス=21日撮影

根浜海岸を彩る紅紫の大輪 震災津波に耐えた「ハマナス」今年も開花!

震災津波を乗り越え、毎年花を咲かせる根浜のハマナス=21日撮影

震災津波を乗り越え、毎年花を咲かせる根浜のハマナス=21日撮影

 
 釜石市鵜住居町、根浜海岸の松林の一角に自生する「ハマナス」が今年も咲き始めた。2011年の東日本大震災で津波に襲われながらも奇跡的に生き残った地域の宝。紫がかった濃いピンク色の花が海辺風景に彩りを添える。花は6月上旬ごろまで楽しめそうだ。
 
 震災前、ハマナスやハマボウフウなどの海浜植物が自生し、美しい景観を広げていた同海岸。津波で約1・3キロの砂浜の半分以上が流失し、多くの植物が姿を消したが、防潮堤内側の松林では生き残ったハマナスが、毎年花を咲かせている。今年も1週間ほど前から咲き始め、通行するドライバーや防潮堤を散歩する人たちの目を楽しませている。
 
日当たりのいい場所で元気に育つハマナス。周辺には震災後に植樹されたマツの苗木も育つ

日当たりのいい場所で元気に育つハマナス。周辺には震災後に植樹されたマツの苗木も育つ

 
ハマナスはバラ科の落葉低木。香りの良い花は香水の原料にも

ハマナスはバラ科の落葉低木。香りの良い花は香水の原料にも

 
ハマナス
 
 地元の旅館「宝来館」の女将(おかみ)岩崎昭子さんは、震災から約2カ月後に津波で倒されながらも芽吹き始めたハマナスを発見。必死に生きようとする姿に被災した自身も大きな力をもらった。当初、確認できたのは5~6株程度だったが、がれきの撤去が進み、周辺の緑が増えてきた2年目以降、群生が分かるようになってきたという。
 
 「根浜の原風景を取り戻したい」と願う地元住民らの思いを受け、市内外の支援者も再生活動に協力。北海道の支援団体などが根浜のハマナスから取った種を地元で育成し、苗を根浜に戻す取り組みを進め、群生範囲は徐々に拡大してきた。
 
青い海、白い砂浜、新緑に映えるハマナスの花

青い海、白い砂浜、新緑に映えるハマナスの花

 
赤く膨らんだつぼみもこれから次々に咲き出す

赤く膨らんだつぼみもこれから次々に咲き出す 

 
 岩崎さんら地元有志は昨春、根浜ハマナスプロジェクト実行委を立ち上げ、市民と共に進める再生活動を本格化。2年目の今年もすでに種まきや苗木の植樹が行われ、多くの人たちがハマナスへの関心を高めている。
 
4月16日に行われた種まきイベントで笑顔を輝かせる岩崎昭子さん(前列左から2人目)

4月16日に行われた種まきイベントで笑顔を輝かせる岩崎昭子さん(前列左から2人目)

 
 プロジェクトの代表を務める岩崎さんは、18年から地元由来の海浜植物再生に学校ぐるみで取り組む釜石東中の生徒らにも元気をもらう。「きれいな鵜住居を未来につないでいきたいと願う子どもたちに私たちも励まされる。みんなで思いを共有しながら、また一歩一歩、魅力的な古里を作り上げていければ」と期待を込める。

感染症、熱中症予防のため、適宜マスクのつけ外しを行うなど対策を講じ実施した栗林小の運動会

コロナ禍吹き飛ばす躍動 「思いをひとつに」栗林小運動会 保護者も全面協力

熱中症予防のため、適宜マスクのつけ外しを行うなど対策を講じ実施した栗林小の運動会<

感染症、熱中症予防のため、適宜マスクのつけ外しを行うなど対策を講じ実施した栗林小の運動会

 
 釜石市内の小学校は21日、運動会のピークを迎えた。新型コロナウイルス禍でさまざまな制限がある中、各校とも感染防止対策を徹底し開催。栗林小(八木澤江利子校長、児童33人)では練習から本番まで各種対策に力を入れ、児童らの安全確保に努めた。事前準備、当日の進行には保護者が全面協力。児童らは運動会ができる喜びを感じながら、思い切り躍動した。
 
 同校の今年の運動会スローガンは「全力・団結 思いをひとつに」。開会式で児童会長の小笠原虹南さん(6年)は「全校児童33人が自分の目標を持ち、競技に取り組みます。一人一人の頑張りに注目してほしい」とあいさつ。運動会実現に協力し、支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを表し、「笑顔で終われるような最高の運動会に」と呼び掛けた。
 
 プログラムは全13種目。徒競走や玉入れのほか、趣向を凝らしたさまざまな競技で赤、白の組団が得点を競い合った。同校伝統の「栗林旋風」は、長い棒を持った親子が2カ所のコーンを回りながら走り、次の親子にバトンタッチするリレー競技。4~6年生が父母らと息を合わせ、スピード感あふれるレースを展開した。表現種目、組団応援パフォーマンス対決などもあり、これまでの練習の成果を存分に発揮した。
 
4~6年生の親子競技「栗林旋風」。棒を持つ手には手袋をして感染対策

4~6年生の親子競技「栗林旋風」。棒を持つ手には手袋をして感染対策

 
1~3年生の表現種目。ダンスや縄跳びを交え栗小の元気を発信!

1~3年生の表現種目。ダンスや縄跳びを交え栗小の元気を発信!

