にぎやかな「釜石小唄」に合わせて踊る、釜石はまゆり会の参加者。ふるさと釜石への思いがあふれた

釜石はまゆり会 30回目の集い、ふるさと再興誓い合う

にぎやかな「釜石小唄」に合わせて踊る、釜石はまゆり会の参加者。ふるさと釜石への思いがあふれた
にぎやかな「釜石小唄」に合わせて踊る、釜石はまゆり会の参加者。ふるさと釜石への思いがあふれた

 

ラグビーW杯、橋野高炉世界遺産登録「盛り上げよう」と熱いエール

 

 首都圏在住の釜石市出身者やゆかりの人々でつくる釜石はまゆり会(石森寛会長)の30回目の集いが6日、東京都荒川区東日暮里のホテルラングウッドで開かれた。震災後、同集いの参加者は年ごとに増えており、4回目の今回は約190人に膨らんだ。ラグビーワールドカップ(W杯)開催地決定に加え、橋野高炉跡の世界遺産登録も有力。この勢いに誘われるように、30回目の節目を迎えた集いに大勢の“釜石人”が駆けつけ、「ふるさと釜石の復興、発展に熱いエールを送ろう」と誓いを新たにした。

 

 総会の部の冒頭で、石森会長(59)は「最近、釜石という名を聞かない日はない。ラグビーW杯開催が決定、7月にも世界遺産登録が決まる橋野はすごい人出らしい。明るいニュースが続く中、これまで以上に釜石をアピールし、復興へ熱いエールを送りたい」とあいさつした。

 

 震災後から取り組む募金活動で、首都圏以外の個人・団体を含む約2千人から4千万円を超える支援金が寄せられたことも報告。この1年間に寄せられた募金、82万9980円が石森会長から野田武則市長に手渡された。

 

野田武則市長に支援金を手渡す石森寛会長(左)
野田武則市長に支援金を手渡す石森寛会長(左)

 

 野田市長は「ラグビーW杯や橋野高炉跡の世界遺産登録だけでない。波力発電など再生可能エネルギーの研究拠点として国から認められ、和山の風力発電は倍以上に規模を拡大し、再び日本一を目指す。資金や人材が足りない中で精いっぱいがんばっている。あらゆる困難を乗り越え、希望のあるまちづくりにまい進したい」と決意を述べた。

 

 続く懇親会では、釜石出身のシンガーソングライターあんべ光俊さん(61)が「遠野物語」や、震災後に作った応援ソング「力は無限大」などを披露。新日鉄釜石ラグビー部日本一7連覇のメンバーで、ラグビーを通じた復興支援に取り組むスクラム釜石代表の石山次郎さん(58)と共に「みなさんの力でラグビーW杯を成功させよう」と呼びかけた。

 

釜石で開催されるラグビーワールドカップを成功させようと呼びかける石山さん(左)、あんべさん
釜石で開催されるラグビーワールドカップを成功させようと呼びかける石山さん(左)、あんべさん

 

 ステージに立った石山さんは「まったく無名だった自分が釜石のおかけでラグビー日本一のメンバーとなり、日本代表に6回も選ばれた。馬鹿げたことでも言い続ければ実現する。そんな思いが、ラグビーW杯釜石開催決定につながった。4年後は釜石市民が笑顔で
あふれる姿を見たい」と熱い思いを語った。

 

 埼玉県越谷市の栁田(旧姓岩舘)幸子さん(65)は震災の津波で、銭湯「鶴の湯」として親しまれた釜石市浜町の実家を失った。震災から4年が経過した今も、「帰る家がないのは悲しい」と寂しさが募る。結婚後間もなく始めた喫茶店に集まる常連客が心の支えという。「はまゆり会の参加は10年ぶりですが、多くの仲間と会え、明るいニュースを聞くことができてうれしい」と声を弾ませた。

 

