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写真で「癒やし」のひとときを― 釜石・芳賀憲一さん 震災機に継続の展示会3年ぶりに

 「癒やし」をテーマに開かれた芳賀憲一さんの写真展=18日

「癒やし」をテーマに開かれた芳賀憲一さんの写真展=18日

 
 釜石市のアマチュア写真家、芳賀憲一さん(77)が17日から3日間、同市大町の市民ホールTETTOで写真展を開いた。東日本大震災後、撮りためた作品を「皆さんの癒やしになれば」と公開し続ける芳賀さん。今回は2021年3月以来の展示会で、自身の“喜寿”記念も兼ねて開催。この3年で撮影した市内外の風景や動植物などを主に70点を展示した。
 
 サクラ、ヒマワリなど季節の花々、昨年運行を終了したSL銀河、釜石まつりの呼び物「曳き船」、市街地で憩うシカ…。芳賀さんが独自の視点で捉えた一枚一枚が来場者の目をくぎ付けにした。色彩の美しさ、構図のうまさ、貴重な一瞬を逃さない技術力の高さに加え、しゃれっ気たっぷりの作品タイトルなど、見る人を魅了する要素が満載の展示会となった。
 
TETTOでの開催は2019年、21年に続き3回目

TETTOでの開催は2019年、21年に続き3回目

 
写真左:魚眼レンズで撮影したヒマワリ畑と紅葉。同右上:ハスの花びらが水滴に乗った作品のタイトルは「花筏(いかだ)」。同右下:リニューアル前の大只越公園。イチョウの落ち葉の上にできた2本の木の影で「道しるべ」

写真左:魚眼レンズで撮影したヒマワリ畑と紅葉。同右上:ハスの花びらが水滴に乗った作品のタイトルは「花筏(いかだ)」。同右下:リニューアル前の大只越公園。イチョウの落ち葉の上にできた2本の木の影で「道しるべ」

 
作品名「柿をとる」。左は(スマホカメラで)撮る、右は(手をのばして)もぎ採る

作品名「柿をとる」。左は(スマホカメラで)撮る、右は(手をのばして)もぎ採る

 
 今回、初めて取り入れたのは写真に書を施した作品コーナー。釜石応援ふるさと大使を務める仙台市在住の書家支部蘭蹊さん(73)が、芳賀さんの写真にさまざまな言葉を添えた作品で、2つの芸術の融合が新たな世界観を生み出している。「いつか、支部さんと二人展もできれば」と芳賀さん。
 
芳賀さんの写真に支部さんが言葉をしたためたコラボ作品。右下は芳賀さんの写真展への思いを書いてもらった作品

芳賀さんの写真に支部さんが言葉をしたためたコラボ作品。右下は芳賀さんの写真展への思いを書いてもらった作品

 
 会場には市内外から多くの人たちが足を運んだ。「ここはどこ?」「どこから撮ったの?」と質問する来場者。釜石大観音など見慣れたモチーフも撮る場所や時間帯、気象条件によって違った表情を見せており、興味をそそられながら見入る人の姿も。
 
季節や撮影場所によってさまざまな景観を生み出す釜石大観音

季節や撮影場所によってさまざまな景観を生み出す釜石大観音

 
写真展を開いた芳賀憲一さん(中央)。来場者との会話も楽しみの一つ

写真展を開いた芳賀憲一さん(中央)。来場者との会話も楽しみの一つ

 
 芳賀さんは同市大只越町出身・在住。2004年に発生した新潟県中越地震の復興事業に土木技術者として2年間派遣された際、休日を利用して、釜石にはない風景を撮影したのが写真を始めるきっかけとなった。帰釜後、「古里にもまだ見ぬ景色がある」と日常的にカメラを手にするように。市内外に出向いて撮影を楽しんだ。
 
 63歳で退職した直後の2011年3月、東日本大震災が発生。被災者の力になりたいと、仮設住宅を担当する市の臨時職員(中妻地区生活応援センター配属)として働き始めた。仮設入居者の生活が落ち着き、各種支援も減ってきたころ、引きこもりの増加が問題に。「外に出るきっかけになれば」と思いついたのが、殺風景だった仮設の談話室に自身が撮りためていた写真を飾ることだった。「ぜひ見に来て」と積極的に声掛けをしたところ、自室にこもりがちだった人たちも足を運び、「癒やされた」と安らぎの表情を浮かべたという。
 
 市内に復興住宅が建設され、仮設からの移住が進んだ2017年、上中島復興住宅に併設整備された同センター(中妻公民館)で再び写真展を開催した。市の臨時職員の仕事は7年間続けた。この間、地元の写真愛好家グループ「釜石写遊会」にも所属。先輩会員から技術を学び、会の展示会でも作品を発表してきた。同会解散後は、個展が唯一の発表の場となり、TETTOでの開催は本展で3回目を迎えた。
 
写真左:写真愛好家をはじめ多くのファンに愛されたSL銀河。同右:2羽のハクチョウの首がハート形を作り出したユニークな一枚

写真左:写真愛好家をはじめ多くのファンに愛されたSL銀河。同右:2羽のハクチョウの首がハート形を作り出したユニークな一枚

 
芳賀さんの専属モデルは2人の孫娘。姉妹愛あふれる作品

芳賀さんの専属モデルは2人の孫娘。姉妹愛あふれる作品

 
 「常にカメラを持ち歩き、撮りたいものがあればすぐに…」と芳賀さん。意図して撮りに行く以外にも、心引かれる被写体との偶然の出会いで思わずシャッターを切ることも。撮影の原動力は「見た人が喜んでくれること」だといい、「自分がその写真の中にいる感覚を味わってほしい。実際に現地で見ているかのように」と思いを込める。
 
 会場では「きれいだね」「いいねぇー」「楽しませてもらった」など、感激の声が聞かれた。「ありがたい。やったかいがある」とうれしさをにじませる芳賀さん。今後、撮ってみたい題材を尋ねると、「お年寄りの穏やかな部分。日なたぼっこをしている姿とか、和めるものを撮りたい」。人物撮影では「背中から撮らせてもらうほうが好き。『何を話しているのかな』とか想像が膨らむ」とベストショットを狙う。
 
 今回、会場の一角には能登半島地震の被災者支援のための募金箱も設置され、協力者には芳賀さん撮影の写真がプレゼントされた。
 
能登半島地震被災者支援の募金も呼び掛け。プレゼント用の写真はどれも素敵で迷っちゃいます!

能登半島地震被災者支援の募金も呼び掛け。プレゼント用の写真はどれも素敵で迷っちゃいます!

