オーストラリアの同世代の生徒とオンライン上で交流した釜石市内の中学生

釜石市「ともだち2020」オーストラリアの中学生と交流〜オンラインで〜ゲーム・アニメ 共通話題で盛り上がる

オーストラリアの同世代の生徒とオンライン上で交流した釜石市内の中学生

オーストラリアの同世代の生徒とオンライン上で交流した釜石市内の中学生

 
 東京五輪・パラリンピックを機に国際交流を進めようと、釜石市と「復興『ありがとう』ホストタウン」相手国のオーストラリアの中学生とのオンライン交流が3日にあった。生徒たちは、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って生活習慣や好きな言葉などを質問。日本語と英語を交えながら会話を重ね、互いの国に理解を深めた。

 

 この交流は、オーストラリアオリンピック委員会による教育交流プログラム「ともだち2020」試行事業の一環。釜石は同ホストタウン事業として参画し、市内5中学校から2、3年生8人が参加する。

 

 日本語を学ぶ南オーストラリア州にあるパラヒルズ高校の中学3年生に相当する8人を相手に、9月に取り組みを開始。これまで地域や日常生活、両国の比較などをテーマにしたメッセージ動画計13本を送り合った。

 

 3日はプログラムの最終日。ズームを通じ、大町の青葉ビルとパラヒルズ高校を結んだ。生徒らは言語を学ぶ理由や休日の過ごし方などをそれぞれ質問。釜石の中学生が「日本に来てやってみたいことは」と聞くと、「買い物。東京、秋葉原、京都に行きたい。釜石にも」と答えが返ってきた。

 

 ゲームやアニメなど共通の話題を見つけ、画面越しに盛り上がる生徒たち。「いつか直接会いたい」と思いを重ね、手を振って約45分の交流を終えた。

 

 香川美咲さん(唐丹中3年)は「動画のやりとりでは分からなかった人柄や気持ちが伝わってきた。この機会を生かして海外とつながることを考えてみたい」と充実した表情を見せた。

 

 釜石市は2017年11月に同ホストタウン相手国として豪州を登録し、青少年交流などを推進してきた。市国際交流課の中村達也課長は「こうした出会いを大切にし、感じたことを見つめ直し、生活に役立ててほしい。積極的にチャレンジを」と期待。東京五輪開催に合わせ来年4~7月にも交流事業を予定する。

広報かまいし2020年11月15日号(No.1748)

広報かまいし2020年11月15日号(No.1748)

広報かまいし2020年11月15日号(No.1748)

 

広報かまいし2020年11月15日号(No.1748)

広報かまいし2020年11月15日号(No.1748)

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【表紙】
【P2-5】
令和元年度決算のあらまし
【P6-7】
津波災害避難場所の見直し
市営住宅入居募集 他
【P8-9】
鉄の記念日イベント
釜石エール券再販 他
【P10-11】
こどもはぐくみ通信
石上真由子バイオリンコンサート 他
【P12-13】
まなびぃ釜石
【P14-15】
まちの話題
【P16-19】
コラム 釜石市教育魅力化コーディネーター
岩手大学かまいしキャンパスだより
まちのお知らせ
【P20-21】
保健案内板
【P22-23】
復興情報
【P24】
釜石の歴史 よもやま話

この記事に関するお問い合わせ
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〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020111000087/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
作品展を開いた石井美智子さん、海老原正人さん、黒澤寿子さん(左から)

「土・花・糸」で絆深める、彩り豊かに同級生三人展〜大平中卒の海老原さん、黒澤さん、石井さん

作品展を開いた石井美智子さん、海老原正人さん、黒澤寿子さん(左から)

作品展を開いた石井美智子さん、海老原正人さん、黒澤寿子さん(左から)

 

 釜石市立大平中の1971(昭和46)年度卒業生、海老原正人さん(64)、黒澤(旧姓・大久保)寿子さん(63)、石井(旧姓・水戸)美智子さん(64)による同級生三人展「土・花・糸」が10月31日、11月1日の両日、大町の市民ホールTETTOで開かれた。海老原さんの陶芸、黒澤さんの生け花、石井さんのレース作品が会場となったギャラリーを華やかに彩り、来場者に心潤うひとときを届けた。

 

