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4年ぶり!子どもたちの歓声響く 松倉町内会 甲子川で夏休み恒例「魚のつかみどり」

4年ぶりに行われた松倉町内会の魚のつかみどり

4年ぶりに行われた松倉町内会の魚のつかみどり

 
 釜石市甲子町の松倉町内会(佐野賢治会長、550世帯)は7月29日、地区内を流れる甲子川で魚のつかみどりを行った。夏恒例の町内会行事だが、新型コロナウイルス感染症の影響で3年間の中止を経ての開催。楽しみに待っていた親子連れら約80人が集まり、歓声と水しぶきを上げながら特設いけす内の魚を追った。
 
 同行事は地域が誇る川に親しみながら、子どもたちに夏休みの楽しい思い出を作ってもらおうと2006年にスタート。甲子小の松倉地区PTAが共催する。4年ぶり通算15回目となった今回は、赤い羽根共同募金の助成を受けて行われた。
 
 県立釜石高裏の松倉橋のそばに網で囲った特設いけすを用意。両石町の千丈ヶ滝養魚場から購入したヤマメ60匹、ニジマス200匹、イワナ140匹の計400匹を放した。幼児から始まり小学校低学年、中学年…と順につかみどりに挑戦。子どもたちは素早く泳ぎ回る魚に悪戦苦闘しながら、何とかつかまえようと懸命に手を伸ばした。1人3匹とれたら終了。つかまらない場合は町内会役員がたも網に魚を入れて、網からとってもらった。
 
幼児から順に年代別にいけすに入り、魚のつかみどりに挑戦!

幼児から順に年代別にいけすに入り、魚のつかみどりに挑戦!

 
目を凝らし魚の動きを追う。慎重に手を伸ばし…

目を凝らし魚の動きを追う。慎重に手を伸ばし…

 
「つかまえたぞ~!」しなる魚体をしっかりつかみ、この表情

「つかまえたぞ~!」しなる魚体をしっかりつかみ、この表情

 
 甲子小4年の女子3人は久しぶり、または初めてのつかみどりを楽しみ、満面の笑顔。小笠原伊織さんは「魚はすぐ逃げちゃって、なかなかつかまえられなかった。大人に手伝ってもらい3匹は手に入れた」、京野愛優花さんは「1匹は自力で、片手でつかまえた。魚はピチピチしてちょっと気持ち悪かった」、千葉優那さんは「全部、自力でつかまえた。お母さんに焼いてもらって食べたい」と夕ご飯を心待ちにした。
 
 「今年は何としてもやりたかった。まずは試運転」と佐野町内会長。春の松倉神社祭典通り行列に続く町内会行事の復活を心から喜ぶ。コロナ禍の3年、各種行事ができなかったことは、町内会にも少なからず影響を及ぼす。「住民同士の横のつながり、隣近所との関係が薄くなってきているのを感じる。みんなで集まって親しくなり、その輪を広げてもらえるような行事はやはり必要。中断したものを復活させるにはエネルギーがいるが、徐々にコロナ前の形に戻していければ」と話す。
 
手から擦り抜ける魚(左下)もつかみどりの面白さ。笑みがこぼれる

手から擦り抜ける魚(左下)もつかみどりの面白さ。笑みがこぼれる

 
コツをつかんだこちらの子は次々に魚をゲット!

コツをつかんだこちらの子は次々に魚をゲット!

 
生きのいい魚におっかなびっくりの女子児童。逃げられないようにつかんで袋を持つ保護者の元へ

生きのいい魚におっかなびっくりの女子児童。逃げられないようにつかんで袋を持つ保護者の元へ

 
 同行事では例年、サンマの炭火焼きのお振る舞いも行われるが、今年は見合わせた。町内会は8月16、17日には、同じく4年ぶりとなる盆踊り大会を開催予定。松倉地区のにぎやかな夏の光景が再び見られそうだ。
 
この日の釜石は最高気温33度。水辺環境が夏の暑さを幾分和らげる=松倉橋から臨む甲子川

この日の釜石は最高気温33度。水辺環境が夏の暑さを幾分和らげる=松倉橋から臨む甲子川

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探検気分で坑道巡る 釜石鉱山見学、新導入の電動カートで 鉄の歴史に理解 ひとときの涼も体感

釜石鉱山の坑道見学会。鉄鉱石の採掘跡で鉄の歴史に触れた

釜石鉱山の坑道見学会。鉄鉱石の採掘跡で鉄の歴史に触れた

 
 鉄のまち・釜石市の歴史に触れることができる釜石鉱山(甲子町)の坑道見学。新型コロナウイルスの影響などで中止されていたが、5類移行を受け、今年久しぶりに実施された。釜石ならではの体験プログラムを集めた「Meetup Kamaishi 2023」の一環で、計3回の実施を予定。初回の7月28日は、市内外から家族連れなど約20人が参加した。猛暑の中、気温10度ほどに保たれている坑内は別世界。歴史探検を楽しみつつ、ひとときの涼も味わえると好評だ。
  