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やりがい体感!現場で学ぶ看護の心 中高生、県立釜石病院で患者とふれあい交流

手術室の見学などが行われた県立釜石病院の看護体験

手術室の見学などが行われた県立釜石病院の看護体験

 
 「看護週間」(12~18日)にちなみ、釜石市甲子町の県立釜石病院(坂下伸夫院長)で17日、中高生が看護の現場を学ぶ「ふれあい看護体験」が行われた。職業として医療職を選択してもらう機会を提供するのが目的。生徒たちは患者へのケアを通して先輩看護師から働く姿勢や心構えを学び、仕事のやりがいを体感した。
 
 釜石中、釜石高、花巻南高の生徒11人が参加。座学で医療・看護の職種や患者との接し方、感染予防対策など説明を受けた後、整形外科や緩和ケア、循環器内科など各病棟に分かれて入院患者の手足浴や食事の配膳などに取り組んだ。患者役・介助役となり車いす、ストレッチャーによる移動を体験。食事の介助も見学し、患者のペースに合わせ料理を口に運んだり、顔を近づけてゆっくり話しかける看護師の姿を見つめ、現場の雰囲気を肌で感じた。
 
手洗いや防護具の脱着など感染予防策の演習に取り組む参加者

手洗いや防護具の脱着など感染予防策の演習に取り組む参加者

 
患者の移送や食事の配膳を体験したり、食事の介助を見守ったり

患者の移送や食事の配膳を体験したり、食事の介助を見守ったり

 
 手術室での活動は初めてのプログラムで、釜石高3年の大和田未桜(みお)さんと菊池桜永(おと)さんが手を挙げた。手術で使用する器具に触れたり、手術台にあおむけになって患者の気持ちを感じてみたり。脈拍や血圧など、モニターに映し出される「患者の声」に耳を傾けていることを知り、「生死に関わる仕事で、細心の注意を払っているのが分かったし、仕事に対する熱意を感じた」と背筋を伸ばした。
 
手術で使う器具を渡す「器械出し」を体験する生徒

手術で使う器具を渡す「器械出し」を体験する生徒

 
 ともに助産師を目指していて、「経験できるものは何でもやりたい」と積極的に活動。同病院が分娩(ぶんべん)業務を休止していること、そもそも岩手県内に産科医師が少ないことなどを調べていて、「子を産める環境をつくれる人になりたい」「若い世代に性の正しい知識を伝えたり、命の誕生に向き合うスペシャリストになりたい」と夢を膨らませた。
 
気になることを積極的に質問しながら体験活動に取り組んだ

気になることを積極的に質問しながら体験活動に取り組んだ

 
 釜石中2年の高橋杏奈さんは保育士という希望も持っており、職業選択の参考になればと参加。「看護師はやりがいがあると思うが、大変そう。いろんな職種もあると知れたし、この体験を参考にいろいろ調べてみたい」と視野を広げた。
 
 病棟で患者とじかに触れ合う体験は、新型コロナウイルス禍の中止を経て5年ぶり。15日も中高生13人を受け入れた。熊谷和子副総看護師長(57)は「反応が初々しく、キラキラとした目で体験に臨む姿が印象に残った。そうしたピュアな気持ちを大切に、医療の現場で働く仲間になってもらえたら」と期待した。

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世界遺産で楽しむ春の休日 橋野鉄鉱山八重桜まつり 来年の登録10周年へ弾み

はしの四季まつり第一弾「橋野鉄鉱山八重桜まつり」=12日

はしの四季まつり第一弾「橋野鉄鉱山八重桜まつり」=12日

 
 釜石市の世界遺産「橋野鉄鉱山」で12日、春恒例の八重桜まつりが開かれた。地元住民組織、橋野町振興協議会(菊池郁夫会長)と栗橋地区まちづくり会議(洞口政伸議長)が主催。高炉場跡に向かう道路沿いの並木の花は終盤だったが、濃桃色の花が青空や新緑とともに美しい景観を生み出し、来訪者を出迎えた。同鉄鉱山インフォメーションセンター駐車場では餅まきや豚汁のお振る舞い、産直の出張販売などがあり、約400人が楽しんだ。
 
 同所の八重桜は1980年代に釜石ライオンズクラブが植樹。橋野鉄鉱山が世界遺産登録された2015年には同振興協が新たな植樹を行い、若木も順調に花を咲かせている。同祭りは地域活性化などを目的に2007年にスタートした。東日本大震災(11年)による休止を経て、12年からは世界遺産登録を後押ししようと「橋野高炉跡」の冠をつけて開催。餅まきや豚汁の振る舞い、高炉場跡見学など今の形が定着した。登録後の16年から「橋野鉄鉱山」に祭り名を改称している。新型コロナ感染症の影響で20年から3年間は中止した。
 
 今年も釜石観光ガイド会(瀬戸元会長、会員29人)の案内で巡る高炉場跡の見学ツアーから開始。3人のガイドがグループごとに見学希望者を引き連れ、史跡エリアに向かった。ガイドらは鉄鉱山の成り立ち、現甲子町大橋で洋式高炉による国内初の連続出銑成功後、橋野で製鉄が始まった経緯、製鉄の方法、操業時の生産規模などを説明。橋野の3基の高炉は現存最古で、「明治日本の産業革命遺産」(8県11市23構成資産)の一つとして世界遺産登録されたことなどが伝えられた。
 
釜石観光ガイド会会員の説明を聞きながら高炉場跡に向かう

釜石観光ガイド会会員の説明を聞きながら高炉場跡に向かう

 
沿道では八重桜とツツジが競演!春はさまざまな花が楽しめる

沿道では八重桜とツツジが競演!春はさまざまな花が楽しめる

 
第一高炉跡で当時の操業の様子を聞く参加者

第一高炉跡で当時の操業の様子を聞く参加者

 
 餅まきには子どもから大人まで大勢の人たちが集まった。同振興協の菊池会長(69)が歓迎のあいさつ。地域の代表がトラックの荷台に上がり、約1000個の紅白餅をまいた。毎回好評の豚汁のお振る舞いには長い列ができた。振興協女性部が腕を振るう豚汁は山菜のワラビ、ウルイ、フキも入り具だくさん。来場者はおにぎりなどと一緒に味わった。会場内では昨年に続き、大槌町のバンド「ZENBEY絆」が演奏。今年は釜石市の女形舞踊・尚玉泉さんも共演し、まつりを華やかに彩った。
 
お楽しみの餅まき。紅白の餅約1000個がまかれた

お楽しみの餅まき。紅白の餅約1000個がまかれた

 
「こっちにも~」と手を伸ばしてアピール

「こっちにも~」と手を伸ばしてアピール

 
長蛇の列ができた豚汁のお振る舞い

長蛇の列ができた豚汁のお振る舞い

 
ZENBEY絆(写真右上)、尚玉泉さん(同左上)の歌と踊りで会場はにぎやかに

ZENBEY絆(写真右上)、尚玉泉さん(同左上)の歌と踊りで会場はにぎやかに

 
 同市の佐々木章斗君(8)は「豚汁もおいしかったし、歌も聞けた。きれいな花に囲まれて気持ちいい」とにっこり。母雅子さん(44)は「コロナも明けて、家族や親族など大人数で出かけられるようになった。まちの活気も戻ってきたようでうれしい」と声を弾ませた。同市甲子町から足を運んだ女性(37)は「今年は全般的にサクラの開花が早かったので、ここも終わっているかなと思って来たが、こんなに咲いているとは。青空にも映えてきれい。この後、並木の下を散歩して帰ります」と心を躍らせた。
 
