市と釜石シーウェイブスが協定、「ラグビーのまち」広くアピール〜スポーツ振興へ相互協力、来年のW杯成功につなげる


2018/04/25
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ #地域

連携協定を結んだ小泉理事長、野田市長、桜庭GM兼監督(右から)

連携協定を結んだ小泉理事長、野田市長、桜庭GM兼監督(右から)

 

 釜石市と釜石シーウェイブス(SW)RFCは13日、スポーツ振興に関する相互協力・連携協定を結んだ。来年開かれるラグビーワールドカップ(W杯)に向け、「ラグビーのまち釜石」を国内外に広くアピールするとともに、ラグビーを地域資源としたまちづくりを推進。市とSWが力を合わせ、W杯の成功につなげる。

 

 釜石市役所で行われた締結式で、野田武則市長と釜石SWの小泉嘉明理事長が協定書に署名。小泉理事長は「国内でクラブチーム主体に活動しているのは釜石SWだけ。地元を愛し、市と一緒にクラブが発展していければうれしい」と述べた。野田市長は「釜石SWは地域の大きな宝。選手たちが活躍できるよう、さらなる環境づくりに取り組みたい」と応えた。

 

 協定締結に立ち会ったSWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)兼監督は「スポーツを通し、まちづくりに貢献したい。来年に迫ったラグビーW杯に向けて弾みをつけられるようチームの強化に取り組んでいきたい」と決意を示した。

 

 今回の連携協定は、釜石をホームタウンとする地域共生型クラブチームの釜石SWと市の立場をより明確にし、相互協力によるスポーツ振興を目指すのが狙い。▽幼児・小中学生を対象にしたスポーツの普及や推進事業▽選手やコーチの学校や地域への派遣事業▽広報紙やホームページを活用したPR協力――などのほか、グラウンドの有効活用も盛り込んだ。

 

 釜石市がスポーツ振興に関する協定を結ぶのは初めて。ラグビーW杯が1年後に迫ったのを機に、締結に踏み切った。釜石SWは今年1月に開いた理事会で締結に向けた動きを承認している。協定は1年更新とする。

 

 釜石SWはこれまで市の要請に応える形で、市内の小中学校などでタグラグビー教室などを開いてきた。今回の協定を受け、桜庭GM兼監督は「釜石のホームチームとして市民、地域のためにという気持ちが大きくなる」と気を引き締める。各学校の運動会や地域行事に選手が積極的に参加するなどの考えも明らかにした。

 

(復興釜石新聞 2018年4月18日発行 第682号より)

 

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