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【インタビュー】Oh!マチ Music Festa 2018

【インタビュー】Oh!マチ Music Festa 2018

【インタビュー】Oh!マチ Music Festa 2018

 

近代製鉄業の隆盛期、企業城下町として釜石が賑わっていた頃、市内だけではなく近隣の市町村からもオシャレをした人々が訪れ、映画鑑賞やショッピングを楽しんだ場所が、釜石市大町を中心とするアーケード商店街。当時この場所は、通称“マチ”と呼ばれていました。

 

その“マチ”を舞台に、東日本大震災後から開催されている音楽イベントが「Oh!マチ Music Feata」。

 

Oh!マチ Music Festa 2018

 

今年で4回目を迎えるイベントについて、実行委員会委員長の新里耕司さん(大町商店街振興組合理事)にお話しを伺って来ました。

 

“マチ”に賑わいを取り戻そう!

 

ーー音楽イベント自体は、震災前から行われていたそうですね。

 

新里さん:

震災前には大町商店街振興組合のイベントとして「大町ミュージックフェスティバル」を実施していました。そして震災後、周辺の商店街振興組合や震災後に新規オープンした店舗など協力して実行委員会を結成し、規模を大きくして再開しました。

 

「大町」を「Oh!マチ」に変え、「大町」のみならず被災した中心商店街地区に“マチ”の顔を取り戻し、芸術・文化を求める人が集う場所の再建を目指し、新旧商店と市民が一体となって賑わいを作って行こうとの目的で開催しています。

 

Oh!マチ Music Festa

 

今年は、会場が青葉通りから、先月グランドオープンした市民ホール前の広場とタウンポート大町前の広場へ。

 

新里さん:

新たな“マチ”の顔となる場所が出来ましたので、折角だから、という事で会場を移しました。青葉通りよりも会場がコンパクトになり、その分ギュッと一体感のあるイベントに出来るのではないかという期待感もあります。

 

ただ、2つのステージが近くなりますので、同時に演奏して音が被ってしまうという事を避ける必要がある為、演奏時間が交互になるように調整しました。

 

ーー観客側としても、交互ならステージを行ったり来たりしてどちらのステージも堪能出来て良いですね。そして、イベントの内容は音楽ステージ以外の部分も盛りだくさんですね。

 

新里さん:

会場を変更したことにより、これまでは交通整理に充てていた人員の削減が出来て、イベントの内容を充実させる為に人手をかけられるようになった事もありますが、実行委員会や運営スタッフに新しいメンバーが増え、皆で出したアイデアを形に出来るようになった事が大きいです。

 

今年はプロの指導のもと、トイドローンを実際に自分で操縦する事が出来る「ドローン体験講座」と「東部地区フォトラリー」を行います。「東部地区フォトラリー」は、指定されたフォトスポットで自撮り写真を撮影しながら“マチ”を巡ってもらう企画です。地元の方でも、案外知らない名所が“マチ”にはあるので、この機会に街歩きも楽しんで頂きたいです。

 

それから、やはり力を入れているのは「マルシェ」です。地元の美味しいものや、イベントを楽しみながら食べられるものなどたくさんご用意しています。また、今年のフリーマーケットには“占い”や“動物保護活動団体PR”などの出店もあります。ぜひ、音楽を聴きながらこちらもお楽しみください。

 

Oh!マチ Music Festa

 

Oh!マチ Music Festa

 

そして、イベントの軸となる音楽ステージには、スペシャルゲストの「DRIBBLA」さんはじめ全15組が登場し、メインステージのオープニング&フィナーレは、地元釜石のミュージシャンがステージを彩ります。

 

毎年5月3日はイベントに関わる全ての人にとって“特別な日”に

 

ーーOh!マチ Music Feataは、新里さんにとってどのような存在、位置づけでしょうか?

