まちの復興状況を見ながら歩く大会参加者=鵜小、東中グラウンド脇の道路

W杯の余韻楽しみウォーキング〜県協会主催 221人参加、鵜住居の今を体感

まちの復興状況を見ながら歩く大会参加者=鵜小、東中グラウンド脇の道路

 

 岩手県ウオーキング協会(佐藤良介会長)主催の第19回県ウオーキング大会は17日、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムを発着点に行われた。県内持ち回りで開催される同大会が釜石で開かれるのは第7回以来12年ぶり。各地の協会員と一般参加者221人が、ラグビーワールドカップ(W杯)の余韻が残るスタジアム周辺を歩き、震災から8年8カ月の鵜住居の今を体感した。

 

 出発式で佐藤会長は「W杯の熱戦を振り返りながら、震災復興の状況も見てもらえれば」と呼び掛けた。

 

 5キロと10キロの2コースを用意。両コースともスタジアム内にある津波祈念碑「あなたも逃げて」、鵜住居駅前の「祈りのパーク」、鵜住神社に立ち寄り、震災犠牲者を慰霊。寺前交差点までは同じ道をたどり、10キロ組は片岸町へ。国道45号を進み、震災後に整備された高さ14・5メートルの防潮堤に向かった。堤上部の遊歩道から、大槌湾の景色や復興が進む町並みを目に焼き付けた。5㌔組は同交差点からスタジアム方面へ折り返し、根浜海岸へ。津波記憶石、島倉千代子の歌碑も見学し、スタジアムに戻った。10キロ組も片岸から根浜に向かい、同様にゴールした。

 

 花巻協会に所属する伊藤貴昭さん(76)はウオーキング歴約20年。「子どもが小さいころ、根浜海水浴場に来たことがある。今回は防潮堤からの眺めも楽しみ。内陸の山育ちには海が憧れ」と元気に歩みを進めた。

 

 北上市協会の千田淳子さん(68)は「甚大な津波被害があった所。その場に立つと胸が詰まりますね」と、追悼施設などで犠牲者へ鎮魂の祈りをささげた。まちの様子もつぶさに見ながら、「復興は楽な道のりではない。まだまだ大変なんだろうと思う。でも一歩一歩進んでいくしかないし、いってほしい」と願いを込めた。

 

 この日は晴天に恵まれたものの冷たい強風が吹き荒れ、秋から冬への移ろいを色濃く感じさせた。大会を主管した釜石市協会の桝井昇会長は「200人を超す人たちに参加いただき、ありがたい。つわものたちが奮闘したスタジアム、復興途上のまちを心に刻み、沿岸特有の空っ風も十分味わっていってほしい」と話した。ゴール後は市の担当者からスタジアムについての説明も受けた。

 

(復興釜石新聞 2019年11月23日発行 第844号より)

 

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問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

W杯に刺激され、熱戦を繰り広げる児童ら

ワールドカップの興奮 子どもたちも〜小学校対抗タグラグビー、参加チーム増加

W杯に刺激され、熱戦を繰り広げる児童ら

W杯に刺激され、熱戦を繰り広げる児童ら

 

 日本中が熱狂したラグビーワールドカップ(W杯)の興奮が冷めない中、ラグビーのルールや基本を体験して学ぶ第3回釜石市小学校対抗タグラグビー大会(釜石東ロータリークラブ主催)が17日、釜石鵜住居復興スタジアムで行われた。市内の小学校を中心に20チーム、186人の児童が参加。W杯の舞台となった芝生のグラウンドを懸命に駆け回り、W杯の興奮を体で感じていた。

 

 1チーム5人で4ブロックに分かれて予選を行い、各組の上位2チームで決勝トーナメントを戦った。決勝に進んだのは、地元の鵜住居ファイターズ(鵜住居小)と小佐野タイガース(小佐野)。スタンドに家族らの大きな声援が響く中、鵜住居が6―5(前半3―3)で小佐野を破り優勝した。

 

優勝旗を手に喜ぶ鵜住居のメンバー

優勝旗を手に喜ぶ鵜住居のメンバー

 

 接戦の末、栄冠を手にした鵜住居主将の黒沢強優君(6年)は「毎朝20分の練習成果が出た。頂点に立つことができて、うれしい」と胸を張った。「W杯(フィジー対ウルグアイ)では、世界レベルのプレーに驚いた。きょうは、みんなで声を出し合い、ピッチの幅を広く使えたのが勝因」と喜びを語った。

