「釜石には夢の新合金がある!」、“鉄のまち”魅力発信〜文書デザインコンテスト、佐々木俊君(釜石祥雲支援学校)輝く優秀賞


2020/12/07
復興釜石新聞アーカイブ #文化・教育

文書デザインコンテストで入賞した佐々木俊亮君

文書デザインコンテストで入賞した佐々木俊亮君

 

 パソコンを使って文章や画像をレイアウトし表現力を競う第11回文書デザインコンテストがこのほどあり、県立釜石祥雲支援学校(柏崎りえ校長)高等部(生徒29人)の佐々木俊亮君(1年)が優秀賞に輝いた。「率直に、うれしい」と喜んでいる。

 

 コンテストは、日本情報処理検定協会(名古屋市)が文書デザイン検定の認知度や著作権への理解向上などを目的に、文部科学省の後援を受けて実施。「地域の新発見」のテーマに、全国から1376点の応募があり、最優秀賞1点、優秀賞3点、審査員特別賞10点、佳作26点が選ばれた。

 

 最優秀に次ぐ評価を受けた佐々木君の作品タイトルは「『鉄のまち』釜石には夢の新合金がある!」。釜石市内で金属製造を手掛けるエイワのコバルト合金「コバリオン」をテーマに取り上げた。

 

 理科の授業で、医療や装飾用の新素材として世界から注目されるコバリオンを知った佐々木君。「すごい発明が身近にある。釜石を全国にPRしたい」と考えた。同高等部がある釜石高のそばに同社の金属事業部があることを知り、総合的探究の授業で企業見学。製造の様子など説明を受けた。

 

 作品では、見学を通して発見したコバリオンの魅力を簡潔な言葉で紹介。同社が提供した真空溶解中のコバリオン、赤く熱せられる金属の様子などの写真を組み合わせた。夏休み中に撮影していた「鉄のまち」を感じさせる風景写真も配置。釜石らしさを表現した。

 

 社会と情報の授業の一環でワープロ検定受験を目指す佐々木君は「ワープロの技術が上がったし、ものづくりの達成感もあった。パソコンの技術も磨き、凝った作品を作ってみたい。コンテストにまた挑戦し、もっと上の賞を目指す」と向上心にあふれている。

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