 同展開催のきっかけは4年前の還暦祝いの集まりで3人が顔を合わせたこと。その後、釜石在住の石井さんは編み物の研修会で盛岡市に出向いた際、生け花展をやっていた盛岡在住の黒澤さんと偶然にも再会。石井さんから黒澤さん、海老原さん(釜石在住)へアプローチがあり、本企画が実現した。展示会は当初、今年4月に予定していたが、新型コロナの影響で断念。約半年遅れで開催にこぎつけた。

 

 上平田ニュータウンで「孤松窯」を開く海老原さんは皿や茶碗、小鉢、花器など約40点を公開。上薬の調合と窯の微妙な温度調整で雪の結晶のような美しい模様が浮き出た平皿など、プロの技術が光る作品の数々が注目を集めた。三人展という初の試みに「異業種(分野)とのコラボはお客さまからも好評。作品の魅力もアップする」と手応えを実感。

 

 故郷に陶房を構えて34年。市内で陶芸教室の講師も務めており、会場を訪れた生徒らは「先生の作品を見るのは勉強になる」と熱心に鑑賞していた。

 

 草月流生け花に親しむ黒澤さんは約10点を展示。コロナ下で花材集めに苦労しながらも何とか確保し、海老原さんの陶器も利用して豊かな感性を発揮した。驚きは、黒の塗料で炭のような風合いにした流木を組み合わせ、花器にした独創性あふれる作品。「(花材の)赤や黄、緑とのコントラストが素敵」と来場者から感嘆の声が上がった。

 

新鮮な感動を与えた陶芸、生け花、レース作品のコラボ展

新鮮な感動を与えた陶芸、生け花、レース作品のコラボ展

 

 黒澤さんの母は、釜石草月会の会長を長年務めた大久保カツ子さん(93)。震災の津波で松原町の自宅が全壊し、現在は盛岡市内の老人ホームに暮らす。黒澤さんが地元釜石で初めて作品を見てもらう機会を得て「幸せだな」と共に喜んでくれたという。「(海老原さんの)ぐい飲みなども使い、普段できない生け方ができた。会場には母の知り合いも多く来てくださり、釜石弁が耳に心地良い」と黒澤さん。

 

 甲子町で「ニッティングルーム石井」を主宰する石井さんはレース編み作品15点を並べ、技法や用具を紹介するコーナーも設けた。指導歴30年以上。石井さんのもとには県内各地から生徒が集まる。今年はコロナのため1カ月ほど教室休止を余儀なくされたが、「家で夢中になれるもの(編み物)があって良かった」と生徒らは前向きだったという。

 

 「レースというと、かぎ針しか知らない人も多いが、実はさまざまな技法がある」とPR。併せて「釜石出身者、地元在住者の活動、作品を知ってもらう機会になれば」と願った。

 

 会場には2日間で約150人が来場。海老原さんは「同級生のつながりが心強い。機会があれば、またやってみたい」と話した。

第50回釜石市民芸術文化祭

第50回釜石市民芸術文化祭

第50回釜石市民芸術文化祭

 

第50回釜石市民芸術文化祭リーフレット(PDF:1.2MB)

 

日時

令和2年11月13日(金)〜15日(日) 9時〜18時まで(15日は16時まで)

会場

釜石市民ホール TETTO
○展示部門/展示場所:ホールA・ホールB・ギャラリー・会議室(2階)
○発表部門/発表場所:ホールAステージ

プログラム

ホールAステージ
オープニングセレモニー
釜石市芸術文化協会結成50周年記念式典
日時/11月14日(土)13時〜16時
◆功労者表彰
◆記念ミニフェスティバル
・小柳玲子バレエ教室
・子どもエアロビックダンス「キッズDA★DA」
・チンドン寺町一座(大船渡)
・レコード鑑賞&映像鑑賞「懐かしの釜石商店街」
◆特別展示 11月13日(金)〜15日(日)
・釜石市内公民会等文化活動作品各種
・震災復興支援「北九州から“復興応援 書で贈る応援色紙”」
 
ホールA
・琴城流大正琴白百合会(11/13)
・MiA&リアスバンド(11/14)
・釜石芸能連合会(11/15)
 
ホールB◆特別展示
・釜石市内小中学校所有、釜石市所有芸術作品(絵画)
・釜石市芸術文化協会会員作品
・釜石市小中学校新聞コンクール入賞作品
 
共通ロビー
◆体験コーナー:〜手作りを楽しむ暮らし〜
・色鉛筆画/講師:小野寺浩さん(サムディ45会員)
・折紙/講師:笹木ゆり子さん
・エコたわし&お手玉/講師:ハナさん
・ちぎり絵/講師:小林静子さん(しゅんこう和紙ちぎり絵「はまゆり」代表)
・切り絵/講師:菅原信年さん(サムディ45会員)

