初心者も楽しく安全に、「ストリートラグビー」インストラクター講習会〜元神戸製鋼 大西さん「復興をラグビーの力で」

復興釜石新聞2018/05/14

大西一平さん(左)の指導でストリートラグビーのルールなどを実地で教えた初日の講習。受講者も競技の面白さを体験した

大西一平さん(左)の指導でストリートラグビーのルールなどを実地で教えた初日の講習。受講者も競技の面白さを体験した

 

 来年初めて日本で開かれるラグビーワールドカップ(W杯)。開催地の一つ、釜石市を盛り上げようと、誰もが気軽に参加できる「ストリートラグビー」のインストラクター講習会が4月28、29の両日、鵜住居町の根浜復興団地で開かれた。今後、インストラクターを中心に各地で体験イベントを重ね、県民一体となったW杯の機運醸成、W杯のレガシー(遺産)継承につなげていきたい考え。

 

 講習会は一般社団法人ストリートラグビー協会(東京都)が主催。地元のラグビーW杯2019釜石開催支援連絡会が共催した。受講したのは、県内のラグビー関係者や一般の興味がある人など約30人。神戸製鋼ラグビー部の日本一7連覇の立役者で、ストリートラグビーを考案し普及活動に尽力する同協会副代表理事の大西一平さんが講師を務めた。

 

 ストリートラグビーは、2015年に東京・日本橋で生まれたニュースポーツ。ラグビーのルールを簡素化し、初心者でも安全にプレーを楽しむことができる。競技は街中でも設置可能な縦18・5メートル、横7メートルのコートで行い、1チーム3人で対戦する。タックルの代わりに相手の攻撃を止めるのは、片手タッチ。子どもでも扱いやすい小さめの4号球を使い、低めに設定した空気圧で指のけが防止に配慮する。競技時間は前後半、各1分以内。

 

 同協会では、普段、ラグビーに親しむ機会のない人にもボールに触れてもらい、世代交流や健康増進などにつなげる狙いで、全国への普及拡大に取り組む。同講習会は釜石では初開催。座学と実習で、インストラクターに必要な知識や心構えを教えた。講習には脳を活性化させる「シナプソロジー」のプログラムも取り入れた。

 

 釜石市嬉石町の彫刻リンパセラピスト露野弥生さん(39)は、昨年、イベントでストリートラグビーを体験。「子どもから高齢者まで楽しめるスポーツなので、みんなが動けるようサポートできれば。浴衣で釜石を盛り上げる活動もしているので、W杯に向けコラボ企画も考えたい」と意欲を見せた。

 

 講師の大西さんは「W杯を機に、釜石が“ラグビーのまち”として再度立ち上がろうとしている。ストリートラグビーは各地に仲間が増え、まちづくりに役立てようという動きも出ている。全国の仲間とつながり、W杯が終わりではなく、ラグビーの力で復興も推し進めていってほしい」と受講者に期待した。

 

 ストリートラグビーのインストラクターはこれまでに全国で約400人が養成されているという。

 

(復興釜石新聞 2018年5月2日発行 第686号より)

 

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