タグ別アーカイブ: 地域

3カ月ぶりに運行を再開した三陸鉄道=16日午前11時43分、陸中山田駅

台風被災の三陸鉄道(陸中山田―津軽石)運行再開〜釜石までの全線復旧は3月20日に

3カ月ぶりに運行を再開した三陸鉄道=16日午前11時43分、陸中山田駅

3カ月ぶりに運行を再開した三陸鉄道=16日午前11時43分、陸中山田駅

 

 昨年10月の台風19号災害で大きな被害を受けた三陸鉄道は16日、陸中山田―津軽石(17・3キロ)で3カ月ぶりに運行を再開した。陸中山田駅ではセレモニーが行われ、待ちに待った運行再開を喜び地域が一つになった。一時は全線の約7割が不通となったが、同区間の復旧で不通区間は約4割となる。引き続き釜石―陸中山田(28・9キロ)などの復旧を進め、3月20日の全線再開を目指す。

 

 陸中山田―津軽石間で行われていた復旧作業は今月11日に終了し、15日には運行再開に向けて試運転が行われた。

 

 16日、陸中山田駅には午前11時43分着の列車に地元住民ら約200人が集まり、待望の運行再開を祝った。地元の4つの幼稚園や保育園から90人余りの園児が手作りの小旗を振り、「まってたよー」「おかえりなさーい」と歓声を上げ、列車を迎えた。地元商工会の人たちは大漁旗を振って運行再開を喜んだ。

 

「これからも よろしくね」と手製の横断幕で歓迎する地元の幼稚園・保育園児ら

「これからも よろしくね」と手製の横断幕で歓迎する地元の幼稚園・保育園児ら

 

 特産のカキ汁約100食を振る舞った三陸やまだ漁協女性部大浦地区部長の阿部秋子さん(62)は「人との交流が地域を活性化させる。ぜひ三鉄に乗って山田に来てほしい」と願った。

 

 三陸鉄道の中村一郎社長は「大歓迎していただいている姿を見て、地域のみなさんの期待を感じた。引き続き、しっかりと頑張っていきたい。新たなスタートを切る気持ちで全線運行再開を迎えたい」と決意を新たにした。

 

 三陸鉄道リアス線(163キロ)は計77カ所で土砂流入や路盤消失などの被害があり、一時は全区間のうち約7割が不通となった。今回の区間復旧で、約6割が運行可能となった。2月上旬に田野畑―普代(9・3キロ)、3月20日までに釜石―陸中山田、普代―久慈(26・1キロ)を再開させる方針で復旧に取り組む。

 

 3月22日には、宮古―釜石間で東京五輪の聖火を運ぶ「復興の火」のイベントも予定されている。

 

(復興釜石新聞 2020年1月18日発行 第859号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

高校時代の恩師のビデオメッセージに思わず顔をほころばせる新成人

感謝の思いを胸に 復興への貢献誓う〜釜石市成人式に257人出席、新時代「令和」に羽ばたく

高校時代の恩師のビデオメッセージに思わず顔をほころばせる新成人

高校時代の恩師のビデオメッセージに思わず顔をほころばせる新成人

 

 成人の日の13日を前に、釜石市では12日、市と市教委が主催する「成人のつどい」が釜石市民ホールTETTOで開かれた。小学校5年から6年に上がろうとしていた時期に東日本大震災を経験した、今年の新成人。家族や地域の住民に支えられて晴れの日を迎えた感謝の思いを胸に、復興から新たなまちづくりへと向かう古里釜石の力になろうと、それぞれの道での精進を誓った。

 

 今年の新成人は1999年4月2日から2000年4月1日までに生まれた人たち。式典には市内在住者を中心に男性131人、女性126人の計257人が出席。市内の水産加工場で技能実習生として働く12人のベトナム人女性も加わった。

 

 司会進行は、釜石東中出身で花巻東高から武蔵大に進んだ浦島春樹さん(20)=埼玉県在住=が担当。「感謝の気持ちと新たな決意を込め、式典を盛り上げよう」と呼び掛けた。

 

