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前半、強烈なモールから2つのトライを奪った釜石SWのFW陣。東海大を逆転で下した

釜石シーウェイブス 東海大を突き放す、ラグビッグドリーム〜小村HC「必死さ まだまだ」奮起促す

前半、強烈なモールから2つのトライを奪った釜石SWのFW陣。東海大を逆転で下した

前半、強烈なモールから2つのトライを奪った釜石SWのFW陣。東海大を逆転で下した

 

 釜石ラグビッグドリーム2017(同実行委主催)は7月30日、釜石市球技場で行われ、釜石シーウェイブス(SW)RFCが昨年度ラグビー全国大学選手権準優勝の東海大を34―24(前半14―10)で下した。9月に開幕するトップチャレンジリーグへ向け、8月は東京に遠征して強化試合に臨む釜石。東海大戦は、遠征へ向けたメンバーのセレクションマッチと位置付けたが、小村淳ヘッドコーチ(HC)は「まだまだ必死さが足りない」と、さらなる奮起を選手に求めた。

 

 開始直後にPGで先制された釜石は前半8分、相手ゴールラインを目の前にしたモールを押し込み、FW中村彰がトライ。13分にも同じような形から中村がインゴールでボールを押さえた。

 

 その後1トライを奪われ、14―10で折り返した釜石。後半7分には逆に自陣ゴール前からモールを押し込まれてトライを許し、14―17と逆転される。

 

 しかし24分、FW中野裕太が密集から豪快に走り抜け、左隅にトライ。35分には、後半から入ったFW佐々木拓磨がゴールポストまで回り込んでトライ。終了間際にも1PGを加え、最後は10点差で突き放した。

 

 「学生相手とあって、無理なパスからトライを取り急ぐケースが多々あった」。地元ファンの大きな声援を受け、何とか逆転勝利にこぎ着けたものの、小村HCの口から出るのは反省点ばかり。

 

 春から取り組んで来た、セットピース(スクラム)からの得点。前半は、この得意の形から2つのトライを奪ったが、メンバーを大幅に入れ替えた後半は逆にモールで押し込まれ、失点する場面もあった。

 

 「後半は、ラインスピードを上げ切れず、しんどい選手との差が出た」と小村HC。苦しい展開の中、何度も体を張ったプレーで突破口を開いたナンバーエイト中野裕太、フランカー木村優太の運動量は高く評価した。

 

 「プレッシャーがかかる中で、いかにプレーの精度を上げていくか」と小村HC。今月4日から12日まで茨城県鹿島市でキャンプ。この間にNEC、日本IBM、日野自動車と強化試合を重ねる。

 

 【釜石SWメンバー】

①高橋拓也②中村彰③佐々木和樹④菅原貴広⑤佐々木陽丞⑥伊藤剛臣⑦木村優太⑧中野裕太⑨南篤志⑩中村良真⑪小野航大⑫ロコツイ・シュウペリ⑬佐々木裕次郎⑭菅原祐輝⑮ジョー・ピーターセン
▽リザーブ=マヘ・トゥビ、原遼太郎、水本裕也、畠山克己、高橋聡太郎、須田康夫、佐々木拓磨、スコット・ゲイル、村田賢史、氏家柊太、関東申峻、權正赫、村田オスカロイド

 

後半、"先生選手"の佐々木拓磨が会心のトライを決める

後半、”先生選手”の佐々木拓磨が会心のトライを決める

 

 小佐野小で教壇に立ちながらプレーする佐々木拓磨(31)が会心のトライ。スタンドから必死に声援を送る教え子らは「ナイストライ!」と歓声を上げた。

 

 秋田ノーザンブレッツとの練習試合でもトライを挙げているが、その時はスタンドに教え子がいなかった。「きょうはバテバテでしたが、ほんとにうれしかった」。噴き出る汗を気持ち良さそうに拭いた。

 

 平日は授業をこなしながら、夕方から、週4回のチーム練習に駆けつける。この日も午前中、子どもらのタグラグビーのコーチをしてから試合に臨んだ。小村HCも「しんどい中で、よくやってる」とエールを送る。

 

(復興釜石新聞 2017年8月2日発行 第610号より)

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復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

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特別仕様のナンバープレートを取り付けた公用車を前に野田市長(右)と佐々木議長

『20-19』特別ナンバーお披露目〜市長・市議会議長公用車、ラグビーW杯盛り上げ

 特別仕様のナンバープレートを取り付けた公用車を前に野田市長(右)と佐々木議長

特別仕様のナンバープレートを取り付けた公用車を前に野田市長(右)と佐々木議長

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019釜石開催の成功に向けた機運醸成の取り組みとして、釜石市は公用車15台を大会のロゴマークが入った特別仕様のナンバープレートに交換する。特別仕様に変更された市長車、議長車のお披露目会が27日、市役所で行われ、野田武則市長が市職員らに装着をPR。「開催地としてW杯を盛り上げていこう」と呼び掛けた。

 

 特別仕様のナンバープレートは、国土交通省が4月から交付。デザインはロゴが右上についたタイプのほか、千円以上の寄付をすれば左側にもラグビーボールと富士山、日の丸をイメージした図柄が大きくあしらわれたものを選べる。寄付金は試合会場までの輸送力増強などに充てられる。

 

 料金は地域で異なり、県内は8800円(取り付け費は別)。購入は専用ウェブサイトなどで受け付けている。東北運輸局によると5月末現在、全国で7万25件、12開催都市が含まれる都道府県で1万5214件、県内では792件の申し込みがあった。

 

 大会まで2年余りとなったが、試合会場の一つとなる釜石での盛り上がりはいま一つ。野田市長も市民、県民への浸透具合は課題とした上で、「W杯は復興へ前向きに進む姿勢や支援への感謝を伝える絶好の機会になる。公用車に取り付けられたプレートを見て、市民一人一人が参画意識、おもてなしの気持ちを持っていただければ。成功に向け、機運をもっと醸成していきたい」と話した。

