来場者100万人目となり、記念品を受け取る花井英夫さん夫妻(中央)

開業から1年半「釜石仙人峠」100万人達成〜花井さん(静岡市)に記念品

来場者100万人目となり、記念品を受け取る花井英夫さん夫妻(中央)

来場者100万人目となり、記念品を受け取る花井英夫さん夫妻(中央)

 

 釜石市甲子町の道の駅「釜石仙人峠」(菊池利教駅長)は23日、来場者数100万人を達成した。復興需要に加え、いわて国体の開催により交通量が増加したこともあり、当初の見込みを上回る集客数で推移。開業から1年半で大台に達した。同日、施設前で記念セレモニーが開かれ、100万人目となった静岡市の花井英夫さん(73)、瑞代さん(71)夫妻に記念品が贈られた。

 

 同道の駅は昨年4月に開業。地元を中心に20軒以上の農家でつくる販売組合が特産の甲子柿や季節の野菜などを直売するほか、海産物、地酒などを販売している。「釜石ラーメン」やしょうゆを使ったソフトクリームも人気。「三陸沿岸で一番きれい」を目指し、清掃に力を入れているトイレ棟(24時間利用可能)が利用者に好評で、トイレ休憩のために立ち寄る人も多いという。昨年度の利用者は64万人だった。

 

 セレモニーでは、野田武則市長や道の駅指定管理者を務める釜石振興開発の新里進社長が、花井さん夫妻に記念品の虎頭の置物などを贈った。郷土芸能の小川鹿踊り(佐々木民生同保存会長)の演舞でお祝い。5頭の鹿、手踊り、おはやしなど20人が出演し、勇壮な舞と太鼓や笛の音で地域を活気付けた。

 

 花井さん夫妻は、本県沿岸から八戸市への旅の途中に同道の駅に立ち寄った。思いがけず100万人目となり、英夫さんは「大切な場に立ち会えて光栄。思い出となるいいものをもらった」とにこにこ顔。震災後、何度か釜石を含めて被災地を回ったといい、「駿河湾でも、いつ津波が起こるか分からない。三陸から学ぶ旅にしたい」と話していた。

 

 野田市長は「道の駅ができ、地域の良さを発信できるようになった。果たす役割は大きい。多くの人に必要とされ喜ばれる施設として地域一丸となり盛り上げてほしい」と期待。菊池駅長は「こんなに早く到達するとは思わなかった。今後もいろんな釜石を紹介できれば。200、300万とずっと続くことを願い、運営を続ける」と気持ちを新たにした。

 

(復興釜石新聞 2016年10月26日発行 第532号より)

 

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復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

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初めて見る柿室に興味津々のツアー参加者

甲子柿の里、実りの秋〜甘味引き出す「室」を公開、見学ツアーも好評

初めて見る柿室に興味津々のツアー参加者

初めて見る柿室に興味津々のツアー参加者

 

 出荷の最盛期を迎えた釜石市の特産品「甲子柿」などの地場産品や甲子地区の魅力に広く触れてもらう「甲子柿の里・秋祭り」(同実行委員会主催)は22日から24日までの3日間、甲子町の道の駅釜石仙人峠と創作農家「こすもす」を中心に開かれた。2回目の開催となった今回は甲子柿などの販売を2会場で展開。生産過程の見学や甲子地区の名所を巡るツアーの内容も充実させ、”まるごと甲子”をアピールした。

 

 22日は住民がガイドを務め、地元の見どころを案内する4つの地域巡りツアーを開催。道の駅を発着点に、柿をいぶす柿室(かきむろ)3カ所の見学、隠れパワースポット・不動滝などを散策する大畑地区のツアーには市内外から15人ほどが参加した。

 

 地元農家、佐々木裕一さん(65)の柿室を見学した参加者は、室内の温度やいぶす日数、まきの材料など熱心に質問した。甲子柿の試食もあり、「おいしい」と秋味を堪能。松倉地区から参加した三浦佳奈子さん(36)は「去年、甲子柿のおいしさに気付いたばかり。病みつき、くせになる味がどんな風に作られているのか見たくて参加。室を3つも見学できるなんて」と感激していた。

 

 佐々木さんは、柿づくりにはさまざまな苦労があると漏らすが、「日本で同じものを作っていないのが甲子柿。絶やしたくない。いいものを作るのは大変だが、おいしい―という言葉を聞くとうれしい。明日も、来年も頑張ろうという気持ちになる」とうれしそうだった。

 

 甲子柿は道の駅や「こすもす」で販売。今年は台風による落果や実裂けなどで例年に比べ収量が減り、店頭に並ぶとすぐに売り切れとなった。「こすもす」では甲子柿を使ったスイーツなども提供。道の駅では23日、ホタテの浜焼きや焼きそばなど出店が並んだ。

 

秋祭り会場には浜焼きなど出店も並んだ

秋祭り会場には浜焼きなど出店も並んだ

 

 実行委の藤井サエ子さん(甲子地区活性化協議会長)は「祭りを盛大にやることで、来年の豊作につながれば」と期待。甲子柿の生産から商品開発、販路拡大を進めながら、さまざまな地域資源を再発見し、活用して交流を図り、「元気な甲子」を目指す取り組みも続ける。