 震災の犠牲者に黙とうをささげて開式。野田武則市長は「まちが崩壊し、多くの市民が犠牲となった震災の教訓を忘れてはいけない」と戒めた上で、「幾多の困難を乗り越えてきた釜石人としての誇りを持ってほしい」と強調。昨年のラグビーワールドカップ(W杯)を「ワンチームのラグビー精神と復興まちづくりは同じと気付かされた」と振り返り、「知恵と力で新しいまちづくりに貢献していただきたい」と呼び掛けた。

 

 新成人を代表して抱負を述べた和野内遥さん(20)=東京都在住=は釜石中出身で盛岡一高から工学院大学に進んだ。高校時代に「世界津波の日高校生サミット」に参加した体験などに触れながら、「釜石がさらに活気のある素晴らしいまちになるよう頑張ります」と決意を述べた。

 

 新成人の有志18人が郷土芸能の「虎舞」を披露。釜石高音楽部の4人がリードし、「釜石市民歌」を斉唱した。

 

 式典が行われたホールAの外では、釜石市民吹奏楽団がブラスバンドの演奏で盛り上げ。釜石茶道協会は来場者にお茶を提供し、新成人の門出を祝った。会場には金屏風も用意され、晴れ着に身を包んだ新成人らが仲間と共に次々と記念撮影。あちこちで再会を喜び合う笑顔の花が咲いた。

 

二十歳の門出 トライで祝福

 

晴れ着姿で楕円のボールを抱え、夢や希望に向かって突進する新成人

晴れ着姿で楕円のボールを抱え、夢や希望に向かって突進する新成人

 

 釜石市成人のつどいの関連イベントとして12日、式典会場に隣接するイオンタウン釜石で「ストリートラグビー」の体験会が開かれた。晴れ着姿の女性も楕円(だえん)のボールを抱え、夢に向かってひたすら突進。サポートするスタッフらが「ナイストライ!」と二十歳の門出を祝福した。

 

 体験会は、釜石市ラグビーワールドカップ2019推進本部が昨年の成人のつどいに続いて企画。式典を終えた新成人が晴れ着姿のまま専用フィールドに足を運び、次々とトライした。

 

 甲子町出身で東北工業大(仙台市)2年の菊地伶奈さん(20)は中学時代の友人と仲良く挑戦。去年のラグビーワールドカップ(W杯)では残念ながら、釜石での試合を観戦することはできなかったが、「釜石に訪れた多くの人をテレビで見て驚いた。W杯をきっかけに、にぎわいのあるまちになってほしい」との願いを込め、フィールドを駆け抜けた。

 

(復興釜石新聞 2020年1月15日発行 第858号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

思い思いに猫との触れ合いを楽しむ姿が見られる店内

猫と触れ合い「里親」探し、新たな飼い主との出会いの場に〜「保護猫アンドゥ」大渡町にオープン、運営ボランティア約30人登録

思い思いに猫との触れ合いを楽しむ姿が見られる店内

思い思いに猫との触れ合いを楽しむ姿が見られる店内

 

 行き場のない猫たちが新たな居場所を探す場、新たな飼い主との出会いの場に―。釜石市大渡町に「ふれあいと譲渡の猫家(にゃんち) 保護猫アンドゥ」の新店舗がオープンし、愛らしい猫たちが訪れる人たちに癒やしの時間を提供している。譲渡活動を主とし、保健所に引き取られた猫などとの触れ合いを楽しんでもらいながら「里親」探しを目的にしているのが特徴。責任者として同施設を運営する鈴子真佐美さん(55)は「なぜ保護猫がいるのか、施設が必要かを考えるきっかけにしてほしい」と願う。

 

 アンドゥは2018年9月に大渡町の大渡橋たもとの賃貸物件を利用し、県沿岸初の保護猫施設としてプレオープン。譲渡活動のほか、▽諸事情で飼うことが難しい人や猫好きな人と、里親との縁を待つ猫たちが触れ合える場▽運営に携わるボランティアの交流の場▽動物愛護の取り組みの発信―にも取り組んできた。

 

