取り組みを報告した渡邉社長(右)

「移住者応援・U&Iターン割」〜釜石ガス 料金3年間 10〜15%引き

取り組みを報告した渡邉社長(右)

取り組みを報告した渡邉社長(右)

 

 釜石市鈴子町の釜石ガス(渡邉浩二社長)はこのほど、市内にU・Iターンする移住者で都市ガスなどを利用する人を対象に、料金を3年間、10~15%割り引くサービスを始めた。市の移住者向け補助金制度を利用しているのが適用条件。官民連携による取り組みで移住定住の促進を図る考えだ。

 

 サービスの名称は「移住者応援割引・U&Iターン割」。市が実施する「ライフデザインU・Iターン補助金」「市移住支援金」「福祉人材確保型定住奨励金」のいずれかの交付を受けた転入者で、同社が供給する都市ガス、プロパンガス、コミュニティガス(旧簡易ガス)を使い始める人が対象。それぞれ持ち家用と賃貸住宅用があり、▽ガス利用申し込み時点で就業している▽3年以上居住する意思がある―などの条件もある。

 

 これらの条件を満たすと、持ち家の場合はガス料金から15%、賃貸住宅は10%を割り引く。例えば、都市ガスを利用する持ち家の人は3年間で約3万円、賃貸は約2万円、プロパンガスの場合はそれぞれ4万7千円、3万円ほどの割引になる。

 

 渡邉社長らは11月27日に市役所を訪れ、取り組みについて野田武則市長に報告。野田市長は「生活に欠かせないライフラインの会社が移住定住に取り組んでいただけるのはありがたい。官民オール体制をとって、市として移住者を歓迎、応援する姿勢をPRしていきたい」と応じたという。

 

 同社が移住者向けに料金の割引を打ち出すのは初めて。11月に開始した取り組みだが、「2020年4月1日以降の転入」も条件の一つで、さかのぼって適用される可能性を残す。

 

 「震災復興が落ち着き、市では人口減が課題。移住定住の促進に向けた行政の動きを民間もバックアップしようと、旗振りにきた」と同社開発課の佐々木誠さん。応援割の周知に力を入れる構えで、「3年後も釜石に住みたいと思う定住者を増やす取り組みになれば」と先を見据える。
 問い合わせは釜石ガス(電話0193・22・3535)へ。

広報かまいし2020年12月15日号(No.1750)

広報かまいし 2020年12月15日号(No.1750)

広報かまいし2020年12月15日号(No.1750)

 

広報かまいし2020年12月15日号(No.1750)

広報かまいし2020年12月15日号(No.1750)

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【表紙】
【P2-3】
令和2年度市勢功労者表彰
新型コロナウイルス感染症に関する情報
【P4-5】
医療費の一部負担金免除期間の延長他
【P6-7】
健康診査のお知らせ
年末年始情報(ごみの回収など)
【P8-9】
市政懇談会実施の報告
釜石大槌地区行政事務組合決算他
【P10-11】
笛吹峠地区道路崩落箇所の復旧工事他
三陸鉄道からのお知らせ他
【P12-13】
こどもはぐくみ通信
岩手大学釜石キャンパスだより他
【P14-17】
まちの話題
まちのお知らせ
【P18-19】
保健案内板
【P20】
釜石の歴史よもやま話

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020120700022/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
海面養殖試験が行われるいけすでは給餌作業が公開された

サクラマス 来年試験出荷へ、水産振興・経済効果に期待〜釜石市と岩手大学が共同研究、養殖施設公開

海面養殖試験が行われるいけすでは給餌作業が公開された

海面養殖試験が行われるいけすでは給餌作業が公開された

 

 釜石市と岩手大学は本年度から、サクラマス(地域名ママス)海面養殖の共同研究を始めた。水揚げの減少が著しい秋サケに代わる資源として、新たな可能性を探る。3日、釜石港内の海面養殖試験状況を報道関係者に公開。野田武則市長と小川智学長が記者会見し、この研究の意義や期待を語った。早ければ来年春からの試験出荷を目指す。

 

 釜石市と岩手大は今年3月、共同研究の協定を締結。海面養殖の研究組織として、泉澤水産、日東製網、釜石湾漁協を加えた研究コンソーシアムを結成した。

 

 研究は7月から、内水面(平田の岩手大三陸水産研究センター)で開始した。▽各地の親魚を交配▽稚魚に育て、成長、海水適応、高水温などの条件で成績の良い個体を選抜▽選抜個体を親まで育て、再び交配―のサイクルを数代にわたり繰り返す。当面は来年9月までを第1期とし、高成長、高餌料効果、高水温耐性、良い食味、好まれる肉色、耐病性などに優れた付加価値の高いサクラマス種苗を作り、海面養殖の安定した事業サイクルの構築を目指す。

 

作業漁船に乗り込み、いけすに向かう関係者と報道陣

作業漁船に乗り込み、いけすに向かう関係者と報道陣

 

 海面養殖飼育研究も同時に開始。11月には湾口防波堤(北堤)に近い港内にいけす(直径20メートル)1基を設置し、給餌を始めた。稚魚は静岡県産で、約1万匹を育てている。当初の平均276グラムが、最新の調査では300グラムまで成長した。

 

 試験出荷は来年5~7月を見込み、一部は9月まで、水温の高い「越夏試験」を行う。目標サイズは平均1・5キロ、生残率80%(8千匹)、単価は1キロ当たり700~1千円を目標とする。

 

 3日のいけす公開には、泉澤水産の船に野田市長や小川学長も同乗。中央に設置された自動給餌装置や給餌作業、元気に餌を追うサクラマスの様子を確認した。

 

