ユーラスエナジー、釜石市消防団に発電機贈る〜栗林、鵜住居地区の12部へ


2020/12/07
復興釜石新聞アーカイブ #地域

市消防団へ発電機12基を贈り、市長感謝状を受けたユーラスエナジー釜石の奥山さん(右から2人目)

市消防団へ発電機12基を贈り、市長感謝状を受けたユーラスエナジー釜石の奥山さん(右から2人目)

 

 釜石市、遠野市、大槌町の2市1町にまたがる高地で風力発電事業を行うユーラスエナジーホールディングス(林勝職務執行者)は24日、釜石市消防団の栗橋、鵜住居地区の12部にそれぞれ非常用発電機1基を寄贈した。この厚意に野田武則市長は感謝状を贈った。

 

 贈呈式と感謝状伝達式は釜石市鈴子町の釜石消防署で行われ、同社の現地子会社ユーラスエナジー釜石の奥山寛さん(ユーラステクニカルサービス岩手・宮城事業所長)が発電機の目録(12基総額144万円)を山崎長栄団長に贈った。市長感謝状を釜石消防署の駒林博之署長が伝達した。

 

 発電機はHONDA製で、発電能力は100ボルト、900ワット。市販のカセットガスコンロ用ボンベを使い、2本で約2時間発電する。大規模災害で停電が発生した際、迅速に発電できる。ガソリンを使う発電機に比べ燃料の脱着操作が容易で、燃料の長期保管が可能だ。

 

 配備先は第6分団(鵜住居地区)の8部と第7分団(栗林町・橋野町)の4部。発電機とガスボンベはこの日、各部に分配され、団員が操作手順を確認した。

 

 釜石市橋野町和山などの高地にある風力発電事業は2004年12月から43基が稼働。発電容量4万2900キロワットを誇る。

 

 市消防団員でもある奥山さんは「日本本社は北海道から九州まで事業を展開し、シェア一位。風力発電事業は、地域のみなさんの理解と協力で成り立っている。感謝の気持ちを込めて、地域社会への貢献事業を続けている」と語った。釜石市では鵜住居川流域を中心に貢献事業を展開。遠野市、大槌町でも地域の要望に対応した環境美化、緑化事業などの支援活動を継続している。

 

 山﨑団長は「イザという時に活用したい。それが来ないよう願うが、千島と日本海溝を震源とする地震・津波が取り沙汰されている。貴重な資機材の寄贈に感謝する」と語った。

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