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広報かまいし2023年8月15日号(No.1814)

広報かまいし2023年8月15日号(No.1814)
 


 

【P1】
表紙
P1[PDF:1.89MB]
 
【P2-5】
考えよう わが家のこれから。
P2-3[PDF:3.13MB]
P4-5[PDF:2.05MB]
 
【P6-7】
第1回ワールドアマチュアラグビーフェスティバル フランス大会への道 Vol.2
P6-7[PDF:2.16MB]
 
【P8-9】
県知事・県議会議員・市議会議員選挙
P8-9[PDF:861KB]
 
【P10】
市内で広がるSDGs「中たオルプロジェクト」
P10[PDF:1.25MB]
 
【P11】
災害時の緊急避難場所を追加指定 他
P11[PDF:1.2MB]
 
【P12-13】
まちの話題
P12-13[PDF:4.75MB]
 
【P14】
市民のひろば
P14[PDF:2.17MB]
 
【P15】
生涯学習情報誌 まなびぃ釜石
P15[PDF:872KB]
 
【P16-17】
まちのお知らせ
P16-17[PDF:871KB]
 
【P18】
食生活改善推進員 活動報告
P18[PDF:2.21MB]
 
【P19】
保健だより
P19[PDF:584KB]
 
【P20】
イベント案内
P20[PDF:963KB]

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2023081500014/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
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平和への願い 未来につなぐ 艦砲被災から78年 釜石市、戦没者を追悼

「思いを引き継ぐ」。釜石市戦没者追悼・平和祈念式で心に刻む釜石市と青森市の中学生

「思いを引き継ぐ」。釜石市戦没者追悼・平和祈念式で心に刻む釜石市と青森市の中学生

  
 太平洋戦争で釜石市が受けた2度目の艦砲射撃から78年の9日、市戦没者追悼・平和祈念式が大町の市民ホールTETTOで行われた。遺族や関係者ら約120人が参列。過去の戦争で犠牲となった戦没者や戦災殉難者を慰霊するとともに、無残な戦争を繰り返さないよう平和への願いを心に刻んだ。
  
 黙とうをささげた後、式辞に立った野田武則市長は「戦争の悲惨さを決して忘れることなく、恒久平和の確立に向けて努力することが国内で唯一、2度にわたる艦砲射撃の攻撃を受けた歴史を持つ当市に課せられた使命。平和への願いを心に刻み、戦争の記憶を風化させず後世に語り継いでいく」と犠牲者に誓った。
  
 満州に出征した父正雄さん(当時33)、3人のおじを亡くした市遺族連合会の佐々木郁子会長(80)=平田・尾崎白浜=が遺族を代表し追悼のことば。「戦争は罪もない人々の命を絶ち、幸せを取り上げ、憎しみしか残さない。私たちも高齢となったが、後の世代に戦争の史実と命の大切さを伝えていくことが使命であり、生きたくても生きられなかった人々の思いを大切にしてほしいと訴えていく」と思いをかみしめた。
  
遺族を代表して追悼のことばを述べた釜石市遺族連合会の佐々木郁子会長

遺族を代表して追悼のことばを述べた釜石市遺族連合会の佐々木郁子会長

  
 平和・防災学習相互交流事業の一環で青森市と釜石市の中学1年生計19人も参列しており、青森の奥崎莉生さん(油川中)、三上飛真さん(東中)、福士小和さん(同)、釜石の白石恋菜さん(甲子中)が戦争体験者の話や震災伝承施設の見学などの活動、学びについて発表。「新しい仲間と平和や防災ついて語り合える貴重な機会。私たちはこれからもお互いに平和を引き継ぐ思いを大切にし、みんなが安心して平和に暮らせる未来を創造していきたい」と思いを共有した。
  
釜石と青森の中学生は平和への思いを発表した後に献花した

釜石と青森の中学生は平和への思いを発表した後に献花した

  
 市内の合唱グループ「翳(かげ)った太陽を歌う会」が、釜石艦砲の惨禍を伝える女声合唱組曲「翳った太陽」を5年ぶりに献唱。参列者は祭壇に白菊を手向け、戦争犠牲者の冥福を祈った。式典時間に来られなかった人たちのため、会場内の献花台が午後2時まで開放された。
  
戦争の悲惨さ、平和の尊さを訴える「翳った太陽」を献唱する会員

戦争の悲惨さ、平和の尊さを訴える「翳った太陽」を献唱する会員

  
参列者が献花。戦災犠牲者を悼み、平和を願った

参列者が献花。戦災犠牲者を悼み、平和を願った

  
 遺族や参列者が高齢化する中、平和への思いを未来につなぎ、取り組みを次世代に継承するため、本年度から式典の名称に「平和祈念」が加えられた。会場には釜石艦砲や太平洋戦争に関する資料、市戦跡マップを展示。ロシアによるウクライナ侵攻に関連して日本赤十字社による人道支援活動の紹介パネル、救援金の募金箱も設置した。
  
 こうした取り組みについて、野田市長は「若い世代も含め幅広く参加しやすく」と意義を強調。佐々木会長は「これを機に心安らかに暮らせる日々、命の大切さ、平和であることのありがたさを考える日なれば」と願った。
   
 終戦間近の1945年、釜石市は7月14日と8月9日に米英連合軍による艦砲射撃を受け、780人以上が犠牲になった。青森市は7月28日、米軍のB29爆撃機による空襲で、1000人超が犠牲になっている。
 
 

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見て、触れて知る釜石の魚 中妻公民館と岩手大 夏休み中の子どもたちに体験学習の場提供