 岩手大三陸水産研究センターでの記者会見で、野田市長は「サケマスなどの水揚げが減少し、水産加工業にも影響する。漁協組合員や後継者の減少などもある。共同研究は水産振興、地域経済への波及効果につながる」と期待を込めた。小川学長は「海洋変化に影響を受けにくい水産業の振興を目指す」と決意を示した。

 

 同センター長の平井俊朗教授(医学博士)は「養殖で先行するギンザケ、トラウトサーモンにない特徴を生かした販売、ローカルブランドの確立を」と期待する。泉澤水産の泉澤宏社長は「釜石は西日本に比べ、飼育期間が3カ月長い。餌を食べない春の低温期(1カ月)はあるが、1匹2キロに育て、年間20トンすべてを地元に引き取ってもらい、釜石ブランドにしたい」と意欲を見せた。

「井上ひさしの世界」一堂に、釜石との関わり幅広く紹介〜原点は「ふかいことをおもしろく」、釜石市立図書館 著作93冊を展示

「井上ひさしの世界」一堂に、釜石との関わり幅広く紹介〜原点は「ふかいことをおもしろく」、釜石市立図書館 著作93冊を展示

「井上ひさしの世界」一堂に、釜石との関わり幅広く紹介〜原点は「ふかいことをおもしろく」、釜石市立図書館 著作93冊を展示

 

 釜石ゆかりの作家井上ひさしさん(享年75)が亡くなって今年で10年―。釜石市小佐野町の市立図書館(高橋悦子館長)では、井上さんと釜石との関わりなどを紹介する企画展「井上ひさしの世界」を8日まで1階展示ホールで開いている。

 

 井上さんは山形県生まれ。仙台一高から上智大に進学後、東京での生活や言葉のコンプレックスに悩み、母マスさんが暮らす釜石市に帰省。大学を休学し、屋台を引いていた母の手伝いや国立釜石療養所の事務員などをしながら、約2年半を釜石で過ごした。

 

 大学復学後、文才が開花。後にラジオやテレビなど放送作家の仕事を始め、NHK総合テレビの人形劇「ひょっこりひょうたん島」で、その名を知られるようになる。小説や戯曲も手がけ、「手鎖心中」で第67回直木賞を受賞。2003年に大渡小と統合した釜石小の校歌も作詞している。

 

 企画展では、同館所蔵の井上さんの著作や関連書約150冊の中から93冊を展示(禁帯出含む)。中でも注目は没後の2011年4月に出版された、創作の原点「ふかいことをおもしろく」。井上さんの半生が赤裸々につづられた作品で、人生を見つめ直した釜石での出来事や気持ちの変化が明かされている。国療で医者に憧れ、医大を受験したが失敗したこと、自分は文学1本で行こうと心に決めたことなど、人生の分岐点が釜石であったことが読み取れる興味深い1冊。

 

 館長補佐の川畑広恵さんは「挫折を経験し、新たな道を切り開く井上さんの知られざる姿が描かれており、釜石への思いの強さが感じられる。コロナ下の今だからこそ、ぜひ読んでほしい」と薦める。井上さんは市中心部にあった同図書館でアルバイトもしており、「郷土資料の整理にも携わったと書かれている。もしかしたら今、2階にある資料にも触れているかも」と川畑さん。

 

 会場には、郷土資料館が所蔵する井上さんの写真も展示。魚河岸を散歩する姿や、母マスさん、兄滋さんと釜石の実家でくつろぐ姿など貴重なプライベートショットが公開されている。写真には、同館職員が「ふかいことを―」から抜粋した印象深い言葉を添えた。

 

 このほか、井上さんが学生時代に母マスさんに送った手紙のコピーも展示。苦学生だったころの生活ぶりがうかがえるこの手紙は、12年1月発行の週刊現代の特集記事で紹介された。

街頭に「慈善なべ」、歳末たすけあい運動スタート

街頭に「慈善なべ」、歳末たすけあい運動スタート

呼び掛けに応じて「慈善なべ」に募金する市民=港町・イオンタウン釜石

呼び掛けに応じて「慈善なべ」に募金する市民=港町・イオンタウン釜石

 

 年末恒例の歳末たすけあい運動が1日、釜石市でもスタートした。「つながり ささえあう みんなの地域づくり」を合言葉に、街頭に「慈善なべ」が登場。道行く買い物客らが次々と善意を投じた。

 

 初日は、鈴子町のマイヤ釜石店、新町のジョイス釜石店など市内5カ所に民生児童委員や行政連絡員ら約50人が立ち、買い物客などに協力を呼び掛けた。港町のイオンタウン釜石では野田武則市長、市のPRキャラクター「かまリン」も参加。呼び掛けに応えて善意を寄せた市民らにティッシュを配布した。

 

 募金活動は市共同募金委員会(会長・野田市長)と市社会福祉協議会(丸木久忠会長)が31日まで、街頭、団体、職域、学校などで展開。義援金の配分は生活困窮世帯、独居老人世帯(一親等の扶養義務者が存在しない人)、震災孤児・遺児世帯、社会福祉施設・団体などを中心に行う。

 

 震災前に約370万円が寄せられた募金額は、震災のあった2011年には約280万円に落ち込んだが、目標額の170万円を大幅に上回る、温かい善意が集まった。復興の進み具合に合わせ、募金額も少しずつ回復。ここ数年は目標額を上回る募金が寄せられており、昨年度は317万円だった。今年度の目標額は昨年の実績より3万円多い320万円に設定した。

 

 募金は市社協(電話0193・24・2511)のほか、市内各地区の生活応援センターでも受け付けている。

コロナ禍忘れさせる熱奏〜釜石市民吹奏楽団 第54回定期演奏会

コロナ禍忘れさせる熱奏〜釜石市民吹奏楽団 第54回定期演奏会

観客の目にも訴えた2部のステージ。音楽鑑賞の楽しみも倍増!

