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職員がデザインしたアマビエ様はちょっぴりキュート♡「コロナにかからないように」と願いを込める利用者ら

“アマビエ様”でコロナよけ、甲子町の仙人の里〜収束へ心強い味方、利用のお年寄りが貼り絵で表現

職員がデザインしたアマビエ様はちょっぴりキュート♡「コロナにかからないように」と願いを込める利用者ら

職員がデザインしたアマビエ様はちょっぴりキュート♡「コロナにかからないように」と願いを込める利用者ら

 

 釜石市甲子町の社会福祉法人陽風会(本正美子理事長)仙人の里デイサービスセンター(利用者90人)に、新型コロナウイルス感染症早期収束へ心強い味方が登場した。疫病退散のご利益で注目を集める日本の妖怪「アマビエ」を、利用者と職員が貼り絵で再現。壁に飾られた〝アマビエ様〟は、長引く感染予防生活に潤いをもたらし、利用者らの健康を見守る。

 

 貼り絵が飾られたのは、テーブル席が並ぶスペースに面した壁。カラフルな色紙を切り貼りして作ったアマビエ様は、魚籃(ぎょらん)観音の釜石大観音にちなみ、鯛(タイ)を抱えた独自の姿。牛乳パックを再利用した赤い鳥居の中に安置し、ご利益感を高めた。鳥居を含めた大きさは畳1畳分ほど。両隣には花紙や折り紙で作ったアジサイの花を飾り付けた。

 

 同センターでは利用者と職員が協力し、年に4回、季節ごとに壁の装飾を変えている。今年の夏バージョンとして企画したのがアマビエ様。コロナ感染を恐れる利用者の声を聞いた職員が発案し、制作を呼び掛けた。作業は5月25日から開始。1日約20人が携わり、約1週間かけて仕上げた。日替わりで作業を分担した利用者は、どんな姿になるのか想像を膨らませながら制作。迫力満点の出来栄えに「守られている感じがする」と目を輝かせたという。

 

 アマビエは長い髪とくちばし、3本足が特徴の半人半魚の妖怪。1846(弘化3)年の瓦版で、肥後国(現熊本県)の海に現れ、「疫病が流行したら自分の姿を描き写して人々に見せよ」と告げて海中に消えたと伝えられている。

 

 約1年前から同センターに通う小川町の千田幸子さん(89)は「アマビエのことを職員さんから教えてもらい、みんなで力を合わせた。壁を飾ると明るい気持ちになる。この夏も元気に過ごせたら」と願った。

 

 同センターでは全国的なコロナ感染拡大後も、施設内の消毒や換気、手洗いを徹底しながらデイサービスを通常通り実施。地域の催しや市の健康教室などが中止される中、行き場を失った高齢者らの健康維持、心の安らぎに力を尽くしてきた。

 

 生活相談員の沖千代リーダーは「利用者さんの中にはスペイン風邪が流行した年に生まれ、101歳になる男性もいる。戦争や災害、疫病などさまざまなピンチを切り抜けてきたお年寄りの力はすごい。今回のコロナもみんなで乗り越えていければ」と話す。アマビエの壁装飾は8月まで行われる予定。

 

(復興釜石新聞 2020年6月13日発行 第890号より)

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ラグビーW杯開催が実現した釜石鵜住居復興スタジアム=昨年9月

釜石鵜住居復興スタジアム「世界トップ20」に〜震災乗り越えW杯開催を評価、英国ラグビー専門紙選出

ラグビーW杯開催が実現した釜石鵜住居復興スタジアム=昨年9月

ラグビーW杯開催が実現した釜石鵜住居復興スタジアム=昨年9月

 

 英国のラグビー専門紙「The RUGBY Paper(ラグビーペーパー)」は、世界最高のラグビースタジアムトップ20に、昨年のラグビーワールドカップ(W杯)の会場となった釜石鵜住居復興スタジアムを選出した。

 

 5月18日にインターネットで配信した紙面で、「ファンが最も楽しめる世界トップ20のラグビースタジアム」を紹介。鵜住居スタジアムは日本で唯一選ばれた。アジアでは香港スタジアム(15番)も選出された。

 