 もともと自宅そばでの施設運営を視野に入れていた鈴子さん。夫が町内で経営していた整骨院をたたみ、隣の私有地に一戸建て店舗を新築して活動を応援してくれたこともあり、昨年12月に新店舗に移り、グランドオープンした。

 

 新店舗は建物の2階(延べ約80平方メートル)を利用。猫と触れ合えるスペースには木材を組み合わせた遊具を設けた。人慣れしていない猫を保護するバックヤード、キッチンも備えた。

 

建物の2階フロアを利用してオープンした「保護猫 アンドゥ」

建物の2階フロアを利用してオープンした「保護猫 アンドゥ」

 

 1月のある日、店内では猫じゃらしのおもちゃを持った客が猫と遊ぶ。猫たちは皆、好奇心が旺盛で、座っている客の背中や脚にすり寄ったり、ひざの上に乗っかかったり。その愛くるしさに女性客らは「何時間でも居たい」と顔をほころばせる。

 

 現在、店舗にいる猫は30匹。釜石保健所から預かったり、個人的に引き取っている。運営ボランティアとして約30人が登録しており、掃除など日々の活動をサポート。鈴子さんは「保健所が引き取った猫の世話も行うという行政と連携した取り組みが画期的。実質殺処分ゼロにつながっている」と強調する。

 

 自宅で保護活動をしていた鈴子さんが3年ほど前に初めて世話した2匹の子猫が「アン」と「ドゥ」。18年に譲渡型保護猫施設を始める際、初心を忘れないようにと店名にした。

 

 それから1年3カ月の昨年12月現在で68匹が新しい家族の一員に。施設を利用し多様な個性を持った猫たちと触れ合って猫との生活の疑似体験をしてもらい、猫の性格を理解した上で里子に迎えてもらいたいとの思いが実りにつながっている。

 

 鈴子さんは「猫と触れ合い、のんびり過ごしてほしい。ここにいる猫の健康を守り、全員を送り出すことが目標」と目を細めた。

 

 営業は午前11時から午後4時(土日・祝日は同5時)で、水・木曜定休。入場料はフリータイムが1千円(中学生以下は500円)、30分が500円(同300円)。中学生以下だけでは入場できない。駐車場あり。

 

 問い合わせは鈴子さん(電話090・7525・0388)へ。

 

(復興釜石新聞 2020年1月11日発行 第857号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

小佐野保育園児は路線バスで参拝し、原副分団長の介添えで餅つきを楽しんだ

復興願い「どんと祭」、寒気の中で松明け行事〜燃える火囲み住民交流

大渡町で正月の風物詩

 

多くの市民の願いを集め、焚き上げの炎が穏やかにたなびいた

多くの市民の願いを集め、焚き上げの炎が穏やかにたなびいた

 

 松明けの7日、釜石市内の各地で正月飾りを焚(た)き上げる「どんと祭」が行われた。6日は1年で最も寒さが厳しくなる時期の到来を告げる「小寒」だった。7日は朝から冷え込んだものの天気は晴れて風も弱く、絶好の“焚き上げ日和”となった。集まった人たちは立ち上る炎に手を合わせ、新しい年の多幸や平穏を祈った。

 

八雲神社 かわいい園児が餅つき

 

小佐野保育園児は路線バスで参拝し、原副分団長の介添えで餅つきを楽しんだ

小佐野保育園児は路線バスで参拝し、原副分団長の介添えで餅つきを楽しんだ

 

松倉町内会 安全を祈る

 

伝統行事は、手慣れた役員が松飾りの分別をして順調に

伝統行事は、手慣れた役員が松飾りの分別をして順調に

 

(復興釜石新聞 2020年1月11日発行 第857号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

広報かまいし2020年1月15日号(No.1728)

広報かまいし2020年1月15日号(No.1728)

広報かまいし2020年1月15日号(No.1728)

 

広報かまいし2020年1月15日号(No.1728)

広報かまいし2020年1月15日号(No.1728)

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 3,012 KB
ダウンロード


 