 市北西部に位置する橋野町。鉄鉱山のある青ノ木地区は遠野市につながる笛吹峠の上り口にあり、冬から春先は市街地よりも気温が低い。サクラも市内では遅い開花だが、近年は地球温暖化の影響が顕著。10年ほど前までは5月下旬に見ごろを迎えていたが、最近は中旬までには満開になる年が多い。ただ、急激な高温や降雪に見舞われるなど極端な気象の年もあり、開花や満開時期の予想が難しく、主催者は祭り開催日の設定に頭を悩ませる。今年は6~7日ごろに満開になったという。
 
八重桜の木の下で豚汁を味わう家族連れ

八重桜の木の下で豚汁を味わう家族連れ

 
子どもも大人も祭り名物の豚汁に舌鼓

子どもも大人も祭り名物の豚汁に舌鼓

 
 同祭りでは震災後、甲子町から会場まで無料送迎バスが運行されている。今年は大型2台、中型1台が運行され、約90人が利用。市内で働く外国人の若者も10数人訪れ、日本の春を満喫した。
 
 橋野鉄鉱山は来年、世界遺産登録から10周年を迎える。釜石観光ガイド会の川崎孝生副会長(83)は「市民でもまだ(現地に)来たことがないという人もけっこういる。地元の世界遺産の価値を知り、誇りに思ってほしい」と願い、「ガイド会としても心を込めたお迎え、お見送りを大事にし、限られた時間でポイントを押さえ説明できるよう個々のスキルを高めていきたい」と節目の年を見据える。
 
ガイドの説明を聞きながら見学すると同所の価値がよく分かる

ガイドの説明を聞きながら見学すると同所の価値がよく分かる

 
もみの大木の間の鳥居を抜けると山神社跡。石碑などが残る

もみの大木の間の鳥居を抜けると山神社跡。石碑などが残る

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言葉は通じなくても…ジェスチャーで!異文化体感 台湾訪問、釜石の小学生 感動を報告

台湾を訪問して復興支援の感謝を伝えた釜石の子どもたち

台湾を訪問して復興支援の感謝を伝えた釜石の子どもたち

 
 5月のゴールデンウイーク(GW)期間を利用し、釜石市内の小学生が台湾を訪れる「釜石キッズラグビー国際交流プログラム」が行われ、13日、帰国した児童8人と市職員らが市役所の小野共市長を訪ね、現地でのスポーツ交流の様子や学んだことを報告した。
 
台湾から戻った児童が小野共市長を訪ねて活動を報告した

台湾から戻った児童が小野共市長を訪ねて活動を報告した

 
 このプロブラムは一般社団法人子どもスポーツ国際交流協会(東京)が主催。2018年と19年、22年に釜石市内で実施し、国内外の小学生を対象にタグラグビー大会や自然文化体験、東日本大震災の学習も織り交ぜて親睦を深めた。コロナ禍での中止やオンライン開催などを経て、今回初めて訪台。震災から10年以上が経過したこともあり、今回で一区切りとする考えで、復興支援への感謝を直接伝えることも目的だった。
 
 GW期間の3~6日の日程で交流活動が行われた。参加メンバーは、小山琉世君(白山小5年)、古藤野望結さん(小佐野小6年)、佐伯晃君(甲子小6年)、佐々木夢空さん(小佐野小6年)、佐々木怜恩君(平田小5年)、田中璃緒斗君(鵜住居小6年)、野田大耀君(小佐野小5年)、藤田創君(釜石小5年)の8人。熊本、福岡、広島県の児童と合わせ計25人で向かい、台北市の小学生30人と交流した。
 
 引率した釜石市文化スポーツ部の佐々木豊部長、市地域おこし協力隊でラグビー普及コーディネーターの竹中伸明さんが行程を紹介。中正紀念堂や故宮博物院など台北市内の史跡を見学したほか、現地の小学校では交流学習としてビーズを使った工作に取り組んだ。歓迎会やタグラグビー大会では、覚えた中国語を駆使して「ありがとう」の気持ちを発信。「できるだけ多くの子と仲良くなろうと、スマートフォンなどの翻訳機能を使ってコミュニケーションをとっていたのが印象的だった」などと振り返った。
 
台湾で感じた文化の違いなどを楽しそうに伝える児童たち

台湾で感じた文化の違いなどを楽しそうに伝える児童たち

 
 子どもたちは、日本とは違った文化や歴史、人の優しさに触れたことなど楽しい思い出を小野市長に伝えた。藤田君は「言葉が通じなくてもスポーツをやったり、一緒に活動することでコミュニケーションがとれることを学んだ。これからも積極的に外国の人と交流して釜石のよさを伝えたい」と目を輝かせた。
 
 各地の子どもたちを“ごちゃ混ぜ”にし12チームに分かれて体験活動を展開。タグラグビーでは優劣をつけなかったというが、試合はすべて勝ったと胸を張る小山君は、一番多くの友達を作ったとして「MVP」に選ばれた。ラグビー歴6年で、「知っていることを教えた。作戦を練ったり、たくさん話し合ったから」と自己評価。「ジェスチャーでコミュニケーションをとって、よく分からないけどいっぱい笑った」と、交流を思い浮かべてうなずいた。
 
たくさんの友達を作って「MVP」に選ばれた小山琉世君(左)

たくさんの友達を作って「MVP」に選ばれた小山琉世君(左)

 
 小野市長は「言葉は通じなくても友情を深めることができると肌で感じてくれたことがうれしい。こういう機会があったら、積極的にチャレンジしてほしい」と期待。同席した高橋勝教育長も「これで終わりでなく、次のステージの始まりだと思ってほしい。興味を持ったことをもっと深く知るために調べてみるといい」と勧めた。
 
 「写真展、見にきて!感動伝えます」と意気込む子どもたち

「写真展、見にきて!感動伝えます」と意気込む子どもたち

 
 今後の予定として、写真展「かまいしキッズフォト~台湾ラグビー交流」を6月8日と9日に市民ホールTETTOギャラリーで開くことも報告。子どもたちには使い捨てカメラ(27枚撮り)が2個ずつ渡されていて、活動の様子を撮影してきた。展示を通じ、それぞれが見つめた光景を感じてもらい、「ラグビーのまち」の記録にしてもらうのが目的。8日は午前11時から会場でトークイベントも行う。「お気に入りの一枚」を紹介しながら「感動したこと」を伝える。

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鵜住居川漁協 アユの稚魚放流 価格上昇も例年並みの量を維持 解禁日は7月7日

鵜住居川漁協によるアユの稚魚の放流=12日

鵜住居川漁協によるアユの稚魚の放流=12日

 
 釜石市の鵜住居川漁業協同組合(川崎公夫代表理事組合長、組合員154人)は12日、同河川にアユの稚魚400キロ(約4万4700匹)を放流した。中間育成にかかる電気、餌代などの高騰で稚魚の価格が上昇する中、組合では何とか例年並みの放流量を維持。組合員費、一般遊漁料(年券)を値上げすることで、資源確保、組合運営の安定化に努める。解禁日は7月7日。稚魚の成育保護のため、6月1日から解禁日前日まで全魚種が禁漁となる。
 
