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海図刊行150周年記念講演会

海図刊行150周年記念講演会
 
新型コロナウイルスの感染拡大により開催を延期しておりました「海図刊行150周年記念講演会」は、下記の日程で開催することに決定いたしました。

海図刊行150周年記念講演会(5月29日開催予定)

 我が国が近代技術を持って調査し、日本人によって最初に作成された海図第一号「陸中國釜石港之圖」が明治4年に刊行され、令和4年に150年の節目を迎えます。このことを記念し、第二管区海上保安本部及び釜石海上保安部では、船の安全航海に不可欠であり国益にとっても重要な「海図」の歴史的な意義、日本の発展に寄与してきた海に関わる活動について理解を深めていただくため、海図第一号の地<釜石>において、日本水路史及び三陸地域の港湾を中心に活躍している専門家による講演のほか、海上保安庁からは明治初期から続く海洋調査や海図作製の状況、これからの時代に向けた対応に関する講演を行います。
(YouTubeライブで同時配信することから、どの地域にお住まいの方でも、ご視聴可能です)

開催日時

令和4年5月29日(日)午後2時00分~午後4時30分(受付開始 午後1時)

開催場所

釜石市民ホールTETTO ホールB(住所:釜石市大町1丁目1番9号)

講演会概要

海図刊行150周年記念講演会チラシ[PDF:1.93MB]

定員等

  • 約100名(要申込※多数の場合は抽選)※Youtubeライブは人数に制限なし。だれでも視聴可能です。
  • 入場料無料

申込方法

電子メールまたはハガキにて、「氏名」「年齢」「連絡先」「参加人数(2人まで)」「お住まいの県市」を記入の上、お申し込みください。
 
申込先(メールアドレス、住所)

  • mail:consult2(a)jodc.go.jp ※(a)を@に変換してください。
  • はがき:送付先
    〒985-8507 宮城県塩釜市貞山通3-4-1 塩釜港湾合同庁舎
    第二管区海上保安本部海洋情報部監理課 宛て

 
申込期限
令和4年4月21日(木)~令和4年5月20日(金)必着
 
申込結果
電子メールまたは電話にて、申込結果を通知します。

ライブ配信

この講演は、Youtubeライブでも配信が行われます。
配信時間は、令和4年5月29日(日) 午後2時00分から午後4時30分です。
URL:https://www.youtube.com/channel/UCOjQeYnweBoaiYfjfzgIOsQ

主催及び共催

主催:第二管区海上保安本部、釜石海上保安部
共催:釜石市、一般財団法人日本水路協会

新型コロナウイルス感染予防等対策での留意事項

  1. 新型コロナウイルス感染防止対策又は荒天等のため、本講演会を中止することがあります。中止の場合、お申し込みいただいた際の連絡先にご連絡し、第二管区海洋情報部ホームページにおいても、中止を案内します。
  2. 新型コロナウイルス感染症の予防・拡大防止のため、次のような取り組みを行っていますので、みなさまのご理解・ご協力をお願いいたします。
    1. 館内では、マスク着用をお願いします。
    2. 入館時に検温いたします。その際、入館をご遠慮いただく場合があります。
    3. 発熱症状がある方の来場はご遠慮ください。
    4. 受付備え付けの消毒液で手指の消毒の後、入館をお願いいたします。 
    5. 受付時に、お申し込みいただいた際の氏名と連絡先を確認させていただきます。

お問い合わせ先

第二管区海上保安本部 海洋情報部 監理課
電話:022-363-0111

この記事に関するお問い合わせ
釜石市産業振興部 国際港湾産業課 港湾振興係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8425 / Fax0193-22-1255 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022041900024/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
釜石高定時制の農業体験がスタート。サツマイモの苗などを植え付けた

野菜栽培に汗流す 釜石高定時制生徒、農業体験学習スタート

釜石高定時制の農業体験がスタート。サツマイモの苗などを植え付けた

釜石高定時制の農業体験がスタート。サツマイモの苗などを植え付けた

 
 釜石市甲子町の県立釜石高(青木裕信校長)定時制(生徒12人)は6日、地元農家の畑を借りて農業体験学習を始めた。ジャガイモの種イモとサツマイモの苗の植え付け作業に挑戦。10月まで計8回の活動を予定し、草取りや水やりなど環境整備に取り組みながら豊かな実りを待つ。
 
 農作業を中心とした体験学習を通じ、生産や協働の喜び、やりがいを実感してもらおうと、2018年から実施する授業の一環。多様な職業や年齢の人たちとの地域間交流により自己成長を図るのも狙いにする。本年度は地元・甲子町洞泉の「創作農家こすもす」(藤井サヱ子代表)で根菜類の植え付けや収穫、山田町でのそば打ち体験を予定する。
 
創作農家こすもすで開講式。藤井さん(左)が作業の進め方を説明した

創作農家こすもすで開講式。藤井さん(左)が作業の進め方を説明した

 
 初日は、こすもすで開講式を行い、畑を提供する藤井さん(77)が「交流しながら野菜を育てていきたい。力を貸してくださいね」と呼び掛け。種イモなどを約30センチ間隔で植えることや、芽が出やすいように土はかけすぎないことなど注意点を説明した。
 