 
勝利への気合い十分!赤組の応援パフォーマンス

勝利への気合い十分!赤組の応援パフォーマンス

 
 同校では大型連休明けから運動会の練習を本格化。密な接触を避け、マスクを外した時には声を出さない、みんなで共有する道具は軍手をはめて使う、活動の前後には手洗い、うがいを徹底する―などの感染対策を講じ、各家庭では毎日の健康観察に気を配った。
 
 そして迎えた当日―。児童らは朝から心も体も弾み、楽しみでしょうがないといった様子だったという。「コロナ禍で日々の生活も制限が多い。感染対策をしながらではあるが、のびのびと体を動かせる場ができたことが本当にうれしい」と八木澤校長。運動会は子どもたちの成長に欠かせない行事。仲間と協力し種目をやり遂げることで絆が深まり、リーダーシップやフォロアーシップも育つ。八木澤校長は会の成果を糧に「互いの良さを認め合って、全体として高め合っていければ」と今後の児童らに期待した。
 
栗林小運動会
 

運動会入場門を手作り 栗林小の学校活動に保護者、地域の力

 
保護者らが手作りした入場門。同校PTA伝統の取り組み

保護者らが手作りした入場門。同校PTA伝統の取り組み

 
 栗林小では運動会の入場門を毎年、児童の保護者が手作りしている。父親らが中心となり、山から丸太を切り出して皮むき。地元の建設業者に設計図面を引いてもらい、精巧に作り上げる。
 
 組団陣地の間に建てられた門は、全体がなだらかな半円を描くアーチ形。上部の文字や絵などは児童が担当し、約3カ月かけて完成させた。当日は、見事な出来栄えの門が各種目の入退場に花を添えた。
 
斜めから見ると技術の高さに驚かされる入場門。前日夕方に、父親たちが力を合わせて設置した

斜めから見ると技術の高さに驚かされる入場門。前日夕方に、父親たちが力を合わせて設置した

 
 保護者らは運動会開催中も運営に協力。道具出しやグラウンドの水まき、決勝係などを担い、スムーズな進行を支えた。PTA会長の小笠原亮さん(36)は「協力体制が自然とできているのが一番すごいこと。これは脈々とつながれている栗橋地域の力。これからも子どもたちのベストを考え、支えていければ」と意を強くした。
 
親子競技で思い出づくり。笑顔満開!5・6年生の「にっこりカメラ」

親子競技で思い出づくり。笑顔満開!5・6年生の「にっこりカメラ」

 
1・2年生の「くじびき!じゃんけん!おやこでゴー!」

1・2年生の「くじびき!じゃんけん!おやこでゴー!」

 
 同校の運動会では例年、各地区で取り組む郷土芸能の披露も行われるが、コロナ禍を考慮し、ここ3年は休止中。市内の感染状況を見ながらの判断となるが、今年は11月に改めて発表会を行う予定。

100歳の佐藤敏子さん(前列中)、長寿を喜ぶ親族ら

すこぶる元気、佐藤敏子さん(釜石・野田町)100歳 「好きなことをやってきた」

100歳の佐藤敏子さん(前列中)、長寿を喜ぶ親族ら

100歳の佐藤敏子さん(前列中)、長寿を喜ぶ親族ら

 
 釜石市野田町の佐藤敏子さんが20日、100歳の誕生日を迎え、市から特別敬老祝い金5万円と記念品の羽毛肌掛け布団、野田武則市長が筆をとった「寿」の額入り祝い状が贈られた。自宅では実妹や親族らが集まって、「ますます元気に」と佐藤さんの長寿を祝った。
 
 市保健福祉部の小笠原勝弘部長が佐藤さん宅を訪問。祝い金などを受け取った佐藤さんは「わざわざ来てもらって、申し訳ない気持ち。(親族や地域住民ら)みんなに世話になり、いたわられて、ここまできた。この年で祝ってもらうなんて、本当は恥ずかしい」とはにかんだ。
 
小笠原部長から祝い金などを受け取った佐藤さん(右)

小笠原部長から祝い金などを受け取った佐藤さん(右)

 
 佐藤さんは1922(大正11)年に東京で生まれ、2歳頃に父親の仕事の関係で釜石に移り住んだ。20歳で小学校教員となり、釜石や大槌の学校で60歳まで働いた。教員生活を始めた頃は太平洋戦争中で、初任地中妻小に勤務していた45(昭和20)年4月、児童が遠野市に集団疎開することになり引率。同年9月に戻ったため、米英連合軍による2度の艦砲射撃を実際には経験していないが、変わり果てたまちの様子に心を痛めたという。
 
 退職後はボランティア活動に励み、障害者施設などで洗濯物をたたんだり、布巾づくりに取り組んだ。ものづくりが好きで木目込み人形、ステンドグラス、墨絵など習い事に熱中。通信教育で習字や色鉛筆画などにも挑戦した。新型コロナウイルス禍で外出の機会は減っているが、現在もコーラスに行ったりと、「好きなことをやる」という充実した日々を過ごす。
 
祝いに訪れた人たちを見送ろうと外に出る佐藤さん

祝いに訪れた人たちを見送ろうと外に出る佐藤さん

 
 旅行も好きな佐藤さん。沖縄以外の日本各地を巡ったという。93歳の時には、教え子たちに招待され東京で行われた同窓会に参加。年賀状のやり取りも続いていて、「いい生徒、仲間に恵まれ、素晴らしい教員生活を送ることができた。本当にいい思い出」と穏やかな笑みを浮かべた。
 