 

 市では残りの13台への取り付けを9月まで随時実施する。また、市役所本庁舎内の入り口にラグビーの試合で使用される公式球を置いており、「自由に触れてみてください」と呼び掛けている。

 

(復興釜石新聞 2017年7月29日発行 第609号より)

 

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釜石シーウェイブス

【釜石シーウェイブス】鉄人伝承〜魂をつなぐ男たちの戦い ジャパンラグビートップチャレンジリーグ2017

釜石シーウェイブス2017

 

今年から新設される『ジャパンラグビートップチャレンジリーグ』に挑む釜石シーウェイブスRFC。開幕戦となる9月10日(日)の三菱重工相模原ダイナボアーズ戦と、9月24日(日)の九州電力キューデンヴォルテクス戦は、釜石市球技場でのホームゲームです。地元の熱い声援を届けましょう!

 

Facebookでも釜石シーウェイブスを応援しよう!
釜石シーウェイブスの応援用のFacebookのカバー写真をご用意しました。カバー写真を変更して、トップチャレンジリーグに挑む釜石シーウェイブスを応援しましょう!

※カバー写真の変更方法は コチラ(Facebookヘルプセンター)をご覧下さい

 

釜石シーウェイブス 2017〜鉄人伝承 魂をつなぐ男たちの戦い Facebook用カバー写真

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ジャパンラグビートップチャレンジリーグ2017 2ndステージ

【第1節】 vs 中部電力
日時: 12月9日(土) 14:00 K.O
会場: 江戸川区陸上競技場

 

【第2節】 vs 中国電力レッドレグリオンズ T
日時: 12月16日(土) 14:00 K.O
会場: コカ・コーラウエストラグビー場

 

【第3節】 vs マツダブルーズーマーズ
日時: 12月23日(土) 15:00 K.O
会場: パロマ瑞穂ラグビー場

 

ジャパンラグビートップチャレンジリーグ2017 1stステージ

【開幕戦】 vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ
日時: 9月10日(日) 15:00 K.O
会場: 釜石市球技場

 

【第2節】 vs Honda HEAT
日時: 9月17日(日) 12:30 K.O
会場: 秩父宮ラグビー場

 

【第3節】 vs 九州電力キューデンヴォルテクス
日時: 9月24日(日) 12:00 K.O
会場: 釜石市球技場

 

【第4節】 vs 日野自動車レッドドルフィンズ
日時: 10月7日(土) 11:30 K.O
会場: いわぎんスタジアム

 

【第5節】 vs 中国電力レッドレグリオンズ
日時: 10月21日(土) 13:00 K.O
会場: 北上総合運動公園

 

【第6節】 vs マツダブルーズーマーズ
日時: 11月18日(土) 13:00 K.O
会場: コカ・コーラウエストラグビー場

 

【第7節】 vs 中部電力
日時: 11月25日(土) 11:30 K.O
会場: パロマ瑞穂ラグビー場

 

釜石ラグビッグドリーム2017

対戦相手: 東海大学
日時: 7月30日(日) 13:00 K.O
会場: 釜石市球技場
釜石ラグビッグドリーム2017 | 縁とらんす

 

釜石シーウェイブス 2017〜鉄人伝承 魂をつなぐ男たちの戦い BLUE Ver.

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釜石シーウェイブス 2017〜鉄人伝承 魂をつなぐ男たちの戦い RED Ver.

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釜石シーウェイブスRFC 小村ヘッドコーチ インタビュー

釜石シーウェイブスRFC 小村ヘッドコーチ インタビュー【7/30 ラグビッグドリーム2017 東海大学戦に向けて】

釜石シーウェイブスRFC 小村ヘッドコーチ インタビュー

 

「ラグビーのまち釜石」。その名の由来になった「新日鉄ラグビー部」の、誇りと文化を継承する社会人ラグビークラブチーム「釜石シーウェイブスRFC」。

 

今季は、新しく編成された3地域(関東・関西・九州の各協会)合同リーグ「ジャパンラグビートップチャレンジリーグ」に参戦し、ここから悲願のトップリーグ昇格を目指します。

 

釜石シーウェイブス公式戦試合日程

ジャパンラグビートップチャレンジリーグ2017 1st
リンク


 

そして、秋のシーズンIN前のお楽しみ、釜石ラグビーの夏と言えば・・・毎年恒例の「ラグビッグドリーム」です。今年は例年より少し早めの7月30日(日)に、釜石市甲子町の釜石市球技場(松倉グランド)で開催されます。

 

釜石ラグビッグドリーム2017

日程:平成29年7月30日(日)
会場: 釜石市球技場(釜石市甲子町10-159-4)
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シーウェイブスの対戦相手は、大学ラグビーの強豪・東海大学。春に行われた IBC杯・帝京大学戦に並ぶ見逃せないカードとなりました。

 

そこで、今シーズンからチームを率いている、小村淳(こむらあつし)ヘッドコーチにインタビューを敢行。注目の試合についてはもちろん、現在のチームの状況など伺って来ました。
釜石SW、新HCに小村淳氏〜「新リーグ王者」目標に掲げ – 縁とらんす
 

インタビュー当日の写真 撮影場所:釜石SWクラブハウス

インタビュー当日の写真 撮影場所 釜石SWクラブハウス

 

まずはじめに、今年春に新HCとして就任され、ここまでを振り返ってのチーム状況などはどうですか?