【P1】表紙
【P2-3】会計年度任用職員の募集
【P4-5】税の申告について
【P6-7】危機対応研究センター事業/ごみ減量にトライなど
【P8-11】すこやかアイドル/コンサートの案内/インフォメーション
【P12-13】まちの話題
【P14-15】保健案内板
【P16】三陸ジオパーク

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1234692_2596.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
4色の光で浮かんだ「ONE TEAM]

4色で彩る「ONE TEAM」、W杯への感謝 光で発信〜うのスターライト2020

4色の光で浮かんだ「ONE TEAM]

4色の光で浮かんだ「ONE TEAM]

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催の感謝の気持ちを発信するライトアップイベントが12月31日夕から元日の朝にかけて釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムで行われた。W杯で盛り上がった1年の最後を彩り、新しい年への期待を4色の光に込めた。

 

 市ラグビーW杯2019推進本部事務局が企画した「うのスターライト2020」。グラウンド中央にLEDのチューブライトで「ONE TEAM ONE KAMAISHI」(釜石はワンチーム)の文字が浮かんだ。

 

 残念ながら台風災害の影響で中止となったカナダ―ナミビア戦の実現へ期待を込め、「We Will Meet Again」(また会いましょう)のメッセージも添えた。

 

 メインスタンドではW杯の試合動画も上映され、日本代表の快進撃で沸いたW杯を振り返った。来場者には甘酒が振る舞われ、大会のロゴが入った手提げバッグなど非売品グッズも贈られた。

 

 スタジアムツアーも行われ、選手が使用するロッカールームなどを見学。昨年7月に同スタジアムで行われたパシフィックネーションズカップ(PNC)の際に日本代表メンバーが記念に残したサインなども公開された。

 

ロッカールームに残された日本代表メンバーのサインをバックに記念撮影

ロッカールームに残された日本代表メンバーのサインをバックに記念撮影

 

 釜石市甲子町から訪れた会社員、藤井輝彦さん(53)は「W杯効果は一過性のものと考え、初めは開催に反対だった」と思いを明かす。しかし、大会は予想以上に盛り上がり、「これから未来につながるものになってほしい」と気持ちを変えた。

 

(復興釜石新聞 2020年1月4日発行 第855号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

3年目となった元日の餅まきは今年も大にぎわい

新春ならでは 大盤振る舞い〜イオンタウン釜石、餅まきで大盛り上がり

3年目となった元日の餅まきは今年も大にぎわい

3年目となった元日の餅まきは今年も大にぎわい

 

 釜石市内の初売り商戦は元日からスタート。2014年3月にオープンした港町のイオンタウン釜石は6年目の初売りを迎えた。元日は通常より1時間早い午前8時の開店を前に、昨年を270人ほど上回る約830人が列を作り、期待の高さをうかがわせた。元日の入店客は約1万6800人に上った。

 

 初売りのお楽しみ「福袋」は専門店とスーパーセンター合わせ、5700個を用意した。今年は元日から売れ行きが好調で、昼ごろまでに完売した店も。昨年10月の消費増税の反動もあってか、金額以上の商品が入る福袋は人気を集めたようで、複数の福袋を手にする客も多く見られた。

 

 元日は2階のイベントスペースで、初売りを盛り上げる「紅白餅まき」を実施。開始時刻の午前11時には同スペースを埋め尽くすほどの大勢の人が集まった。客と新年のあいさつを交わした森信義モールマネジャーは、今年3月でオープンから丸6年となる同施設について「ここは出会いの場。展示、発表会などにも利用していただき、商業だけではない店づくりを目指したい」と意気込みを示した。まかれた餅は3千個。8割には「専門店賞」として、各店舗の割引券や体験券などが入れられており、新春ならではの大盤振る舞いに客が笑顔を広げた。

 

 東京都世田谷区の櫛引明佳さん(43)は家族4人で甲子町の実家に帰省中。元日、初売りに足を運んだ。「震災後、まだ店が少ない時にイオンが釜石に来てくれて、まちはだいぶ変わったと思う。(釜石復興に)果たしている役割は大きい」と実感。長女の桃佳さん(9)は両手に餅を広げ、「楽しかった」と満足げ。「学校の宿題で書き初めをするので、半紙と硯(すずり)を買おうかな。岩手にいる間にそり滑りや温泉にも行きたい」と目を輝かせた。