 畑(約3アール)に足を踏み入れた生徒たちは、藤井さんの助言を受けながら男爵イモの種イモ10キロ、ベニアズマの苗28本を植え付けた。長方形をした平鍬(くわ)を使って畝(うね)作りに挑む男子生徒の姿も。みんなで協力し手際よく作業を進め、気持ちのいい汗を流していた。
 
畝づくり、種イモの植え付けなど農作業を体験する生徒たち

畝づくり、種イモの植え付けなど農作業を体験する生徒たち

 
藤井さん(右)の指導を受けながら苗の植え付け作業を進めた

藤井さん(右)の指導を受けながら苗の植え付け作業を進めた

 
 生徒会長の佐々木遼(はる)君(3年)は「一人ひとりが頑張って作業しよう」と仲間に声掛けする。「農業はここでしか触れられない貴重な体験。普段の授業とは違ったことをするので新鮮。自分で植え、育てたものが食材になる。達成感がある」と充実した表情。自身が中心となり、「みんなを引っ張っていく」と意気込む。
 
 生徒らは今後、除草作業などをしながら野菜栽培を体験する。8月にジャガイモを収穫し、釜高祭(9月)で加工したものを販売する予定。10月にサツマイモの収穫、11月には収穫祭を行う。

ワンダフルネイチャー② 吉里吉里半島トレッキング

ワンダフルネイチャー2 吉里吉里半島トレッキング

ワンダフルネイチャー② 吉里吉里半島トレッキング
 

開催要項・参加申込書チラシ(PDFファイル/519KB)

目的

トレッキングを通して、美しい三陸の海や山を味わう。

期日

令和4年5月28日(土)
※予備日5月29日(日)

場所

大槌町吉里吉里半島(筋山緑地休養施設経由)
陸中海岸青少年の家(集合・解散)

対象・定員

概ね小学生 ~ 一般 30名程度
(小学生には義務教育学校児童を含む)

内容

吉里吉里半島トレッキング

日程

5月28日(土) ※天候、参加人数により予定が変更になる場合もございます。
 
9:00 受付 バス乗車
9:30 青少年の家出発(バスで移動)
9:45 開会式(吉里吉里漁港付近)
10:00 トレッキング開始
11:30 筋山緑地休養施設 到着
   昼食 休憩 散策

13:00 記念撮影① トレッキング開始
14:00 蓬莱島 到着
14:20 記念撮影② バス乗車・出発
14:40 閉会式 青少年の家到着
15:00 解散

参加費

500円《傷害保険代、活動費等》
※キャンセルの場合は、前日12:00までにお知らせください。(それ以降は、参加費をいただきます。)

携行品等

・トレッキングに適した服装・靴(履きなれたもの)
・帽子
・カッパ(上下)
・リュックサック
・飲み物
・昼食
・着替えやタオル
・行動食(チョコレートや飴など)
・その他必要な物

 その他

・実施の判断は5月28日(土)朝7時とし、順延の場合のみ電話連絡します。(小雨決行)
・小学生及び義務教育学校児童は、保護者同伴でのご参加をお願いいたします。
・新型コロナウイルス関連の影響により中止となる場合がございます。
・5月17日(火)以降、感染症の疑いのある症状が出た方は、参加をお控えください。
・応募多数の場合には、抽選で参加者を決定します。
・今年度のワンダフルネイチャーは、③11/5 十二神山登山、④11/19 魹ヶ埼トレッキングを予定しております。ぜひ、ご参加ください。

参加申込

令和4年5月10日(火)~20日(金)9:00~17:00 (月曜休所)
開催概要に記載の内容をご記入の上、メールかFAXにてお申し込みください。

 
岩手県立陸中海岸青少年の家(マリンランド陸中)
〒028-1371 岩手県下閉伊郡山田町船越2-42
TEL 0193-84-3311
FAX 0193-84-3312
メール kenriturikuchu@echna.ne.jp

主催

(公財)岩手県スポーツ振興事業団・陸中海岸青少年の家

青少年の家

(公財)岩手県スポーツ振興事業団 岩手県立陸中海岸青少年の家

公式サイト / TEL 0193-84-3311 / FAX 0193-84-3312 〒028-1371 山田町船越2-42

劇団もしょこむ主催 第1回演劇ワークショップ

「芝居づくりって面白い!」 釜石の劇団もしょこむ 市民ら対象にワークショップ

劇団もしょこむ主催 第1回演劇ワークショップ

劇団もしょこむ主催 第1回演劇ワークショップ

 
 釜石市の「劇団もしょこむ」(小笠原景子代表、10人)は5日、大町の釜石PITで、一般市民を対象にした演劇ワークショップ(WS)を開いた。芝居づくりの楽しさを味わってもらおうと初めて企画。高校生と社会人7人が、構想から台本作り、舞台上での演技まで一連のプロセスに挑戦。一から創り上げる演劇の魅力を体感した。
 
 小笠原代表(38)、同劇団立ち上げメンバーで、現在はプロの俳優として東京を拠点に活動する菅野結花さん(31)が講師を務めた。始めに、自分の気持ちに向き合う、仲間とコミュニケーションを取りながら体を動かすといった表現WSで心身をリラックス。2人1組で自己紹介し合った後、会話を文字に起こし、書き起こしたものを再現するという体験をした。
 
