笑ったり、驚いたり。ロボットとの触れ合いでさまざまな表情、反応を見せる利用者ら

心癒す福祉ロボット〜「仙人の里」でふれあい体験、高齢者の笑顔を誘う

笑ったり、驚いたり。ロボットとの触れ合いでさまざまな表情、反応を見せる利用者ら

笑ったり、驚いたり。ロボットとの触れ合いでさまざまな表情、反応を見せる利用者ら

 

 釜石市甲子町の特別養護老人ホーム仙人の里(高田健二施設長、長期利用者66人、短期利用者14人、デイサービス利用者25人)で6日、福祉ケアロボットとのふれあい体験が行われた。話したり、歌ったり、踊ったり、人工知能を搭載したロボットと接した利用者らは笑みを広げた。

 

 北上市のNPO法人日本地域振興ネット協会(佐藤基理事長)が、高齢者に笑顔を届けようと展開する活動の一環。佐藤理事長(60)らが施設を訪れ、アザラシ形や人形型のロボット4体を披露した。

 

 利用者は話したり、民謡や童謡を歌ったりするロボットを見ると表情を緩め、「めんこいもんだな。よしよし」「お利口だね」などと言いながらやさしくなでたり、抱っこした。ダンスや腕立て伏せなど複雑な動きをするロボットには驚いた表情も見せた。

 

 同施設の佐々木守事務長(63)は「普段笑顔を見せない人も表情が豊かになっている。いつもより話をしている人もいる」と、うれしそうに見守った。人形のロボット2体があるものの、うまく活用できていないと話すのは、生活相談員の佐藤啓祐さん(32)。ロボットとの触れ合いで笑顔を広げる利用者の様子に「刺激を受けたり、癒やしになったり、人それぞれに違った反応がある。有効な活用法を考えたい」と話した。

 

 同協会によるロボットとのふれあい体験は昨年度からスタート。ロボットを借りて北上地域を中心に福祉施設を訪れた。本年度は、いきいき岩手支援財団(盛岡市)の助成を受け約70万円でロボットを購入。訪問先も県内全域に範囲を広げ、12月までに約40施設を回る予定にしている。

 

 釜石での活動は前日からで、市内の別の1施設を訪れた。次回は7月を予定。佐藤理事長は「ロボットとの触れ合いが利用者や施設職員のコミュニケーションにつながれば。利用者が笑顔になると、その様子を見た職員にも笑みが伝わっていく。みんなに喜んでもらえる活動を続けていきたい」と意欲を見せた。

 

(復興釜石新聞 2018年6月9日発行 第696号より)

 

復興釜石新聞

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問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

「水のいのち」を演奏する混声部門の合唱講習会参加者

音楽一家 辻ファミリーが釜石へ、TETTOで祝意の熱演〜復興支援コンサート、全国の歌う仲間のエール届ける

「水のいのち」を演奏する混声部門の合唱講習会参加者

「水のいのち」を演奏する混声部門の合唱講習会参加者

 

 音楽一家として全国的に知られる「辻ファミリー」を釜石に迎えた復興支援コンサート「歌おう!共に!㏌かまいし」は2日、釜石市民ホールTETTOで開かれた。県内外から合唱愛好者ら約160人が参加。丁寧なコーラス指導やコンサートでの熱演を通じ、釜石の復興に心から応援する辻ファミリーの思いを受け取った。

 

 釜石市合唱協会(菊池征毅会長)が組織する実行委員会が主催。テノール歌手で全日本合唱指揮者協会副理事長の辻秀幸さん、佐竹由美さん(ソプラノ歌手)夫妻、秀幸さんの弟でテノール歌手・指揮者の辻裕久さん、なかにしあかねさん(作曲家・ピアニスト)夫妻が来演した。

 

 午前中は混声、女声のパート別で合唱講習に取り組んだ。混声部門は釜石とゆかりのある作曲家、髙田三郎の「水のいのち」を題材に秀幸さんが指導。女声部門は、なかにしさんが作曲した「悲しみの意味」を祐久さんが指揮。なかにしさん自らピアノ伴奏を担当し、曲に込めた思いを伝えた。

 

 コンサートの前半で、講習参加者が成果を披露。このあと辻ファミリーが独唱やデュエット、コミカルな動きを加えたオペラなど多彩なプログラムで観客を楽しませた。市民ホール完成への祝意を込め、即興で「tetto tetto」のフレーズを加えた曲も。遊び心たっぷりの粋なサービスが、客席を埋めた市民を喜ばせた。

 

市民ホール完成に祝意の歌声を届ける辻ファミリー

市民ホール完成に祝意の歌声を届ける辻ファミリー

 

 辻ファミリーは東日本大震災後、盛岡市、大船渡市、宮古市でそれぞれ復興支援の合唱講習会・コンサートを開催。市民ホールの完成を待って、釜石で実現した。

 

