thum100yen_12th

第12回 かまいし百円市

100yen_12th
 
売られている商品は全部100円の「第12回かまいし百円市」を開催します!
リユース可能な子ども用品、まだまだ使えるおもちゃ、かつての趣味の名残、ちょっとしたコレクションアイテム、ハンドメイド作品など、すべて100円のフリーマーケットです。
どんな掘り出し物が見つかるか、宝探し気分でお楽しみください!
 
また同時間、隣接施設TETTOでは「第33回釜石市ふれあい福祉まつり」も開催されます。

出店者一覧(順不同)

AYAORI HOT CAT 焼菓子、服、本、レコード、CD、雑貨
FARM16 新鮮野菜、ハンドメイド作品、服、雑貨
じゅのむ分店 アニメグッズ、服、トレカ、雑貨
買わなきゃ損!損!! 服、本、おもちゃ
佐藤古本屋 本、雑誌
umineco 服、雑貨
Melty Iris ハンドメイド作品、ポケモンカード、ぬいぐるみ、雑貨
art tonokoto ハンドメイド作品・素材、おもちゃ、本
ビーズ ビーズ、パーツ、アクセサリー
むくのしっぽ 編み物、服、ぬいぐるみ、雑貨
食器屋 洋食器
釜石情報交流センター 食器、雑貨

日時

2026年9月5日(土)10:00~14:00

場所

釜石市民ホールTETTO・ホール前広場
百円市会場は屋外となりますので、各自気候対策の上ご来場ください。

主催・お問合せ

釜石まちづくり(株)
担当:菅原
TEL 0193-22-3607

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

kuribayashi01

思い出いっぱい! 懐かしき日々よみがえる 今年度で閉校の栗林小 お盆帰省に合わせ校舎見学会

懐かしい写真を指差し、母校の様子を子どもに教える栗林小の卒業生=15日、栗林小校舎内

懐かしい写真を指差し、母校の様子を子どもに教える栗林小の卒業生=15日、栗林小校舎内

 
 「懐かしいー」「久しぶり!」。お盆中日の15日、夏休み中にもかかわらず、にぎやかな声が飛び交った釜石市の栗林小(高橋昭英校長、児童24人)。来年3月末で閉校し鵜住居小と統合する同校で、この日開かれたのは「思い出の校舎見学会」。帰省した卒業生、地域住民ら約200人が足を運び、さまざまな教室を見て回ったり学校の歴史を物語る写真を見たりして、それぞれの在校時代に思いをはせた。夕方からは7年ぶりとなる栗林町納涼大会も開かれ、住民らが思い出話に花を咲かせた。
 
 同見学会は地元住民組織、栗林共栄会(洞口政伸会長)が同校PTAと連携し、閉校記念事業に位置付けて開催。古里を離れている卒業生らも参加しやすいようにと日程を組んだ。午後1時から3時間、校舎内を開放。帰省した家族連れや、町内在住の中学生から高齢者まで幅広い年代が続々と訪れた。各階の教室などを見て回ったほか、古い時代の写真や児童らが所属した地域スポ少の展示も楽しんだ。
 
「校歌、覚えてる?」 卒業制作作品の校歌の版画(右下拡大)を見上げる見学者=視聴覚室

「校歌、覚えてる?」 卒業制作作品の校歌の版画(右下拡大)を見上げる見学者=視聴覚室

 
住民らが寄せた古い時代の写真も多数公開。モニターで過去写真のスライドショーも

住民らが寄せた古い時代の写真も多数公開。モニターで過去写真のスライドショーも

 
地元スポ少、栗林ゼブラ(野球)、栗林ラビー(バレーボール)の歴史を振り返る展示コーナーも設けた

地元スポ少、栗林ゼブラ(野球)、栗林ラビー(バレーボール)の歴史を振り返る展示コーナーも設けた

 
 開始早々に訪れたのは、卒業生の阿部(旧姓大丸)翔子さん(37、北上市)、大丸広希さん(28、愛知県)きょうだい。校舎内に足を踏み入れるのは卒業以来で、懐かしさに浸りながら校内を巡った。翔子さんは「視聴覚室の匂いが当時のまま」、広希さんは「変わっているところ、変わっていないところ両方ある」と年月の経過を実感。プール前では裏山を指差し、「全校児童が休み時間に山を登り、進んだ分だけ磁石の印を上げていくというのもやっていた」と翔子さん。強豪チームに成長したバレーボールスポ少「栗林ラビー」の主将も務め、「栗小生はラビーかゼブラ(栗林の野球スポ少)、どっちかに入っていた」とスポーツが盛んな地域だったことも明かした。2人が在籍した時代から児童数が少なかったこともあり、「閉校、統合は来るべくして来たという感じ。いずれは…とは思っていたので」と受け止めた。
 
帰省した栗小卒業生は家族で見学。思い出のプール前で記念の一枚

帰省した栗小卒業生は家族で見学。思い出のプール前で記念の一枚

 
地元を離れた卒業生は久しぶりに再会した地域住民らと会話が弾む(写真右側)。卒業生の子どもらも父母の小学校時代に興味津々(同左側)

地元を離れた卒業生は久しぶりに再会した地域住民らと会話が弾む(写真右側)。卒業生の子どもらも父母の小学校時代に興味津々(同左側)

 
 千葉県から帰省した藤原隼人さん、直子さん(旧姓駒林)夫妻(ともに48)は栗小の同級生。隼人さんは3年まで、直子さんは6年間を同校で過ごした。教室内に用意された写真アルバムをめくり、知った顔を見つけた隼人さんは「自分がいたころの雰囲気が感じられる」と郷愁に浸った。直子さんが印象に残っているのは6年時の「健康優良校」の受賞。当時、校内では基本的に“はだし”生活で、校庭もはだしで走ったり乾布摩擦をしたりして児童の健康増進を図っていたという。「大会もあって、みんなで一致団結して目標に向かっていたのを覚えている」と直子さん。栗小は自身にとって「人生の土台を作ってくれた大切な場所」と心に刻む。父親の転勤で4年時から千葉に移り住んだ隼人さんも「小学校の思い出はこっちの方があるかも。今から考えると、特別な経験ができた場所なので記憶に残っている」と語った。
 
栗林小は1989(平成元)年に健康優良学校として全国特別優秀校に輝いた

栗林小は1989(平成元)年に健康優良学校として全国特別優秀校に輝いた

 
教室の机と椅子に座って小学校時代の記憶をたどる卒業生 width=

教室の机と椅子に座って小学校時代の記憶をたどる卒業生

 
 5年時に栗小100周年を迎えた川崎修さん(59、釜石市)は、「この時にプールができ、校門付近に記念植樹もした」と記憶をよみがえらせる。教室の机と椅子に触れ、「こんなに小さかったかな…」とぽつり。在籍時は全校で100人ぐらいの児童がいた。“栗林っ子まつり”という行事で、全校児童が郷土芸能の踊りを覚えて発表したり、他校の教職員がよく視察に来ていたのを覚えているという。栗林ゼブラにも所属し、「夏になると男子は水泳大会に陸上記録会、ゼブラの野球練習と、放課後は大忙しだった」と懐かしむ。展示では昭和時代のゼブラ準優勝の賞状も見つけた。
 
廊下にも思い出がいっぱい。東日本大震災後、校名の漢字が同じという縁で相互交流を続けてきた香川県高松市の栗林(りつりん)小の展示も(左下写真)

廊下にも思い出がいっぱい。東日本大震災後、校名の漢字が同じという縁で相互交流を続けてきた香川県高松市の栗林(りつりん)小の展示も(左下写真)

 
図書室で在校時の思い出に浸る釜石東中生。それほど年数がたたずとも「なつかしー!」

図書室で在校時の思い出に浸る釜石東中生。それほど年数がたたずとも「なつかしー!」

 
 「これを機に最後に見ておきたいと思って…」。同校を卒業した友人と校内を回った釜石東中3年の小笠原楓真さん。わずか3年ぶりとはいえ懐かしさはいっぱいで、図書当番で昼休みを過ごした図書室で自分の名前の入ったものを見つけ、うれしそうな顔を見せた。思い出として挙げたのは体育館裏の学校の畑作りを頑張ったこと。「閉校は少し悲しいが、鵜小と一緒になることで友達も増える」と、新たな環境で学ぶ後輩たちの明るい未来を願った。
 
 栗林小は1877(明治10)年開校。戦後の教育改革で中学校が併設され、栗林小中学校として同じ校舎で学んだ。1969(昭和44)年に火災で校舎が全焼。翌70(同45)年に新校舎が建てられた。中学校は73(同48)年に鵜住居中、箱崎中と統合され、釜石東中となった。後に特別教室の増築、体育館の建て替えなどもあり、現在の形となった。小中学校時代には児童生徒が約300人いた時期もあったという。小学校は2010(平成22)年に橋野小と統合した。
 