 

 イオン釜石は昨年、ラグビーW杯釜石開催を盛り上げようと、「食・観光・歴史」をキーワードに三陸をアピールする物販や展示企画を実施。集客策の長期開催イベント「チームラボ」には期間中、約1万8千人が来場した。「外国人を含め県外からのお客さまが増えた実感はある。飲食、食品関係(土産物など)は特に好調だった」と森マネジャー。今後の店舗展開について「ニーズの高い健康やカルチャー(趣味)に関する店、講習会など体験型の機会も増やしていければ」と話した。

 

(復興釜石新聞 2020年1月4日発行 第855号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

JR釜石駅にお目見えしたラグビーボール形のモニュメント

ラグビーボール モニュメント、釜石駅に設置 W杯レガシー発信〜日本テレビ贈呈 東京・汐留から移設

JR釜石駅にお目見えしたラグビーボール形のモニュメント

JR釜石駅にお目見えしたラグビーボール形のモニュメント

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会のレガシー(遺産)を「ラグビーのまち釜石」に―。釜石市の玄関口、JR釜石駅(吉田正樹駅長)東側入り口付近にラグビーボールの形をしたモニュメントがお目見えした。W杯期間中に東京・汐留に設置されたモニュメントを譲り受け、移設。レガシーを発信し、地域振興につなげる。

 

 W杯公式球を模したモニュメントは高さ2・7メートル(台座含む)。大会中の試合中継に携わる日本テレビ放送(本社東京都港区、小杉善信社長)が機運醸成を図るため製作。今年3月末から11月3日まで日本テレビ広場に設置していた。

 

 同社では一つの役目を終えたモニュメントを、国際統括団体ワールドラグビー(WR)の年間表彰でキャラクター賞に選ばれ、W杯の価値を高めた「ラグビーのまち」に贈ることを発案。系列局のテレビ岩手(盛岡市、榧野信治社長)を通じ釜石市に受け入れを打診したところ、釜石市が快諾した。

 

 24日にJR釜石駅で贈呈式が行われ、野田武則市長や榧野社長、吉田駅長らの手で除幕。榧野社長は「日本全体で感動を分かち合った大会の思い出を遺産として釜石に残したい。記憶を長くとどめることにモニュメントが役立てばうれしい」と期待した。

 

 寄贈を受け、釜石市は大会レガシーの継承とラグビーのまちの推進を支援したとして、日テレに感謝状を贈呈。野田市長は「東日本大震災の被災地でのW杯開催は奇跡的なことで、全国からの支援のおかげ。ラグビーの素晴らしさ、課題を乗り越えながら前に進んでいく力強さ、チャレンジ精神を発信していく」と思いを強めた。

 

 設置場所を提供した吉田駅長は「大会レガシー、情報発信基地として活用し、地域を盛り上げていきたい」と今後の活用を見据えた。

 

(復興釜石新聞 2019年12月28日発行 第854号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

広報かまいし2020年1月1日号(No.1727)

広報かまいし2020年1月1日号(No.1727)

広報かまいし2020年1月1日号(No.1727)

 

広報かまいし2020年1月1日号(No.1727)

広報かまいし2020年1月1日号(No.1727)

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 1,661 KB
ダウンロード


 

【P1】表紙(佐須漁港から望む朝日)
【P2-3】市長年頭あいさつ/釜石祈りのパーク 芳名板の配置変更
【P4-5】住宅宿泊事業法説明会/東北高校ボクシング新人大会/いわて吹奏楽祭/沿岸南部広域環境組合決算/冬の星空観察会/釜石市観光審議会委員募集
【P6-7】まちのお知らせ
【P8】成人のつどいでのマイナンバーカード交付申請/松飾りの収集

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1234240_2596.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
「子」年のネズミも注意を喚起

特殊詐欺被害防止を年賀はがきで〜1万2千通余を郵便局に、釜石・大槌防犯協会と釜石署

「年賀状で新年も詐欺被害の防止を」と郵便局(左)に託した

「年賀状で新年も詐欺被害の防止を」と郵便局(左)に託した

 