サクラマスの解剖に挑戦する子ども=おさかな学習会、中妻公民館

サクラマスの解剖に挑戦する子ども=おさかな学習会、中妻公民館

 
 釜石市上中島町の中妻公民館(菊池拓朗館長)で5日、地元の海に生息する魚などに親しむ学習会が開かれた。同館が夏休み中の子どもたちを対象に企画。同市平田の釜石キャンパスで学ぶ岩手大農学部食料生産環境学科水産システム学コースの学生を講師に迎え、釜石湾で養殖事業が進むサクラマスの解剖や海の生き物に触れるタッチプールで子どもたちの興味、関心を引き出した。
 
 魚の解剖学習には市内の小学生8人が参加。同大同コースの4年生5人が講師を務めた。サクラマスの名前の由来、産卵期の体の変化、サケのように川でふ化し、海に出て産卵のため再び川を上ることなどを学んだ後、解剖に取り組んだ。
 
サクラマスの特徴を教える岩手大4年の吉郷向陽さん(右)

サクラマスの特徴を教える岩手大4年の吉郷向陽さん(右)

 
学生らに教わりながら解剖開始。慎重にはさみを入れる

学生らに教わりながら解剖開始。慎重にはさみを入れる

 
 用意されたサクラマスは、研究のために釜石キャンパス敷地内で育成した陸上養殖魚。子どもたちはピンセットとはさみを使って身を切り開き、体の中のさまざまな部位を取り出した。魚にも心臓や肝臓、胃など人間と同じようなさまざまな臓器がある一方、呼吸のための“えら”、浮き沈みの調節や肺の役割をする“浮き袋”など魚類特有の部位があることを学んだ。雌の個体からは卵も出てきて、子どもたちは大興奮。生まれ故郷などを識別するために入れられたタグ(標識)も見つかり、興味をそそられた。
 
はさみを器用に使い、体の中の各種部位をきれいに切り離す

はさみを器用に使い、体の中の各種部位をきれいに切り離す

 
こちらは大学生顔負けの腕前!? 体の中からは魚の由来を示すタグ(左上黄枠)も見つかった

こちらは大学生顔負けの腕前!? 体の中からは魚の由来を示すタグ(左上黄枠)も見つかった

 
取り出した部位をじっくり観察。学生らがやさしく見守る

取り出した部位をじっくり観察。学生らがやさしく見守る

 
 菊池彩楓さん(10)は初めての解剖体験に「さまざまな部位をきれいに分けることができて、気持ち良かった。魚の体の中を実際に見るのは初めて。心臓が思いのほか小さくてびっくりした」と新たな発見を喜んだ。
 
 解剖後は、学生らが研究のために釜石の海で捕まえた生き物に触れる体験。地元では“ドンコ”の呼び名で親しまれる「チゴダラ」、体のしま模様がラガーシャツに似ていることから釣り人らに“ラグビー”の愛称で呼ばれる「リュウグウハゼ」、カジカ類のほか、キタムラサキウニやイソガニ、ナマコなど12種が水槽に放たれた。軟体動物のアメフラシは、触ると防衛反応で紫色の液体を放出。子どもたちを驚かせた。タッチプールには、解剖学習参加者のほか事前に申し込んだ親子連れも体験に訪れた。
 
海の生き物タッチに笑顔!左下白枠は子どもたちに触られて紫色の液体を出したアメフラシ

海の生き物タッチに笑顔!左下白枠は子どもたちに触られて紫色の液体を出したアメフラシ

 
恐る恐るウニを手に取ってみる子ども(右)。初めての感触は?

恐る恐るウニを手に取ってみる子ども(右)。初めての感触は?

 
生きた魚にじかに触れられるのは貴重な経験

生きた魚にじかに触れられるのは貴重な経験

 
 学生メンバーの代表、吉郷向陽さん(21)は「海のある釜石に住んでいても、磯場などで生き物に触れ合ったことがないという子も多い。実際に見て触れての学習は、自分もそうだったが成長につながる。こういう機会を通じて少しでも魚に興味を持ったり、地球温暖化などで変化している海洋環境にも目を向けてもらえれば」と期待する。
 
 同大釜石キャンパスの学生は昨秋、市役所本庁舎とイオンタウン釜石で、地元の海に生息する魚などを水槽展示する「移動水族館ちょこっとかまいSEA(シー)!」を開催。市民が海の生き物に親しむ場を提供し、好評だった。中妻公民館では昨冬に同様のイベントを開催。「またやってほしい」との要望を受け、今回は「自由研究の題材にも」と夏休み中の実施を企画した。館内では7月31日から学習会当日まで水槽展示も行われた。厳しい暑さが続く今夏とあって、来館者からは「涼しげでいいねぇ」など歓迎の声が聞かれたという。
 
中妻公民館では5日の学習会まで水槽展示も行われ、来館者から好評だった

中妻公民館では5日の学習会まで水槽展示も行われ、来館者から好評だった

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きっとてっと with 釜石手仕事マルシェ

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「きっと出会う素敵な人 TETTOで繋がる大切なもの」
 
生きているすべての人・もの・自然を大切におもう人が集まり
胸がキュンとするものや、共感できる人や活動に出会えるイベントです。
「きっとてっと」で繋がるいろんなカタチの出会いをどうぞお楽しみください。
 
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プログラム

【ホールB・広場・スタジオA】 釜石手仕事マルシェ
県内外の作家さん、ワークショップ、飲食ブース、キッチンカーなど58店舗が集まります!
 
