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片岸海岸防潮堤への「サイン」掲示のアイデアを募集します

片岸海岸防潮堤への「サイン」掲示のアイデアを募集します

復興事業に係る景観・環境配慮施策の一環として、本年開催されますラグビーワールドカップ2019™の開催にあわせ、来訪される世界各地の皆様へ復興へのご支援に感謝するべく、現在整備中の片岸海岸防潮堤の堤体法面を活用したサイン掲示を実施します。

 

つきましては、このサインに関する市民の皆様のアイデアをご提案いただきたく、下記のとおり募集いたします。

 

応募期間

2019年3月15日から4月14日まで(必着)

お問い合わせ、応募先

都市整備推進室 管理係 電話 0193-27-8437(内線466)
住所:〒026-8686 釜石市只越町3-9-13
メールアドレス: fukko-toshi@city.kamaishi.iwate.jp

応募方法

住所、氏名、電話番号及びサイン案を記載のうえ、メールまたは書簡にて上記宛にお送り願います。

ご提案の条件

①絵や図柄又は文字にて7枠分(1枠あたり概ね20m角)。
②枠内の文字等は概ね縦1m×横2mの板などを組み合わせたドット表示。
③著作権など権利関係の調整が必要ない。
※注意:防潮堤本体に直接描画するものではありません。

 

<工法イメージ>

片岸海岸防潮堤サイン
 
片岸海岸防潮堤サイン

 

<片岸海岸防潮堤>
(天端高T.P.+14.5m、法面の大きさ(陸側)縦 約27m×横 約780m)

片岸海岸防潮堤

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釜石市 復興推進本部 都市整備推進室
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-27-8437 / FAX 0193-22-9505 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/fukko_joho/fukko_machidukuri/detail/1226445_3069.html
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千葉局長(中)と大久保店長(右)が石川署長(左)からたたえられた

特殊詐欺被害、未然に防ぐ〜お手柄に釜石署感謝状、セブンイレブン松原店・大槌郵便局

千葉局長(中)と大久保店長(右)が石川署長(左)からたたえられた

千葉局長(中)と大久保店長(右)が石川署長(左)からたたえられた

 

 釜石警察署(石川康署長)は7日、特殊詐欺被害を未然に防止した釜石市松原町のコンビニ、セブンイレブン釜石松原店(大久保いずみオーナー)と大槌郵便局(千葉信之局長)に署長感謝状を贈った。詐欺の手口は巧妙化し、被害が潜在化している恐れがあり、同署は「もうけ話、うまい話には注意し、心配な時は警察に相談を」と呼び掛けている。

 

 贈呈式にはコンビニの大久保隆規店長と千葉局長が出席。石川署長は「電子ギフトカードを使った架空請求詐欺などで若い人も被害に遭っている。コンビニ、金融機関は被害防止の最後の砦(とりで)、水際防止の大事な役割を担う」と期待した。

 

 同署によると、松原店では2月14日、市内に滞在中の60代男性が総額約10万円の電子ギフトカードを購入しようとした。応対した店員が不審を抱き、大久保店長(57)に報告。話を聴いた大久保店長は詐欺の疑いを強め、男性を説得して釜石署への相談を強く勧めた。同店に急行した署員が捜査し、詐欺と判断。男性も納得して被害を免れた。男性は大久保店長らに「いい店に来てよかった」と感謝したという。

 

 大久保店長は「電子ギフトカードは普通、一度に10万円もの高額を購入しない。男性は、相手(犯人)にマインドコントロールされている様子だった。釜石警察署からも詐欺防止のチェックシートが配布され、スタッフ全員で、結果的に詐欺に加担することにならないよう同カードの販売などには注意している。われわれが踏ん張らないと(被害者が増える)」と決意を語った。

 

 大槌郵便局では2月、町内の70代男性が訪れ、数十万円の国際送金を申し入れた。窓口の社員は不審に思い、千葉局長の不在を理由に仮手続きだけで翌日の再来を求めた。報告を受けた千葉局長は男性と面談し、詐欺の可能性を指摘。釜石署大槌交番に相談するよう勧め、連絡した。署員らが捜査、説得し送金処理はされなかった。