火災後に再建された栗林小の校舎。増築や一部改修などはあるが、形は基本的に変わっていない

火災後に再建された栗林小の校舎。増築や一部改修などはあるが、形は基本的に変わっていない

 
校長室では栗林小と統合前の橋野小の歴代校長の顔写真も展示した

校長室では栗林小と統合前の橋野小の歴代校長の顔写真も展示した

 
 高橋校長は「多くの人たちが見学に来てくれて、地域に愛されている学校というのを改めて実感した。皆さん、懐かしい顔にも会えて喜んでいた。こういう機会を持てて本当に良かった」と感謝の気持ちを口にした。
 

校舎見学の後は… みんな集まれ! 栗林のお盆恒例「納涼大会」 7年ぶりに開催

 
「カンパ―イ!」 7年ぶりの納涼大会に笑顔を広げる栗林町民ら=15日、栗小体育館

「カンパ―イ!」 7年ぶりの納涼大会に笑顔を広げる栗林町民ら=15日、栗小体育館

 
 校舎見学に合わせて開催したのは地域のお盆恒例行事、栗林町納涼大会(栗林共栄会主催)。帰省者を含めた住民交流の場は約30年前にスタート。幅広い世代が集まり、カラオケや盆踊り、花火、飲食などを楽しんできた。震災後は町内に建てられた仮設住宅で暮らす被災者も招き、交流の輪を広げた。新型コロナウイルス感染症の影響で2019年を最後に開催できない年が続いていたが、今回の校舎見学会に合わせ7年ぶりに復活させた。
 
 催しの運営に力を発揮するのは2002年に結成された栗林青年団。現会長の川崎仁士さん(45)は「栗林の先輩方はみんな地域のために一生懸命。震災後、町内に移り住んだ人たちも祭りやこうしたイベントを通して地域になじんでもらえている。小学校はなくなるが、今後もこうした交流の場を設けていければ」と話す。前会長の伊藤健さん(45)も「お盆といえば納涼大会というのが栗林住民の通例。再開されてうれしい。こういった場で久しぶりに会う人もいるので地域にとっては大事な行事」と継続を望む。
 
体育館前にはキッチンカー3台が出店。好みの軽食を買い求め館内のテーブルへ

体育館前にはキッチンカー3台が出店。好みの軽食を買い求め館内のテーブルへ

 
子どもたちは浴衣や甚平姿で楽しむ。夏休みの大切な思い出

子どもたちは浴衣や甚平姿で楽しむ。夏休みの大切な思い出

 
 岩﨑涼風さん(20)は就職で一度釜石を離れたがUターン。この日は日中、校舎内も見学し、思い出に浸った。久しぶりに会った2歳上の先輩と意気投合し、納涼大会にも参加。「社会人になると友達と会う機会も減ってしまうので、こういう集まりがあるとうれしい。お盆中は雨が続き、家にばかりいた。今日は天気も良く気分最高。お酒もおいしい」と2人で笑顔を重ねた。
 
再会、交流の場となった栗林町納涼大会。今後も続くことを願って…

再会、交流の場となった栗林町納涼大会。今後も続くことを願って…

 
 共栄会の洞口会長は校舎見学会に高齢者も多数訪れたことに驚き、「この学校にはそれだけ歴史があり、思い出があるということ。地域と学校が一緒になって栗林小を育ててきたことがよく分かる。統合しても先輩方が築いてきた『地域で子どもたちを見守る
』という伝統だけは絶やさずに残していってもらいたい」と願った。

tokushusagi01

県内の特殊詐欺被害深刻 約半年で10億円超え 釜石3郵便局が不審電話、メール・SNSに注意喚起

特殊詐欺被害防止を呼びかける啓発活動=釜石郵便局、14日

特殊詐欺被害防止を呼びかける啓発活動=釜石郵便局、14日

 
 県内の特殊詐欺被害が過去にない危機的状況となる中、釜石市内の3郵便局では14日、警察と連携し、来局者に被害防止のチラシを配って注意を呼びかけた。市内では7月以降、郵便局を名乗って個人情報などを聞き出そうとする不審な電話が相次ぎ、警察や郵便局にも相談があったという。釜石警察署生活安全課の平賀美恵子課長は「まずは不審電話を受けない対策が大事。詐欺電話をブロックするアプリも活用し、被害を未然に防いでほしい」と話す。
 
 郵便局による詐欺被害防止の啓発活動は年金支給日となった14日に行われた。只越町の釜石郵便局(小野寺幸徳局長)では入り口正面に「特殊詐欺!だまされない SNS型投資・ロマンス詐欺」と掲げ、社員と警察署員4人が訪れた人たちに注意を促すチラシを配った。
 
活動を前に社員らが郵便局入り口に啓発掲示

活動を前に社員らが郵便局入り口に啓発掲示

 
郵便局と警察のチラシ2枚、ティッシュを配り、詐欺への注意を呼びかけた

郵便局と警察のチラシ2枚、ティッシュを配り、詐欺への注意を呼びかけた

 
 県警によると、県内の今年1~7月までの特殊詐欺認知件数は162件(前年同期比32件増)で、被害額は10億8144万円(同3億2064万円増)。10億円を超す被害は年間でも過去に例がなく、被害の深刻さがうかがえる。多いのはSNS型投資詐欺(54件)と同ロマンス詐欺(28件)で、全体の約半数を占める。同投資詐欺の被害額は6億4945万円(前年同期比4億7091万円増)に上り、種別で最も高額。同ロマンス詐欺も1億6461万円(同226万円増)と億単位に達している。釜石署管内ではSNS型投資1件、同ロマンス1件の計2件(同1件増)の詐欺被害が確認されている。
 
 最近の傾向として投資詐欺で多いのは、バナー広告へのアクセスを機に、グループラインに誘導されてもうけ話をされ、複数回にわたって金をつぎこんだ後に被害に気付くケース。ロマンス詐欺では男女の恋愛を装い、親しくやり取りを重ねるうちに、さまざまな名目で金銭を要求され振り込んでしまう被害が多いという。
 
 金融機関やコンビニエンスストアでの水際対策が強化されていることもあり、釜石市内では今年に入り、架空料金請求や還付金などの詐欺被害は確認されていないが、詐欺の予兆電話は依然としてある。特に多いのは郵便局や日本郵便になりすました不審な電話やメール。荷物の再配達や口座引き落としの不備を装い、自動音声ガイダンスやメールのURLから個人情報を聞き出そうとする事案が発生しているという。
 
 釜石郵便局には「郵便局を名乗る電話がきたが本当かどうか」「個人情報を教えてしまったが大丈夫か」などの問い合わせや相談も寄せられている。窓口営業部の藤井修部長は「相手を選ばず無作為にかかってきている印象。不審な電話には即答せず、必ず郵便局や警察、信販会社に確認してほしい。そのひと手間で大きく変わってくると思うので」と被害にあわないための対策を呼びかける。
 
啓発活動で配られたチラシ。詐欺の手口や対策について書かれている

啓発活動で配られたチラシ。詐欺の手口や対策について書かれている

 
来局者に声がけし被害防止を呼びかける釜石郵便局員と釜石警察署員

来局者に声がけし被害防止を呼びかける釜石郵便局員と釜石警察署員

 
 近年はSNSやインターネットバンキングの普及に伴い、詐欺の手口も巧妙化。高齢者が狙われたオレオレ詐欺やキャッシュカード詐欺盗がはやった時代に比べると、65歳以下の現役世代が被害にあう確率も高くなってきている。釜石署の平賀生活安全課長は「だまし取られた金はほぼ戻ってこない。被害のダメージは非常に大きく、その後の生活に支障をきたすこともある」とし、自衛策の徹底を促す。釜石署では地域に出向いての防犯講話の際に、詐欺電話をブロックできる“特殊詐欺対策アプリ”の入れ方も教えている。「(詐欺電話を)受けなければ、だまされない。対策アプリのダウンロードまでお手伝いするので、気軽にご相談を」と平賀課長。
 
来局者と会話し、特殊詐欺への注意喚起を行う釜石署生活安全課の平賀美恵子課長(右)

来局者と会話し、特殊詐欺への注意喚起を行う釜石署生活安全課の平賀美恵子課長(右)