 釜石はまゆり会は、新日鉄釜石ラグビー部が日本一7連覇を達成した1985年に創立。266人が集まり1回目の総会を開いた。当初は200人を超える集いが続いていたが、徐々に参加者が減少。震災前は120~130人前後で推移していた。震災のあった年は中断。再開した12年は約150人に増え、13、14年と170人台が続き、30回目の今回は190人台まで盛り返した。

 

 同会の発足直後から運営に関わり、震災前に事務局を引き継いだ藤原孝次さん(75)は「集いには参加できないが支援金だけは、と届けてくれる人も多い」と感謝する。今回は80万円余りを釜石市に届けたが、来年はさらに170万円余りを寄付できそうだという。

 

 石森会長は「ほかのふるさと会にも出席するが、こんなに若い人の多いふるさと会はなく、頼もしい」と喜ぶ。熱いエールを受けた野田市長は「期待に応えられるよう、一歩一歩、復興を形にしていきたい」と思いを新たにしていた。

 

 出席者には、30周年を記念して同会が作成した小冊子が配布された。

 

「釜石」のカードを掲げ、「ガンバロー」と気勢を上げる
「釜石」のカードを掲げ、「ガンバロー」と気勢を上げる

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釜石はまゆり会 ブログ
復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

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問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

震災の津波で砂浜の大半が消失した根浜海岸

根浜海岸 自然再生は困難、「360年かかる」と試算報告

震災の津波で砂浜の大半が消失した根浜海岸
震災の津波で砂浜の大半が消失した根浜海岸

 

 東日本大震災の津波で砂浜が消失した釜石市鵜住居町の根浜海岸について、自然再生には少なくとも360年を要するとの調査結果が、8日に開かれた釜石市議会復興特別委員会で報告された。絶好の海水浴場として知られる同海岸は市の重要な観光資源の一つで、復活が困難となれば大きな痛手になる。このため市は、管理者である県に対し、砂を投入するなどして人工的に砂浜を再生させるよう働きかける方針だ。

 

 根浜海岸は大槌湾沿いに約1.5キロにわたる砂浜で、震災前は海水浴などで年間約7万8千人が訪れていた。震災の津波と、地震で地盤が50センチほど沈下したことで片岸海岸側の砂州が300メートルほど後退。根浜海水浴場側の砂浜は大半が消失した。

 

 市は昨年、コンサルタントに現地調査を委託。岩手大のアドバイスも受け、砂浜や海底の地形を調べたほか測量も実施した。古地図などと比較した結果、津波による土砂浸食量は約83万立方メートルに上ると推測。このうち50万立方メートルは、通常の波では戻ることができない沖合に流された可能性が高いという。

 

 根浜海岸は鵜住居川の流失土砂で形成されたと考えられ、長期的には鵜住居川からの土砂で再生する可能性はあるものの、自然再生には少なくとも360年かかると試算した。

 

市、県に人工再生要請へ

 

 市は、「部分的にも海水浴場が使えるよう整備することが現実的な選択肢」とし、砂を投入するなどして560メートルの砂浜を再生すると少なくとも約1億5千万円、720メートルだと約2億1300万円掛かるとの試算も公表。これを基に今後、県に人工的な再生を働きかけていく考えを示した。

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「釜石プレミアム商品券」を発売します

― 地元で買い物をして街を元気に ―

 

釜石商工会議所では、1万円で1万2,000円分(1,000円券×12枚)の買い物ができる「釜石プレミアム商品券」を7月1日(水曜日)から発売します。
この商品券は市内にある取扱店で現金と同様に使うことができます。ただし、つり銭は出ませんのでご注意ください。

 

商品券の概要

  • 販売価格…1組1万円(1,000円券×12枚)
  • 発 行 数…2万3,000組(1人5組まで購入できます)
  • 対  象…市内に在住または通勤、通学している方
  • 有効期限…平成27年12月31日(木曜日)まで

 

取扱店

市内の小売業・飲食業・サービス業など。店に張られたポスター・のぼりが目印です。詳しくは、商品券購入時にお渡しする「取扱店一覧」をご覧ください。

 