入場料

無料

主催

釜石市・釜石市芸術文化協会
後援:岩手日報社、釜石新聞社、NHK盛岡放送局、IBC岩手放送、テレビ岩手、三陸ブロードネット株式会社

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 文化スポーツ部 文化振興課 芸術文化係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22番1号 シープラザ釜石2階
電話 0193-27-5714 / FAX 0193-31-1170 / メール
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釜石市

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ワールドカップレガシーを未来へ、釜石開催1周年イベント〜次世代が輝くまちづくりを

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ニュージーランドに伝わる「ハカ」を披露する甲子中の生徒有志

ニュージーランドに伝わる「ハカ」を披露する甲子中の生徒有志

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の開幕から1年となった2日、釜石市大町の市民ホールTETTOで記念イベントが開かれた。市内の小中学生が感想文を発表、高校生はボランティア活動の成果を報告するなど、W杯との関わりを通じた成長を披露。釜石開催の成功で手にしたレガシー(遺産)を地域の活性化や発展につなげようと、思いを新たにした。

 

W杯釜石開催の成果を報告した小中学生や高校生

W杯釜石開催の成果を報告した小中学生や高校生

 

 記念イベントは官民でつくる釜石ラグビー応援団(中田義仁団長)が企画し、約200人が席を埋めた。昨年9月25日に釜石鵜住居復興スタジアムで行われたフィジー対ウルグアイ戦の模様を上映し、それぞれの大使館関係者からのビデオメッセージも流された。

 

 2015年W杯英国大会で活躍した元日本代表の山田章仁選手(NTTコミュニケーションズ)がオンライントークショーで市民と交流。釜石シーウェイブス(SW)RFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャーと対談し、「釜石のみなさんの情熱は世界に届いた。いろんな個性の人が集まってできるのがラグビーの魅力。それぞれが得意なことを見つけてやってほしい」とエールを送った。

 

 甲子中の生徒有志はニュージーランドに伝わる伝統の踊り「ハカ」を披露してイベントを盛り上げた。W杯で釜石の小中学生が復興支援への感謝を込めて歌った「ありがとうの手紙」を釜石鵜住居復興スタジアムのアンセム(聖歌)にすることも提案された。

 

 釜石ラグビー応援団の中田団長は「W杯は想定以上の盛り上がりで、ラグビーを生かしたまちづくりのヒントを得た。W杯を通じて子どもたちが輝いていることも知った。それぞれの長所を生かしながら、次代を担う世代が活躍できる場をつくりたい」と今後を見据えた。

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釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第1弾『坂下 功正 総監督』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第1弾『坂下功正 総監督』

坂下 功正 総監督プロフィール
1959.03.06生(61歳)/165cm/69kg/岩手県宮古市出身/宮古工業卒
釜石シーウェイブスRFC公式サイトプロフィールページ

 

インタビュー日:2020年10月19日
企画・編集:釜石まちづくり株式会社
取材・文:市川 香織(釜石まちづくり株式会社)
写真:西条 佳泰(株式会社Grafica)

 

まさに“現場復帰”です

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第1弾『坂下 功正 総監督』

 

ーーまずは、今シーズン総監督に就任した経緯について教えてください。

 

坂下総監督:

これまで、桜庭GMが色々な方面を一人でやり繰りしていた所があったんですが、組織として、現場と事務局の分担をしっかりと分けて行くべきだよね、という話からスタートしたんですね。
 
今までチームを見てきて、現場と事務局が一緒になってしまうと、“なぁなぁ”になっていってしまうというほどの事ではないにしても、現場サイドとしては「それは出来ません」という事があっても、「出来ない」と言えないというのもあった。しっかりとしたコミュニケーションが取れないというかね。何から何まで、現場にかかる負担が大きくて大変だった。
 
限られたマンパワーの中で、「じゃぁどうして行けばいいのか?」という事を話し合った時に、まずはしっかりとした組織づくりが一番大事だと。そういう話し合いの中から、総監督をやって欲しいという話になったわけです。

 

ーー現役引退後、これまでは、どのようにチームに関わっていらっしゃったのでしょうか?