 

 千葉局長は「不審を抱いた送金手続きには、お客さんのヒアリングを丁寧に行うよう社員に徹底している。今回のように、海外送金に不慣れなお年寄りの手続きには慎重に対応する」と語った。

 

 同郵便局は昨年6月に新店舗に移転した。千葉局長は「新店舗になっても、違う手口の詐欺が疑われる事例は数件ある」とし、詐欺が潜在、拡大している可能性に懸念を示した。

 

 釜石署管内では今年、架空請求詐欺が1件あり、数十万円の被害が確認された。

 

(復興釜石新聞 2019年3月9日発行 第772号より)

 

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広報かまいし2019年3月15日号(No.1708)

広報かまいし2019年3月15日号(No.1708)

広報かまいし2019年3月15日号(No.1708)

 

広報かまいし2019年3月15日号(No.1708)

広報かまいし2019年3月15日号(No.1708)

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【表紙】世界の持続可能な観光地100選に釜石市認定されました
【P2~5】東日本大震災から8年を迎えて/片岸海岸防潮堤への「サイン」掲示のアイディアを募集します/市の組織機構の一部が変わります
【P6~7】祝三陸鉄道リアス線運行開始、関連イベント
【P8~9】市内IC・JCTの通行に注意しましょう
【P10~13】市職員の給与状況をお知らせします/まちのお知らせ
【P14~15】保健案内板
【P16~17】まちの話題
【P18】かまいし徒然日記㉔
【P19】市民のひろば/ラグビーのまち釜石~釜石ラグビーを盛り上げよう~
【P20】やっぺし‼ラグビーワールドカップ2019推進本部通信

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最後の集まりを楽しむ編み手と支援者

「プロジェクト伝」活動一区切り、ファイナルイベント〜ピーコさん「これからも応援」、つながった縁に感謝

最後の集まりを楽しむ編み手と支援者

最後の集まりを楽しむ編み手と支援者

 

 手編みのニットを生産・販売することで東日本大震災被災地の自立を応援する活動に取り組んできたNPO法人プロジェクト伝(事務局・東京、鴨脚里子代表)は3日、「胸いっぱいお腹いっぱい《伝》ファイナルイベント」を釜石市の拠点、大只越町の釜石パンションで開いた。編み手の生活再建が進んだことなどから同プロジェクトは今月末で一区切り。音楽や料理を楽しみながらこれまでの活動を振り返り、つながった縁や支えに感謝の思いを伝え合った。

 

 この取り組みは、大只越町出身の鴨脚(いちょう)代表らが立ち上げた被災地支援プロジェクト。支援Tシャツを販売した収益を資金に、震災直後から釜石を中心に炊き出しや物資支援、コンサート企画など被災地を応援する活動を継続しながら現状を伝えてきた。

 

 活動する中で、被災地に必要なものは前向きに生きる気持ちの助け、自立への協力と感じ、2012年に釜石市内で編み手を募り、全国から寄せられた毛糸で製品作りを始めた。編み手は津波により自宅や職場を奪われるなどの被害を受けた女性たち。作品の売り上げは還元される仕組みで、被災後の生活再建に役立てられてきた。

 

 品質の高さを重視し、必要な技術を習得しながら製作。釜石や大槌町が中心だったが、首都圏から大量の発注があり、宮古市や住田町などにも広がった。のべ約100人が参加した。

 

 最後のイベントには市内外の編み手15人が参加。チェロとバイオリンによるクラシックコンサート、首都圏の料理人らでつくる団体「マザーライン」が腕を振るった料理で労をねぎらい、心と体を豊かに満たした。

 

 平田で被災し、現在は復興住宅で暮らす伊藤和子さん(76)は「好きなことでお小遣いになるならと始めた。月に一度集まってお茶するのも楽しかった。終わるのは寂しいが、教わったことを生かして編み物を楽しみたい」と明るい表情だった。

 