【ホールB】 トークセッション 12:00-13:30
「―自然と生きるー ここで暮らしていきたい理由」
ゲスト:石塚勇太(森結)、兼澤幸男(MOMIJI)、黍原里枝(三陸駒舎)、山田周生(United Green)
ホスト:花堂佳月
 
【ギャラリー】 キッズスペース/ウェルカムドリンク
◆かまいしこども園 子育て支援センターバンビルーム
◆創作農家こすもすのハーブティ
 
【ホールA】 インクルーシブ・シネマ上映会
「SING/シング:ネクストステージ」 2021年製作/110分/G/アメリカ
入場無料(事前申込優先) 上映時間12:40~14:30 開場12:00 
1F平土間:限定100席 2F:限定200席
・1Fは車イス・バギーのままでもご入場できるバリアフリーです。
・照明は明るめに設定に、音響も通常の映画館より控えめとなります。
・インクルーシブ社会にご理解いただける方なら、どなたでもご鑑賞できます。
 

 
※インクルーシブ社会
障がいの有無や国籍、年齢、性別などに関係なく、互いを認め、共生する社会をインクルーシブ社会といいます
 
映画のご予約は申込フォームから
 
Kittotettoのチラシはこちら

開催日

2023年9月3日(日)

開催時間

10:00 〜 15:00

会場

釜石市民ホールTETTO 全館

お問い合わせ

釜石市民ホールTETTO 0193-22-2266

主催等

【主催】釜石市民ホール
【共催】一般社団法人釜石青年会議所、株式会社かまいしDMC、釜石まちづくり株式会社
【後援】岩手県医療的ケア児支援センター
【協力】Shifa、かまいしこども園、みやこ映画生活協同組合

釜石市民ホール TETTO

釜石市民ホール TETTO

問い合わせ: TEL 0193-22-2266 / FAX 0193-22-3809 / 公式サイト
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-9

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諦めず夢つかむ 将棋・小山怜央四段 古里釜石で講演 プロ棋士への歩み回想

将棋プロ棋士・小山怜央四段誕生の道のりを紹介する講演会

将棋プロ棋士・小山怜央四段誕生の道のりを紹介する講演会

 
 釜石市出身の将棋・プロ棋士、小山怜央四段(30)の講演が5日、同市大町の釜石PITであった。将棋との出合いやプロになるまでの道のりを紹介。プロ入り後の戦いぶりにも触れ、「対局で活躍し、いいニュースで恩返ししたい」と意気込みを語った。市の主催で、市民や将棋ファンら約70人が聴講。諦めずに夢をつかみ取った姿をじかに感じ、「応援するぞ」との思いを強めていた。
 
プロ棋士になるまでの道のりを語る小山四段

プロ棋士になるまでの道のりを語る小山四段

 
 岩手県初のプロ棋士でもある小山四段は、現行制度で棋士の養成機関である奨励会を経験せずに棋士編入試験を突破し、4月にプロ入りしたばかりだ。将棋との出合いは小学2年生のころ。携帯型ゲームのやりすぎで目まいを起こし、心配した両親に勧められたのが将棋だった。弟、母と一緒にルールを覚え、子ども大会への参加を重ね、「負けた悔しさ」でどんどん熱中。他にも習い事をやっていたというが、「家族で出かけていたのは将棋だけ。小山家にとって特別な存在だった」と回想した。
 
 釜石高2年の時に経験した東日本大震災にも触れた。鵜住居町にあった自宅を津波で失い、避難生活を送る中で、「心の支えは将棋だった。弟や部活の仲間と指している時は忘れられた」と小山四段。避難所には将棋関係者が慰問に来てくれたといい、「助け合える存在の大切さに気づかされた」としみじみと語った。
 
震災後の避難生活を写真で紹介。この時に心の支えになったのが将棋

震災後の避難生活を写真で紹介。この時に心の支えになったのが将棋

 
 プロになれるなら、なりたい―。奨励会に挑むチャンスは過去に2度あった。中学生、大学生の時に受験したが合格できず、気持ちを切り替え社会人に。仕事を中心に頑張る中、通勤時間を使って棋力を磨き続けていると、編入試験への挑戦が見えてきた。奥にしまい込んでいたプロへの気持ちがふつふつと沸き上がり、勤めていた会社を退職。その頃に始めたのがAI(人工知能)を用いた勉強法で、苦手だった序盤の研究に時間を費やした。
 
 昨年9月にようやく編入試験の受験資格を得た。試験は勢いのある新人棋士との5番勝負。プロ入りへあと1勝として臨んだ運命の第4局は「うまくいきすぎなくらい」思い通りの形で進んだ。中盤に形勢が接近した場面もあったが、「冷静になって指したら残せた。いろいろあったが棋士になれた」と振り返った。
 
 プロになってからは「2勝5敗で正直、不本意」と思いを吐露。静かな闘志を胸に秘めている様子で、「いつかは活躍するので応援をよろしくお願いします」とはにかんだ。5月下旬には宮古市で行われた将棋の8大タイトルの一つ叡王戦5番勝負の第4局で大盤解説を担当。中学生選抜大会の審判などもこなしていて、大好きな将棋に関わる日々に充実感をにじませた。郷里岩手からの熱い応援を感じており、「恩返ししたい。対局でいいニュースを届けたい」と力を込めた。
 
小山四段の話に聞き入った釜石市民や将棋ファン。活躍に期待を込め拍手を送る

小山四段の話に聞き入った釜石市民や将棋ファン。活躍に期待を込め拍手を送る

 
 講演では質疑応答の時間も。「勝負飯は?」との問いには「マーボー豆腐ですかね。のどを通りやすいから」と答えて会場を沸かせた。「最も心に残る一戦」として挙げたのは編入試験の第1局。勝率8割超だった徳田拳士四段との対局で、「研究通りにうまくいき、素直にうれしい勝ちだった」と晴れやかな表情を見せた。「言ってなかったんですが、実は…」。この対局の1週間前に体調を崩していたと明かし、体調管理の大事さを再認識した一戦でもあったという。
 
 プロ棋士誕生に大興奮の藤井尚美さん(47)は小山四段と同じ鵜住居町出身。「将棋はよく分からないけど、応援したい。家族のサポート力の強さを感じ、ほっこりした気持ちになった」と目を細めた。同僚の釜石高教諭、湊博之さん(52)は「挫折しながらも最後に夢をつかむ姿に感銘を受けた。諦めず続けたから、チャンスに巡り合うことができたのだろう」と推測。同校将棋部顧問の小澤光悦教諭(60)=北上市=は「今はフリークラスだが、名人への挑戦権を争う順位戦に出られたらいい。棋士として長く頑張ってもらいたい」と期待した。