 佐藤さんは「コロナさえなければ、みんなで旅行したいね」と、すこぶる元気。自力で歩き、家事のほとんどを自分でこなす。妹の井上市子さん(83)、中島澄子さん(81)=ともに小川町=は買い物などをサポートしていて、「元気で頭のいい姉。何でも自分でやるのがすごい。好きなことを好きなように楽しんでいるのがいいんだろうね。まだまだ頑張って」と寄り添う。
 
 釜石市の高齢化率(65歳以上)は4月末現在で40・3%。100歳以上は佐藤さんを含め29人(男性1人、女性28人)おり、最高齢は106歳の女性。

「釜石グローバルラウンジ」で空手に挑戦する参加者

世界とつながるKAMAISHI実現へ 和文化、スポーツ体験で国際交流―グローバルラウンジ

「釜石グローバルラウンジ」で空手に挑戦する参加者

「釜石グローバルラウンジ」で空手に挑戦する参加者

 
 日本文化やスポーツなど体験活動を通して外国人と交流しようと、釜石市国際交流課が月1回開催している「釜石グローバルラウンジ」。本年度2回目となる活動が15日、大町の青葉ビルであった。今回のテーマは「空手」。参加した約20人の市民や外国人のほとんどが空手は初体験で、国籍の垣根を越えて「楽しさ」を分かち合った。
  
 同課の佐々木義友課長(51)が空手経験者で、講師を務めた。参加者はしっかりと準備体操をして体をほぐした後、空手の基本となる「突き」「蹴り」などの動作を体験。拳を何度も突き出し、10回目に「エイ!」と気合を入れた。予想以上の全身運動に「息が切れる」「難しい」と声が漏れた。空手は礼に始まり礼に終わる―。武道を体得する上で大切になる「礼儀を重んじる」という心構えも学んだ。
  
「エイ!」と拳を突き出す参加者。下半身から手に力を伝えるのがコツ

「エイ!」と拳を突き出す参加者。下半身から手に力を伝えるのがコツ

 
「難しい。けど、楽しい」。熱心に蹴りの動作を繰り返した

「難しい。けど、楽しい」。熱心に蹴りの動作を繰り返した

 
 甲子町のセラ・クライナーさん(26)は米国出身で、高校のALT(外国語指導助手)として昨年11月に釜石に来た。交流を求めているが、見知らぬ土地で不安もある中、グローバルラウンジは「安全に交流ができる場所で、参加しやすい」という。空手に触れるのは初めてで、「筋肉を使って動くのが楽しかった。もっとやりたい」と明るい表情を見せた。そんなクライナーさんと意気投合していたのは、中学校の英語教員で鵜住居町の黄川田真紀さん(25)。同級生だと分かると、どんどん会話を広げていた。
 
 参加者同士が名前を聞き合う時間があり、只越町の櫻庭えまちゃん(6)は緊張しながらも、積極的に交流。「こわかったけど、やさしかった」とはにかんだ。母理恵さん(45)よると、通っているこども園で英会話を学んでいるというが、外国人と直接触れ合う機会がなく、慣れる場になればと参加。「気が強いようで、引っ込み思案なところもある。物おじせず、世界に視野を向けられるようになってほしい」と見守った。
 
自己紹介では「カタコト」でも名前を伝えようと気持ちを込めた

自己紹介では「カタコト」でも名前を伝えようと気持ちを込めた

 
 同課によると、現在釜石で暮らす外国人は約200人。6割はベトナム人で、水産加工に携わる技能実習生が多い。新型コロナウイルス禍で入国が限定されているものの、今後は徐々に緩和されるとの見方もある。「(外国人が)これだけ住んでいるのだから、気軽に国際交流をしてほしい」と同課主任の東洋平さん(43)。だが、「言葉の壁」から外国人同士、または出身国同士で固まる傾向があるという。 
  
 多言語を耳にするきっかけに―と始まったのが、グローバルラウンジ。昨年度までは在住外国人、アイルランドと米国出身の市国際交流員のほか、海外生活を経験した市民を講師に、話を聞く形式で行ってきたが、思うような交流は進まなかった。そこで、本年度は「一緒に体を動かし、経験できるものに」と方向転換。4月には釜石鵜住居復興スタジアムでラグビー体験を楽しんだ。
 
体験活動を終え、笑顔を見せる参加者。気軽な国際交流の広がりが期待される

体験活動を終え、笑顔を見せる参加者。気軽な国際交流の広がりが期待される

  
 グローバルラウンジは毎月第2日曜日に実施。次回は6月12日で、内容は未定。市ホームページや同ラウンジのフェイスブックで情報を発信していく。同課では「世界とつながるKAMAISHIの実現、多文化共生社会の推進につながる取り組み。気軽に参加を」と呼び掛ける。
 
 

「オリジナル安否札」を手渡しながら防災を呼び掛けた「夢団」の活動

届け!「防災」の願い 釜高生 うのスタ震災伝承活動で「オリジナル安否札」配布

「オリジナル安否札」を手渡しながら防災を呼び掛けた「夢団」の活動

「オリジナル安否札」を手渡しながら防災を呼び掛けた「夢団」の活動

 
 釜石高の生徒有志で結成する防災・震災伝承グループ「夢団~未来へつなげるONE TEAM~」(30人)は8日、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで防災啓発活動を行った。ジャパンラグビーリーグワン2部、釜石シーウェイブス(SW)RFCのホーム戦に合わせて実施。観戦客に東日本大震災の経験を伝え、新たに作成した「オリジナル安否札」の配布などで災害への備えの大切さを呼び掛けた。
 