 

坂下総監督:

新日鐵ラグビー部時代にはコーチ等をしましたけど、SWになってからは『アドバイザー』でした。
まぁ、アドバイザーだからってほとんど大したアドバイスもしていなかったので、今回はまさに“現場復帰”という形ですね。毎日グラウンドにも行ってるし、チームを立て直さなきゃならないな・・・という。まぁ、簡単ではないかもしれないけれども。
 
何でしょうね、今までもチームに携わってはいたけど、外から見てきたという事もあるし、そういった所から上手くサポートして行ければなという事がありますね。

 

ーー先ほど、練習日にはグランドに行っていらっしゃるという事でしたが、具体的に総監督の役割と言うと?

 

坂下総監督:

もうね、無い(笑)。グラウンドでは、ただ見てるだけ。マネジメントっていうか「こうやった方がいいんじゃないのか」という事についてはヘッドコーチ(HC)、コーチ(C)陣と色々と話はしてますけど。
 
まぁ、グラウンドで選手に声を掛けるというのもゼロではないけどね。そこで何か言うにしても、HC、Cが考えているラグビーとイコールじゃないと悪いから、そこはあまり余計な事は言わずに。
ただ、チームとしてこういう方針で行こうという事については全員に説明したし、目標も伝えてそこに向かってこういう練習をして行こうよという話はして、そういう現場のマネジメントが役割なのかもしれないね。一言で説明するとするならね。
 
でも、マネジメントっていう言葉は好きじゃないな。ただ、ラグビーが大好きで、チームに強くなってもらいたい。
みんな、弱いSWなんて飽きたでしょ?(笑)。俺なんかずっと見ているからだけど、「何で強くならないの?」って。
そういった所が自分の頭の中に色々とあるから考えている事を出していって、『マネジメントをやってます』っていうそれだけじゃなくって、ラグビーの事もね「こうやった方がいいんじゃないか」という話も出来ると良いなと思いますね。

 

ーー今シーズン、今まで経験した事のない“コロナ禍”の中でスタート。どんな日々だったでしょう?

 

坂下総監督:

大変でしたね。というのも、チームに対しての色々な噂や憶測があったりしましたし。そういった状況下での対策ですよね。チームとしてガイドラインを作って。練習前の検温とか、検温しない選手は練習に出るな!と言って練習に出さなかったし。それは今もですね。
ただ、それだけ注目されているチームなので、選手は本当に気を付けていますよ。もう、ほんとにうるさいくらいに。
 
それからスケジュールもね、上手く進めていけませんでしたからね。予定していた試合も軒並みキャンセルになって。試合をしたのは、9月5日の鵜住居復興スタジアムでのヤマハ戦が最初ですから。
本当は、もっと試合をしながらチーム力を高めて行こうと色々と考えていたんですけどね。

 

チームを強くする。それが俺の仕事ですね

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第1弾『坂下 功正 総監督』

 

ーーシーズンINまでおよそ3か月です。(取材日:10月19日)

 

坂下総監督:

あっという間ですよ。今までのシーズンからしたら考えられない。
ようやく今季新加入の外国人選手がチームに合流します。本来なら3月~4月に合流の予定でしたが、だいぶロスがあってここまで延びて。
我々がやろうとしているラグビーに上手くフィットしてもらうように、きちんとコミュニケーションを取りながら説明しながら…ですからね。これからが本当にチームとしてのスタートというか、ここからが大変かもしれないですね。
 
でも、間違いなくレベルアップすると思いますよ(外国人加入で)。同時にポジション争いが過酷になっていきますが、そこの中で勝ち上がって行かなきゃならない。その上でチームも勝っていくというのは難しい事だけど、そこに向かって努力してチームが一つになるという事が大事かもしれないね。
 
ただ、これからの時期なので、寒さ対策で練習時間についてとか、色々と選手の雇用先の皆さんにご説明してお願いしていくことになりますね。練習環境を整えるのも、全ては目標に向かってチームを強くする為にという事ですね。強くなれば、選手をチームに出して良かったなって言ってもらえると思うので。
だからここが一番大事で、“絶対強くする”っていうのがありますね。それが、俺の仕事ですね。

 

ーー釜石市内でも、SWを応援したいという企業が増えて来ているのでは?

