「チームを一つに」と決意示す〜釜石シーウェイブス、桜庭GM 監督兼任


2018/03/23
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ

13季ぶりに現場に復帰、監督としてチームの飛躍に挑むことになった桜庭吉彦氏

13季ぶりに現場に復帰、監督としてチームの飛躍に挑むことになった桜庭吉彦氏

 

 ラグビー・トップチャレンジ(TC)リーグの釜石シーウェイブス(SW)RFCは14日、4月からの2018年度はゼネラルマネジャー(GM)の桜庭吉彦氏(51)が監督を兼任すると発表した。昨季からスタートしたTCリーグでは7位と低迷。下部リーグとの入れ替え戦に回り、かろうじて残留を決めるなど不本意な成績に終わった。昨季1年限りで退任した小村淳ヘッドコーチ(HC)の後任は置かない。来年に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)日本大会までにトップリーグに昇格するという目標を見据えて桜庭氏が全権を掌握、チームの飛躍に挑む。

 

 ラグビー日本一7連覇を誇る新日鉄釜石から2001年にクラブチームに移行した後、選手、スタッフとしてチームの大黒柱を担い続けてきた桜庭氏。2002年度から4季、釜石SWのHCを務め、03年度には、チームを19年ぶりの日本選手権出場に導いた。16年度にGMに就任。今回の監督就任は13季ぶりの現場復帰となる。

 

 HCを置かず、監督として復帰する理由について桜庭氏は「採用からチーム編成までを効率的に運営していく。戦略、戦術、選手起用も行い、より責任を明確化する」と説明。「兼任は容易ではないが」とした上で、「一人一人の力を引き出し、チームを一つにまとめる」と意欲を見せた。

 

 目標に掲げる「W杯までにトップリーグ昇格」へ残されるのは、あと1季。「チャンスは1回しかない。来季は通常のシーズンと比べても大事なシーズン。これをチャンスと捉え、挑戦したい。いい成果を出したい」と並々ならぬ決意を示した。

 

 所属選手の半数近い20人が昨季限りで退団したが、18年度に向けてこれまでに大学、高校の新卒7人を含む選手19人の補強を内定。桜庭氏は「間違いなく戦力は上がる」と期待する。

 

 コーチ陣の主軸となるコーチングディレクターには、昨季まで栗田工業のHCを務めTCリーグ昇格に導いたスコット・ピアース氏(53)がアナリスト兼任で加わり、桜庭監督をサポートする。

 

 このほか、ストレングス・コンディショニングコーチには宮古高出身の山口大輔氏(23)が起用される。
 新加入選手の発表、ピアース氏らの入団会見は今月31日に行う予定。

 

(復興釜石新聞 2018年3月17日発行 第673号より)

 

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