 稚魚の放流には組合員約20人が参加した。購入先の盛川漁協(大船渡市)から稚魚を積んだトラック2台が集合場所(鵜住居町神ノ沢)に到着後、2班に分かれて放流に向かった。放流箇所は同町日ノ神橋下流から橋野町の産直どんぐり広場手前までの約20カ所。バケツリレーや水槽からホースを延ばす形で作業にあたった。
 
 盛川漁協で中間育成された稚魚は体長約8~9センチ、重さは平均9グラム。バケツの中で元気に飛び跳ね、川に放つと勢いよく泳ぎ出した。天候や水温が順調に推移すれば、解禁日には20センチ前後に成長した姿が見られそうだ。
 
トラックの水槽から稚魚をバケツに移し放流=日ノ神橋下流

トラックの水槽から稚魚をバケツに移し放流=日ノ神橋下流

 
組合員が協力しバケツリレー(写真左)。一部箇所はホースを延ばし、水槽から直接放流(同右)

組合員が協力しバケツリレー(写真左)。一部箇所はホースを延ばし、水槽から直接放流(同右)

 
アユの順調な生育を願い、作業にあたる鵜住居川漁協の組合員ら

アユの順調な生育を願い、作業にあたる鵜住居川漁協の組合員ら

 
 「昨年は最高のシーズンだった」と川崎組合長(74)。解禁日から大きい個体が多く、天然ものの遡上も増えた。台風など大雨の影響がなく、水量も安定していたことが要因とみられる。新型コロナウイルス感染症の5類移行もあり、県内外からの釣り客が増加。遊漁料の売り上げは過去最高の実績となったという。「釣り人同士のトラブルも無く、10~20人の団体で来てもごみを残さず帰ってくれた」とマナー向上も喜ぶ。
 
 一方で、近年の社会、経済情勢の変化により、稚魚の中間育成にかかる費用(電気、餌、輸送費など)は大幅に増大。これに伴い、稚魚の価格も上昇が見込まれる。鵜住居川漁協の稚魚放流は組合員費と一般釣り客の遊漁料のほか、河川工事業者や地元地域会議からの協賛金で実施。組合は例年通りの放流量を維持するため、本年度の組合員費、一般遊漁料(年券)の値上げを決めた。組合員は年間4000円から5000円に、一般遊漁料(年券)は5500円から7000円に引き上げる。一般の日券は1500円のまま据え置く。組合は「稚魚の高騰で苦しい状況。何卒ご理解を」と呼び掛ける。
 
雲南橋ではロープにくくったバケツを下ろして放流(写真右、左上)

雲南橋ではロープにくくったバケツを下ろして放流(写真右、左上)

 
複数ある橋の下など例年通りのポイントに放流

複数ある橋の下など例年通りのポイントに放流

 
 「元気に育て!」川に飛び込む稚魚を送り出す組合員

「元気に育て!」川に飛び込む稚魚を送り出す組合員

 
 遊漁券は市内の釣具店や流域の赤いのぼり旗を掲げた販売所で購入できるほか、スマホアプリ「フィッシュパス」で24時間いつでも購入可能。釣具店の店頭にも読み込み用QRコードが掲示される。電子遊漁券購入者は釣り場でのスマホ操作で券を有効にすることで、保有を証明できる。GPS機能で居場所が分かるため、漁協の監視業務効率化にもつながっているという。

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広報かまいし2024年5月15日号(No.1832)

広報かまいし2024年5月15日号(No.1832)
 

広報かまいし2024年5月15日号(No.1832)

広報かまいし2024年5月15日号(No.1832)

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【P1】
表紙

【P2-3】
ツキノワグマの被害に遭わないために

【P4-5】
みちのく潮風トレイル5周年を迎えます!
イベント案内 

【P6-7】
民生委員・児童委員の日活動強化週間

【P8-9】
まなびい釜石
こどもはぐくみ通信

【P10-11】
まちの話題

【P12-15】
保険案内板
まちのお知らせ

【P16】
市民百景

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2024050900033/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
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釜石の養殖サクラマスとギンザケ 国際認証「ASC」取得 泉澤水産、持続可能な漁業へ環境配慮

ASC認証を受けた泉澤水産のいけすを船上から見学する関係者

ASC認証を受けた泉澤水産のいけすを船上から見学する関係者

 
 釜石湾で海面養殖を手掛ける泉澤水産(岩手県釜石市、泉澤宏代表取締役)の養殖場で育てられるサクラマスとギンザケが、自然・地域環境に配慮して生産された水産物であることを示す国際認証「ASC認証」を取得した。認証を受けたのは県内では初めてで、国内のサケマス養殖業者としては6件目。商用ベースのサクラマスでは世界初の事例だという。10日に認証書の授与式があり、泉澤代表取締役は「販路拡大や輸出も視野に入れて取り組みたい」と腕をまくる。
 
 同社は1933年創業。主力の定置網漁業でサケの記録的な不漁が続き、供給不足を補う手段として、市や岩手大などとコンソーシアムを構成して2020年11月から海面養殖を試験的に開始した。魚種は日本の在来種で、釜石地方で「ママス」としてなじみのあるサクラマス。翌年には稚魚の陸上養殖も始めた。22年に事業化。合わせて、ギンザケの試験養殖も開始し、今年事業化した。今期は、直径40メートルのいけすを計4基に倍増。2キロほどに成長したサクラマス200トン、ギンザケ180トンの出荷を見込む。
 
「asc認証」ののぼり旗を示し、展望を語る泉澤宏代表取締役

「asc認証」ののぼり旗を示し、展望を語る泉澤宏代表取締役

 
 ASC認証制度は、オランダに本部を置く国際的な非営利団体「水産養殖管理協議会(ASC)」が運営。認証取得には水資源や生態系の保全、餌原料となる天然魚の使用率、資源の保護など環境面だけでなく、養殖場の適切な労働環境や人権など社会面にも配慮を求め、細やかで厳しい審査基準を設ける。
 
 認証に向けて同社は、養殖場の泥を採取して水質検査をしたり、食べ残しがないよう給餌方法を見直したり、社員向けに養殖に関する勉強会を開くなど対応。さまざまある基準をクリアし、安全な環境と人による「責任ある養殖事業」を展開していると認められた。
 
認証ラベルには「責任ある養殖により生産された水産物」と文字が入る

認証ラベルには「責任ある養殖により生産された水産物」と文字が入る

 
 認証水産物には「ASCラベル」を付ける。適正に管理された養殖場で生産された水産物の保証になり、消費者へのメッセージ性も高まる。認証の有効期限は4月3日から3年間。継続するためのハードルも高く、認証機関による毎年の定期監査に加えて3年に1度、認証更新のための監査をクリアする必要がある。
 