 この記事では「新日鉄ラグビー部の本拠地である釜石は、過去に自然災害(2011年の地震)に見舞われたが、それを乗り越え、小さなスタジアムを建設し、ラグビーW杯2019開催都市の使命を果たした。そこはウルグアイがフィジーに劇的な勝利を飾るという歴史的出来事が起きた舞台となった」としている。

 

 同紙はラグビー発祥の地の英国などで週1回発行される著名な専門紙。市は「釜石鵜住居復興スタジアムの広く効果的な発信につながる」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2020年6月13日発行 第890号より)

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色鮮やかに咲き誇るバラなどが楽しめる「陽子ガーデン」

100種のバラ競演〜甲子町洞泉、陽子ガーデン

色鮮やかに咲き誇るバラなどが楽しめる「陽子ガーデン」

色鮮やかに咲き誇るバラなどが楽しめる「陽子ガーデン」

 

 釜石市甲子町洞泉の菊池秀明さん(72)、陽子さん(73)夫妻は、10年以上前から手掛けている自宅の庭を一般公開している。季節の花や緑を楽しみ、癒やしの時間を共有したいと東日本大震災後に始め5年目。「陽子ガーデン」と名付けた庭に今年も市内外から多くの人が訪れている。10日まで。

 

 夫婦でこつこつ手作りした庭は、約1900平方メートルの広さになる。今回の開放に合わせ約100平方メートル拡張し、バラは約100種類が並ぶ。ヒペリカム、ゲンペイコギクなど草花の競演も見所。庭を一望できる「見晴らし台」も設け、高台からサツキやさまざまな色の庭石などの景色を楽しめる。

 

 陽子さんは「きれいに咲き誇る姿を思い描いて毎年試行錯誤。花それぞれの個性を楽しみ、喜んでもらえたらうれしい」と目を細める。

 

 秀明さんは「大変な作業もあるが、見に来てくれる方の存在が庭造りの励みになる」と話す。いまだ残る新型コロナウイルスの影響。花との触れ合いや屋外活動で心身ともにリフレッシュさせ、「明日の力、生きがいにつながれば」と願っている。

 

 午前9時から午後4時まで。きょう6日にはMiA&リアスバンドによるミニコンサート、あす7日は水晶でできた楽器クリスタルボウルの演奏会を予定する。各日とも午前11時から。問い合わせは菊池さん(電話0193・27・2141)へ。

 

(復興釜石新聞 2020年6月6日発行 第889号より)

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広報かまいし2020年6月15日号(No.1738)

広報かまいし2020年6月15日号(No.1738)

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広報かまいし2020年6月15日号(No.1738)

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【P1】表紙
【P2-5】
・新型コロナウイルス感染症対策に関する情報
・防災情報(避難所での感染予防対策、防災無線について)
【P6-7】
・こどもはぐくみ通信
【P8-11】
・まちの話題
【P12-13】
・市民のひろば
・まちのお知らせ
【P14-15】
・保健案内板
【P16】
・釜石の歴史よもやま話3 釜石の鉄学編(2)

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「バケツ稲づくり」を楽しみにする子どもら

酒造り体験塾“コロナ禍”で様変わり〜バケツに田植え、浜千鳥が苗配布

「バケツ稲づくり」を楽しみにする子どもら

「バケツ稲づくり」を楽しみにする子どもら

 

 釜石市小川町の酒造会社、浜千鳥(新里進社長)が行う酒造り体験塾が始まった。例年、第1弾は原料となる酒米の田植えを行うが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から代替企画を用意。バケツに植えた稲を自宅で育て、成長過程を楽しんでもらうことになり、5月31日、大槌町で申込者への苗の配布が行われた。

 

 同社が使う酒米「吟ぎんが」を栽培し、体験塾の田植え、稲刈り会場も提供する佐々木重吾さん(63)が、苗を受け取りに来た人たちに〝バケツ稲〟の育て方を説明。水の管理など丈夫に育てるポイントを教えた。

 

 必須作業は7月に入ってから行う「中干し」という作業。本数が増えた稲の根に十分な酸素を供給するため、一時的に水を抜いて土の表面を乾かすもので、これにより稲が丈夫に育つという。「ずっと水をはったままだと葉の色が黄ばんでくる。これは根が酸欠状態を起こしている証拠」と佐々木さん。

 