観客の目にも訴えた2部のステージ。音楽鑑賞の楽しみも倍増!

 

 釜石市民吹奏楽団(谷澤栄一団長、60人)の第54回定期演奏会は11月29日、釜石市大町の市民ホールTETTOで開かれた。新型コロナウイルスの影響でコンクールは中止、イベントなどでの演奏機会も失われる中、団員らは「歩みは止めたくない」と感染防止策を講じながら活動を継続。演奏会も観客の理解と協力を得て対策を徹底し、一緒に音楽の楽しみを味わった。 

 

 2部構成(全8曲)のステージ。1部ではベートーベン生誕250周年を記念し、交響曲からピアノソナタまで名曲の数々をつないだ「不滅のベートーベン」(真島俊夫編曲)を披露。英雄、皇帝、田園、悲愴、月光、運命、第九―と耳なじみの旋律が続き、間には〝ハッピーバースデートゥーユー〟の挿入も。偉大な作曲家の功績をたたえた。

 

 2部は人気映画の楽曲などを吹奏楽バージョンで聞かせた。交響組曲「ハリー・ポッター(賢者の石)」は、映画の世界観そのままの幻想的で不思議に満ちた曲が作品の記憶をよみがえらせた。ステージのバックスクリーンには曲に合わせたイメージ画などが映し出され、雰囲気のある照明とともに演奏を引き立てた。

 

 感染防止策の一環で観客に用意されたのは「ブラボー!!」カード。声を出しての感動表現に代え、観客はカードの掲示と盛んな拍手でアンコールを求めた。これに応え、団員らは「マンハッタン・ビーチ」「オーメンズ・オブ・ラブ」を追加演奏。心通うエンディングで締めくくった。

 

 同定演を初めて鑑賞した大槌町の新谷洋一さん(68)は「思った以上に素晴らしい演奏で驚いた。個人の高いスキルとチームワークが生む最高のステージ。内側から湧き出るエネルギーを感じ、自分も明日から頑張れそう」と大感激。

 

 鵜住居町の小林凜さん(釜石高3年)は同校吹奏楽部を夏で引退。「演奏を聞いているとまた楽器を吹きたくなる。コンクールも中止され、部活にも心残りがあったので…。今日は吹奏楽の後輩にも会えた」と喜んだ。

 

 今春、釜石市吹に入団したパーカッションの古川りかさん(26)は「緊張したが、パートのフルメンバーで演奏するのは初めてなのでうれしかった。吹奏楽をやるのは高校以来。コンクールにも出てみたい」と今後の活動に意欲を示した。

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第3弾『小野航大共同キャプテン』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第3弾『小野航大共同キャプテン』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第3弾『小野航大共同キャプテン』

小野 航大 共同キャプテン プロフィール
1991.12.15生/170cm/82kg/福島県出身/東海大卒
釜石シーウェイブスRFC公式サイトプロフィールページ

 

インタビュー日:2020年11月18日(オンライン取材)
企画・編集:釜石まちづくり株式会社
取材・文:市川 香織(釜石まちづくり株式会社)
写真:西条 佳泰(株式会社Grafica)

 

個人的にはもうちょっと出来たかなというシーズンでした

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第3弾『小野航大共同キャプテン』

2019.11.16 コカ・コーラレッドスパークス戦@釜石鵜住居復興スタジアム

 

ーー昨シーズンを振り返って。鵜住居復興スタジアム2連戦から開幕。初戦のコカ・コーラ戦を引分けるというスタートでした。

 

小野共同キャプテン:

引分けという結果については、僕たちがあのゲームに照準をあてて準備をしていたのと、コカ・コーラには夏のカップ戦で大敗していて、向こうが僕たちにフォーカスして来なかったということもあるとは思うんですけど、チームとしてはいい形でシーズンに入れましたし、「開幕の2戦がすごく大事だよ」という話はヘッドコーチからあったので、すごく手ごたえのあるゲームだったと思います。
 

ーーそのあとの九州電力戦は惜敗でしたね。

 

小野共同キャプテン:

あの試合も、チームとして機能していない部分はありましたけど、モチベーションは高かったと思います。やっぱり、ゲーム巧者が九州電力だったというか、強さとかそういう部分よりも、上手く相手のやりたいゲームを進められてしまったという感じでしたね。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第3弾『小野航大共同キャプテン』

2019.11.23 九州電力キューデンヴォルテクス戦@釜石鵜住居復興スタジアム

 

ーー九州電力からはいつも「釜石SWには絶対勝つんだ!」という気持ちがプレーから伝わってきますよね。

 

小野共同キャプテン:

九州電力がすごく苦手なんで・・・釜石は。僕が来てからまだ1回しか勝ってないですし、何となく上手くやられちゃうというか、いなされちゃうイメージがあって、勝ち切るイメージを持ち切れなかったというか・・・。勝たないといけないゲームを落としてしまったという印象はあります。

 

ーーやっぱり、対戦相手との“相性”のようなものってあるんですか?