互いの自己紹介を文字に起こし再現する台本WS

互いの自己紹介を文字に起こし再現する台本WS

 
 「芝居というと舞台上で仰々しく演じるイメージがあるかもしれないが、今のような普通の会話のキャッチボールでも脚本(台本)ができ、1分半の芝居が完成する。難しく考えずにやってみて」と小笠原代表。この後、高校生(3人)と社会人(4人)に分かれチームを結成。劇団メンバー(3人)も1チームを作り、10分の芝居作りに取り組んだ。
 
 台本には、くじ引きで1人1枚ずつ引いた単語を何らかの形で盛り込むことが条件。高校生チームは「タンゴ、船、まほう」、社会人チームは「芸人、みかん、部活、○○太郎」、劇団チームは「病気、マイケル、平」という“お題”を劇中に入れ込むことに。アイデアを出し合い、試行錯誤しながらストーリーを作り上げた。
 
小笠原代表(中央)から台本作りの基礎を学ぶ

小笠原代表(中央)から台本作りの基礎を学ぶ

 
 台本完成後は演技の稽古。セリフや掛け合いの練習、衣装や小道具の準備、ステージの使い方のシミュレーションなど、発表に向けて各チームが奮闘した。最後は出来上がった芝居を披露。オリジナリティーあふれるストーリー展開、笑いの要素、堂々の演技など、4時間余りで作ったとは思えないほどの完成度を見せた。
 
 これまで釜石市民劇場に7回出演している高校生、矢浦望羽さん(16)は「お題に沿って話の構成を考えるのが難しかった。3人の意見をまとめるのも大変で…」と脚本作りに苦労した様子。それでも経験豊富な演技のほうはアドリブも飛び出す余裕。「自分なりに想像して演じるのが楽しくて大好き。今後はエキストラにも挑戦したい」と目を輝かせた。
 
息もぴったり!堂々とした演技で大人たちを感心させた高校生チーム

息もぴったり!堂々とした演技で大人たちを感心させた高校生チーム

 
話のオチも盛り込み、完成度の高い芝居を見せた大人チーム

話のオチも盛り込み、完成度の高い芝居を見せた大人チーム

 
 市職員の八木橋朋広さん(27)は「何げない会話が舞台の題材になりうるというのが面白い経験だった」と新鮮な驚き。演技自体も初めて体験。「人前で演じるのはまだハードルが高いが、こういう(WSの)機会があればまた参加してみたい」と興味をそそられていた。
 
 小笠原代表は釜石市民劇場や講師を務める宮古市のこども劇団で、子どもたちの生き生きとした姿を目の当たりにし、演劇を続けられる環境の必要性を実感。演じるだけでなく舞台を支えるさまざまな役割がある演劇には「いろいろな職業の種が散らばっている」とし、「個々の才能を生かせる場づくりのきっかけにもなれば」と今回のWSを企画した。今後も継続していきたい考え。
 
演劇の魅力を共有したWS参加者と劇団メンバー

演劇の魅力を共有したWS参加者と劇団メンバー

 

「もしょこむ」創設メンバーの菅野結花さん 釜石の演劇活動継続に喜び

 
劇団もしょこむの立ち上げメンバーで、現在は東京を拠点に俳優として活動する菅野結花さん

劇団もしょこむの立ち上げメンバーで、現在は東京を拠点に俳優として活動する菅野結花さん

 
 演劇WSで講師を務めた菅野結花さん(陸前高田市出身)は、2015年に誕生した「劇団もしょこむ」の初代メンバー。当時は岩手日報社の記者として釜石支局に勤務。市民劇場出演で知り合った小笠原景子さんと意気投合し、新劇団を立ち上げた。旗揚げ公演では、震災で両親を亡くし仮設住宅で暮らす姉妹の心の葛藤を描いた作品を演じ、被災者らの共感を得た。
 
15年3月の劇団旗揚げ公演「平行螺旋」。小笠原さん(右)と姉妹役を演じる菅野さん

15年3月の劇団旗揚げ公演「平行螺旋」。小笠原さん(右)と姉妹役を演じる菅野さん

 
 釜石を離れて1年後、俳優の道を志し上京。劇団青年座研究所を経て、現在は映像作品への出演を中心に活動する。今回は“古巣”での久しぶりの活動。自身のこれまでの経験を生かし、WS参加者に演劇の魅力を伝えた。
 
表現WSでは演劇で鍛えた体のしなやかさも披露。参加者を驚かせた

表現WSでは演劇で鍛えた体のしなやかさも披露。参加者を驚かせた

 
 「自分たちがやりたいことを実現するために、みんなで知恵やアイデアを出し合う。互いに学び合い、教えられる対等な関係でできるのが演劇」と菅野さん。「やりたいと思った時にすぐに参加できる場が身近にあることも大事」とし、今回のWSのような地方での学びの機会の意義を強調する。
 
 この日は懐かしい仲間とも再会を果たした。「勢いで立ち上がった劇団が7年も続いている。感慨深い」と喜びを口にし、興味を持つ若い世代への経験やノウハウの継承で釜石の演劇文化がさらに盛り上がっていくことを期待した。