 

4月から新体制で取り組み始めて、選手たちも少しずつですが、練習してきた事を試合で遂行出来る様になって来ました。
釜石シーウェイブス新戦力9人〜トップリーグ昇格へ、トップチャレンジリーグV目指す – 縁とらんす

 

5月のIBC杯の時はまだ、やろうとしていることが体に染みついていない所も多かったが、5、6月と重ねて、6月25日 北上で行われたNEC戦では、今年フォーカスしているディフェンスの部分で、選手の試合での遂行能力が出てきたように思います。
釜石シーウェイブス 帝京(大学王者)に完敗、IBC杯ラグビー〜小村HC、多難な船出 – 縁とらんす
釜石シーウェイブス、NECに敗れる〜トップリーグの壁、まだ厚く 北上ラグビーフェスティバル – 縁とらんす

 

頭の中ではわかっている事も試合でのプレッシャーの中や、疲れている場面で実際に出来る様になるまではある程度時間がかかってしまうのですが、ここに来て少しずつ意識と身体がリンクしてきています。

 

目指しているチームの形は?

 

前職では大学のチームを教えていて、毎年毎年メンバーが大きく入れ替わるため「今年が良くても、来年は・・・」ということがあったが、このチームではラグビートップリーグ昇格を目指してある程度先を見据え強化をして行ける環境なので、まずはディフェンスの面に特化して今年はやって行こうと。

 

昨年のデータを分析した所、失うトライ数が多かった。勝ったゲームでも、平均3.5~4トライくらい獲られている。なので、まずは基本的な「守る」所をしっかりやらなければなりません。そして、もちろん得点力も備えなければ勝つことは出来ないので、そこもしっかりやって行きます。

 

どんなチームなのか例えるなら、昨シーズントップリーグで優勝したサントリーは、どちらかというとアグレッシブな攻撃が特色のチームでありつつ、実は失点数もトップリーグの中で一番少ない。ディフェンスを強化しながらも、勝つ為には得点力も無ければいけないので、合わせて取り組んでいきます。

 

目指しているディフェンスで要になる選手は?

 

今のラグビーはセットプレー(スクラム、ラインアウト、キックオフ)の重要性が高く、ここが受けに回るといい攻撃もいいディフェンスも出来ない。そういう意味で言うと、特定の選手というよりはフォワード(FW)全体という事になるかもしれません。

 

特にスクラムは、昨年上位チームとの対戦でかなり苦労していたので、今年からFWコーチ専任になった、松原裕司コーチが、大切な事・重要を厳しく選手に伝えています。

 

4月と比較するとスクラムは大きく成長しており、指導の結果が少しずつ出てきている所です。

 

春シーズンは強豪チームとの対戦が続きましたね

 

5月14日のIBC杯・帝京大学戦は、ケガ人が多く、外国選手も合流前で、チームとしてはとても厳しい時期でした。ただ、主力選手が欠ける中で、出場した若手は同年代の日本一のチームと対戦して体感出来たことは良かったし、チームとしても秋ごろになって振り返った時、「あれがいい経験になっている」と思えるように糧にしていきたいです。

 

また、6月18日のヤマハ戦の時は、会場のエコパスタジアム(静岡)で前日に日本代表対アイルランド戦があり、選手はそんな会場の雰囲気にのまれてしまったような部分が見受けられた。

 

トップリーグのチームと対戦する機会が多くはない環境の中で、チームとしていい準備をし、自分たちがどれだけやれるのかを肌で感じたかったが、一方的な試合になってしまいやろうとしていた事が出来なかった。その中で課題として挙がってきたのは「メンタリティー」。技術うんぬんだけではない部分です。

 

我々はチャレンジャーだという気持ちをもっと前面に出して行こうと再確認して、次のNEC戦に臨みました。結果的に試合には負けましたが、ディフェンスに関してはやろうとしていることが出来、試合内容も向上しチームとして少し前向きになってきている所です。

 

今年3月14日 新コーチングスタッフ発表記者会見(写真向かって右から2番目が小村HC)

今年3月14日 新コーチングスタッフ発表記者会見(写真向かって右から2番目が小村HC)

 

そして、いよいよ今月30日、「ラグビッグドリーム2017」では、大学の強豪校・東海大学と対戦ですね

 

昨年はちょっとした運で帝京大学に届かなかった東海大学ですが、FW・バックス(BK)ともにバランスが取れていて、今年も前評判はいいと聞いています。

 

東海大学もうちのチームと同じように、セットピースにフォーカスしているチームです。しっかりベストのプレーを出して行かないと絶対にいいゲームは出来ないと思うので、相手を学生と思わずリスペクトし、チームとして目指すゲームの形にして行きたいです。

 

この試合が終わると関東でのサマーキャンプに入りますが、既にこの東海大学戦からサマーキャンプは始まっている、そんな位置付けの試合になります。

 

チームには、東海大学出身の選手も多くいます

 

ダラス・タタナは7人制日本代表候補のキャンプに召集中で出られないが、小野航大、村田オスカ・ロイド、佐々木裕次郎がいます。彼らは母校相手に成長した姿を見せる事が出来ると思います。

 

ケガをしていた選手の復帰状況についてはどうですか?

 

主力選手にケガ人が多かった。FWでは北川勇次と許雄。彼らには夏合宿までには復帰してもらいたいので、トレーナー陣と一緒にそこに間に合うようにハードワークをしてもらっています。BKでは、村井佑太朗もIBC杯で大きなケガをしたが、やはり夏合宿までにはなんとか・・・という所です。

 

若手の選手についてはどうですか?

 

高校卒で入ってくる選手は、早い選手で3年、FWの選手だと体作りもあるので4年、5年とかかる。釜石では伝統的に、地元の高校からチームに入り、3~4年たった時に大学新卒の選手に負けないくらいの力を発揮する形が、一つの文化として根付いていると思う。私も小さい頃から、そういう所を見ていました。実際に、高卒で入ってきた選手には、普通の選手以上にハードワークしてもらっています。

 

そんな高卒選手の中では、4年目の菅原祐輝(仙台育英高卒 BK)が今シーズンここまでケガも無くフル出場しているが、主力選手が戻ってきた時にポジションを守り切る事が出来るか、競争に勝っていく事が出来るか、コーチ陣はそこに期待しています。また、フロントロー(FW前列)高橋拓也(黒沢尻工業高校卒 8年目)、佐々木和樹(盛岡工業高校卒 11年目)も高卒組。今はチームの主力メンバーだが、ここまでくるのにFWの選手は特に時間が掛かるのがわかると思います。

 

東海大学戦、どんなテーマを持って試合に臨みますか?