 コンサートは、震災で被災した地域の合唱活動に特化して支援する一般社団法人Harmony for JAPANが支援。“舞台回し”を担ったなかにしさんは「壁がウエーブした感じの新ホールは、響きがとてもすばらしい」と好感を示した上で、「コンサートを通じて全国の歌う仲間の支えを感じてもらえれば」と願った。

 

(復興釜石新聞 2018年6月9日発行 第696号より)

 

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達増知事(右から3人目)と意見を交わした釜石・大槌地域の5人

復興推進へ前向き提言、達増知事と県政懇談会〜地域づくりの課題共有、交流人口拡大へ地域間連携を

達増知事(右から3人目)と意見を交わした釜石・大槌地域の5人

達増知事(右から3人目)と意見を交わした釜石・大槌地域の5人

 

 「復興の先を見据えた豊かな三陸の振興に向けて」をテーマに、達増拓也知事が地域で活動する市民の声を聞き、意見を交わす県政懇談会「がんばろう岩手!」は4日、釜石市大町の情報交流センター釜石PITで開かれた。震災からの復興を目指し、釜石市や大槌町で産業や地域づくりに取り組む5人が活動内容を紹介し、知事と意見を交わした。

 

 出席したのは、釜石で活動する熊谷友行さん(新日鉄住金釜石製鉄所総務部)、小山明日奈さん(藤勇醸造広報・商品企画開発担当)、遠藤ゆりえさん(NPO法人かまいしリンク代表)のほか、大槌町の松橋康弘さん(城山観光常務)、岩間妙子さん(アトリエ・イスト)。

 

 冒頭、達増知事は「元に戻す復旧ではなく、より安全、より暮らしやすく、地域経済や産業も新しい時代へと進んだ復興にしなければ。地元の底力、外部とのつながりを生かし力強く復興に取り組んでいる地域の声を聞き、県政で役立てたい」とあいさつ。5人が取り組みの課題や地域の未来について語った。

 

 共通の話題として挙がったのは、来年に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催。関心の低さを心配する声も聞かれた。インバウンドの推進やW杯のプロモーション事業を手掛ける遠藤さんは▽民間人の活用▽女性と若者の巻き込み▽スタジアムの活用―が課題と指摘。「大会は岩手の復興、釜石ラグビーの再興につながる」と信じ、活動推進に意欲を見せた。

 

 熊谷さんは、仮設住宅や復興住宅の整備などに必要な土地を提供するといった会社の不動産管理を担当し、「生まれ育ったまちの復興に携わることができ、やりがいを感じる」と充実した表情。高校生のキャリア教育にも関わっており、進路選択の幅を広げる機会となる取り組みの継続に向けた意気込みも語った。

 

 小山さんは震災後の商品開発、食育などの取り組みを説明し、つながりの大切さを強調。「地元企業や団体とコラボして売り出すことで既存のものも新しいものに変わる。可能性は無限大」と、ものづくりの楽しさを話した。

 

 交流人口拡大に関し、地域間連携、広域での取り組みを求める人や、県内陸部から沿岸部につながる誘客方法の検討を望む声もあった。

 

(復興釜石新聞 2018年6月9日発行 第696号より)

 

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こつこつと手作りした庭を開放している菊池夫妻

和洋の草花咲き誇る「陽子ガーデン」解放〜甲子町洞泉菊池さん宅

こつこつと手作りした庭を開放している菊池夫妻

こつこつと手作りした庭を開放している菊池夫妻

 

 季節の花や緑を楽しんでもらおうと、釜石市甲子町洞泉の菊池秀明さん(70)、陽子さん(71)夫妻が自宅の庭を開放し、鑑賞を呼び掛けている。華やかなバラが咲き誇るイングリッシュガーデン風の庭もあれば、枯れ山水の日本庭園もあり、それぞれの雰囲気を楽しめる。10日まで。

 

 夫婦でこつこつ手作りした庭は、約1600平方メートルの広さになる。公開するのは3年目。今年も、花びらがレースのような「クチュール・ローズ・チリア」、真っ赤な大輪花が目を引く「アンクルウオルター」、とげのないしなやかな枝に小花を多数咲かせる「春風」など、今では約60種類にもなるバラのきれいな姿、心地よい香りを楽しめる時期に合わせた。

 

 花の手入れを担当するのは陽子さん。「花と触れ合っていると気持ちが和らぎ、癒やされる。花それぞれの個性を楽しみ、喜んでもらえたらうれしい」と願う。

 

 庭造りは、秀明さんが退職した10年前に本格的に始まった。サツキなどで彩った日本庭園づくりを楽しんできた秀明さんが庭を拡張。陽子さんも気に入った草花をどんどん育てるようになり、花壇や小径などが次々と設けられた。