広報かまいし2022年5月15日号(No.1784)

広報かまいし2022年5月15日号(No.1784)

広報かまいし2022年5月15日号(No.1784)
 

広報かまいし2022年5月15日号(No.1784)

広報かまいし2022年5月15日号(No.1784)

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【P1】
表紙
【P2-3】
かまいしエール券販売
新型コロナワクチン接種のお知らせ
ウクライナへの支援
市営住宅・復興住宅入居者募集 他
【P4-5】
民生・児童委員制度の紹介
【P6-7】
テレワーカーを目指す女性を募集します
市民のひろば
【P8-9】
まちの話題 他
【P10】
まなびぃ釜石
【P11-13】
まちのお知らせ
【P14-15】
保健案内板
保健だより
【P16】
釜石の歴史よもやま話
市民農園使用者募集

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022051100025/
釜石市

釜石市

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第12回全国虎舞フェスティバル

第12回全国虎舞フェスティバル

全国虎舞フェスティバル

 

第12回全国虎舞フェスティバル チラシ両面(PDF/2.7MB)

 

平成22年の寅年を契機に始まった全国虎舞フェスティバルは、釜石虎舞の全国へのPRや郷土芸能の継承、及び後継者の育成を目的としています。
また、日本全国に点在する虎舞文化も併せて紹介する催しとなっており、今回は宮城県加美町の「火伏せの虎舞」を招いての開催を予定しています。
感染症対策を講じて開催しますので、来場の際はマスクの着用、受付表の記入、検温、手指消毒等にご協力をお願いします。
 
※今後の新型コロナウイルス感染拡大状況によっては、内容の変更や入場制限、中止になる場合があります。

日時

令和4年6月5日(日)
9:30開場/10:00開演/14:00終演(予定)

会場

釜石市民ホールTETTO ホールA
※入場無料

プログラム


※出演時間はめやすで、変更になることがあります。
※かまいしこども園、両石虎舞保存会、箱崎虎舞保存会は都合により出演辞退となりました。

出演団体

【市内・県内】
かまいしこども園
・錦町虎舞
・平田青虎会
・鵜住居青年会
・尾崎青友会
・白浜虎舞好友会
箱崎虎舞保存会
・陸中弁天虎舞(大槌町)
・只越虎舞
・釜石虎舞保存連合会

 

【県外】
・加美町消防団 中新田火伏せの虎舞保存会(宮城県加美町)

 

映像配信

・YouTubeチャンネル「かまいしの観光」で配信します。

新型コロナ感染防止のためのお願い

・接触確認アプリ「COCOA」の事前登録をお願いいたします。
・ソーシャルディスタンスを確保し、大声を発したり、真正面での会話はお控えください。
・マスクを着用の上、ご来場ください。
・発熱・咳・全身痛などの自覚症状がある場合、体調が優れない場合は、来場をご遠慮ください。入場時の検温で、37.5以上の熱がある場合は入場をお断りさせていただきます。
 
イベント開催にあたっての感染防止策チェックリストはこちら

お問い合わせ

釜石観光総合案内所
TEL 0193-22-5835(当日:090-6682-0070)

主催等

【主催】(一社)釜石観光物産協会、釜石市
【共催】釜石虎舞保存連合会
【後援】釜石市教育委員会

かまリン

(一社)釜石観光物産協会

釜石市内の観光情報やイベント情報をお届けします。

公式サイト / TEL 0193-27-8172 / 〒026-0031 釜石市鈴子町22-1 シープラザ釜石

リーグワン2部残留をかけ、日野と対戦する釜石SW(白ユニホーム)=8日

釜石SW 気迫の戦いで2部残留獲得 今季初のホーム戦勝利にファン歓喜

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リーグワン2部残留をかけ、日野と対戦する釜石SW(白ユニホーム)=8日

 
 NTTジャパンラグビーリーグワン2部の釜石シーウェイブス(SW)RFCは8日、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで行われた4~6位の順位決定戦で、日野レッドドルフィンズと対戦。22-19(前半12-5)で日野を下し、5位(1勝1敗、勝ち点5)で2部残留を決めた。レギュラーシーズンの2試合で50点以上を取られて大敗した日野に“今季最高のゲーム”で競り勝ち、地元ファンに大きな感動と喜びを与えた。
 
 勝たなければ3部との入れ替え戦に回る釜石。この日は最初から互いを鼓舞する掛け声が飛び交い、勝利への闘志が随所で光った。流れを引き寄せたのは前半12分。日野の反則で敵陣ゴール前のスクラムを選択。アドバンテージからの攻防でWTB加賀亮太郎が左隅に飛び込んでトライ(ゴール失敗)。先制点を挙げ勢いに乗る。
 
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前半12分、先制のトライを決めるWTB加賀亮太郎(右)

 
 攻守で狙い通りの展開を見せる釜石は前半37分、自陣でのターンオーバーからナンバー8上田宥人が右サイドのFBキャメロン・ベイリーにノールックパス。2人引きつけたベイリーが左でサポートしていたSH村上陽平につなぎ、約40メートルを走り抜いた村上が右中間にトライ(ゴール成功)。前半終了間際の日野のトライで12-5、釜石7点リードで折り返した。
 