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釜石SW リーグワン3年目へ始動 「2部トップ3」今季こそ FW強化に注力

新シーズン始動記者会見に臨んだ釜石SWの首脳陣と新加入選手=7日

新シーズン始動記者会見に臨んだ釜石SWの首脳陣と新加入選手=7日

 
 NTTジャパンラグビーリーグワン2部の釜石シーウェイブス(SW)RFCは7日、釜石市甲子町の市球技場クラブハウスで新シーズン始動の記者会見を開き、チームの体制や目標を発表。夕方、選手が練習を開始した。今季のクラブスローガンに、強固なつながりを意識した「CHAIN」(チェーン)」を掲げ、昨季成し遂げられなかった「2部トップ3」を目指す。リーグ開幕は12月上旬の予定。
 
 桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)、坂下功正総監督、須田康夫ヘッドコーチ(HC)は留任。2021年からアカデミー(中学生対象)のHCを務める鈴木亮大郎さんがアシスタントコーチを兼務し、スクラムなど課題のフォワード強化にあたる。WTB小野航大主将も続投。チームの各種活動でリーダー的役割を担うクラブキャプテンが新設され、河野良太選手が務める。
 
今季の体制などについて説明する坂下功正総監督(中)、桜庭吉彦GM(左)、須田康夫HC

今季の体制などについて説明する坂下功正総監督(中)、桜庭吉彦GM(左)、須田康夫HC

 
今季もチームを率いる小野航大主将(右)。新設のクラブキャプテンを務める河野良太選手(左)

今季もチームを率いる小野航大主将(右)。新設のクラブキャプテンを務める河野良太選手(左)

 
 選手たちが決めたスローガン「CHAIN」は鉄の鎖のような強いつながりを意味し、切らさずボールをつなぐゲームプレーのほか、チーム全員、地域、ファンとの結び付きを大事にして戦うことを目標に据える。
 
 釜石SWは昨季、4位で2部残留を決めた。坂下総監督は「スクラム、ラインアウトで劣勢になり、そこから得点されるケースが多かった。まずはスクラム。そこに特化した形で練習ができれば」。須田HCも「セットプレーの強化をしっかり進め、全体としてもランクアップしたい。一歩上に上がるため、何としてもトップ3は達成したい」と決意を示した。
 
 チームには今季、2選手が新たに加入し、現時点で選手は40人。現在、交渉中の選手もいて、昨季並みの45~46人規模を見込む。「コーチ陣も含め、今後も人材確保に努め、体制強化を図っていきたい」と坂下総監督。
 
新シーズンのスタートに気持ちを高めるSW選手

新シーズンのスタートに気持ちを高めるSW選手

 
7日夕方から市球技場で行われた今季初練習

7日夕方から市球技場で行われた今季初練習(Photo by 西条佳泰/釜石シーウェイブス)

 
 プレシーズンマッチは9~10月に1部チームとの4試合を予定。釜石鵜住居復興スタジアムでは3試合が計画される。初戦は9月17日(日)、釜石絆の日・絆マッチとして静岡ブルーレヴズと対戦する。桜庭GMは「特にセットプレー、スクラムが格上の相手にどのくらいチャレンジできるか。選手層底上げのため、若手を含め経験値を上げてもらいたい」と期待する。

新戦力・フッカー青柳魁、フランカー髙橋泰地両選手 会見で意気込み

 
新加入選手(左側2人)への期待を述べる須田HC(右)

新加入選手(左側2人)への期待を述べる須田HC(右)

 
 会見には新加入のフッカー青柳魁(すぐる)選手(22)、フランカー・ナンバー8髙橋泰地選手(23)も出席。自分の強みや意気込みを話した。
 
 青柳選手は福島県福島市出身。聖光学院高、八戸学院大卒。大学時代はナンバー8やフランカーを経験したが、SWではフッカーとして育成する。「1対1の強さ、体の強さを出してチームに貢献していきたい。ボールキャリーの部分では自信がある。そこで勝負していきたい」と青柳選手。
 
新チームでの意気込みを示した髙橋泰地選手(左)と青柳魁選手

新チームでの意気込みを示した髙橋泰地選手(左)と青柳魁選手

 
 髙橋選手は茨城県日立市出身。秋田工業高、日本体育大卒。大学4年時には主将としてチームを率いた。秋田ノーザンブレッツでプレー。今年に入り、ニュージーランドにラグビー留学していた。「釜石というチーム、リーグワンという舞台で戦えることを心からうれしく思う。自分はタックルなど接点の部分で持ち味がある。バックスとフォワードをつなぐコネクションのところをしっかりコントロールできるように頑張りたい」と話した。

CINEPIT映画上映会「THE FIRST SLAM DUNK」

CINEPIT映画上映会「THE FIRST SLAM DUNK」

CINEPIT映画上映会「THE FIRST SLAM DUNK」

 

255インチの大画面スクリーンと高音質サウンドで、話題の映画をぜひお楽しみください。

 

 

日時

2023年8月20日(日)
① 10:00〜12:05
② 13:00〜15:05
③ 15:15〜17:20

 

会場

釜石PIT(90席制限)

 

●発熱・体調の悪い方のご入場はご遠慮下さい。
●可能な限りマスク着用の上(任意です)、上映中の発声はご遠慮下さい。
●入場の際は手指消毒をお願いします。

料金

一般1,800円
高校生以下1,000円
 
【特典】
1. ドリンク&ポップコーン付き
2. 市営大町駐車場サービス券(2時間)付き

主催

CINEPIT運営委員会(釜石まちづくり株式会社)
上映担当:みやこ映画生活共同組合

お問い合わせ

釜石まちづくり株式会社 TEL 0193-22-3607
作品に関して:みやこ映画生活共同組合 TEL 0193-64-5588

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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戦地からふるさとへ 出征兵士がつづったはがき 釜石・郷土資料館で公開 9/3まで戦災企画展