 「震災で地域に色彩がなくなり心が空っぽになった」と振り返るのは、箱崎町の矢野キヨ子さん(73)。そんな気持ちを明るく前向きに、希望を持たせてくれたのが、カラフルな毛糸だった。「どんなに救われたか。伝のみんなは心を寄せ続けてくれた」と感謝。「いつまでも支えにぶら下がっていられない。活動を通し自分たちも成長した。さまざまな巡り合い、つながりを大事に、ここで生きていく」と力をもらった。

 

 プロジェクト立ち上げ時から協力している、ファッション評論家・タレントのピーコさん(74)も参加。「8年間、おつかれさま。みんなの顔を見られてうれしい。縁ができたので、これからも応援する」と心を残した。

 

 鴨脚代表(49)は「法人としての活動は終えるが、個人的にお付き合い、応援し続ける」と約束。法人は解散するが、製品のペットボトル湯たんぽカバー、iPadカバー、ルームシューズのインターネット販売はなくなるまで続ける。

 

 問い合わせはプロジェクト伝(メールinfo@project―den.net/FAX03・5766・5681)へ。

 

(復興釜石新聞 2019年3月6日発行 第771号より)

関連情報 by 縁とらんす
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東北横断自動車道・釜石花巻道路遠野区間の開通をテープカットで祝う達増知事ら

遠野区間11キロ開通、東北横断道釜石花巻道〜釜石―秋田 高速道路で直結

東北横断自動車道・釜石花巻道路遠野区間の開通をテープカットで祝う達増知事ら

東北横断自動車道・釜石花巻道路遠野区間の開通をテープカットで祝う達増知事ら

 

 国土交通省岩手河川国道事務所が整備を進めていた東日本大震災の復興支援道路、東北横断自動車道釜石秋田線釜石―花巻間(釜石花巻道、80キロ)の遠野住田インターチェンジ(IC)―遠野IC間(11キロ)が3日、開通した。9日には、残る釜石市内の6キロも完成し、釜石から秋田市までが高速道で直結。同時に三陸沿岸道路とも接続し、高速道の結節点となる釜石周辺の交通環境は劇的に変化する。

 

 開通式は遠野市上郷町の遠野住田ICで行われ、約100人が出席。達増拓也知事は「沿岸と内陸が本県史上初めて高速交通体系で結ばれる。復興を力強く後押しし、岩手の未来を切り開く道路になる」と期待を述べた。遠野市の本田敏秋市長は「内陸と沿岸市町がしっかりとタッグを組み、連携交流する中で、しっかりと道路を生かしたい」と決意を示した。

 

 鈴木俊一衆院議員、平野達男、木戸口英司両参議院議員が祝辞。地元を代表して遠野市観光協会の三浦芳昌会長があいさつし、「震災復興へ、今後も遠野市としての役割を果たしていきたい」と述べた。

 

 達増知事ら6人がテープカット。釜石市の野田武則市長ら9人がくす玉を割り、開通を祝った。この後、パトカーを先頭にトラックや招待客の自動車など約30台が遠野ICまでをパレードした。同日午後3時には一般車両の通行が始まった。

 

釜石花巻道路の遠野住田IC付近=国土交通省岩手河川国道事務所提供

釜石花巻道路の遠野住田IC付近=国土交通省岩手河川国道事務所提供

 

 遠野住田―遠野間(遠野市上郷町平倉―綾織町新里)は2011年度に着工した。総事業費は356億円。両IC間の開通で、釜石花巻道は釜石仙人峠IC―花巻ジャンクション(JCT)までの74キロが直結。花巻市役所から釜石市役所までの所要時間は約11分短縮され、85分程度となる。

 

 9日には、釜石仙人峠IC―釜石JCT間の6キロと、三陸沿岸道路の釜石南IC―釜石両石間の14・6キロが同時開通。復興の加速化、物流の効率化、産業・観光振興など、さまざまな効果が期待される。

 

(復興釜石新聞 2019年3月6日発行 第771号より)

 

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祈りのパーク、鎮魂の桜植樹〜「釜石に桜を植える会」震災伝承の決意込め