 全国で被害が絶えない特殊詐欺被害の防止を呼び掛ける年賀はがきの贈呈式が20日、釜石市只越町の釜石郵便局(川畑智彦局長)で行われた。同事業を推進する釜石市防犯協会(岩渕善吉会長)、大槌町同協会(岩間利夫会長)と釜石警察署(仲谷千春署長)が、はがき1万2085通を郵便局に託した。はがきは来年元日、両市町に配達される。

 

 はがきは両会長と署長が川畑局長、鵜住居郵便局の小笠原博人局長、釜石局外務員の佐々木飛翔(つばさ)さんに託した。

 

 仲谷署長は増加する詐欺被害の現状を説明した上で、「郵便局の皆さんには年賀はがきの配達に合わせ、被害の防止を呼び掛けてほしい」とあいさつ。川畑局長は「詐欺被害で悲しむ人が出ないよう、責任を持って元日に配達する」と決意を述べた。

 

 同はがきの配布事業は両市町の73事業所・団体の協賛を受け、今年で4年目。釜石市には1万6346世帯(11月末現在)のうち約1万世帯、大槌町には約2千世帯を対象に、高齢者が多い地域を重点に配達する。

 

「子」年のネズミも注意を喚起

「子」年のネズミも注意を喚起

 

 はがきの表面には、協賛する約20社を明記。年賀のあいさつ文に加え、「息子をかたる」「お金が戻る」「もうけ話」「身に覚えのない請求」の電話には注意するよう呼び掛けている。イラストは釜石署員が作成し、来年の干支(えと)の「ねずみ(子)」をアレンジした。

 

 釜石署によると、県内の特殊詐欺被害は11月末現在、51件に上り、昨年同期より26件増加。被害額は約1億4292万円で、5600万円増。同署管内では3件で約200万円の被害がある。全国的に高齢者を狙ってキャッシュカードを受け取ったり、すり替える詐欺被害が増えている。同署は「管内でも交通網の整備が進んだことに伴い、同種手口の被害が懸念される」と警戒している。

 

(復興釜石新聞 2019年12月25日発行 第853号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

サンタもストリートラグビーでラグビーのまちを元気に!

今年も「サンタが100人やってきた」〜年の瀬の街にプレゼント、ストリートラグビーも楽しむ

今年も被災地に「夢」と「希望」を与えたボランティアサンタ

今年も被災地に「夢」と「希望」を与えたボランティアサンタ

 

 東日本大震災から9度目のクリスマスを前に、全国からボランティアサンタ約80人が釜石に集結。被災地支援を行う遠野市のNPO法人遠野まごころネット(佐藤正市理事長)が21日、恒例の「サンタが100人やってきた!」の活動を展開し、釜石、大槌両市町の子どもらにプレゼントを届けて交流した。

 

 釜石市大町広場で開催した出発式で佐藤理事長は、活動を始めたきっかけを改めて紹介。被災した陸前高田市の女児が「(クリスマスに)何が欲しい?」との問いかけに「おうちとママ」と答えたという、あるブログが発端だったことを明かした。事業は企業、団体、個人からの寄付金で成り立っており、今年も式の中で協力企業が目録を贈呈した。寄付金はプレゼントの現地購入などに充てられ、地元経済支援にもつなげる。

 

 2012年から協力を続けるイオングループは、各社の従業員らが寄せた募金など総額約110万円を寄付。サンタとして26人が現地活動にも尽力した。イオン九州の奥田佳奈さん(29)は釜石初訪問。「足を運べてありがたい。九州の元気、明るさを少しでも届けられたら」と願った。イオン九州は16年に発生した熊本地震の被災地で〝まごころサンタ〟活動も展開。「最も被害の大きかった益城町では間もなく仮設団地の集約が始まる。少しずつ復興が進んでいるよう」と両被災地の歩みを重ねた。

 

 サンタは甲子町のこすもす公園、市球技場、大槌町のおしゃっちを訪問。約400個の菓子やミカンのプレゼントを子どもらに手渡し、遊びやサッカーで楽しい時間を共有した。

 

 同NPOで初代理事長を務め、今年7月から4代目として再び指揮を取る佐藤正市さん(70)は「ボランティア自らが企画し事業化してきたことが9年も続いている。全国から駆け付けてくれる皆さんには感謝しかない。子どもたちが夢を見るお手伝いができたら」と思いを新たにした。野田武則市長は「10年目の来年は市も協力して何らかの盛り上げを図りたい」との意向を示した。

 

サンタもストリートラグビーでラグビーのまちを元気に!