 
「お客様の安全安心を守りたい」と活動した釜石郵便局窓口営業部の藤井修部長(左)ら

「お客様の安全安心を守りたい」と活動した釜石郵便局窓口営業部の藤井修部長(左)ら

 
 郵便局と警察が連携しての特殊詐欺被害防止啓発活動はこの日、小佐野郵便局と釜石中妻郵便局でも行われた。釜石郵便局の藤井部長は「市民の生活と安全を守ることは私たちの使命でもある。今後も地域課題に合わせた活動を機会あるごとに実施していきたい」と話した。

bonodoti-yoichi01

釜石の夏を熱く!夜市「おいでんせ」 おいしく楽しく盛り上げる 盆踊りも

夜市で買ったおいしいものを味わう家族連れ

夜市で買ったおいしいものを味わう家族連れ

 
 釜石市の中心市街地のにぎわいを創り出すイベント「かまいし夜市おいでんせ」(同実行委員会主催)は10日、同市大町周辺で開かれた。帰省客や家族連れが古里の味や多彩なステージを楽しんだ。同日は、すぐそばにあるイオンタウン釜石も市民参加型の「超!盆BON踊り」を開催。2つの催しで夏の“マチナカ”が熱く盛り上がった。
 
 夜市の会場となった市民ホールTETTO前広場には釜石、大槌地域の飲食店など16の業者・団体が屋台や販売ブースを並べた。釜石産鶏肉を使った台湾風唐揚げ「大鶏排(ダージーパイ)」、アユの塩焼き、イカ入りの焼きそば、ホタテやサクラマスが入った釜飯、シカ肉の串カツなど、おいしいものがずらり。訪れた人たちは気になる味を買い求め、地元の日本酒・浜千鳥、ビールとともに堪能した。
 
地元の味を提供する屋台。調理に腕を振るう

地元の味を提供する屋台。調理に腕を振るう

 
餅まきは大にぎわい。あちらこちらから手が伸びる

餅まきは大にぎわい。あちらこちらから手が伸びる

 
 隣接するイオン釜石前の大町広場に設けられたステージでは、郷土芸能の虎舞やバンド演奏、園児によるダンスなどジャンル豊かなステージが繰り広げられた。スペシャルゲストとして出演した沖縄県出身のシンガー・ソングライター成底ゆう子さんは、釜石の桜舞太鼓と協演。迫力あるパフォーマンスで会場を盛り上げた。
 
特設ステージでは虎舞や踊りなどが披露された

特設ステージでは虎舞や踊りなどが披露された

 
成底ゆう子さんと桜舞太鼓がコラボレーション

成底ゆう子さんと桜舞太鼓がコラボレーション

 
 地元の鈴木慧さん(7)は「餅まきが楽しかった。友達と遊べるのもいい」とにっこり。父の一央さん(29)も帰省中の友人と会う場になったと喜び、「やっぱり街の中心部に人が集まるといい」と歓迎した。仲間と相席しアルコール飲料のつまみにしていたのは、唐丹町で育てられているムール貝の酒蒸し。「同じ漁業者だから、応援したい。うまい」と味わった。
 
ムール貝を使った酒蒸しやラーメンを提供したブース

ムール貝を使った酒蒸しやラーメンを提供したブース

 
釜石の海の幸を届けた唐丹ムール貝養殖組合のメンバーら

釜石の海の幸を届けた唐丹ムール貝養殖組合のメンバーら

 
 提供した唐丹ムール貝養殖組合はイベント初出店。酒蒸しのほか、地元産ワカメも添えた磯ラーメンも売り出した。佐々木和則組合長(59)は「釜石を宣伝する海の幸になれば。イベントで知ってもらい、普通に食卓に並ぶ一品になれば、よりうれしい」と笑顔を広げた。
 
 鵜住居町のカフェ&バー「ネバーランドヴィレッジ(NLV)」も初めての出店。今年3月から三陸鉄道鵜住居駅そばの鵜の郷交流館内で営業しており、実店舗のメニューをアレンジしたメキシコ料理「ナチョス」、子ども向けにドーナツやポップコーン、炭酸飲料などを販売した。
 
おつまみにもご飯にもおやつにもなるメニューを用意したブース

おつまみにもご飯にもおやつにもなるメニューを用意したブース

 
出店を楽しむ「ネバーランドヴィレッジ」のメンバー

出店を楽しむ「ネバーランドヴィレッジ」のメンバー

 
 「ターゲットに合わせて提供するものを考えたり、いい経験になった」と話すのは、オーナーの髙橋一美さん(50)。店の営業を軌道に乗せることで「手いっぱい」だが、今回「まちをにぎやかにする」という夜市の思いに共感した。「みんなが楽しいならいい」。客はもちろん、普段から店の運営を手伝ってくれる友人や家族らが和気あいあいとした雰囲気で調理したり接客する様子をうれしそうに見つめた。
 
 夜市は昨年に続き、2回目の開催。実行委員長の小澤伸之助さん(釜石商工会議所会頭)は「『おいでんせ』は釜石小唄の歌詞にある言葉。聴くと思い出す、古き良き釜石を取り戻せたらとイベントを始めた。食と音楽で地域を盛り上げながら、釜石の元気を届けたい」と話した。
 
イオンタウン釜石の「超!盆BON踊り」

イオンタウン釜石の「超!盆BON踊り」

 
 イオン釜石の盆踊りも昨年に続いて2回目。港町の第2駐車場の一角を会場に、日暮れ前は子どもたちが輪をつくり、夜が更けると老若男女が踊りを楽しんだ。市内の60代女性は「盆踊りと言えば夏の楽しみだったが、近ごろはやっているところは少ない。初めて参加したけど、やっぱり楽しい。体が覚えている。うまい、へたに関係なくみんなでできるのがいい。活気がある催しを継続してほしい」と望んだ。
 
 日本語を学ぶため釜石で生活するネパール、ミャンマー出身の留学生8人は浴衣姿で参加。ネパール人のタマン アーシシュさん(21)は「(踊りは)難しいけど、楽しい。ゆかた、かっこいい。いい思い出になった」と満足げに話した。
 
日本語を学ぶ留学生らも浴衣姿で踊りの輪に加わった

日本語を学ぶ留学生らも浴衣姿で踊りの輪に加わった

 
踊りの動きを練習する子どもたちに笑顔が広がった

踊りの動きを練習する子どもたちに笑顔が広がった

 
 「にぎやかでいいね」とうれしそうなのは、盆踊りの企画を発案したイオン釜石の大沼秀璽モールマネジャー。自身も夏に古里に帰省した際の楽しみの一つが盆踊りだった。今回は若手スタッフを踊りの輪に加え、「市民とより近く、率先して楽しむ」のを体験してもらった。
 
 そこで、工夫したのが選曲。釜石小唄を始め「炭坑節」「三陸みなと音頭」などの定番曲に加え、「好きすぎて滅」「タッチ」「盆ギリ恋歌」といった若者に聴きなじみのある曲も流した。功を奏し、自然と輪が広がり、手応えを感じた様子の大沼マネジャー。「来年はもっとパワーアップさせたい」と思いを膨らませた。

kyosei01

「共生」学び考える 釜石商工高生、世代交流と防災で実践「地域の一員として」

高齢者と子どもたちのつなぎ役を担う釜石商工高の生徒(中)

高齢者と子どもたちのつなぎ役を担う釜石商工高の生徒(中)

 
 釜石市大平町の岩手県立釜石商工高(小松了校長、生徒160人)は、地域の一員として共生社会について考える取り組みを活発化させている。多世代が交流する機会をつくり出したり、東日本大震災からの復興、防災を子どもたちに伝えるため学びを深めたり。地元の機関や団体、住民、そして学校のサポートを得ながら実戦的に取り組む2つの活動を紹介する。
 

復興も防災も「一緒に」

 
遊びながら顔見知りになる関係性づくり=7月14日

遊びながら顔見知りになる関係性づくり=7月14日

 
 一つは、復興防災教育を通した交流活動。高校生が地域と協働して学びながら、他者との関わりや人を尊重する心を育み、広い視野で復興と防災を考える力を養ってもらうのを狙いに、今年度から始めた取り組みだ。全2回実施する計画。機械科、電気電子科、総合情報科の1年生計52人が学区内にある小学校や支援学校、高齢者福祉施設などに出向いて学びを伝えながら触れ合う。
 
 1回目の活動が7月14日にあり、同市平田の平田こども園(小松美香園長、園児61人)には生徒10人が訪れた。初顔合わせということで、テーマは「仲良くなること」。年中、年長児約30人と鬼ごっこやゲームをしながら、とにかく遊びまくった。
 
園児も高校生も本気で楽しむ鬼ごっこ

園児も高校生も本気で楽しむ鬼ごっこ

 
kyosei01

引っぱれー!高校生の力に挑む園児たち

 
 生徒とすぐに打ち解けた様子の園児たちは、はしゃぐ声を園舎いっぱいに響かせた。「力強いし、足が速くてすごかった」「明るくて優しかった」「一緒に遊んでくれてうれしかった」と感謝を伝える子も。「また来てね」と待ち望む声も聞かれた。
 