「安らぎの場に」と願いを込めた「植える会」のメンバーや遺族

「安らぎの場に」と願いを込めた「植える会」のメンバーや遺族

 

 東日本大震災で多数の犠牲者を出した釜石市鵜住居町の鵜住居地区防災センター跡地に整備中の追悼施設「釜石祈りのパーク」に22日、犠牲者の鎮魂と悲惨な記憶を乗り越えて生きることの大切さや素晴らしさを感じる場に―との願いを込めて、桜の木が植えられた。被災地に安らぎの場をつくろうと活動する「釜石に桜を植える会」(中川淳会長)が主催。同会メンバーや遺族ら約20人が参加した。

 

 パークを囲む形に盛り土した緑地の斜面に、高さ約4メートルのヤマザクラ3本を植樹。根元に丁寧に土をかぶせ、間もなく訪れる暖かい陽気の中で花開き、震災に思いを寄せる散策路を彩る日を心待ちにした。

 

 枝には、参加者や県内外の支援者の名前を書いた木札を結び付けた。「わすれない」「優しい笑顔があったあの時にタイムスリップしたい」「桜の下で皆が笑顔になれますように」。亡き人への思いや地域の復興を願う言葉もつづられ、震災を後世につなぐ場となることへの願いも込めた。

 

被災地を見下ろす「祈りのパーク」に鎮魂の桜を植樹

被災地を見下ろす「祈りのパーク」に鎮魂の桜を植樹

 

 震災で片岸町室浜の実家が被災し、兄夫婦など親族4人を亡くした佐々和代さん(71)は「この場所を訪れることで、心の中にゆとりや和みができると思う。春にすてきな花を咲かせてほしい」と待ち望んだ。

 

 町内の災害公営住宅で共に暮らす妹の光代さん(67)はパーク周辺に整備が進む建物、つながる鉄路、開催が迫るラグビーワールドカップ(W杯)にまちの変化を実感。「三陸鉄道が開通したら、姉と行ったことのない場所へ足を運んでみたい。少しずつでも人が戻り、にぎわいのある地域になればいい」と願った。

 

 同会はパーク内に計18本を植える予定。桜を植える会理事で仙寿院の芝崎惠應住職は「鵜住居のみならず市内全体の犠牲者、遺族の心安らぐ祈りの場になれば」と思いを寄せた。

 

 植樹費用として全国から届けられた寄付金50万円を市に贈呈。野田武則市長は「御霊に手を合わせ祈る、二度と悲劇を起こさない決意―さまざまな思いの込もった場所。寄付した多くの人の気持ちもあり、慰霊しながら大切に守っていく」と受け止めた。

 

 パークには震災犠牲者の芳名板・献花台を備えた慰霊碑のほか、震災の津波の高さを示すモニュメント、市防災市民憲章碑を設ける。中央の慰霊の場は階段で結ばれ、円形の緩やかなスロープに沿ってパーク内を巡ることもできる。スロープの脇には、防災センター跡地を示す碑も設置する。

 

 慰霊碑などモニュメントは完成しており、震災から8年となる3月11日に献花式などを行う。仕上げ舗装、スロープなど一部外構工事が残り、12日から22日は入場を制限。3月末の事業完了を予定する。

 

(復興釜石新聞 2019年2月27日発行 第769号より)

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広報かまいし2019年3月1日号(No.1707)

広報かまいし2019年3月1日号(No.1707)

広報かまいし2019年3月1日号(No.1707)

 

広報かまいし2019年3月1日号(No.1707)

広報かまいし2019年3月1日号(No.1707)

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【表紙】東日本大震災犠牲者追悼式開催のご案内/東日本大震災身元不明者の供養について
【P2~3】3月11日に釜石市防災市民憲章を制定します
【P4~5】釜石祈りのパークでの献花を行います/いのちをつなぐ未来館・鵜の郷交流館の供用を開始します/4月から蛍光管や乾電池などのごみの出し方が変わります/復興住宅・市営住宅などの入居者募集
【P6~7】まちのお知らせ
【P8】やっぺし!RWC2019推進本部通信/三陸沿岸道路・東北横断自動車道釜石秋田線 3月9日㊏15時開通!/市長のつぶや記