 後半も釜石のテンポのいい攻撃が続く。4分、敵陣10メートルライン付近でSOブレット・キャメロンのパスを受けたCTBヘルダス・ファンデルボルトが縦に切り込み、またもいい位置でサポートしていた村上にパス。相手を寄せ付けず中央に走り込んだ村上がこの日、自身2本目のトライ(ゴール成功)を挙げ、19-5とさらに引き離した。17分にはPGも決めた。20分までに日野に2トライ(ゴール成功)を許したが、3点リードを守り切り、22-19で競り勝った。
 
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後半4分、絶妙なサポートでゴール真下にトライを決めたSH村上陽平(中央)

 
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釜石SWの2部残留決定に沸くスタンド。チームメンバー、ファンらが大歓喜

 
 ノーサイドの瞬間、釜石フィフティーンは喜びを爆発させ、互いに肩を抱き合い貴重な勝利をかみしめた。スタンドではサポーターが大漁旗を振り、大きな拍手で2部残留を決めた選手らをたたえた。
 
 試合後、須田康夫ヘッドコーチ(HC)は「選手たちがフィジカルバトルで勝って、見事勝利を収めてくれた。今季ナンバーワンのゲーム」、CTB小野航大主将は「チーム全員で最高の準備ができた結果。試合中のコミュニケーションも良く、プレー選択もほぼ間違いなかった」と振り返った。レギュラーシーズンで大敗した日野に勝つため見直したのはプロセス(過程)。「一人一人が自分の役割をしっかり理解し、目の前のプレーにフォーカスして臨む」。チームとしての意思統一が劇的勝利を導いた。
 
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選手それぞれが役割を意識し挑んだ順位決定戦

 
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激闘の試合を勝利で飾り笑顔を輝かせるSW選手

 
 最も活躍した選手に贈られるプレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得したSH村上陽平選手は「先週負けてからきつかったと思うが、挽回してこんなにいいゲームができた。“釜石、やればできる”ということを証明できた」と自信をつけた様子。新加入で司令塔としてもチームに貢献した今季。「常にサポートプレーを意識し、トライにつながったのがうれしい。早い球さばきを心がけ試合ができたことは非常にいい経験。来季にもつながると思う」と実感を込めた。
 
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著しい成長を見せた新加入の村上選手(中央)

 
 リーグワン初年度を終え、須田HCは「フィジカルのベースラインを知り、チームに必要なことを学べた。来季、2部でしっかり戦って勝っていける体作りをやっていければ」、小野主将は「今季当初の目標“トップ3”を達成できるよう精進していく」と今後を見据えた。
 
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多くの人でにぎわったSL銀河の一般公開。家族連れらが写真撮影を楽しんだ

来春引退のSL銀河、JR釜石駅で一般公開~駅前では「春まつり」 食で地域の魅力発信

多くの人でにぎわったSL銀河の一般公開。家族連れらが写真撮影を楽しんだ

多くの人でにぎわったSL銀河の一般公開。家族連れらが写真撮影を楽しんだ

 

 JR釜石線(花巻―釜石間、90・2キロ)で運行9年目となる蒸気機関車「SL銀河」が4日、釜石駅構内で一般公開された。来春に運行を終えることが決まっていて、外観や車内を間近で見ようと、多くの家族連れや鉄道愛好家らが来場。迫力ある車体の魅力を存分に味わった。公開に合わせ4、5の両日、駅前広場で「かまいし春まつり」(釜石観光物産協会主催)を開催。特産品販売や多彩なステージイベントが催された。

 

部品、汽笛、走る姿…「何もかも好き」 SL見学会

 
運転台の見学で機関士から計器類の説明を受ける男性(左)

運転台の見学で機関士から計器類の説明を受ける男性(左)

 

 SLは駅構内の車庫から煙を吐きながら進み、客車と連結。来場者は、普段見ることのない裏方作業を興味深げに見つめた。機関車の前では子どもたちが機関士の帽子をかぶって記念撮影。4両の客車内も公開され、宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」をモチーフにしたレトロな内装を眺めたり、客席の座り心地を確かめたりした。

 

 運転台を見学できる有料企画も。事前に申し込んだ10人が、石炭を燃やす匂いや汽笛、噴き出す蒸気などを間近で体感しながら、計器類の説明を受けていた。小原那遊汰(なゆた)君(北上市立更木小4年)は「初めてのことで緊張した。火を使っていて熱かったけど、すごく楽しかった。SLは部品、汽笛、走っている姿、何もかも好き。将来はSLを運転する人になりたい」と目を輝かせた。祖父靖市さん(68)は孫の影響で、休日はSLの‶追っかけ″を楽しむ。「(運行終了は)名残惜しい。たくさんの顔なじみができたのはSLのおかげ」と目を細めた。

 

機関士の帽子をかぶってパチリ。交流も楽しんだ

機関士の帽子をかぶってパチリ。交流も楽しんだ

 

レトロな雰囲気の客車内で旅行気分を味わう親子

レトロな雰囲気の客車内で旅行気分を味わう親子

 

 東日本大震災からの復興支援や地域活性化を目的に、2014年に運行が始まったSL銀河。客車の老朽化などに伴い、来年春の引退が決まっている。吉田正樹釜石駅長は「多くの人出があり、愛されていたと実感。SLのレガシーを受け継ぎ、釜石線の活性化に取り組んでいく」とした。