 釜石鉱山は、この地の製鉄業繁栄を支えた鉄鉱山。1993年に大規模な採掘は終了しており、現在は坑道から湧き出てくるナチュラルミネラルウォーター「仙人秘水」の製造、販売を主力にしている。夏のこの時期に見学を受け入れていて、その際に活躍した電気トロッコ列車が役目を終えるのと同じ頃、コロナの影響が拡大。受け入れを中断している間に電動カートを導入するための改修を進めていた。
  
新たな移動手段として導入された電動カート(5人乗り)

新たな移動手段として導入された電動カート(5人乗り)

 
路面に設置された電磁誘導線上を自動走行。ぶつかりそうでぶつからない、ドキドキ感も

路面に設置された電磁誘導線上を自動走行。ぶつかりそうでぶつからない、ドキドキ感も

  
 新たに導入されたカートに乗り込んだ参加者は、坑口から約3000メートル入った地点に移動。同社総務課主任の千葉慎吾さん(40)らの案内で坑内を歩いた。大峰山(標高1147メートル)の地下600メートルに位置する仙人秘水の採水地で源水を試飲。長い期間じっくりと岩盤をつたってくるという湧き水の味わい、冷涼感に「おいしい」「飲みやすい」と声が響いた。
  
仙人秘水の採水地で湧き水を試飲。おいしさを実感した

仙人秘水の採水地で湧き水を試飲。おいしさを実感した

 
採掘場跡で当時使われていた機械や鉱石について話を聞いた

採掘場跡で当時使われていた機械や鉱石について話を聞いた

 
 鉱石採掘場では、搬送で使う専用の重機が紹介された。鉄鉱石だけでなく、石灰石やトルマリン、大理石なども採掘されていたといい、磁石を手に鉱石探しを体験。鉱石を効率よく搬出するため鉱石を投下したタテ坑なども見て回った。
 
 花こう岩でできた音響実験室「グラニットホール」も見学。操業当時は坑内事務所兼休憩所に充てられた場所で、鉱石の採掘を止めた後は、さまざまな音楽アーティストの録音も行われた。
  
グラニットホールでCDを聴いて音の響きを確かめた

グラニットホールでCDを聴いて音の響きを確かめた

  
 「探検気分で楽しかった」と喜ぶのは、宮城県大崎市の竹林公威(こうい)君(大崎市立古川第5小5年)、競(きそう)君(同2年)兄弟。石好きの公威君は「いろんな種類の石があってきれいだったし、性質を知れたのがよかった。水もおいしかった」と笑った。
  
 地元釜石に長く暮らす甲子町の佐々木拓治さん(73)も坑内に入るのは初めてで、案内役の同社社員に当時の採掘作業や現在の水質調査の方法など熱心に質問していた。石や化石に興味があり、成分分析などを趣味にしているといい、「参考になった」と刺激を受けた様子。妻の聖子さん(70)は仙人秘水の水源や音響施設が印象に残り、「地域を知るいい機会になった」と目を細めた。
  
探検気分を満喫しながら地域の歴史に理解を深めた参加者

探検気分を満喫しながら地域の歴史に理解を深めた参加者

  
 ミートアップ釜石2023事務局のかまいしDMCによると、坑道見学は各回定員15人で募集したところ、申し込みの受け付けの開始早々に定員に達する人気ぶりだった。このほかにも、▽海▽山▽自然と健康▽防災▽歴史▽天体観測―をテーマにした22の多彩なプログラムを用意。同社の菊池啓さん(55)は「釣り、パワースポット巡り、海浜植物の再生活動、星空観察など秋まで楽しめるラインナップをそろえた。ぜひ参加して、地域の良さを再認識してもらう機会に」と呼びかける。

DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング AC長野パルセイロ戦

DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング AC長野パルセイロ戦

 DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング AC長野パルセイロ戦

 

\ いわてグルージャ盛岡を一緒に応援しよう! /

 

DAZN Presents パブリックビューイング in 釜石PIT
いわてグルージャ盛岡の応援企画として、アウェイ戦を中心にパブリックビューイングを開催します!

対象試合

2023明治安田生命J3リーグ 第21節
いわてグルージャ盛岡 vs AC長野パルセイロ(AWAY)

日時

2023年8月6日(日) 18:00 キックオフ
開場 17:30

場所

釜石PIT(岩手県釜石市大町1-1-10)

参加費(運営協力費)

大人300円/高校生以下無料
※運営協力費は、本パブリックビューイング開催のための運営費の一部として使用いたします。会場でお支払いください。

その他

・いわてグルージャ盛岡公式グッズを会場にて販売!
・ソフトドリンク/ノンアルドリンクを会場で販売!
・来場ごと特典GETのチャンス!スタンプカードも導入中!