 

(復興釜石新聞 2016年10月26日発行 第532号より)

 

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第7回 全国虎舞フェスティバル

第7回 全国虎舞フェスティバル

第7回 全国虎舞フェスティバル

 

今年で7回目となる全国虎舞フェスティバル。釜石の虎舞と全国の虎舞をいっぺんに楽しめるイベントです。ぜひご来場ください。

 

第7回 全国虎舞フェスティバル チラシ表

第7回 全国虎舞フェスティバル チラシ表

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第7回 全国虎舞フェスティバル チラシ裏

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日時

平成28年11月27日(日)
開場10:30 開演11:00 15:00終演予定

場所

鈴子町 シープラザ遊

出演団体

〜県外からの出演団体〜
<甲州台ヶ原宿 虎頭の舞(山梨県北杜市)>
台ケ原は、江戸時代五街道のひとつ・甲州街道沿いの宿場町です。疾病、災害等の予防祈願に獅子舞を献じていましたが、たまたま虎石へ獅子頭をのせたところ突然異変が起き、それから後は虎頭の舞に改めたのが始まりではないかと言われています。

 

<平磯芸能保存会(宮城県気仙沼市)>
発祥は天保時代にさかのぼります。明治30年頃、地元日門地区の方が岩手県方面から習い得たものを基礎に創意工夫を凝らし、郷土芸能として完成させ、地元鎮守の祭典に奉納されています。

 

<左比代虎舞(青森県八戸市)>
虎とひょっとこ、ササラを持ったかわいい子供たちが、笛・太鼓・手平鉦の銚子に合わせて練り歩きます。勇壮な中にもユーモラスな仕草が加わった虎舞です。

 

〜県内からの出演団体〜
かまいしこども園(釜石市)
只越虎舞(釜石市)
尾崎青友会(釜石市)
鵜住居青年会(釜石市)
箱崎虎舞保存会(釜石市)
白浜虎舞好友会(釜石市)
錦町青年会(釜石市)
平田青虎会(釜石市)
陸中弁天虎舞(大槌町)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 観光交流課
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話:0193-22-2111(333) / 0193-22-5003 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/matsuri_event/detail/1205093_2438.html
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青葉通りの"啄木歌碑"の前で、上田初子さんから啄木の旅について話を聞く参加者

啄木さん、こんにちは 歌碑建立1周年を記念〜釜石とのつながり示す、歌人の足跡「かるた」でたどる

青葉通りの"啄木歌碑"の前で、上田初子さんから啄木の旅について話を聞く参加者

青葉通りの”啄木歌碑”の前で、上田初子さんから啄木の旅について話を聞く参加者

 

 岩手を代表する歌人石川啄木の歌碑が昨年10月、釜石市大町の青葉通りに建立されてから1周年を迎えるのを記念し、16日、「啄木さん、こんにちは!」と題した集いが青葉ビルで開かれた。歌碑を建立した大町の工藤英明さん(55)ら親族と支援者でつくる「啄木の足跡を後世に伝えよう会」が主催。市内の小学生など12人が、啄木の歌のかるたや言葉遊びを楽しみ、啄木の世界の一端に触れた。

 

 参加者は、啄木の短歌25首を集めたかるたに挑戦。言葉遊びでは、啄木の歌集「一握の砂」から抜粋した5音と7音の歌の一節を自由に組み合わせ、「五・七・五」の作品を作った。子どもたちは「初めて啄木のことを知った」「たくさん歌を作っているのが印象的だった」などと感想を話した。

 

 啄木の歌のかるたで、下の句の絵札取りに挑戦する子どもら

啄木の歌のかるたで、下の句の絵札取りに挑戦する子どもら

 

 青葉通りの歌碑は、啄木と釜石とのつながりを多くの人に知ってもらおうと建てられた。啄木は1900(明治33)年、中学の同級生と盛岡から一関まで南下し、三陸沿岸に出て、陸前高田から釜石まで北上する旅を行った。当時、釜石には、啄木のいとこの工藤大助さん(故人、英明さんの曽祖父)が医師として赴任しており、啄木は旅の終わりに大助さん宅に2週間ほど滞在した。その時の様子は、共に旅をした同級生の船越金五郎の日記に記されている。

 

 歌碑には、啄木が10(明治43)年に詠んだ短歌「ゆゑもなく海が見たくて海に来ぬ こころ傷みてたへがたき日に」のほか、釜石を訪れたことを示す船越の日記の一部も刻まれている。集いの参加者は歌碑の前で、大助さんの孫(英明さんの叔母)の上田初子さん(74)=一戸町在住=から、啄木らが9日間にわたる旅のほとんどを徒歩で移動したことなどを聞いた。

 

 国際啄木学会盛岡支部会員の照井モトさん(79)=甲子町=は「インドや台湾など海外でも啄木の研究が盛んで、学生の卒論テーマになるほど。世界から愛される啄木の歌碑がゆかりの地釜石に建ったのは、市民にとってもうれしいこと。もっと啄木を知る機会を設けなければ」と関心の広がりを期待。照井さんによると、釜石の啄木歌碑は全国で181番目。岩手県内には、これまでに125基の歌碑が建立されているという。

