1月13日 大阪府警と釜石で決戦〜ラグビーTCリーグ 釜石最終戦敗れ入れ替え戦へ、拙攻響き無念のノーサイド

復興釜石新聞2017/12/31

後半12分、突進する菅原貴広。このあと中野裕太(左)がつなぎトライを決める=名古屋市・瑞穂ラグビー場

後半12分、突進する菅原貴広。このあと中野裕太(左)がつなぎトライを決める=名古屋市・瑞穂ラグビー場

 

 ラグビートップチャレンジ(TC)リーグ第2ステージは23日、5~8位を決定するB組の最終戦が名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場で行われ、釜石シーウェイブス(SW)RFCはマツダに22―24(前半3―7)で惜しくも競り負けた。釜石は組3位、リーグ7位に終わり、下部リーグとの入れ替え戦に回る。大阪府警(3地域チャレンジマッチ2位)との入れ替え戦は1月13日に釜石市球技場で行われる。

 

 落日迫る中で迎えた非情のノーサイド。釜石SWの選手はガックリと頭を下げ、しばらく動くことができなかった。リーグ残留が懸かる重要な一戦。2点差まで追い上げながらも、相手の背中を捉えることはできなかった。

 

 前半は長い時間を敵陣で戦ったものの拙攻が重なり、1PGに終わる。後半はフランカー中野裕太、CTB村田オスカロイドのトライで必死に追い上げたが、相手のオープン攻撃を止めきれずに失点。終了間際に中野のトライで2点差まで詰め寄ったが、あと一歩及ばなかった。

 

 「前半の入りは良かったが、スコアを取り切れなかった」と小村淳ヘッドコーチ(HC)。「優勝を狙えるチームを目指してきたが、チームを成長させることができなかった」と責任を自分にかぶせた。

 

 2トライと活躍した中野は「セットプレーには自信があったが、相手のホールドが堅かった」と悔しさをにじませた。けがの影響で前半の5試合を欠場した須田康夫主将は「名古屋まで駆け付け応援してくれたファンに申し訳ない。報いるためにも入れ替え戦はしっかり勝って来季につなげたい」と気合を入れ直した。

 

 新日鉄釜石時代に何度も入れ替え戦の“修羅場”を経験している桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「相手の力が上だったということ」と認めつつ、「入れ替え戦で勝つために何をすべきか、もう一度よく考えて行動してほしい」と選手に奮起を促した。

 

伊藤剛臣選手、引退試合持ち越し

 

試合終了後、ファンの声援に応える伊藤剛臣選手

試合終了後、ファンの声援に応える伊藤剛臣選手

 

 「ありがとう、タケオミさーん!」。夕暮れ迫るグラウンドにラグビーファンの「惜別コール」が響き渡った。今季限りで現役引退を表明している伊藤剛臣選手(46)。惜しくもリーグ残留は持ち越され、来年1月、地元釜石で行われる下部リーグとの入れ替え戦が本当に現役最後の試合となる。

 

 現役最年長選手が感極まって泣いた。これが最後と思って臨んだ試合は無念の惜敗。ピッチに立ったのはわずか5分ほどだったが、駆け付けたファンの声は温かかった。現役引退を知った大勢のファンに囲まれ、次々と差し出される記念のサインに応じた。

 

 高校からラグビーを始めて31年。神戸製鋼で18年、釜石で6年。「被災地を励まそうとやって来たが、勇気をもらったのは自分の方だった。現役の最後が釜石で本当に良かった」。シンボルの大漁旗を身にまとい、思いをかみしめた。

 

 「精神的にも肉体的にも限界を感じた。今季は試合に出る機会も少なかったが、完全燃焼できた。トップリーグ昇格の目標は届かなかったが、順調に伸びている若い選手に託したい」

 

 地元釜石で迎えることになった現役最後の一戦。「行けと言われれば(試合の)頭から行きますよ」。衰えを知らない目を光らせた。

 

(復興釜石新聞 2017年12月27日発行 第651号より)

 

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