 次回は11月頃に実施する予定で、その時が本番となる。同園での活動リーダー、山口玲さん=総合情報科=は「災害が起きた時に安心して避難行動につなげられることを伝えられたら」と、活動内容を思案。最近は地震による揺れを感じることや注意報などが発令され避難しなければならない状況が続いたことから、防災教育の大切さを改めて感じている。「小さい頃から防災を知るのは難しいと思うが、災害はいつどこで起こるか分からないから、一緒に学んで考える機会にしたい」と意欲を話した。
 
交流を深めた園児と高校生。秋には一緒に防災学習に取り組む

交流を深めた園児と高校生。秋には一緒に防災学習に取り組む

 
 機械科1年担任の藤本武士教諭は「高校生が地域と関わりながら成長し、学びを伝えながら防災への意識を高める機会にしてほしい。“教える”ことの勉強にもなるだろう。人の前に立って話をする場面はそう多くないから、この機会に体験し、将来の就職や進路にもつなげてほしい」と見守る。
 
 この活動は、同園にとってもメリットがある。海が近くにあり、最大クラスの津波想定では防潮堤が壊れた場合に浸水する区域に入っている。防災訓練は地震・津波のほか、火災避難を想定して毎月実施。「集まる」「逃げる」という行動を繰り返し教えているが、小松園長は「目線の近い高校生に教えてもらえたら、もっと関心を持って聞くはず」と想像する。人口減少が続く地域では幼保、小中高が防災面でも関わり合うことが必要と考えており、「この触れ合いが自然な交流を生み出し、その結果、いざいという時の助け合いにつながれば」と期待を込める。
 

地域も人も「笑顔をつなげたい」

 
釜石商工高生が企画運営を担当した「平田つながるカフェ」=8月1日

釜石商工高生が企画運営を担当した「平田つながるカフェ」=8月1日

 
 もう一つは、多世代交流の場の企画運営を担うボランティア活動。行政、社会福祉法人、地域住民が連携して定期開催する「平田つながるカフェ」に関わることで、地域理解の促進やコミュニケーション力の向上などを目的にする。生徒有志によるボランティア団体「PEACE(ぴーす)~笑顔と笑いを届ける」を立ち上げ、2025年度からカフェに協力。今年度は5月に校内で参加者を募り、手をあげた1~3年の生徒計18人が市や法人関係者、住民サポーターらと3回ほど打ち合わせをしながら準備してきた。
 
 つながるカフェは8月1日、上平田ニュータウン集会所で開かれた。42回目の今回、高校生が挑戦したのは、高齢者と子どもの“ふれあい交流”の場づくり。世代を超えて楽しめるよう、ヨーヨー釣りやスーパーボールすくい、折り紙などの遊びを用意したほか、焼きそばやかき氷など食も提供した。
 
高校生が提供したのは遊びと食を絡めた“おもてなし”

高校生が提供したのは遊びと食を絡めた“おもてなし”

 
命中してもしなくても楽しい!笑顔が並んだスイカ割り

命中してもしなくても楽しい!笑顔が並んだスイカ割り

 
 盛り上がったのはスイカ割り。タオルで目隠しし、硬くはない発泡スチロール製の棒を手にした挑戦者たちは、おぼつかない足取りで目標物に向かって進んだ。頼りは、周囲からの「バック、右。違う!左」「OK!行けー」といった声。力いっぱい棒を振り下ろし、見事に命中すると、歓声や拍手が沸き起こった。
 
 参加者、運営側を合わせて60人余りの笑顔が会場に広がった。高橋彩花さん(9)、碧葉ちゃん(6)姉弟は「ちょっと緊張したけど、みんなで一緒にいろんなことができてよかった」と喜び、菊地カヨ子さん(85)は離れて暮らす孫らを思い出しながら「子どもたちに元気をもらえた。こういう楽しい機会をつくってくれた高校生や地域の皆さんに感謝したい」とうれしそうに目を細めた。
 
 高校生もカフェを満喫。2年の佐藤百奏さん=同=は「歳の差がすごかったけど、共通の話題を見つけて、たくさん話ができた。こんな風に人がつながる場はすてきだなって思う」と充実感をにじませた。3代目リーダーで3年の佐藤駈さん=同=は「活動できる時間が限られる中で、何ができるか考えるのは大変だった」と振り返りつつ、「ボランティア活動を通じ、人とのコミュニケーションを学べる機会。人と関わるのが苦手と感じている人も楽しく交流できると思うので、後輩たちにも挑戦してほしい。このチームがずっと続くといい」と期待した。
 
楽しさを共有した参加者。つながりで地域が活気づく

楽しさを共有した参加者。つながりで地域が活気づく

 
 カフェを支える特別養護老人ホームあいぜんの里(平田)の久保修一副施設長(55)は「商工生との連携は3回目だったが、回を追うごとに主体的に取り組めるようになった。手探りながらも、自分たちで考え、動いてくれた。地域の一員として人と関わり、盛り上げる活動に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話した。
 
 ボランティア団体ぴーすは、毎年参加者を募る形で活動をつなげていく予定。地域に向き合い、課題を見つけて解決策を探り実践する機会として、つながるカフェへの協力を続けるほか、独自の取り組みを発案できるような体制づくりも進めたいとしている。

thum_kamaishi_ekimae_fes

【釜石物産センター30周年記念】釜石駅前フェス

kamaishi_ekimae_fes
 
令和8年9月22日(火・祝)、釜石駅前ロータリーおよびシープラザ釜石を会場に、「釜石駅前フェス」を開催します。本イベントは、釜石物産センター・シープラザ釜石の開館30周年を記念して開催する駅前イベントです。家族みんなで楽しめる昼の「にぎわい」の部と、大人も楽しめる夕方からの「乾杯」の部の二部構成で開催します。
皆さまのご来場を心よりお待ちしています。

日時

令和8年9月22日(火・祝) 11:00~18:00

会場

釜石駅前ロータリー、シープラザ釜石

内容

■スペシャルゲスト来場!

ラグビー芸人 しんやさんと、釜石観光物産親善大使 佐野よりこさん(鵜住居町出身)がステージを盛り上げます!
【しんや】
①13:30~13:50 お笑いステージ
②14:00~14:30 ラグビー体験
③15:00~15:30 KANPAIスペシャルトークステージ
【佐野よりこ】
①16:30~16:50 浜千鳥 鏡開き&おふるまい
②17:00~17:30 歌謡ステージ

※時間は前後する可能性がございます。
 
■ステージイベント
郷土芸能やアマチュアバンドによるステージを予定しています。
・第一部:にぎわい(11:00~15:00)
・第二部:乾杯(15:00~18:00)
ステージのタイムテーブルと出演者は後日発表します。
 
■みんなでトライ!ラグビー体験コーナー

ラグビー芸人 しんやさんと、ラグビー元日本代表 桜庭吉彦さんと一緒にパスをしてトライを目指すイベントです。
(対象)どなたでも
(時間)14:00~14:50
(場所)駅前ロータリー

※写真撮影やサインは対応出来かねます。
※体験希望者が多い場合、時間前に待機列を打ち切る可能性がございます。
 
■さんま炭火焼き おふるまい
釜石の秋の味覚「さんま」を炭火で、限定100尾おふるまいします!
(時間・場所)後日お知らせします
 
■浜千鳥 鏡開き&おふるまい
釜石物産センター30周年を祝い、鏡開きを行い、浜千鳥をおふるまい!
(時間)16:30頃から ※無くなり次第、終了
(場所)駅前ロータリー ステージ付近 鏡開き&おふるまい
 
■その他
※荒天時のイベント開催場所などの変更は改めてお知らせいたします。
情報は釜石観光物産協会の公式サイトやSNS(Instagram / Facebook)でお知らせします。

駐車場

シープラザ釜石
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22−1
※9月22日は終日、釜石駅前ロータリー内は一般車両の立ち入りや駐車は禁止となります。
タクシー、トヨタレンタカー釜石駅前店ご利用者様のみ通行可能です。

主催・お問い合わせ先

一般社団法人 釜石観光物産協会
TEL 0193-27-8172

共催

釜石市

かまリン

(一社)釜石観光物産協会

釜石市内の観光情報やイベント情報をお届けします。

公式サイト / TEL 0193-27-8172 / 〒026-0031 釜石市鈴子町22-1 シープラザ釜石

tsukamidori01

スタートから20年 人気衰えぬ魚のつかみどり 甲子・松倉地区住民つなぐ夏行事 今年も

スタートの合図で特設いけすに足を踏み入れる子ども=松倉町内会行事「魚のつかみどり」

スタートの合図で特設いけすに足を踏み入れる子ども=松倉町内会行事「魚のつかみどり」

 
 釜石市甲子町松倉地区で続けられる夏の恒例行事、魚のつかみどりが今年も行われた。地域自慢の清流、甲子川で夏休みの楽しい思い出をと、松倉町内会(佐野賢治会長)が2006年に始めた催しは今年で丸20年。幅広い世代が交流を深める人気イベントとして定着している。今回も親子連れを中心に約90人が集まり、特設いけすで泳ぎ回る川魚と格闘しながら弾ける笑顔を見せた。
 
 例年、7月最終週の週末に開催している同行事。今年は当初、7月25日に予定していたが、雨天で2週にわたり延期を余儀なくされ、天候が回復した8月8日にやっと実現した。県立釜石高裏の松倉橋下の河川敷には、この日を待ちわびていた地域の子どもらが元気に顔をそろえた。佐野会長が参加者を歓迎。町内会が用意した飲み物を配り、熱中症への対策を呼びかけた。
 
 網を張って作った特設いけすに放たれたのは、両石町の千丈ヶ滝養魚場から購入したヤマメ、イワナ、ニジマス計約400匹。幼児から年代ごとに分かれて川に入り、生魚のつかみどりに挑戦した。小学校中学年までは15分、同高学年以上は10分の時間が設けられ、1人3匹とれたら終了。子どもたちは素早く泳ぎ回る魚と格闘し、いけすの端に追い込んだ魚を両手でぎゅっとつかむと、ビニール袋を持つ家族のもとに“今晩のおかず”を届けた。
 
幼児は父母らと一緒に挑戦。うまくつかまえられるかな?