 

 「啄木に詳しい人たちから『やっと釜石も(歌碑が)できたね』と言われ、皆さんが待ち望んでいたのを実感する。1周年にあたり、子どもたちも貴重な経験ができた。市とも相談して、今後の生かし方を考えたい」と英明さん。

 

 釜石の歌碑は、旅行会社が企画する「啄木歌碑巡りツアー」に組み込まれたり、ホテルの観光案内パンフレットで紹介されるなど、観光資源としても注目され始めている。

 

(復興釜石新聞 2016年10月22日発行 第531号より)

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井上ひさしさんに関する資料の展示を開始したガバチョ・プロジェクト事務所で、山崎理事長(左)と井上副理事長

「井上ひさし記念館」建設へ、ガバチョプロジェクト〜母(マスさん)兄(滋さん)の手紙など公開、歌声広場もスタート

井上ひさしさんに関する資料の展示を開始したガバチョ・プロジェクト事務所で、山崎理事長(左)と井上副理事長

井上ひさしさんに関する資料の展示を開始したガバチョ・プロジェクト事務所で、山崎理事長(左)と井上副理事長

 

 釜石市にゆかりの深い小説家・脚本家、井上ひさしさん(1934~2010)に関する「井上ひさしファミリー記念館」の建設を目指すNPO法人ガバチョ・プロジェクト(山崎眞行理事長)は今月から、小佐野町の事務所で井上さんや母マスさん、兄滋さん(共に故人)の手紙など資料の定期展示を始めた。展示資料に囲まれながら毎月1回、井上さんファミリーや作品について語り合い、生演奏の伴奏で歌を楽しむ「歌声広場」も開始した。

 

 同法人は2012年10月に設立認定を受け、天神町の仮設商店街に事務所を開設。昨年7月、事務所を小佐野町1丁目、JR釜石線・小佐野駅向かいに新築した建物の1階に移した。ミニホールの形で、広さは約40平方メートル。ピアノがあり、テーブルも配置。壁面を展示スペースにした。

 

 新しい事務所では、音楽家として活動する山崎理事長の招きにより、第一線で活躍する演奏家などのコンサートや講演会を開催。記念館の開設に向け、釜石で暮らしていたマスさん、滋さんと交わした手紙、井上さんが仙台や東京で過ごした学生時代の生活から、文筆活動に入った初期までの文書資料、戯曲のポスター、写真などを展示している。

 

展示機能を備えた小佐野町のガバチョ・プロジェクト事務所

 

 マスさんは1991年5月に84歳で、滋さんは2007年8月に78歳で、井上さんは10年4月に75歳で亡くなった。同法人の井上淑子副理事長は滋さんの妻、井上さんの兄嫁にあたり、母マスさんの晩年は一緒に暮らした。「義母(はは)は、息子たちから届いた便りを数年後、まとめて返送していました。理由は不明ですが、そのおかげで資料に残すことができました」と淑子さん。

 

 資料には、井上さんが1953年、上智大学に入学した夏休みにマスさんの暮らす釜石に帰り、そのまま休学して2年半勤めた現在の国立釜石病院に提出した履歴書の下書きもある。自伝的青春小説「青葉繁れる」でも「履歴書の下書きを5枚書いた」と触れており、その1枚と推測される。

 

 仙台一高在学中、当時は山形県で暮らしていたマスさんに生活費の増額を求めた手紙は、国の省庁が財務省と折衝する予算要求文書を連想させる。書籍代や用紙代が数十円規模なのに、理詰めで大げさな言葉づかい。その手紙を読むマスさんの心中を想像させ、親子の心の通い合いをうかがわせる。

 

 滋さんは音楽家を志しながら、病気や稼業を継ぐために諦めた。ところが、井上さんの舞台作品「藪原検校」のポスターには「作曲/井上滋」とあり、ギターを演奏した。兄弟の温かい心のありようをしのばせる。

 

 同事務所の無料公開は毎週土曜日の午後1時から4時まで。歌声広場は入場料1千円(ドリンク付き)。毎月1回の開催で、11月5日と12月3日を予定する(いずれも午後1時から3時まで)。問い合わせはガバチョ・プロジェクト(電話0193・27・5044)へ。

 

(復興釜石新聞 2016年10月22日発行 第531号より)

関連情報 by 縁とらんす
NPO法人ガバチョ・プロジェクト
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タウンポート大町 〜第2回 おたのしみ教室〜

タウンポート大町 〜第2回 おたのしみ教室〜

タウンポート大町 〜第2回 おたのしみ教室〜

 

専門店ならではの知識や情報を無料で教えてくれる楽しい講座!この秋、タウンポート大町で学んでみませんか?10月26日(水)より受付開始!