 

ずっと春からやってきたディフェンスはもちろん、ここ2~3週間取り組んできた攻撃の面を整理したい。選手としっかり共有して、グランドで同じ方向、同じ絵を見てそれを遂行できるかにフォーカスしています。

 

選手たちがどの程度理解して遂行できるか?がゲームのポイントになってくると思います。出場メンバーは、前後半入れ替えて出来るだけ経験のない選手も出場させるつもりです。

 

準備してきた事をどれだけチャレンジできるのか、そこを見ていきます。そして、夏キャンプのNEC、日本IBM、日野自動車戦へ向かうための試合にしていきたいです。

 

期待したい選手は?

 

やはり、特にこの選手というよりは、【スクラム】ですね。東海大学にどれだけ通用するのか、プレッシャーをかけることできるのか、安定したボールが出せるのかが、今後トップチャレンジリーグで戦うために、セットプレーをどう強化していくか?そのポイントに繋がっていきますので。

 

また、ディフェンス面は失点を少なくする、ラインスピードを上げて相手にいいアタックをさせない、脅威をいかに与えられるかがカギだし、ここもメンタリティーの強さが求められる所、強い気持ちを持って選手には臨んで欲しい。フィジカルの面でも、体がしんどい時でもきつい方のプレーを選ぶ事が出来るかが大事。そういった事が出来る選手をコーチ陣としても見極めていく試合になりますね。

 

最後に、釜石市民の皆さん、ファンの方へ向けてメッセージをお願いします

 

岩手県、そして釜石市はラグビーが好きな方が多く、釜石シーウェイブスRFCを応援して下さる方がたくさんいらっしゃいます。釜石からは少し離れてはいますが、ここ最近続く洪水や土砂災害の被害に遭われた地域の方、そして東日本大震災によってまだまだ辛い思いをされている方たちに、少しでも「シーウェイブス頑張ってるな」と感じて頂ける試合をお見せしたいです。

 

グランドに来られる方にはぜひ足を運んで頂きたいです。選手のぶつかる音など、生の迫力を体感する事で、ラグビーの魅力を感じてもらえると思います。会場で応援をどうぞよろしくお願いします!

 

【小村 淳(こむら あつし) ヘッドコーチ】
1970年3月17日(47歳)北海道函館市出身 
ラグビー歴:函館大学有斗高校 → 明治大学 → 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 
日本代表キャップ4
前職は明治大学ヘッドコーチ
現在は選手と共にラグビー漬けの毎日で、まだあまり釜石の中を巡る事は出来ていないが、お気に入りのラーメン屋を見つけて通っていらっしゃるそうですよ。また、なんといっても水が美味しいので、海産物はもちろんのこと、食べ物全般が美味しく、釜石は暮らしやすいとお話して下さいました。

 
 

選手、そしてラグビーを身近に感じる事が出来る「釜石ラグビックドリーム」は、ラグビー好きの方はもちろんの事、ラグビーにあまり詳しくない・・・という初心者の方も楽しめるイベントです!

 

皆さんお誘いあわせの上、会場で選手に熱い声援を送りましょう!

 

 

【釜石ラグビッグドリーム2017】 メイン試合 釜石シーウェイブスRFC 対 東海大学

日時: 7月30日(日)13:00 キックオフ 無料試合
会場: 釜石市球技場(松倉グランド) ※県立釜石高校隣
https://en-trance.jp/event/13204.html

 

この試合の前には、宮古高校 VS 釜石商工・釜石高校(連合チーム)が10:40~。
そして、釜石シーウェイブスRFCクラブハウス駐車場では、11時から「にぎわいイベント」として、ラグビー体験広場・キッチンカー出店・出張ラグカフェ・木工・缶バッチ・わたあめ・ポップコーン手作り体験・抹茶サービスが行われるなど、様々な企画が盛りだくさんです。

 

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後半36分、敵陣ゴールラインを前にモールで攻める釜石SW。このあとボールを右に回し、四ノ宮のトライにつなげる=北上総合運動公園陸上競技場

釜石シーウェイブス、NECに敗れる〜トップリーグの壁、まだ厚く 北上ラグビーフェスティバル

 後半36分、敵陣ゴールラインを前にモールで攻める釜石SW。このあとボールを右に回し、四ノ宮のトライにつなげる=北上総合運動公園陸上競技場

後半36分、敵陣ゴールラインを前にモールで攻める釜石SW。このあとボールを右に回し、四ノ宮のトライにつなげる=北上総合運動公園陸上競技場

 

 今季からトップチャレンジリーグに参戦する釜石シーウェイブス(SW)RFCは25日、北上市の北上総合運動公園陸上競技場で行われた第19回北上ラグビーフェスティバルでトップリーグ(TL)のNECと対戦し、10―33(前半3―7)で敗れた。18日に静岡県で行われた招待試合で、TLのヤマハに大敗して1週間。同じTLのNECに敗れはしたものの、小村淳ヘッドコーチ(HC)は「けが人も多い中、ここまでやれたことをプラスに考えたい」と前を向いた。

  

 釜石は前半2分、PGで先制。その後、逆転されたものの、1トライに抑えて折り返した。後半、さらに2トライを奪われたが、36分、敵陣ゴールライン前のモールからWTB四ノ宮マイケルがサイドを突いてトライ。しかし、この後あっさりと2トライを許し、突き放された。

 

 春シーズンを締めくくる一戦。ラインディフェンスのスピードが上がり、相手のミスを誘う場面もあった。

 

 小村HCは「やろうとすることはある程度できたが、コミュニケーションミスもあった。もっと精度を上げていかなければ」と受け止める。

 

