釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第3弾『高田 裕雅選手』(2018年シーズン バイスキャプテン)

選手紹介2018/06/05


釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第3弾『高田 裕雅選手』

高田 裕雅(たかだ ゆうが)選手(所属先:釜石シーウェイブスRFC)プロフィール
2018年加入/1986.6.12生(31歳)/181㎝/101㎏/大阪府大阪市出身/東大阪柏原高校卒
 
●ラグビーを始めたきっかけ:中学1年生の時、ラグビー部の先生から半ば強引に勧誘されて(本当はサッカー部に入部希望) 
●ポジションの遍歴:No8→FL→HO→FL
●ニックネーム:ユウガ
●趣味:色々ある中で、最近始めたのは「ブラックバス釣り」(高校の後輩である森雄祐選手から誘われたのがきっかけ)
●好きな食べ物:アボカド
●釜石のオススメ:『あゆとく』の「唐揚げ定食」
●出身地のオススメ:たこ焼き
●試合前のルーティン:好きな音楽を聴く
●ストロングポイント:激しさ・コミュニケーション
●サポーター、ファンへメッセージ:チームの為に一つでも貢献できるように頑張ります!!熱い応援よろしくお願い致します。

 

職業:“ラグビー選手”~様々な縁で釜石に

 

高田 裕雅選手

 

ーーまずは、釜石シーウェイブス(SW)に加入することになった経緯から教えて下さい。

 

高田選手:

僕は高校を卒業してすぐに豊田自動織機に入社し、社業とラグビー(豊田自動織機シャトルズ)の両立生活を13年間してきました。入部してすぐ試合に出させてもらっていたんですけど、23、4歳の頃に「プロ契約選手になりたい」と思うようになっていました。でもそれは“仕事を疎かにする”という事ではなくて、「ラグビーを仕事にしてさらに真剣に取り組みたい」と考えるようになったからだったんです。

 

そして、自動織機にいる時から代理人を立て“プロ契約”という点にこだわってチームを探していたのですが、なかなか条件に合うチームには出逢えなくて。
そんな時に「プロ契約で」と最初に声を掛けて下さったのが、桜庭さんだったんです。本当に感謝しています。

 

実はそれ以外にも、色々と理由とご縁があって。
まずは、昨年まで在籍していた伊藤剛臣さんと一緒にやりたいなというのも理由の一つでした。それから、昨年ヘッドコーチをされていた小村さんの存在もありました。小村さんは僕が高校生の時に19歳以下の日本代表に選出された時のFWコーチだったんです。同じポジションという事もあって可愛がってもらいましたし、自動織機にいた時も対戦相手として会う機会があると会話もしていました。

 

このお二人の存在もあって、という所だったのですが、入れ違いになってしまいとても残念でした。あと、北川(勇次選手)は同級生で彼も大阪なんですが、中学3年生の時に一緒に大阪選抜に選ばれて、その時代から知った仲でした。まさかね、同じチームでプレーする日が来るなんて。この間も北川とご飯を食べながら「これは何かの縁やな」と話したばかりです。釜石に来てから、何かする時はいつも一緒ですね。ほんとに助かっています!

 

ーーこれまでSWと対戦した事はありますか?

 

高田選手:

ありますよ!24歳の時の2012年、北上ラグビーフェスティバルに呼んで頂いて対戦しました。僕も出ていたんですけど、この試合負けちゃったんですよね。あの時、ほんと悔しかったなというのを今でも覚えています!

 

その試合の後半に伊藤剛臣さんが出てきて、すごいエナジーというか、チーム引っ張っていく姿を見て、やっぱりすごい選手だと感じました。そういう気持ちの面で共感できる部分がとても大きくて、一緒にやりたい、もっと勉強出来ることがあるんじゃないかって思っていたんです。

 

高田 裕雅選手

2012年 北上ラグビーフェスティバル(画像提供 釜石シーウェイブスRFC)

 

ーー釜石の印象はどうでしょうか?

 

高田選手:

名古屋から自分で車を運転して釜石に来たんですけど、10時間くらいかかりましたね。
そして・・・来てすぐの時は帰りたかったですね(笑)。初めて経験する“移籍”、知らない土地でまだ“お客さん”という感じで、「やっていけるのかな・・・」と。でも、さっきも言いましたけど、北川がいてくれたのが大きかったです。

 

こんなに自然豊かな土地で暮らすのは初めてなんですが、ラグビーをするには集中出来てすごく良い環境ですよね。実際、もう今は大阪や名古屋より住み心地は釜石のほうがいいですね。静かだし・・・ただ遊ぶ所が無いですね(笑)、何でリフレッシュしようかと(笑)。なので、最近始めた“バス釣り”が良い気分転換になりそうです!

 

自分にしか出来ない役割~チームを変えるきっかけとなる存在に

 

高田 裕雅選手

 

ーー新加入でバイスキャプテンに。チームの中で求められている事と自分の役割については?