戦地から届いたはがきの拡大パネルなどを展示する企画展=釜石市郷土資料館

戦地から届いたはがきの拡大パネルなどを展示する企画展=釜石市郷土資料館

 
 今日8月9日は太平洋戦争で釜石市が2度目の艦砲射撃を受けた日。市内では戦没者を追悼し、平和を祈念する式典が開かれた。市民らが寄贈した戦争関連の資料を収蔵する市郷土資料館(佐々木豊館長)では今、戦災企画展を開催中。今年は軍事郵便にスポットをあて、出征兵士が家族や近親者に送ったとみられるはがきを中心に公開。戦地と内地をつなぐ郵便が果たした役割を伝える。
 
 同館企画展示室で、新たに寄贈された資料を含め119点を公開。戦地から送られた軍事郵便30点は一部を拡大パネルにして展示する。はがき表面の宛先には当時の上閉伊郡鵜住居村、同栗橋村、東浜町(現東前町)などとあり、各地から出征したとみられる兵士が所属部隊名とともに名前を記している。意外にも裏面はカラーの絵はがきになっているものが複数。文面から家族や近親者に宛てたものと分かる。
 
 表面に検閲印が見られるように、兵士が書いたはがきや手紙は所属する中隊ごとに検閲を受けなければならず、戦争を否定する文言や弱音はご法度。文面は「元気でご奉公している。安心してください」といった、家族らを心配させまいとする内容が多く、逆にふるさとで働く家族らの体を気遣う言葉がつづられる。
 
「検閲」の印が押された軍事郵便。文面は厳しくチェックされた

「検閲」の印が押された軍事郵便。文面は厳しくチェックされた

 
出征した兵士がふるさとに残る家族らを気遣う様子が文面から読み取れる

出征した兵士がふるさとに残る家族らを気遣う様子が文面から読み取れる

 
漫画のような絵が描かれたカラーのはがきも…

漫画のような絵が描かれたカラーのはがきも…

 
 軍事郵便は1894(明治27)年に軍事郵便取扱細則で定められたもので、戦地ではその取りまとめを行う野戦郵便局が各地に開設された。戦地から送る場合は無料。その費用を賄うため、有料だった内地からの手紙の送付が奨励された。戦時下で同郵便は戦地と内地をつなぐ唯一の手段で、生存確認の意味も持っていた。2度の艦砲射撃を受けた釜石は多くの軍事郵便も失われており、展示品は同市にとっても非常に貴重な資料となっている。
 
 戦地の兵士を励ますために内地からは「慰問袋」が送られた。家族のほか国防婦人会が衛生用品や薬品、たばこ、食料品などを袋詰めし、兵士を鼓舞、慰労する「慰問文」を添えて発送。企画展では送られた物品の一例などが紹介される。「私は慰問袋がなかったら生まれていませんでした」。同館を訪れた人が発した言葉―。その方の両親は慰問袋が縁で知り合い、結ばれたという。
 
戦地に送られた慰問袋と慰問文について解説する展示

戦地に送られた慰問袋と慰問文について解説する展示

 
 釜石が受けた2度の艦砲射撃では782人が犠牲になった(2023年度市調べ)。砲撃があったことは新聞やラジオで全国に報じられ、当時の小野寺有一市長の元には1回目の被災後、見舞いや激励のはがきが相次いだ。後に内閣総理大臣に就任する鳩山一郎氏(東京都)、本県出身の外交官・政治家の出淵勝次氏からのはがきもある。展示ではこれらのはがきに加え、戦後の復興にまい進した小野寺市長の日誌も公開される。
 
1回目の艦砲射撃の後、当時の釜石市長に届いたはがき。鳩山一郎氏からのはがきも(左上)

1回目の艦砲射撃の後、当時の釜石市長に届いたはがき。鳩山一郎氏からのはがきも(左上)

 
戦後の市民生活の安泰に力を尽くした小野寺有一市長についても紹介

戦後の市民生活の安泰に力を尽くした小野寺有一市長についても紹介

 
 同館職員の川畑郁美さんは「毎回テーマを替えて開催するが、いつも思うのは、どれだけ戦争が残酷で悲惨なものだったかということ。戦争を体験していなくても、私たちは後世に伝えていかねばならない。残された資料は未来につなぐ一助になるはず」と企画展開催の意義を示した。
 
出征兵士の無事を願う日章旗と千人針が施された衣類

出征兵士の無事を願う日章旗と千人針が施された衣類

 
 郷土資料館企画展「戦時下の便り-釜石(ふるさと)想う軍事郵便-」は9月3日まで開催。開館時間は午前9時半から午後4時半まで(最終入館:午後4時)。火曜休館(8月15日は臨時開館)。

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一緒に遊んで食べよう! こさのこども食堂 釜石・小佐野地区民児協、夏の居場所づくりに初企画

「いただきまーす」。こさのこども食堂で昼食を楽しむ参加者

「いただきまーす」。こさのこども食堂で昼食を楽しむ参加者

  
 釜石市の小佐野地区民生委員・児童委員協議会(伊東恵子会長)は7月30日、小佐野コミュニティ会館を主会場に子ども食堂を開いた。夏休み中の子どもたちに楽しんでもらおうと初企画。小佐野小児童約50人が集い、食事だけでなく、ニュースポーツを体験したり、ボランティアとして参加した釜石高生に勉強を教えてもらったりした。市内で子ども食堂の開設は初の試みでもあり、居場所や世代間交流の機会を提供することで、地域で子どもを見守る環境づくりにつなげていく。
   