 

 年々、庭を見に来る人が増えていることから、今回の公開に合わせ歩道を整備し、駐車場も用意。「陽子ガーデン」の愛称も付けた。

 

 庭では、例年より遅れ気味のサツキがバラを追いかけるように少しずつ開花。さらにアジサイ、ヤマユリと続き、秋にはまた四季咲きのバラが楽しめる。冬期は庭をイルミネーションで飾り付け。秀明さんは「さまざまな花が咲き誇る今が一番幸せだけど、一年中楽しみがある庭にしたい。和洋の組み合わせも楽しみつつ、石造りの日本風の庭の良さも感じてもらえたら」と、庭造りの意欲は衰えない。

 

(復興釜石新聞 2018年6月6日発行 第695号より)

 

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橋野高炉跡の遺跡内で清掃活動に励む市民ら

世界遺産の環境まもろう「橋野鉄鉱山」はみんなのもの〜創業160周年を記念しイベント、小野寺准教授(岩手大)が記念講演

橋野高炉跡の遺跡内で清掃活動に励む市民ら

橋野高炉跡の遺跡内で清掃活動に励む市民ら

 

 釜石市橋野町青ノ木の世界遺産「橋野鉄鉱山」で3日、高炉跡の環境美化活動と講演会を併せたイベント「みんなの橋野鉄鉱山」が開かれた。同鉄鉱山の創業160周年を記念して開催。市民ら約50人が参加し、釜石が誇る歴史的文化遺産の保護と理解に認識を深めた。

 

 橋野高炉跡が国史跡指定を受けた1957(昭32)年6月3日に日程を合わせ、市が主催。橋野町振興協議会、栗橋地区まちづくり会議が共催した。

 

 参加者は、高炉跡内の清掃と遺跡エリアにつながる二又橋のガードレールのペンキ塗り作業に従事。ごみや枯れ枝、シカなど野生動物のふんを回収し、見学環境を整えた。白いガードレールは汚れやさびを落とし、周囲の景観になじむよう茶色の塗装を施した。同所は地元住民や委託業者による定期的な清掃に加え、見学者の良好なマナーもあり、ごみは少なめ。作業は1時間ほどで終えた。

 

 参加者はインフォメーションセンターに移動し、記念講演に招かれた岩手大理工学部の小野寺英輝准教授の話を聞いた。同鉄鉱山の世界遺産登録に関わる国の委員も務めた小野寺准教授は「近代製鉄を縁の下で支えた者たち」と題し、釜石での洋式高炉創業を成し遂げた大島高任を支えた人物を紹介した。

 

大島高任の支援者にスポットを当てた講演に参加者も興味津々

大島高任の支援者にスポットを当てた講演に参加者も興味津々

 

 大島が弟子の養成のため開設した洋学私塾「日新堂」に資金提供した盛岡藩主・南部利剛、大橋高炉建築の藩への請願窓口として尽力し、出資もした山田の御給人・貫洞瀬左衛門、技術者としては、鋳物師で大橋の高炉長を務めた鈴木忠七、大島を補佐し高炉設計から築造、操業まで指導者として活躍した清岡澄などの名前が挙がった。資金供給の流れを作った蛇口伴蔵と中野作右衛門の存在も大きいという。

 

 小野寺准教授は「全国各地で学んだ大島の背後のつながりで、技術者、出資者の援助が遠隔地からもあった。大島の弟・福治のサポートも成功に導いた要因」と説明した。

 

 市世界遺産課の佐々木育男課長は「文化財を守るには特定の人だけではなく、いろいろな方々の参画が必要。形を変えながら、長く世界遺産を守る活動を続けていきたい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2018年6月6日発行 第695号より)

 

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60人が真剣に耳を傾けた終活講演会

「終活」講演会スタート、7月まで市内6地区で開講〜相続が争族にならないために

60人が真剣に耳を傾けた終活講演会

60人が真剣に耳を傾けた終活講演会

 

 元気なうちに人生の最後に向けた準備をする「終活(しゅうかつ)」をテーマにした講演会が5月31日、釜石市甲子町の甲子地区生活応援センターを皮切りに始まった。高齢化が加速し、終活の注目度が高まる中、残される家族の負担を軽減し、前向きに人生の締めくくり方を考える機会にしてもらおうと、市地域包括ケア推進室が昨年度に続いて企画。本年度は7月まで市内6地区の生活応援センター単位で順次開催する。

 

 甲子地区での講演会には約60人が参加した。釜石ひまわり基金法律事務所長の多田創一弁護士が「人生100年時代の終活~相続が争族にならないために」と題して講演。万一の時に自分の意思を残しておく準備の必要性、遺言の重要性、今すぐ始める終活などをアドバイスした。