 

hタウンポート大町 〜第2回 おたのしみ教室〜

タウンポート大町 〜第2回 おたのしみ教室〜

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クリスマスリース作り
季節のスキンケア&ケークレッスン
韓国万能みそ「チョジャン」の作り方講座
作って食べよう釜石ラーメン(家でもね!!)
美味しい二子芋の炊き方講座
しあわせのお饅頭作り
秋を彩るジュエリーコンサート
簡単おやつ作り
ネイルケア&ハンドマッサージ教室

 

クリスマスリース作り

 

ドライフラワー・造花やマツボックリなどでステキなX’masを演出しましょう!

 

●開催日時: 11/4(金)、11/11(金)、11/18(金)、11/25(金) 18:45〜20:00
●場所: タウンポート1F店内
●定員: 各6名
●持ち物: リースの土台となるもの、オーナメント ※お持ちでない方はお申し出ください
●材料費: 1000円
●講師: 柏舘 英樹
 
釜石園芸
(電話:0193-23-8020 / 受付時間:9:00~17:00 / 定休日:不定休)

 

季節のスキンケア&メークレッスン

 

寒くて空気が乾燥してくるこの季節。お肌がしっとり潤うスキンケアとメークをお教えします。お試し化粧品もプレゼント。

 

●開催日時: 11/14(月)、11/21(月) 10:30〜12:00
●場所: タウンポート1F店内
●定員: 各5名
●持ち物: なし
●材料費: なし
●講師: 佐々木 淳子
 
ポーラみづきショップ
(電話:0193-22-6433 / 受付時間:10:00~17:00 / 定休日:日曜)

 

韓国万能みそ「チョジャン」の作り方講座

 

みそ、粉トウガラシ、酢、砂糖、生姜、にんにく、ごま油、味の素、ネギ、水で簡単に作れて冷蔵庫で長期保存できます。特にイカ刺しに合います。

 

●開催日時: 11/10(木)、11/17(木) 16:00〜17:00
●場所: タウンポート1F店内
●定員: 各7名
●持ち物: なし
●材料費: なし
●講師: 富田 正
 
なにわ屋
(電話:080-3324-4113 / 受付時間:13:00~17:00 / 定休日:火曜)

 

作って食べよう釜石ラーメン(家でもね!!)

 

豚骨スープを取り、その後自分で麺を茹であげて釜石ラーメンを試食します。

 

●開催日時: 11/7(月)、11/21(月) 11:00〜12:30
●場所: タウンポート1F店内
●定員: 各5名
●持ち物: エプロン・三角巾
●材料費: なし
●講師: 菅野 光夫
 
大連
(電話:0193-22-1230・080-1652-9177 / 受付時間:9:00~20:30 ※12:00~14:30は不可 / 定休日:月曜)

 

美味しい二子芋の炊き方講座

 

今が旬の二子芋のむき方から煮物の作り方までをご一緒に楽しみ、試食をします。

 

●開催日時: 11/9(水)、11/16(水) 11:00〜12:00
●場所: タウンポート1F店内
●定員: 各5名
●持ち物: エプロン
●材料費: 500円
●講師: 菅野 茂美
 
日本料理 下鴨
(電話:0193-27-8250 / 受付時間:11:00~12:00 / 定休日:日曜)

 

しあわせのお饅頭作り

 

お饅頭を一緒に包み、蒸したてを試食します。お土産用に持ち帰りいただけます。

 

●開催日時: 11/30(水) 10:00〜11:30
●場所: タウンポート2F店内
●定員: 8名
●持ち物: エプロン
●材料費: 500円
●講師: 菊地 広隆
 
餅処 小島かふぇ
(電話:0193-27-8885 / 受付時間:11:00~17:00 / 定休日:火曜)

 

秋を彩るジュエリーコンサート

 

芸術の秋にふさわしい、宝飾デザイナーたちの匠の技による本物のジュエリーをお手に取りながら生演奏をお楽しみください。

 

●開催日時: 11/19(土) 15:00〜16:00
●場所: タウンポート2F店内
●定員: 8名(大人限定)
●持ち物: なし
●材料費: なし
●講師: 山﨑 詔子
 
アトリエ金と銀
(電話:0193-22-4197 / 受付時間:11:00~15:00 / 定休日:金曜)

 

簡単おやつ作り

 

お気に入りのエプロンで簡単にできるおやつをご一緒に作ってみませんか。(その後試食・コーヒー付)

 

●開催日時: 11/9(水) 11:00〜12:00
●場所: タウンポート2F店内
●定員: 5名
●持ち物: エプロン
●材料費: なし
●講師: 髙橋 つね子
 
エプロンハウスHOT
(電話:0193-22-3433 / 受付時間:10:00~16:00 / 定休日:水曜)

 

ネイルケア&ハンドマッサージ教室

 

爪のお手入れ、手首から指先にかけてのマッサージ(ローズマリーオイル使用)をお教えします。

 

●開催日時: 11/4(金)、11/10(木) 14:00〜16:00
●場所: タウンポート2F店内
●定員: 各6名
●持ち物: フェイスタオル2枚
●材料費: 500円
●講師: 佐藤 亜由美(Anciel)
 
寿美美容院
(電話:0193-27-8280 / 受付時間:10:00~18:00 / 定休日:月曜、第1・3日曜)

