世代間交流促す田植え体験、唐丹・平田・釜石公民館が合同で〜豊作に期待ふくらませ、子どもら60人参加

復興釜石新聞2018/06/05

親子は珍しさを満喫、高齢者は懐かしさと共に田植え

親子は珍しさを満喫、高齢者は懐かしさと共に田植え

 

 唐丹、平田、釜石の釜石市内3公民館合同の田植え体験会は27日、唐丹町川目の水田で行われた。地元住民や市内の子どもら60人が参加。初夏を思わせる、さわやかな好天の下、素足の子どもらが家族とともに田植えを楽しんだ。

 

 地域の農家が広さ約450平方メートルの休耕田を体験のために提供。世代間交流を狙いとする唐丹公民館の「とうに寺子屋教室」に2公民館が応援、広域的な事業とした。JAいわて花巻釜石支店も農業をアピールするとともに、若手職員の農業体験、地域との交流を図る機会として参加させ、苗(いわてっこ)や昼食を提供。唐丹町の営農組合、農家組合は田の整備、土づくりなどの準備、当日の実技指導で協力した。

 

 片岸川沿いの田んぼに約30人が横一列に並び、目印の付いたロープを追う形で苗を植えた。素足の子どもは微妙な泥の感触に笑顔を弾けさせ、大人やお年寄りは長靴の“抜き差し”に四苦八苦した。

 

 去年の体験会にも参加したという川原悠翔君(唐丹小5年)は「うまく植えられたと思う。イネがしっかり育つといい。刈り取りもしたい。田んぼの中はムニョムニョして変な感じだったけど、楽しかった」と満足そう。

 

 地元で生まれた木村ヨミ子さん(78)は「田植えは60年ぶりですが、体が覚えていた。昔は田植えすると、田の神様の祝いだといって、アズキ入りの大きな大きなおにぎりを持たされた。秋には、植えた米の味見をしたい」と語った。

 

 この日の「田の神様の祝い」はノリおにぎり、お茶と、地元の農協女性部員らが作り慣れた豚汁。参加者は水田周辺の草地や川の土手に腰を下ろし、“遠足気分”で昼食を味わった。

 

 今後、公民館職員や地元農家が水田を管理し、子どもは水田と周辺の生物観察、稲刈りを行う。唐丹公民館は秋に、参加者による収穫祭も計画する。農協職員は「このブランド米は早生、耐冷、多収穫種。もし豊作なら、社会福祉活動に分けてもらえるかもしれない」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2018年5月30日発行 第693号より)

 

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