 「こさのこども食堂、オープン!」献立はカレーライス。給食センターで腕を振るっていた元職員も加わった住民スタッフが手作りした。「夏バテをしないように」と少し多めに入れたショウガやニンニクが隠し味。夏休みで学校給食がなくなり消費が減少する牛乳、デザートにバナナも添えて、「いつもの給食」を再現。大人たちの思いを感じ取った子どもたちから「給食みたいでおいしい」と声が飛んだ。
   
献立はカレーライス。地域の大人との会話も食事のスパイスに

献立はカレーライス。地域の大人との会話も食事のスパイスに

  
おかわりにも対応。忙しく動く地域のお母さんたちはうれしそう

おかわりにも対応。忙しく動く地域のお母さんたちはうれしそう

   
 交流活動は遊びと勉強の時間が用意され、高校生ボランティア約20人がサポート。同会館内の和室では宿題を持ち込んだ児童が学習を進め、分からない部分があると高校生に助言をもらったりした。隣接する小佐野小体育館ではニュースポーツ体験があり、パラスポーツのボッチャやスカットボール、輪投げで汗を流した。
   
宿題に取り組む小佐野小児童。釜石高生(左)らに手伝ってもらったり

宿題に取り組む小佐野小児童。釜石高生(左)らに手伝ってもらったり

  
体を動かした後はしっかり水分補給。高校生らが見守った

体を動かした後はしっかり水分補給。高校生らが見守った

   
 食事と遊びを目当てに参加した及川紗良さん(6年)は、期待通りでうれしそう。特に友達や高校生、地域の人たちとの交流が夏休みの思い出になったといい、「楽しかったので続けてほしい。ボランティアにも興味を持った」と刺激を受けた。
   
 子どもたちを見守った釜高の生徒も学びを深める機会になった様子。人見知りをやわらげようと参加した芳賀結月さん(1年)は「子ども食堂は食事だけでなく、子どもたちの居場所にもなると感じた。年代別に固まっていて交流が少ない気がしたので、次回はもっと広く触れ合えるようにするといいかな。その中で、自分もコミュニケーション力を磨けたら」と期待した。
   
世代間交流を楽しみながら地域で子どもを見守る環境をつくる

世代間交流を楽しみながら地域で子どもを見守る環境をつくる

   
 市内陸部の小佐野地区は東日本大震災後、被災地域から人口が流入した。家族形態や生活スタイルが変わる中、地域の見守りなど子どもを取り巻く環境も変化。さらに、新型コロナウイルス禍で子ども会や地域活動が見送られたことで、子育て世帯を中心に住民同士の交流機会が減少し、関係性が希薄化していた。市によると、児童扶養手当の受給世帯数が比較的多いとのデータもあり、学校や家庭だけではない子どもの居場所づくりが必要とされていた。
  
「おいしい」。子どもたちの声に肩の力を緩めた伊東会長(中)

「おいしい」。子どもたちの声に肩の力を緩めた伊東会長(中)

  
 伊東会長(74)は初めての試みに不安がいっぱいだったというが、子どもたちの笑顔にホッと一息。「この触れ合いが声をかけ合える、顔見知りの関係づくりにつながると思う。これからの見守り活動に生かせる」と手応えを得る。
  
 今回は地域住民や地元企業などが米や菓子を提供し、予算面では県や市の赤い羽根共同募金の補助金を活用できたが、継続にはより多くの協力が必要と実感。開催曜日など検討した方がよさそうな点も見えてきたが、「みんなが楽しく過ごせる場にしたい」と気持ちを新たにする。来年1月にも開催を予定し、「また来てね。みんなで交流しましょう」と子どもたちに呼びかけていた。

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堤体内に踏み入り探検 日向ダムで湖畔の集い 役割学んだ後は…魚とって木に触れ自然満喫

日向ダムの堤体内でダムの話と涼を楽しむ参加者

日向ダムの堤体内でダムの話と涼を楽しむ参加者

 
 釜石市甲子町・小川川上流にある日向ダムで7月29日、「日向ダム湖畔の集い」が開かれた。「森と湖に親しむ旬間」(7月21~31日)にちなんだ恒例行事で、県や市、地元町内会などで組織する同旬間釜石地区分科会実行委員会が主催。家族連れらが足を運び、ダム施設の見学や木工教室、魚のつかみ取りといった催しを楽しんだ。
  
 ダム施設見学では、普段は入れない堤体内を職員が案内。約250段の階段を下り内部の通路を進んでいくと、ひんやりとした空間が広がった。気温13度ほどに保たれているという内部には、ダムにかかる水圧や堤体のたわみを計測する機器などが設置されていて、職員が計測方法を紹介。取水ゲート操作室や放流ゲート室・発電所にも入り、機材などを見て回った。
 
「わー、高い」「大きいね」。ダム周辺を散策する来場者

「わー、高い」「大きいね」。ダム周辺を散策する来場者

 
ダム施設の見学は階段を上ったり下ったり。合わせると約500段

ダム施設の見学は階段を上ったり下ったり。合わせると約500段

  
 管理棟2階の操作室では、ダムの監視カメラ映像や観測データの集計、管理システムを見学。データは県沿岸広域振興局(新町)にも送信されていることなど監視体制についても理解を深めた。
  
 家族3人で訪れた盛岡市の菊池悠理さん(岩手大付属中2年)は初めてのダム見学で、「いろんな災害に備えて設備を充実させていると知った」と学んだ様子。父信幸さん(61)は「面白かった。多くの人の力で造り上げられ、地域に役立っているとあらためて感じた。近頃は大雨などの災害も多く、こうした体験で子どもたちに分かってもらえるといい」とうなずいた。
  