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カウントダウンボードを除幕する野田市長ら

三陸防災復興プロジェクト開幕まで100日〜野田市長「多くの人に三陸の魅力を」、三鉄釜石駅ボード除幕

カウントダウンボードを除幕する野田市長ら

カウントダウンボードを除幕する野田市長ら

 

 6月から開幕する三陸防災復興プロジェクト2019(実行委員会=会長・達増知事=主催)まで100日となった21日、釜石市鈴子町の三陸鉄道釜石駅にカウントダウンボードが設置された。除幕に加わった野田武則市長は「三陸防災復興プロジェクトは地域振興に大きな役割を果たし、三陸が一つになるチャンス。秋に開催されるラグビーワールドカップ(W杯)と合わせ、多くの人に三陸の魅力を楽しんでほしい」と期待した。

 

 ボードは縦84センチ、横59センチで、開幕日の6月1日までの日数がデジタル表示される。釜石駅を含む三陸鉄道の4駅と、県庁、6地区の県合同庁舎の計11カ所に設置された。

 

 三鉄釜石駅のボードを除幕した県沿岸広域振興局の石川義晃局長は「全国から多くの人を迎え、笑顔で接してほしい」、同駅の山蔭康明駅長は「三鉄を利用したイベントもある。地域のみなさんと一緒に三陸を盛り上げていきたい」と述べた。

 

 同プロジェクトは東日本大震災の風化を防ぎ、復興する被災地の姿を全国に発信するのが狙い。6月1日から8月7日まで68日間にわたり、沿岸13市町村で22のイベントを繰り広げる。

 

 震災の教訓や地域防災について考えるシンポジウムを各地で開催。郷土芸能祭のほか、復興支援に取り組んできた指揮者佐渡裕さん、音楽家坂本龍一さんらを招いたコンサートも開く。沿岸の飲食店では、国内外の名シェフと地元料理人が三陸の食材を生かした創作メニューを提供する。

 

 6月1日のオープニングセレモニーは釜石市で開催。同2日まで釜石と大槌町で三陸防災復興シンポジウムが開かれる。

 

(復興釜石新聞 2019年2月23日発行 第768号より)

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東谷さん(左)と意見を交わす釜石商工高の生徒ら

釜石大観音仲見世通りを訪問、商店街復活の取り組み学ぶ〜釜石商工高総合情報化、就職促進 キャリア意識の醸成図る

東谷さん(左)と意見を交わす釜石商工高の生徒ら

東谷さん(左)と意見を交わす釜石商工高の生徒ら

 

 釜石商工高(村上則文校長、生徒338人)の総合情報科2年生約60人は18日、空き家リノベーションによるまちづくりが進められている釜石市大平町の釜石大観音仲見世通りを見学。「ゼロ店舗商店街からの復活」を目指し、新事業を立ち上げた3人から取り組みへの思いや展望などを聞き取った。

 

 1970年代に形成された仲見世通り商店街は20店舗以上が軒を連ねたが、閉店が相次ぎ、2017年12月には稼働店舗がゼロとなった。空き家や2階の住宅利用のみとなっていた通りに着目した若者たちが、空き店舗を改修し仕事場として活用したり、イベント開催など新たな人の流れが生まれている。

 

 再生の明かりをともしたシェアオフィス「co―ba(コーバ) kamaishi」オーナーの宮崎達也さん(47、三重県出身)、不動産活用を推進する合同会社「sofo(ソホ)」共同代表の神脇隼人さん(30、千葉県出身)、「民泊あずま家」店主の東谷いずみさん(25、大槌町出身)が、それぞれ取り組みを説明した。

 

 震災復興に携わるため移住した一級建築士の宮崎さんは本業の傍ら、同通りを再び人の行き交う場にしようと各種イベントも手掛けてきた。土産物店だった木造2階建ての物件を改修し、昨年5月にシェアオフィスをオープン。同通りの魅力は「赤い屋根の建物群と景観。建物を改修すれば活性化、おしゃれなまちになる。釜石の復興に貢献したい」と語った。