 

 多田弁護士は相続問題を例えに挙げながら、「もっと早く対応していれば争うことなく済んだと思えるケースが多くある。残された家族、親族が仲たがいせず関係を継続していけるよう配慮するのが終活。始めの一歩を踏み出してほしい」と訴えた。

 

 財産、医療・介護と葬儀・お墓についての希望、親戚・友人の連絡先など、自分の身の回りのものを記録しておく終活ノートを配布。「残された人たちに決断させるのは酷。自分はどうしたいか、どうしてほしいか思いを残してほしい。意思表示があると家族が動きやすくなる。記録したノートのことを教えておくことも必要」と強調した。

 

 成年後見人制度、死後事務委任契約についても紹介。「悩み事の交通整理が弁護士の役割。必要なところにつないだり、アドバイスもできる。相談場所として選択肢に加えてほしい」と呼び掛けた。

 

 平田から足を運んだ60代の女性は「相続問題を抱え、すごく大変な思いをしている。子どもたちに同じ思いをさせたくない。迷惑をかけないよう、終活をきちんとしていかなければ」と話した。

 

 昨年度は、中妻と小佐野地区で実施。この日は甲子のほか、唐丹地区でも開催した。

 

 今後の開催予定は次の通り(かっこ内は開始時刻)。
 ▽6月19日=平田集会所(午後1時半)▽29日=栗橋地区基幹集落センター(午前10時)▽30日=青葉ビル(同)▽7月2日=鵜住居地区生活応援センター(午後2時)

 

(復興釜石新聞 2018年6月2日発行 第694号より)

 

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開講したボランティア通訳養成講座

ボランティア通訳養成講座開講、外国人観光客をサポート〜ワールドカップへ おもてなしの心も学ぶ

開講したボランティア通訳養成講座

開講したボランティア通訳養成講座

 

 1年後に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)に向け、釜石市国際交流協会(丸木久忠会長)が主催するボランティア通訳養成講座が5月27日から市民ホールで開講した。釜石を訪れる多くの外国人観光客をスムーズに受け入れるのが目的。中学生から一般まで約30人が受講。講座は11月まで5回にわたって開かれ、英会話の基礎や、おもてなしの心などを学ぶ。

 

 同講座は昨年から来年まで3年計画で進めており、2年目の今年は受講者のほぼ半分が昨年からの継続。本年度初回のこの日は、市ラグビーワールドカップ2019推進本部事務局の増田久士主幹が国際大会のボランティアガイドについて講義。高橋晃進副主幹はボランティア募集について説明した。

 

 増田主幹は、3年前のラグビーW杯英国大会を視察した経験をもとに「現地のボランティアが失敗を恐れずに学び、挑戦する姿勢が強く印象に残った。釜石には釜石らしいやり方がある。相手のことを知ってあげるのが一番のおもてなしになるのではないか」などとアドバイスした。

 

 続く英会話講座では市の国際交流員エミリー・ハラムズさん、アシュリン・バリーさんが講師となり、身ぶり手ぶりを交えながら分かりやすく指導した。

 

 W杯組織委員会は、観客席への誘導などを担当する大会公式ボランティア(開催12都市で約1万人)を7月18日まで募集している。開催都市で観光案内などを行う独自ボランティアの内容や実施方法については検討中。釜石市国際交流協会事務局の宮崎敏子さんは「釜石の力を生かし、スムーズなサポートをお手伝いしたい」と意気込む。

 

(復興釜石新聞 2018年6月2日発行 第694号より)

 

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街角Cheers

街角Cheers

街角Cheers

 

近隣でのイベント開催に合わせて、生ビール等を販売する『街角Cheers』が、チームスマイル・釜石PITの“角”で開催されます。

 

《当日9日 近隣のイベント紹介》

ラグビー日本代表戦 パブリックビューイング

【入場無料・飲食持込自由】ラグビー日本代表戦 パブリックビューイング

開場 13:45 / キックオフ 14:45
会場:チームスマイル・釜石PIT
https://en-trance.jp/event/16708.html


 

CINEPIT映画上映会「三度目の殺人」

CINEPIT映画上映会「三度目の殺人」

開場 18:30 / 開演 19:00
会場:チームスマイル・釜石PIT
https://en-trance.jp/event/16583.html


 

開催日時

2018年6月9日(土) 13:00〜19:30

販売場所

チームスマイル・釜石PITの屋外角
(釜石情報交流センター内/釜石市大町1-1-10)

メニュー

・アサヒスーパードライ(420ml)・・・¥500
・ラードラー(ベアレン醸造所/瓶・330ml)・・・¥550
・山ぶどうラードラー(ベアレン醸造所/瓶・330ml)・・・¥650
・イングリッシュサイダー(ベアレン醸造所/瓶・330ml)・・・¥600
・ノンアルコールビール・・・¥300
・柿ピー、ミックスナッツなど(1スコップ)・・・¥300