 スタジアムでの試合開催時に伝承活動を続けている夢団。今季4回目の活動となったこの日は、12人が参加した。施設内に建つ震災の教訓を伝える祈念碑の前では、矢内舞さん、戸澤琉羽さん(ともに3年)が「語り部」活動。鵜住居で起こった当時の出来事などを伝え、命を守る行動、日ごろの備えの重要性を訴えた。
 
スタジアム内の祈念碑の前で行った震災伝承の「語り部」活動

スタジアム内の祈念碑の前で行った震災伝承の「語り部」活動

 
震災時、スタジアムの場所にあった鵜住居小、釜石東中の児童生徒の避難行動などを説明する戸澤琉羽さん。背後には高台移転した現校舎が見える

震災時、スタジアムの場所にあった鵜住居小、釜石東中の児童生徒の避難行動などを説明する戸澤琉羽さん。背後には高台移転した現校舎が見える

 
 メンバーの発案で作成したオリジナルデザインの安否札は、この日が初お披露目。災害避難時に玄関に掲示し、すでに避難したことを知らせる安否札は、家族や地域の犠牲を減らすことにつながる。B5判サイズで、表面には避難場所、裏面には連絡先や伝言を書き込める欄を設け、活用の仕方も記載した。メンバーは観戦客らに直接手渡し、防災意識を高めるのに一役買った。
 
安否札の使い方を説明する夢団メンバー(右)

安否札の使い方を説明する夢団メンバー(右)

 
 安否札を配った佐々木結咲さん(2年)は「初めて知った人もいるよう。今日は県外から来ている人も多く、震災の経験を伝えるにはいい機会。教訓を広め、防災を身近にしてもらい、これからの被害を少しでも小さくできたらいい」と願った。
 
 「夢団」は2019年12月に結成。同スタジアムが会場となったラグビーワールドカップ(W杯)開催時に、震災の教訓と復興支援への感謝を伝えようと活動した生徒らが、継続的な活動をしたいと団体を立ち上げた。生徒のアイデアで作成し、W杯来場者に配った「津波伝承うちわ」は団に受け継がれ、今も伝承活動で生かされる。これまでに6千枚を配り切り、今回の安否札作成に合わせて1千枚を増刷。2種のツールでさらなる防災力向上を促す。
 
この日は増刷した「津波伝承うちわ」も配られた

この日は増刷した「津波伝承うちわ」も配られた

 
 語り部を担当した矢内さんは震災時6歳。唐丹町の自宅が津波で全壊し、仮設住宅で7年間を過ごした。自身の経験も盛り込み、感じたことを伝える中で口にしたのは、多くの支援に対する感謝と助け合いの精神。「災害時は近隣はもちろん、見ず知らずの人でも助け合いや声掛けが重要」とし、「話を聞いた人が家庭や地域で広めてくれて、多くの人が防災知識を身に付けるきっかけになれば」と期待した。
 
自身の被災体験を交え、震災の教訓を伝えた矢内舞さん(右)

自身の被災体験を交え、震災の教訓を伝えた矢内舞さん(右)

 
 東京都の平木香織さん(38)は「当時、幼かった子たちが怖い思いをしながら逃げたこと。今、こうして自分たちの経験を次につなげようとする姿。話を聞いていると涙が出そうになった」と思いを共有。平木さんの母博美さん(65)=兵庫県神戸市在住=は、阪神・淡路大震災で実家が半壊した経験を持つ。「釜石の『津波てんでんこ』は有名。多くの子どもたちが助かったのは、家庭や地域で受け継がれてきたからなのだろう。率先して逃げられるのは(避難が)体に染みついている証拠」と地域の力を実感。全国で大規模災害が多発する現状に「重要なのは防災と減災。自然は止められないが、どう対処できるかを知っていることで被害を減らせることは確か」と話した。

鵜住居川へのアユの稚魚放流=8日、栗林町

水ぬるむ春 釜石・鵜住居川、甲子川にアユの稚魚放流 解禁は7月

鵜住居川へのアユの稚魚放流=8日、栗林町

鵜住居川へのアユの稚魚放流=8日、栗林町

 
 釜石市の鵜住居川、甲子川に今年もアユの稚魚が放流された。大船渡市の盛川漁業協同組合の施設で中間育成され、体長10センチ弱に育った稚魚を関係者が放流。稚魚の成育保護のため、両河川は6月1日から全魚種が禁漁となる。解禁日は甲子川が7月3日、鵜住居川が7月10日。
 
 鵜住居川では8日、鵜住居川漁業協同組合(川崎公夫代表理事組合長、組合員160人)が重量にして400キロの稚魚を放流した。鵜住居町日ノ神橋付近から橋野町の産地直売所「どんぐり広場」付近まで約20カ所に、稚魚を積んだトラック2台が移動しながら放流。組合員約30人が2班に分かれて同行し作業にあたった。
 