サンタもストリートラグビーでラグビーのまちを元気に!

 

 この日はイオンタウン釜石の屋外スペースに設置されている専用フィールドで、関係機関が主催する「サンタとストリートラグビー体験会」も開かれた。〝100人サンタ〟とのコラボイベントで、ボランティアサンタも盛り上げに一役買った。

 

 自前のひげを蓄え、100人サンタに8年連続参加の小林裕さん(68)=東京都中野区=は、ストリートラグビー初体験。「格好だけはつけて…」と見事なトライを決めた。ラグビーワールドカップはテレビで観戦。釜石鵜住居復興スタジアムには建設中の時に見に行った。「釜石がラグビーで元気になってきているのはいいこと。完成したスタジアムにも行ってみたい。復興が進むのを見るのはボランティアの楽しみでもある」と声を弾ませた。

 

(復興釜石新聞 2019年12月25日発行 第853号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

洞関町内会創立40周年、住みよい町づくり あらためて誓い合う〜転入者急増、地域の風景様変わり

洞関町内会創立40周年、住みよい町づくり あらためて誓い合う〜転入者急増、地域の風景様変わり

洞関町内会の40周年を祝った住民ら

洞関町内会の40周年を祝った住民ら

 

 釜石市甲子町洞泉、関沢の住民らで組織する洞関町内会(菊池秀明会長、320会員)が創立40周年を迎え、15日、洞関地区コミュニティ消防センターで記念式典を開いた。約40人が出席。町内会の功労者らを表彰し、今後の町内会活動の充実、発展を誓い合った。

 

 物故者に黙とうをささげ開会。菊池会長は、新仙人峠道路の開通や東日本大震災後の人口増など40年の地域の変化を振り返り、「転入した新会員が町内会に溶け込めるよう取り組みを続けている。生活環境の整備、高齢化や自然災害の対策などを進め、住みよい町内会づくりにまい進したい」とあいさつした。

 

 功労者表彰では、企業会員として会の発展に貢献してきた五菱工業(千葉護社長)を特別表彰。副会長や会計、監事として長年、町内会活動を支えてきた佐々木貞友さん、佐々木緋紗子さんを表彰し、労をねぎらった。

 

 来賓として出席した野田武則市長は「この地域は(合併前の)甲子村でも中心的役割を担っていた。誇りを持って地域づくりに取り組んでほしい」と祝辞。長年にわたる地域活動の功績をたたえる感謝状を町内会に贈った。

 

野田武則市長から感謝状を受け取った菊池秀明会長(左)

野田武則市長から感謝状を受け取った菊池秀明会長(左)

 

 同町内会は1980年に設立(195会員)。10周年以降、新仙人峠道路建設に伴う用地買収や移転が始まり、地域の風景は大幅に様変わりした。97年には待望のコミュニティ消防センターが落成。地域活動の拠点施設として活用されている。

 

 2011年の東日本大震災では、持ち寄った食材で被災者のために炊き出しを実施。震災後は休耕田や空き地に宅地が造成され、転入者が急増した。町内会は震災前から80増の320会員に拡大。班編成も見直した。今年3月には東北横断道路釜石秋田線が開通し、釜石の西の玄関口としての役割も期待される。

 

 50周年に向け、「生活雑排水処理や未舗装、狭い道路の改良、希薄化した地域コミュニティー再生も課題。住民の協力を得て一つ一つ解決していければ」と菊池会長。

 

(復興釜石新聞 2019年12月18日発行 第851号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3