 

坂下総監督:

実感としてありますね。「今年のチームはどうですか?期待しています!」と声を掛けて頂いたり、新しくチームを応援する事になりましたという企業さん、それから選手と会食の場を設けて応援したいなど、色々な形でサポートしたいという声を頂いていますね。
 
ただ、会食だけがね。普段ならどんどんお願いします!っていう感じなんですけど、このコロナ禍で「今はちょっと」とお断りさせていただいて。そういうサポートして頂いている皆さんとの交流が出来ない、お返し出来ないというのが今のジレンマとしてありますね。
 
ですから、今はとにかく淡々とチームを強くして、試合に勝つというのが一番良いのかなと思っています。

 

ーー今シーズンは特にそういう姿を見せて行くというか、想いを届けて行くということでしょうか。

 

坂下総監督:

そうですね。その為のしっかりとした目標があって、それを選手には伝えていますからね。
 

ーー選手には、どのように伝えたんですか?

 

坂下総監督:

どうしようかな…言おうかな・・・。
 

ーーあ、オフレコですか?

 

坂下総監督:

う~ん、まぁそうだね、オフレコ…そんな事も無いんだけどね…、ま、いいか(笑)。
 
とにかく、トップチャレンジリーグを2位以上で行こうと。1位じゃなくて2位以上というのがミソだけども。
とにかく、上位になってセカンドステージに進んで、TLチームと試合をして1試合でも勝つという目標を立てました。
 
セカンドステージに進めば、来年の4月いっぱいまで試合が組まれる予定です。そこでTLの強いチームと試合をすることによって、さっきも言ったように、試合が選手を育てて行くというか、チームを育てて行く。チームのレベルも上がって行くと思うから、まずその為にもそのステージまで行こうよと、選手には伝えました。

 

SWのジャージに誇りを持って欲しい

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2020-2021シーズンインタビュー 第1弾『坂下 功正 総監督』

 

ーー坂下総監督の中にある、理想のチームは?

 

坂下総監督:

SWが強いチームになれば、もっと釜石に来てくれる人も増えると思うんだよね。我々の時代も新日鐵ラグビー部を観に、全国からたくさんの方々が来てくれていたように。そういうチームにしたいですね。
 
まぁ、すでにそういう感覚、匂いを持っているチームだから、支えてくれる企業や全国にサポーターやファンの皆さんがいて、鵜住居復興スタジアムで試合があれば全国から観戦に来てくださっていると思うんです。そういう想いを大事にして、チームは戦って行かなくちゃならないと思っています。
 
選手はそういう皆さんがいてラグビーが出来ているという事に感謝しながら、練習からしっかり取り組んで、何かを考える時にはラグビーが出来る喜びを忘れないで欲しいし、SWのジャージに袖を通すという事に誇りを持って欲しい。それが18歳の選手でも代表クラスの選手でも、ジャージに袖を通したら、その人は誰が見ても“釜石SW”の選手なんだからね。
 
そして、とにかく結果を出したいですね。その為に絶対強くする!そういう責任があると思ってます。

 

ーー坂下さんのお話を聞いて、ワクワクしてきました!

 

坂下総監督:

俺もワクワクしてるからね。“チームを強くしたい”っていう想いがすごくあって。
じゃあ、強くする為に15人すごい選手を連れてくればいいか?・・・というとそうではなくて、釜石を頼って来た選手とか釜石で頑張ろうという選手がたくさんいる中で、そういう選手達を強くしたい、そういう選手たちでチームを強くしていきたい。それが出来れば、ファンももっと増えるはずだし。そう考えると楽しみですね。

 

ーーSWは色々な意味で“多様性”があるチームなので、今の時代に合うというか、そういうチームが強くなっていったら本当に面白いと思います。

 

坂下総監督:

そうですね。今は高卒で入って来た選手がそのチームで育って行くかと言ったら、なかなか育てるのは難しいですからね。他のチームだとね。大卒が多いし、プロ契約の選手もどんどん入ってくるから。
 
そういう多様性は、釜石SWだけが持っているような感じがしますね。他のチームは単一企業が持つチームで、ほとんどがプロ契約ですからね。そういうチームじゃないですからね、うちのチームは。
釜石全体の企業さんが応援して下さっているし、サポーターにも金銭的にも応援して頂いているし。
 
そう考えると、不思議なチームっていうか。そうした育成面も楽しみに感じてもらえるチームなのかもしれないですね。育って行く選手を見守って応援して行くという部分でね。

 

ーーお聞きしていると、総監督の役割は幅広いですね。

 

坂下総監督:

俺もこれが俺の仕事なのかどうかよく分からないよ(笑)。何しろ初めてのケースだし、何をやったら良いのかな?というのは。
 
ただ、最初に言ったように、まずはチームの組織をしっかりした方が良いという事がスタートにあって、その為にというか、チームを強くする為にはどうしたら良いのか?という事を色々考えた所からのスタートと言った方がいいかな。
 