 

ホタテ稚貝汁、海鮮のっけ丼人気 春まつり

 

ホタテ稚貝汁のお振る舞いは長い列ができ大盛況となった
ホタテ稚貝汁のお振る舞いは長い列ができ大盛況となった

 

 駅前広場には、ホタテ焼きや焼き鳥、菓子などを販売する出店が並んだ。鈴子町内会女性部によるホタテ稚貝汁のお振る舞い(各日とも200食限定)は長い列ができるほどの人気ぶり。大河内悠貴君(花巻市立南城小4年)と母聡子さん(40)は「だしがとれていて、おいしい。こじんまりとしていてもイベントを楽しめ、地元のものを味わえた」と満喫した。

 

 サン・フィッシュ釜石が用意したのは、温かいご飯に好みの魚介類をのせて食べる「のっけ丼」、しちりんで焼き上げる海鮮焼き。東鮮魚店の東洋子社長(62)は「予想を上回る客足。来てもらって感謝です。おいしいものを食べて、『釜石、いいな』と思ってもらえたら」と、マグロやイカなど新鮮な食材を使った刺し身や加工品を多数提供した。

 

サンフィッシュ釜石内の魚屋で丼にのせる具を求める家族連れ

サンフィッシュ釜石内の魚屋で丼にのせる具を求める家族連れ

 

釜石駅前広場では多くの観光客が食を満喫した

釜石駅前広場では多くの観光客が食を満喫した

 

 同まつりは5月の大型連休期間に合わせて毎年実施。同協会の澤田政男会長は「たくさんの笑顔を見ることができた。コロナ禍でも地域を盛り上げ、楽しんでもらう企画を考え、まちの良さを発信していきたい」と見据えた。

かまいしDMC天文部が橋野鉄鉱山で開いた「春の星空観察会」

「見えた!」春の5星座に歓声 世界遺産・橋野鉄鉱山で楽しむ星空観察会

かまいしDMC天文部が橋野鉄鉱山で開いた「春の星空観察会」

かまいしDMC天文部が橋野鉄鉱山で開いた「春の星空観察会」

 
 釜石市の観光地域づくり法人、かまいしDMC(河東英宜代表取締役)は4月30日、橋野町の世界遺産「橋野鉄鉱山」で春の星空観察会を開いた。社員有志で結成する天文部(6人)が企画。市内の親子ら32人が参加し、“春の大三角形”で有名な星座群などを肉眼や望遠鏡で観察した。星空観察会は今後も四季ごとに開催していく予定。
 
 月明かりの少ない新月の時期に、鵜住居町根浜海岸などで行ってきた同観察会。今回は標高が高く、街灯の明かりの影響を受けない橋野鉄鉱山を観察会場に選んだ。天文部の川崎杏樹さん(25)=いのちをつなぐ未来館スタッフ=が解説を担当。春に見られる代表的な5星座を配布資料で示しながら紹介した。
 
星空観察会
 
配布資料を見ながら春の星座について学ぶ参加者

配布資料を見ながら春の星座について学ぶ参加者

 
 7つの星がひしゃく形に並ぶ“北斗七星”で知られる「おおぐま座」、“北極星(ポラリス)”が目印の「こぐま座」は、北の空で1年中見ることができるが、高く上る春からが観察におすすめ。「うしかい座」「おとめ座」「しし座」は、目印となる明るい星(一等星、二等星)を結んだ“春の大三角形”が有名。川崎さんは各星座の特徴、位置関係などを説明し、見つけ方をアドバイスした。
 
 観察会前日の29日が「東方最大離角」(内惑星が太陽から最も離れて見える時)で、水星の一番の観察チャンスとなったことも紹介。西の低い空に見えることから、西側が開けた場所での観察をすすめた。夜間の過剰な照明や不必要な点灯が動植物に与える影響「光害(ひかりがい)」についても解説し、環境問題への意識啓発を図った。
 
 会スタート時は薄曇りで星が見えるか心配されたが、資料解説が終わるころには雲が晴れ始め、頭上の北斗七星は肉眼でも確認できるまでに。参加者は天文部が用意した天体望遠鏡を代わる代わるのぞき込み、春の星座群に理解を深めた。
 
天体望遠鏡でも星を観察。なかなか見られない光景に興味津々

天体望遠鏡でも星を観察。なかなか見られない光景に興味津々

 
 鵜住居町の佐々木智桜さん(8)は「家から見るより、たくさんの星が見えた。しし座やおとめ座も見ることができた。自分の生まれ星座のうお座も見てみたい」と興味をそそられた様子。母智恵さん(39)は「街灯がないので見えやすい。解説にギリシャ神話の話もあったが、このような体験が子どもの読書や調べ学習のきっかけにもなれば」と期待する。
 
 同社天文部は星好きの社員が意気投合し、2020年12月に結成。「釜石にも星がきれいに見える場所があることを知ってほしい」と市民向けの観察会を始めた。メンバーは市主催の星空観察会でも講師を務める。佐々学さん(42)=うのすまい・トモス施設管理者=は「釜石は全体的に星がきれいだが、地元の人は意外と意識していない。ここ橋野では宇宙を旅した種から育てられた“宇宙桜”(日本三大桜・三春滝桜の子孫木)も育つ。子どもたちが天文学者を目指すなど宇宙に夢を持つ機会にもなれば」と、継続開催に意欲を見せた。
 