 

小野共同キャプテン:

あると思います。何となくこう、試合中でもやられている感覚は無いっていうか、自分たちがどこでも行けるなっていうイメージを持てるくらいの感じなんですけど、結果的にスコアを取れずに、逆に相手に“サクッと”とられちゃう・・・。九州電力戦はいつもそういう感じで負けているんで、何となく嫌な感じはありますね。

 

ーー今シーズンはそこを払拭したいですね。

 

小野共同キャプテン:

そうですね、気持ちよくスパッと勝ちたいですね!

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第3弾『小野航大共同キャプテン』

2019.11.16 コカ・コーラレッドスパークス戦@釜石鵜住居復興スタジアム

 

ーーそして、3勝3敗1分けで、目標としていたリーグ4位という成績になりました。この結果については?

 

小野共同キャプテン:

九州電力戦は負けましたけど、栗田工業や清水建設、あとマツダ戦も、今までは競ったゲームで勝ち切れないと言うのがチームの課題だったと思うんですけど、そこで勝ち切れたことが、チームとしてすごくよかった点かなというのがあります。
 
4位という目標は達成出来ましたけど、コカ・コーラや九州電力戦でもう少しいい形で勝ち点を取れていれば、もう少し上の順位に上がれていたんじゃないかなと思うので、順位以上に手ごたえのあるシーズンではあったと思います。

 

ーーファンが選ぶシーズンMVPに選ばれるご活躍でしたが、小野選手個人として収穫、得られたことは?

 

小野共同キャプテン:

個人的にはあまり納得のいくパフォーマンスが出来たシーズンではなかったと思うんですけど、結果的にチームは勝てましたし、シーズンが終了してファンの皆さんにMVPにも選んでいただきましたし、4位になれたというのもあって、何となくシーズンをやりきれたかなという感覚はありました。
 
ただ、最初に言ったように、個人的にはもうちょっと出来たかなという所が多々あったので、その分、今シーズン頑張りたいです。

 

“出来るだけポジティブに”

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第3弾『小野航大共同キャプテン』

2020.9.5 ヤマハ発動機ジュビロ戦@釜石鵜住居復興スタジアム

 

ーー“コロナ禍”でのチーム練習について。ここまでどのように。

 

小野共同キャプテン:

春は緊急事態宣言もあって、やはりチーム全体での活動は出来なくて、少人数のグループでトレーニングをしたり、外でウエイトトレーニングをしたりと、個人練習の期間がずっと続いていました。ちゃんとチーム活動が始まったのが、7月くらいだったと思います。
 
まぁでも、どのチームも状況は一緒だったと思いますし、出来ない事にとらわれていてもしょうがないですし、“出来るだけポジティブに”と思ってやってきました。

 

ーーチームビルドについて

 

小野共同キャプテン:

コミュニケーションを取る時間もそれなりに持てていました。チームビルドの為のイベントとして、出来るメンバーで集まって、自転車に乗って仙人峠を登ったり、ジムトレーニングもしましたし。
 
ただ、ラグビーのトレーニングが出来なかったので、そこで「ラグビーをしたいな」というフラストレーションはありました。けど、それこそさっき言ったように、出来ない事を言ってもしょうがないので、なるべくフラストレーションを溜めずに、今出来る事にフォーカスしてやろうと。その辺は上手く切り替えてやれていたかなと思います。
 
外国人選手がついこの間揃ったばかりなので、そういう選手たちとの連携はまだまだかなぁという所はあるんですけど、例年と比べると新加入選手も多くないですし、段々と上手く溶け込んで来ているかなと思います。

 

ーー普段のシーズンと違う中で、キャプテンとして困ったり大変だった事は、そこまで無かった感じですか?

 

小野共同キャプテン:

そうですね、そんなには無いですね。まだ足並みが整わない時に、「目標がブレてしまわないかな」という心配はありましたけど、今シーズンの目標については坂下総監督からしっかりとお話があって、皆ブレずにここまで来られたかなと。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第3弾『小野航大共同キャプテン』

 

ーー今シーズン、トップチャレンジリーグ(TCL)を2位通過して、トップリーグ(TL)セカンドステージへ進出するという目標について。

 

小野共同キャプテン:

昨年4位でしたし、1戦目2戦目を取れていれば2位か3位もあったと思うので、チームとして不可能な目標ではないと感じました。より高見を目指すという意味で、良い目標設定だなと思います。
 
「チームとして、もう一つレベルアップしなければいけないよ」というメッセージだとも思うので、その意味を受け止めながら、チームとしてその目標に向かってブレずにやって行きたいと思います。

 

ーーこの期間、ラグビーや普段の生活通して、変化した事などは?

 

小野共同キャプテン:

全員揃っての夜のトレーニングが出来ず、時間的にもいつもとは違う生活リズムになっていたので、最初はちょっとフラストレーションがあったというか、違和感があるような感じでした。
 
でも、娘がいるので、毎晩一緒にご飯を食べることが出来て、それはちょっと新鮮な感じで良かったです。

 

ベクトルがどれだけ一方(同じ方向)を向くかという事が戦力に直結する

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第3弾『小野航大共同キャプテン』

2020.9.5 ヤマハ発動機ジュビロ戦@釜石鵜住居復興スタジアム

 

ーー“コロナ禍”の中で、日本ラグビー界の中では、いち早く9月5日に「黄金の國、いわて プレゼンツ ともだちマッチ ヤマハ発動機ジュビロ」戦が有観客で行われました。

 

小野共同キャプテン:

ヤマハ戦は、あの状況で試合が出来るということだけでも素晴らしいというか、たくさんの方々の力を感じました。
この“コロナ禍”の中で観客が入って、しかも、東日本大震災後から毎年釜石に来て試合をしてくださっているという繋がりのあるヤマハさんとの試合だったので、チームとしては良いモチベーションで臨めましたし、あのゲームの意味をあらためてチーム内で共有出来た良いゲームだったと思います。

 

ーーそして、10月10日には、ラグビーワールドカップ2019岩手・釜石開催1周年記念イベント「いわて・かまいしメモリアルマッチ」クボタスピアーズ戦も有観客で行われました。あの試合については?

