和洋の草花咲き誇る「陽子ガーデン」解放〜甲子町洞泉菊池さん宅


2018/06/12
復興釜石新聞アーカイブ #地域

こつこつと手作りした庭を開放している菊池夫妻

こつこつと手作りした庭を開放している菊池夫妻

 

 季節の花や緑を楽しんでもらおうと、釜石市甲子町洞泉の菊池秀明さん(70)、陽子さん(71)夫妻が自宅の庭を開放し、鑑賞を呼び掛けている。華やかなバラが咲き誇るイングリッシュガーデン風の庭もあれば、枯れ山水の日本庭園もあり、それぞれの雰囲気を楽しめる。10日まで。

 

 夫婦でこつこつ手作りした庭は、約1600平方メートルの広さになる。公開するのは3年目。今年も、花びらがレースのような「クチュール・ローズ・チリア」、真っ赤な大輪花が目を引く「アンクルウオルター」、とげのないしなやかな枝に小花を多数咲かせる「春風」など、今では約60種類にもなるバラのきれいな姿、心地よい香りを楽しめる時期に合わせた。

 

 花の手入れを担当するのは陽子さん。「花と触れ合っていると気持ちが和らぎ、癒やされる。花それぞれの個性を楽しみ、喜んでもらえたらうれしい」と願う。

 

 庭造りは、秀明さんが退職した10年前に本格的に始まった。サツキなどで彩った日本庭園づくりを楽しんできた秀明さんが庭を拡張。陽子さんも気に入った草花をどんどん育てるようになり、花壇や小径などが次々と設けられた。

 

 年々、庭を見に来る人が増えていることから、今回の公開に合わせ歩道を整備し、駐車場も用意。「陽子ガーデン」の愛称も付けた。

 

 庭では、例年より遅れ気味のサツキがバラを追いかけるように少しずつ開花。さらにアジサイ、ヤマユリと続き、秋にはまた四季咲きのバラが楽しめる。冬期は庭をイルミネーションで飾り付け。秀明さんは「さまざまな花が咲き誇る今が一番幸せだけど、一年中楽しみがある庭にしたい。和洋の組み合わせも楽しみつつ、石造りの日本風の庭の良さも感じてもらえたら」と、庭造りの意欲は衰えない。

 

(復興釜石新聞 2018年6月6日発行 第695号より)

 

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