だから、組織づくりとか練習環境とか、選手やコーチ陣がやりたいと言った事を、とにかく積極的にやれる範囲ではあるけどやって行こうと。それを一番に今までやってきたけどね。これからもそこは変わらないで、ブレずにやっていくつもりだしね。

 

ーー総監督としての日々を、楽しんでいらっしゃるようにお見受けします。

 

坂下総監督:

そうだね。嫌だったらグラウンドに行けないよ、会社帰りにね(笑)。
だから、楽しんでるか?って言ったら、楽しんでるのかもしれない。グラウンドに行ってラグビー観てるのが。
あとはこれが結果に繋がればね、もっともっと楽しくなってくるかもしれないね。

 
 
 

チーム活動情報、リーグ戦日程等の最新情報は、先日リニューアルされた釜石SW公式サイトをご覧ください。
https://www.kamaishi-seawaves.com/

笑いで元気に!三遊亭楽大の「正座の限界60分落語会」

笑いで元気に!三遊亭楽大の「正座の限界60分落語会」

笑いで元気に!三遊亭楽大の「正座の限界60分落語会」

 

落語による心の復興事業 笑いで元気に!三遊亭楽大の「正座の限界60分落語会」

近隣の住民の方々や災害公営住宅の住民の方々のコミュニティの形成の一助となることを目的に落語会を開催致します。岩手県沿岸で落語を生で楽しむことができる貴重な機会になるかと思います。是非この機会に皆様お誘いあわせの上、ご来場下さい。

 

感染症拡大防止対策ご協力について
●新型コロナウィルス対策として、入場する際には皆様にマスクの着用、手指の消毒、体温の計測等へのご協力をお願い致します。
●入場に関しまして体調の悪い方及び体温が37.5度以上の方の入場をお断り致します。

 

日時

中妻公民館
令和2年11月12日(木)13:30〜
唐丹公民館
令和2年11月13日(金)11:00〜

入場料

無料

主催・お問い合わせ

釜石まちづくり株式会社
TEL 0193-22-3607

 

※落語による心の復興事業は「令和2年度岩手県被災者の参画による心の復興事業の補助を受けて実施しています。

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

かまいしエール券を数量限定で追加販売いたします!

かまいしエール券を数量限定で追加販売いたします!

※11月22日(日)かまいしエール券の追加販売分は全て完売いたしました。
※11月20日(金)、11月21日(土)の追加販売分は完売いたしました。

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、依然として厳しい状況にある市内の飲食店をはじめとする事業者の皆さまを更に支援するため、「かまいしエール券」を追加販売することが決定いたしました。詳しくは下記をご覧ください。
この機会に是非、かまいしエール券をご利用ください。
※前回、購入引換ハガキでご購入いただいている方も対象となります。
かまいしエール券取扱一覧表[PDF:261KB]

かまいしエール券の内容

販売価格は5,000円で、10,000円分利用することが可能な食事券・商品券です。
※500円の食事券×12枚で6,000円分、500円の商品券×8枚で4,000円分、合計で10,000円分利用可能。

販売日時・数量・場所

販売日時:令和2年11月20日(金)~令和2年11月22日(日)10:00~17:00まで
販売冊数:各日とも2,500冊、合計7,500冊販売し、売切れ次第終了。
販売場所:シープラザ釜石2階 アイディアフロア

販売条件

市内在住または市内事業所にお勤めの18歳以上の方が対象となります。期間中、お一人様1回のみ5冊を上限とし、代理購入はできません。

販売方法

当日、販売場所に準備する購入申請書に住所、氏名、連絡先などを記入の上提出。
その後、身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード、保険証など)を係に提示することで購入ができます。

利用期間

令和2年8月6日(木)~令和3年1月31日(日)まで

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 観光物産係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-27-8421 / FAX 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020073000026/
釜石市

釜石市

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世界遺産の森を守ろう、「橋野鉄鉱山」周辺で育樹〜高炉に木炭供給の時代に思いはせ、一般市民も作業に汗流す

世界遺産の森を守ろう、「橋野鉄鉱山」周辺で育樹〜高炉に木炭供給の時代に思いはせ、一般市民も作業に汗流す

広葉樹の森復活へ作業に尽力した参加者

広葉樹の森復活へ作業に尽力した参加者

 

