強豪破り雪合戦制す、北海道で開かれる国際大会へ〜釜石市の女子チーム「ウル虎セブン」ハンディ克服し快挙


2018/02/07
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ

初出場で優勝した釜石の「ウル虎セブン」(左端は佐久間監督)

初出場で優勝した釜石の「ウル虎セブン」(左端は佐久間監督)

 

 第24回「ほっとゆだ北日本雪合戦大会~西和賀町長旗争奪2018」は1月27、28の両日、同町の湯田小グラウンド特設コートで開かれ、釜石市からレディース部門に初出場した「ウル虎セブン」は雪国の強豪チームを蹴散らし、優勝した。同チームは今月24、25日に北海道壮瞥町で開かれる第30回「昭和新山国際雪合戦」に出場する。

 

 3部門に分けて行われた大会には、一般男子57、ミックス(男女混成)38、レディース9の計104チームが参加し、雪上の戦いを繰り広げた。レディース部門は4年目で、地元の紅部レイダースが3連覇を狙っていた。

 

 釜石は予選リーグで西和賀を破り1位通過。6チームによる準決勝リーグも突破した。4チームが進んだ決勝トーナメントで、準決勝の相手は再び西和賀。釜石は2セットを先取して実力を証明した。

 

 決勝の相手は前年の日本選手権チャンピオン、花巻めしべ。2セットまでノーカウントの接戦となり、釜石は最終セットでわずかな得点差を守り切り、初出場初優勝の快挙を達成した。

 

 釜石のメンバーは、釜石市、大槌町、宮古市、遠野市の中学生、高校生、社会人の10人で編成。母子が2組あり、宮古に女子チームがなく、釜石に加入した高校生もある。

 

 あまり雪が降らない釜石市に雪合戦競技の戦術、技術、魅力を広めたのは、レディース監督の佐久間定樹さん(35)=市スポーツ推進委員、唐丹すぽこんクラブ事務局。15年前から内陸部の企業に勤め、雪合戦競技に熱中。震災を機に釜石に戻り、夏場の砂浜での模擬大会、冬場の遠征・交流を重ね、雪のないハンディキャップを克服してきた。

 

奮戦する釜石(手前)は実戦不足のハンデもはねのけて

奮戦する釜石(手前)は実戦不足のハンデもはねのけて

 

 佐久間さんは「メンバーは、ほぼ毎週の練習を楽しんで行っている。熱心で、雪合戦の戦術理解も早い」と評価する。北海道での国際大会は高校受験に向けた追い込みの時期と重なるが、釜石中3年の大和田琳さんは「優勝を目指して1年間、作戦を考え、練習を積み重ねてきた。うれしい」と喜んだ。

 

 釜石から昨年に続き一般男子の部に出場した「タイガーセブン」はベスト16まで進出したが、決勝トーナメントの初戦で宮古(準優勝)に敗れた。

 

(復興釜石新聞 2018年2月3日発行 第661号より)

 

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