復興住宅でバーベキュー、花木の植栽作業も楽しく〜大町5号棟で住民交流会

復興釜石新聞2018/06/20

助け合い、元気に暮らそうと住民同士の交流を促したバーベキュー。たくさんの笑顔が光る

助け合い、元気に暮らそうと住民同士の交流を促したバーベキュー。たくさんの笑顔が光る

 

 釜石市大町1丁目の大町復興住宅5号棟(24世帯)で10日、自治会(伊藤清会長)主催の環境美化活動とバーベキュー交流会が開かれた。隣接する同住宅4号棟の住民も参加し、約40人が敷地内への花木植栽や昼食を共にした。

 

 午前中は住宅周辺の草取りと敷地内の植栽スペースに花や木を植える作業を実施。釜石園芸の指導で、住宅入り口付近の緑化に取り組んだ。土の感触や植物を育てる楽しみを味わいながら仲良く作業。今後の成長に期待を寄せた。

 

植物を植え、潤いのある住宅環境に…

植物を植え、潤いのある住宅環境に…

 

 バーベキュー会場は1階の屋根のある通路。昼時間が近くなると、女性陣が下ごしらえした食材が運ばれた。炭火焼きやガスコンロで焼きそばや焼き鳥、フランクフルトなどを調理し、参加者に振る舞ったほか、テーブルに置かれたホットプレートを囲み、焼きたての肉や野菜を味わった。市内で活動する音楽ユニットMiA&YKのミニコンサートもあり、にぎやかな交流が繰り広げられた。

 

 5号棟に暮らす新沼与志彦さん(73)は「一人住まいなので、大人数のバーベキューは最高。大満足です。皆さんとお話もできてうれしい。月に1回ぐらいやってほしい」と喜びの笑顔。被災前に暮らした大町の住民とは離れ離れになってしまったが、「ここで新しい人と顔見知りになり、少しでも交流を図れれば」と願う。

 

 4号棟で夫婦2人暮らしという赤﨑静枝さん(88)は「こんなに住民が集まる場は普段なく、初めて顔を合わせる人も。楽しませてもらっています」と声を弾ませた。浜町で被災。買い物など利便を考え、同住宅に入居した。「イオンは散歩がてら歩いても、まずまずの距離。体の自由も利かなくなってはいるが、生協の宅配も利用しながら、何とか暮らしています」と近況を語った。

 

 大町5号棟は昨年3月末から入居を開始。11月1日に自治会を設立した。住民は1人または2人世帯で、1人世帯が半数を超える。高齢者が多く、障害を持つ人も。5号棟は入居から1年、4号棟は1年半を経過したが、各棟とも「隣近所の住民を知らない」「扉を閉めてしまうと会話する機会もない」といった現状があるという。

 

 伊藤自治会長(71)は「5号棟は男性が多く、隣の4号棟(約40世帯入居)は女性が多い。住民交流や防災の面で互いの弱い部分を補い合うため、両棟の連携を進めている。昨年11月には交流餅つき大会を行った」とこれまでの経緯を説明。「災害などいざという時は、住民同士のつながりがものをいう。こういう行事を機に互いの顔を知り、日ごろから行き来したり、集会所でお茶飲みをする関係を築ければ」と期待を込めた。

 

(復興釜石新聞 2018年6月13日発行 第697号より)

 

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