 

 今回の大会は東京五輪・パラリンピックの「復興ありがとうホストタウン事業」として実施。オーストラリアから交流事業で釜石を訪れた7人の小学生も参加し、釜石の子どもたちと絆を育んだ。

 

 この大会は、W杯釜石開催に向け機運醸成を図る目的でスタート。鵜住居復興スタジアムに会場を移した前回の参加チームは第1回大会の2倍に拡大し、W杯を経た今回はさらに増えた。

 

 釜石東RCの中田義仁会長(大会事務局長)は「世界レベルのプレーが刺激になったのか、子どもたちのパスや動きの精度が上がっている。W杯の影響の大きさを実感した」と手応えを話す。「各学校での取り組みも増え、レベルは確実に上がっている。今後は、子どもたちを中心にした『ラグビーのまち釜石』を目指したい」と強調した。

 

(復興釜石新聞 2019年11月23日発行 第844号より)

 

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双葉小で歓迎を受けたオーストラリアの児童ら

東京五輪 パラリンピックへ、ホストタウン事業〜ラグビーで触れ合い交流、オーストラリアの小学生が双葉小に

双葉小で歓迎を受けたオーストラリアの児童ら

双葉小で歓迎を受けたオーストラリアの児童ら

 

 双葉小(千葉伸一校長、児童187人)に15日、オーストラリアの小学生7人が訪れ、同校の6年生49人と交流した。釜石市は2020年東京五輪・パラリンピックでオーストラリアのホストタウンで、「復興『ありがとう』ホストタウン」事業の一環。互いの文化を紹介し、ラグビーで触れ合いを楽しんだ。

 

 訪問したのは、オーストラリア東部のニューサウスウェールズ州にあるシドニー市の小学校の6年生。双葉小の児童は英語を交えて学校生活や食文化、昔遊びなどを紹介した。「双葉ソーラン」ではオーストラリアの児童が見よう見まねで体験。運動会など応援で登場する太鼓のたたき方を教わったりしながら日本の文化に触れた。

 

 タグラグビー交流には釜石シーウェイブス(SW)RFCの選手が合流。タグを取られないよう逃げる遊び、ディフェンスをかわしてトライを決める遊びを共に楽しんだ。

 

ラグビーを通じて友情を育んだ子どもたち

ラグビーを通じて友情を育んだ子どもたち

 

 エーモス・ヤッソー君は「慣れないことばかりだったけど楽しい体験ができた。とても勉強になった。戻って友達にたくさん伝えたい」と笑った。

 

 小澤向日葵(ひまり)さんは「練習してきた英語を生かせた。うなずいてくれていて、思いを伝えられ、楽しんでもらえたと思う。いろんな国のことを、興味を持って勉強してみたい」と刺激を受けていた。

 

 7人は、16日に釜石鵜住居スタジアムで釜石SWなどの試合を観戦。「うのすまい・トモス」では震災防災学習に取り組み、夕食会でラグビーに親しむ釜石の子どもらと交流した。17日は同スタジアムを会場にしたラグビーイベントなどに参加。18日に帰国した。

 

 同事業は、震災で被災した3県の自治体が、支援してもらった国・地域の住民らと、東京五輪・パラリンピックに向けて交流する取り組み。市ではオーストラリアを相手国に選んで昨年3月から関連事業を行い、今回で4回目の実施となった。

 

(復興釜石新聞 2019年11月20日発行 第843号より)

 

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前半8分、釜石CTBヘルダス・ファンデンボルトが先制トライを決める=釜石鵜住居復興スタジアム

釜石シーウェイブス TCリーグ初戦、格上コカ・コーラとドロー〜終了間際に追いつく、「うの・スタ」W杯の熱狂再び

前半8分、釜石CTBヘルダス・ファンデンボルトが先制トライを決める=釜石鵜住居復興スタジアム

前半8分、釜石CTBヘルダス・ファンデンボルトが先制トライを決める=釜石鵜住居復興スタジアム

 

 ラグビーのトップチャレンジ(TC)リーグが開幕。釜石シーウェイブス(SW)RFCは16日、釜石鵜住居復興スタジアムにコカ・コーラを迎えて初戦を行い、24―24(前半19―12)で引き分けた。トップリーグ(TL)から降格した格上チームを相手に、最後の最後まで手に汗握る白熱戦を展開。「被災地に復興の光を」と突進する釜石SWのひたむきなプレーは、ラグビーワールドカップ(W杯)の会場となったスタジアムを再び熱狂に包んだ。

 

大勢の「カーマイシ」コールを背中に受け、突進する釜石FW

大勢の「カーマイシ」コールを背中に受け、突進する釜石FW

 

 釜石は前半8分、新加入のCTBヘルダス・ファンデンボルトのトライ(ゴール)で先制。フッカー吉田竜二、SO中村良真のトライなどでリードを広げ、19―12で折り返す。後半、2トライを奪われ逆転を許すも、試合終了間際に敵陣でのモールからナンバー8中野裕太主将がインゴールにボールを運び、土壇場で引き分けに持ち込んだ。

 

試合終了間際、釜石は敵陣ゴール前からモールを押し込んでトライ、ドローに持ち込む

試合終了間際、釜石は敵陣ゴール前からモールを押し込んでトライ、ドローに持ち込む

 

 劇的な幕切れに、熱戦を見守った2千人余りの観客は大興奮。スタンドでは大漁旗が打ち振られ、「カーマイシ、カーマイシ」と応援の声が響き渡った。

 

 この日が30歳の誕生日の中野主将は「あそこはスイッチが入った」と同点の場面を振り返る。時計の針が40分を過ぎ、5点差で迎えた敵陣ゴール前のラインアウト。「カーマイシ」コールに背中を押されるように、一団となってモールを押し込んだ。

 

 「W杯の会場となったスタジアムでラグビーができる幸せ。僕らが復興の光になる」と中野主将は前を向いた。

 

格上チームを相手に執念のドロー発進をスタンドから祝福する大漁旗

格上チームを相手に執念のドロー発進をスタンドから祝福する大漁旗

 

 今季から指揮を執るスコット・ピアースヘッドコーチは何より先に、FWの踏ん張りをたたえた。「スクラムで押し負けなかった。釜石スピリットを感じた。来週の九州電力戦も面白くなるよ」

 

(復興釜石新聞 2019年11月20日発行 第843号より)

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教訓学び ダンスで交流〜愛知県幸田中−釜石東中、支援の募金携え釜石訪問

教訓学び ダンスで交流〜愛知県幸田中−釜石東中、支援の募金携え釜石訪問

釜石東中の生徒を前に元気なダンスを披露した幸田中の3年生有志

釜石東中の生徒を前に元気なダンスを披露した幸田中の3年生有志

 

 愛知県額田郡幸田町の幸田中(山本勝秀校長、生徒596人)3年生有志80人は、同校が取り組む防災学習の一環で8日、東日本大震災の被災地釜石市を訪問。震災の教訓や復興支援への感謝を全国に発信し続ける釜石東中(米慎司校長、同98人)の全校生徒と、ダンスや合唱で交流した。

 

 幸田中からの希望で初めて実現した交流会は東中体育館で開催。両校は、ダンス&ボーカルグループEXILE(エグザイル)の「Rising Sun(ライジングサン)」のダンスを披露し合い、エールも交換した。

 

 幸田中は、エグザイルによる夢の課外授業で同曲のダンス指導を受けた東中が、釜石鵜住居復興スタジアムのオープニングイベント(昨年8月)で踊る姿に刺激を受け、今年1月から同ダンスに挑戦。今回の訪問メンバーらが昨年度の3年生を送るために始めた取り組みは、さらなる進化を見せ、本年度は体育大会で全校生徒が踊ったほか、希望者40人が出場した全日本小中学生ダンスコンクール東海大会で審査員特別奨励賞を受賞した。

 

 念願の交流会で幸田中生は、同ダンスに取り組むきっかけをくれた東中生に感謝の気持ちを伝え、プロの指導でアレンジしたパフォーマンスを元気な掛け声、輝く笑顔とともに届けた。

 

 合唱では、被災を経験した当時の東中生の思いを歌にした「いつかこの海をこえて」(作詞・作曲=ミマス)を両校の生徒が一緒に歌った。幸田中生は、この日の交流のために同曲を練習してきたという。

 

 幸田中は「釜石の皆さんの力になりたい」とチャリティー活動も行ってきた。「ライジングサン」のシンボルマークをデザインし、背中にプリントした〝チャリTシャツ〟を製作。1枚2千円で販売し、500円をチャリティーに充てた。体育大会と文化祭では募金活動も展開。Tシャツ188枚の売り上げで得たチャリティー金と募金を合わせ、12万円余りを東中に贈った。東中では市内で大きな被害があった台風19号の義援金などに充てたい考え。

 

 交流後、幸田中の同ダンスリーダーを務める堀田悠介君(3年)は「見る人に笑顔や幸せを届けたいと活動してきた。東中の皆さんの笑顔を見られてうれしい」と喜びの表情。会の前には津波伝承施設「いのちをつなぐ未来館」で、当時の東中生が小学生の手を引いて避難し、津波から逃れたことを学んだ。「幸田も南海トラフ地震の危険性が叫ばれている。僕らが防災活動で掲げるのは『守られる側から守る側になる』こと。東中のようにしっかりと行動できるようになりたい」と意を強くした。

 

 東中の佐々木太一君(2年)は「遠くからの交流の申し出に驚いた。ダンスや合唱で、気持ちが通じ合えた感じ。防災についても共有し合えることがあればいいな」と期待を込めた。
 東中の米校長は「生徒たちが全国に向けアピールしていることが伝わっていると実感。当校に関心を持ち、交流を申し出てくれたことは本当にありがたい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2019年11月16日発行 第842号より)

 

復興釜石新聞

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令和元年度鉄の週間事業

令和元年度鉄の週間事業

令和元年度鉄の週間事業

 

鉄の歴史館鉄の記念日無料公開
旧釜石鉱山事務所無料公開
鉄の歴史館企画展「鐵の鉄道展」の開催
旧釜石鉱山事務所企画展の開催
鉄の学習発表会の開催
鉄のパネル展の開催

 

鉄の歴史館鉄の記念日無料公開

 
鉄の記念日である12月1日(日)は鉄の歴史館を無料公開しています。
あわせて、当日来館された小・中学生(先着50名)に学研まんがでよくわかるシリーズ155「鉄のひみつ」を1冊プレゼントします。
 

鉄の歴史館

元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1233293_2452.html

 

旧釜石鉱山事務所無料公開

 
12月1日は大島高任が磁鉄鉱を原料に高炉法により連続出銑(連続生産)に成功したことから鉄の記念日とされています。
 
その高炉が建設された釜石市甲子町大橋に現在あるのが国登録有形文化財「旧釜石鉱山事務所」です。「旧釜石鉱山事務所」では釜石鉱山の歴史や採集できる岩石などの展示を行っています。
 
12月1日鉄の記念日は「旧釜石鉱山事務所」を無料公開しています。近代製鉄発祥の聖地である大橋にぜひ足をお運びください。
 

大島高任

元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1233294_2452.html

 

鉄の歴史館企画展「鐵の鉄道展」の開催

 
鉄の歴史館企画展「鐵の鉄道展」

「鐵の鉄道展」解説パンフレットは鉄の歴史館にて販売しております(200円)

 

現在の国道283号南側には日本で3番目の鉄道工部省鉱山寮釜石鉄道が走っていました。その後、その北側に55年前まで釜石鉱山専用汽車(社線)が走っていました。今回は「鐵の鉄道展」と題し、その記憶を紹介します。ぜひご来館ください。

企画展示

日時:令和元年11月23日(土・祝)~令和2年1月13日(月・祝)
※毎週火曜日・12月29日~1月3日は休館
会場:釜石市立鉄の歴史館 2階
内容:工部省鉱山寮釜石鉄鉄道や社線などの資料やパネル
社線使用機関車の青焼き詳細図面も展示
入館料:大人500円 高校生300円 小中学生150円

名誉館長講演会

入場無料
日時:令和元年12月1日(日) 10時~12時
会場:釜石市立鉄の歴史館 1階 総合演出シアター
講師:鉄の歴史館名誉館長 小野寺英輝さん(岩手大学理工学部准教授)
演題:官営製鉄所と第三の鉄道

元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1233296_2452.html

 

旧釜石鉱山事務所企画展の開催

 
旧釜石鉱山事務所企画展

 
今回の旧釜石鉱山事務所での企画展は、「社宅街-製鉄所と鉱山が作ったまち-」と題し、様々な資料を紹介します。ぜひご来館ください。

企画展示

開催期間:令和元年11月23日(土・祝)~令和元年12月8日(日)
※毎週火曜日・水曜日は休館
会場:旧釜石鉱山事務所 2階
内容:釜石製鉄所及び釜石鉱山の社宅について、関連資料、パネルにて紹介
入館料:一般300円 小中学校100円

元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1233297_2452.html

 

鉄の学習発表会の開催

 
鉄の学習発表会
 
今年も鉄の記念日に合わせ、「鉄の学習発表会」を開催します。市内中学校、高等学校の生徒が、日頃の鉄の学習の様子や成果を発表してくださいます。ぜひ皆様ご覧ください。
 
日時:令和元年11月30日(土)10時〜12時
場所:イオンタウン釜石 2階 イベントスペース
発表校:岩手県立釜石商工高等学校 総合情報科3年生、釜石市立釜石中学校 総合文化部、釜石市立甲子中学校 1年生

元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1233299_2452.html

 

鉄のパネル展の開催

 
鉄のパネル展

※こちらは昨年展示した際の画像となります。

 
今回のパネル展は、岩手の世界遺産パネルを展示します。ぜひご覧ください。
 
開催期間:11月23日(土・祝)~12月8日(日)
※12月3日(火)はシープラザ釜石が定休日のため、ご覧になれませんのでご了承ください。
場所:シープラザ釜石 1階 イベントスペース

元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1233341_2452.html

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 世界遺産課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8846 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:各催しに記載のURL
釜石市

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「地域に寄り添った活動」誓う〜釜石ひまわり基金法律事務所、新所長に細川弁護士

「地域に寄り添った活動」誓う〜釜石ひまわり基金法律事務所、新所長に細川弁護士

多田創一弁護士(右)から釜石事務所長を引き継ぐ細川恵喜弁護士

 

 全国の弁護士過疎地域に開設される公設事務所、釜石市上中島町の「釜石ひまわり基金法律事務所」は12月1日から5代目所長に細川恵喜弁護士(28)=岩手県出身=が就任する。11月末で任期を終える現所長の多田創一弁護士(30)の労をねぎらい、細川弁護士を激励する会が9日、市内のホテルで開かれた。細川弁護士は、自身が生を受けた釜石での活動に意欲を燃やし、「地域の皆さまのニーズに応える寄り添った活動をしていきたい」と誓う。

 

 新所長の細川弁護士は釜石生まれ、盛岡育ち。盛岡一高から一橋大に進み、同法科大学院を修了。司法試験に合格した。山梨県甲府市で司法修習を行い、2017年12月に弁護士登録。東京フロンティア基金法律事務所(東京都新宿区)で約2年間研さんを積んだ。

 

 大学1年の終わりに東日本大震災が発生。被災地の法的ニーズを考え、「ぜひとも一度は釜石に」と思い続けてきた。念願をかなえ、今年9月に着任。月に20件ほどの新規相談を受けてきて、「相続や離婚など家庭内の問題が多い」と印象を語る。東京では主に消費者事件を担当。「詐欺など消費者被害はどこでも起こり得る。関係機関と連携し、相談まで行き着かない潜在的な被害者救済にも取り組みたい」と意を強くする。同じ岩手県人として「(相談者の)心情や考えを理解できるのは大きい。地元のネットワークも生かしていければ」とも。

 

 17年3月に着任、まもなく2年9カ月(所長として2年半)の活動を終える多田弁護士は、延べ約550件の相談を受け、196件の依頼を担当。1年目は被災者の生活再建に伴う個人破産、再生事案、2年目は国の復興事業による土地収用に絡んだ地権者の相談(相続、遺産分割)が多かったという。今年7月に開設された「釜石・遠野地域成年後見センター」の立ち上げにも尽力した。

 

 「釜石での経験は何ものにも代えがたい。今後の人生のベースになる」と多田弁護士。仕事以外でも市民と積極的に関わり、多くの信頼関係を築き上げた。12月からは仙台市の法律事務所で働く。

 

 ひまわり基金法律事務所は、日本弁護士連合会が1999年に立ち上げた基金をもとに開設。釜石事務所は06年に全国75番目として開所。現在、県内には釜石、遠野両市に開設されている。

 

 岩手弁護士会の吉江暢洋会長は「多田弁護士が尽力された広域圏の成年後見センターは大きな一歩。細川弁護士には、地域にとって重要なものになるよう育てていってもらいたい」と期待する。

 

 県内の弁護士利用はまだまだ少ない。「早い段階から弁護士が助言、助力をすることで、問題が大きくなるのを避けられる。気軽に相談に来られるよう、地域に根付いて活動してほしい」と吉江会長。

 

(復興釜石新聞 2019年11月16日発行 第842号より)

 

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多様な表現活動に取り組む市民らの個性豊かな作品を紹介する芸術文化祭

開花の明日を信じて〜第49回釜石市民芸術文化祭、19団体 多彩に発表

多様な表現活動に取り組む市民らの個性豊かな作品を紹介する芸術文化祭

多様な表現活動に取り組む市民らの個性豊かな作品を紹介する芸術文化祭

 

 釜石市の芸術の秋を彩る第49回釜石市民芸術文化祭(市、市教育委員会、市芸術文化協会主催)は8日から10日まで大町の市民ホールTETTOで開かれた。「弛(たゆ)まぬ美の文化を育む、芸術の開花の明日を信じて」をテーマに掲げる市内最大の文化の祭典。今年は市内団体による展示発表に加え、岩手芸術祭巡回美術展と移動公演を同時開催。多彩な作品が並び、文化、表現活動の魅力を発信した。

 

来場者は会場を回りながら思い思いに芸術の秋を楽しんだ

来場者は会場を回りながら思い思いに芸術の秋を楽しんだ

 

 9日午後に行われたセレモニーで野田武則市長は「釜石は文化の薫り高いまち。今まで積み重ねてきた取り組みを守り、発信し、大きく羽ばたいてほしい」とあいさつした。

 

 展示部門は芸文協加盟の19団体が絵画や生け花、切り絵、写真、書道、ステンドグラスなどを出展。昨年好評だった美術館風に仕立てた特別展示コーナーでは、釜石小が所蔵する盛岡市出身の画家深沢紅子(1903―93)の静物画、双葉小が所蔵する新町在住の画家桑畑和生さん(68)の風景画、芸文協加盟団体の代表作品をスポットライトで浮かび上がらせる演出で紹介した。

 

光の演出を活用した美術館風に仕立てた特別展示コーナー

光の演出を活用した美術館風に仕立てた特別展示コーナー

 

 水墨画遊心会(谷藤稔会長)は会員4人の作品12点を展示。谷藤会長(77)=甲子町=は多くの人に見てもらう機会を喜びつつ、「奥深い世界。腕を磨き続ける。何でも挑戦していきたい」と意欲をにじませた。

 

 岩手芸術祭美術展公募作品から選ばれた日本画やデザイン、彫刻など見応えのある美術作品も多数展示。豊かな表現力で来場者を魅了した。

 

 発表部門には4団体が出演し、和洋の演奏、歌、踊りを披露。今年も協会外から出演者を募り、二胡の演奏もあった。

 

会場と一体で楽しんだ釜石芸能連合会の「釜石小唄」

会場と一体で楽しんだ釜石芸能連合会の「釜石小唄」

 

 8日のステージ発表に登場したのは、琴城流大正琴・白百合会(鈴木琴節永代表)。「大正琴のつどい」と題し、会員8人が歌謡曲や童謡など14曲を演奏した。

 

 和装の女装でボランティア活動を続ける鹿野正治さん、日本キリスト教団新生釜石教会の柳谷雄介さんらが賛助出演。演奏に乗せて踊って歌い、にぎやかな舞台となった。

 

歌と踊りを融合した演奏を披露した琴城流大正琴・白百合会

歌と踊りを融合した演奏を披露した琴城流大正琴・白百合会

 

 平田の柴田栄子さん(72)は「すてきな音色で癒やされる。しんなりとした踊りも演奏と合っていた。盛り上がって楽しい時間を過ごせた」と喜んだ。

 

 同会の活動は今年で33年目。市内の老人ホームや復興住宅などで演奏活動を続ける。教室では現在、30~80代の12人が学ぶ。最高齢の木村睦子さん(89)=平田=は習い始めて20年。「楽しく演奏できた。元気なうちは頑張る。来年も舞台に立ちたい」と望んだ。

 

 鈴木代表は「よく続いた。みんなのおかげ。大舞台での発表に会員たちは味を占めた様子。要望に応え来年もここで」と期待を込めた。

 

茶道協会による呈茶コーナー。笑顔のもてなしを添えた潤いを提供した

茶道協会による呈茶コーナー。笑顔のもてなしを添えた潤いを提供した

 

 岩手芸術祭移動公演として、国の重要無形民俗文化財でユネスコの無形文化遺産に登録されている早池峰神楽「大償神楽」(大償神楽保存会)、モダンダンス(金田尚子舞踊研究所)のステージ発表が行われ、今年の芸文祭に華やかな彩りを添えた。

 

 市芸文協の河東眞澄会長(79)は「1年間の活動の集大成の場。出展者の心意気を感じ取り、心豊かな時間を。釜石の芸術文化活動の創造、発展につなげたい」と今後を見据えた。

 

(復興釜石新聞 2019年11月13日発行 第841号より)

 

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釜石湾観光船ツアー

釜石湾観光船ツアー

釜石湾観光船ツアー

 

ジオパークをテーマにした観光船ツアーへの参加者を募集しているので、お知らせします。
 
※ジオパークとは、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいいます。
三陸ジオパークオフィシャルWebサイト

開催日時

11月27日(水曜日)、8時45分~12時

内容

釜石湾や青出浜を観光船で巡り、その地形や環境、景観などを通して、ジオパークとしての釜石湾の魅力を知る。

集合場所

釜石市役所本庁前駐車場 (8時45分集合)

スケジュール概要

8時45分:釜石市役所本庁前駐車場集合(バスで移動)
8時55分:釜石港着。救命胴衣着用、乗船
9時:観光船出発
10時:青出浜着。尾崎神社見学など。
11時:青出浜発
11時45分:釜石港着。バスにて市役所へ移動
12時:釜石市役所前にて解散

雨天時の開催

小雨決行。荒天中止。天気予報等をもとに前日決定。

持ち物

防寒着、歩きやすい服装・靴

申込方法等

必要事項(氏名、年齢、連絡先電話番号)を記載し郵送、ファクスまたは持参。
11月22日(金曜日)17時締切。

料金

1人1,000円

定員

30人(先着順)

主催

釜石市三陸ジオパーク推進協議会
(共催:釜石市、釜石オープンフィールドミュージアム実行委員会)

申込先

釜石市商業観光課 観光おもてなし係 
電話番号0193-27-8421 Fax0193-22-2762
 
観光船チラシ(319 KB pdfファイル)
申込用紙(115 KB pdfファイル)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商業観光課 観光おもてなし係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-27-8421 / FAX 0193-22-2762 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/matsuri_event/detail/1233150_2438.html
釜石市

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わたしの夢応援プロジェクト「輝け!!未来へ!!東北のパラの星」

チームスマイル presents “わたしの夢”応援プロジェクト「輝け!!未来へ!!東北のパラの星」

わたしの夢応援プロジェクト「輝け!!未来へ!!東北のパラの星」

 

チームスマイル presents “わたしの夢”応援プロジェクト vol.23〜トークイベント「輝け!!未来へ!! 東北のパラの星」 – [文化芸術による心の復興事業]

2020もがんばれ、その先に負けるな。東北のパラ・アスリートの星たちが、わたしたちに教えてくれること。それぞれの競技でキラキラと輝く、みちのくゆかりの強豪選手を熱く紹介!!

 

わたしの夢応援プロジェクト「輝け!!未来へ!!東北のパラの星」

チームスマイル presents “わたしの夢”応援プロジェクト vol.23〜トークイベント「輝け!!未来へ!! 東北のパラの星」

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日時

2019年12月14日(土) 11:30開場 / 12:00開演 / 13:30終演

場所

釜石東中学校体育館
〒026-0301 岩手県釜石市鵜住居町第13地割20番地3

チケットについて

入場無料
事前申込制・自由席(100名様限定)

申込方法・記載事項

受付締切日:2019年12月9日(月)17時必着
 
以下、いずれかの申込方法にてお申し込みください。
●メールで
kamaishi-pit@team-smile.org
※メールの件名は「乙武パラ申込」としてください。
●往復ハガキで
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター
「乙武パラ申込」係

記載事項
①代表者のお名前
②来場者数(ひと組4名様まで。車いすでのご来場の方が含まれる場合は、お書き添えください)
③住所
④代表者のお電話番号

主催

一般社団法人チームスマイル
〜つなげよう、感動。つながろう、東北の笑顔。〜
https://www.team-smile.org/
釜石まちづくり株式会社
後援:釜石市

問い合わせ

釜石情報交流センター
電話: 0193-27-8751(9:00~18:00)
 
文化芸術による心の復興事業は「令和元年度被災者の参画による心の復興事業費補助金」を活用しています。

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

泥出し作業を進めるW杯組織委の有志

ラグビーW杯組織委員会、台風復旧支援〜嶋津事務総長らボランティア、熱狂支えた釜石に感謝

泥出し作業を進めるW杯組織委の有志

泥出し作業を進めるW杯組織委の有志

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会組織委員会の嶋津昭事務総長らが9、10の両日、先月の台風19号で大きな被害を出した釜石市内の被災地で、泥を運び出すなど復旧ボランティア活動に取り組んだ。2日に大会を終えたばかりの組織委から有志23人が参加。釜石鵜住居復興スタジアムやファンゾーンで大会の熱狂を支えた釜石に感謝しようと、作業に汗を流した。

 

 9日は、大規模な土砂災害に見舞われた尾崎白浜地区で活動した。20~70代の有志がW杯スタッフのユニホームで参加。高台にある久保ケフさん(84)方で汗を流した。

 

 久保さん方は台風の大雨で2つの沢から土砂や水が流れ込み床下浸水。家族2人は2階に避難し、現在も台所以外は1階に居場所がない。親類や知人、市の力を借り、床下や庭の整備、物置小屋の撤去を進めたが、居間の泥出しと、浸水を免れた畳の搬入が残っていた。

 

 組織委の有志は畳を玄関に運び入れ、1階居間の床下に堆積した泥を除去した。床板をはがした室内に踏み込み、厚さ15センチほどの泥を掘り出し、袋に詰め、一輪車で搬出。チームワーク良く作業に取り組んだ。

 

 嶋津事務総長も畳を運び、一輪車を押した。「釜石の1試合(ナミビア―カナダ)を中止したことは、やむを得なかった。残念な気持ちも伝えたいとやってきた。呼び掛けに、このメンバーが集まってくれた。市内でカナダチームが奉仕作業したことは、スポーツマンシップによる素晴らしいパフォーマンスだった」と改めて感謝の気持ちを表した。

 

「釜石に感謝の思いを」と嶋津事務総長

「釜石に感謝の思いを」と嶋津事務総長

 

 この日のボランティア活動には、W杯大会アンバサダーを務めた釜石シーウェイブス(SW)RFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)も協力。嶋津事務総長は「桜庭さんは、復興スタジアムの活用についても話してくれた。釜石がトップリーグに上がるのを待っている」と期待した。

 

釜石SWの桜庭GMも駆け付け、力を発揮

釜石SWの桜庭GMも駆け付け、力を発揮

 

 久保さんは「この家を建てて54年。震災、山火事、今度の水害。あと何にもないといいけど、良いことも悪いこともある。でも、みなさんのおかげで暮らしが戻ります。本当にありがたい」と感謝した。

 

(復興釜石新聞 2019年11月13日発行 第841号より)

 

復興釜石新聞

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

仮設スタンドの撤去が進む釜石鵜住居復興スタジアム=6日

仮設スタンド撤去進む、幅広い活用模索〜ラグビーワールドカップ会場となった釜石鵜住居復興スタジアム

仮設スタンドの撤去が進む釜石鵜住居復興スタジアム=6日

仮設スタンドの撤去が進む釜石鵜住居復興スタジアム=6日

 

 2日に閉幕したラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の試合会場となった釜石鵜住居復興スタジアムで、仮設スタンド(約1万300席)の解体撤去作業が進んでいる。6日には、工事業者による作業が報道陣に公開された。今月中には全ての仮設施設が撤去され、常設約6千席のスタジアムとなる。

 

 作業は、台風19号の影響で中止となったナミビア―カナダ戦の翌10月14日に始まった。これまでに大型ビジョンや照明、メディア用に設けたプレハブハウスなどを撤去した。

 

 仮設席もすでに半分以上の撤去が終了。メイン、バックの両スタンドに増設した約3900席分の撤去を終え、現在は両サイドのスタンド(約6400席)解体が行われている。

 

 これら仮設施設の設置・撤去費は約9億3200万円。2年前に釜石市尾崎白浜で発生した山林火災の焼損材を活用した木造座席(6392席)を含む仮設席は当分の間市が管理し、活用策を検討する。

 

 約6千席のスタジアムについても市が所有管理しながら今後の活用策を探るとしているが、W杯終了後すでにサッカー教室や映画の上映会などに利用されている。

 

 市W杯推進本部の新沼司推進監は「大会を通じて世界へ復興支援への感謝や震災の教訓を伝えることができた。海と山が調和した素晴らしい環境にあるスタジアムは世界に評価された。今後は幅広い層に活用してほしい」と期待する。

 

 同スタジアムでは9月25日のフィジー―ウルグアイ戦を約1万4千人が観戦し、世界レベルのプレーに熱狂した。16日にはトップチャレンジ(TC)リーグの釜石シーウェイブス(SW)―コカ・コーラ戦が行われる。

 

(復興釜石新聞 2019年11月9日発行 第840号より)

 

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