認証書を手にする泉澤代表取締役(左から4人目)ら

認証書を手にする泉澤代表取締役(左から4人目)ら

 
 授与式は釜石・東前町の同社で行われ、ASCジャパンの山本光治ゼネラルマネジャーが「養殖では環境負荷が必ず起こってしまうが、環境汚染を最小限に抑える部分で改善が図られ、労働者の権利も守られていた。地域の一員として盛り上げていく姿勢も見られた」などと説明。審査に携わった認証機関アミタ大阪オフィスの纐纈(こうけつ)渉チームマネジャーが泉澤代表取締役に認証書を手渡した。
 
 先立って、養殖場の見学や試食会を実施。取引業者ら関係者約30人が参加した。刺し身などを味わい、「サクラマスは身の色が薄いが、上品な脂で中高年が好む。焼いても生でもよく、使っていきたい」と上々の声。「釜石サクラマス」「釜石サーモン」として広く認知されることへの期待も大きかった。
 
試食会で提供されたサクラマスとギンザケに手を伸ばす参加者

試食会で提供されたサクラマスとギンザケに手を伸ばす参加者

 
 今年の水揚げは間もなく始まる。泉澤代表取締役は「安全安心の基準をクリアすることは世界で必要になってきている。縮んでいたマーケットに、持続可能な漁業で踏み込んでいければ。安定供給し、漁業者の賃金と地位向上にも努めていく」と見据えた。

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橋野・菜の花畑でごゆるりと… 花、山、空 五感で楽しむ自然空間で心身ともにリフレッシュ

1日限定で一般開放された菜の花畑=11日、橋野町太田林

1日限定で一般開放された菜の花畑=11日、橋野町太田林

 
 釜石市橋野町の一般社団法人ユナイテッドグリーン(山田周生代表理事)が開設する菜の花畑が11日、一般開放された。園内では自然農法や植物性素材にこだわった菓子や弁当の販売、指圧マッサージ、ピエロの絵本の読み聞かせなども実施。訪れた人たちは山あいの景色に癒やされながら、ゆったりとした時間を堪能した。
 
 菜種油の生産を手がける同法人は、花が咲く毎年5月に畑を一般開放している。今季は約50アールに作付けしたが、シカの侵入で全体の4分の1ほどが食害にあってしまったことや春先の高温で開花が早まったことで、開放日当日は例年より花が少ない状態に。それでも鮮やかな黄色の花と周辺の新緑の山々、澄み渡る青空がこの時期ならではの色彩の競演を見せ、来園者を魅了した。
 
 子どもたちを喜ばせたのは、くらうん・しゅがー(ピエロ)の絵本ライブ。マジックを交えた楽しいパフォーマンスを繰り広げ、菜の花畑の中に夢空間を広げた。指圧マッサージや野だてのコーナーも。花に囲まれながら癒やしのひとときを提供した。
 
くらうん・しゅがーの絵本ライブ。バルーンアートのプレゼント

くらうん・しゅがーの絵本ライブ。バルーンアートのプレゼントも

 
写真左:野だて席(宙右庵)や指圧マッサージ(めぐり堂)のコーナーも。同右:菜の花畑でシャボン玉も楽しいよ!

写真左:野だて席(宙右庵)や指圧マッサージ(めぐり堂)のコーナーも。同右:菜の花畑でシャボン玉も楽しいよ!

 
 開放当初から協力する、おやさい食堂カラコマ(盛岡市)は大豆唐揚げ、豆乳アイスなどを販売。やえはた自然農園(花巻市)は農薬や肥料を使わずに栽培した小麦や玄米、同畑の菜種油を使った手作り菓子を販売した。太陽光発電で生み出した電力で豆をひき、コーヒーを提供したのは盛岡市の日野雄策さん(66)。有機農業や環境、音楽など多彩な分野で活躍する日野さんは、釜石市の根浜海岸で昨年開かれたオーガニックフェスタが縁で初出店。一芸を披露するとコーヒーが無料になるというユニークな企画で来園者を楽しませた。「お客さんとの会話も弾む。客として来るより出店するほうが楽しいかも。いろいろな人とつながり、交流できる場は貴重」と喜んだ。
 
やえはた自然農園は自家栽培の玄米粉などを使った菓子を販売

やえはた自然農園は自家栽培の玄米粉などを使った菓子を販売

 
歌ったり演奏したり…「一芸」披露でコーヒー1杯をサービス!

歌ったり演奏したり…「一芸」披露でコーヒー1杯をサービス!

 
 盛岡市の50代男性は「山が好き。橋野鉄鉱山にも来てみたかった」と笛吹峠を通って初めて来園。「花だけでなく山の緑や風もいいし、全体の空気感が素晴らしい場所。気持ちがゆるやかになりリフレッシュできる」と心地良い空間を満喫。栗林町の鈴木勇さん(37)は家族4人で2年ぶりに訪れ、「いいロケーション。家族みんな花が好き。子どもたちも楽しそう」と笑顔。大型連休には関東から親戚が来て県内を案内。「岩手の豊かな自然は喜ばれる」とその価値を実感した。
 
子どもたちは背丈以上の菜の花に囲まれて記念の一枚

子どもたちは背丈以上の菜の花に囲まれて記念の一枚

 
来園者は菜の花畑で思い思いの休日を楽しんだ

来園者は菜の花畑で思い思いの休日を楽しんだ

 
 同法人の山田代表は東日本大震災の復興支援活動の一環で、沿岸各地の津波被災農地や耕作放棄地に菜の花を植えるプロジェクトを展開。塩分吸収率の高い菜の花で土壌を浄化、被災者雇用で菜種油の販売を行ってきた。拠点とする橋野の畑では、2013年から開花時期1日限定の「菜の花青空レストラン」を開設。コロナ禍の3年間は「菜の花パーク」として、期間を設けて園内を開放してきた。
 
花が散った後は種を取り、搾油して商品(左上写真)として販売する

花が散った後は種を取り、搾油して商品(左上写真)として販売する

 
 近年はシカの食害が課題。22年に畑の全周に鉄柵を施し一時改善されたものの、今年はつなぎ目の針金の劣化により柵を壊して侵入するケースがあり、「柵設置後もメンテナンスが必要」と実感。同所は環境教育や企業研修の場としても利用され、山田代表の講演と現場作業で、環境への理解を深める活動も行われている。今回の公開日の前には、北上市の工場の新入社員研修で約100人が訪れ、柵のペンキ塗り、周辺の草刈り作業などを行った。
 
 山田代表は「連作を避けるため、来年は別のエリアに植える。畑をいい状態に保ちながら長く栽培を続けたい。来園者も出店者もゆったりと過ごせる時間をこれからも提供していければ」と話した。

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意識高まる津波防災は…?釜石に学ぶ インドネシア・アチェの教員ら、避難疑似体験

東日本大震災時に子どもたちが避難した経路を歩くインドネシア・アチェ市の教員ら

東日本大震災時に子どもたちが避難した経路を歩くインドネシア・アチェ市の教員ら

 
 インドネシア・スマトラ島最北端にあるアチェ州のバンダ・アチェ市の中学校教員や津波博物館職員ら17人が7日、釜石市鵜住居町を訪れ、東日本大震災の教訓や津波防災の取り組みを学んだ。同じ地震津波の常襲地として釜石の防災教育への関心は高く、震災の記憶を追体験することで教育現場の対応や当時の避難行動に理解を深めた。
 