 訪れた人たちは持参したバケツに土と肥料を分けてもらい、苗とともに持ち帰った。中には田植え参加の常連、ボーイスカウト釜石第2団の隊員の姿も。同団の佐野陸登君(双葉小5年)は「田植えができないのはちょっと悲しいけど、自分で稲を育てるのは初めてなので、頑張って大事に育てたい」と思いを込めた。

 

 バケツ稲は9~10月に予定する稲刈り体験会に持ち寄り、田んぼの稲とともに収穫する。佐々木さんは「今回は稲が育つ様子をすぐそばで観察できる。茎は3、4本から50本以上に増える。秋にはコロナが収束して、みんなで刈り取りができれば」と願った。佐々木さんが会長を務める大槌酒米研究会(9人)は今年、同社に提供する吟ぎんがを約20ヘクタール(昨年並み)作付けした。

 

 同体験塾は今年で23年目。震災の年も中止することなく続けられてきた。「今年も何らかの形で最初から関わってもらいたいと思って。皆さんから稲の成長過程の写真を送ってもらい、情報交換しながらSNSなどでも発信していければ」と新里社長。

 

 同体験塾の田植えには例年約100人が参加している。今回はコロナ感染防止策として対象を県内在住者に限定、人数も制限した。この日は子どもから大人まで計42人が苗を持ち帰った。

 

(復興釜石新聞 2020年6月6日発行 第889号より)

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山の王者「クマ」パチリ〜観光ガイドの三浦さん、橋野町で

山の王者「クマ」パチリ〜観光ガイドの三浦さん、橋野町で

ツキノワグマの写真を撮影した三浦勉さん

ツキノワグマの写真を撮影した三浦勉さん

 

 豊かな自然が残る釜石市橋野町で長年、動植物の写真を撮り続けている野田町の三浦勉さん(68)は、県道釜石遠野線近くの山際でツキノワグマの撮影に成功した。橋野町青ノ木出身で山歩きが趣味という三浦さんは、これまでにもクマの写真を何度か撮っているが、「今まで見た中でも特別大きい」と、山の王者の貫録に驚きと感動を口にする。

 

 撮影したのは17日午前8時ごろ。釜石観光ガイドを務める三浦さんは、車で世界遺産「橋野鉄鉱山」に向かう途中、何げなく目をやった進行方向右手の山に〝黒いもの〟を発見。車を停めて、愛用の一眼レフカメラを手にその姿を追った。

 

 撮影場所は、橋野町早栃の八千代橋から約200メートル下った県道沿いの民家の裏山。車から40メートルほど歩くと、元畑地で今は雑草地となっている所に成獣のクマ1頭がいた。「体長は約1メートル30センチ。雌雄は分からないが、7、8歳ぐらいではないか」と推測する。

 

辺りを見回しながら、山の斜面を登っていくツキノワグマ=三浦さん撮影

辺りを見回しながら、山の斜面を登っていくツキノワグマ=三浦さん撮影

 

 クマは地面に鼻をつけながら歩き、餌を探している感じだったという。三浦さんは夢中でシャッターを切り、16枚を撮影。その間約1分半。クマまでの距離は最も近くて10メートルほどで、途中、クマは三浦さんに気づき、何回か視線を向けたが、威嚇する様子はなく山中に姿を消した。

 

 撮影できた写真の中には〝カメラ目線〟の貴重なショットも。耳の形、目鼻立ち、ツキノワグマの特徴である胸元の三日月型の白い毛がくっきりと写し出され、拡大すると野性味あふれる毛並みも見ることができる。

 

 三浦さんは過去に、橋野の山々で30回近くクマに遭遇。写真に収めたのはこれで8回目で、今年に入ってからは初めて。「冬眠明けの割には体格が良くてびっくり。クマは木の実などを食べるが、春から夏はシドケや山イチゴも好んで食べているようだ」と三浦さん。自身の経験から「(クマには)朝夕、もしくは曇り空の暖かい時に出会いやすい」とも。クマが冬眠で寝床を作ったと見られる場所も見たことがあるという。

 

(復興釜石新聞 2020年5月30日発行 第888号より)