 

新里さん:

GWの中でも比較的晴れの日が多いという理由もあり、毎年5月3日に開催するというのを提案したのは私で、やはり“特別な日”です。他の予定は絶対入れたくない!と、この日のスケジュールは死守しています(笑)

 

Oh!マチ Music Festa 2018

 

参加者交流会を開く中で、その場に残ってくれた出演者の皆さんが「人を呼び込んで、イベントを盛り上げたい!」という気持ちで参加してくれている事を直接聞くことが出来て、それがとても嬉しかったです。

 

運営側もその想いに応えられるように、もっと盛り上げて行きたい、気持ちよく演奏できる環境を整えて素晴らしいイベントにして行きたいと強く思っています。スタッフの中にも音楽が好きで自分で演奏する人もおり、出演者の気持ちになって各ステージでフォローに回っています。

 

また、現状ではステージの都合により、応募してくれた皆さん全員をお受け出来ない事を申し訳なく思っています。なので、いずれはステージの数を増やしたいと考えていて、その為にも若手スタッフを育成して行きたいです。そして、“マチ”の色々な場所で音楽が聞こえ、“マチ”自体も楽しむことが出来る。そんなイベントを目指しています。

 

五月晴れの釜石ブルーの空の下(きっと晴れる!)、みんなで音楽を聴きながら“マチ”を楽しみましょう♪

 

Oh!マチ Music Feata2018」

 

Oh!マチ Music Festa 2018

 

日時: 平成30年5月3日(木曜・祝日)10:20~17:25
場所: 釜石市大町<釜石市民ホールTETTO前広場、タウンポート大町前(大町広場)>
駐車場: お近くの有料駐車場(大町商店街駐車場・釜石市営大町駐車場など)をご利用下さい。

 

当日、会場周辺では交通規制が行われます。
市道大渡只越2号線の<NTTビル前~タウンポート大町前>の区間が、10時~18時まで通行止めとなります。ご注意下さい。

 

各ステージのスケジュール、盛りだくさんのイベント内容はこちらからご確認ください。
Oh!マチ Music Festa 2018 – 縁とらんす イベント情報

 

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

鵜住居地区のまちなか再生計画書を野田市長に提出する策定委員会メンバー

にぎわい創出へ 膨らむ期待、鵜住居まちなか再生計画委〜複合商業施設の早期整備を要望

鵜住居地区のまちなか再生計画書を野田市長に提出する策定委員会メンバー

鵜住居地区のまちなか再生計画書を野田市長に提出する策定委員会メンバー

 

 震災で大きな被害を受けた釜石市鵜住居地区の土地利用や公共施設の配置、民間商業施設整備など、まちなか再生計画を話し合ってきた「鵜住居地区まちなか再生計画策定委員会」(佐々木憲一郎委員長)は17日、検討結果を野田武則市長に報告した。懸案となっていた複合型商業施設の整備に関し、核店舗となるスーパーマーケットが内定したことで再生計画がまとまった。このほか、5店舗の入居も決まり、佐々木委員長は早期の整備を要望。市は来夏のオープンを目指すとし、整備が進む公共施設などと併せ、地域ににぎわいを呼び込みたい考えだ。

 

 佐々木委員長ら5人が市役所を訪ね、昨年から3回にわたって検討を重ねてきた計画書を野田市長に手渡した。佐々木委員長は「困難を極めたが、当初描いた、理想に近いものができた。スーパーなど出店者の熱意、地権者の理解に感謝している。生活に密着した、にぎわい施設になってほしい。一刻でも早く、計画がしっかり進むよう協力してほしい」と求めた。

 

 野田市長は「鵜住居地区の住民が次の展開に踏み出せる力になる計画。実現するのが役所の務め。期待に応えられるよう全力を尽くす」と応えた。

 

 再生計画によると、商業施設は鵜住居小・釜石東中に近い、国道45号沿いに建設される。鉄骨平屋で建築面積は1489平方メートル。盛岡市に本社があるスーパーマーケットを核店舗に、自動車整備業、建築・リフォーム工事業、婦人服販売店、保険代理店、美容室の5店舗が入居する。

 

鵜住居商業施設

 

 釜石まちづくり会社(社長・野田市長)が整備した上で、テナントに貸し付け運営。整備費は約3億9千万円を見込み、復興庁の津波立地補助金を活用する。

 

 建設予定地は同地区の中心部で、土地利用のポイントは、安心安全でコンパクトな市街地の形成。一帯には、震災犠牲者の追悼施設「祈りのパーク」や津波伝承施設、観光交流施設、市民体育館などを市が整備する計画となっている。

 

 同席した委員は「これからが始まり。自分たちのまちをつくるとの思いが大切になる。住民として鵜住居の発展に協力したい」と前向き。入居を決めた委員は「とどまるか、内陸部に移るか迷っていたが、残って良かった。地元でもう一度頑張りたい」と意欲を語った。

 

(復興釜石新聞 2018年4月21日発行 第683号より)