 JICA(国際協力機構)の草の根技術協力事業を活用した「バンダ・アチェ市における地域住民参加型津波防災活動の導入プロジェクト」の一環で来釜。根浜海岸の観光施設「根浜シーサイド」で、観光地域づくり法人かまいしDMCが提供する研修プログラムに参加した。
 
震災当時の事例から教育現場の対応などを考える体感ワーク

震災当時の事例から教育現場の対応などを考える体感ワーク

 
 鵜住居町のいのちをつなぐ未来館職員が進行。鵜住居小と釜石東中の児童・生徒らがいち早く高台に避難して助かった出来事を紹介し、「もし自分が東中の副校長だったら、どんな指示を出すか」という想定で、グループで話し合いながら教育現場の対応を考えた。
 
 その後、実際の避難行動をたどるため、同小中の跡地に立つ釜石鵜住居復興スタジアムへ。当時、東中2年生だった同館職員の川崎杏樹さん(27)は「地震発生から逃げ始めるまでにかかった時間は5分弱。いろんな情報を仕入れて判断し、動いた」と、インドネシア語の通訳を交えながら当時の状況を説明した。
 
釜石鵜住居復興スタジアムの石碑の前で体験を伝える川崎杏樹さん(右)

釜石鵜住居復興スタジアムの石碑の前で体験を伝える川崎杏樹さん(右)

 
教員らはメモをとったりしながら体験談に耳を傾けた

教員らはメモをとったりしながら体験談に耳を傾けた

 
 約1.1キロ先の福祉施設近くで足を止め、海の方向を振り返った川崎さんは「押し寄せる波の色は黒く、壁のようだった。海の香りに下水道の臭いが混じったようだった」と、あの時の記憶を伝えた。さらに押し寄せる波に「いつ死んでもおかしくない。そんな心境だった。助かるために高台を目指して全力で走った」と話し、そこからさらに約500メートル先の恋の峠まで歩いた。
 
 同館や祈りのパークを見学し、根浜に戻った一行。津波の速度体感に挑んだ。遡上(そじょう)する津波の平均速度とされる時速36キロで走るワゴン車を、津波に見立てて並走。その速さや、迫る恐ろしさを追体験した参加者に、川崎さんは「防災学習や訓練は楽しくできることも知ってほしい」とヒントを残した。
 
津波の速度を疑似体験。ワゴン車は時速36キロで走った

津波の速度を疑似体験。ワゴン車は時速36キロで走った

 
 2004年のスマトラ沖大地震・インド洋津波で甚大な被害を受けた同国。アチェ市第17中学校のカダルスミ校長(46)は「釜石の出来事、子どもたちの避難行動に感銘を受けた。学校の教育が大事だと感じた。私たちの学校は海に近く、津波の危険を帯びている。学んだことを今後の活動に生かしたい」と受け止めた。
 
 津波博物館のチュット・インタン・ダマヤンティさん(35)も「実際に避難経路を歩くと、写真だけでは分からない発見がたくさんあった。震災前から行われてきた防災教育の成果も感じた」と強調。今後起こりうる災害から命を守るための手段として学びの可能性を再認識したようで、「地域の災害と教訓を発信していく」と力を込めた。
 
 一行は、8日に東中や大槌高で教諭や生徒らと意見交換したりして交流。陸前高田市や宮城県石巻市なども回って震災遺構を見学し、11日に帰路に就いた。
 
釜石の津波防災や教育に理解を深めた参加者と支える関係者

釜石の津波防災や教育に理解を深めた参加者と支える関係者

 
 同プロジェクトを進めるのは、釜石市の一般社団法人根浜MIND(マインド)。同国では、防災に関する教育や活動が不十分で意識の低下が課題となっており、同法人が復興まちづくりの経験や津波防災活動の知見・ノウハウを提供しながら、住民主体の防災プログラムの開発をサポートしている。22年8月にスタートし、博物館スタッフや教育者、防災関係者らにオンライン講座を実施。現地に出向き、中学生を対象にしたプログラムも進行させている。
 
 同事業プロジェクトマネジャーの細江絵梨さん(37)は「各地の防災教育のいい部分を持ち帰ってもらえたら。手段は何でもいいので理解し、意味を考えて活動を継続していけるような自分たちのプログラムをつくってほしい」と期待。この後、現地に向かう同サブマネジャーの常陸奈緒子さん(39)はモデル校となる2つの中学校で子ども主体の活動を見守る予定で、「津波防災への意識、知識を高めるための仕組みをつくる、そのきっかけづくりをサポートしたい」と熱を込めた。

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根浜の“原風景”復活に期待! 新設「ビオトープ」で市民らが生き物のすみかづくり 

根浜ビオトープに生き物のすみかを作り、今後に期待する参加者=6日

根浜ビオトープに生き物のすみかを作り、今後に期待する参加者=6日

 
 4月下旬に整備が完了した釜石市鵜住居町の根浜シーサイド内のビオトープ(生物生息空間)。大型連休最終日の6日、同所のお披露目を兼ね、市民らが生き物のすみかを作る体験イベントが開かれた。参加者は池にすみ始めたオタマジャクシやイモリに大興奮。環境省の準絶滅危惧種「トウホクサンショウウオ」の卵から幼生がふ化する様子も見られ、驚きの声が上がった。
 
 ビオトープは東日本大震災の津波で失われた生態系を取り戻そうと、根浜シーサイドの市指定管理者かまいしDMC(河東英宜代表取締役)が、市民団体かまいし環境ネットワーク(加藤直子代表)との協働により整備した。市の土地を借用し、釜石東ロータリークラブ(佐藤猛夫会長)から資金提供を受け実現させた。
 
 背後に山林が広がるこの場所には震災前、山から流れ出る沢水を引き込んだ田んぼがあり、カエルやドジョウ、ホタルなど水辺に集う生き物が数多く見られた。しかし、震災の津波で環境は一変。広い水辺が失われたことで、生き物の数も激減していた。同所で観察を続けてきた加藤代表は「もう一度、たくさんの生き物がすめる環境を」と、ビオトープの整備を発案。同様の考えがあった同DMCとの協働事業に至った。
 
根浜シーサイド内に整備されたビオトープ。水辺にすむ生き物が集まる場所に…

根浜シーサイド内に整備されたビオトープ。水辺にすむ生き物が集まる場所に…

 
池の中の生き物を探す子どもら(写真上:かまいしDMC提供)。イベントには幅広い年代が参加(写真下:かまいし環境ネットワーク提供)

池の中の生き物を探す子どもら(写真上:かまいしDMC提供)。イベントには幅広い年代が参加(写真下:かまいし環境ネットワーク提供)