 釜石市の世界遺産「橋野鉄鉱山」周辺の国有林を高炉稼働時代の広葉樹の森に再生させる取り組みとして、24日、スギの人工林の枝打ちが行われた。市と林野庁東北森林管理局三陸中部森林管理署(大船渡市)が共催。関係機関・団体のほか一般市民が協力し、総勢65人で作業。世界遺産登録から5年―。参加者は高炉への木炭供給を支えた森林の価値を再認識しながら、作業に精を出した。

 

 「橋野鉄鉱山稼働時代の森づくり育樹祭」と題した同事業は、2017年にスタート。4年目の今年は一番高炉の南側の山林、約2ヘクタールで作業した。植樹から15年前後経過したスギが枝打ちの対象。幹から伸びる余分な枝をのこぎりやなたで切り落とした。人の背丈よりも上の部分は高枝のこぎりを使用。初心者向けの体験も行われた。

 

 上中島町の柏﨑恵美さん(38)、寧音さん(双葉小5年)親子は、寧音さんの同級生黒澤菜々子さんを誘って参加。寧音さんは「最初はのこぎりがうまく使えなかったけど、慣れてくると楽しくて夢中になって作業した。昔の人は便利な道具とかもないから大変だっただろうな」。母恵美さんは「枝打ちしていくと、どんどん日差しが入ってくる感じで気持ち良かった。子どもたちが自然と触れ合える機会にもなった。高炉跡も後でじっくり見てみたい」と声を弾ませた。

 

 市と管理局は世界遺産登録前の2012年に、周辺の国有林を適正に管理するため、「橋野鉄鉱山郷土の森保護協定」を締結。後に制度変更による再締結を経て、資産範囲と緩衝地帯約500ヘクタールを保護対象とした。

 

 一帯は戦後の高度経済成長に伴う木材需要に対応するため、スギやマツの人工造林が進められてきた。世界遺産登録を機に、元の林相に戻す取り組みが本格化。針葉樹は間伐を繰り返しながら伐採時期まで育て、資源を有効活用。間伐で空いた場所に広葉樹の侵入を促すことで、鉄鉱山稼働時代の森に近付けていくことにしている。当時の植生を取り戻すには100年単位の時間を要すると見られる。

 

 同管理署の菊地孝和署長は「継続した取り組みが大事。一般市民にも作業に加わってもらい、鉄鉱山や周辺の山林に思いを寄せながら、保護意識を次代につないでいってほしい」と願った。

 

 同鉄鉱山の繁栄要因の一つが、高炉の燃料となる木炭供給源であったナラやブナなどの豊かな広葉樹林の存在。世界遺産の範囲(高炉場、運搬路、採掘場跡)40ヘクタールのほとんどは森林で、育樹祭は、その意義を知ってもらう狙いもある。

 

 市は11月7日には、高炉場跡で行ってきた発掘調査の現地説明会を開催(午前10時と午後2時から各1時間程度)。これに先立ち、3日から橋野鉄鉱山インフォメーションセンターで発掘調査速報展も始まる。問い合わせは市世界遺産課(電話0193・22・8846)へ。

「大震災かまいしの伝承者」(第2期)を募集します

「大震災かまいしの伝承者」(第2期)を募集します

平成31年3月11日に制定した「釜石市防災市民憲章」の理念を広め、市民一人ひとりに語り継ぐことの意識付けと防災意識の向上を図ることを目的とし、令和元年度に「大震災かまいしの伝承者」制度を設立しました。この度、第2期目となる「伝承者」の養成を推進するため、公募を実施しますので、ご案内申し上げます。

 

詳しくは、次のファイルをご覧ください。
「大震災かまいしの伝承者」(第2期)募集チラシ兼応募申込書[PDF:747KB]
「大震災かまいしの伝承者」(第2期)募集要項[PDF:183KB]

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 総合政策課 震災検証室
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-27-8413 / FAX 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020110200068/
釜石市

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多くの住民が参加、郷土芸能などで交流した

躍動演舞 復興実感、神楽や虎舞で地域交流〜平田町内会 災害公営住宅

多くの住民が参加、郷土芸能などで交流した

多くの住民が参加、郷土芸能などで交流した

 

 釜石市平田地区の地域交流会は25日、平田地区生活応援センターなどで行われた。県営平田災害公営住宅(97戸)の入居者や平田町内会(佐藤雅彦会長、280世帯)の住民ら延べ300人が郷土芸能の演舞、キッチンカー開店などのイベントを通じて縁日気分を満喫し交流を深めた。