バケツリレーでアユの稚魚を川まで運ぶ鵜住居川漁協の組合員ら

バケツリレーでアユの稚魚を川まで運ぶ鵜住居川漁協の組合員ら

 
橋の近くなど各ポイントで放流作業を行った

橋の近くなど各ポイントで放流作業を行った

 
大きく育つよう願いを込めて放流。解禁日に期待

大きく育つよう願いを込めて放流。解禁日に期待

 
 稚魚は体長約8~9センチ、重さは平均8・8グラム。水に放たれると、上流方向へ元気に泳ぎ出した。同河川の放流は組合費、一般釣り客の遊漁料のほか、地元地域会議や河川工事業者からの協賛金で賄われる。今年の事業費は約160万円。
 
 川崎組合長(72)は「昨年は生育も良く、解禁日には20センチぐらいに成長。釣果も良かった。今年も昨年並みに推移すれば」と期待。釣り客には密漁の禁止、ごみの持ち帰りの徹底など「法やマナーを守って楽しんでほしい」と呼び掛ける。
 
 鵜住居川での釣りには組合員証か遊漁券が必要。遊漁券(日券、年券あり)は、市内の釣具店や流域の小売店など赤いのぼり旗を掲げた販売所で購入できる。
 
甲子川へのアユの稚魚放流=12日、松倉橋付近

甲子川へのアユの稚魚放流=12日、松倉橋付近

 
 一方、甲子川のアユの稚魚の放流は12日に行われた。甲子川鮎釣協力会(安久津吉延会長)、甲子地域会議、クボタ環境サービスの3者で実施。総重量300キロを小川川との合流地点から甲子町洞泉までの区間、約20カ所に放流した。約50人が上流と下流に分かれ、トラック2台について作業にあたった。事業費は約115万円。
 
 この日の甲子川の水温は15度。関係者によると水量も例年並みで、稚魚にとってもいい環境。同協力会会員の甲子町「釣具オヤマ」店主、小山哲平さん(45)は「放流を続けることで魚がいる河川環境が保たれる。自然産卵を促すため下流域を9月15日以降、禁漁にするなど、資源保全の取り組みを続けている」と話す。
 
稚魚を積んだトラックからホースを延ばす参加者

稚魚を積んだトラックからホースを延ばす参加者

 
甲子川鮎釣協力会メンバーらが放流作業を担った

甲子川鮎釣協力会メンバーらが放流作業を担った

 
 河川漁協のない甲子川は入漁料を徴収しないため、稚魚の放流は同協力会に寄せられる釣り人らの協力金で支えられる。300キロの放流は3年連続。極端な大雨や低温などがなければ、アユは解禁日には15~18センチほどに成長する見込み。
 
 鵜住居、甲子の両河川では、この後、ヤマメやイワナの稚魚の放流も予定される。

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みんなで歩こう!釜石横断駅伝ウオーク 陸中大橋-釜石駅間を4日に分け踏破目指す

新緑が深まる甲子地区でウォーキングを楽しむ参加者

新緑が深まる甲子地区でウォーキングを楽しむ参加者

 
 釜石市西部地区の住民らが12日から、JR釜石線の陸中大橋駅(甲子町)から釜石駅(鈴子町)までを歩く「釜石横断駅伝ウォーキング」に取り組んでいる。健康増進、地域の風景と他地区の住民との交流を楽しんでもらおうと、甲子、小佐野、中妻の3公民館が合同で企画。約17キロの距離を31日までの4日間に分けて歩く。
 
 初日は陸中大橋駅で出発式があり、中妻公民館の菊池拓朗館長が「自分たちが住む地区以外を歩く機会は少ない。無理せず、ゆっくりと、周りの景色を楽しみながらウォーキングしてほしい」と激励した。参加者約20人を代表し、小佐野地域会議の黒田至議長が「私たち若人は楽しみながら友情を深めます」と選手宣誓。午前9時半過ぎ、「エイエイオー」の掛け声とともに出発した。
 
ゆっくりと歩いて景色を楽しみ、会話を弾ませる参加者

ゆっくりと歩いて景色を楽しみ、会話を弾ませる参加者

 
ヤエザクラ、タニウツギなど自生する花木を間近でめでる楽しみも

ヤエザクラ、タニウツギなど自生する花木を間近でめでる楽しみも

 
 新緑が深まり心地よい春風が吹く中、大松の釜石鉱山まで約4・3キロを約1時間半かけて歩いた。自生する花木や住宅から顔をのぞかせる草花、川のせせらぎなど、「ここに、こんなのがあったのね」などと新たな発見を楽しみながら散策。コースとなった国道沿いの歩道には空き缶などがあり、ごみを拾って「SDGsだね」と環境保全や持続可能な社会づくりへ意識を高める人もいた。
 
 中妻町の70代女性は「歩けるか不安があったけど、会話したり景色を見たりしながらで楽しかった。みんなでやる―というのが新鮮。よく歩いた」と、すがすがしい表情。この日着用していたTシャツにプリントされていた「五葉山」の文字を示して、「次の目標は登山」と元気だった。
 
1回目のゴール地点で笑顔を見せる参加者。「次回もここで会いましょう」と約束した

1回目のゴール地点で笑顔を見せる参加者。「次回もここで会いましょう」と約束した

 
 17日は釜石鉱山からセブンイレブン甲子町店まで4・8キロをウォーキング。24日は、午前9時半に同店に集合して定内公園まで4・1キロを歩く。31日は同公園から4・1キロ先のゴール、釜石駅を目指す。希望日のみの参加も可能だが、全日程に参加した人には「完歩賞」が贈られる。
 