 

受講料

全9講座 無料
※内容によっては材料費がかかるものもあります。

開催期間

2016年11月4日(金)〜11月30日(水)

会場

タウンポート大町 各店舗
住所:岩手県釜石市大町1-2-10

申込方法

ステップ1: 講座を選ぶ
ステップ2: 各店に電話で申込む
ステップ3: 参加する
・定員になり次第締め切らせていただきます。
・講座での販売や勧誘行為は一切ありません。
・申込は、各店の受付時間内にお願いします。
・申込の際に、受講時の持ち物をご確認下さい。

主催

タウンポート大町テナント会

お問い合わせ

釜石まちづくり株式会社
電話: 0193-22-3607

 

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

健康チャレンジポイント満点第1号の草山久仁子さん(中央)と「ほっぷすてっぷの会」のメンバーら

楽しく挑戦 健康増進、三大疾病 長生きは早期発見で〜チャレンジポイント満点第1号

健康チャレンジポイント満点第1号の草山久仁子さん(中央)と「ほっぷすてっぷの会」のメンバーら

健康チャレンジポイント満点第1号の草山久仁子さん(中央)と「ほっぷすてっぷの会」のメンバーら

 

 釜石市は14日、今年8月から開始した「かまいし健康チャレンジポイント事業」の満点(3千点)到達者第1号として、浜町の草山久仁子さん(72)に記念品を贈った。同事業は各種検診の受診者や健康イベント参加者に健康ポイントを付与する市独自の取り組み。草山さんは、釜石公民館の自主グループ「ほっぷすてっぷの会」(小池欣子代表、会員44人)に所属し、市保健福祉センターで月・金曜日の週2回、健康体操を楽しんでいる。今回はグループ活動のほか、市が行う医療検診を3回受診し、料理講習などの健康イベントにも積極的に参加。約1カ月半で満点に達した。草山さんは「仲間と楽しく活動しているうちに自然とポイントがたまった」と驚いた様子だったが、思いがけない”ご褒美”を喜んだ。

 

 釜石市は三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)による年齢調整死亡率が県平均を上回っており、同事業により検診受診率を上げ、早期発見を促すのが狙い。市内では災害公営住宅の整備も進んでおり、ひきこもり予防や社会参加を促進する取り組みとしても期待を寄せる。

 

 ポイント制度は▽市が行う特定健診やがん検診など各種医療検診の受診で1回300点▽市や県、医師会などが主催・共催する健康イベントへの参加で100点―が加算される。健康イベントの中には歴史講座などを含む公民館事業や、公民館に登録する自主グループの活動も含まれる。 

 

 ポイントは3千点満点。2千点で500円、3千点で1千円の商品券が贈呈される。有効期限は2019年3月で、期限内に3回まで商品券と交換できる。対象は18歳以上。カードは市内の生活応援センターなどの公共施設や医療機関で配布する。

 

配布されるチャレンジカードのイメージ

配布されるチャレンジカードのイメージ

 

 市役所で行われた記念品贈呈式には草山さん、小池代表(74)、活動仲間の佐々木トモ子さん(76)、同グループの講師を務める健康運動実践指導者の佐久間定樹さん(34)が出席した。草山さんは「会の中では80、90代の方が元気に頑張っていて、自分もそんな風に年を重ねていきたいという目標になっている。2回目も楽しく挑戦中」と意欲満々。佐々木さんも年内に満点になる見込みで、「ポイントをもらうのが楽しみ」と同事業を歓迎した。

 

野田市長から記念品を受け取る草山さん

野田市長から記念品を受け取る草山さん

 

 同グループでは軽運動や脳活性化トレーニング体操(脳トレ体操)などを行い、健康づくりに取り組んでいる。小池代表は「健康には笑いも必要。おしゃべりを楽しみ、わいわいとやっている」とグループの雰囲気を話した。

 

 野田武則市長も脳トレ体操を体験。意外な難しさに笑顔を見せ、「仲間づくりしながら楽しく、長く健康運動に取り組んで、生き生きとした毎日を送ってほしい。皆さんの活動の楽しさやこの事業の魅力を発信してほしい」と期待した。

 

 同事業では14日現在、6人が満点に達しているという。

 

(復興釜石新聞 2016年10月19日発行 第530号より)

 

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郷土芸能団体がはやしたてる中、薬師公園前の御旅所に到着したみこし(前が尾崎神社)

秋色深まる釜石まつり、復興へ市民の心意気〜曳き船にぎやか海上パレード、合同みこし渡御 16団体、1100人参加

郷土芸能団体がはやしたてる中、薬師公園前の御旅所に到着したみこし(前が尾崎神社)

郷土芸能団体がはやしたてる中、薬師公園前の御旅所に到着したみこし(前が尾崎神社)

 

 東日本大震災以降、復興祈願祭として回を重ねる伝統の「釜石まつり」は14日から3日間にわたって行われ、まちは釜石再興を目指す市民らの心意気と熱気に包まれた。呼び物の「曳き船まつり」は15日に釜石湾内で行われ、大漁旗を掲げた船団がにぎやかに海上パレード。最終日の16日は、尾崎神社と新日鉄住金釜石製鉄所山神社の両みこしが、復興の進展で変わりゆく中心市街地を練り歩いた。