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子ども用のマスクを手作りする末永さん一家

助け合いの精神で、家族ぐるみでマスク作り〜ボーイスカウトの「ちかい」体現、2千枚を学校に

子ども用のマスクを手作りする末永さん一家

子ども用のマスクを手作りする末永さん一家

 

 新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが不足する中、釜石市野田町の末永正志さん(70)一家は、布製のマスクを手作りし、子どもたちに贈る取り組みをしている。「みんなが困っている時に役に立てられたら」「材料が無くて作れない家庭のために」と、家族4人で3月下旬に製作を開始。これまでに作り上げた数は2千枚を超える。

 

 元市職員の末永さんは現在、妻啓子さん(70)、長女久美子さん(44)、次男和磨さん(41)と暮らしている。ボーイスカウト(BS)岩手連盟釜石第2団の団委員長としても活動している。

 

 県内では感染者が出ていないことから、4月に学校の新学期がスタート。活動を自粛しているBS団員の母親らから「学校からマスク着用を伝えられたが、手に入らない。子ども用のマスクも少ない」と聞いたことが、マスクづくりのきっかけとなった。

 

 BSの「ちかい」にある「いつも他の人を助けます」を体現する取り組みだと感じた末永さん。当初は団員約60人分を作って終える考えだった。

 

 そんな中、啓子さんの元に静岡県在住の知人、中野富士恵さん(釜石出身)から着物の端切れなどが届いた。布が豊富に手に入ったことから、市内の小学校に贈ることを一家で決めた。

 

 サイズは大中小の3種類で、試行錯誤して型紙を作った。色はピンクや黄など豊富で、柄は動植物や水玉など多様。手に入りにくい材料もあり、裏地に使うガーゼはシーツや布団カバー、耳に掛けるゴムひもは水切りネットを購入し代用した。

 

 布を切るのは末永さん、ゴムを切るのが和磨さん、袋詰めは久美子さん。啓子さんは朝から晩までミシンを操って縫った。BSに所属する大学生2人とその家族も一部作業に協力した。

 

 啓子さんは「助け合いの精神で協力してくれたみんなのおかげ」と感謝する。

 

 4月中旬の釜石小を皮切りに、1カ月かけて市内9小学校全てに届けた。その数は1560枚。幼児向けにも作り、17日までに3つの保育施設に計200枚を贈った。

 

 この取り組みのエネルギーになったものが、もう一つある。東日本大震災で被災し、多くの支援を受けたことだ。

 

 末永さん一家は只越町の自宅が全壊し、震災のあった2011年秋に現在の住宅に移った。今回活躍するミシンも知人からの支援。「お世話になった恩返しがエネルギー源」と家族全員でうなずく。

 

 そして、家族の絆を深める機会にも。久美子さんは「マスク作りをきっかけに一体感が生まれた。家族で力を合わせたことが、誰かを喜ばせることにつながり、うれしい」と目を細める。

 

 4月下旬、唐丹小からマスクを着けた児童の写真が添えられたお礼のメッセージが届いた。子どもたちの笑顔を思い描きながら手を動かす和磨さん。「マスクもファッションとして楽しむ時代だから」と満足げだった。

 

 コロナに負けるな―。そんな願いを込めた末永さん。子どもたちが安全に暮らすことのできる環境が戻るまで、もう少し取り組みを続ける考えだ。

 

(復興釜石新聞 2020年5月30日発行 第888号より)

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宿自慢の景色のいい客室で再開への思いを語るおかみの岩崎さん

“コロナ休業”から決意の再開〜経済活動しながら命を守る、鵜住居町根浜の宝来館

宿自慢の景色のいい客室で再開への思いを語るおかみの岩崎さん

宿自慢の景色のいい客室で再開への思いを語るおかみの岩崎さん

 

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため自主的に休業していた釜石市鵜住居町根浜の旅館「宝来館」が、国の緊急事態宣言本県対象解除を受け、23日から営業を再開した。当面は一日の宿泊予約数を制限。会食も人数を制限し受け入れる。館内の衛生強化、3密回避、従業員の体調管理など感染防止策を徹底し、「安全安心」な滞在に努める。

 

 同館は、国の緊急事態宣言が4月16日、全国に拡大されたのを受け、翌17日からの休業を決定。以降の宿泊予約を断る苦渋の決断をした。関東・関西圏からの客が多く、感染リスクを避けられないこと、本県の感染者0(ゼロ)を維持したいとの強い思いから決めた。

