躍動演舞 復興実感、神楽や虎舞で地域交流〜平田町内会 災害公営住宅

復興釜石新聞2020/11/06

多くの住民が参加、郷土芸能などで交流した

多くの住民が参加、郷土芸能などで交流した

 

 釜石市平田地区の地域交流会は25日、平田地区生活応援センターなどで行われた。県営平田災害公営住宅(97戸)の入居者や平田町内会(佐藤雅彦会長、280世帯)の住民ら延べ300人が郷土芸能の演舞、キッチンカー開店などのイベントを通じて縁日気分を満喫し交流を深めた。

 

 交流会は県の被災地コミュニティ形成支援事業を導入し、実行委員会(会長・佐藤雅彦平田町内会長)が実施した。平田災害公営住宅(126戸)は2014年から入居を開始。自治会は翌年春に組織され、独自に交流会や敬老会などで親睦を図ってきた。平田町内会は被災区域のかさ上げ、区画整理や道路整備など復興事業を経て住民の交流を維持しているが、空き地が残り、住環境の再整備は途上だ。

 

 交流会は災害公営住宅の集会所近くの野外と約300メートル離れた平田地区生活応援センターの2階ホールでそれぞれ開かれ、平田神楽や平田虎舞のほか、空手の形も披露された。センターの駐車場にはキッチンカーが出店し、軽食やスイーツを家族連れが買い求めた。

 
 地元の熊谷玲子さん(80)は「平田に40年暮らすが、神楽を見る機会は少ない。上手に舞っていて楽しかった。震災で自宅は大丈夫だったが、コロナで日常の交流も影響がある。にぎわいはうれしい」と声を弾ませた。

 

 平田神楽保存会(久保義明会長)の掛け声を担当する前川力雄さん(85)は「コロナの影響で4月の平田まつりは宵宮の奉納だけ。釜石まつりに合わせた(福祉施設の)慰問もやめた。今年初めての公演ができた。みんなに見てもらわないと、郷土芸能の伝承も難しい。けっこう人が集まって、やりがいがあった」と喜んだ。

 

 平田災害公営住宅自治会の平野スエ子副会長(72)は「空き室が増えた。ペット(動物)を飼う人は、許可された公営住宅に移り、働いている若い世帯も減っている。高齢の人にはバスの便数や買い物の利便性が課題になる」とした上で、「交流会には予想以上にたくさんの住民が参加した」と手応えを語った。

 

 平田町内会の佐藤会長(66)は「コロナで、地域のイベントも中止。きょうは祭りのような感じだった。公営住宅のみなさんとは互いに話し合い、できる交流は重ねている。来年、センターの近くに公園ができる。町が一つになる行事を考えたい」と期待を述べた。

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