復興釜石新聞

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連携協定を結んだ小泉理事長、野田市長、桜庭GM兼監督(右から)

市と釜石シーウェイブスが協定、「ラグビーのまち」広くアピール〜スポーツ振興へ相互協力、来年のW杯成功につなげる

連携協定を結んだ小泉理事長、野田市長、桜庭GM兼監督(右から)

連携協定を結んだ小泉理事長、野田市長、桜庭GM兼監督(右から)

 

 釜石市と釜石シーウェイブス(SW)RFCは13日、スポーツ振興に関する相互協力・連携協定を結んだ。来年開かれるラグビーワールドカップ(W杯)に向け、「ラグビーのまち釜石」を国内外に広くアピールするとともに、ラグビーを地域資源としたまちづくりを推進。市とSWが力を合わせ、W杯の成功につなげる。

 

 釜石市役所で行われた締結式で、野田武則市長と釜石SWの小泉嘉明理事長が協定書に署名。小泉理事長は「国内でクラブチーム主体に活動しているのは釜石SWだけ。地元を愛し、市と一緒にクラブが発展していければうれしい」と述べた。野田市長は「釜石SWは地域の大きな宝。選手たちが活躍できるよう、さらなる環境づくりに取り組みたい」と応えた。

 

 協定締結に立ち会ったSWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)兼監督は「スポーツを通し、まちづくりに貢献したい。来年に迫ったラグビーW杯に向けて弾みをつけられるようチームの強化に取り組んでいきたい」と決意を示した。

 

 今回の連携協定は、釜石をホームタウンとする地域共生型クラブチームの釜石SWと市の立場をより明確にし、相互協力によるスポーツ振興を目指すのが狙い。▽幼児・小中学生を対象にしたスポーツの普及や推進事業▽選手やコーチの学校や地域への派遣事業▽広報紙やホームページを活用したPR協力――などのほか、グラウンドの有効活用も盛り込んだ。

 

 釜石市がスポーツ振興に関する協定を結ぶのは初めて。ラグビーW杯が1年後に迫ったのを機に、締結に踏み切った。釜石SWは今年1月に開いた理事会で締結に向けた動きを承認している。協定は1年更新とする。

 

 釜石SWはこれまで市の要請に応える形で、市内の小中学校などでタグラグビー教室などを開いてきた。今回の協定を受け、桜庭GM兼監督は「釜石のホームチームとして市民、地域のためにという気持ちが大きくなる」と気を引き締める。各学校の運動会や地域行事に選手が積極的に参加するなどの考えも明らかにした。

 

(復興釜石新聞 2018年4月18日発行 第682号より)

 

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「橋野鉄鉱山」とともに幾千年も受け継がれることを願い、希望の「宇宙滝桜」を植樹

被災地にエールの「宇宙桜」、橋野鉄鉱山に希望の植樹〜「三春滝桜」の種 若田さんと地球を回る、栗林小児童らも夢ふくらませ

「橋野鉄鉱山」とともに幾千年も受け継がれることを願い、希望の「宇宙滝桜」を植樹

「橋野鉄鉱山」とともに幾千年も受け継がれることを願い、希望の「宇宙滝桜」を植樹

 

 宇宙を旅した日本の名桜(14種類)の種から発芽した希少な「宇宙桜」の一本が、釜石市橋野町の世界遺産「橋野鉄鉱山」内の憩いの広場に植えられた。茨城県龍ヶ崎市の一般財団法人ワンアース(長谷川洋一代表理事)が行う東日本大震災復興支援「きぼうの桜事業」の一環。植えられたのは、日本三大桜の一つ、福島県三春町(鈴木義孝町長)の「三春滝桜」の子孫木で、14日、関係者によって植樹祭が行われた。

 

 同鉄鉱山インフォメーションセンターで、長谷川代表がプロジェクトの概要を説明。同法人名誉顧問の山崎直子宇宙飛行士のビデオレターが上映され、長谷川代表から野田武則市長に桜の根元に埋設する「紲(きずな)石」と宇宙フライト証明書が贈呈された。栗林小(佐藤勉校長、児童43人)の全校児童が、各地の植樹祭で歌い継がれるテーマソング「きぼうの桜」を合唱した。

 

「宇宙滝桜」に夢を託し、万歳三唱で植樹祭を締めくくる参加者

「宇宙滝桜」に夢を託し、万歳三唱で植樹祭を締めくくる参加者

 