 

 5月14日、本県を含む39県の宣言解除が発表され、営業再開を決意。週末と重なった23、24日は、同館を応援したいと県内陸部から訪れた計4組が宿泊。24日は市内の日帰り会食客2組も迎えた。

 

 おかみの岩崎昭子さん(63)は「みんなで協力し、お客さまを迎えられるのがうれしい。宿はやはりお客さまがないと、建物に命が吹き込まれない感じがしてね」と喜びをかみしめた。

 

営業を再開した「浜辺の料理宿宝来館」

営業を再開した「浜辺の料理宿宝来館」

 

 再開にあたっては、客と従業員の安全確保を第一に細かなマニュアルを定めた。3密回避のため、当面は一日の宿泊を6室に制限(全客室数19)。夕食は宿泊する客室(3、4階)とは別の客室(2階)で個別提供する。客と従業員の接触を減らすため、料理の出し方を工夫し、飲み物はあらかじめ部屋の冷蔵庫に備えておく。朝食はビュッフェ形式をやめ、テーブルの間隔を2メートル以上空けた。

 

 客にはチェックイン時の検温、館内各所でのアルコール消毒に協力してもらう。従業員は出勤前の検温と記録を義務化。全ての業務時にマスクを着用する。館内はアルコールなどを用いた除菌清掃を念入りに行う。

 

 同館では新型コロナの影響で、2月ごろから宿泊予約のキャンセルが出始め、3~4月にかけての歓送迎会、各種会食も軒並み中止に。全国的な感染拡大が進む中、「お客さまも判断しかねていた。私たちのほうから(休業を)決断すべきと思った」と岩崎さん。4月時点で6月までの予約キャンセルは1900人分に上り、損失は約2200万円(昨年比9割減)。

 

 三陸鉄道の台風災害からの全線復旧で観光振興への期待が高まっていた矢先のコロナ禍。市内の主要イベント中止の発表も相次ぎ、厳しい経営環境が予想されるが、岩崎さんは「この危機をどう生き抜くか。地域の飲食店との連携など民間で人を呼び込む工夫も必要。経済活動をしながら人の命を守る新たな形を模索し、挑戦し続けていきたい」と今後を見据える。

 

(復興釜石新聞 2020年5月30日発行 第888号より)

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釜石出身学生に「応援ふるさと便」〜地場産品をセット宅配、地元業者の支援策にも

釜石出身学生に「応援ふるさと便」〜地場産品をセット宅配、地元業者の支援策にも

釜石出身の学生に無料で送られる「応援ふるさと便」の地場産品

釜石出身の学生に無料で送られる「応援ふるさと便」の地場産品

 

 新型コロナウイルス感染症の拡大により「巣ごもり生活」を強いられている釜石市出身の一人暮らしの学生を支援しようと、市は6月から、地元産の食材詰め合わせなど特産品セットを無料で送る「学生応援ふるさと便」を始める。郷里を離れて不安な日々を送る地元出身者を励まし、市内の事業者も支援する取り組みだ。

 

 市内の事業者が販売するインスタントの釜石ラーメン、お菓子、ミネラルウオーター、缶詰、三陸産のさんまの干物など水産加工品を市が購入し、1万円相当の地場産品セットとして送る。

 

 市外で生活する大学、短大、専門学校生のほか、市内にキャンパスがある岩手大水産システム学コースの学生も対象。約620人への宅配を見込む。アルバイトや仕送りの減少で生活が困窮する学生を励ますとともに、販路を失い苦境に陥っている地元業者を支援する。

 

 野田武則市長は「アルバイトができず、生活に困っている学生が多いと聞く。ふるさとから少しでも手を差し伸べたい」と思いを寄せる。

 

 かまいしDMCのホームページにサイトを立ち上げ、学生の保護者や本人が自己申告する形で申し込みを受け付ける。アンケートも同封し、第2、3弾の支援の参考にする。

 

(復興釜石新聞 2020年5月30日発行 第888号より)

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広報かまいし2020年6月1日号(No.1737)