約1時間の観察を楽しみ、最後は全員で記念撮影

約1時間の観察を楽しみ、最後は全員で記念撮影

音楽ファンを魅了した釜石市民吹奏楽団のスプリングコンサート

春の爽やかさ、ブラス生演奏に乗せ~釜石市民吹奏楽団 半屋外型コンサート

音楽ファンを魅了した釜石市民吹奏楽団のスプリングコンサート

音楽ファンを魅了した釜石市民吹奏楽団のスプリングコンサート

 
 釜石市民吹奏楽団(山内真紀人団長、団員50人)は1日、大町の市民ホールTETTOでスプリングコンサートを開いた。昨年に続き2回目の開催で、新型コロナウイルスの影響が続いていることから、感染防止策を講じた屋外空間で演奏を楽しむスタイルを継続。肌寒い雨空にもかかわらず、音楽好きな市民らは懐かしい曲や軽やかな音色に足を止め聴き入っていた。
 
 ホールBと屋根のある広場を一体化する半屋外式の会場設営で行った。第一部はアンサンブルステージとし、5グループが出演。フルートをこよなく愛するメンバーによる五重奏ではディズニー映画、木管五重奏や金管五重奏で「春」をテーマにした曲を披露し、柔らかな暖かさを音で届けた。サックス八重奏、打楽器四重奏と続いた。
 
4~8人でチームを組んで演奏、楽器の魅力を伝えた

4~8人でチームを組んで演奏、楽器の魅力を伝えた

 
全団員による演奏では懐かしいサウンドやクラシックの名曲を聴かせた

全団員による演奏では懐かしいサウンドやクラシックの名曲を聴かせた

 
 第2部は全団員によるステージで、オープニングのマーチ「ベスト・フレンド」は「コロナ禍でも大好きな人に会いたいな」との思いを乗せて演奏。ポップスや歌謡曲など耳なじみのある7つのプログラムで観客を楽しませた。昭和アイドルコレクションでは「ダンシング・ヒーロー」「赤いスイトピー」など、クラシック・メドレー(ブラス・ロック)では「交響曲第9番新世界より第4楽章」「ウィリアム・テル序曲」などを聴かせた。アンコールに応え、演奏したのは「五月の風」。爽やかなマーチング曲で季節感を演出した。
 
 団員の家族という上中島町の60代男性は「いろんな音を近くで聴いたり、楽器の弾き方を見ることができて、いい。コロナ禍で何もしないのではなく、気を付けながら日常を送っていけば」と見守る。自身もクラシックギターの演奏を楽しんでいて、「音楽は聴くのも、演奏しても気持ちが安らぐ。ストレス発散にもなる」と実感を込めた。
 
立ち見が出るほど多くの人がブラスの生演奏を楽しんだ

立ち見が出るほど多くの人がブラスの生演奏を楽しんだ

 
 釜石市吹は沿岸他市(宮古~気仙沼)の社会人吹奏楽団と一緒に、三陸自動車道の早期完成を願う「ルート45港町コンサート」を1997年から毎年春に開催してきた。コロナの流行で中止され、代替えとして昨年、スプリングコンサートを企画。今年も発表の機会にと継続した。山内団長(48)は「コロナ禍でも、感染対策を講じてできること、形を発信したかった。楽器演奏や歌、音楽をやりたい若い人たちの受け皿になり、釜石に根付いた音楽文化を残していくことができるよう活動していきたい」と意欲を見せる。

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釜石の春終盤 青ノ木の八重桜 濃桃色の花が世界遺産「橋野鉄鉱山」に彩り

橋野鉄鉱山に通じる道路沿いの緑地で咲き誇る八重桜=7日

橋野鉄鉱山に通じる道路沿いの緑地で咲き誇る八重桜=7日

 
 釜石市橋野町青ノ木の世界遺産「橋野鉄鉱山」に通じる“桜ロード”は、シーズン最後を彩る八重桜が開花。山の緑や青空に映える美しい濃桃色の花が訪れる観光客の目を楽しませている。地元住民組織・橋野町振興協議会が開花に合わせて行う八重桜まつりは新型コロナウイルス禍のため、今年も例年規模のイベントは中止するが、14、15の両日は出前産直、キッチンカー(14日のみ)の出店が予定される。
 
 同所の八重桜は1980年代に釜石ライオンズクラブが植樹。橋野鉄鉱山が世界遺産登録された2015年には、同協議会による新たな植樹が行われ、若木も花を咲かせている。例年5月10日前後に咲き始めるが、今年は若干早め。5日はつぼみ状態だったが、市内の最高気温が28度を記録した6日に一気に開花。7日午後には7部咲きまで進み、地元住民も驚くスピードで咲きそろった。
 
橋野鉄鉱山への観光客を見事な並木が出迎える

橋野鉄鉱山への観光客を見事な並木が出迎える

 
7日午後には7部咲きに。この時期としては高い気温の影響か?