 

小野共同キャプテン:

あの試合は、ブレイクダウンとか一つ一つの接点で、チームとして戦わなければいけなかったけど戦えなくて、そこでずっと後手に回って常に相手のやりたいラグビーをさせてしまったかなという印象でした。
ゲーム中にどこを修正すると言うよりも、何て言うんですかね…難しいゲームではあったんですけど、振返ってみればチャンスは無かった訳ではなかったですし、自分たちの形を出せれば得点出来る場面もいくつかあったと思うので。ああいうプレッシャーの中で、自分たちのパフォーマンスをどれだけ出来るか?というのがこれからの課題だと思います。
 
目指す所は“あのレベルと戦えるチームになる”という事を、チームとして大前提に考えて行かなければならないということなので、その点で、スタンダードをあのレベルにしなければいけないという事を感じることが出来たゲームではあったのかなと思います。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第3弾『小野航大共同キャプテン』

2020.10.10 クボタスピアーズ戦@釜石鵜住居復興スタジアム

 

ーーやはり連携の部分はこれからという感じですか?

 

小野共同キャプテン:

そうですね。ある程度、新しく来た外国人選手がチームにとってはキーになると思いますし、その辺も上手く舵取りして行かないと、各々が好きな事をすると上手く行かないので、プレー一つ一つもそうですし、目標設定だったり、チームとしての一体感だったり、ベクトルがどれだけ一方(同じ方向)を向くかという事がチームの戦力に直結すると思うので、外国人選手もチームの目指す方向を向いてくれるように、まとめて行きたいです。

 

チームに必要とされるポジションでプレーを

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第3弾『小野航大共同キャプテン』

2020.10.10 クボタスピアーズ戦@釜石鵜住居復興スタジアム

 

ーー今シーズン、スタッフ体制が変わった事がチームにとって大きいのかなと、外から見ていて感じています。

 

小野共同キャプテン:

やっぱり、坂下さんが総監督になられて、社員選手の待遇だったりとか、今までなかなか変えられなかった部分を変えて下さっていたりとか、そういう所が選手としては印象的で、より選手がラグビーに専念できるように環境を整えて下さっているのですごくありがたいです。
 
康夫さん(須田FWコーチ)は、僕はバックスなんで今の所は直接的なやり取りはあまりないんですけど、チームに康夫さんが帰って来たことで、大黒柱が戻って来たというか、何となく康夫さんがいてくれる“安心感がある”とみんな感じているんじゃないかなと思います。

 

ーー坂下さんにインタビューした時に、本当に細かい所、クラブハウスの照明等の設備を直したり新しくしたりとかの調整、手配もされているとお聞きしました。

 

小野共同キャプテン:

その辺の距離間も坂下さんが上手くやって下さっているというか、チームにもあまり介入し過ぎず、ちょろっと鶴の一声が入る感じで。だから、練習はいつもそっと外で見ていらっしゃいますね。

 

ーー今シーズン、小野選手はウィング以外での出場も見られていますが、選択肢として他のポジションもあるのでしょうか?

 

小野共同キャプテン:

そうですね、行けって言われたらどこでも行きます。センターだったりフルバックだったり、オプションとして無いわけではないと思います。
特にポジションにこだわりがあるわけではないですし、チームに必要とされるポジションでプレー出来れば良いと思っています。

 

ーー最後に、読者の皆さんへ

 

小野共同キャプテン:

コロナ禍ですけれども、僕たちがラグビーをすることで誰かに元気や勇気を届けられれば良いと思いますし、もちろん感染対策は大事ですけれども、こんな時だからこそ、会場に足を運んで応援して頂きたいなという想いはあります。
 
チームの目標達成というか、チームが勝つ事がファンの皆さんには一番だと思いますので、一つでも多く勝って、白熱した良いゲームをお見せできるように頑張りたいと思います。

 
 
 

チーム活動情報、リーグ戦日程等の最新情報は、先日リニューアルされた釜石SW公式サイトをご覧ください。
https://www.kamaishi-seawaves.com/

絵巻の寄贈式に出席した東日本製鉄所の大津芳久副所長(右)と野田武則市長

『橋野鉄鉱山』世界遺産登録5周年、「不撓不屈」継承へ思い新たに〜日本製鉄「紙本両鉄鉱山御山内並高炉之図」寄贈

絵巻の寄贈式に出席した東日本製鉄所の大津芳久副所長(右)と野田武則市長

絵巻の寄贈式に出席した東日本製鉄所の大津芳久副所長(右)と野田武則市長

 

 釜石市の橋野鉄鉱山を含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」(8県11市23資産)がユネスコの世界文化遺産に登録されて5周年―。市はこれを受け11月28日に、記念行事を大町の市民ホールTETTOで開催。登録までの歩みを振り返るとともに遺産の保全と価値の発信、先人が残した「不撓不屈(ふとうふくつ)の精神」継承に思いを新たにした。

 

