洞関町内会創立40周年、住みよい町づくり あらためて誓い合う〜転入者急増、地域の風景様変わり


2019/12/27
復興釜石新聞アーカイブ #地域

洞関町内会の40周年を祝った住民ら

洞関町内会の40周年を祝った住民ら

 

 釜石市甲子町洞泉、関沢の住民らで組織する洞関町内会(菊池秀明会長、320会員)が創立40周年を迎え、15日、洞関地区コミュニティ消防センターで記念式典を開いた。約40人が出席。町内会の功労者らを表彰し、今後の町内会活動の充実、発展を誓い合った。

 

 物故者に黙とうをささげ開会。菊池会長は、新仙人峠道路の開通や東日本大震災後の人口増など40年の地域の変化を振り返り、「転入した新会員が町内会に溶け込めるよう取り組みを続けている。生活環境の整備、高齢化や自然災害の対策などを進め、住みよい町内会づくりにまい進したい」とあいさつした。

 

 功労者表彰では、企業会員として会の発展に貢献してきた五菱工業(千葉護社長)を特別表彰。副会長や会計、監事として長年、町内会活動を支えてきた佐々木貞友さん、佐々木緋紗子さんを表彰し、労をねぎらった。

 

 来賓として出席した野田武則市長は「この地域は(合併前の)甲子村でも中心的役割を担っていた。誇りを持って地域づくりに取り組んでほしい」と祝辞。長年にわたる地域活動の功績をたたえる感謝状を町内会に贈った。

 

野田武則市長から感謝状を受け取った菊池秀明会長(左)

野田武則市長から感謝状を受け取った菊池秀明会長(左)

 

 同町内会は1980年に設立(195会員)。10周年以降、新仙人峠道路建設に伴う用地買収や移転が始まり、地域の風景は大幅に様変わりした。97年には待望のコミュニティ消防センターが落成。地域活動の拠点施設として活用されている。

 

 2011年の東日本大震災では、持ち寄った食材で被災者のために炊き出しを実施。震災後は休耕田や空き地に宅地が造成され、転入者が急増した。町内会は震災前から80増の320会員に拡大。班編成も見直した。今年3月には東北横断道路釜石秋田線が開通し、釜石の西の玄関口としての役割も期待される。

 

 50周年に向け、「生活雑排水処理や未舗装、狭い道路の改良、希薄化した地域コミュニティー再生も課題。住民の協力を得て一つ一つ解決していければ」と菊池会長。

 

(復興釜石新聞 2019年12月18日発行 第851号より)

 

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