ダムの頂上部や発電所などを歩き回って役割などに学んだ

ダムの頂上部や発電所などを歩き回って役割などに学んだ

 
管理棟操作室も見学。監視カメラを動かす体験もあった

管理棟操作室も見学。監視カメラを動かす体験もあった

  
 ダム湖の船着き場では特設水槽でニジマスのつかみ取りが行われた。約220匹が順次放たれ、子どもたちが歓声を上げながら素早く泳ぐ魚を追いかけた。取った魚はその場で塩焼きにして味わうことも。山元綾音さん(釜石小6年)は「暴れて逃げられたりしたけど、つかまえられた。楽しかったし、おいしい」と笑顔を見せ、弟の一成君(同2年)は「コツは素早くつかむことだよ」と胸を張った。母莉菜さん(36)は「夏休み中にいろいろな経験をさせたい」と優しく見守った。
  
「追いつめて、ぎゅっ」。ニジマスのつかみ取りを楽しむ子どもたち

「追いつめて、ぎゅっ」。ニジマスのつかみ取りを楽しむ子どもたち

 
ダム湖を望みながら記念にパチリ。緑豊かな自然環境を満喫した

ダム湖を望みながら記念にパチリ。緑豊かな自然環境を満喫した

  
 同旬間は豊かな自然空間で森林やダムへの理解を深めてもらうのが狙い。期間中、各地でさまざまなイベントが行われた。日向ダムは1997年に治水対策の目的で完成し、その年からイベントを実施。新型コロナウイルスの影響で2020年度から中止していたが、今年4年ぶりに開催。今回で22回目となった。

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art at TETTO vol.9 KIKUCHI KEN‘ICHI「随撮」

art at TETTO vol.9 KIKUCHI KEN‘ICHI「随撮」
 
釜石のアーティストの展示会を開催します
 
<art at TETTO(アート アット テット)とは>
釜石・大槌在住の作家さんの作品展示と、交流の場を組み合わせたシリーズです。
ここで紹介する作家さんは、それぞれの方法で表現を楽しみ、日常に彩りを添えています。
作家さんや作品と出会い、日常がより楽しくなる事を心より願っています。
 
art at TETTO vol.9 KIKUCHI KEN‘ICHI「随撮」

message

つれづれなるままに
日暮らし
ファインダーを覗きて
レンズに写るよしなしごとを
そこはかとなく撮りつくせば
あやしうこそものぐるほしけれ
by ken好法師
 
ふだんの何気ない暮らしの中で
ふと目に止まる被写体を探し出すことはまるで宝探しのようです。
フィルム、デジタル、ピンホールなどいろんなカメラで写真を撮ってます。
一緒に趣味として写真活動を楽しむ仲間も募集してます。今年から釜石写光クラブの会長を務めさせていただくことになりました。
もし写真活動にご興味がありましたらお声をかけていただけるととても嬉しいです。
 

ワークショップ

8月12日 13:00~15:30 参加費1,000円
【大人の自由研究】ピンホールカメラを作る!撮る!楽しむ!
レンズの代わりに針で開けた小さな穴から光を取り込んで印画紙に焼きつけるピンホールカメラを作って撮って写真にしてみよう!シャッターを押せば写る便利なイマドキのカメラからちょっと離れて、手作りカメラで遊んでみませんか?
 
・定員5名程度
・用意するもの
スチール製の紅茶やコーヒー豆などの蓋つきの空き缶(なくてもこちらでいくつかご用意するので大丈夫)

 
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プロフィール

1970年 岩手県釜石市に生まれる
1993年 東海大学文学部日本文学科卒業
2001年 釜石写光クラブ入会(釜石市芸術文化協会所属) 岩手県写真連盟入会
2008年 光陽写真代表就任
2012年 全日本写真連盟岩手県本部釜石支部入会
2023年 釜石写光クラブ会長就任 全日本写真連盟岩手県本部釜石支部長就任
 
主な受賞歴
2003年 第24回読売大賞報道部門第2席
2004年 第20回河北写真展特別賞
2012年 第65回岩手芸術祭写真部門奨励賞
2014年 第34回岩手県写真連盟展金賞
2015年 第68回岩手芸術祭写真部門奨励賞
2016年 第69回岩手芸術祭写真部門奨励賞
2017年 第2回いわて動画コンテスト最優秀賞
第37回岩手県写真連盟展金賞
2018年 第71回岩手芸術祭写真部門奨励賞

日時

2023年8月11日(金)〜8月20日(日)
10:00〜18:00(最終日16:00)

会場

釜石市民ホールTETTO ギャラリー

料金

無料
※期間中8月14日(月)は保守点検のため営業を休止いたします。

お問い合わせ

釜石市民ホールTETTO 0193-22-2266

主催

釜石市民ホールTETTO

釜石市民ホール TETTO

釜石市民ホール TETTO

問い合わせ: TEL 0193-22-2266 / FAX 0193-22-3809 / 公式サイト
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-9

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過去最多276人がエントリー 釜石オープンウオータースイミング 根浜の海で泳力競う

釜石オープンウオータースイミング2023=根浜海岸、7月30日

釜石オープンウオータースイミング2023=根浜海岸、7月30日

 
 第7回釜石オープンウオータースイミング(OWS)2023根浜(実行委主催)は7月30日、釜石市鵜住居町の根浜海岸特設会場で開かれた。全国から過去最多の276人がエントリー。2016年の岩手国体から同競技が正式種目に採用され、会場地となった同海岸で続けられる大会は、競技環境の良さや地元の支援体制などが選手の心をつかみ、着実に参加者を増やしている。今年も幅広い年代のスイマーが己の目標に挑んだ。
 