 HC就任から3カ月。「これまで体重アップを重点に取り組んで来たが、運動量は大分減っている。きょうの試合も後半は足が止まっていた」と指摘。「ウエートを落とさず走れる身体に」と、これから夏の本格強化に向ける。

 

 副主将としてチームを引っ張る小野航大は「自分たちの形が出る場面が少なすぎる。相手のミスにも助けられた」と反省。「練習メニューは昨季までとガラリと変わっている。個々のスキルアップが求められている。遂行できる形にしないと」と気を引き締める。

 

 今後さらに外国人選手2人を補強。9月の開幕へ向け、8月には東京でTLチームなどを相手に〝出げいこ〟を重ねる。

 

 【釜石SW出場メンバー】
①高橋拓也 ②中村彰 ③水本裕也 ④菅原貴広 ⑤ダラス・タタナ ⑥中野裕太 ⑦木村優太 ⑧須田康夫 ⑨スコット・ゲイル ⑩中村良真 ⑪小野航大 ⑫ロコツイ・シュウペリ ⑬佐々木裕次郎

 

TCリーグ日程決まる 釜石の初戦は三菱と

 

 関東ラグビー協会は26日、今季から新設するトップチャレンジ(TC)リーグの日程を発表した。釜石シーウェイブス(SW)RFC(昨季トップイーストリーグ3位)の初戦は9月10日、釜石市球技場で三菱重工相模原(同1位)と対戦する。初戦を含め4試合が県内で行われる。

 

 TCリーグは、昨季TLのホンダと3地域リーグ上位の計8チームが第1、第2ステージ計10試合を実施。第1ステージは総当たりのリーグ戦を行い、第2ステージは第1ステージの1~4位、5~8位に分かれたリーグ戦で最終順位を決める。

 

 1位はTLに自動昇格、2~4位はTL下位との入れ替え戦に回る。5、6位は残留。7位は下位リーグとの入れ替え戦に回り、8位は自動降格する。

 

 釜石SWの対戦日程は次の通り。

 

①9月10日=三菱重工相模原(釜石市球技場/午後3時)
②同17日=ホンダ(東京・秩父宮ラグビー場/午後0時30分)
③同24日=九州電力(釜石市球技場/正午)
④10月7日=日野自動車(盛岡市・いわぎんスタジアム/午前11時30分)
⑤同21日=中国電力(北上市・北上総合運動公園/午後1時)
⑥11月18日=マツダ(福岡市・コカコーラウエストラグビー場/午後1時)
⑦同25日=中部電力(名古屋市・パロマ瑞穂ラグビー場/午前11時30分)

 

(復興釜石新聞 2017年6月28日発行 第600号より)

 

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復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

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リポビタンDチャレンジカップ2017 パブリックビューイング 開催のお知らせ

リポビタンDチャレンジカップ2017 パブリックビューイング 開催のお知らせ

 

 日本代表が世界の強豪と激突するリポビタンDチャレンジカップ2017が、6月に開催されます。

 

 ラグビーワールドカップ2019™出場に向け、現在ヨーロッパ予選で奮闘中のルーマニア代表、本大会で日本代表と同じプールになった、世界ランキング4位のアイルランド代表と戦います。

 

 日本代表の今後を占う、これら好カード3戦すべてを、釜石市内でパブリックビューイングします。

 

 入場は無料で、飲食の持ち込みは自由です。ご家族、ご友人の方とお誘いあわせの上、皆さんで盛り上がりましょう。

 

日時・会場

6月10日(土) 開場10:00 試合開始14:40
シープラザ釜石2階(釜石市鈴子町22-1)ラグビーカフェ
6月17日(土) 開場10:00 試合開始14:00
シープラザ釜石2階(釜石市鈴子町22-1)ラグビーカフェ
6月24日(土) 開場13:30 試合開始14:40
釜石PIT(釜石市大町1-1-10)

入場

6月10日・17日
全席30席入場無料、先着順(途中入退出可)
6月24日
全席84席入場無料、先着順(途中入退出可)

日時・会場

・中学生以下のお子さんは、保護者の方の同伴をお願いします。
・釜石PIT会場には来場者用の駐車場がありませんので、自家用車でお越しの方はお近くの駐車場をご利用
ください。
・会場への飲食物の持ち込みは自由ですが、各自の責任において管理し、ゴミは必ずお持ち帰りください。
・泥酔、大声等、他の来場者のご迷惑となる方につきましては、ご退出をお願いすることがあります。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 ラグビーワールドカップ2019推進室
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話:0193-27-8420 / Fax 0193-22-6040 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/shokai/rugby_city/detail/1210493_3208.html
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野田市長が持つ座席にはリッチ—・マコウさんのサインが

旧国立競技場の座席をリレー、五輪遺産をラグビーW杯に〜北上市が釜石にエール、両市民ら17人 90キロをつなぐ

旧国立競技場の座席を背負ってゴールした北上市の高橋市長を釜石市の野田市長が迎える=5月31日午後5時53分、鈴子町のシープラザ釜石前

旧国立競技場の座席を背負ってゴールした北上市の高橋市長を釜石市の野田市長が迎える=5月31日午後5時53分、鈴子町のシープラザ釜石前

 

 2019年にラグビーワールドカップ(W杯)が開催される釜石市に5月31日、旧国立競技場(東京都新宿区)の座席が北上市からリレーマラソンで届けられた。この座席は建設中の釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)の客席最前列に設置される予定で、国立競技場、岩手国体のレガシー(遺産)を受け継ぎ、ラグビーW杯の成功に向けて機運を高める。

 

 北上市は、3年前に解体された旧国立競技場の座席6500席を譲り受け、このうち6千席を昨年の岩手国体の主会場となった北上陸上競技場に設置。予備として保管していた座席のうち300席を釜石市が譲り受け、鵜住居スタジアムで活用することになった。

 