幼児は父母らと一緒に挑戦。うまくつかまえられるかな?

 
いけすの中の魚に視線が注がれる。どの辺をねらう?

いけすの中の魚に視線が注がれる。どの辺をねらう?

 
水の中にそーっと手を伸ばしタイミングを見計らってぎゅっ! とった魚は家族が持つビニール袋にIN

水の中にそーっと手を伸ばしタイミングを見計らってぎゅっ! とった魚は家族が持つビニール袋にIN

 
「とったよ!」。食べごたえがありそうな大物に笑顔を広げる

「とったよ!」。食べごたえがありそうな大物に笑顔を広げる

 
 同行事では帰省した人たちや地区外の友人を誘っての参加も歓迎する。4年前まで祖父がいる松倉に暮らしていた佐藤うたさん(17)、雅久さん(15)、ほのさん(10)きょうだいは小佐野町に移住後も同行事に参加。ほのさんは「毎年来ているけど、今日は天気も晴れてすごく楽しめた。絵日記にも書きたい」とにっこり。兄雅久さんは「夏休み期間でなかなか会えない友だちや地域の人とも関わりを持てるいい行事。魚をつかむのも慣れてきた」と難なく3匹をゲット。幼児期から参加する姉うたさんは「松倉は自然が豊かだし、地域行事もたくさんあるので楽しい」と古里愛をにじませる。計9匹の獲物は「家族で分け合って食べたい。みんな大食いなので、すぐなくなっちゃうかも」と笑った。
 
ベテラン?のお姉さんたちがいけすの周りでコツを伝授。頼もしい応援団!

ベテラン?のお姉さんたちがいけすの周りでコツを伝授。頼もしい応援団!

 
きょうだいで夏の思い出づくり。魚のつかみどりは何回やっても楽しい!

きょうだいで夏の思い出づくり。魚のつかみどりは何回やっても楽しい!

 
太ももまで水に漬かり、魚の様子をうかがう(写真右)。生きのいい魚におっかなびっくり。逃がさないように袋の中へ(同左)

太ももまで水に漬かり、魚の様子をうかがう(写真右)。生きのいい魚におっかなびっくり。逃がさないように袋の中へ(同左)

 
女性陣も頑張りました!年齢、性別関係なく楽しめるつかみどり

女性陣も頑張りました!年齢、性別関係なく楽しめるつかみどり

 
 地元在住の小学生、小笠原旦晃さん(7)は3回目のつかみどり。「魚が暴れて怖かったけど、自分で3匹とれた。食べるの、楽しみ」と満足げ。この日は都合がつかず参加できなかったが、いつもは姉2人も参加。父将太さん(41)は「毎年、子どもたちが楽しませてもらっている。生きた魚をつかまえるのは新鮮な経験。自然と触れ合う機会を大事にしたいので、こういう場があるのは非常に助かる」と喜んだ。
 
 松倉地区には甲子小PTAが組織する北松倉、南松倉両こども会があり、町内会と連携。魚のつかみどりなどの地区行事も共催事業として実施しており、住民同士が世代を超えて交流できる機会を増やしている。佐野町内会長は「ここまで続けてこられたのは、こども会PTAの皆さんの協力があってこそ。町内会役員も高齢化する中で、子育て世代のお父さん、お母さん方が力を発揮してくれるのは大変ありがたい。子どもたちが楽しみにしている行事なので、世代交代しながら何とか今後も続けていければ」と願う。
 
豊かな自然が残る甲子川。この日は大人の見守りで水遊びも楽しんだ

豊かな自然が残る甲子川。この日は大人の見守りで水遊びも楽しんだ

kioku01

「釜石艦砲射撃」の記憶、平和の思いどう引き継ぐ 市民ら「考え続ける姿勢を大事に」

戦災の記憶を次世代につなごうと活動した釜石高校の生徒。戦没者を追悼し、平和を願う場で成果を発表した=8月9日

戦災の記憶を次世代につなごうと活動した釜石高校の生徒。戦没者を追悼し、平和を願う場で成果を発表した=8月9日

 
 太平洋戦争の終戦が迫っていた1945年夏、釜石市は連合国軍の艦隊から2度の艦砲射撃を受けた。「釜石艦砲」として地元で語り継がれてきたが、体験者から直接話を聞けるのに残された時間は長くはない。戦後81年。戦禍の記憶を継承し、次世代に平和のバトンを託そうと、市民有志らは奮闘する。「戦争の悲惨さ、平和の尊さを『考え続ける』という姿勢を大事にしていかなければいけない」。戦没者の追悼、戦災関連の展示、地域と歴史を知る授業体験の提供などで思いをつなごうとしている。
 
 艦砲射撃は、海上から軍用艦が陸地に向けて砲弾を発射すること。軍需産業に不可欠な製鉄所がある釜石は米英軍の攻撃対象とされ、1945年7月14日と8月9日の2回砲撃された。計5300発以上の砲弾が撃ち込まれ、少なくとも782人が犠牲になった。
 

戦没者を追悼、平和を願う

 
釜石市戦没者追悼・平和祈念式で祭壇に花を手向ける参列者=8月9日

釜石市戦没者追悼・平和祈念式で祭壇に花を手向ける参列者=8月9日

 
 釜石市主催の戦没者追悼・平和祈念式は2回目の艦砲射撃を受けた9日に大町の市民ホールTETTOで行われ、約140人が参列した。小野共市長は式辞で「私たちはこの地で失われた一人一人の命に思いを寄せ、その悲しみを決して忘れてはならない。そして平和を守り育てる努力を重ねていくことが必要だ」と述べた。
 
 釜石市遺族連合会の佐々木郁子会長(83)が追悼のことば。満州に出征し病死したとされる父ら過酷な戦場で果てていった兵士を思い、「歳を重ねるごとに新たな悲しみが込み上げてくる。戦争は街や人の心を壊し、故郷さえ失わせてしまう。残るものは憎しみと報復だけなのに、なぜ人間は戦争をするのか。私たちは二度と巻き込まれてはならない」と訴えた。
 
 次世代へつなぐ取り組みとして、岩手県立釜石高3年の川崎夏織さん、川崎由花梨さん、古川明弥さんが釜石艦砲をテーマにした探究活動の成果を発表した。戦時中、市内にあった捕虜収容所の所長だった故稲木誠さんの手記を基に電子紙芝居を作り、7月に小学校で上演。3人は「戦争を経験した世代が少なくなっていく中、伝承活動の担い手不足を実感。戦争の記憶は、私たちのように戦争を体験したことのない世代が次へと継承していく必要がある。この活動がより若い世代に影響を与え、『忘れてはいけない』『自分たちも記憶をつないでく』と感じてもらえたら」と願った。
 
「未来を守り続ける」と平和への思いを発表する釜石市の中学生

「未来を守り続ける」と平和への思いを発表する釜石市の中学生

 
 平和学習で交流している青森市と釜石市の中学生計20人も献花。釜石市立甲子中1年の小笠原伊織さんは「平和な暮らしが決して当たり前ではないことを知り、その価値を大切にしていかなければならないと思った。平和な未来を守り続けていきたい」と語った。青森市立佃中1年の葛西椎菜さんも共感し、「何が起こるか分からないから、防災という面でも備え、伝えることが大事だと思った。地元青森のことをもっと深く知りたいし、釜石での学びと関連付けて考えてみたい」と刺激を受けたようだった。
 
 式典に参列した佐々木啓二さん(82)は終戦時1歳。出兵したまま帰らぬ人となった父に花を手向け続ける。「平和になったから、この歳まで生きていられる。自分と同じような父の顔を知らぬ子どもがいない世の中が続いてほしい」と切に望んだ。
 