 県と市が主催した記念式典で、達増拓也県知事は「橋野鉄鉱山で確立された製鉄技術がなければ日本の近代化はなかった。世界遺産登録は震災復興に取り組む釜石市、岩手県にとって大きな希望となった」とあいさつ。野田武則市長は「登録に至るまでの大変な苦労も遺産に等しい価値がある。思いを同じくする多くの方々と歩みを一緒にできたことは喜びにたえない」と感謝した。

 

 内閣官房産業遺産の世界遺産登録推進室・木村直樹参事官、明治日本の産業革命遺産世界遺産協議会会長の塩田康一鹿児島県知事(ビデオメッセージ)が祝辞。同鉄鉱山の登録、その後の情報発信などに尽力した11個人・団体に感謝状が贈られた。

 

 同鉄鉱山登録の大きな鍵となった県指定文化財の絵巻「紙本両鉄鉱山御山内並高炉之図(しほんりょうてっこうざんおやまうちならびにこうろのず)」(1974年2月指定)を、所有する日本製鉄東日本製鉄所釜石地区が釜石市へ寄贈。市は同社に感謝状を贈った。

 

 絵巻は文久年間(1860年代前半)に盛岡藩お抱え絵師(作者不明)により描かれたとされ、大橋、橋野両鉄鉱山の全体図や高炉などの「設備編(幅27センチ、長さ869センチ)」、鉄鉱石の採掘、運搬、高炉の操業、出荷までの工程を描いた「作業編(幅26センチ、長さ606センチ)」の2巻から成る。

 

 寄贈式で大津芳久副所長は「高炉の図面は今の高炉とほとんど変わらない。作業員の表情も豊か。150年たっても絵の色は非常に鮮やか」と説明。野田市長は「この絵巻があったからこそ世界遺産登録につながったと言っても過言ではない」とし、貴重な資料の贈呈に深く感謝した。絵巻の写しは大平町の鉄の歴史館で見ることができる。

 

 盛岡藩士大島高任が1857(安政4)年12月1日、甲子村大橋で日本初の洋式高炉による連続出銑に成功。翌年、橋野村青ノ木に建設した高炉で操業を開始し、94(明治27)年まで稼働した高炉(3基)は、国内に現存する最古の洋式高炉跡。2015年7月8日、採掘場跡、運搬路跡とともに「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つとして世界文化遺産に登録された。

 

 感謝状受贈者は次の通り。
 加藤康子(内閣府産業遺産情報センター長)、小野寺英輝(岩手大理工学部准教授)、小野崎敏(元釜石鉱山社長)、大瀧粂夫(鉄のふるさと釜石創造事業実行委員会会長)、浦山文男(元鉄の歴史館館長)、菊池成夫(前橋野町振興協議会会長)、藤原昌教(橋野町振興協議会副会長)、釜石観光ガイド会、橋野町振興協議会、日本製鉄東日本製鉄所釜石地区、釜石鉱山

 

シンポジウム、加藤康子さん「資産価値維持応援しよう」、小野寺英輝さん「釜石の意義を理解しよう」

 

岩手大の小野寺英輝准教授、登録に貢献した加藤康子さん

岩手大の小野寺英輝准教授、登録に貢献した加藤康子さん

 

 式典後の記念シンポジウムでは、橋野鉄鉱山の世界遺産登録に大きく貢献した2人が基調講演した。

 

 「明治日本の―」登録に向けユネスコに提出する推薦書を作成、2015年7月の第39回世界遺産委員会(ドイツ・ボン)では、日本政府代表団の一員として登録決定の瞬間に立ち会った加藤康子さん(産業遺産国民会議専務理事)は、16年に及ぶ登録までの道のりを紹介した。

 

 「東洋の奇跡」と称される日本の急速な近代化の価値を複数の産業遺産群で示すシリアル・ノミネーションで、登録を目指した同遺産。加藤さんは07年から、同鉄鉱山の視察に訪れる海外の専門家を次々に案内。「橋野、釜石なくして日本の産業革命遺産の登録はありえない」と言われてきたことを明かした。

 

 今年6月にオープンした産業遺産情報センター(東京都新宿区)のセンター長も務める加藤さん。23資産の保全の重要性を訴え、「全体の価値を維持できるよう、みんなで応援していかなければ」と協力を願った。

 

 この日は市内の中学生による鉄の学習発表会にも参加。「ものづくり、産業革命のDNAが引き継がれるのは釜石の誇り。遺産の保存だけでなく、教育プログラムで継承することは、まさにユネスコが求めるところ」と称賛した。

 

 当初「九州・山口の近代化産業遺産群」という枠組みで世界遺産登録を目指していた取り組みに、釜石を加えるよう強く提言した岩手大理工学部の小野寺英輝准教授(鉄の歴史館名誉館長)は、「遺産全体の中での釜石の意義を理解し、伝えていかなければならない」と、3つのポイントを紹介。釜石で確立された製鉄技術は後の官営八幡製鉄所(現北九州市)の成功を生み、日本経済の礎を築いたこと、日本で3番目の鉄道「工部省鉱山寮釜石鉄道」の開通で、工場立地が山から海側へ可能となり、船便出荷の効率が上がったことなどを示した。

 

 加藤さんがコーディネーターを務め、「みんなの橋野鉄鉱山『未来予想図』」をテーマとしたパネルトークも行われた。パネリストは市内で働く女性3人。世界遺産登録の意義、地域への効果、今後の展開などについて意見を交わした。

 

遺産について意見を交わすパネリスト

遺産について意見を交わすパネリスト

 