 

 交流会は県の被災地コミュニティ形成支援事業を導入し、実行委員会(会長・佐藤雅彦平田町内会長)が実施した。平田災害公営住宅(126戸)は2014年から入居を開始。自治会は翌年春に組織され、独自に交流会や敬老会などで親睦を図ってきた。平田町内会は被災区域のかさ上げ、区画整理や道路整備など復興事業を経て住民の交流を維持しているが、空き地が残り、住環境の再整備は途上だ。

 

 交流会は災害公営住宅の集会所近くの野外と約300メートル離れた平田地区生活応援センターの2階ホールでそれぞれ開かれ、平田神楽や平田虎舞のほか、空手の形も披露された。センターの駐車場にはキッチンカーが出店し、軽食やスイーツを家族連れが買い求めた。

 
 地元の熊谷玲子さん(80)は「平田に40年暮らすが、神楽を見る機会は少ない。上手に舞っていて楽しかった。震災で自宅は大丈夫だったが、コロナで日常の交流も影響がある。にぎわいはうれしい」と声を弾ませた。

 

 平田神楽保存会(久保義明会長)の掛け声を担当する前川力雄さん(85)は「コロナの影響で4月の平田まつりは宵宮の奉納だけ。釜石まつりに合わせた(福祉施設の)慰問もやめた。今年初めての公演ができた。みんなに見てもらわないと、郷土芸能の伝承も難しい。けっこう人が集まって、やりがいがあった」と喜んだ。

 

 平田災害公営住宅自治会の平野スエ子副会長(72)は「空き室が増えた。ペット(動物)を飼う人は、許可された公営住宅に移り、働いている若い世帯も減っている。高齢の人にはバスの便数や買い物の利便性が課題になる」とした上で、「交流会には予想以上にたくさんの住民が参加した」と手応えを語った。

 

 平田町内会の佐藤会長(66)は「コロナで、地域のイベントも中止。きょうは祭りのような感じだった。公営住宅のみなさんとは互いに話し合い、できる交流は重ねている。来年、センターの近くに公園ができる。町が一つになる行事を考えたい」と期待を述べた。

桑畑さんは自作が収録された美術年鑑を市立図書館に寄贈。その8冊が一挙に公開された(

美術年鑑を市立図書館に寄贈〜洋画家 桑畑さん「絵画に関心を」

桑畑さんは自作が収録された美術年鑑を市立図書館に寄贈。その8冊が一挙に公開された(

桑畑さんは自作が収録された美術年鑑を市立図書館に寄贈。その8冊が一挙に公開された

 

 釜石市新町の洋画家桑畑和生さん(69)が釜石市立図書館(高橋悦子館長)に美術年鑑8冊を寄贈し、18日まで小佐野町の同図書館で開かれた「3つの秋 よくばり図書展」の特設コーナーで公開された。桑畑さんは「私の作品も収録されているが、国内の現代作品が凝縮されている。絵画に関心がある多くの人に楽しんでほしい」と願う。

 

 桑畑さんは釜石北高時代から本格的に油彩の制作に取り組む。東京のデザイン専門学校を経て埼玉県の広告デザイン会社に勤務。1975年に釜石にUターンして就職し、仕事を続けながら創作活動に取り組んだ。96年に日本美術家連盟会員となり、98年に東京・新宿の伊勢丹デパート本店で個展を開くなど、個展はこれまで28回を数える。昨年夏には盛岡市の老舗デパート、カワトクで初の個展を実現した。

 

 作風は優しく、おぼろげな線や色彩で風景を描き、時間を超える透明感が醸し出す「いやしの世界」が多くのファンに支持され、大手電力会社のカレンダーにも採用された。

 

 美術年鑑は98年以降に発行され、桑畑さんの作品も収録される。今年夏に7冊を図書館に寄贈し、以前の1冊と合わせて8冊が書架に並ぶ。「禁帯出」図書で貸し出しはできないが、館内なら自由に閲覧できる。

 

 桑畑さんは、年間300日ほどは絵筆をとるという。作風はこれまでと変わらないが、「手がけている作品が一段落したら、名山ではない山並みを描いてみたい」と新境地への思いを膨らませる。

 

 今回の図書展は秋にちなみ、「芸術、スポーツ、食欲」を題材にした蔵書203冊を紹介した。