 

高田選手:

僕がここに来た意味として、「メンタリティー」の部分での役割が大きいと思っています。
トップリーグ(TL)に上がった時の喜びというのを知っているのは、今のチーム内ではたぶん僕だけだと思うんですよね。

 

自動織機時代に2度TL昇格を経験しているんですが、一度目は自動昇格でした(2010年)。1年で下部リーグに戻ってしまったものの、その後、入替戦で宗像サニックスに勝って上がったんです(2013年)。もうその時は、自動昇格の時より嬉しかったです!僕のラグビー人生の中のベストゲームで、その時のメンバー、周りの風景もすべて忘れられません。それまでサポートしてくれた職場の皆もすごく喜んでくれましたし。

 

「TLに上がったらめっちゃ嬉しいよ!」「一生の宝になるよ!」という経験を、しっかりチームに伝えたいです。それと同時に、上がっただけではダメだよ、TLに居続ける事が大事だよ、という事も伝えて行かなくてはならないんじゃないかと。それが僕の使命でもあるかなと思っているんですよね。

 

TLに上がる前のチームの状態というものについてもわかっていますし。何かきかっけがあれば、元々持っている力を発揮できるようになるんです。その一つの“きっかけ”になりたいと自分の中では思っているので、キャプテンの小野、リーダーの聡太郎(高橋選手)、良真(中村選手)とも協力し、一つになってやって行きたいですね。

 

ーー小野選手のインタビューで「キャプテンは裕雅さんかな、と考えていて」というコメントがあったのですが・・・。

 

高田選手:

確かに、入団会見後にチームでバーベキューをした時に、小野から「裕雅さんキャプテンお願いします」と言われました。僕は「リーダーはやるけど、キャプテンやるとは一言も言ってないよ」とその場で小野に言ったんです。

 

その理由として、釜石シーウェイブスは地域密着型のチームだし、東北出身の選手がキャプテンになってチームを引っ張って行くのが理想じゃないかと感じていたんですね。その点で、小野は東北出身で試合にもずっと出ているし、若くてこれからの選手だし、そういう選手がキャプテンになればチームも地域も盛り上がると思ったんで、小野にもそう伝えました。バーベキューが盛り上がって酔っぱらう前に(笑)。

 

その代わり全面的にバックアップするよと。そこは絶対です。小野が困っていれば助けますし、負担が掛かり過ぎる部分は代わるし、汚れ作業は僕がやります。チームが一つにまとまって行けるように、自分の役割を果たして行きたいです。

 

チームに必要なこと~それぞれが“エナジー”を注ぎ込む“文化”

 

高田 裕雅選手 入団会見の様子

 

ーー今季メンバー50人中、新加入選手が20人。現在のチームのまとまりについてはどうですか?

 

高田選手:

僕も5月の初めにケガをしてしまってチームに迷惑をかけているんですが、まだまだこれからかなぁという感じですね。

 

ロッカーでは皆よくしゃべってうるさいんですけど、練習中は全然しゃべらないんです。これって実は、昔の弱かった頃の自動織機と一緒なんです。そういう所がめっちゃ似てるんですよね。練習中に声出せへんかったら、試合じゃ絶対声出ないですよ。試合中に声を出す、声を掛け合うコミュニケーションってすごく大事なんですよ、プレーの連携とかの部分で。例えば、ディフェンスでそれぞれがマークする相手を声に出して確認しあうとか。それって、味方同士の為であるのはもちろん、敵にとってはプレッシャーになるんですよね。やっぱり、うるさいチームって戦いにくいんです、そこから“メンタル”の戦いが始まっているので。こういう所がチームに“文化”として根付いてくると、もっとすごいチームになっていけるんじゃないかと思ってます。

 

桜庭さんが今季よくおっしゃっている“エナジー”という言葉は、こういう事を指しているんじゃないかと僕は思います。なので、僕も早くケガを直して復帰して、練習から誰より声を出して行こうと!まずはそこからですね!

 

ーー先ほど、「地域密着型のチーム」という言葉がありましたが、地域との関わりについては?

 

高田選手:

先月、地元の小学校の運動会に参加させてもらいましたけど、子供は元気でやっぱりいいですね!まずはケガを完璧に直して、やっぱり“格好良いな!”って憧れられる存在でいたいです。そうじゃないと子供たちにラグビーやってもらえないですからね(笑)。これからも、そういう場にはどんどん参加して行きたいです!

 

高田 裕雅選手

(画像提供 釜石シーウェイブスRFC)

 

ハングリー精神~誰にも負けない諦めない姿勢で

 

高田 裕雅選手

 

ーー最後に、今シーズンの抱負をお願いします!

 

高田選手:

とにかくTL昇格ですね。今年上がらないと意味がないというか、来年ワールドカップが来ますから、その時に「釜石のチームはTLで戦っています」って、やっぱり格好よく胸張って言いたいじゃないですか!トップ4(リーグ上位4チーム内)に入って、TLとの入替戦に進んで戦って勝って、最後みんなで笑いたいと思います!

 

あと個人的には、ラグビー以外のオフフィールドの部分も大事にしていきたいですね。「僕はラグビーする為だけに釜石に来た」なんて言ったら、これまでお世話になった皆さんに怒られますよね。人間的にも成長した姿を数年後に見せられるように、しっかりやって行きたいです。

 

それから、諦めない気持ち、ハングリー精神をむき出しにしたプレーで、チームに貢献して行きます!試合に出場した時にはぜひそこにも注目して下さい!よろしくお願いします!

 
 

熱く強い気持ちでチームを鼓舞する高田選手のプレーを早く観たいですね!今週末、6月9日(土)には秋田ノーザンブレッツRFCとの試合が行われます。会場はあきぎんスタジアム、12時キックオフの予定です。詳細は釜石SWの公式サイトからご確認下さい。
釜石シーウェイブスRFC公式サイト
http://www.kamaishi-seawaves.com/

縁とらんす

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縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内


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