主催

釜石まちづくり株式会社

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

koho1813thum

広報かまいし2023年8月1日号(No.1813)

広報かまいし2023年8月1日号(No.1813)
 

広報かまいし2023年8月1日号(No.1813)

広報かまいし2023年8月1日号(No.1813)

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【P1】
釜石納涼花火2023

【P2-3】
イベント案内

【P4-5】
戦没者追悼・平和祈念式 他

【P6-7】
新型コロナワクチン接種のお知らせです
子育て関連 他

【P8-9】
盆飾りの収集 他

【P10-11】
まちのお知らせ

【P12】
第50回東北総合体育大会 他

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2023072500047/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
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好きなことを自由に 写真と生け花が添う 大槌の村上民男さん、マサ子さん夫妻 釜石で二人展

釜石で二人展を開いた村上民男さん、マサ子さん夫妻

釜石で二人展を開いた村上民男さん、マサ子さん夫妻

  
 自由に好きなことを続けて50年。大槌町吉里々々(きりきり)のアマチュアカメラマン村上民男さん(75)と生け花の草月流1級師範マサ子さん(77)夫妻の二人展「華と写真」が7月21日~23日、釜石市大町の市民ホールTETTOで開かれた。「持ちつ持たれつ」と尊重し合いつつ、それぞれの道で磨き上げてきた表現世界を紹介。来場者に心潤うひとときを届けた。
   
 二人展は東日本大震災後初めての開催で、通算5回目。夫婦ともに後期高齢者となり「きょうより若い日はない」と思い立ち、新型コロナウイルスの影響も落ち着いたことから「一つの節目に」と企画した。
   
生け花と写真。互いに支え合い、磨いてきた作品がずらりと並んだ

生け花と写真。互いに支え合い、磨いてきた作品がずらりと並んだ

   
 民男さんは県内外の風景や三陸鉄道、植物を捉えた20点ほどを並べた。遊び心を感じさせるタイトルも魅力で、釜石のオープンガーデンに咲き誇る4種のバラをまとめた作品は「私だけ見て」。古里・宮古市の臼木山に群生するカタクリの愛らしい姿を切り取った一枚には「初恋」と過ぎし日の思いを残した。
  
 本格的にカメラを手にしたのは結婚を機にした26歳の頃。元々昆虫好きで自然を追いかけているうちに写す楽しさに魅了された。働きながら、趣味として撮影を続け、地元の愛好グループで活動。震災後は自身が中心となって団体を立ち上げ、作品展を開いたりした。団体の合言葉は「自由に好きなように撮って楽しもう」。10年活動し団体は解散したが、その時のモットーは今なお変わらず、自身の生活スタイルそのものだ。
   
写真を通して出会った仲間たちと談笑する民男さん(中)

写真を通して出会った仲間たちと談笑する民男さん(中)
  
看板、作品タイトルの文字は絵やレタリングも学んだ民男さんが担当

看板、作品タイトルの文字は絵やレタリングも学んだ民男さんが担当

   
 展示会場でひときわ目に付いたのは、流木やナンテンなど実がなる植物、バラ柄の雨傘も添えた大作「流木と人」。22歳頃に生け花を始めたマサ子さんの集大成で、草月流の原点「花はいけたら、人になる」を体現した作品だ。
   
多くの人でにぎわった会場で存在感を放つ大作「流木と人」

多くの人でにぎわった会場で存在感を放つ大作「流木と人」

  
 マサ子さんは釜石・箱崎町出身。1960年のチリ地震津波で自宅が被災し、鵜住居町に移り住んだ。2011年、震災の津波は実家を襲い、母小川静子さん(当時91)、弟満さん(同62)を奪った。「だから、海が嫌い」。そんな妻を、海や山が好きな夫は「津波は津波、海は風景」と時折、誘い出す。大作の土台となる流木は箱崎町などで拾ったものを生かした。その流木に亡き人への思い、自身の生き方を重ねる。「長い間流されて丸くなり、おかに上がって拾われ、誰かのためになる。私たちも長い人生、さまざま経験して丸くなる」
  
大作を含め展示した約10点に込めた思いを明かすマサ子さん(右)

大作を含め展示した約10点に込めた思いを明かすマサ子さん(右)

  
東京から駆け付けた長女由香理さん(右)と記念にパチリ

東京から駆け付けた長女由香理さん(右)と記念にパチリ

  
 それぞれ自由に、のびやかに、豊かな感性を見せた二人展。3日間で400人超の目を楽しませた。「互いに好きなことをしている。持ちつ持たれつ、口を出さず応援」と民男さん。マサ子さんも「2人だったから、こんなに人生が彩り豊かなものに」と穏やかに笑う。会場のあちこちで作品を囲んで談笑する人たちの様子に、「人とのつながりを楽しめる場をつくれたかな」と満足げ。人や自然との出合いに支えられ、成長してきたと実感する2人は「趣味も人生も、体力が続く限り楽しむ」と笑顔を重ねた。