 植樹場所の広場には、ドウダンツツジ190本をハート形に配した植え込みを用意。中心に発芽から8年が経過し樹高約3メートルに育った「宇宙滝桜」を据えた。ハートの先端は苗の故郷、三春町の方角を向く。鈴木町長、橋野町振興協議会の和田松男会長、栗林小児童会の佐々木健心会長、野田市長が桜の根元に土をかけ、児童らが代わる代わる水をやった。

 

 佐々木会長(6年)は「来てくれたお客さんに囲まれ、きれいに育ってほしい。ずっと成長を見守っていきたい」、岩﨑涼風さん(6年)は「元気に大きく育つよう願いを込めた。みんなに『見に来てね』と自慢できるような桜になれば」と夢を膨らませた。

 

 母樹の三春滝桜は樹齢1千年を超える枝垂れ桜の巨木で、毎年何十万人もの見物客が訪れる。2008年に地元小学生が拾った種(約200粒)はスペースシャトル・エンデバー号で国際宇宙ステーションに届けられ、日本のモジュール「きぼう」船内で、若田光一宇宙飛行士とともに4100回地球を回る8カ月半(08年11月~09年7月)の旅を行った。

 

 同町に帰還した種は再び小学生がまいて育て、関係者が特別に手入れを行ってきた。釜石市に贈られたのは、順調に育った約10本のうちの1本。鈴木町長は「震災や原発事故でわが町も大変だが、力を合わせ復興していきたい。宇宙桜を両市町の復興、絆のシンボルに」と願った。

 

宮沢賢治も大好きだったというラピスラズリでできた「紲石」

宮沢賢治も大好きだったというラピスラズリでできた「紲石」

 

 宇宙桜は、有人宇宙システムの社会貢献事業で誕生。同事業発案者で、15年に財団法人を設立した長谷川代表は、被災した東北3県の沿岸全市町村に宇宙桜を植える構想を継続中。「いずれ巨木となるであろう宇宙桜でつなぐ景観は、震災の記憶を後世に伝えるものとなる。100年後、世界遺産になる可能性は十分にある」とし、21年までに桜ラインをつなげたい意向を示した。

 

 今回植樹された広場沿いには、八重桜など数種の桜の木が連なり、これから順次開花する。同協議会が主催する今年の「八重桜まつり」は5月13日に開催される予定。

 

(復興釜石新聞 2018年4月18日発行 第682号より)

 

復興釜石新聞

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上栗林の桜 ライトアップ〜夜空に巨木映える、地域住民バックアップ

上栗林の桜 ライトアップ〜夜空に巨木映える、地域住民バックアップ

上栗林の桜

巨大な花姿が照明に浮かび立つ「上栗林の桜」=10日夜

 

 釜石市指定文化財(天然記念物)の「上栗林の桜」が10日から夜間のライトアップを始めた。咲き始めの花のかたまりは、遠目に白煙のように盛り上がる。午後6時半から9時半まで照明を当て、終了は22日を見込む。

 

 「上栗林の桜」はエドヒガン系で、樹齢約400年の古木。2007年に文化財指定を受けた。高さ17メートル、根元周りは8メートルもある巨木は、春耕を促す「種蒔(まき)桜」とも呼ばれてきた。

 

 ライトアップは今年で6年目。地元町内会の上栗林振興会(三浦栄太郎会長、32世帯)を中心に、全町の連合組織・栗林共栄会が協力する。

 

 照明の準備には2日間をかけ、LEDの昼光色と電光色の13基を組み合わせた。以前より光を強くし、巨木の全体像を浮かび上がらせ、微妙な色合いの違いを演出した。

 

 上栗林集会所の広場に“花冷え対策”で、まきストーブも用意した。初日の10日は空気が澄み渡り、星空が広がって、午後8時には8度台に下がった。三浦会長ら世話人たちはストーブを囲み、ライトアップで浮かぶ花姿を楽しんだ。

 

 「上栗林の桜」は鵜住居町の国道45号から県道釜石遠野線を遠野方向に約8キロ、車で10分ほど。道路から集会所前の広場に上がると、数台の駐車スペースがある。

 

 三浦会長らは「見ごろは14、15日あたり。天気が荒れないといいが」と願う。

 

(復興釜石新聞 2018年4月14日発行 第681号より)

 

復興釜石新聞

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満開となった小川川河畔の桜並木=11日、小川町の小川橋から撮影