 

 そば店だった建物の2階で昨年9月から民泊営業を始めた東谷さんは、人のつながりを大切にした交流の場づくりへの思いを打ち明けた。神脇さんは1階部分を活用し、6月を目標にカフェを開業する予定。「釜石は受け入れる文化、新しいことが動き出す余白がある。チャレンジできるまち」と印象を話した。

 

 家業の理容店を継ぐと意志を固めている熊谷長士(たけし)さんは「人のつながりを大事にしたいという思いに共感。起業にも興味を持った。釜石がもっと大きなまちになるよう盛り上げたい」と夢を膨らませた。

 

 この企業見学は県沿岸広域振興局が釜石・大槌地域の小中高生を対象に地元企業への理解や就職の促進、キャリア意識の醸成を目的に行っている。本年度は同地域の17校が地元企業を見学。同校は18校目で、同日は市内のホテルや水産加工会社も回った。

 

(復興釜石新聞 2019年2月20日発行 第767号より)

 

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「おもてなしを支えたい」大会ボランティア、釜石に200人集結〜W杯成功へ思いを一つに

「おもてなしを支えたい」大会ボランティア、釜石に200人集結〜W杯成功へ思いを一つに

ラグビーW杯成功へ思いを一つにした大会ボランティア

ラグビーW杯成功へ思いを一つにした大会ボランティア

 

 9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会のボランティア向けのオリエンテーションが16日、釜石市民ホールで開かれた。釜石で行われる2試合で観客の案内などに当たるボランティアが集結し、初顔合わせ。交流を深めながら、W杯の成功に向けて思いを一つにした。

 

 オリエンテーションはラグビーワールドカップ組織委員会が2月から3月にかけて全国12会場で開催しており、釜石は6カ所目。

 

 大会ボランティアには全国で約3万8千人が応募し、約1万3千人が採用された。釜石市では19歳から78歳までの約700人が来場者の案内や関係者の輸送補助などを担う。

 

 オリエンテーションには約200人が参加。釜石市ラグビーワールドカップ推進本部事務局の正木隆司総括部長は「みんなでスクラムを組み、一生に一度のW杯を成功に導こう」と呼び掛けた。

 

 組織委のスタッフはボランティアの心得として「笑顔が大事」「まずは自分が楽しむこと」などとアドバイス。前回W杯でボランティアが観客を案内する様子も映像で紹介された。最後に全員で拳を突き上げ、本番に向けて士気を高めた。

 

交流を深め、本番へ気持ちを高めるボランティアら

交流を深め、本番へ気持ちを高めるボランティアら

 

 釜石市大平町の市非常勤職員、山崎達美さん(69)は「みんなで熱い思いを語り合い、力を合わせて大会を成功させようと意気投合した」と高ぶる気持ちを表した。米軍三沢基地や1993年のアルペンスキー世界選手権盛岡雫石大会でボランティアを経験し、簡単な英会話もできる。関係者の輸送に当たるボランティアが少ないと聞き、運転手として大会を支えたいという。

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCでWTBなどとして10年間プレーした新日鉄住金釜石の菅野朋幸さん(34)は「現役時代は地域のみなさんに支えられた。今度はボランティアとして、その恩返しを」と思いを込める。

 

ストリートラグビーを体験するボランティア

ストリートラグビーを体験するボランティア

 

 この日は、イオンタウン釜石に設けられた専用フィールドでストリートラグビーの体験会も開かれ、オリエンテーションを終えたボランティアらも参加。盛岡市の会社員、高田昭子さん(49)も楕円(だえん)のボールを抱えて走り、「英語ができるので、世界中からやって来る人たちを心からもてなし、W杯の盛り上げにつなげたい」と息を弾ませた。

 

(復興釜石新聞 2019年2月20日発行 第767号より)

 