 

 尾崎神社のみこしが海上を渡御する曳き船まつりは、江戸時代から受け継がれる伝統神事。東北では最も古くからの船祭りとされ、海上安全や大漁などを祈願する。尾崎半島青出浜の同神社奥宮で、みこしにご神体を迎えた13隻の船団は、秋晴れに輝く水面を進み、新浜町第2魚市場前に姿を現した。

 

秋の日差しに輝く色とりどりの大漁旗が美しい曳き船まつり

秋の日差しに輝く色とりどりの大漁旗が美しい曳き船まつり

 

 みこしを乗せた御召船「第18宝生丸」が岸壁に近づくと、乗船者と見物客が津波犠牲者の鎮魂と冥福を祈って黙とう。震災から5年7カ月が経過した海に静かに手を合わせた。

 

 各船には所有者と共に郷土芸能団体が乗り込み、鮮やかな大漁旗がはためく船上で神楽や虎舞を披露。岸壁すれすれまで船を近づけ舞を見せるなど、見物客を大いに沸かせた。

 

 源太沢町の紺野数男さん(71)は、釜石製鉄所が全盛だった人口9万人時代の祭りのにぎやかさを懐かしみ、「人出は減ったが、昔ながらの曳き船はやっぱりいいね」と笑顔。人口減の歯止めと復興加速を何よりも願った。

 

 東部地区の復興事業を手がける中央ブロック共同提案体は、みこしの担ぎ手などで約50人が3年目の協力。熊谷組工事課長の平野貴規さん(50)は「祭りへの参加はわれわれの約束。地域を盛り上げようとやっているが、自分たちも楽しませてもらっている」と話し、みこしが陸に上がる時を待った。海上渡御を終えたみこしは、盛り土造成や新魚市場建設が進む東前、浜町地区を進み、尾崎神社里宮に向かった。

 

 翌日の合同みこし渡御には16団体約1100人が参加。行列参加者が鈴子町のシープラザ遊に集まり合同祭の神事を行った後、新浜町まで練り歩いた。途中の”御旅所”や大町のお祭り広場では、各団体が神楽や虎舞、鹿踊りなどを披露。沿道を埋めた見物客から盛んな拍手を受けた。

 

子どもから大人まで幅広い年代が伝統の舞で魅せた錦町虎舞=大町目抜き通り

子どもから大人まで幅広い年代が伝統の舞で魅せた錦町虎舞=大町目抜き通り

 

 釜石製鉄所に勤務する畠山克己さん(20)は山神社のみこしを担いで2年目。「この祭りは伝統行事というのを実感するし、明るく楽しい雰囲気がいい」と満喫。釜石シーウェイブス(SW)RFCに所属するラグビー選手でもあり、「3年後のW杯に向け、復興がさらに進むよう期待する。チームも勝ち続けているので、このまま調子を上げていければ」と力を込めた。

 

 大渡町から只越町地区は復興公営住宅の建設がピークを迎え、今年に入り、完成した住宅に移り住む人たちが増えている。2基のみこしは、震災後に建設された建物が増えつつある目抜き通りを進み、見物客らに市街地復興の進展を感じさせた。

 

青葉通りに軒を連ねた祭りの出店は終始にぎわいを見せた

青葉通りに軒を連ねた祭りの出店は終始にぎわいを見せた

 

 友人5人で祭りを見にきた釜石中1年の植田麗緒奈さんは「行列に友達もたくさん出ていて、かっこ良かった。祭りはウキウキした気分になる。早く復興して活気に満ちたまちになってほしい」と未来への希望を膨らませた。

 

(復興釜石新聞 2016年10月19日発行 第530号より)

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表彰された11人の児童。「いずれも素晴らしい中身で甲乙つけがたい作品ばかりだった」と野田武則市長

思い描く未来のかまいし、環境絵日記11点入賞〜「大賞」に新沼哲舟君(釜小4年)、20日まで展示

表彰された11人の児童。「いずれも素晴らしい中身で甲乙つけがたい作品ばかりだった」と野田武則市長

表彰された11人の児童。「いずれも素晴らしい中身で甲乙つけがたい作品ばかりだった」と野田武則市長

 

 「わたしが想い描く未来のかまいし」をテーマに釜石市が募集した「環境絵日記」の表彰作品が決まり、12日、展示会場のイオンタウン釜石2階イベントスペースで表彰式が行われた。応募作品は20日まで展示される。

 

 市内の小学生を対象とした環境絵日記の募集は、2011年12月に内閣府から「環境未来都市」の認定を受けた同市が普及啓発を目的に実施。環境や福祉などをテーマに、自分たちが住むまちに期待(希望)する未来を絵と文章で表現してもらっている。

 

 3年目の今年は、4小学校から166点の応募があり、野田武則市長らによる最終審査で、表彰作品11点(大賞1、金賞5、銀賞5)が選ばれた。入賞者には野田市長から賞状が贈られた。