参加すると「よくできました」シールがもらえる。4つたまると「完歩賞」につながる

参加すると「よくできました」シールがもらえる。4つたまると「完歩賞」につながる

 
 3地区の公民館による合同事業は昨年始まった。スポーツ大会や甲子柿を使った干し柿づくり体験は今年も継続。ほかに、日向ダム見学やソフトボール大会など新たな交流活動の実施を予定している。

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海図刊行150周年記念講演会

海図刊行150周年記念講演会
 
新型コロナウイルスの感染拡大により開催を延期しておりました「海図刊行150周年記念講演会」は、下記の日程で開催することに決定いたしました。

海図刊行150周年記念講演会(5月29日開催予定)

 我が国が近代技術を持って調査し、日本人によって最初に作成された海図第一号「陸中國釜石港之圖」が明治4年に刊行され、令和4年に150年の節目を迎えます。このことを記念し、第二管区海上保安本部及び釜石海上保安部では、船の安全航海に不可欠であり国益にとっても重要な「海図」の歴史的な意義、日本の発展に寄与してきた海に関わる活動について理解を深めていただくため、海図第一号の地<釜石>において、日本水路史及び三陸地域の港湾を中心に活躍している専門家による講演のほか、海上保安庁からは明治初期から続く海洋調査や海図作製の状況、これからの時代に向けた対応に関する講演を行います。
(YouTubeライブで同時配信することから、どの地域にお住まいの方でも、ご視聴可能です)

開催日時

令和4年5月29日(日)午後2時00分~午後4時30分(受付開始 午後1時)

開催場所

釜石市民ホールTETTO ホールB(住所:釜石市大町1丁目1番9号)

講演会概要

海図刊行150周年記念講演会チラシ[PDF:1.93MB]

定員等

  • 約100名(要申込※多数の場合は抽選)※Youtubeライブは人数に制限なし。だれでも視聴可能です。
  • 入場料無料

申込方法

電子メールまたはハガキにて、「氏名」「年齢」「連絡先」「参加人数(2人まで)」「お住まいの県市」を記入の上、お申し込みください。
 
申込先(メールアドレス、住所)

  • mail:consult2(a)jodc.go.jp ※(a)を@に変換してください。
  • はがき:送付先
    〒985-8507 宮城県塩釜市貞山通3-4-1 塩釜港湾合同庁舎
    第二管区海上保安本部海洋情報部監理課 宛て

 
申込期限
令和4年4月21日(木)~令和4年5月20日(金)必着
 
申込結果
電子メールまたは電話にて、申込結果を通知します。

ライブ配信

この講演は、Youtubeライブでも配信が行われます。
配信時間は、令和4年5月29日(日) 午後2時00分から午後4時30分です。
URL:https://www.youtube.com/channel/UCOjQeYnweBoaiYfjfzgIOsQ

主催及び共催

主催:第二管区海上保安本部、釜石海上保安部
共催:釜石市、一般財団法人日本水路協会

新型コロナウイルス感染予防等対策での留意事項

  1. 新型コロナウイルス感染防止対策又は荒天等のため、本講演会を中止することがあります。中止の場合、お申し込みいただいた際の連絡先にご連絡し、第二管区海洋情報部ホームページにおいても、中止を案内します。
  2. 新型コロナウイルス感染症の予防・拡大防止のため、次のような取り組みを行っていますので、みなさまのご理解・ご協力をお願いいたします。
    1. 館内では、マスク着用をお願いします。
    2. 入館時に検温いたします。その際、入館をご遠慮いただく場合があります。
    3. 発熱症状がある方の来場はご遠慮ください。
    4. 受付備え付けの消毒液で手指の消毒の後、入館をお願いいたします。 
    5. 受付時に、お申し込みいただいた際の氏名と連絡先を確認させていただきます。

お問い合わせ先

第二管区海上保安本部 海洋情報部 監理課
電話:022-363-0111

この記事に関するお問い合わせ
釜石市産業振興部 国際港湾産業課 港湾振興係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8425 / Fax0193-22-1255 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022041900024/
釜石市

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釜石高定時制の農業体験がスタート。サツマイモの苗などを植え付けた

野菜栽培に汗流す 釜石高定時制生徒、農業体験学習スタート

釜石高定時制の農業体験がスタート。サツマイモの苗などを植え付けた

釜石高定時制の農業体験がスタート。サツマイモの苗などを植え付けた

 
 釜石市甲子町の県立釜石高(青木裕信校長)定時制(生徒12人)は6日、地元農家の畑を借りて農業体験学習を始めた。ジャガイモの種イモとサツマイモの苗の植え付け作業に挑戦。10月まで計8回の活動を予定し、草取りや水やりなど環境整備に取り組みながら豊かな実りを待つ。
 
 農作業を中心とした体験学習を通じ、生産や協働の喜び、やりがいを実感してもらおうと、2018年から実施する授業の一環。多様な職業や年齢の人たちとの地域間交流により自己成長を図るのも狙いにする。本年度は地元・甲子町洞泉の「創作農家こすもす」(藤井サヱ子代表)で根菜類の植え付けや収穫、山田町でのそば打ち体験を予定する。
 