7日午後には7部咲きに。この時期としては高い気温の影響か?

 
 大型連休終盤の7日は市内外から観光客やレジャー客が訪れ、並木の下を散策したり記念撮影したりする姿が見られた。近くにはターザンロープや滑り台などの遊具もあり、親子連れなどが楽しい時間を過ごした。
 
 唐丹町の岩澤克也さん(42)は長男快翔君(7)、次男駈琉君(2)と“密”を避けて遊べる場所を求めて来訪。「桜がきれい。気持ちいい!」と喜ぶ快翔君。今年3月、約20年ぶりに愛知県からUターンした克也さんは「釜石出身だが橋野に来るのは初めて。ここが八重桜の名所というのも知らなかった」と思わぬ発見に笑顔を広げ、子どもたちがのびのびと遊ぶ様子を見守った。
 
美しい花を咲かせた桜に子どもたちも笑顔満開!

美しい花を咲かせた桜に子どもたちも笑顔満開!

 
 同所の八重桜は植樹から40年近く経過するが、同協議会が毎年、剪(せん)定などの手入れを行ってきたことで花勢は保たれ、花見スポットとしての人気も高い。橋野鉄鉱山インフォメーションセンターのスタッフによると、ここ数年で八重桜を目的に同所を訪れる人が急増。コロナ禍も拍車をかけ、自然空間の癒やしを求める人たちが足を延ばす。
 
青空が広がった7日は市内の家族連れを中心に見物客が次々と訪れた

青空が広がった7日は市内の家族連れを中心に見物客が次々と訪れた

 
 花は大雨や強風に見舞われなければ、今週末までは持ちそう。世界遺産と八重桜、この時期ならではの魅力を味わってみてはいかが?

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「人を描く」鵜住居町の古川祐市さん 震災で途切れた描く喜び取り戻し、地元で初個展

「人の姿」をテーマに絵を描き続けている古川祐市さん

「人の姿」をテーマに絵を描き続けている古川祐市さん

  
 工事現場で働く作業員、車いす生活を送る人、入院・自宅療養中の家族-。目に入らない、見えにくい場所で苦労したり努力している人々の姿を描いた作品を紹介する絵画展が大型連休中、いのちをつなぐ未来館(釜石市鵜住居町)で開かれた。描いたのは、地元のアマチュア画家古川祐市さん(32)。東日本大震災後、心身の不調から創作活動を離れた時期があり、自身も苦労を抱えた経験を持つ。描く喜びを取り戻して約5年。初めての個展を実現させた。
 
 絵画展では2018年以降に創作した油彩、アクリル画など17点を紹介。工事現場で一息つく作業員を描いた「復興へ」とタイトルが付けられた作品がある一方、震災で被災した母校跡地に建設中のスタジアムをモチーフにした絵には「復興はまだ終わっていない」と重機を前面に配置し、風刺を込めた。骨が浮き出るほど痩せ細った晩年の父、病院のベッドに横たわる穏やかな表情の祖母、ギプス姿でも笑顔を見せる母。身近な人、実在する人を写実的なタッチで「生かす」作品を並べた。
 
苦労している人、頑張る人の表情を描いた作品などが並んだ

苦労している人、頑張る人の表情を描いた作品などが並んだ

 
 古川さんは、よく絵を描いてくれたという父の影響で、幼い頃から、お絵かきが大好きだった。釜石北高で美術部、県立大宮古短期大学部では美術サークルに所属して油彩の腕を磨いた。釜石市内の水産加工会社に就職して1年後、震災の津波で鵜住居町の自宅が全壊。保管していた作品約100点も流失した。仮設住宅に移った後、多くのものを失ったショックや環境の変化で心身とも疲弊し、好きだった絵を描くこともできなくなった。
 
 入院療養を経て、17年に復興住宅に入居すると、新しい生活拠点を得たことで心が落ち着いた。日差しの明るさを感じられる環境に「そうだ!絵を描こう」と気持ちも前向きになり、再び筆を手にした。そんな、絵を描く喜びを取り戻した自身の心象風景を表現した「青い壁」も展示。青空というキャンバスに雲やシャボン玉の‶落書き″を楽しむ子どもの姿を描いた空想画だ。
 
絵を描く喜びを表現した「青い壁」。込めた思いを来場者に伝えた

絵を描く喜びを表現した「青い壁」。込めた思いを来場者に伝えた

 
 ほとんどの作品に登場するのが、「人」。これまでは気にとめていなかった場所、あまり目をとどめることのなかった所で苦労していながらも頑張っている人を見つけると、描きたい衝動に駆られるようになった。そして、震災前は「見たものをそのまま描かなければ」と気を張っていたが、今は「自分のイメージをのせて自由に描くのも面白い」と思考も変化。「震災がなければ、今の作風にはなっていなかった」と振り返る。
 
 「描くしか取りえがない。人の姿と、好きという気持ちを大事にして制作していきたい」と古川さん。現在、取り組んでいるテーマは「ロシアによるウクライナ侵攻」。作品を見てもらいたい―と、2回目の展示会に向け意欲を見せた。
 
 絵画展では、自身の作品を印刷したはがきを販売。売り上げの半分をウクライナの人道支援のために寄付することにしている。