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周辺に復興住宅が建ち並ぶ鵜住居駅に滑り込む

釜石―宮古間、被災の山田線で試乗会〜三陸鉄道リアス線、3月23日開通へ

報道機関向けに試乗会が行われた山田線=11日、釜石駅

報道機関向けに試乗会が行われた山田線=11日、釜石駅

 

 東日本大震災の津波被害で不通となったJR山田線釜石―宮古間(55・4キロ)で11日、運行再開を前に報道機関向けの試乗会があった。車窓には、震災から復興が進む町並みが広がり、沿線の住民が笑顔で手を振る姿も見られた。同区間はJR東日本から三陸鉄道に移管され、リアス線として3月23日に開通する。

 

 JR東日本と三鉄は1月28日に試運転を開始。今月3日からは、運転士の技術習熟のための訓練運転を続けている。

 

 この日の試乗会は釜石―岩手船越間と宮古―陸中山田間の2コースに分かれて行われ、釜石駅からは報道機関13社、約30人が参加。元バドミントン選手でタレントの陣内貴美子さんがテレビカメラに向かい、沿線の模様をレポートする姿もあった。

 

 釜石駅を出発した車両は、甲子川の鉄橋を経てトンネルをくぐり、間もなく開通を迎える三陸沿岸道路と並行して走った後、復興事業の土盛りで町並みが一変した両石駅へ。さらに北へ進み、復興住宅が建ち並ぶ鵜住居駅のホームに滑り込んだ。

 

周辺に復興住宅が建ち並ぶ鵜住居駅に滑り込む

周辺に復興住宅が建ち並ぶ鵜住居駅に滑り込む

 

 同駅の周辺では、大漁旗を振って車両を出迎える住民の姿も。右側の車窓に釜石鵜住居復興スタジアムの大きな屋根が見えると、報道陣が一斉にカメラのシャッターを切った。

 

 釜石―宮古間は鵜住居、大槌、陸中山田など7駅に流失や浸水の被害が出たほか、線路が7・5キロにわたり流失した。三鉄に移管後は久慈(久慈市)―盛(大船渡市)間の163キロが一本につながる。

 

 リアス線は3月23日に開通記念列車を運行。翌24日から営業運転を始める。

 

(復興釜石新聞 2019年2月16日発行 第766号より)

 

復興釜石新聞

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

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釜石の鉄道展 つながるリアス~三陸の鉄道アーカイブ~

釜石の鉄道展 つながるリアス~三陸の鉄道アーカイブ~ を開催します。

釜石の鉄道展 つながるリアス~三陸の鉄道アーカイブ~

 

平成31年3月23日(土)の三陸鉄道リアス線全線開通を記念して、釜石の鉄道展 つながるリアス~三陸の鉄道アーカイブ~ を開催します。

 

第1期開催期間 3月18日(月)~3月31日(日)

 

会場 釜石市民ホール TETTOギャラリー&共通ロビー
(3月20日(水)は休館、各日9~19時)
主催/釜石市民ホール TETTO(釜石市大町1-1-9/☎0193-22-2266)
共催/三陸鉄道株式会社、釜石市
協力/東日本旅客鉄道株式会社盛岡支社

 

第2期開催期間 4月27日(土)~5月27日(月)

 

会場 釜石市郷土資料館
(火曜日休館・4/30は開館、各日9時30分~16時30分・16時最終入館)
主催/釜石市郷土資料館(釜石市鈴子町15-2/☎0193-22-2046)
共催/釜石市
協力/三陸鉄道株式会社、東日本旅客鉄道株式会社盛岡支社

 

■三陸鉄道株式会社、東日本旅客鉄道株式会社盛岡支社の共催、ご協力のもと、釜石や三陸の鉄道の歴史、復興への道のりを貴重な資料、写真、動画等で紹介する企画展です。入場は無料です。皆様のお越しをお待ちしています。

 

釜石の鉄道展リーフレット(559 KB pdfファイル) (クリックしてご覧ください。)

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釜石市 市民生活部 生涯学習文化スポーツ課 芸術・文化係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話 0193-22-8835 / FAX 0193-22-3633 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/bunka/detail/1225895_2462.html
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