授業を体感「中学校で教わる釜石の艦砲射撃」

 
「釜石の艦砲射撃」をテーマにした中学校の授業の体験講座=7月25日、釜石市提供

「釜石の艦砲射撃」をテーマにした中学校の授業の体験講座=7月25日、釜石市提供

 
 学校の授業を体感してみませんか-。釜石市教育委員会主催の講座「中学校で教わる釜石の艦砲射撃」は7月25日、港町のイオンタウンホール(イオンタウン釜石内)で開かれた。講師は甲子中教諭の川村吉さんが務め、10~80代と幅広い世代の市民ら約50人が参加した。
 
 講座は、地域の歴史への理解を深めるとともに、戦争の記憶をいかに次世代へ継承していくかを考える機会とするのが目的。一方通行になりがちな講演会とは違い、中学生が受ける授業のように「学び」「考え」「伝える」ことに重点を置いた。講師の話を聞いた後、参加者同士で話し合いながら考え、答えを探し、伝え合う形で進行した。
 
 参加者から「とても詳しい資料や説明で、今の中学生が受けている授業のことを知れて良かった」「戦争当時を生きた人々の事例から、とても多くのことを学んだ。戦争の恐ろしさを忘れず、次世代に語り継いでいく必要性を身に染みて感じた」といった声が聞かれた。それぞれが授業を受けるという久しぶりの感覚を楽しみつつ、学びを深める貴重な機会とした。
 
 市教委事務局文化財課の担当者は「学校での授業の一端に触れた参加者は生き生きとした様子で、学びの重要性を再確認したようだ。戦争体験者から戦争を知らない世代に、そして子どもたちに釜石の艦砲射撃をいかにして伝えていくかを考えさせられる講座となった」と手応えを得た様子だった。
 

郷土資料館で艦砲戦災企画展

 
釜石市郷土資料館で開催中の艦砲戦災展

釜石市郷土資料館で開催中の艦砲戦災展

 
 同市鈴子町の市郷土資料館では、艦砲戦災展「戦火から立ち上がった釜石~戦災と復興の記録~」が開催中。釜石艦砲による戦災を伝えると共に、まちの再生について考えてもらうのを狙いに、関連資料や写真など約50点を紹介する。同展では、今年1月に新たに提供された艦砲射撃の様子を収めた写真も公開されている。
 
 今年は2011年の東日本大震災から15年の節目でもあり、戦災と震災に共通する「再生する力」に焦点を当てた内容に。再建が進む市街地の写真や戦後建てられた「戦災復興配給住宅」の図面、1947年の昭和天皇の釜石訪問、50年の国鉄(現JR)釜石線の開通式典のパネル資料などが並んでいる。
 
8月9日には青森市や釜石市の中学生が見学に訪れた

8月9日には青森市や釜石市の中学生が見学に訪れた

 
 注目は、釜石への砲撃の様子を捉えた19枚の写真。「1945年7月14日、米国の艦船『USSクインシー』から撮影」などとの説明があり、砲撃によって白煙や黒煙を上げる市街地の状況、攻撃に向かう米軍艦隊の船舶などが写し出されている。稲木さんの孫で、米誌ニューズウィーク日本版記者の小暮聡子さんが米国立公文書館で発見し、市に撮影データを寄贈した。
 
小暮聡子さんが米国立公文書館で確認した1回目の釜石艦砲射撃の写真。説明に「炎上する釜石に接近するUSSクインシー」とある=釜石市郷土資料館提供

小暮聡子さんが米国立公文書館で確認した1回目の釜石艦砲射撃の写真。説明に「炎上する釜石に接近するUSSクインシー」とある=釜石市郷土資料館提供

 
kioku01

写真説明に「最初の砲撃で炎上する釜石の製鉄所 USSクインシー撮影」と書かれた一枚=釜石市郷土資料館提供

 
 市は2度目の艦砲射撃の写真は持っていたが、1度目の写真はなかった。佐々木寿館長補佐は「おびただしい煙の量に当時の惨状が想像される。貴重な資料だ」と強調。この写真を含めた今年の企画展を通して「砲火の記憶から今を考えるきっかけに。戦争がもたらすものとは、災害があった時にどう向き合うか、平和を守るとはどういうことか、考え続けることが大事。戦災と震災の記憶、そして復興の歩みを未来につないでいくことが、戦争を起こさないことにもなるのではないか」と問いかけた。
 
 艦砲戦災展は9月6日まで。入館料は大人200円、高校生以下無料。火曜休館。
 

アニメで記憶をつなぐ 北銀ひまわり会、郷土資料館にDVD寄贈

 
釜石市郷土資料館の戦災コーナーで放映中のアニメーション

釜石市郷土資料館の戦災コーナーで放映中のアニメーション

 
 郷土資料館の戦災コーナーにも新たな映像資料が加わった。「釜石・艦砲射撃の記憶」と題したアニメーション(約6分)で、戦火を生き延び、街の復興を見つめた男性が伝承への思いをかみしめる内容。北日本銀行釜石支店の親睦団体「ひまわり会」(庄子忠良会長)が、将来を担う子どもや市民に広く知ってもらいたいと作成し、DVDに収録して贈ったものだ。
 
釜石艦砲射撃のアニメーションDVDを手にする庄子忠良会長(左)、髙橋勝教育長=7月30日、釜石市提供

釜石艦砲射撃のアニメーションDVDを手にする庄子忠良会長(左)、髙橋勝教育長=7月30日、釜石市提供

 
 DVDの贈呈式は7月30日に同館であり、庄子会長が髙橋勝教育長に手渡した。作成を提案した庄子会長は、釜石艦砲の体験者。「この艦砲射撃のアニメーションを多くの人に見ていただきたい。戦争の悲惨さを知り、平和を考えるきっかけとなってほしい」と願いを託した。
 
 市教委や同館では、分かりやすくまとめられたDVDが子どもから大人まで世代を超えて継承する、新たな平和学習の教材になりうると期待。市内小学校の授業で活用してもらおうと、各校に配布。同館ではもともとある艦砲射撃の紹介映像と併せ、常時公開している。

ows01

釜石オープンウオータースイミング いわて国体のレガシー継ぎ10年 あいにくの天候も選手ら力泳

2016年の希望郷いわて国体を機に17年から継続開催される「釜石オープンウオータースイミング」=2日、根浜海岸

2016年の希望郷いわて国体を機に17年から継続開催される「釜石オープンウオータースイミング」=2日、根浜海岸

 
 釜石オープンウオータースイミング(OWS)2026根浜(実行委主催)は2日、釜石市鵜住居町の根浜海岸特設会場で開かれた。OWSは海などの自然水域で長距離泳のタイムを競う競技。2016年の希望郷いわて国体で同競技の会場となった釜石・根浜では、翌17年から地元主導の同大会がスタート。開始から10年となった今年は、小学生~80代まで304人がエントリーした。降雨に低水温と厳しいコンディションだったが、選手らは持てる力を発揮し完泳を目指した。
 
 昨年はカムチャツカ半島付近で発生した地震による津波注意報、台風9号の影響を考慮し、大会3日前に中止を決めたため、2年ぶりの開催となった。開会式では小泉嘉明実行委会長、小野共釜石市長が選手を歓迎。西原義勝審判長からは「気温、水温ともに低いので決して無理をせずに」との注意喚起があった。選手の代表2人の先導で「ガンバロー釜石、オー!」と気合いを入れた。
 
あいにくの雨を吹き飛ばす元気な掛け声で気合い入れを行う選手ら

あいにくの雨を吹き飛ばす元気な掛け声で気合い入れを行う選手ら

 
小学4~6年生が対象の500メートルの部には男女10人が出場

小学4~6年生が対象の500メートルの部には男女10人が出場

 
スタート地点に向かう1キロの部の選手をハイタッチで激励

スタート地点に向かう1キロの部の選手をハイタッチで激励

 
 競技は海上に設けた周回コースで実施。500メートル(小学4~6年生)、1キロ(小学4年生以上)、3キロ(中学生以上)、5キロ一般(同)、男女上位3人に日本選手権出場権が与えられる5キロトライアル(同)の各部で行われた。OWS検定5級の取得を目指す集団泳(小学3年生以上)もあった。
 
 種目ごとに時間をずらしてスタート。各自の目標タイムや制限時間内での完泳を目指して競技に挑んだ。午前10時時点で気温21度、水温19度。前日から降り続いた雨の影響で、水温はこれまでにない低さ。選手たちは冷たい水や海中の視界の悪さに苦戦しながら懸命にゴールを目指した。砂浜や防潮堤では選手の家族や仲間が見守り、競技を終えて戻った選手に拍手やねぎらいの言葉を送った。
 