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【P1-5】
・新型コロナウイルス関連記事
・住宅に関する助成のお知らせ
【P6-7】
・まちのお知らせ
【P8】
・地域おこし協力隊、教育魅力化コーディネーターの着任について
・各種啓発週間のお知らせ

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市内事業者の商品詰め合わせ

釜石出身の学生へ、市内事業者の商品詰め合わせを送ります

市内事業者の商品詰め合わせ

内容のイメージ

 

新型コロナウィルス感染症対策学生支援事業として、釜石市出身の学生に対し、「かまいし学生エール便」として、市内事業者の商品詰め合わせ(10,000円相当)をお送りします。
 
釜石市は、学生のみなさんが有意義な学生生活を送れるよう、応援しています!
※本事業は(株)かまいしDMCに委託しています。

 

対象者

①釜石市出身の学生(大学、大学院、短大、専門学校、高専、予備校等)
※住民票を移した方、移していない方、どちらでも対象です。
②岩手大学釜石キャンパスに通う学生
 
〇お問い合わせ例
・実家は釜石だが、住民票を移して自分が世帯主。 
⇒ 対象です。
・実家は釜石。今学生だがひとり暮らしではない(寮、下宿)。
⇒ 対象です。
・実家は釜石だが、市外の高校を卒業した。
⇒ 対象です。
・市外の実家から釜石市内の高校に通った。
⇒ 申し訳ありませんが対象外です。
・実家は釜石で、岩手県内の大学に通っている。
⇒ 対象です。
・オンライン授業のため釜石の実家にいて、戻る時期未定。
⇒ 受付期間内に戻らない場合は、実家の住所で申し込んでください。

受付期間

令和2年6月1日(月)から7月31日(金)
申込を確認し、随時発送いたします。

申込み方法(申込フォーム)

上記期間内に申込フォームから、学生本人がお申込みください。(かまいしDMCのホームページ内)
※住所欄=配送先です。

学生のみなさんへお願い

①本件をまわりの釜石出身の学生の方へお知らせください!
②「かまいし学生エール便」は無料ですが、必ず同封されているアンケートにご回答をお願いします。
 
(元記事更新日 2020年06月01日)

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第1回“うのスタフォトコンテスト”を開催します

第1回“うのスタフォトコンテスト”を開催します

第1回“うのスタフォトコンテスト”を開催

 

Facebookから応募するフォトコンテストを開催致します!
グランプリには非売品の限定”釜石ラグビー”ボールをプレゼント!

 

フォトコンテスト概要

釜石市スポーツ推進課では、皆様がお持ちの 〜釜石にはラグビーの力がある〜 をイメージできるスタジアムのとっておきの写真を募集します!グランプリには、非売品の限定”釜石ラグビー”ボールとタオルをプレゼント!準グランプリには、”釜石ラグビー”ミニボールとタオルをプレゼントします!

応募期間

2020年5月25日(月)から2020年6月7日(日)まで

応募資格

Facebookを利用している個人の方どなたでも応募頂けます。

写真のテーマ

〜釜石にはラグビーの力がある〜

表彰

グランプリの方(1名様)
準グランプリの方(2名様)

応募方法

1、Facebookの公式アカウント (@kamaishistadium)をフォロー(ページに「いいね!」)
2、「#うのスタフォトコンテスト」を付けて写真を投稿。

応募写真について

1、スマートフォン、タブレット、カメラなど、どの写真機材で撮った写真でもご応募可能です。
2、非公開アカウント及び、公式アカウントをフォローしていない場合は選考の対象外となりますのでご注意下さい。

審査方法

応募期間内の投稿のみ主催者が、厳正な審査を行います。

結果発表

2020年6月15日(月)に公式アカウントにて発表予定
受賞した方にはダイレクトメッセージで個別にご連絡をさせて頂きます

主催

釜石市スポーツ推進課

注意事項

1、当落についてのお問い合わせは受付しておりません。
2、本コンテストの投票画像を公式ホームページやFacebook・Twitter・Instagramにて使用する場合がございます。
3、グランプリ・準グランプリの方の名前と写真を公表させて頂きます。
 
皆様からのたくさんのご応募をお待ちしております!
なお、詳細につきましては、こちらの 釜石鵜住居復興スタジアム公式アカウント をご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ
文化スポーツ部 スポーツ推進課 ラグビーのまち推進係
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