釜石の桜、早くも満開に〜待ちに待った花の季節を満喫

満開となった小川川河畔の桜並木=11日、小川町の小川橋から撮影

満開となった小川川河畔の桜並木=11日、小川町の小川橋から撮影

 

 釜石市内の桜は平年より1週間ほど早く、満開を迎えた。公園や広場、学校など桜並木のある場所では、大きな枝が花で覆われた。家族連れ、放課後の子どもたちが花の中で本格的な春の到来を満喫している。

 

 先週末の冷え込みは、今週半ばに緩んだ。晴れ間が広がった12日の釜石は、最高気温20・3度と5月中旬並みの陽気となった。

 

 桜木町の小川川沿いなど一帯の桜並木は花に包まれた。近所の男性は愛用のカメラを持ち、「近くに住んでいるのに、サクラを楽しまないわけにはいかない」とアングルを変えながらシャッターを切った。

 

満開の桜の下を散策=11日、桜木町仮設住宅

満開の桜の下を散策=11日、桜木町仮設住宅

 

 家族を“お供”にした、つえを持つ高齢の女性は「きょうが満開でしょう。暖かく、風もないので見にきました」と山神社方向まで足を延ばした。

 

 上中島町の公園では歩き始めの幼児とお母さんが、滑り台など遊具で遊んでいた。強い日差しは帽子と花の影でしのぎ、しばらく散策を楽しんだ。

 

花の下でくつろぐ母子。元気な子どもも駆け回る=12日、上中島町

花の下でくつろぐ母子。元気な子どもも駆け回る=12日、上中島町

 

 中心街を見下ろす大町の薬師公園は、花見客のために、入り口に特設ゲートを設置。階段には電球の提灯(ちょうちん)を並べている。花冷えとなった10日夜、軽食を入れたらしい紙包みを持った若者やカップルが階段を上った。

 

 12日午後から、気圧の谷の接近で西寄りの風が強まり、一部の花は散り始めた。盛岡地方気象台の予報では、寒気も加わり、週末は風を伴った不安定な天気になる。休日の花見を邪魔する「花に嵐」となりそうだ。

 

(復興釜石新聞 2018年4月14日発行 第681号より)

 

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広報かまいし2018年4月15日号(No.1686)

広報かまいし2018年4月15日号(No.1686)

広報かまいし2018年4月15日号(No.1686)

 

広報かまいし2018年4月15日号(No.1686)

広報かまいし2018年4月15日号(No.1686)

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【目次】
表紙:東京2020 オリンピック・パラリンピック「復興『ありがとう』ホストタウン」
P02:平成30年度施政方針
P03:平成30年度当初予算・主要事業など
P07:意見募集(オープンシティ戦略改訂版)
P08:ゆうちょ銀行で市税納付、イクボス宣言
P09:まちのお知らせ
P12:まちの話題
P14:保健案内版
P16:復興情報(進捗状況、住宅再建補助金、市道鵜住居2号線通行止めなど)
P20:RWC2019TMミニ通信

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1217892_2596.html
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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
合同事務所の開設で連携推進を宣言する3機関の関係者ら

ラグビーW杯へ合同事務所開設、シープラザ釜石に「スクラムセンター」〜市、県、組織委、準備に本腰

合同事務所の開設で連携推進を宣言する3機関の関係者ら

合同事務所の開設で連携推進を宣言する3機関の関係者ら

 

 2019ラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催に向け、釜石市、県、組織委員会の3機関は2日、合同で事業の推進を図る拠点事務所を鈴子町のシープラザ釜石に開設。これを記念し、関係者約50人が出席してキックオフセレモニーが行われた。3機関が入る2階フロアは「スクラム・センター」と命名。来年に迫った大会へ向け、さまざまな情報発信に本腰を入れるなど本格的な準備に移る。

 

 3機関合同の事務所開設は、開催12都市で初めて。シープラザ釜石2階フロアの約300平方㍍を事務所に充て、W杯組織委員会岩手・釜石地域支部(菊池学支部長、9人)、県W杯推進室釜石市駐在(代表・小田島弘特命課長、4人)、市W杯推進本部事務局(正木隆司総括部長、13人)の計26人が駐在する。

 

 この場所にあったラグビーカフェは施設の中央へ移し、2階全体をW杯の情報発信拠点とする。

 