 OWSは海など自然水域でタイムを競う長距離泳。国体後の翌17年から地元主導で始まった釜石大会は、2年目から日本水泳連盟(日水連)の認定大会となり、今大会は国内サーキットシリーズ第10戦として行われた。種目は500メートル(小学4~6年)、1キロ(小学生以上)、3キロ(中学生以上)、5キロ(同)。5キロは、男女上位3人に本年度の日本選手権への出場権が与えられる「トライアルの部」も設けられた。
 
新型コロナ対策で中止していた選手を激励するハイタッチも今年は解禁

新型コロナ対策で中止していた選手を激励するハイタッチも今年は解禁

 
スタート地点に向かう選手を家族や仲間が笑顔で送り出す

スタート地点に向かう選手を家族や仲間が笑顔で送り出す

 
 海上に設置したブイでつくる四角形(1周1キロ)周回コースで3キロ、5キロ競技、三角形(1周500メートル)周回コースで500メートル、1キロ競技が行われた。小学3年以上を対象とするOWS検定5級の集団泳もあり、3人がチャレンジした。総合順位と、年代や男女別での順位で1~3位を表彰した。
 
部門ごとに時間をずらしてスタート。波は穏やか

部門ごとに時間をずらしてスタート。波は穏やか

 
3キロ、5キロの部のスタート前準備

3キロ、5キロの部のスタート前準備

 
午前10時台は5キロ男子日本選手権トライアルから順にスタート

午前10時台は5キロ男子日本選手権トライアルから順にスタート

 
 500メートルのトップでゴールしたのは、花巻市の小学6年蛯名勝絆君(11)。2歳から水泳を始め、昨年初挑戦した同大会では2位。今年は「最初から突っ込んだら(後続と)距離が離れたので、後半も楽だった」と戦略勝ち。「来年は1キロに挑戦したい」と意欲を高めた。東日本大震災があった2011年の9月生まれ。震災時、両親は鵜住居町に暮らし、勝絆君は母親のお腹の中にいた。母有美さん(39)は「元気に育ってくれてうれしい。被災し大変だったが、こういう形でまた鵜住居に戻ってこられて幸せ」と喜びをかみしめた。
 
生まれ故郷の鵜住居でOWSに挑む蛯名勝絆君

生まれ故郷の鵜住居でOWSに挑む蛯名勝絆君

 
 実力者がそろう5キロトライアルの部は、ラスト1周の時点で男子トップ集団が10~20秒差の激しい競り合い。混戦を制したのは本県一関市出身、慶應義塾大2年の菊池幹大さん(19)。競泳で鍛えた泳力で大会初参加、初優勝を果たした。「ずっと2番でついていき、ラスト1周で追い越そうと考えていた。最後はきつかったが、誰も前に行かせまいと気合いで押し切った」。国体出場を目指し、今年からOWSに参入。同大会は本県代表選手選考会を兼ねており、「選ばれたら、入賞して岩手県に貢献したい」と話していた。大会後、県水泳連盟は今年の鹿児島国体OWSの代表に男子・菊池さん、女子・辻山小珀さん(東北学院大1年、一関市)を選出した。
 
5キロ男子日本選手権トライアルで初優勝した菊池幹大さん

5キロ男子日本選手権トライアルで初優勝した菊池幹大さん

 
 今大会、最も遠方からの参加は長崎県の高校3年小串優佳さん(17)。今年の国体の同県代表に選出され、強化事業の一環で女子のトライアルに参戦した。昨年は2位。「今年こそ(優勝を)」と臨んだレースは、ラストスパートで大学生選手と競り合うもゴールタッチでミスがあり、わずか0.2秒差で惜しくも優勝を逃した。レース後、悔しさをにじませつつも、「タイムは昨年より3分ほど縮まっている」と自己ベスト更新に手応えを実感。国体の県代表には3年連続で選ばれているが、過去2年は新型コロナの影響や開催池の水質悪化でいずれも競技ができず、今年が国体初レースとなる。「今日の悔しさをばねに入賞を目指して頑張る」と誓った。
 
5キロ女子日本選手権トライアルで2位の小串優佳さん

5キロ女子日本選手権トライアルで2位の小串優佳さん

 
 タイムを競う一方、距離で記録を打ち立てる人も。新潟県小千谷市の星雅文さん(68)は2019年以降に参加した日水連認定大会(サーキットシリーズ)の総完泳距離が、この日の釜石大会(5キロ)で101.7キロに到達。20年はコロナ禍で全大会が中止、21年も2大会のみの開催となる中、地元新潟県の佐渡大会では1.5キロ、3キロ、5キロの3種目完泳を3回(19、22、23年)果たすなどし、100キロ超えの偉業を成し遂げた。
 
この日の大会で5キロを完泳し、19年からの総完泳距離101.7キロを達成した星雅文さん

この日の大会で5キロを完泳し、19年からの総完泳距離101.7キロを達成した星雅文さん

 
 「100キロは1つの目標としてやってきた。達成できほっとした」と星さん。今後、日水連に自己申告し、「100キロスイマーズ」の認定を受ける予定。同制度でこれまで認定されているのは女性2人だけで、星さんが認定されると男性では初となる。星さんは30代から趣味で水泳を始め、自分に合った長距離泳で各地の大会に参加。定年後は平日午前中に3~6キロを泳ぐのが日課。「70歳になると出られない大会もある。次は200キロが目標。地道に100キロ単位で」と生涯現役を描く。
 
花巻東高の水泳部は昨年から釜石大会に参加

花巻東高の水泳部は昨年から釜石大会に参加

 
地元のライフセービングクラブや漁協、海上保安部などが協力し救助体制も整えられた大会

地元のライフセービングクラブや漁協、海上保安部などが協力し救助体制も整えられた大会

 
 大会を主管する県水泳連盟の小田島秀俊会長は「目標とする参加者数300人規模まであと少し。OWSは国体種目になったことで少しずつ知られるようになった。個人競技だけでなく、リレーのような参加しやすい要素も取り入れていければ」と今後の大会の形を模索する。