創作農家こすもすで開講式。藤井さん(左)が作業の進め方を説明した

創作農家こすもすで開講式。藤井さん(左)が作業の進め方を説明した

 
 初日は、こすもすで開講式を行い、畑を提供する藤井さん(77)が「交流しながら野菜を育てていきたい。力を貸してくださいね」と呼び掛け。種イモなどを約30センチ間隔で植えることや、芽が出やすいように土はかけすぎないことなど注意点を説明した。
 
 畑(約3アール)に足を踏み入れた生徒たちは、藤井さんの助言を受けながら男爵イモの種イモ10キロ、ベニアズマの苗28本を植え付けた。長方形をした平鍬(くわ)を使って畝(うね)作りに挑む男子生徒の姿も。みんなで協力し手際よく作業を進め、気持ちのいい汗を流していた。
 
畝づくり、種イモの植え付けなど農作業を体験する生徒たち

畝づくり、種イモの植え付けなど農作業を体験する生徒たち

 
藤井さん(右)の指導を受けながら苗の植え付け作業を進めた

藤井さん(右)の指導を受けながら苗の植え付け作業を進めた

 
 生徒会長の佐々木遼(はる)君(3年)は「一人ひとりが頑張って作業しよう」と仲間に声掛けする。「農業はここでしか触れられない貴重な体験。普段の授業とは違ったことをするので新鮮。自分で植え、育てたものが食材になる。達成感がある」と充実した表情。自身が中心となり、「みんなを引っ張っていく」と意気込む。
 
 生徒らは今後、除草作業などをしながら野菜栽培を体験する。8月にジャガイモを収穫し、釜高祭(9月)で加工したものを販売する予定。10月にサツマイモの収穫、11月には収穫祭を行う。

ワンダフルネイチャー② 吉里吉里半島トレッキング

ワンダフルネイチャー2 吉里吉里半島トレッキング

ワンダフルネイチャー② 吉里吉里半島トレッキング
 

開催要項・参加申込書チラシ(PDFファイル/519KB)

目的

トレッキングを通して、美しい三陸の海や山を味わう。

期日

令和4年5月28日(土)
※予備日5月29日(日)

場所

大槌町吉里吉里半島(筋山緑地休養施設経由)
陸中海岸青少年の家(集合・解散)

対象・定員

概ね小学生 ~ 一般 30名程度
(小学生には義務教育学校児童を含む)

内容

吉里吉里半島トレッキング

日程

5月28日(土) ※天候、参加人数により予定が変更になる場合もございます。
 
9:00 受付 バス乗車
9:30 青少年の家出発(バスで移動)
9:45 開会式(吉里吉里漁港付近)
10:00 トレッキング開始
11:30 筋山緑地休養施設 到着
   昼食 休憩 散策

13:00 記念撮影① トレッキング開始
14:00 蓬莱島 到着
14:20 記念撮影② バス乗車・出発
14:40 閉会式 青少年の家到着
15:00 解散

参加費

500円《傷害保険代、活動費等》
※キャンセルの場合は、前日12:00までにお知らせください。(それ以降は、参加費をいただきます。)

携行品等

・トレッキングに適した服装・靴(履きなれたもの)
・帽子
・カッパ(上下)
・リュックサック
・飲み物
・昼食
・着替えやタオル
・行動食(チョコレートや飴など)
・その他必要な物

 その他

・実施の判断は5月28日(土)朝7時とし、順延の場合のみ電話連絡します。(小雨決行)
・小学生及び義務教育学校児童は、保護者同伴でのご参加をお願いいたします。
・新型コロナウイルス関連の影響により中止となる場合がございます。
・5月17日(火)以降、感染症の疑いのある症状が出た方は、参加をお控えください。
・応募多数の場合には、抽選で参加者を決定します。
・今年度のワンダフルネイチャーは、③11/5 十二神山登山、④11/19 魹ヶ埼トレッキングを予定しております。ぜひ、ご参加ください。

参加申込

令和4年5月10日(火)~20日(金)9:00~17:00 (月曜休所)
開催概要に記載の内容をご記入の上、メールかFAXにてお申し込みください。

 
岩手県立陸中海岸青少年の家(マリンランド陸中)
〒028-1371 岩手県下閉伊郡山田町船越2-42
TEL 0193-84-3311
FAX 0193-84-3312
メール kenriturikuchu@echna.ne.jp

主催

(公財)岩手県スポーツ振興事業団・陸中海岸青少年の家

青少年の家

(公財)岩手県スポーツ振興事業団 岩手県立陸中海岸青少年の家

公式サイト / TEL 0193-84-3311 / FAX 0193-84-3312 〒028-1371 山田町船越2-42

劇団もしょこむ主催 第1回演劇ワークショップ

「芝居づくりって面白い!」 釜石の劇団もしょこむ 市民ら対象にワークショップ

劇団もしょこむ主催 第1回演劇ワークショップ

劇団もしょこむ主催 第1回演劇ワークショップ

 
 釜石市の「劇団もしょこむ」(小笠原景子代表、10人)は5日、大町の釜石PITで、一般市民を対象にした演劇ワークショップ(WS)を開いた。芝居づくりの楽しさを味わってもらおうと初めて企画。高校生と社会人7人が、構想から台本作り、舞台上での演技まで一連のプロセスに挑戦。一から創り上げる演劇の魅力を体感した。
 