※瓶の商品はカップに移してのご提供となります (それぞれ数量限定)

メニュー

シングルチケット ¥300~ 650
トリプルチケット ¥1,350

※トリプルチケットでアサヒスーパードライが3杯お飲み頂けます(グループでの利用も可能です)

注意事項

・20歳以下の方への販売はいたしません(身分証明書の提示をお願いする場合があります)
・運転の予定がある方へのビールの販売はいたしません(ご来場方法や同伴者の有無を確認させて頂く場合があります)

問い合わせ

釜石まちづくり株式会社
TEL 0193-22-3607

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

リポビタンDチャレンジカップ2018 ラグビー日本代表戦 パッブリックビューイング

ラグビー日本代表戦 パブリックビューイング

リポビタンDチャレンジカップ2018 ラグビー日本代表戦 パッブリックビューイング

 

リポビタンDチャレンジカップ2018 ラグビー日本代表戦 パッブリックビューイング

 

6月9日(土)、6月16(土)、6/23(土)にラグビー日本代表とイタリア代表、ジョージア代表との試合観戦ができるパブリックビューイングを開催いたします。
入場は無料で、飲食の持ち込みは自由です。ご家族、ご友人の方とお誘いあわせの上、皆さんで盛り上がりましょう。

 

第1戦 日本代表 vs イタリア代表

入場無料
全席自由(先着順)、飲食自由(持込み可)

日時

2018年6月9日(土)
13:45開場 / 14:45K.O.

PV会場

チームスマイル・釜石PIT(釜石情報交流センター内/釜石市大町1-1-10)

 

第2戦 日本代表 vs イタリア代表

入場無料
全席自由(先着順)、飲食自由(持込み可)

日時

2018年6月16日(土)
13:00開場 / 14:00K.O.

PV会場

シープラザ釜石1Fイベント広場(釜石市鈴子町22-1)

 

第3戦 日本代表 vs ジョージア代表

入場無料
全席自由(先着順)、飲食自由(持込み可)

日時

2018年6月23日(土)
14:45開場 / 13:45K.O.

PV会場

シープラザ釜石1Fイベント広場(釜石市鈴子町22-1)

 
 
 

注意事項

・中学生以下の参加は、保護者の同伴が必要です。
・交通手段については、参加者の自己責任となります。
・会場への飲食物の持ち込み可。ゴミは各自お持ち帰りください。
・会場にて他の来場者の迷惑となる方につきましては、ご退出をお願いすることがあります。
・会場内での商行為は、主催者の許可なく出来ません。

お問合せ先

ラグビーワールドカップ2019推進室
TEL 0193-27-8420

主催

釜石市
共催:ラグビーワールドカップ2019釜石開催支援連絡会
後援:ラグビーワールドカップ2019組織委員会、J SPORTS

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

3カ月続けた体操の成果を測定する野田団地町内会の住民ら

「百歳体操」成果を確認、野田団地町内会〜全身運動 気分も若返る、市内7団体が取り組み

3カ月続けた体操の成果を測定する野田団地町内会の住民ら

3カ月続けた体操の成果を測定する野田団地町内会の住民ら

 

 釜石市野田町の野田団地町内会(黒田至会長、約310世帯)は28日、町内の復興公営住宅に設置された小佐野公民館野田団地分館で体力測定を行った。今年2月26日から市地域包括支援センターの指導を受け、週1回の「いきいき百歳体操」に取り組んでおり、この日は3カ月間の成果を確認した。

 

 いきいき百歳体操は、高齢者の体力維持や介護予防を目的として高知市が2002年に開発した筋力トレーニング。手足首に重りを着け、テレビで映像を見ながら腕や膝のほか、全身を使った運動が、ゆっくりとしたペースで行える。

 

 この日は16人が参加した。始まったときに測定した、片足立ち、30秒間に立ったり座ったりを何回できるか、5メートルを何秒で歩けるかなど計7項目を改めて測定。3カ月間体操を続けた成果は後日手渡されるとのことだが、参加者は「姿勢がいい」「歩幅が広い。(歩くのも)早い」など互いの変化を実感した様子だった。

 

 岡久子さん(82)は腰痛とそれに伴う足のしびれがあり、外出は車での移動がほとんどで筋力の衰えを感じていた。体操を始めると、家の中でもよく動くようになり、「歩く時のふらつきがなくなった。転ばなくなった」と効果を認識。同公民館に行くにも車で迎えに来てもらっていたが、この日は自力で歩いて来た。「運動することで体が悪くないという状況を維持できているようだ。同級生にも会えて気分も若返る」と笑顔を見せた。

 

