「おもてなしを支えたい」大会ボランティア、釜石に200人集結〜W杯成功へ思いを一つに


2019/02/25
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ #地域

ラグビーW杯成功へ思いを一つにした大会ボランティア

ラグビーW杯成功へ思いを一つにした大会ボランティア

 

 9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会のボランティア向けのオリエンテーションが16日、釜石市民ホールで開かれた。釜石で行われる2試合で観客の案内などに当たるボランティアが集結し、初顔合わせ。交流を深めながら、W杯の成功に向けて思いを一つにした。

 

 オリエンテーションはラグビーワールドカップ組織委員会が2月から3月にかけて全国12会場で開催しており、釜石は6カ所目。

 

 大会ボランティアには全国で約3万8千人が応募し、約1万3千人が採用された。釜石市では19歳から78歳までの約700人が来場者の案内や関係者の輸送補助などを担う。

 

 オリエンテーションには約200人が参加。釜石市ラグビーワールドカップ推進本部事務局の正木隆司総括部長は「みんなでスクラムを組み、一生に一度のW杯を成功に導こう」と呼び掛けた。

 

 組織委のスタッフはボランティアの心得として「笑顔が大事」「まずは自分が楽しむこと」などとアドバイス。前回W杯でボランティアが観客を案内する様子も映像で紹介された。最後に全員で拳を突き上げ、本番に向けて士気を高めた。

 

交流を深め、本番へ気持ちを高めるボランティアら

交流を深め、本番へ気持ちを高めるボランティアら

 

 釜石市大平町の市非常勤職員、山崎達美さん(69)は「みんなで熱い思いを語り合い、力を合わせて大会を成功させようと意気投合した」と高ぶる気持ちを表した。米軍三沢基地や1993年のアルペンスキー世界選手権盛岡雫石大会でボランティアを経験し、簡単な英会話もできる。関係者の輸送に当たるボランティアが少ないと聞き、運転手として大会を支えたいという。

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCでWTBなどとして10年間プレーした新日鉄住金釜石の菅野朋幸さん(34)は「現役時代は地域のみなさんに支えられた。今度はボランティアとして、その恩返しを」と思いを込める。

 

ストリートラグビーを体験するボランティア

ストリートラグビーを体験するボランティア

 

 この日は、イオンタウン釜石に設けられた専用フィールドでストリートラグビーの体験会も開かれ、オリエンテーションを終えたボランティアらも参加。盛岡市の会社員、高田昭子さん(49)も楕円(だえん)のボールを抱えて走り、「英語ができるので、世界中からやって来る人たちを心からもてなし、W杯の盛り上げにつなげたい」と息を弾ませた。

 

(復興釜石新聞 2019年2月20日発行 第767号より)

 

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