 
 6日のイベントには市民ら約40人が参加。山側の池の縁の一部に木の枝や笹を差し込み、生き物のすみかを作った。作業の前には生き物の観察も。池の工事から間もないながら、水中にはオタマジャクシやアカハライモリ、水面にはアメンボの姿が見られ、子どもたちが歓声を上げた。参加者の目をくぎ付けにしたのはトウホクサンショウウオの卵。池への沢水の流入口で見つかり、卵のうの中にふ化した幼生の姿が確認できた。観察中に卵のうから飛び出す個体も。
 
池の縁の一部に木の枝や笹を差し、生き物が隠れられる場所を作った

池の縁の一部に木の枝や笹を差し、生き物が隠れられる場所を作った

 
池の中にはオタマジャクシやアメンボの姿が…

池の中にはオタマジャクシやアメンボの姿が…

 
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写真右上:トウホクサンショウウオの卵。白丸はふ化した幼生。同右下:アカハライモリ(かまいしDMC提供)

 
 同市の佐藤灯君(7)は「いろいろな生き物が見られて楽しかった。イモリは初めて見た。ここを、きれいで生き物たちにとっていい暮らしができる池にしたい」。父広明さん(37)は「自分が子どものころは自然で遊ぶ機会がいっぱいあったが、今はそういう場所も少なくなっている。こういう体験が将来にいい影響を与えれば」と話した。
 
 「最近は(身近で)カエルの鳴き声を聞くこともなくなった」と話す根浜親交会の佐々木雄治事務局長。今回のビオトープ整備で根浜の原風景が戻ることを期待し、「鳴き声で自然を感じられるという側面もあると思う。多くの親子に来てもらい、昔ながらの根浜の生き物に触れて自然を体感してもらえたら」と願う。
 
さまざまな生き物に興味津々の子ども(写真:かまいしDMC提供)

さまざまな生き物に興味津々の子ども(写真:かまいしDMC提供)

 
 この日は、NPO法人日本ビオトープ協会主席アドバイザーで相談役の野澤日出夫さんも駆け付け、「命を育み、生き物が心地良く生きられる場所がビオトープ。自然の豊かさをどう守るかが大事」と参加者に説明。津波で失われた自然を復元しようという取り組みに「自然に元の状態に戻すことが一番だが、これからは子どもたちの環境教育の場としての利用も大切な要素。人が入らないエリアと観察エリアに分け、より元の自然に近い形にしていければいいのでは」とアドバイスした。
 
 発案者の加藤代表は「第一歩を始めることができ、安心とうれしさでいっぱい。生き物の種類、数がさらに増えていくといい」。大好きなシュレーゲルアオガエルの鳴き声も耳にしながら、数年後の風景を楽しみにした。
 
入り口にある立て看板。注意事項を守り、安全に観察を!

入り口にある立て看板。注意事項を守り、安全に観察を!

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いいよ!釜石の海 ウニむき、漁船クルーズで“みりょく”体感 GW限定企画に満足

ゴールデンウイークを彩った釜石の海の魅力を発信する催し

ゴールデンウイークを彩った釜石の海の魅力を発信する催し

 
 ウニむき体験に、漁船クルーズ-。海の魅力を体感してもらう催しがゴールデンウイーク(GW)期間中の3日間、釜石市魚河岸の魚河岸テラスを拠点に展開された。施設を管理運営する観光地域づくり法人かまいしDMC(河東英宜代表取締役)が企画。この時期ならではの食や景色を味わい、もてなす漁師らとの触れ合いを楽しんだ人たちは釜石が発信する“みりょく”に満足げだった。
 
 ウニむき体験は3、4日に実施。畜養事業に取り組む唐丹町漁協の協力を得て、キタムラサキウニ約150キロを用意した。挑戦者たちはキッチンバサミやピンセットを使って「口開け」。殻を割って海藻などを丁寧に取り除き、スプーンで身をすくって味わった。「甘い」「濃厚」「うまい」「いつも食べているのと違う」と感想はさまざま。神奈川県大和市の小学生松村海里君(11)は「触ったのも、むきたてを食べるのも初めて。おいしいし、米が欲しくなる」と頬を緩めた。
 
魚河岸テラスで開かれたウニむき体験を楽しむ家族連れ=3日

魚河岸テラスで開かれたウニむき体験を楽しむ家族連れ=3日

 
黙々と。子どもも大人も真剣な表情で作業に集中した

黙々と。子どもも大人も真剣な表情で作業に集中した

 
 提供された畜養ウニは、海藻が少なくなる「磯やけ」やエサの減少によるやせたウニの増加といった漁業が直面する厳しさを改善させる手段として漁業者が育てた。その取り組みを岩手大学釜石キャンパス特任専門職員の齋藤孝信さん(62)が解説。エサとして漁協の加工場で出る塩蔵ワカメの端材などを与えていて、「価値のないものや捨てるもの、そんなマイナスを組み合わせてプラスに持っていきたいという漁業者の思いが込もっている」と伝えた。
 
齋藤孝信さんの手ほどきを受け、ウニむき体験を楽しむ親子

齋藤孝信さんの手ほどきを受け、ウニむき体験を楽しむ親子

 
「口、とった」「うまーい」。いい表情を見せる子どもたち

「口、とった」「うまーい」。いい表情を見せる子どもたち

 
 愛知県名古屋市の井上峰行さん(41)、由里恵さん(43)夫妻は、東日本大震災のことを考える“三陸めぐり旅”の途中で立ち寄った。「海と断絶された高い壁のような防潮堤」が印象的だったというが、海という資源に対する地域の思いやSDGsという視点に触れる機会にもなった。ウニむき作業は浜の人たちの手にかかると3分ほどというが、2人が要した時間は約20分。細やかで手間のかかる作業を日々繰り返している漁業者の仕事ぶりに思いを巡らせながら、そのひとすくいの「味力(みりょく)」をかみしめた。
 
絶好のクルーズ日和。水面や景色の近さを楽しむのは漁船ならでは=5日

絶好のクルーズ日和。水面や景色の近さを楽しむのは漁船ならでは=5日

 
 釜石湾内の漁船クルーズは5日限定で「定期便」を運航した。魚河岸テラス前を発着に、波が比較的穏やかな湾口防波堤の内側を巡る約1時間の船旅。通常は事前予約(乗船希望日の2日前まで)が必要だが、この日は出港時間を決めて6便航行した。
 
 乗客は涼しげな潮風を受けながら、釜石港周辺の産業中心地や尾崎半島にかけての大自然を堪能。海上から見上げるガントリークレーンの迫力、正面から望む釜石大観音など、普段見られない視点からの光景に「観力(みりょく)」を感じた様子だった。
 
産業中心地の風景を間近で眺め、普段とは違った角度に面白さを感じたり

産業中心地の風景を間近で眺め、普段とは違った角度に面白さを感じたり

 
 このクルーズの魅力は、漁師の船長がガイドを務めていること。第1便は釜石湾漁協に所属する平田の佐々木剛さん(71)が乗客をもてなした。漁船内の魚槽や魚群を探知する機器などを見せながら、「今、この辺にはサバの群れがいるってことです」などと解説。カキやサクラマスなど湾内で行われている養殖、2011年の東日本大震災や2017年の林野火災の被害と再生の取り組みにも触れた。
 
