感謝の思いを胸に 復興への貢献誓う〜釜石市成人式に257人出席、新時代「令和」に羽ばたく

復興釜石新聞2020/01/20

高校時代の恩師のビデオメッセージに思わず顔をほころばせる新成人

高校時代の恩師のビデオメッセージに思わず顔をほころばせる新成人

 

 成人の日の13日を前に、釜石市では12日、市と市教委が主催する「成人のつどい」が釜石市民ホールTETTOで開かれた。小学校5年から6年に上がろうとしていた時期に東日本大震災を経験した、今年の新成人。家族や地域の住民に支えられて晴れの日を迎えた感謝の思いを胸に、復興から新たなまちづくりへと向かう古里釜石の力になろうと、それぞれの道での精進を誓った。

 

 今年の新成人は1999年4月2日から2000年4月1日までに生まれた人たち。式典には市内在住者を中心に男性131人、女性126人の計257人が出席。市内の水産加工場で技能実習生として働く12人のベトナム人女性も加わった。

 

 司会進行は、釜石東中出身で花巻東高から武蔵大に進んだ浦島春樹さん(20)=埼玉県在住=が担当。「感謝の気持ちと新たな決意を込め、式典を盛り上げよう」と呼び掛けた。

 

 震災の犠牲者に黙とうをささげて開式。野田武則市長は「まちが崩壊し、多くの市民が犠牲となった震災の教訓を忘れてはいけない」と戒めた上で、「幾多の困難を乗り越えてきた釜石人としての誇りを持ってほしい」と強調。昨年のラグビーワールドカップ(W杯)を「ワンチームのラグビー精神と復興まちづくりは同じと気付かされた」と振り返り、「知恵と力で新しいまちづくりに貢献していただきたい」と呼び掛けた。

 

 新成人を代表して抱負を述べた和野内遥さん(20)=東京都在住=は釜石中出身で盛岡一高から工学院大学に進んだ。高校時代に「世界津波の日高校生サミット」に参加した体験などに触れながら、「釜石がさらに活気のある素晴らしいまちになるよう頑張ります」と決意を述べた。

 

 新成人の有志18人が郷土芸能の「虎舞」を披露。釜石高音楽部の4人がリードし、「釜石市民歌」を斉唱した。

 

 式典が行われたホールAの外では、釜石市民吹奏楽団がブラスバンドの演奏で盛り上げ。釜石茶道協会は来場者にお茶を提供し、新成人の門出を祝った。会場には金屏風も用意され、晴れ着に身を包んだ新成人らが仲間と共に次々と記念撮影。あちこちで再会を喜び合う笑顔の花が咲いた。

 

二十歳の門出 トライで祝福

 

晴れ着姿で楕円のボールを抱え、夢や希望に向かって突進する新成人

晴れ着姿で楕円のボールを抱え、夢や希望に向かって突進する新成人

 

 釜石市成人のつどいの関連イベントとして12日、式典会場に隣接するイオンタウン釜石で「ストリートラグビー」の体験会が開かれた。晴れ着姿の女性も楕円(だえん)のボールを抱え、夢に向かってひたすら突進。サポートするスタッフらが「ナイストライ!」と二十歳の門出を祝福した。

 

 体験会は、釜石市ラグビーワールドカップ2019推進本部が昨年の成人のつどいに続いて企画。式典を終えた新成人が晴れ着姿のまま専用フィールドに足を運び、次々とトライした。

 

 甲子町出身で東北工業大(仙台市)2年の菊地伶奈さん(20)は中学時代の友人と仲良く挑戦。去年のラグビーワールドカップ(W杯)では残念ながら、釜石での試合を観戦することはできなかったが、「釜石に訪れた多くの人をテレビで見て驚いた。W杯をきっかけに、にぎわいのあるまちになってほしい」との願いを込め、フィールドを駆け抜けた。

 

(復興釜石新聞 2020年1月15日発行 第858号より)

 

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