競技は1キロ男子の部からスタート。同女子の部、500メートルの部が続く。海上では地元のライフセーバーや漁船が選手の安全を守る

競技は1キロ男子の部からスタート。同女子の部、500メートルの部が続く。海上では地元のライフセーバーや漁船が選手の安全を守る

 
防潮堤や砂浜から選手の家族や仲間が競技の様子を見守る

防潮堤や砂浜から選手の家族や仲間が競技の様子を見守る

 
完泳した選手にはその場で記録証を発行。大会スタッフが選手をねぎらう

完泳した選手にはその場で記録証を発行。大会スタッフが選手をねぎらう

 
 欠場者を除いた当日の出場者は273人。途中でリタイアした人は30人で、完泳したのは243人。“勇気あるリタイア”で大きな事故なく競技を終えた。ゴールした全員に記録証が発行されたほか、各部の男女別総合と年代区分別で1~3位が表彰された。
 
 1キロの部に出場した盛岡一高1年の高橋凛さん(16)は水泳歴10年。OWSの大会出場は今回が初めてで、「プールと違ってコースロープが無いので、何回も方向を見失いそうになり焦った。(雨の影響で)水も冷たいし海中は何も見えなくて」と初挑戦でいきなりの過酷さを体験。それでも「ペース配分とか方向修正する力が身に付いたと思う」と収穫もあった様子。今回は同校から1キロと3キロの部に6人が出場した。「県内でこういう大会があるのを知らなかった。もっと広まれば」と期待した。
 
中学生以上が対象の3キロの部。男子(写真右上)の30秒後に女子(同左上)がスタート。制限時間は2時間

中学生以上が対象の3キロの部。男子(写真右上)の30秒後に女子(同左上)がスタート。制限時間は2時間

 
3キロ男子の部の総合1位は盛岡一高、2位は花巻東高の選手。県内高校生がワンツーフィニッシュ

3キロ男子の部の総合1位は盛岡一高、2位は花巻東高の選手。県内高校生がワンツーフィニッシュ

 
5キロ日本選手権トライアル女子の部には13人が出場し、全員がゴールした

5キロ日本選手権トライアル女子の部には13人が出場し、全員がゴールした

 
 トライアルの選手を抑え、5キロ一般男子の部で1位となった神奈川県の渡辺雅空さん(25)は同大会初参加。「水が思ったより冷たく、自分との闘いに負けないように頑張った。雨も降り続き、いつもより体を動かしにくかった」が、自分のペースで泳ぐことを意識。結果、トライアル1位の選手に5分以上の差をつけた。佐賀県ゆかりのトップアスリートを育成するチームに所属し、2年後の五輪出場を目指して日々、練習に励む。初めて訪れた釜石の海は「流れはあったが比較的泳ぎやすい。いい所なので、旅行とかでまた来たい」と再訪を望んだ。
 
トライアルの1位選手に5分以上の差をつけ、5キロトップでゴールした渡辺雅空さん(写真右)。記録は1時間01分01秒0

トライアルの1位選手に5分以上の差をつけ、5キロトップでゴールした渡辺雅空さん(写真右)。記録は1時間01分01秒0

 
 最も遠方から参加したのは長崎県の4人。高校2年時からトライアル女子に出場する福岡大3年の小串優佳さん(20)は4回目の出場で初の1位に輝いた。「寒かったですけど、昨年大会がなかったので、こんな形でも泳ぐことができて楽しかった」と笑顔。本命は競泳(400、800メートル自由形)だが、高校時代から国体のOWS長崎県代表に選ばれる実力者。大学生になり環境が充実、練習量も増えたことで、「体力がつき、OWSもさらに面白くなった」という。釜石の大会は夏休みの時期で参加しやすいのと、「景品がいっぱいもらえる!」と継続参加。「競泳を頑張りながら、OWSも楽しみの一つとして続けていきたい」と気負うことなく競技を続ける構え。
 
長崎県からトライアルに参加した中高大学生選手。小串優佳さん(右から2人目)は女子の部で念願の初優勝。記録は1時間06分32秒7

長崎県からトライアルに参加した中高大学生選手。小串優佳さん(右から2人目)は女子の部で念願の初優勝。記録は1時間06分32秒7

 
 OWSは釜石で開催された2016年の国体から、5キロ競技が正式種目になった。国体のレガシー(遺産)を継承しようと県水泳連盟や釜石水泳協会が中心となって立ち上げたのが本大会。18年の第2回大会からは東北初の日本水泳連盟(日水連)認定大会となり、日本選手権トライアルの部や日水連OWS検定5級の集団泳も新設。初心者から五輪を目指す選手まで、さまざまな競技者に対応した大会で成長を続けてきた。20年の新型コロナ感染症、昨年の津波注意報、台風の影響による中止はあったが、日水連国内サーキットシリーズの大会の一つに位置付けられていることもあり、年々参加者が増加。昨年から、実行委が目標としてきた300人を上回るエントリーが実現している。
 
 いわて国体開催時から大会運営に携わる、同実行委副会長で審判長の西原義勝さん(釜石水泳協会前会長)は「ここまで続けてこられたのは、参加してくれる選手の皆さんと運営に協力してくれる多くの関係者のおかげ」と感謝。300人規模の大会へ成長した要因として、知名度アップとスタッフや地域のおもてなし精神を挙げる。「全国からもっと優秀選手が集まれば大会も盛り上がる。併せて岩手県選手の育成も課題。県水泳連盟と連携しながら競技人口拡大、選手のレベルアップを図っていければ」と今後を見据えた。
 
大会の安全に力を発揮する釜石ライフセービングクラブ。今大会は低水温、気温の影響でリタイア者が続出。事故につながる前に水上バイクで岸まで運んだ。

大会の安全に力を発揮する釜石ライフセービングクラブ。今大会は低水温、気温の影響でリタイア者が続出。事故につながる前に水上バイクで岸まで運んだ。

 
寒さに震える選手にホットレモンや足湯のサービスも。競技を終えた後はリラックスしながら記念撮影や参加者交流を楽しんだ

寒さに震える選手にホットレモンや足湯のサービスも。競技を終えた後はリラックスしながら記念撮影や参加者交流を楽しんだ

guidego01

地元ドライバーの車で橋野鉄鉱山へ 道中ガイド楽しく 釜石初の「事業者協力型自家用有償運送」開始

栗橋地域在住ドライバーの自家用車で橋野鉄鉱山へ!「事業者協力型自家用有償旅客運送」の試走会=5日午後

栗橋地域在住ドライバーの自家用車で橋野鉄鉱山へ!「事業者協力型自家用有償旅客運送」の試走会=5日午後

 
 釜石市の世界遺産、橋野鉄鉱山への移動手段確保を目的とした「事業者協力型自家用有償旅客運送」が始まった。運営するのは一般社団法人釜石観光物産協会(新里進会長)。講習を受けた登録ドライバーが自家用車に観光客を乗せ、道中ガイドもしながら現地までを往復するもので、来訪者の利便性向上や旅の満足度アップにつながるものと期待される。5日、登録ドライバー3人に協会から登録証が交付され、試走会が行われた。
 
 釜石駅前で行われた運行開始式で新里会長は、公共交通空白地帯での同運送の導入について説明。橋野鉄鉱山までのルートには歴史的遺産や魅力的な自然景観が多いことを挙げ、「ガイドを添えることで理解が深まる。地域資源をコンテンツとして盛り込み、観光客を呼び込みたい」と話した。運行に必要な講習を受講したドライバー3人(藤原信孝さん、和田利男さん、菊池弘充さん)に新里会長から登録証が手渡された。式の後、市職員が客として乗り込み、3人が橋野鉄鉱山まで試走した。
 
釜石駅前広場で行われた「ガイド de GO!」運行開始式

釜石駅前広場で行われた「ガイド de GO!」運行開始式
 
「自家用有償旅客運送運転者」の登録証を手にする(前列左から)和田利男さん、菊池弘充さん、藤原信孝さん

「自家用有償旅客運送運転者」の登録証を手にする(前列左から)和田利男さん、菊池弘充さん、藤原信孝さん

 
 同運送は道路運送法に基づき、交通空白地などで例外的に自家用車による有償旅客運送を許可する国の制度の一つ。バスやタクシーの会社が運行や車両整備管理を担い、安全確保に努める(事業者協力型)。本県での許可は紫波町に続き2例目。自家用車を使用しての観光での運行は初となる。
 
 釜石市では橋野鉄鉱山までの路線バス運行がなく、移動手段の確保が課題となっていた。昨年6月、市地域公共交通活性化協議会で現状と課題を共有。釜石観光物産協会が実施主体、市内のタクシー会社スクー(平松篤代表取締役)が協力事業者として導入に向けた準備を進めた結果、本年7月30日、岩手運輸支局から運行の許可を受けた。事業名は「ガイド de GO!」。
 