 リレーマラソンはチャレンジデー北上イベントの一つとして企画された。午前8時、第一走者のマラソン五輪メダリスト有森裕子さんが座席を背負い、「皆さんの思いを背負って走ります」と宣言して出発。釜石まで約90キロの道のりを北上、釜石両市民ら17人がリレーでつないだ。

 

 午後6時前、最終ランナーとなった高橋敏彦市長が、釜石シーウェイブス(SW)RFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャーや新日鉄釜石ラグビー部日本一V7メンバーの千田美智仁さん(北上市ラグビー協会会長)と共にシープラザ釜石にゴール。野田武則釜石市長に手渡された。

 

野田市長が持つ座席にはリッチ—・マコウさんのサインが

野田市長が持つ座席にはリッチ—・マコウさんのサインが

 

 この座席には、先月27日に釜石を訪れたラグビー元ニュージーランド代表主将リッチー・マコウさん(36)のサインが入っている。高橋市長は「多くのスポーツマンの熱い思いが込もっている。ラグビーW杯の盛り上げにつながるのではないか。共に頑張ろう」とエール。野田市長は「国立競技場、岩手国体のレガシーが加わった。北上市民の熱い思いに応えたい」と感謝した。

 

 V7時代の赤いジャージーを着て臨んだ千田さんは「釜石のV7を見届けた、あの座席と思うと感慨深い」、桜庭さんは「これからの釜石のレガシーに生かしたい」と決意を込めた。

 

(復興釜石新聞 2017年6月3日発行 第593号より)

 

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建設中の復興スタジアムへ大漁旗を掲げて行進するマコウさんら

史上最高のラガーマン、リッチー・マコウさん復興W杯へエール〜釜石訪問、子どもらと交流「強くあれ」

子どもらの力強いスクラムに笑顔で応戦するマコウさん(左)、マコーミックさん

子どもらの力強いスクラムに笑顔で応戦するマコウさん(左)、マコーミックさん

 

 「ラグビー史上最高の選手」と言われるニュージーランド(NZ)代表の元主将リッチー・マコウさん(36)が27日、2年後にラグビーワールドカップ(W杯)の試合が行われる釜石市を訪れ、ラグビースクールで活動する子どもや市民と交流。海辺に建設が進む釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)まで子どもらと一緒に大漁旗を掲げて行進し、東日本大震災から本格的な復興へと向かう地域に「強くあれ」とエールを送った。

 

 マコウさんは2011、15年のラグビーW杯でNZ代表を大会史上初の連覇に導いた名選手。被災児童を支援するサポート・アワ・キッズ実行委員会(東京都)の招きで来日。15年W杯日本代表の小野晃征さん(30)、釜石シーウェイブス(SW)RFCでも活躍したアンドリュー・マコーミックさん(50)、大槌町出身で女子日本代表経験もある平野恵理子さん(25)とともに鵜住居小・釜石東中を訪れ、歓迎イベントに臨んだ。

 

勇壮な「釜石虎舞」に驚くマコウさん

勇壮な「釜石虎舞」に驚くマコウさん

 

 地元住民など約200人が歓迎。野田武則市長は「スタジアムも少しずつ形が見えてきた。これからが新たなスタート」と決意を伝えた。釜石東中の生徒は歌と吹奏楽の演奏で歓迎。勇壮な「釜石虎舞」も披露された。

 

 マコウさんは子どもらとパスを回し、数人掛かりのスクラムにも応戦。頼もしい子どもらに「被災した釜石でW杯が行われることはすばらしい。ラグビーを楽しむことを忘れず、世界に夢や希望を広げてほしい」と呼び掛けた。

 

 釜石シーウェイブスジュニアの土橋一陽(かずはる)君(釜石小6年)は「体が大きくて力強さを感じた。マコウさんのようになりたい」と、あこがれの選手に目を輝かせた。

 

建設中の復興スタジアムへ大漁旗を掲げて行進するマコウさんら

建設中の復興スタジアムへ大漁旗を掲げて行進するマコウさんら

 

 大漁旗を掲げて復興スタジアムまで行進したマコウさんらは、NZの原住民マオリ族の言葉で「強くあれ」を意味する「キアカハ」の掛け声に合わせ、色とりどりの風船を空に放った。「2年後、W杯がもたらす瞬間を共に楽しめることを願う」とマコウさん。W杯に向けて英会話を学び始めた釜石中3年の会田茉白(ましろ)さんは「通訳やおもてなしで大会を支えたい」と思いを膨らませた。

 

(復興釜石新聞 2017年5月31日発行 第592号より)

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釜石SWが帝京大ゴールまで迫ったのは前後半合わせても数度に終わる=盛岡市・いわぎんスタジアム

釜石シーウェイブス 帝京(大学王者)に完敗、IBC杯ラグビー〜小村HC、多難な船出

釜石SWが帝京大ゴールまで迫ったのは前後半合わせても数度に終わる=盛岡市・いわぎんスタジアム

釜石SWが帝京大ゴールまで迫ったのは前後半合わせても数度に終わる=盛岡市・いわぎんスタジアム

 

 県ラグビー90周年記念、第52回IBC杯招待試合は14日、盛岡市のいわぎんスタジアムで行われ、釜石シーウェイブス(SW)RFCは帝京大に0―52と大敗した。大学選手権8連覇中の”絶対王者”を前半は1トライに抑えたものの、後半はディフェンスが崩れ一方的に7トライを浴びた。新しいシーズンに向けた調整ぶりを占うIBC杯ラグビーで釜石が完封を喫したのは新日鉄釜石時代を含めて初めて。

 

 「タックルミスが多く、これではトップチャレンジ(TC)リーグで通用しない。基本的な部分をもう少ししっかりやらないと…」

 

 新設のTCリーグを勝ち抜きトップリーグ昇格を目指す小村淳・新ヘッドコーチ(HC)にとっては多難の船出となった。

 