 三陸ひとつなぎ自然学校のスタッフで、子ども支援に携わる柏﨑未来さんは「子どもたちには遺産の価値が分かりづらい部分がある。鉄づくりなど体験型の学びで先人の苦労を感じれば、イメージしやすいかも」。釜石商工高電気電子科の川端美智教諭は「地元工業高として、世界遺産と結びつけた何らかの取り組みができれば」と話した。

 

 いのちをつなぐ未来館で震災伝承を行う菊池のどかさん(かまいしDMC)は、同鉄鉱山がある橋野町で生まれ育った。「世界遺産を目的に訪れた人が地元の他の魅力にも気付いてくれる。少子高齢化が進む中、今後は地域だけで盛り上げていくのは無理。日本の宝として、みんなが誇りを持つような身近な遺産になってくれたら」と思いを広げた。

防水シートに描かれた絵に色を塗る参加者=22日

防潮堤をアートで彩る、「曳き船」モチーフに〜コロナ下に元気を発信

釜石らしさがぎゅっと詰まった「防潮堤アート」

釜石らしさがぎゅっと詰まった「防潮堤アート」

 

 防潮堤に釜石のシンボルアートが出現!!。パブリックアートでまちのにぎわい創出を図る市民グループ「ゼロスポット」(小笠原梓代表、11人)は22、23の両日、釜石市の魚河岸テラス付近の防潮堤に飾る絵を一般参加者と制作、掲示した。メンバーの中学生が発案し、実現させた“防潮堤アート”。来年1月末まで掲示予定で、訪れる人たちに釜石の元気を発信する。

 

 同グループは昨年度の第6期「釜石○○(まるまる)会議」で誕生。市内の建造物をアートで彩る「マチナカラフル」プロジェクトを展開し、芸術によるまちづくりに新たな風をもたらしている。

 

 今回の取り組みは、グループ結成の中心メンバー川崎祐奈さん(釜石東中3年)、山﨑成美さん(同)が発足当初から温めていた企画。「釜石自慢の海の近くにインスタ映えするカラフルな絵があれば、人を呼び込むことにつながるのでは」と、防潮堤を飾るアート作品の制作を提案した。

 

 絵のモチーフは釜石まつりの呼び物の一つ「曳き船まつり」にヒントを得た、大漁旗をなびかせて進む船。旗には釜石大観音や橋野鉄鉱山、ラグビーボールなど釜石のシンボルのほか、新型コロナウイルスの早期収束を願うアマビエや「疫病退散」の文字をデザイン。絵が得意な川崎さんと小笠原代表が下絵を作成し、縦3・6メートル、横5・4メートルの防水シートに拡大して描いた。

 

 連休を利用した制作イベントは同テラス玄関付近の屋外スペースで行われ、最終段階となる色塗り作業を実施。テープでマスキングした区画に、手袋をはめた手でテント用塗料を施すもので、親子連れなどが楽しんだ。

 

防水シートに描かれた絵に色を塗る参加者=22日

防水シートに描かれた絵に色を塗る参加者=22日

 

 絵を描くのが大好きという山根來桃(くう)さん(甲子小3年)は「手で色を塗るのは初めて。どんな絵になるのか楽しみ」と熱心に作業。姉妹で参加した藤原彩華さん(鵜住居小5年)は「これで釜石がいい雰囲気になるなら、どんどんお手伝いしたい」と率先して取り組んだ。

 

 2日間で約100人が協力し、完成させた絵は23日午後、防潮堤に取り付けられた。山﨑さんは「自分たちのアイデアが形になり、地域に貢献できるのはうれしい。他の場所でも実現していけたら」、川崎さんは「コロナ下で大変な思いをしている人たちも笑顔になってくれたらいいな。釜石の子どもたちが将来の夢の実現に希望を持つきっかけにもなれば」と期待した。

 

 小笠原代表(35)は「色どりもきれいで予想以上の出来栄え。みんなで力を合わせて作れたのも良かった。これからも中学生らの挑戦を応援していきたい」と話した。

ユーラスエナジー、釜石市消防団に発電機贈る〜栗林、鵜住居地区の12部へ

ユーラスエナジー、釜石市消防団に発電機贈る〜栗林、鵜住居地区の12部へ

市消防団へ発電機12基を贈り、市長感謝状を受けたユーラスエナジー釜石の奥山さん(右から2人目)

市消防団へ発電機12基を贈り、市長感謝状を受けたユーラスエナジー釜石の奥山さん(右から2人目)

 

 釜石市、遠野市、大槌町の2市1町にまたがる高地で風力発電事業を行うユーラスエナジーホールディングス(林勝職務執行者)は24日、釜石市消防団の栗橋、鵜住居地区の12部にそれぞれ非常用発電機1基を寄贈した。この厚意に野田武則市長は感謝状を贈った。

 

 贈呈式と感謝状伝達式は釜石市鈴子町の釜石消防署で行われ、同社の現地子会社ユーラスエナジー釜石の奥山寛さん(ユーラステクニカルサービス岩手・宮城事業所長)が発電機の目録(12基総額144万円)を山崎長栄団長に贈った。市長感謝状を釜石消防署の駒林博之署長が伝達した。

 

 発電機はHONDA製で、発電能力は100ボルト、900ワット。市販のカセットガスコンロ用ボンベを使い、2本で約2時間発電する。大規模災害で停電が発生した際、迅速に発電できる。ガソリンを使う発電機に比べ燃料の脱着操作が容易で、燃料の長期保管が可能だ。

 

 配備先は第6分団(鵜住居地区)の8部と第7分団(栗林町・橋野町)の4部。発電機とガスボンベはこの日、各部に分配され、団員が操作手順を確認した。

 