 セレモニーの冒頭であいさつした野田武則市長は「震災があった7年前は、ここに災害対策本部を置いた」と感慨深げ。「3機関が一体で効率的な取り組みを進め、情報発信拠点として大いに活用していきたい。ここに多くの人が足を運んでいただき、釜石発展の糸口としたい」と期待を述べた。

 

 本年度から新設された県文化スポーツ部の菊池哲部長は「今年夏には鵜住居復興スタジアムも完成する。県民一人一人が連携してボールを前に進めたい」とエール。W杯アンバサダーとして活動する釜石シーウェイブス(SW)RFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督は「一生に一度の“お祭り”に向け、大いに盛り上げていきたい」と決意を新たにした。

 

キックオフで合同事務所の開所を祝う野田市長ら

キックオフで合同事務所の開所を祝う野田市長ら

 

 このあと3機関の代表が桜庭GM兼監督の笛を合図にボールをキックオフ、事務所の開所を祝った。

 

 2階フロアには釜石ラグビーに関するパネルなども展示。合同事務所はチケット購入の相談窓口も担う。

 

(復興釜石新聞 2018年4月7日発行 第679号より)

 

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伝統の舞で平田集会所の完成を祝う「平田神楽」(

平田地区に新集会所完成、神楽や虎舞でオープン祝う〜生活応援センター併設、利便性向上 地域住民の融合支援

安全安心な地域づくりの拠点となる新しい「平田集会所」

安全安心な地域づくりの拠点となる新しい「平田集会所」

 

 震災復興で土地区画整理事業が導入された釜石市平田地区に、生活応援センターを併設した新しい集会所が完成。1日、地域住民や市の関係者約50人が出席し、現地で開所式が行われた。待望のコミュニティー拠点施設の完成に住民らは笑顔を広げ、今後のまちづくりへ意欲を高めた。

 

 野田武則市長、平田地域会議の前川輝夫議長(平田町内会長)があいさつ。前川議長は「行政手続きが地元でできるようになったのが何より。課題を克服しながら、みんなでより良い平田地域をつくっていきたい」と協力を呼び掛けた。各町内会長など出席者の代表9人がテープカットを行い、開所を祝った。平田神楽と平田虎舞は真新しい施設内で舞を披露。新集会所のスタートを華やかに彩った。

 

伝統の舞で平田集会所の完成を祝う「平田神楽」(

伝統の舞で平田集会所の完成を祝う「平田神楽」

 

 同集会所は、平田第6地割内の新たに整備された市道沿いの敷地(588平方メートル)に建設された。昨年8月に着工。鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積は329平方メートル。総事業費は1億5600万円。

 

 1階は生活応援センターの事務室、調理室、小会議室、2階に大会議室、和室、給湯室を配した。和室には郷土芸能の道具類を収納できるスペースも。1階には町内会用の倉庫も完備した。両階にトイレを設置。太陽光発電の設備も導入した。駐車場は建物入り口側に5台分を確保。隣り合う市消防団第3分団第3部屯所の駐車スペース(10台)も併用する。

 

 平田集会所は旧市立平田幼稚園の2階に併設されていたが、2015年の同園の移転新築に伴い解体された。08年に設置された平田地区生活応援センターは震災の津波で流失。センター業務は、旧釜石商業高グラウンドに整備された仮設団地内にプレハブの建物を設け、継続してきた。震災後、町内会や地域会議の活動は、同校体育館や仮設団地の談話室、災害公営住宅の集会所などを借りて実施。新施設の早期完成が待たれていた。

 

 独居老人の食事会を毎月開催する支え合いサロン「平田はまなす」の庄司嘉市代表(79)は「設備の整った集会所ができたことで、活動の充実も図られる。みんなで力を合わせ、楽しく暮らせるまちをつくっていければ」と期待を込めた。

 

 同センターは市職員と釜援隊員5人で運営。仮設では行っていなかった証明書発行や税金収納など市の出張所業務が可能となり、住民の利便性が向上した。

 

 千葉裕美子所長は「被災した地元住民が自宅再建で戻ってきているほか、災害公営住宅入居や上平田ニュータウンへの転入など他地域から移住する人も増えている。地域住民が融合できるよう支援していきたい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2018年4月4日発行 第678号より)

 

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さまざまな思いを胸に最後ののれんを掲げる菊池悠子さん

60年の歴史に幕、呑ん兵衛横丁「泣きたくなるよね」〜仮設店舗 はまゆり飲食店街、退去期限迎えるも移転先見つからず

さまざまな思いを胸に最後ののれんを掲げる菊池悠子さん

さまざまな思いを胸に最後ののれんを掲げる菊池悠子さん

 