 体操は3カ月で一区切り。黒田会長(67)は「体操は顔見知りの人を増やす、外出のきっかけ、コミュニティーづくりにつなげるのが目的。要望を受け、これからも継続していく。歌に合わせて体を動かすなどバリエーションも増やしていきたい」と話した。

 

 同センターでは住民力を生かした介護予防、地域の支え合い活動につなげてもらおうと、昨年度から百歳体操を取り入れた事業を開始。同町内会など小佐野地区をはじめ、鵜住居、甲子地区の7団体が取り組んできた。

 

 3地区以外にも広がりを見せ、本年度は10団体が活動。小佐野地区生活応援センター主任保健師の白岩由紀子さん(44)は「お世話する人が地域にいると活動は浸透、定着する。この取り組みが市内全域に広がり、みんなが元気に年を重ねていってほしい」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2018年5月30日発行 第693号より)

 

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親子は珍しさを満喫、高齢者は懐かしさと共に田植え

世代間交流促す田植え体験、唐丹・平田・釜石公民館が合同で〜豊作に期待ふくらませ、子どもら60人参加

親子は珍しさを満喫、高齢者は懐かしさと共に田植え

親子は珍しさを満喫、高齢者は懐かしさと共に田植え

 

 唐丹、平田、釜石の釜石市内3公民館合同の田植え体験会は27日、唐丹町川目の水田で行われた。地元住民や市内の子どもら60人が参加。初夏を思わせる、さわやかな好天の下、素足の子どもらが家族とともに田植えを楽しんだ。

 

 地域の農家が広さ約450平方メートルの休耕田を体験のために提供。世代間交流を狙いとする唐丹公民館の「とうに寺子屋教室」に2公民館が応援、広域的な事業とした。JAいわて花巻釜石支店も農業をアピールするとともに、若手職員の農業体験、地域との交流を図る機会として参加させ、苗(いわてっこ)や昼食を提供。唐丹町の営農組合、農家組合は田の整備、土づくりなどの準備、当日の実技指導で協力した。

 

 片岸川沿いの田んぼに約30人が横一列に並び、目印の付いたロープを追う形で苗を植えた。素足の子どもは微妙な泥の感触に笑顔を弾けさせ、大人やお年寄りは長靴の“抜き差し”に四苦八苦した。

 

 去年の体験会にも参加したという川原悠翔君(唐丹小5年)は「うまく植えられたと思う。イネがしっかり育つといい。刈り取りもしたい。田んぼの中はムニョムニョして変な感じだったけど、楽しかった」と満足そう。

 

 地元で生まれた木村ヨミ子さん(78)は「田植えは60年ぶりですが、体が覚えていた。昔は田植えすると、田の神様の祝いだといって、アズキ入りの大きな大きなおにぎりを持たされた。秋には、植えた米の味見をしたい」と語った。

 

 この日の「田の神様の祝い」はノリおにぎり、お茶と、地元の農協女性部員らが作り慣れた豚汁。参加者は水田周辺の草地や川の土手に腰を下ろし、“遠足気分”で昼食を味わった。

 

 今後、公民館職員や地元農家が水田を管理し、子どもは水田と周辺の生物観察、稲刈りを行う。唐丹公民館は秋に、参加者による収穫祭も計画する。農協職員は「このブランド米は早生、耐冷、多収穫種。もし豊作なら、社会福祉活動に分けてもらえるかもしれない」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2018年5月30日発行 第693号より)

 

復興釜石新聞

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釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第3弾『高田 裕雅選手』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第3弾『高田 裕雅選手』(2018年シーズン バイスキャプテン)

釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第3弾『高田 裕雅選手』

高田 裕雅(たかだ ゆうが)選手(所属先:釜石シーウェイブスRFC)プロフィール
2018年加入/1986.6.12生(31歳)/181㎝/101㎏/大阪府大阪市出身/東大阪柏原高校卒
 
●ラグビーを始めたきっかけ:中学1年生の時、ラグビー部の先生から半ば強引に勧誘されて(本当はサッカー部に入部希望) 
●ポジションの遍歴:No8→FL→HO→FL
●ニックネーム:ユウガ
●趣味:色々ある中で、最近始めたのは「ブラックバス釣り」(高校の後輩である森雄祐選手から誘われたのがきっかけ)
●好きな食べ物:アボカド
●釜石のオススメ:『あゆとく』の「唐揚げ定食」
●出身地のオススメ:たこ焼き
●試合前のルーティン:好きな音楽を聴く
●ストロングポイント:激しさ・コミュニケーション
●サポーター、ファンへメッセージ:チームの為に一つでも貢献できるように頑張ります!!熱い応援よろしくお願い致します。

 

職業:“ラグビー選手”~様々な縁で釜石に

 

高田 裕雅選手

 

