釜石の夏を熱く!夜市「おいでんせ」 おいしく楽しく盛り上げる 盆踊りも

夜市で買ったおいしいものを味わう家族連れ
釜石市の中心市街地のにぎわいを創り出すイベント「かまいし夜市おいでんせ」(同実行委員会主催)は10日、同市大町周辺で開かれた。帰省客や家族連れが古里の味や多彩なステージを楽しんだ。同日は、すぐそばにあるイオンタウン釜石も市民参加型の「超!盆BON踊り」を開催。2つの催しで夏の“マチナカ”が熱く盛り上がった。
夜市の会場となった市民ホールTETTO前広場には釜石、大槌地域の飲食店など16の業者・団体が屋台や販売ブースを並べた。釜石産鶏肉を使った台湾風唐揚げ「大鶏排(ダージーパイ)」、アユの塩焼き、イカ入りの焼きそば、ホタテやサクラマスが入った釜飯、シカ肉の串カツなど、おいしいものがずらり。訪れた人たちは気になる味を買い求め、地元の日本酒・浜千鳥、ビールとともに堪能した。

地元の味を提供する屋台。調理に腕を振るう

餅まきは大にぎわい。あちらこちらから手が伸びる
隣接するイオン釜石前の大町広場に設けられたステージでは、郷土芸能の虎舞やバンド演奏、園児によるダンスなどジャンル豊かなステージが繰り広げられた。スペシャルゲストとして出演した沖縄県出身のシンガー・ソングライター成底ゆう子さんは、釜石の桜舞太鼓と協演。迫力あるパフォーマンスで会場を盛り上げた。

特設ステージでは虎舞や踊りなどが披露された

成底ゆう子さんと桜舞太鼓がコラボレーション
地元の鈴木慧さん(7)は「餅まきが楽しかった。友達と遊べるのもいい」とにっこり。父の一央さん(29)も帰省中の友人と会う場になったと喜び、「やっぱり街の中心部に人が集まるといい」と歓迎した。仲間と相席しアルコール飲料のつまみにしていたのは、唐丹町で育てられているムール貝の酒蒸し。「同じ漁業者だから、応援したい。うまい」と味わった。

ムール貝を使った酒蒸しやラーメンを提供したブース

釜石の海の幸を届けた唐丹ムール貝養殖組合のメンバーら
提供した唐丹ムール貝養殖組合はイベント初出店。酒蒸しのほか、地元産ワカメも添えた磯ラーメンも売り出した。佐々木和則組合長(59)は「釜石を宣伝する海の幸になれば。イベントで知ってもらい、普通に食卓に並ぶ一品になれば、よりうれしい」と笑顔を広げた。
鵜住居町のカフェ&バー「ネバーランドヴィレッジ(NLV)」も初めての出店。今年3月から三陸鉄道鵜住居駅そばの鵜の郷交流館内で営業しており、実店舗のメニューをアレンジしたメキシコ料理「ナチョス」、子ども向けにドーナツやポップコーン、炭酸飲料などを販売した。

おつまみにもご飯にもおやつにもなるメニューを用意したブース

出店を楽しむ「ネバーランドヴィレッジ」のメンバー
「ターゲットに合わせて提供するものを考えたり、いい経験になった」と話すのは、オーナーの髙橋一美さん(50)。店の営業を軌道に乗せることで「手いっぱい」だが、今回「まちをにぎやかにする」という夜市の思いに共感した。「みんなが楽しいならいい」。客はもちろん、普段から店の運営を手伝ってくれる友人や家族らが和気あいあいとした雰囲気で調理したり接客する様子をうれしそうに見つめた。
夜市は昨年に続き、2回目の開催。実行委員長の小澤伸之助さん(釜石商工会議所会頭)は「『おいでんせ』は釜石小唄の歌詞にある言葉。聴くと思い出す、古き良き釜石を取り戻せたらとイベントを始めた。食と音楽で地域を盛り上げながら、釜石の元気を届けたい」と話した。

イオンタウン釜石の「超!盆BON踊り」
イオン釜石の盆踊りも昨年に続いて2回目。港町の第2駐車場の一角を会場に、日暮れ前は子どもたちが輪をつくり、夜が更けると老若男女が踊りを楽しんだ。市内の60代女性は「盆踊りと言えば夏の楽しみだったが、近ごろはやっているところは少ない。初めて参加したけど、やっぱり楽しい。体が覚えている。うまい、へたに関係なくみんなでできるのがいい。活気がある催しを継続してほしい」と望んだ。
日本語を学ぶため釜石で生活するネパール、ミャンマー出身の留学生8人は浴衣姿で参加。ネパール人のタマン アーシシュさん(21)は「(踊りは)難しいけど、楽しい。ゆかた、かっこいい。いい思い出になった」と満足げに話した。

日本語を学ぶ留学生らも浴衣姿で踊りの輪に加わった

踊りの動きを練習する子どもたちに笑顔が広がった
「にぎやかでいいね」とうれしそうなのは、盆踊りの企画を発案したイオン釜石の大沼秀璽モールマネジャー。自身も夏に古里に帰省した際の楽しみの一つが盆踊りだった。今回は若手スタッフを踊りの輪に加え、「市民とより近く、率先して楽しむ」のを体験してもらった。
そこで、工夫したのが選曲。釜石小唄を始め「炭坑節」「三陸みなと音頭」などの定番曲に加え、「好きすぎて滅」「タッチ」「盆ギリ恋歌」といった若者に聴きなじみのある曲も流した。功を奏し、自然と輪が広がり、手応えを感じた様子の大沼マネジャー。「来年はもっとパワーアップさせたい」と思いを膨らませた。

釜石新聞NewS
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