 風上に立った前半はキックで敵陣に攻め込みゴールまで迫る場面があったものの、後半はスピード感あふれる帝京大アタックの防戦に追われた。複数の主力がけがや体調不良で欠場するなどの準備不足も大敗に影響した。

 

 「相手キックのチェイス(追跡)を怠り、点差を広げられた。もっとハードワークしないと」と小村HCは厳しく指摘。一方で、「限られたメンバーの中でスクラムは健闘したのではないか」と収穫も挙げた。

 

 チーム最年長、46歳になっても現役を続行する伊藤剛臣は「7年ぶり」というナンバー8のポジションで奮闘。FW最後列から「最後まであきらめるなよ」とメンバーに声を掛け、先頭に立ってボールを追い続けた。

 

 神戸製鋼で伊藤とチームメートだった小村HCは「若い連中は、もっと見習わないと」と苦言。「歴史あるチームにやって来て、ファンの声援の熱気を感じた。大味なゲームになってしまい申し訳ない」とチームの改革へ向け意を新たにした。

 

■釜石SW出場メンバー
①高橋拓也②吉田竜二③水本裕也④畠山克己⑤佐々木陽丞⑥佐々木拓磨⑦木村優太⑧伊藤剛臣⑨南篤志⑩中村良真⑪菅原祐輝⑫森山裕樹⑬村田オスカロイド⑭関東申峻⑮村井佑太朗【交代】權正赫(森山)ロコツイ・シュウペリ(関東)マヘ・トゥビ(吉田)伊藤大輝(佐々木拓)井上益基也(村井)小野航大(村田)佐々木和樹(水本)井越慎介(佐々木陽)前川紘(南)

 

(復興釜石新聞 2017年5月17日発行 第588号より)

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第1回釜石オープンウォータースイミング2017根浜

第1回釜石オープンウォータースイミング2017根浜

第1回釜石オープンウォータースイミング2017根浜

 

平成28年に開催された希望郷いわて国体で初めて正式種目として採用され、釜石市根浜海岸で実施されたオープンウォータースイミング競技。

 

この競技の大会を実施することで、地域の復興に繋げるため、平成29年8月6日(日)に第1回釜石オープンウォータースイミング2017根浜が開催されます。

 

※この大会は、えひめ国体水泳競技OWS岩手県選手選考会を兼ねて実施されます。

 

大会概要

期日・会場

代表者会議 兼 競技説明会
<期日>平成29年8月5日(土)16時00分~
<会場>青葉ビル (住所 〒026-0024 釜石市大町3-8-3)
<注意事項>
○大会参加にあたっては、この会議に必ず出席して下さい。
※やむを得ず欠席する場合は事前に連絡の上代理人が出席して下さい。
○選手の健康管理上、8月5日(土)に前泊することを参加条件とします。(宿泊先は各自でご手配ください)
※近隣市町村で試合前日に十分睡眠が確保される場合は除外します。

 

大会
<期日>平成29年8月6日(日)
・競技受付 7時45分~8時30分
・開会式 8時50分~
・競技開始 9時20分~
<会場>釜石市根浜海岸OWS特設会場

種目

種目詳細

※競技方法はオープンウォータースイミング競技規則に準じ、一部ローカルルールを適用します。

参加資格

○この競技は危険で過酷なレースであることを事前に了解してエントリーして下さい
○参加種目の距離を制限時間内で完泳出来る泳力のある方で、定期的に水泳練習を行っている心身共に健康な人
○既往症(内臓疾患・心臓疾患・呼吸器疾患等)のある人は出場不可
○その他大会実行委員会が不適当と認める人の出場は不可
※その他、条件、注意事項等の詳細は、 大会要項(448 KB pdfファイル) をご確認ください。

申込み

方法
申込書(52 KB xlsファイル)に記入し、申込金の振込証明書(コピー可)を添えて郵送またはFAX
※詳しくは 大会要項(448 KB pdfファイル)をご確認ください
○インターネットで申込み(申し込みはこちらから)

 

期日
7月5日(水) ※定員になり次第締め切り

主催・主管・後援・協力

○主催 釜石オープンウォータースイミング2017根浜実行委員会
○主管 岩手県水泳連盟、釜石水泳協会
○後援 釜石市、釜石市体育協会
○協力 釜石ライフセービングクラブ、釜石トライアスロン協会

お問い合わせ

釜石水泳協会事務局 (TEL:0193-28-1717)

 

大会情報サイト
詳しくはこちら

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 市民生活部 生涯学習文化スポーツ課 スポーツ推進係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話:0193-22-8835 / Fax 0193-22-3633 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/hagukumu/gakushu_sports/detail/1209841_2411.html
釜石市

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Richie McCaw Charity for All

Richie McCaw Charity for All ~2019年に向けて鵜住居小学校・釜石東中学校から復興スタジアムへのテイクオフセッション~

リッチー・マコウ氏をお迎えして、地域の住民とラグビーキッズたちとの交流イベントを5/27に開催いたします。皆様お誘いあわせのうえご来場願います。

 

Richie McCaw

 

概要

東日本大震災被災児童自立支援プロジェクト「Support Our Kids」の一環として、リッチー・マコウ氏をエグゼクティブコーチに迎え、岩手、東京、横浜の3地区でチャリティプログラムを実施する中、釜石市において、2017年春に新設された鵜住居小学校・釜石東中学校と2019年に向けて整備中の釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)を結び、地域の住民とラグビーキッズたちとの交流イベントを開催いたします。

趣旨

母国ニュージーランドに2回のラグビーワールドカップ優勝をもたらす快挙を成し遂げたニュージーランド代表チーム元主将のリッチー・マコウ氏を迎え、ラグビー史上最高の選手、最高のキャプテンから、類いまれなリーダーシップを発揮してチームを世界一へと導いた自身の体験を聞き、音楽や郷土芸能を披露し、ラグビーで交流する機会を通してラグビーワールドカップ2019開催に向けた地元の気運醸成をはかるものです。