 東日本大震災の被災飲食店が入居した釜石市鈴子町の仮設店舗「釜石はまゆり飲食店街」(18店)は、年度末の退去期限を迎え、3月31日で営業を終了した。同所で再起をかけ、本設営業に望みをつないできた「呑ん兵衛横丁」(6店)は移転先を見い出せず、看板を下ろすことに…。釜石製鉄所全盛時代に飲食業発展の礎を築き、60年の歴史を紡いできた名物横丁の閉店に、客からは「寂しい」「何とか続けられないものか」と惜しむ声が上がった。

 

 同横丁で55年にわたり居酒屋「お恵」を営んできた菊池悠子さん(79)。最後の営業を前に、長年支えてくれた客や震災後、多くの支援を寄せてくれた全国の人たちに「とにかく感謝、感謝だよね」と言い尽くせぬ思いを吐露。「メソメソしててもだめ。いつもの自分でいないと」と奮い立った。

 

 横丁の店主らは「本設移転するならみんな一緒に」と願い、同飲食店街の他店主らと集団再建の道を模索。昨年7月には市に対し、駅前商業ビル建設構想を提案し市有地の提供を要望したがかなわず、仮設営業の期限延長も認められなかった。

 

 “釜石の顔”と言われた横丁を閉じることに、「泣きたくなるよね」と菊池さん。やりきれない思いをにじませながら「やめるんじゃなく、休むことにする。多分、みんな気持ちは同じだろうから」と前を向いた。

 

 1957年ごろ、路地で営業していた店が集まり、大町の長屋に軒を連ねた同横丁。最大で36店が営業し、製鉄業で活気づくまちに憩いの場を提供してきた。2011年の震災時には26店が営業していたが、津波で建物は全壊。同年12月、鈴子町に整備された仮設店舗で15店が営業を再開した。市が大町に整備した本設の飲食店街への移転(3店)、自立再建、店主の死去などで最後に残ったのは6店。5店は本設再建へ意欲はあるものの、期限までに道筋をつけることができなかった。

 

 同飲食店街(48区画)にはオープン時、44店が入居。安くておいしい多様な店が集まり、市民だけでなく市外からの復興支援者、観光客にも人気だった。転勤で釜石を離れる常連客(39)は「いちげんさんでも温かく迎えてくれる。さまざまな人たちと交流でき、貴重な情報交換の場でもあった。また来たいと思っていたのに」と残念そう。

 

 店主らでつくる「釜石はまゆり飲食店会」(山崎健会長)は、14年ごろから本設再建に向けた調査を開始。復興住宅の配置や自宅再建の動向、津波や大雨による浸水状況などを踏まえ、鈴子町が適地として挙がった。釜石駅前のホテル建設計画、ラグビーワールドカップ釜石誘致、橋野鉄鉱山の世界遺産登録の動きも集客要素として期待された。

 

バーを営み、仮設飲食店街のまとめ役として尽力した山崎会長

バーを営み、仮設飲食店街のまとめ役として尽力した山崎会長

 

 「いろいろ考えると鈴子町が最適だったが、(構想が)実現できず非常に残念」と山崎会長(49)。釜石の飲食文化を発信してきた“呑ん兵衛横丁”を「やっぱり残したかった。横丁抜きにして釜石の飲食店再興は厳しいと思う。60年の老舗看板は何ものにも代えがたい」と今後を憂えた。

 

 山崎会長によると、18店のうち本設営業のめどが立っているのは3月30日現在、4店だけだという。

 

(復興釜石新聞 2018年4月4日発行 第678号より)

 

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芝の補強材移送作業

国内初導入、鵜住居復興スタジアム ハイブリッド芝生〜エアファイバー釜石へ、国際貿易港化が輸入後押し フランスから1350トン

芝の補強材移送作業

芝の補強材移送作業

 

 釜石市がラグビーワールドカップ(W杯)の試合会場として建設を進めている釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)で来月、補強型天然芝(ハイブリッド芝生)を使ったグラウンド整備が始まる。天然芝の補強材となる化学繊維「エアファイバー」が今月初めに釜石港に到着、26日にコンテナからの荷下ろし作業が行われた。

 