ーーまずは、釜石シーウェイブス(SW)に加入することになった経緯から教えて下さい。

 

高田選手:

僕は高校を卒業してすぐに豊田自動織機に入社し、社業とラグビー(豊田自動織機シャトルズ)の両立生活を13年間してきました。入部してすぐ試合に出させてもらっていたんですけど、23、4歳の頃に「プロ契約選手になりたい」と思うようになっていました。でもそれは“仕事を疎かにする”という事ではなくて、「ラグビーを仕事にしてさらに真剣に取り組みたい」と考えるようになったからだったんです。

 

そして、自動織機にいる時から代理人を立て“プロ契約”という点にこだわってチームを探していたのですが、なかなか条件に合うチームには出逢えなくて。
そんな時に「プロ契約で」と最初に声を掛けて下さったのが、桜庭さんだったんです。本当に感謝しています。

 

実はそれ以外にも、色々と理由とご縁があって。
まずは、昨年まで在籍していた伊藤剛臣さんと一緒にやりたいなというのも理由の一つでした。それから、昨年ヘッドコーチをされていた小村さんの存在もありました。小村さんは僕が高校生の時に19歳以下の日本代表に選出された時のFWコーチだったんです。同じポジションという事もあって可愛がってもらいましたし、自動織機にいた時も対戦相手として会う機会があると会話もしていました。

 

このお二人の存在もあって、という所だったのですが、入れ違いになってしまいとても残念でした。あと、北川(勇次選手)は同級生で彼も大阪なんですが、中学3年生の時に一緒に大阪選抜に選ばれて、その時代から知った仲でした。まさかね、同じチームでプレーする日が来るなんて。この間も北川とご飯を食べながら「これは何かの縁やな」と話したばかりです。釜石に来てから、何かする時はいつも一緒ですね。ほんとに助かっています!

 

ーーこれまでSWと対戦した事はありますか?

 

高田選手:

ありますよ!24歳の時の2012年、北上ラグビーフェスティバルに呼んで頂いて対戦しました。僕も出ていたんですけど、この試合負けちゃったんですよね。あの時、ほんと悔しかったなというのを今でも覚えています!

 

その試合の後半に伊藤剛臣さんが出てきて、すごいエナジーというか、チーム引っ張っていく姿を見て、やっぱりすごい選手だと感じました。そういう気持ちの面で共感できる部分がとても大きくて、一緒にやりたい、もっと勉強出来ることがあるんじゃないかって思っていたんです。

 

高田 裕雅選手

2012年 北上ラグビーフェスティバル(画像提供 釜石シーウェイブスRFC)

 

ーー釜石の印象はどうでしょうか?

 

高田選手:

名古屋から自分で車を運転して釜石に来たんですけど、10時間くらいかかりましたね。
そして・・・来てすぐの時は帰りたかったですね(笑)。初めて経験する“移籍”、知らない土地でまだ“お客さん”という感じで、「やっていけるのかな・・・」と。でも、さっきも言いましたけど、北川がいてくれたのが大きかったです。

 

こんなに自然豊かな土地で暮らすのは初めてなんですが、ラグビーをするには集中出来てすごく良い環境ですよね。実際、もう今は大阪や名古屋より住み心地は釜石のほうがいいですね。静かだし・・・ただ遊ぶ所が無いですね(笑)、何でリフレッシュしようかと(笑)。なので、最近始めた“バス釣り”が良い気分転換になりそうです!

 

自分にしか出来ない役割~チームを変えるきっかけとなる存在に

 

高田 裕雅選手

 

ーー新加入でバイスキャプテンに。チームの中で求められている事と自分の役割については?

 

高田選手:

僕がここに来た意味として、「メンタリティー」の部分での役割が大きいと思っています。
トップリーグ(TL)に上がった時の喜びというのを知っているのは、今のチーム内ではたぶん僕だけだと思うんですよね。

 

自動織機時代に2度TL昇格を経験しているんですが、一度目は自動昇格でした(2010年)。1年で下部リーグに戻ってしまったものの、その後、入替戦で宗像サニックスに勝って上がったんです(2013年)。もうその時は、自動昇格の時より嬉しかったです!僕のラグビー人生の中のベストゲームで、その時のメンバー、周りの風景もすべて忘れられません。それまでサポートしてくれた職場の皆もすごく喜んでくれましたし。

 

「TLに上がったらめっちゃ嬉しいよ!」「一生の宝になるよ!」という経験を、しっかりチームに伝えたいです。それと同時に、上がっただけではダメだよ、TLに居続ける事が大事だよ、という事も伝えて行かなくてはならないんじゃないかと。それが僕の使命でもあるかなと思っているんですよね。

 