リッチー・マコウ氏プロフィール

Richie McCaw

 

1980年、ニュージーランド、ノースオタゴ州オアマル生まれ。
カンタベリー州代表、スーパーラグビークルセイダーズに所属し
20歳からニュージーランド代表オールブラックスでプレー。
代表キャップ148はラグビー史上最多。
主将としてRWC2011ニュージーランド大会、RWC2015イングランド
大会で優勝し歴代初の連覇を遂げた。
2015年に引退。同年ニュージーランド最高位勲章を史上最年少で受賞。

 

主催

釜石市、Support Our Kids実行委員会

共催

ラグビーワールドカップ2019釜石開催支援連絡会、鵜住居地域会議、鵜住居まちづくり協議会、釜石市ラグビーフットボール協会

日時

平成29年5月27日(土) 9:30~11:00

会場

鵜住居小学校・釜石東中学校~釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)建設現場

プログラム: 5月27日(土) ※予定

9:00 鵜住居小・東中学校駐車場開放、体育館入場開始
9:30 リッチー・マコウ氏、他ゲストのお迎え
9:35 歓迎挨拶
9:40 歓迎セレモニーⅠ 釜石東中学校「合唱&吹奏楽」
9:55 リッチー・マコウ氏、他ゲストによる「トークセッション」
10:05 リッチー・マコウ氏と地域住民、小中学生、ラグビーキッズによる「テイクオフマーチ」
~釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)建設現場へ移動~
10:20 歓迎セレモニーⅡ
10:30 リッチー・マコウ氏、他ゲストとラグビーキッズとの「ラグビーセッション」
10:50 リッチー・マコウ氏、他ゲストのお見送り
11:00 終了

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 ラグビーワールドカップ2019推進室
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話:0193-27-8420 / Fax 0193-22-6040 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/shokai/rugby_city/detail/1209441_3208.html
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鵜住居復興スタジアムの完成イメージ図

ラグビーW杯へ鵜住居スタジアム着工、来年7月の完成目指す〜復興支援、世界へ感謝の場に

鵜住居復興スタジアムの完成イメージ図

鵜住居復興スタジアムの完成イメージ図(釜石市提供)

 

 2019年ラグビーワールドカップ(W杯)開催に向けて釜石市が整備する「鵜住居復興スタジアム」(仮称)建設工事の安全祈願祭が27日、鵜住居町の現地で行われた。釜石がW杯開催候補地に名乗りを上げて3年。東日本大震災後、国内外から受けたさまざまな支援への感謝の場とする「夢舞台」が、いよいよ形になる。スタジアムは来年7月末の完成を目指す。

 

 安全祈願祭には関係者や地元住民ら約100人が出席。野田市長や鵜住居小児童会長の大丸碧仁(あおと)君、釜石東中生徒会長の沼﨑壱(はじめ)君らがくわ入れし、工事の安全を祈った。

 

復興スタジアムの無事完成を願い、くわ入れする野田武則市長ら関係者

復興スタジアムの無事完成を願い、くわ入れする野田武則市長ら関係者

 

 続いて行われた着工式で、野田武則市長は「スタジアムは震災当時の小中学生が高台を目指し、津波から逃れた場所に造られる。ここから子どもたちが未来にはばたき、船出する場にしたい」と式辞。市と共催する県の達増拓也知事は「W杯の成功へオール岩手でがんばりたい」とメッセージを寄せた。

 

 市民運動の原動力となるW杯釜石開催支援連絡会の小泉嘉明会長は「復興を、夢をつかみたい思いでW杯に声を上げ、進んできた。スタジアムの着工は心躍り、至上の喜び」と思いを込めた。

 
鵜住居復興スタジアムの完成イメージ図

鵜住居復興スタジアムの完成イメージ図(釜石市提供)

 

 ラグビーW杯2019組織委員会の嶋津昭事務総長は、一昨年のW杯英国大会で日本代表が南アフリカに歴史的な勝利を挙げたことに触れ、「試合が行われたブライトンは釜石と同じ港町。このスタジアムで記憶に残る歴史を刻んでほしい」と期待を寄せた。

 

 新日鉄釜石ラグビー部の日本一7連覇にFWとして活躍し、釜石市がW杯候補地に名乗りを上げるきっかけをつくったNPO法人スクラム釜石の石山次郎代表(59)は「W杯招致に反対の声もあったが、やっていけばきっと一つになれるはず。寄付金を募るなどW杯の成功に向け今後も力になりたい」と前を向いた。

 

 着工式に続き、鵜住居幼稚園の園児が虎舞を披露。釜石シーウェイブス(SW)RFCの須田康夫主将ら8人の選手はパスプレーを披露。最年長の伊藤剛臣選手(46)がトライの場面を演じて見せ、2年半後に迫ったW杯に向けて機運を高めた。

 

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「復興を世界へアピールする大会に」とボールを掲げる釜石SWの伊藤選手

 

 伊藤選手は「震災の翌年に初めてここに来て一緒にがれき拾いをした時は、W杯ができるなんて信じられなかった。復興を世界にアピールする大会になってほしい」との思いをトライに込めた。

 

 市によると、震災の津波で全壊した鵜住居小・釜石東中の跡地約9ヘクタールを約5メートルかさ上げし、約1・1ヘクタールのグラウンドを備えた鉄骨造り約1万6千席のスタジアムを造る。スタンドは常設約6千席、仮設約1万席。総事業費約39億円のうち県と市の負担は約8億円に上る見込み。

 

 常設工事は大成建設・新光建設共同企業体が施工。19億9800万円を投入し、地元負担の約1億2千万円に過疎債を充てる。残りは復興交付金や日本スポーツ振興センター助成金などを見込む。

 

 市が全国に呼び掛けているラグビーこども未来基金の寄付総額はこれまで約2億500万円に上る。

 

(復興釜石新聞 2017年4月29日発行 第584号より)

 

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