 市はグラウンド整備に関し、補強型天然芝の導入を昨年6月に決定した。人工繊維と天然コルク、砂を混ぜた特殊な床土を敷き、寒冷地の芝草種子を組み合わせたハイブリッド仕様で、土に繊維を混ぜてクッション性を高め、そこに芝の根を絡ませて生育を促す仕組み。導入にあたり試験栽培をしたところ、従来の芝生グラウンドに比べて芝の耐久性や衝撃吸収性、保水性などが高まった。建設費は高くなるが、10年間の維持管理費は軽減され、2倍の稼働率が見込まれるといったメリットも。床土改良型としては日本で初めての導入になるという。

 

人口繊維、天然コルク、砂を混ぜた「エアファイバー」

人口繊維、天然コルク、砂を混ぜた「エアファイバー」

 

 エアファイバーは、フランスの「ナチュラルグラス社」が開発。同スタジアムのメイングラウンドに使うため、約1350トンが5便に分けてフランスから輸入される。

 

 26日は、すでに荷揚げされていた114トン分がコンテナから運び出された。この日は第3便、長さ20フィート(約6メートル)のコンテナ21個分も到着した。

 

芝の種をまく補強材はコンテナで運ばれた

芝の種をまく補強材はコンテナで運ばれた

 

 グラウンドの整備は4月9日から始め、5月上旬までに芝の種まきをする予定。施工を担当する日本フィールドシステム東北支店の平舘優支店長は「芝床改良型のハイブリッド芝は国内初。世界レベルの選手が安全でクオリティーの高い試合ができるよう、しっかり整備したい。釜石の皆さんに愛されるグラウンドになってほしい」と話した。

 

 釜石港の国際貿易港化が急速に進展する中で、今回の輸入が実現した。市ラグビーワールドカップ2019推進室によると、釜石港まで運び込むことで輸送経費が軽減できたと強調。市では引き続き、国際コンテナ物流を通じた産業経済活動をけん引していきたい考えだ。

 

 スタジアムは7月下旬に完成する予定だ。

 

(復興釜石新聞 2018年3月31日発行 第677号より)

 

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スーパーが核店舗となった複合型商業施設の外観イメージ

鵜住居商業施設 建設へ前進、各店舗のスーパー内定〜まちなか再生の起爆剤に 年内にも着工 来年夏のオープン目指す

「まちの起爆剤に」と期待の声が上がった鵜住居再生計画策定委

「まちの起爆剤に」と期待の声が上がった鵜住居再生計画策定委

 

 第3回釜石市鵜住居地区まちなか再生計画策定委員会(佐々木憲一郎委員長)は27日、鵜住居町の長内集会所で開かれ、市が建設を計画する複合型商業施設の核店舗として盛岡市に本社があるスーパーの入居が内定したことが報告された。スーパーの売り場も当初の想定を大きく上回り、ほぼ2倍の広さとなる。このほかリフォームショップなど5店舗の入居も決まった。委員からは「間違いなく、この町の起爆剤になる」と期待の声が広がった。4月中にも正式に契約を交わし、年内に着工、来年夏のオープンを目指す。

 

 商業施設は鵜住居小・釜石東中に近い、国道45号沿いに建設される。建築面積は1489平方メートル。鮮魚、野菜、酒類などを販売するスーパー(964平方メートル)のほか、リフォームショップ、婦人衣料店、保険代理店、美容室、食堂の5店舗が入る。

 

スーパーが核店舗となった複合型商業施設の外観イメージ

スーパーが核店舗となった複合型商業施設の外観イメージ

 

 核店舗の誘致については当初、津波被災地区の住宅再建が思うように進まず、人が戻っていない状況などから厳しいと見込まれていた。自ら誘致に動いた佐々木委員長は「中途半端な規模では勝負にならない、という会社の熱意が地域の将来を見いだしてくれた。地権者も快諾してくれた」と感謝の思いを口にする。

 

 入居を決めた委員は「遠野に行こうか迷っていた。これでやっと踏み出せる」と前向き。「ここから人の流れができる。商業施設を側面から支えたい」という委員もあった。

 

 鉄骨造り平屋建ての商業施設は、釜石まちづくり会社が整備した上でテナントに貸し付け運営する。整備費は約3億9千万円を見込み、国の津波立地補助金を活用する。

 

 まちづくり会社の谷澤栄一事業部長は「ギリギリの収支が見込まれるが、みんなで支え、長く継続してほしい」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2018年3月31日発行 第677号より)

 

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