TLに上がる前のチームの状態というものについてもわかっていますし。何かきかっけがあれば、元々持っている力を発揮できるようになるんです。その一つの“きっかけ”になりたいと自分の中では思っているので、キャプテンの小野、リーダーの聡太郎(高橋選手)、良真(中村選手)とも協力し、一つになってやって行きたいですね。

 

ーー小野選手のインタビューで「キャプテンは裕雅さんかな、と考えていて」というコメントがあったのですが・・・。

 

高田選手:

確かに、入団会見後にチームでバーベキューをした時に、小野から「裕雅さんキャプテンお願いします」と言われました。僕は「リーダーはやるけど、キャプテンやるとは一言も言ってないよ」とその場で小野に言ったんです。

 

その理由として、釜石シーウェイブスは地域密着型のチームだし、東北出身の選手がキャプテンになってチームを引っ張って行くのが理想じゃないかと感じていたんですね。その点で、小野は東北出身で試合にもずっと出ているし、若くてこれからの選手だし、そういう選手がキャプテンになればチームも地域も盛り上がると思ったんで、小野にもそう伝えました。バーベキューが盛り上がって酔っぱらう前に(笑)。

 

その代わり全面的にバックアップするよと。そこは絶対です。小野が困っていれば助けますし、負担が掛かり過ぎる部分は代わるし、汚れ作業は僕がやります。チームが一つにまとまって行けるように、自分の役割を果たして行きたいです。

 

チームに必要なこと~それぞれが“エナジー”を注ぎ込む“文化”

 

高田 裕雅選手 入団会見の様子

 

ーー今季メンバー50人中、新加入選手が20人。現在のチームのまとまりについてはどうですか?

 

高田選手:

僕も5月の初めにケガをしてしまってチームに迷惑をかけているんですが、まだまだこれからかなぁという感じですね。

 

ロッカーでは皆よくしゃべってうるさいんですけど、練習中は全然しゃべらないんです。これって実は、昔の弱かった頃の自動織機と一緒なんです。そういう所がめっちゃ似てるんですよね。練習中に声出せへんかったら、試合じゃ絶対声出ないですよ。試合中に声を出す、声を掛け合うコミュニケーションってすごく大事なんですよ、プレーの連携とかの部分で。例えば、ディフェンスでそれぞれがマークする相手を声に出して確認しあうとか。それって、味方同士の為であるのはもちろん、敵にとってはプレッシャーになるんですよね。やっぱり、うるさいチームって戦いにくいんです、そこから“メンタル”の戦いが始まっているので。こういう所がチームに“文化”として根付いてくると、もっとすごいチームになっていけるんじゃないかと思ってます。

 

桜庭さんが今季よくおっしゃっている“エナジー”という言葉は、こういう事を指しているんじゃないかと僕は思います。なので、僕も早くケガを直して復帰して、練習から誰より声を出して行こうと!まずはそこからですね!

 

ーー先ほど、「地域密着型のチーム」という言葉がありましたが、地域との関わりについては?

 

高田選手:

先月、地元の小学校の運動会に参加させてもらいましたけど、子供は元気でやっぱりいいですね!まずはケガを完璧に直して、やっぱり“格好良いな!”って憧れられる存在でいたいです。そうじゃないと子供たちにラグビーやってもらえないですからね(笑)。これからも、そういう場にはどんどん参加して行きたいです!

 

高田 裕雅選手

(画像提供 釜石シーウェイブスRFC)

 

ハングリー精神~誰にも負けない諦めない姿勢で

 

高田 裕雅選手

 

ーー最後に、今シーズンの抱負をお願いします!

 

高田選手:

とにかくTL昇格ですね。今年上がらないと意味がないというか、来年ワールドカップが来ますから、その時に「釜石のチームはTLで戦っています」って、やっぱり格好よく胸張って言いたいじゃないですか!トップ4(リーグ上位4チーム内)に入って、TLとの入替戦に進んで戦って勝って、最後みんなで笑いたいと思います!

 

あと個人的には、ラグビー以外のオフフィールドの部分も大事にしていきたいですね。「僕はラグビーする為だけに釜石に来た」なんて言ったら、これまでお世話になった皆さんに怒られますよね。人間的にも成長した姿を数年後に見せられるように、しっかりやって行きたいです。

 

それから、諦めない気持ち、ハングリー精神をむき出しにしたプレーで、チームに貢献して行きます!試合に出場した時にはぜひそこにも注目して下さい!よろしくお願いします!

 
 

熱く強い気持ちでチームを鼓舞する高田選手のプレーを早く観たいですね!今週末、6月9日(土)には秋田ノーザンブレッツRFCとの試合が行われます。会場はあきぎんスタジアム、12時キックオフの予定です。詳細は釜石SWの公式サイトからご確認下さい。
釜石シーウェイブスRFC公式サイト
http://www.kamaishi-seawaves.com/

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