運行時には有償運送車両であることを示す右下の表示を車体に付けて走る

運行時には有償運送車両であることを示す右下の表示を車体に付けて走る

 
橋野鉄鉱山へレッツゴー!講習を受けたドライバーが客を送迎

橋野鉄鉱山へレッツゴー!講習を受けたドライバーが客を送迎

 
 発着地点は釜石駅、鵜住居駅のほか、市内宿泊施設からの運行も可能。料金は1台30分あたり2500円。モデルコースの鵜住居駅発着(120分)は1万円、釜石駅発着(150分)は1万2500円。タクシー料金の約7割で利用でき、運行時間や経由地を柔軟に設定できる。一番の魅力は、地元をよく知るドライバーから歴史や文化などの話を聞けること。ルート上には魅力的な観光資源が豊富で、客の希望で史跡や滝、巨木などの景観名所に立ち寄ることも可能。
 
客の希望でルート上の史跡や産直施設などにも立ち寄ることができる

客の希望でルート上の史跡や産直施設などにも立ち寄ることができる

 
試走会では栗林町の偉人三浦命助の碑に立ち寄り、ドライバーの説明を聞いた

試走会では栗林町の偉人三浦命助の碑に立ち寄り、ドライバーの説明を聞いた

 
橋野鉄鉱山インフォメーションセンター駐車場に到着。釜石駅からは直通で約45分

橋野鉄鉱山インフォメーションセンター駐車場に到着。釜石駅からは直通で約45分

 
 試走会では、幕末に起こった三閉伊一揆の指導者の一人「三浦命助」の碑(栗林町)に立ち寄り、ドライバーから話を聞くなどした。参加した市生活環境課の鈴木生真主事は「釜石出身でも知らないような興味深い話をたくさん聞かせてもらい、道中、とても楽しかった」と感激。鉄路などで市外から訪れる観光客が橋野鉄鉱山に向かうには、これまでタクシーやレンタカーしかなかったが、新たな制度の導入で選択肢が増える。「お客さまにとってもメリットが多いサービス。効果的な周知でしっかり情報を届けることができれば、利用者もある程度、出てくるのではないか」と話した。
 
 登録ドライバーの菊池弘充さん(61、橋野町)は試走を終え、「お客さまを乗せてというのはまた違った緊張感があったが、慣れてくれば大丈夫。一生懸命、ガイドしたいほうなので」とにっこり。現役時代は三陸鉄道に勤務し、運転士を20年務めた。釜石観光ガイド会会員でもあり、ガイド歴は24年。「運転者講習では道路状況に応じたお客さまへの心遣いも学んだ。安全安心で快適な観光をサポートできるよう努力していきたい。併せて地元の魅力もたくさんアピールできれば」と運行を楽しみにする。
 
 基本の運行時間は午前9時から午後5時まで。1週間前までの事前申し込みが必要。利用の申し込み、問い合わせは釜石観光物産協会(電話:0193・27・8172、FAX:0193・27・8173、E-mail:info@kamaishi-kankou.jp)へ。

mform01

和山へ牛放牧2年目のエム牧場(福島県) 釜石市と連携協定締結 市内に肉の自販機設置も

連携協定締結式の後、エム牧場の和山放牧を見学する市職員=7月27日

連携協定締結式の後、エム牧場の和山放牧を見学する市職員=7月27日

 
 昨年度から釜石市の和山牧場で肉用牛の放牧を行っている福島県二本松市のエム牧場(吉田和代表取締役)が、釜石市と地域活性化に向けた連携協定を締結した。同社の和山放牧牛はハンバーグに加工した商品「和の風バーグ」が本年1月から同市のふるさと納税返礼品に登録されるなど、地域振興に貢献している。今後、釜石駅前の商業施設入り口に同放牧牛の食肉自動販売機が設置される予定で、市民や観光客にも広くアピールしていく考えだ。
 
 連携協定締結式は7月27日に橋野町で行われ、吉田代表取締役と小野共市長が協定書に署名した。協定は両者が相互に連携し、和山牧場での牛の放牧事業を通じた地域振興策の展開、市内畜産農家などとの交流機会創出を推進することで、同市の畜産業、地域活性化につなげることを目的とする。連携事項には放牧牛への付加価値の企画、新規特産品やふるさと納税返礼品の企画、畜産業に対する理解促進への取り組みなどを盛り込む。
 
署名した協定書を取り交わしたエム牧場の吉田和代表取締役(左)と釜石市の小野共市長

署名した協定書を取り交わしたエム牧場の吉田和代表取締役(左)と釜石市の小野共市長

 
 エム牧場は肉用牛の繁殖から肥育、精肉加工、販売までを手がける農業生産法人。福島、宮城、岩手3県に15カ所の牧場を所有し、2500頭を飼育する。釜石市は和山牧場の活用について2021年度から同社に情報提供。地元との協議も重ねながら放牧の誘致活動を続けてきた。その結果、昨年度から放牧事業が実現。市が管理する公共牧場地の“立岩”エリアで、5月から10月まで5種25頭を放牧した。
 
昨年5月、エム牧場による初めての放牧=和山牧場立岩エリア

昨年5月、エム牧場による初めての放牧=和山牧場立岩エリア

 
今年5月15日に放牧された牛。見学に訪れた市職員らをお出迎え!?

今年5月15日に放牧された牛。見学に訪れた市職員らをお出迎え!?

 
和山で行うのは「放牧肥育」。“山で肉を仕上げる” のがコンセプト

和山で行うのは「放牧肥育」。“山で肉を仕上げる” のがコンセプト

 
 同社が和山で行うのは「肥育のための放牧」。肉本来のうまみを味わえる赤身肉の需要拡大に応えるため、新たな挑戦の場に和山を選んだ。「広大な山の牧場で青草を食べて駆け回り、伸び伸び自由に育った牛」という付加価値が食肉卸業者や料理人の心をつかみ、昨年度は全25頭が買い取られた。素材にこだわる東京・六本木のスーパーでは「釜石・和山の牛」として写真付きで紹介されたほか、都内のフランス料理店などでもメニューの一つとして提供されたという。
 
 2年目となる本年度は同エリア14ヘクタールに短黒(日本短角牛と黒毛和牛の交配)、ジャー黒(ジャージー牛と黒毛和牛の交配)、褐黒(褐毛和牛と黒毛和牛の交配)の3種20頭を5月に放牧。昨年度の経験を踏まえ、放牧に向く種類に絞った。本年度も10月まで放牧する予定。
 
黒毛と掛け合わせた3種の牛がそろい踏み!

黒毛と掛け合わせた3種の牛がそろい踏み!

 
「好きな時に草を食べ、暑い時には林の中に入って休む。自由な生き方をしている牛たちです」と吉田代表取締役

「好きな時に草を食べ、暑い時には林の中に入って休む。自由な生き方をしている牛たちです」と吉田代表取締役

 
 昨年度は、興味を持つ人たちを何度も現地に案内したという吉田代表取締役。遠くは京都などから足を運ぶ人もいて、「釜石・和山で半年間過ごしたストレスフリーな牛」というストーリー性や“いいとこ取り”の変わった畜種がうけ、「使ってみたいという声をたくさんいただいた」という。今年もすでに購入の予約が入っていて、耳標に予約業者の名前が入った牛も。
 
耳標に買い取り業者の名前が付いた牛も。「信濃屋」は東京のスーパー

耳標に買い取り業者の名前が付いた牛も。「信濃屋」は東京のスーパー

 
 同社は「地元釜石の皆さんにも食べていただきたい」と、今後、釜石駅前の商業施設サン・フィッシュ釜石の入り口に食肉の自動販売機を設置する。和山放牧牛の冷凍精肉(ステーキ用など)やハンバーグを中心に販売予定。同社の自販機は二本松市にもあり、釜石が2カ所目。吉田代表取締役は「釜石にも牛がいることをどんどんアピールしていきたい。放牧頭数をさらに増やすため、人材育成にも取り組んでいければ」と今後の展開に夢を膨らませる。
 
群れで仲良く暮らす牛たち。広々、ほどよい傾斜地もある牧場を駆け健康に育つ

群れで仲良く暮らす牛たち。広々、ほどよい傾斜地もある牧場を駆け健康に育つ

 
和山牧場の現状について水産農林課職員から説明を聞く小野市長(中央)

和山牧場の現状について水産農林課職員から説明を聞く小野市長(中央)

 
 同社の釜石での放牧は後継者不足が課題の地元畜産業に新たな風をもたらし、再興への起爆剤になるものと期待される。小野市長は「和山牧場の活用は市や市議会、地元の栗橋地域振興社の関心の的だった。吉田社長のご英断に心から感謝したい。協定を機に連携を深め、市としても一次産業の振興に一丸となって取り組んでいきたい」と話した。