 

 「かまいし未来大賞」に輝いた釜石小4年の新沼哲舟君は、市民が出したごみの行方に着目し、沿岸南部クリーンセンターで働く人に話を聞いた。絵日記には「溶融炉で、ごみを高温で溶かして処理しているので、あまり灰が出ない。あとは道路用の砂に使ったり、鉄分も再利用していると教えてくれた。ごみもできるだけリサイクルされている。でも、普段の生活でごみを減らすことが大切」とつづり、牛乳パックや空き瓶などのリサイクルで地球が笑顔になっている絵を描いた。

 

 「これからはリサイクルをもっとして、いろいろなものに変えることが大切だと思う」と新沼君。震災で被災し仮設住宅に暮らしており、「今は復興途中だけど、未来の釜石は人口も増えてにぎやかなまちになってほしい」と願った。

 

小学生が思い描く釜石の未来が詰まった環境絵日記展

小学生が思い描く釜石の未来が詰まった環境絵日記展

 

 この他の入賞者の作品は、洋上風力発電などのクリーンエネルギーや豊かな自然に目を向けたもの、高齢者が住みよいまち、子どもの意見を取り入れるまちなど独自の視点が光った。市は優秀作品数点を、30日に横浜市で開かれる「環境未来都市・環境絵日記展2016」(横浜市資源リサイクル事業協同組合主催)に出品する予定。

 

 野田市長は「皆さんが絵日記に描いた夢に向かって歩んでほしい。自分たちの住むまち釜石をさらに住みよい、また、未来へ発信できるまちにしていただきたい」と期待を込めた。

 

 金、銀賞受賞者は次の通り。かっこ内は学校と学年。

 

【金賞】
白石愛莉(甲子4)、佐々木瑞希(小佐野3)、吉田光樹(同4)、前見皇雅(同5)、沖怜(同)
【銀賞】
矢浦望那(釜石4)、菊池悠里(甲子4)、野崎翔愛(同)、小原一輝(小佐野5)、佐藤穂波皇(同)

 

(復興釜石新聞 2016年10月15日発行 第529号より)

 

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くりりん祭の様子

くりりん祭~HAPPY HALLOWEEN~

くりりん祭~HAPPY HALLOWEEN~

 

今年も亜細亜(あじあ)大学の大学生が森のあそびば「くりりんのもり」で「くりりん祭」を開催します。今年で3回目!今回は「HALLOWEEN」をイメージにした遊びを用意し、子どもも大学生も一緒に遊ぼう!!という内容の詰まった企画となっています。楽しい遊びが盛りだくさんとなっています!!ぜひあそびにいらしてください!

 

くりりん祭の様子

 

日時

10月22日(土) 10:30~15:00

場所

くりりんのもり(栗林町道々バス停から徒歩2分)
※雨天の場合は「さんあいセンター」 釜石市栗林町21-13-3

参加費

無料

内容

モンスターダンス・パンプキン探し
12:00~サンドイッチ・パンケーキ作り
14:00~ビンゴ大会(景品あり)

 

※内容が変更される場合があります。
※昼食は上記2つ以外に「やきそば」を用意する予定ですが、必要に応じてご持参ください。

主催・お問い合わせ

亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科学生
担当:小田樹也(080-4413-5619)

協力・送迎申込

三陸ひとつなぎ自然学校 担当:柏﨑(090-4551-5112)
※釜石駅から会場への送迎が可能です。必要な方はご相談ください。

 

三陸ひとつなぎ自然学校

三陸ひとつなぎ自然学校

「地域のために立ち上がり、挑戦する人が多いまち、釜石」の実現を目指し、釜石とたくさんの方々を「つなぐ」活動をしています。

問い合わせ:0193-55-4630 〒026-0411 岩手県釜石市橋野町34-46-1 公式サイト / Facebookページ

市中心部に完成した大町復興住宅4号

大町復興住宅4号完成〜1階に5店舗 ATM・美容院・介護サービスも、にぎわい創出期待

市中心部に完成した大町復興住宅4号

市中心部に完成した大町復興住宅4号。目抜き通りに面した1階部分にテナントが入る

 

 釜石市が大町に建設を進めていた大町復興公営住宅4号が完成し、12日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。市が東部地区14カ所(430戸)に整備する復興公営住宅のうち9番目の完成。大町では市民ホール(仮称)や飲食店街の建設など震災からの復興に向けて再開発が進められており、大型ショッピングセンターや情報交流センターなどにも近い4号住宅は東部地区の拠点性を担う重要施設としての展開に期待が寄せられている。1階部分には5店舗が入居し、周辺のにぎわい創出につながることへの期待も。住民や店舗の入居は14日から順次始まる。

 

 竣工式には工事関係者や地元住民代表など約40人が出席。神事を行った後、野田武則市長は「被災した方々は仮設住宅での不自由な生活を余儀なくされていたが、新しい住まいで隣近所和気あいあいと人生をスタートしてほしい。市街地に人が戻ることで、地域のにぎわいが大きく展開されることを期待する」とあいさつした。

 