 釜石市橋野町和山などの高地にある風力発電事業は2004年12月から43基が稼働。発電容量4万2900キロワットを誇る。

 

 市消防団員でもある奥山さんは「日本本社は北海道から九州まで事業を展開し、シェア一位。風力発電事業は、地域のみなさんの理解と協力で成り立っている。感謝の気持ちを込めて、地域社会への貢献事業を続けている」と語った。釜石市では鵜住居川流域を中心に貢献事業を展開。遠野市、大槌町でも地域の要望に対応した環境美化、緑化事業などの支援活動を継続している。

 

 山﨑団長は「イザという時に活用したい。それが来ないよう願うが、千島と日本海溝を震源とする地震・津波が取り沙汰されている。貴重な資機材の寄贈に感謝する」と語った。

「釜石には夢の新合金がある!」、“鉄のまち”魅力発信〜文書デザインコンテスト、佐々木俊君(釜石祥雲支援学校)輝く優秀賞

「釜石には夢の新合金がある!」、“鉄のまち”魅力発信〜文書デザインコンテスト、佐々木俊君(釜石祥雲支援学校)輝く優秀賞

文書デザインコンテストで入賞した佐々木俊亮君

文書デザインコンテストで入賞した佐々木俊亮君

 

 パソコンを使って文章や画像をレイアウトし表現力を競う第11回文書デザインコンテストがこのほどあり、県立釜石祥雲支援学校(柏崎りえ校長)高等部(生徒29人)の佐々木俊亮君(1年)が優秀賞に輝いた。「率直に、うれしい」と喜んでいる。

 

 コンテストは、日本情報処理検定協会(名古屋市)が文書デザイン検定の認知度や著作権への理解向上などを目的に、文部科学省の後援を受けて実施。「地域の新発見」のテーマに、全国から1376点の応募があり、最優秀賞1点、優秀賞3点、審査員特別賞10点、佳作26点が選ばれた。

 

 最優秀に次ぐ評価を受けた佐々木君の作品タイトルは「『鉄のまち』釜石には夢の新合金がある!」。釜石市内で金属製造を手掛けるエイワのコバルト合金「コバリオン」をテーマに取り上げた。

 

 理科の授業で、医療や装飾用の新素材として世界から注目されるコバリオンを知った佐々木君。「すごい発明が身近にある。釜石を全国にPRしたい」と考えた。同高等部がある釜石高のそばに同社の金属事業部があることを知り、総合的探究の授業で企業見学。製造の様子など説明を受けた。

 

 作品では、見学を通して発見したコバリオンの魅力を簡潔な言葉で紹介。同社が提供した真空溶解中のコバリオン、赤く熱せられる金属の様子などの写真を組み合わせた。夏休み中に撮影していた「鉄のまち」を感じさせる風景写真も配置。釜石らしさを表現した。

 

 社会と情報の授業の一環でワープロ検定受験を目指す佐々木君は「ワープロの技術が上がったし、ものづくりの達成感もあった。パソコンの技術も磨き、凝った作品を作ってみたい。コンテストにまた挑戦し、もっと上の賞を目指す」と向上心にあふれている。

第11回全国虎舞フェスティバル

【中止】第11回全国虎舞フェスティバル ~観覧者を募集します~

第11回全国虎舞フェスティバル

 

令和3年1月24日(日)に予定しておりました「第11回 全国虎舞フェスティバル」は、新型コロナウイルス感染者数が特にも年末年始をはさんで急激に伸びていることや、首都圏での増加が他圏域にも広く影響を及ぼしつつあることから、全ての皆様の健康を第一に考え中止することと致しました。急なご案内となり心よりお詫び申し上げますとともに、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。(1/12追記)

 

第11回全国虎舞フェスティバルを開催いたします。なお、今回は新型コロナウイルス感染症予防のため入場を事前申込制といたします。

申し込み多数の場合は、抽選となりますのであらかじめご了承下さい。※新型コロナウイルス感染症の発生状況により中止となる場合があります。

開催日時

令和3年1月24日(日)
午前の部 9:00開場 9:40開演(11:55 終了)
午後の部 12:30開場 13:00開演(15:00 終了)

定員

午前の部:400人
午後の部:400人

開催場所及び入場料

釜石市民ホールTETTO(釜石市大町) 
入場料:無料

参加団体

※愛知県東海市及び山梨県北杜市については映像による参加となります。
午前の部:
①かまいしこども園 ②錦町青年会 ③平田青虎会 ④東海市虎舞愛好会(愛知県東海市)⑤白浜虎舞好友会 ⑥尾崎青友会
午後の部:
①両石虎舞保存会 ②鵜住居青年会 ③箱崎虎舞保存会 ④甲州台ヶ原宿虎頭の舞(山梨県北杜市)⑤陸中弁天虎舞(大槌町) ⑥只越虎舞

申し込み方法

往復はがきに下記のとおり記入し、お申込みください。

募集期間

令和2年12月1日(火)~令和2年12月31日(木) ※当日消印有効

当選者発表

当選発表は1月初旬にはがきの返信により行います。返信されたはがきが、当日の入場券となりますので、忘れずに持参してください。

注意事項

当日は、申込時にはがきに記載した人しか入場できません。2人以上で申し込んでいる場合は一緒に入場してください。新型コロナウイルス感染症予防のためマスクの着用、検温、消毒にご協力をお願いいたします。

申込み・問い合わせ先

〒026-0031 釜石市鈴子町22-1 
(一社)釜石観光物産協会 0193-27-8172

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 観光物産係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8421 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020120300031/
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