街頭に「慈善なべ」、歳末たすけあい運動スタート
呼び掛けに応じて「慈善なべ」に募金する市民=港町・イオンタウン釜石
年末恒例の歳末たすけあい運動が1日、釜石市でもスタートした。「つながり ささえあう みんなの地域づくり」を合言葉に、街頭に「慈善なべ」が登場。道行く買い物客らが次々と善意を投じた。
初日は、鈴子町のマイヤ釜石店、新町のジョイス釜石店など市内5カ所に民生児童委員や行政連絡員ら約50人が立ち、買い物客などに協力を呼び掛けた。港町のイオンタウン釜石では野田武則市長、市のPRキャラクター「かまリン」も参加。呼び掛けに応えて善意を寄せた市民らにティッシュを配布した。
募金活動は市共同募金委員会(会長・野田市長)と市社会福祉協議会(丸木久忠会長)が31日まで、街頭、団体、職域、学校などで展開。義援金の配分は生活困窮世帯、独居老人世帯(一親等の扶養義務者が存在しない人)、震災孤児・遺児世帯、社会福祉施設・団体などを中心に行う。
震災前に約370万円が寄せられた募金額は、震災のあった2011年には約280万円に落ち込んだが、目標額の170万円を大幅に上回る、温かい善意が集まった。復興の進み具合に合わせ、募金額も少しずつ回復。ここ数年は目標額を上回る募金が寄せられており、昨年度は317万円だった。今年度の目標額は昨年の実績より3万円多い320万円に設定した。
募金は市社協(電話0193・24・2511)のほか、市内各地区の生活応援センターでも受け付けている。
復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)
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