 小笠原代表(38)、同劇団立ち上げメンバーで、現在はプロの俳優として東京を拠点に活動する菅野結花さん(31)が講師を務めた。始めに、自分の気持ちに向き合う、仲間とコミュニケーションを取りながら体を動かすといった表現WSで心身をリラックス。2人1組で自己紹介し合った後、会話を文字に起こし、書き起こしたものを再現するという体験をした。
 
互いの自己紹介を文字に起こし再現する台本WS

互いの自己紹介を文字に起こし再現する台本WS

 
 「芝居というと舞台上で仰々しく演じるイメージがあるかもしれないが、今のような普通の会話のキャッチボールでも脚本(台本)ができ、1分半の芝居が完成する。難しく考えずにやってみて」と小笠原代表。この後、高校生(3人)と社会人(4人)に分かれチームを結成。劇団メンバー(3人)も1チームを作り、10分の芝居作りに取り組んだ。
 
 台本には、くじ引きで1人1枚ずつ引いた単語を何らかの形で盛り込むことが条件。高校生チームは「タンゴ、船、まほう」、社会人チームは「芸人、みかん、部活、○○太郎」、劇団チームは「病気、マイケル、平」という“お題”を劇中に入れ込むことに。アイデアを出し合い、試行錯誤しながらストーリーを作り上げた。
 
小笠原代表(中央)から台本作りの基礎を学ぶ

小笠原代表(中央)から台本作りの基礎を学ぶ

 
 台本完成後は演技の稽古。セリフや掛け合いの練習、衣装や小道具の準備、ステージの使い方のシミュレーションなど、発表に向けて各チームが奮闘した。最後は出来上がった芝居を披露。オリジナリティーあふれるストーリー展開、笑いの要素、堂々の演技など、4時間余りで作ったとは思えないほどの完成度を見せた。
 
 これまで釜石市民劇場に7回出演している高校生、矢浦望羽さん(16)は「お題に沿って話の構成を考えるのが難しかった。3人の意見をまとめるのも大変で…」と脚本作りに苦労した様子。それでも経験豊富な演技のほうはアドリブも飛び出す余裕。「自分なりに想像して演じるのが楽しくて大好き。今後はエキストラにも挑戦したい」と目を輝かせた。
 
息もぴったり!堂々とした演技で大人たちを感心させた高校生チーム

息もぴったり!堂々とした演技で大人たちを感心させた高校生チーム

 
話のオチも盛り込み、完成度の高い芝居を見せた大人チーム

話のオチも盛り込み、完成度の高い芝居を見せた大人チーム

 
 市職員の八木橋朋広さん(27)は「何げない会話が舞台の題材になりうるというのが面白い経験だった」と新鮮な驚き。演技自体も初めて体験。「人前で演じるのはまだハードルが高いが、こういう(WSの)機会があればまた参加してみたい」と興味をそそられていた。
 
 小笠原代表は釜石市民劇場や講師を務める宮古市のこども劇団で、子どもたちの生き生きとした姿を目の当たりにし、演劇を続けられる環境の必要性を実感。演じるだけでなく舞台を支えるさまざまな役割がある演劇には「いろいろな職業の種が散らばっている」とし、「個々の才能を生かせる場づくりのきっかけにもなれば」と今回のWSを企画した。今後も継続していきたい考え。
 
演劇の魅力を共有したWS参加者と劇団メンバー

演劇の魅力を共有したWS参加者と劇団メンバー

 

「もしょこむ」創設メンバーの菅野結花さん 釜石の演劇活動継続に喜び

 
劇団もしょこむの立ち上げメンバーで、現在は東京を拠点に俳優として活動する菅野結花さん

劇団もしょこむの立ち上げメンバーで、現在は東京を拠点に俳優として活動する菅野結花さん

 
 演劇WSで講師を務めた菅野結花さん(陸前高田市出身)は、2015年に誕生した「劇団もしょこむ」の初代メンバー。当時は岩手日報社の記者として釜石支局に勤務。市民劇場出演で知り合った小笠原景子さんと意気投合し、新劇団を立ち上げた。旗揚げ公演では、震災で両親を亡くし仮設住宅で暮らす姉妹の心の葛藤を描いた作品を演じ、被災者らの共感を得た。
 
15年3月の劇団旗揚げ公演「平行螺旋」。小笠原さん(右)と姉妹役を演じる菅野さん

15年3月の劇団旗揚げ公演「平行螺旋」。小笠原さん(右)と姉妹役を演じる菅野さん

 
 釜石を離れて1年後、俳優の道を志し上京。劇団青年座研究所を経て、現在は映像作品への出演を中心に活動する。今回は“古巣”での久しぶりの活動。自身のこれまでの経験を生かし、WS参加者に演劇の魅力を伝えた。
 
表現WSでは演劇で鍛えた体のしなやかさも披露。参加者を驚かせた

表現WSでは演劇で鍛えた体のしなやかさも披露。参加者を驚かせた

 
 「自分たちがやりたいことを実現するために、みんなで知恵やアイデアを出し合う。互いに学び合い、教えられる対等な関係でできるのが演劇」と菅野さん。「やりたいと思った時にすぐに参加できる場が身近にあることも大事」とし、今回のWSのような地方での学びの機会の意義を強調する。
 
 この日は懐かしい仲間とも再会を果たした。「勢いで立ち上がった劇団が7年も続いている。感慨深い」と喜びを口にし、興味を持つ若い世代への経験やノウハウの継承で釜石の演劇文化がさらに盛り上がっていくことを期待した。