4号住宅の完成を喜ぶ市、工事関係者

4号住宅の完成を喜ぶ市、工事関係者

 

 県道釜石港線と青葉通りの交差点付近に建設された同住宅は鉄筋コンクリート造り8階建て。敷地面積1566平方メートル、延べ床面積3336平方メートル。1LDK14戸と2LDK27戸で構成した。市内では独り暮らしの高齢入居者も少なくなく、同住宅では孤立防止への工夫として、プライバシーを確保しながら住戸間で”さりげなく”見守り合えるよう1LDKを2LDKで挟むように部屋を配置。1階部分には県道に面して銀行ATMや美容院、介護サービス事業所などが入る。

 

 民間事業者が設計と施工を行う建物提案型買い取り方式で整備。タカヤ(盛岡市)が施工し、市が13億2544万円で買い取った。

 

 同住宅のそばでは5号住宅の建設も進められており、完成は来年3月の見込み。2棟の1階部分には、居住者以外の人も通り抜けできる通路が設置される。

 

 市内では復興住宅1314戸を整備する予定だ。23番目の完成となった同住宅を含めると762戸、完成率は58%。本年度は1127戸、86%の完成を目指す。

 

(復興釜石新聞 2016年10月15日発行 第529号より)

 

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英語で自己紹介し合う釜石とクライストチャーチの中学生

ニュージーランドー釜石、中学生交流〜ラグビーW杯へ 異文化、復興学び合う

釜石シーウェイブスのNZ出身選手から話を聞く中学生=ラグビーカフェ釜石

釜石シーウェイブスのNZ出身選手から話を聞く中学生=ラグビーカフェ釜石

 

 ニュージーランド(NZ)南島の都市、クライストチャーチの中学生6人が日本での教育体験プログラムの一環で5、6の両日、釜石市に滞在し、市内の中学生と交流を深めた。ラグビーが盛んで、2011年の大地震からの復興途上であるクライストチャーチ。両市の中学生は、互いのまちの共通点に親しみを覚えながら、異国の生活や文化、復興の現状などを学び合った。

 

 釜石を訪れたのはクライストチャーチの公立中学校、コバム、ケースブルック両校の生徒で、全員が初めての訪日。5日は、市球技場で行われた国体のラグビー競技を釜石中の生徒と一緒に応援観戦。6日は、東日本大震災で被災した大槌町の旧役場を訪れ、町民から津波の体験談などを聞いた後、釜石市の甲子、大平の両中学校で生徒と交流した。互いの学校生活について紹介し合い、書道の体験など日本文化にも触れた。

 

 6日夕方からは、NPO法人かまいしリンク(遠藤ゆりえ理事長)が主催する市内の中・高校生との交流会に臨んだ。会には、釜石シーウェイブスRFCに所属するNZ出身の3選手も招かれた。このうち、ダラス・タタナ選手(25)はケースブルック中の卒業生。3人は釜石でプレーすることになった経緯や異国でのコミュニケーションなどさまざまな質問に答え、中学生の夢を膨らませた。

 

 ラグビー経験があるケースブルック中のベンジャミン・イングリッシュ君(12)は「釜石がこんなにラグビーが盛んだとは。NZの選手が活躍していることにも驚いた。自分は今、バスケットボールをやっているが、海外でやってみたくなった」と刺激を受けた様子。

 

英語で自己紹介し合う釜石とクライストチャーチの中学生

英語で自己紹介し合う釜石とクライストチャーチの中学生

 

 クライストチャーチの生徒のホームステイ先に協力した大平中3年の佐々木桜子さんは「英語で話ができるか心配だったが、コミュニケーションがとれて良かった。お互い復興途中で大変だけど共に頑張っていけたら。3年後のラグビーW杯にはいろいろな国の人が来るので、たくさん交流したい」と気持ちを高めた。

 

 釜石市は次世代を担う人材育成を目的に、2012年度から市内の中学生をNZに派遣する事業を実施。現地の受け入れをサポートするキウィ・ジェイ・アナ社(クライストチャーチ)が今回の訪日プログラムを提供している。同社の及川孝信代表(盛岡市出身)は「ラグビーと復興をきっかけに両市の子どもたちがさらに交流を深められれば。NZは地方分権国家なので、復興も国ではなく地域が主導している。日本とは全く違う仕組み。そうした部分も、交流を通じて学び合ってほしい」と期待した。

 

 NZの公立学校では世界中から多くの留学生を受け入れているほか、学生たちを広く海外に連れていくことで、真の世界観の醸成を目指している。今回は釜石、盛岡のほか東京や長野を訪れるプログラムで、1日から13日までの日程で、日本の文化、生活、自然などに触れながら理解を深める。

 

 コバム中のライバ・カーンさん(12)は釜石の風土について「小さなまちだが、落ち着いた雰囲気がいい。住民はちょっとシャイだが、とてもやさしい」と好印象。最も心に残ったのは震災のことで、「津波の真実を聞き、とても悲しかった。現地に来て復興へ歩む姿を目の当たりにし、希望が感じられた」と実感を語った。

 

(復興釜石新聞 2016年10月12日発行 第528号より)

 

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