ガイドとして乗客をもてなす漁師の佐々木剛さん(写真中央)

ガイドとして乗客をもてなす漁師の佐々木剛さん(写真中央)

 
釜石湾内で行われているサーモン養殖のいけすに興味津々

釜石湾内で行われているサーモン養殖のいけすに興味津々

 
 福島県須賀川市から訪れた阿部仁一さん(47)、志帆さん(46)夫妻は「水面が近く、風も感じられてリフレッシュした。台本通りではないガイドが素朴で味があったし、いけすを見られたのもよかった」と笑顔を重ねた。鵜住居町の根浜海岸ではオートキャンプを満喫。宿泊サイトは満杯だったものの静かで快適な時間を過ごしたといい、釜石の海レジャーに好感触を残した。
 
 GW後半は天候に恵まれ、釜石港の岸壁では釣り客も多かった。水中に糸をたらし、寄ってきた小魚を網ですくい取る子ども、サバなどをバケツいっぱいに釣り上げた人もいた。「釣りをやってみたい」という子どもらの希望を受けてやってきた盛岡市の40代男性は「道路がつながって三陸が近くなった。年に数回、平田で釣りをしていて、釜石の海にいいイメージを持っている。子どもたちも楽しんでいる」と目を細めた。
 
魚市場近くの岸壁では釣りを楽しむ人の姿も多く見られた=5日

魚市場近くの岸壁では釣りを楽しむ人の姿も多く見られた=5日

 
「とったー」。魚を釣り上げてピースサインをつくる子ども

「とったー」。魚を釣り上げてピースサインをつくる子ども

 
 ウニむき体験は、畜養しても活用方法や販路の確保を模索していた漁協を後押ししようと、昨年のGWに続いて2回目の実施。漁船クルーズは海を生かした持続可能な観光振興を目指し取り組む。どちらも反響は上々で、イベントを担当するかまいしDMCの佐々木和江さん(46)は「魚食、遊び、人との関わりなど多様な要素を取り入れた企画で、臨海部ならではの魅力を発信していきたい」と先を見据えた。

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「第6回 かまいし百円市」の出店者を募集します

「第6回 かまいし百円市」の出店者を募集します
 

釜石まちづくり(株)では、2024年6月23日(日)「第6回かまいし百円市」 (以下、百円市) を開催します。販売商品を全て100円とするフリーマーケットやバザーのような形態で、 “100円均一フリマ”と言ったイメージです。

 

例えばこのような商品の出品を想定しています・・・
リユース可能な子供用品、持て余してしまったお歳暮や引き出物の中身、まだまだ使えるおもちゃ、ダブったガチャガチャ、ちょっとしたコレクションアイテム、端数が残ってしまったパック商品、かつての趣味の名残、ハンドメイド商品、お菓子などの食品・・・・などなど、価格を100円として頂ければ、一部の取扱い禁止商品以外は何でもOKです。

 

均一価格のため販売益は限定されるかもしれませんが、以下のような点に意義を見出して下さる皆様のご出店を募集いたします。
・リユースの促進による社会活動的意義
・みんなで出店する楽しさ
・街の賑わいの場づくり
・ハンドメイド作品などの販売機会 など

 

各種サークル活動などのグループをはじめ、社会福祉法人やNPO等の社会活動団体、町内会やクラブ・少年団活動等の地域活動の一環として、学校や幼稚園・PTAや保護者会の催しとしてなど、皆様のご出店をお待ちしています(個人での出店も可能です)。

開催概要

日時:2024年6月23日(日)11:00~15:00
場所:釜石市民ホールTETTO・ホール前広場
主催:釜石まちづくり(株)

 

◇同日、会場隣接の施設では下記のイベントも開催予定です。
・陸上自衛隊東北方面音楽隊コンサートin釜石 (釜石市民ホールTETTO)
・映画上映会「CINE PIT」(釜石PIT)
※詳細については釜石情報ポータルサイト「縁とらんす」イベントページ等での情報更新をお待ちください。

出店の基本情報

◎全ての商品を以下の価格で販売すること
・100円(税込)
◎下記の品数をご用意頂けること(多い分には大歓迎!)
 ・50個以上
◎「出店について」の要件を遵守頂けること
・参加可能枠を超えるご応募があった際は抽選とさせて頂きます。
・チャリティ活動(売上は○○へ寄付、○○を支援、教育や社会福祉活動資金に充当)が伴う場合は、条件により別枠での出店が可能ですのでご相談下さい。

出店について

◆物品の販売以外のサービスを商品として提供することはできません
(マッサージ、ヘアカット、診断、占いなど ※縁日等に類するものや主催者が要請したものは除く)
◆出店料は以下となります
・500円
◆出店スペースの広さは、幅2~2.5m×奥行1.5~2mを目安に調整させて頂きます また、販売台、シート、釣銭等は各自でご準備下さい(主催者による両替には限りがあります)
◆会場は屋外となりますので、各自で出店時の気候対策等をお願いします
◆出店者には、釜石大町駐車場の24時間駐車券(通常800円)を500円にて斡旋いたします(団体の場合は駐車台数分の購入OK)
◆ペット等を同伴しての出店は禁止です(介助犬等を除く)
◆火器の使用や発電機の持込みは禁止です

取扱い禁止商品

以下の商品の取扱い及び取引は禁止といたします
 
生鮮食品など衛生管理上好ましくない物、その場で調理提供する飲食品(キッチンカーを除く)、ペット等の生き物、偽造品や盗品など法律に抵触する商品、受発注や目録を介しての後日取引を前提とした商品、取扱い資格の必要な危険物や薬品(有資格者でも不可)、公序良俗に反する物、大量の火薬類、再販売やオークション等への出品を前提とした取引
 
※大量の酒類を取り扱う場合は事前にご相談ください
※この他、主催者が不適切と判断した商品については取扱いを中止頂く場合があります

出店の申し込み方法

出店に関しての各種事項(開催概要、基本条件、出店について、取扱い禁止商品)を必ずご確認・ご理解のうえ、下記の出店申込書を記入して釜石まちづくり(株)までお申込み下さい。
 
●釜石まちづくり(株)の社員によるご紹介やご案内による場合は直接担当社員まで
●それ以外の場合は、下記のいずれかの方法でご送付ください
・釜石まちづくり(株)FAX: <0193-27-8331>
・担当者メールアドレス: s-ito@kamaishi.co.jp (伊藤)
※FAXやメールでのお申込みが難しい場合は「釜石情報交流センター(釜石市大町1丁目1−10)」の受付にお越しいただき、出店申込希望の旨をお伝えください。
 
申込み締切 2024年6月2日(日)
 
問合せ等については、同様に担当社員にご連絡いただくか、
釜石まちづくり(株)TEL <0193-22-3607> までお願いします。

出店概要&申込書

PDF版(1.1MB)
「第6回 かまいし百円市」の出店概要&申込書
 
Word版(287KB)
「第6回 かまいし百円市」の出店概要&申込書

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト