第100回全国高等学校野球選手権記念岩手大会 釜石商工高校・釜石高校キャプテンインタビュー

第100回全国高等学校野球選手権記念岩手大会 釜石商工高校・釜石高校キャプテンインタビュー

第100回全国高等学校野球選手権記念岩手大会 釜石商工高校・釜石高校キャプテンインタビュー

 

高校球児の誰もが目指す『全国高等学校野球選手権』、通称“夏の甲子園”は、今年で第100回の節目を迎える。岩手県大会キャッチフレーズは『100回目の夢 夏風に乗って』(釜石高校1年 川向 文也くん)。7月6日~19日まで、憧れの舞台への出場切符を掛けて熱戦が繰り広げられる。

 

縁とらんすでは、釜石市の二校、釜石高校と釜石商工高校の硬式野球部を代表し、両校のキャプテンにこの夏のかける意気込みを伺って来ました。(インタビューは6月中旬に実施)

 

岩手県立釜石商工高等学校

 

岩手県立釜石商工高等学校 青木優馬

 

岩手県立釜石商工高等学校 硬式野球部(部員数32名)
青木優馬(あおき ゆうま)キャプテン / 電子機械科 3年
●ポジション:ファースト
●野球を始めたきっかけ:小学3年の時、父の影響で。

 

ーー今年のチームについて

 

青木君

明るくてポジティブなチームで、試合では“最後まであきらない気持ち”を大切にしています。
実際にこのチームになってから、負けている試合でも最終回で逆転して勝つ事が出来るようになりました。

 

また、「正しい判断、正しい選択が出来る大人になる」という目的を掲げ、野球だけではなく、普段から規律正しく生活する事を心掛け、一人ひとりがチェックリストを作って取り組んでいます。目に見える事で自分が積み重ねて来た事を実感出来る様になり、それが自信につながっています。

 

練習での取り組みとして、雨の日でもグラウンドを走ったり、守備練習をしたりして、実際に雨の日の試合を想定して普段から練習をしています。雨でボールが滑ったり、足元がぬかるんでいるとプレーにも影響がでたりするので、どちらかというと“雨”をネガティブに捉えるチームも多いと思うのですが、自分たちのチームはこういう練習をしている事で雨の試合も「よっしゃー!商工ペースだ!!」とポジティブに捉えて戦う事が出来ます。

 

釜石商工青木キャプテン

 

ーーキャプテンとしていつも心がけている事は?

 

青木君

「声を出す」という事を様々な場面で意識しています。
明るくて元気があるのがこのチームの長所ですが、時々それが行き過ぎてしまう事があるので、そういう時には集中出来る様に、逆に声があまり出ていない時には、率先して大きな声を出しチームを盛り上げて行くようにしています。

 

釜石商工青木キャプテン

 

ーー岩手県大会での目標、抱負を教えて下さい。

 

青木君

目標は甲子園初出場です!出場する事になったら、いつも応援してくれている皆さんや釜石市民の方々も喜んで下さると思うので、自分たちの頑張りで“釜石を活気付ける”事が出来るように頑張ります!また、個人的には、いつも応援してくれる家族の為に、まずヒットを1本打って、恩返したいと思います。

 

釜石商工高校の初戦の相手は、花北青雲高校です。試合は7月7日 14時から 金ヶ崎森山総合公園野球場で行われます。

 

岩手県立釜石商工高等学校公式サイト
http://www2.iwate-ed.jp/kat-h/

 

岩手県立釜石高等学校

 

岩手県立釜石高等学校 山内キャプテン

 

岩手県立釜石高等学校 硬式野球部(部員数33名)
山内 颯太(やまうち そうた)キャプテン / 普通科 3年
●ポジション:キャッチャー
●野球を始めたきっかけ:小学2年生の秋、憧れの6年生の先輩からユニフォームのおさがりをもらって。

 

ーー今年のチームについて

 

山内君

お互いやチームについて良く理解しあい、考えや想いを共有しているチームです。
テーマとして「目標:日本一」「使命:地元への恩返し」を掲げていて、もう一つ「選択」というテーマがあるのですが、選手が中心となってチームを運営し、先生や監督から助言やサポートをして頂くという方針を取っていて、キャプテン・副キャプテンの他、ポジションや攻撃・守備など各部門のリーダーそれぞれが責任を持ち、練習メニューなどを考えています。

 

自分たちで決めているので、やりたい事だけをやっていても強くはなれないですし、毎日の練習を「試合」と呼んで、今日の「試合」を勝つために何が必要なのかを考えてやっています。

 

“やりたい事”だけではなく“やるべき事や必要な事”を選ぶのはなかなか大変で、上手くいかない事もあるけど、自分で考え実践する事は、野球だけではなく、将来自分達が社会に出た時にも役立つと考え取り組んでいます。

 

岩手県立釜石高等学校 山内キャプテン

 

ーーキャプテンとしていつも心がけている事は?

 

山内君

皆を支えたいというよりは、支えられていると思います。このチームは皆で運営しているチームなので、自分は“皆の意見をまとめる”“先生のアドバイスを伝える”くらいの仕事しかしていません。

 

それが「キャプテンとしてどうなのか」と考えた事もあったんですけど、今はこれが“釜石高校らしさ”で、こういうチームがあってもいいんじゃないかと思っています。

 

ただ、練習試合などで出た課題を次に活かすことを自分では特に意識していて、日々のメニュー作りになどに考えを反映させている事が、チームに貢献するという部分に繋がっているのではないかと思います。

 

岩手県立釜石高等学校 山内キャプテン

 

ーー岩手県大会での目標、抱負を教えて下さい。

 

山内君

個人としては、いつも応援してくれている家族に恩返ししたいという思いを原動力に、日々頑張っています。

 

自分たちの使命、目標を達成する為にはこの夏が最後の舞台になります。自分たちの「選択」の集大成として、選手一人ひとりとチームの個性を存分に発揮し、甲子園に行きたいと思います!

 

釜石高校の初戦の相手は水沢商業です。試合は7月7日9時から金ヶ崎町森山総合公園野球場で行われます。

 

岩手県立釜石高等学校公式サイト
http://www2.iwate-ed.jp/kas-h/

 
 

その他、大会の詳細については、岩手県高等学校野球連盟の公式HPをご覧ください。
http://www.iwate-koyaren.com/
第100回全国高等学校野球選手権記念岩手大会トーナメント表PDF
http://www.iwate-koyaren.com/h30keiji/100natu/100yagura.pdf

縁とらんす

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仮設住宅で暮らす人、住まいを再建した元住民が集まって交流を楽しむサロン

仮設住宅で「お茶っこ」、自宅を再建した被災者も交流〜いわて生協ふれあいサロン「おしゃべりでストレス発散」

仮設住宅で暮らす人、住まいを再建した元住民が集まって交流を楽しむサロン

仮設住宅で暮らす人、住まいを再建した元住民が集まって交流を楽しむサロン

 

 いわて生活協同組合(本部・滝沢市、飯塚明彦理事長)の震災復興支援活動「ふれあいサロン」が19日、釜石市野田町の西公園にある仮設住宅の談話室で開かれた。仮設住宅で暮らす住民のほか、復興住宅に入居、あるいは自宅を再建した元住民らも集まり、ボランティアとして参加する生協の組合員と交流。“お茶っこ”をしながら、手芸などを楽しんだ。

 

 このサロンは、2011年6月から仮設住宅の住民を対象に行っていて、この日、通算3500回を迎えた。沿岸部を中心に開催し、県内外の組合員がボランティアとして参加。全国の支え合いの心が人々をつなぎ、震災から7年がたった今も続けられている。

 

 釜石市内では仮設住宅の集約が進む中で会場を変更しながら、現在4カ所で継続。野田町のこの仮設住宅では1年ほど前から月1回、開催している。

 

 この日は、住民やボランティアら10人が参加。紙製のクラフトテープを使った小物入れづくりに取り組んだ。長野医療生協のボランティア2人は健康チェックや健康体操を紹介するなどして住民との触れ合いも楽しんだ。

 

 佐々木ユツさん(78)は「住民が少なくなっているが、続けてくれてありがたい。物を作ったり、おしゃべりできる機会があって楽しく生活できている」と感謝。只越町の復興住宅に移ってからもサロンに足を運ぶ前川幸子さん(76)は「昔の仲間とのおしゃべりがストレス発散。月1回、みんなに会えるのが楽しみ」と笑顔を見せた。

 

 いわて生協復興支援活動担当(釜石地域)の福士久美子さん(68)は「仮設住宅の集約化により、復興住宅など新たな環境、地域での居場所づくりの支援などに活動がシフトする傾向もみられる」と指摘。このサロン活動については「人をつなぐ場になれば。必要とされる限り続けたい」と、今後も被災地に笑顔と元気を届けていく考えだ。

 

(復興釜石新聞 2018年6月23日発行 第700号より)

 

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「明治日本の産業革命遺産」世界遺産登録3周年記念事業in鉄歴 橋野鉄鉱山を知ろう!

「明治日本の産業革命遺産」世界遺産登録3周年記念事業in鉄歴 橋野鉄鉱山を知ろう!

「明治日本の産業革命遺産」世界遺産登録3周年記念事業in鉄歴 橋野鉄鉱山を知ろう!

 

「明治日本の産業革命遺産」世界遺産登録3周年記念事業 in 鉄歴

 

特別企画展 近代製鉄発祥の地 橋野鉄鉱山を知ろう!

 

平成30年7月8日は、国内では19番目、県内では平泉の文化遺産に続いて2番目の世界遺産である橋野鉄鉱山を含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界遺産一覧表に登録された日です。今回、世界遺産登録3周年を記念して、特別企画展を開催します。

 

展示内容

橋野鉄鉱山の世界遺産登録までの経緯や発掘調査資料などを展示

期間

平成30年7月4日(水)~16日(月・祝)

場所

釜石市立 鉄の歴史館 2階 会議室

問い合わせ

鉄の歴史館 ☎0193-24-2211

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 世界遺産課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-8846 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/detail/1219695_2430.html
釜石市

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早坂三鈴さん宅の階段に手すりを取り付ける三浦祐悦さん

お年寄りの暮らし支える、住宅修繕ボランティア〜釜石建設組合「住宅デー」

早坂三鈴さん宅の階段に手すりを取り付ける三浦祐悦さん

早坂三鈴さん宅の階段に手すりを取り付ける三浦祐悦さん

 

 高齢者に安全・安心な住環境を――。釜石建設組合(藤井泰男組合長、267人)は17日、市内の高齢者世帯(65歳以上)を対象に、住宅の不具合を改善するボランティア活動を行った。全国建設労働組合総連合(全建総連)が推進する「住宅デー」の活動の一環。事前に申し込みのあった15軒を組合員6人で回り、要望箇所の修繕や必要とする設備の取り付けに汗を流した。

 

 野田町の早坂三鈴さん(78)は、2階に上がる階段への手すり設置と浴室のシャワーヘッドフックの修繕を依頼。この日は三浦建工(源太沢町)の三浦祐悦さん(66)が同宅を訪問し、作業にあたった。

 

 早坂さんは一人暮らし。今年に入り、急な階段の昇り降りに不安を覚えるようになり、同組合のボランティア活動を知らせる新聞記事を見て、いち早く申し込んだ。「年齢を重ねるにつれ、身体機能の低下を感じることが多くなってきた」と早坂さん。長時間歩くと、坐骨神経痛や股関節の痛みが出ることも。「ちょっとした住宅の補修は、どこに頼めばいいか分からなかった。組合の活動は高齢者には非常に助かる。ありがたい」と喜んだ。

 

 41回目となる住宅デーは、地域に奉仕して組合員の存在感を高め、組織拡大にもつなげようと展開。釜石では前身の「大工組合」時代から奉仕活動を継続し、近年は高齢者の暮らしを支える軽微な住宅修繕に取り組んでいる。震災後は、仮設住宅住民の依頼にも対応した。

 

 今年は先着10人の受け付けに20人が応募。下見の結果、同活動で対応不能なケースを除く15軒での活動となった。テラス(ビニール)トタンの張り替え、戸やふすまの取っ手、流し台扉のちょうつがい交換―などを工賃無料、材料費のみ実費負担で行った。

 

 「震災後、住宅再建などで組合員も仕事量が増加。多忙な中での奉仕に感謝したい」と協力者の労をねぎらう藤井組合長(70)=建築藤泰(ふじやす)=。同活動は地元の職人を市民に知ってもらう機会にもなる。「訪問セールスで住宅リフォームなどを頼み、後でトラブルになるケースも聞く。地元職人ならアフターケアも安心。こういう機会に顔見知りになり、何かの時にはぜひ使ってほしい」と期待を込めた。

 

 同組合は大工のほか、内装、タイル、サッシ、配管など住まいに関わるあらゆる業種の職人で組織する。

 

(復興釜石新聞 2018年6月20日発行 第699号より)

 

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緑生い茂る空間で野鳥観察を楽しむ参加者。自然の中は新鮮な発見もいっぱい=17日、福祉の森

野鳥の鳴き声に耳澄ます、震災後初の観察会〜甲子町福祉の森、釜石野鳥の会がサポート

緑生い茂る空間で野鳥観察を楽しむ参加者。自然の中は新鮮な発見もいっぱい=17日、福祉の森

緑生い茂る空間で野鳥観察を楽しむ参加者。自然の中は新鮮な発見もいっぱい=17日、福祉の森

 

 釜石市主催の自然に親しむ市民の集い「山野の鳥観察会」が17日、甲子町大畑の福祉の森で開かれた。6月の環境月間にちなんだ行事で、震災後は初めての開催。子どもから大人まで25人が参加し、釜石野鳥の会(臼澤良一会長)のレクチャーで、野鳥観察やネイチャーゲームを楽しんだ。

 

 参加者は同会会員の案内で、新緑がまぶしい散策路を進み、野鳥の鳴き声に耳を澄ませた。声がする方向に目を凝らし、双眼鏡をのぞき込むと、森に暮らす鳥の姿が…。図鑑と照らし合わせ、名前や特徴を学んだ。

 

 午前10時すぎから約1時間の観察で、13種類の野鳥を確認。愛らしい顔で愛好家に人気のエナガは複数の個体が見られたほか、巣づくりをしていると思われるヤマガラ、同会が以前、設置した巣箱を出入りするシジュウカラも見ることができた。

 

 姿は確認できなかったが、特徴的な鳴き声のサンコウチョウのさえずりも耳にした。尾が長く優雅に飛ぶ姿が魅力的な鳥だが、なかなか見ることができないという。臼澤会長も「観察会の下見の際に10年ぶりぐらいに目にした」と話す。

 

 確認した鳥の種類を全員で共有した後は、ゲームに挑戦。自然の産物を探して完成させる「フィールドビンゴ」、植え込みに置いた人工物の数を見極める「カムフラージュ」を行い、自然観察の目を養った。ビンゴでは鳥の卵殻や上空から落ちてきた、鳥が食べた松の実の破片を発見した人もいた。

 

 小笠原皐さん(甲子小4年)は「名前を知らなかった鳥も図鑑で調べられたし、きれいな鳴き声も聞けて楽しかった。また参加してみたい」と初めての観察会を満喫。

 

 臼澤会長(69)は「種類は少なめだったが、鳥の生活の一端をのぞき見ることができ、子どもたちも喜んでくれた。鳥も人も地球の仲間。みんな生かされていることを再認識する場にもなった」と会の復活を歓迎。確認できる種類は時期や時間帯、天候によっても異なるといい、「5月のバードウイークごろだと20種類ぐらいは見られるのでは」と予想した。

 

 自然に親しむ市民の集い事業では震災前、野鳥、ホタル、星空の3観察会を実施。野鳥は、春の「山野の鳥観察会」(楢ノ木平)、冬の「水辺の鳥観察会」(鵜住居川河口域)を開催。釜石の豊かな自然を体感できる機会として市民から好評を得てきた。震災後は事業を見送ってきたが、昨年からホタル観察会を再開。今年は7月にホタル、8月に星空の観察会を予定する。

 

(復興釜石新聞 2018年6月20日発行 第699号より)

 

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「絆のOB戦」を6年ぶりに再現することになった釜石と神戸のメンバー=2012年9月、東京・秩父宮ラグビー場で

新日鉄釜石・神戸製鋼、8月19日「絆のOB戦」〜鵜住居スタジアムのオープン飾る

「絆のOB戦」を6年ぶりに再現することになった釜石と神戸のメンバー=2012年9月、東京・秩父宮ラグビー場で

「絆のOB戦」を6年ぶりに再現することになった釜石と神戸のメンバー=2012年9月、東京・秩父宮ラグビー場で

 

 8月19日に行われる釜石市の鵜住居復興スタジアムのオープニングイベントの一環として、ともにラグビー日本選手権7連覇の偉業を達成した新日鉄釜石と神戸製鋼の「絆のOB戦」が行われることになった。釜石は松尾雄治さん、神戸は林敏之さんら往年の名選手が名勝負を再現。1年後に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)へ機運を盛り上げる。

 

 両チームOBは2012年9月に東京・秩父宮ラグビー場で東日本大震災のチャリティーマッチを行っている。新スタジアムオープニングイベント開催実行委員会(実行委員長=野田武則釜石市長)によると、今回は来年にラグビー部設立60周年を迎える新日鉄釜石が神戸製鋼に協力を呼び掛けた。

 

 6年ぶりの“ドリームマッチ”には、釜石OBが松尾さんのほか森重隆さん、石山次郎さん、和田透さん、谷藤尚之さん、千田美智仁さん、坂下功さんら、神戸OBは林さんのほか大八木淳史さん、大西一平さん、萩本光威さん、堀越正巳さん、薮木宏之さん、元木由記雄さんらが出場を予定する。

 

 試合当日は午前にスタジアム竣(しゅん)工式などを行い、正午にOB戦をキックオフ。V7メンバーによる10分1セットと、ほかのOB選手も加えた15分2セットを行う。

 

 このあと歌手の平原綾香さんらが出演するオープニングセレモニーを経て、午後2時から釜石シーウェイブス(SW)がトップリーグのヤマハと対戦する。

 

 チケットは10日からラグビーW杯チケットID登録者の先行抽選受け付けが行われ、24日から一般販売する。メインスタンド最前列の「絆シート」は前売り大人4千円、小中学生2千円(税込み、当日券500円増)、自由席は前売り大人2500円、小中学生千円(同)など。

(写真説明)

 

(復興釜石新聞 2018年6月16日発行 第698号より)

 

復興釜石新聞

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釜石港に試験寄港した「ナッチャンWorld」

高速フェリー釜石寄港〜ラグビーW杯活用も検討、観光振興に可能性

釜石港に試験寄港した「ナッチャンWorld」

釜石港に試験寄港した「ナッチャンWorld」

 

 2つの船を並べたような胴体構造が特徴の双胴型高速フェリー「ナッチャンWorld(ワールド)」(全長112メートル、1万549トン)が12日、釜石港に初寄港した。観光船としてイベントなどに活用されており、来年のラグビーワールドカップ(W杯)の盛り上げやさまざまな企画での活用を視野に試験寄港したもので、W杯の準備に関わる市担当部署の職員、港湾関係団体や報道関係者らに船内を公開した。

 

 同船は旅客定員500人の大型フェリー。4階建てで、1、2階は車両甲板、3、4階が客室となっている。アルミ軽合金製の船体で、オーストラリアの造船所で建造。ウォータージェット推進機4機を備え、航海速力は30ノット(約55キロ)以上という。

 

 かつては青森港と函館港を結ぶ定期便として就航したが、現在はイベントクルーズ船などとして活用。また防衛省との間で、自衛隊の訓練や大規模災害などの有事の際に隊員や物資の輸送に利用する契約を結んでおり、災害時派遣船としても活躍する。

 

 内覧会は海運会社リベラ(本社・広島県呉市)、東洋マリーンサービス(本社・東京都千代田区)、釜石港湾振興協議会が企画。4回に分けて行われ、計約170人が見学した。

 

 客室は仕切りが少なく、折り畳んであるマット(1枚当たり縦60センチ、横45センチ、3枚連結構造)を使って横になって休むことができる。大型トラック50台、乗用車110台を収容できる車両甲板なども見て回った。市商業観光課の佐々木利光課長補佐は「観光面での活用に可能性を秘めている。休憩、イベント、輸送での利用など検討してみたい」と前向きな姿勢を見せた。

 

船内を見て回り、ラグビーW杯開催時のイベントでの活用に期待感を高める関係者

船内を見て回り、ラグビーW杯開催時のイベントでの活用に期待感を高める関係者

 

 同協議会では港を活用したW杯の機運醸成や後方支援について検討を進めており、同船の試験寄港を歓迎。今回は入港や接岸が可能かを確認するためだったが、双胴型、子どもや動物のイラストが描かれた船体など存在感のある船が停泊している港の風景に、関係者は「大会の盛り上げに一役買う」と期待を高める。

 

 同船の活用については今後、関係者を交えて具体的に検討し、年度内に方向性を決めたい考え。市産業振興部の引屋敷英人次長(市国際港湾振興課長兼務)は「ファンゾーンの設置だけでなく、いろんな楽しみがある大会になれば。港や寄港する船を活用した大会準備、企画立案の一助にしてほしい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2018年6月16日発行 第698号より)

 

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「釜石鵜住居復興スタジアム」公式サイトオープン

「釜石鵜住居復興スタジアム」公式サイトオープン

「釜石鵜住居復興スタジアム」の公式サイトが、本日6月20日に公開となりました。
 

釜石鵜住居復興スタジアム | Kamaishi Unosumai Memorial Stadium

釜石鵜住居復興スタジアム | Kamaishi Unosumai Memorial Stadium

釜石鵜住居復興スタジアムの公式ページです。Official Page of Kamaishi Unosumai Memorial Stadium.
https://kamaishi-stadium.jp/


 

2018年8月19日(日)に開催されるオープニングイベントの詳細など、今後どんどん情報を追加・更新して参りますので、皆様ぜひチェックをお願いします。

 

※Facebookページでも情報発信をしていますのでこちらもよろしくお願いします。

釜石市 ラグビーワールドカップ2019推進本部
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話:0193-27-8420 / Fax 0193-22-6040
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助け合い、元気に暮らそうと住民同士の交流を促したバーベキュー。たくさんの笑顔が光る

復興住宅でバーベキュー、花木の植栽作業も楽しく〜大町5号棟で住民交流会

助け合い、元気に暮らそうと住民同士の交流を促したバーベキュー。たくさんの笑顔が光る

助け合い、元気に暮らそうと住民同士の交流を促したバーベキュー。たくさんの笑顔が光る

 

 釜石市大町1丁目の大町復興住宅5号棟(24世帯)で10日、自治会(伊藤清会長)主催の環境美化活動とバーベキュー交流会が開かれた。隣接する同住宅4号棟の住民も参加し、約40人が敷地内への花木植栽や昼食を共にした。

 

 午前中は住宅周辺の草取りと敷地内の植栽スペースに花や木を植える作業を実施。釜石園芸の指導で、住宅入り口付近の緑化に取り組んだ。土の感触や植物を育てる楽しみを味わいながら仲良く作業。今後の成長に期待を寄せた。

 

植物を植え、潤いのある住宅環境に…

植物を植え、潤いのある住宅環境に…

 

 バーベキュー会場は1階の屋根のある通路。昼時間が近くなると、女性陣が下ごしらえした食材が運ばれた。炭火焼きやガスコンロで焼きそばや焼き鳥、フランクフルトなどを調理し、参加者に振る舞ったほか、テーブルに置かれたホットプレートを囲み、焼きたての肉や野菜を味わった。市内で活動する音楽ユニットMiA&YKのミニコンサートもあり、にぎやかな交流が繰り広げられた。

 

 5号棟に暮らす新沼与志彦さん(73)は「一人住まいなので、大人数のバーベキューは最高。大満足です。皆さんとお話もできてうれしい。月に1回ぐらいやってほしい」と喜びの笑顔。被災前に暮らした大町の住民とは離れ離れになってしまったが、「ここで新しい人と顔見知りになり、少しでも交流を図れれば」と願う。

 

 4号棟で夫婦2人暮らしという赤﨑静枝さん(88)は「こんなに住民が集まる場は普段なく、初めて顔を合わせる人も。楽しませてもらっています」と声を弾ませた。浜町で被災。買い物など利便を考え、同住宅に入居した。「イオンは散歩がてら歩いても、まずまずの距離。体の自由も利かなくなってはいるが、生協の宅配も利用しながら、何とか暮らしています」と近況を語った。

 

 大町5号棟は昨年3月末から入居を開始。11月1日に自治会を設立した。住民は1人または2人世帯で、1人世帯が半数を超える。高齢者が多く、障害を持つ人も。5号棟は入居から1年、4号棟は1年半を経過したが、各棟とも「隣近所の住民を知らない」「扉を閉めてしまうと会話する機会もない」といった現状があるという。

 

 伊藤自治会長(71)は「5号棟は男性が多く、隣の4号棟(約40世帯入居)は女性が多い。住民交流や防災の面で互いの弱い部分を補い合うため、両棟の連携を進めている。昨年11月には交流餅つき大会を行った」とこれまでの経緯を説明。「災害などいざという時は、住民同士のつながりがものをいう。こういう行事を機に互いの顔を知り、日ごろから行き来したり、集会所でお茶飲みをする関係を築ければ」と期待を込めた。

 

(復興釜石新聞 2018年6月13日発行 第697号より)

 

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釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第4弾『髙橋 拓也選手』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第4弾『髙橋 拓也選手』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第4弾『髙橋 拓也選手』

髙橋 拓也(たかはし たくや)選手(所属先:新日鐵住金(株)釜石製鐵所 社員)プロフィール
2010年加入/1992.3.6生(26歳)/172㎝/105㎏/岩手県北上市出身/黒沢尻工業高校卒
 
●ラグビーを始めたきっかけ:中学3年生の時、先生に誘われて
●ポジションの遍歴:PR→HO→PR
●ニックネーム:タッくん(昔は)、タクヤ
●趣味:食べ歩き
●好きな食べ物:カニ
●釜石のオススメ:『和幸』の玉子焼き
●出身地のオススメ:展勝地
●試合前のルーティン:なし
●ストロングポイント:将来的にはスクラム!!
●サポーター、ファンへメッセージ:いつも応援ありがとうございます。チーム一丸となって頑張ります。
(取材日:2018年5月26日)

 

昨シーズンの厳しさを乗り越えて

 

髙橋 拓也選手

 

ーー昨シーズン髙橋選手はPR1番で公式戦全試合スタメン出場されました。どんな1年でしたか?

 

髙橋選手:

思うようにプレーが出来ず、自分たちのスタイルを貫けなかった部分もあり、反省が多い年でした。
選手間では「とりあえずやろう!とりあえずやり切ってみよう!」という感じだったんですが、その“とりあえず”は、言い方を変えると“諦めていた”という部分があったのだと思います。そうではなく、もっと色々とチャレンジしてみるべきだったと反省しています。

 

ただ、昨年の厳しい練習を乗り切ったことはチームとしてすごく大きいと思っていて、メンタルが強くなったし、仲間との絆が深まったのは確かです。今年も練習はキツイんですけど、昨シーズンから居るメンバーは「去年に比べれば今年はまだまだ・・」って感じですね(笑)。
その昨シーズンを経験したメンバーがだいぶ減ってしまっているので、今年はまた一からチームを作る部分もあります。昨年は層が薄くて苦しいシーズンだったので、メンバーが増えて層が厚くなった事は純粋に嬉しいんですけど、入れ替わりはやっぱり淋しいですね。

 

ーー今年のメンバーを見ると、髙橋選手よりシーウェイブスのキャリアが先輩なのは、佐伯選手と佐々木和樹選手だけですね。どんどんと後輩が増え、新しいメンバーが増える中で、チームの中での役割については?

 

髙橋選手:

改めて、そう考えてみるとだいぶ減りましたね・・・。益基也さん(井上選手)は僕と同じ年に入って、年齢は上ですけど同期ですし。
やっぱり僕も9年目なので、「後輩に悪い所を見せられないな」って思いますし、“先頭で引っ張る”のはだいぶタイプじゃないんですけど、「頑張って声を出して行こう!」という事を最近は意識しています。

 

仕事とラグビーの両立~“釜石ラグビーイズム”の継承

 

髙橋 拓也選手

 

ーー“釜石ラグビー”の王道、高卒で入社(新日鐵住金(株))しラグビーと両立する選手として。

 

髙橋選手:

ここまで続けて来られたのは、職場の皆さんの理解と協力、助けを頂いているからこそで、本当に感謝しています。

 

仕事は、今年1月から持ち場が変わって、パソコンの管理やメンテナンスをする業務についています。それまで、パソコンには一切興味が無くて、パソコンの「パ」の字も知らなかったんですけど(笑)。なので最近ようやく、職場の上司と交わす会話の言葉の意味がちょっとずつ分かるようになってきました。パソコン用語が多くて(笑)。

 

その前は、作業現場に出て故障箇所を直したりする電気整備などの仕事をやっていたんですけど、今は手より頭を使う業務担当になりました、“こんな体をしているのに”って感じですね(笑)。でも、新しい世界に触れる事が出来て、いい刺激を感じています。ゼロからのスタートなので徐々にですが、講習などにも行かせて頂き、少しづつ勉強中です。

 

ーー途中、ポジションの変更もありましたね。

 

髙橋選手:

元々PRで入ったんですけど、当時はまだ体が小さいくて、ちゃんとスクラムが組めなくて。姿勢が取れないと危ないんです、そこで無理して組むと腰痛やケガにつながるので。
それで、最初はHOをやっていました。その後、チーム事情で2014年シーズンからPR1番をやるようになって、そうすると当時の体重だと軽すぎるので増やして・・・っていう感じで、1年目と比べると体重は10kg増えています。

 

高校でもPR1番をやっていたので、ポジションの変更にはそれほど戸惑いはなかったんですが、社会人のレベルは全然違うのと、体重を増やした事で走れなくなったり、思うようなフィールドプレーが出来なくなった事が大変でしたね。

 

あとは、やっぱりスクラムです。PRとして一番重要なんですけど、「スクラムって過酷だな」と改めて感じる日々でした。相手の3番と対面になるんですけど、3番ってデカい人が多いんですよね(笑)プロフィールで見ると130kgとか!でも、今はまぁ何とかちょっとずつ組めるようになってきました。

 

髙橋 拓也選手

 

ーースクラムは重い方が有利かというと、それだけではないですよね。

 

髙橋選手:

そこがスクラムの面白さですね。体の大きさ、重さに関係なく、姿勢や組み方などテクニックで勝つ事が出来るので。ちゃんと組めるようになってくると、相手が重くても押せるようになって、そんな時は「やってやったぞ!」と達成感を感じます。

 

ーーその“スクラム”という点では、松原裕司フォワード(FW)コーチの存在が大きいのでは?

 

髙橋選手:

そうですね。松原さんがFWコーチになって、スクラムに特化した練習に取り組むようになり、その成果として昨年シーズン、スクラムは一段階くらいレベルアップしましたね。たださっきも言った通り、今年はFWのメンバーがだいぶ入れ替わったので、リーグ開幕までにどのメンバーで組んでもフィットするくらいまで仕上げて行かないといけないですね。

 

同い年の選手たち~チームの中核を担う役割

 

髙橋 拓也選手

 

ーーこれまでこの選手紹介インタビューに登場した小野選手と木村選手、そして水本裕也選手が同い年ですね。

 

髙橋選手:

水本は高校最後の試合の相手で、僕は覚えていたんですけど、水本は覚えていなかったですよね(第89回全国高等学校ラグビーフットボール大会 2010年1月1日 3回戦 黒沢尻工業 対 東福岡 ※東福岡はこの大会の優勝校)。試合は、0対92でボコボコに負けました・・・、嫌いです、水本・・・(笑)。

 

対面ではなかったんですけど、水本もPR1番だったので印象に残っていて、いつか社会人で対戦することになったら今度は勝ってやろうと思っていたのに、まさか同じチームになるとは!って感じでしたね(笑)。

 

アンケートの出身地の所でどう書こうか迷ってしまったんですけど、親が転勤族だったため、生まれたのは前沢で、その後に青森八戸、次が福島いわき(小野選手の出身地)、そして小学校5,6年生は釜石で過ごしました。なので一応、小佐野小学校卒業生です。そして、中・高と北上で過ごし、社会人になって釜石に戻って来ました。

 

それから、親の実家が宮城石巻(木村選手の出身地)なのでよく遊びに行っていました。なので、もしかしたら子供の頃に、小野、木村とはどこかですれ違っていたかもしれないなって思います。

 

水本は今、ケガの影響でフィールドに居ないんですが、同い年の小野がキャプテンになりましたし、木村とサポートして行こうという話をしています。出来ているかどうかは別なんですけど(笑)。

 

ーー新しいチームになってここまで2か月ですが、チームの感じは?

 

髙橋選手:

良い所は新しいチームの流れが出来ている所ですね。全体練習が終わったら、みんな自主練するんですよ。帰らない!これはすごいなと思います。“僕も負けずにやらなきゃ!”みたいな。すごく良い流れだと思います。

 

あと、全体的に年齢が若くなったので、全てがフレッシュになりましたね。FWも外国人選手が増えましたし、今は「やってやろう」という良い意味の“バチバチ”感があります。自分も頑張んなきゃ!という感じです!

 

ただ、まだまだだと思うのは、チーム全員でのコミュニケーションがとれていないところですね。なので、この間の選手ミーティングで、皆で何かやろうと話をした所です。

 

ーーそれは、ラグビー以外の所でという事ですよね?

 

髙橋選手:

そうですね。でも、決して練習をさぼりたいという事じゃなくて、チームづくりの為、強くなるためです!(笑)。

 

きつくてもいいので、山登りとか良いかなと。実際、4,5年前にチームで岩手山登ったり、八幡平に行ったりしたんですよね。「これは、倒れた仲間だ!」と言って、皆で交代しながら太い大きな丸太を担いで登ったんです。きつかったけど、仲間の絆が深まったので、“チームビルディング”として取り組むのにはとても良いかなと思います。

 

プロ契約のFWと会社勤めのBKの選手はあまり話をしたことがないなど、練習以外の時間帯が合わないという事もあるので、そういうのを無くして行きたいと話しました。やっぱり、もっとコミュニケーションをとらないといけないなと感じます。

 

シーズンINに向けて~『釜石』という“一つのチーム”に

 

髙橋 拓也選手

 

ーーシーズン前の8月19日には、鵜住居復興スタジアムのこけら落とし試合、対 ヤマハ発動機ジュビロが行われる事が発表されました。

 

髙橋選手:

3年前にシドニーにラグビー留学させてもらった時、ニュージーランド代表とオーストラリア代表の試合を観戦したんです。その時にオーストラリア代表の選手と話す機会があったんですけど、聞かれるのは鵜住居スタジアムの事ばかりでした。「建設はどこまで進んでいるんだ?」「ちゃんと間に合うのか?」って、本当にみんなに聞かれて。注目度の高さを肌で感じて来たので、やっぱり良い試合をしなきゃなと思います!

 

ーー今季の目標について。そして、試合ではどんなプレーを見せてくれますか?

 

髙橋選手:

人が大幅に入れ替わったので、「チーム力」が試される年になると思います。人数が増えて個人のスキルとか選手層が厚くなった部分はあるんですけど、さっきも言った「コミュニケーション」の部分を色々な選手の間で密に取り、シーズンまでに「釜石」という一つのチームになる事が出来たら、トップ4(上位4チーム)は行けると思います。
プレーの面では、セットプレーの精度を上げ、そして、昨年の反省点だった“走り”の部分を頑張ります!走ります!!

 
 

今週末の6月23日(土)には第20回の節目を迎える、北上ラグビーフェスティバルが北上総合運動公園陸上競技場で行われます。今年の対戦相手は、クボタスピアーズ。14時キックオフです。詳細はこちらから。
岩手県ラグビーフットボール協会
http://iwate-rugby.r-cms.jp/topics_detail/id=272

縁とらんす

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縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

木製座席の製作について説明する釜石地方森林組合の関係者

復興スタジアムに木のぬくもり、被災のスギ材を座席に〜釜石森林組合「山林所有者の励みに」

鵜住居町に建設中のスタジアムで進められている木製座席の取り付け作業の様子

鵜住居町に建設中のスタジアムで進められている木製座席の取り付け作業の様子

 

 来年のラグビーワールドカップ(W杯)の試合会場として釜石市鵜住居町に整備中の釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)で、地場産木材と地元企業の技術を結集した木製座席の取り付け作業が進められている。常設スタンド全6千席中4990席に導入。木のぬくもりあふれるスタジアムで岩手・釜石の特色を打ち出し、世界からの来場者をもてなす。5月下旬から設置を始めており、8日に作業の様子を公開した。

 

 木製座席は昨年5月に尾崎半島で発生した山林火災で被災したスギを100%使用。釜石地方森林組合が伐採し、大槌町で製材、塗装などの加工も県内企業が担当した。骨組みは市内のスチール製事務用家具製造、エヌエスオカムラが製作。自然に優しい塗料を使い、座面に角度をつけて座りやすくしているのが特徴だ。

 

 このほか、被害木を使って公衆トイレ2棟、ベンチ108基、日よけのためのルーバーも整備。使われたスギは約800本になる。

 

 同組合の久保知久組合長は「焼けた木を生かせたことは、山林所有者の励みになる。地元の山の資源を活用していることを多くの人に知ってほしい」と期待を込める。

 

木製座席の製作について説明する釜石地方森林組合の関係者

木製座席の製作について説明する釜石地方森林組合の関係者

 

 同スタジアムは、常設スタンド部分が7月に完成する見込み。市は仮設席にも被害木の活用を検討している。整備方針の一つに、「自然環境や歴史文化を野外活動として学習できる場所」があり、木製座席の設置はそのコンセプトとも合致する。

 

 野田武則市長は「地元産材の活用はスタジアムの魅力の一つ。世界中の来訪者を木のぬくもりでもてなしたい。市民にも有効に使ってもらえるよう、しっかり整備する」と話した。

 

(復興釜石新聞 2018年6月13日発行 第697号より)

 

復興釜石新聞

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広報かまいし2018年6月15日号(No.1690)

広報かまいし2018年6月15日号(No.1690)

 

広報かまいし2018年5月15日号(No.1688)

広報かまいし2018年6月15日号(No.1690)

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【目次】
表紙:RWC2019TM開幕500日前 PRキャラバン隊結成‼
P2~3:鵜住居駅前公共施設の愛称募集/市政懇談会開催/地域会議開催
P4~5:釜援隊の今とこれから
P6~7:防災行政無線/TETTOイベント情報/育成センター情報便
P8~11:市民のひろば/まちのお知らせ
P12~13:まちの話題
P14~15:健康案内板
P16~19:復興情報
P20:やっぺし!RWC2019TMミニ通信

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
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元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1219397_2596.html
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