販売期間

7月1日(水曜日)から発行数に達するまで

 

商品券が利用できないもの

  • 税金など国や地方公共団体への支払い、各種公共料金の支払い
  • 有価証券、商品券、ビール券、切手、印紙、プリペイドカードなど換金性の高い商品の購入
  • タバコの購入
  • 換金や金融機関への預け入れ
  • 土地・家屋の購入
  • 商品の仕入れなど、自分で行っている事業上の取り引き

など

 

商品券販売場所

店舗名 所在地
かまいし特産店 鈴子町22-1 シープラザ2階
スーパーマイヤ釜石店 鈴子町8-1
スーパーマイヤ野田店 野田町2-3-1
キクコーストア釜石松倉店 甲子町10-483
イオンスーパーセンター釜石店 港町2-1-1 イオンタウン2階
みずかみ平田店 平田3-23-6
ホーマック釜石鵜住居店 鵜住居町8-36-1

 

※次の2か所でも、日付限定(7月1~3日 9時~16時)で出張販売します。

店舗名 所在地
橋野ふれあいセンター(橋野地区多目的集会施設) 橋野町34-13-12
唐丹地区生活応援センター 唐丹町小白浜61

 

購入者アンケート

購入者を対象に、抽選で賞品が当たるアンケートを実施します。
アンケート用紙は、商品券購入時にお渡しします。

 

取扱店を継続募集中

釜石商工会議所では、プレミアム商品券を利用できる取扱店を引き続き募集しています。
詳しくは、こちらをご覧ください。

 

申込・問い合わせ先

釜石商工会議所
〒026-0021釜石市只越町一丁目4番4号
TEL(0193)22-2434 FAX(0193)22-1600

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工労政課 商業振興係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111(内線 367・327) / FAX 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/kurasu/shogyo/detail/1194091_2287.html
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
ガイドの説明を聞きながら橋野高炉跡に向かうバスツアー参加者

シャトルバス運行開始、橋野高炉跡と釜石駅結ぶ

ガイドの説明を聞きながら橋野高炉跡に向かうバスツアー参加者
ガイドの説明を聞きながら橋野高炉跡に向かうバスツアー参加者

 

世界遺産登録へ 期待の出発進行、150年前の時代にいざなう

 

 世界遺産登録を目指す釜石市橋野町青ノ木の橋野鉄鉱山と釜石駅前を結ぶ直通シャトルバスの運行が7日から始まった。釜石駅前を午前10時、午後1時に出発する3時間のガイド付きバスツアーで、市内外からの乗客が、登録への期待が高まる遺跡に理解を深めた。

 

同バスは、市が釜石観光物産協会(澤田政男会長)に委託し運行。釜石観光ボランティアガイド会(三浦達夫会長)の会員が車内と現地で、釜石の鉄づくりの歴史や橋野鉄鉱山が果たした役割、明治日本の産業革命遺産としての価値などを解説する。

 

 運行初日、午後の便には11人が乗車。ガイド会の藤井静子さん(65)が案内を担当した。往路の車中では藤井さん手作りの紙芝居で、大島高任の指導による洋式高炉での製鉄が甲子町大橋から橋野に及んだ理由や橋野高炉の役割を学習。橋野鉄鉱山インフォメーションセンターで上映される映像で、さらにイメージを膨らませ高炉跡に向かった。

 

 花こう岩の石組みが残る一番、二番高炉から水車場、長屋、御日払所跡などを巡り、三番高炉へ。1千人以上が働いたとされる約150年前に思いをはせ、国内に現存する最古の洋式高炉跡が伝える日本の近代化の礎を肌で感じた。

 

 一関市から参加した清水京子さん(71)は「登録が決まれば混むと思って。ちょうど今日からバスが出ると聞き申し込んだ。釜石の製鉄所の存在は知っていたが、まさか昔の高炉跡が残っているとは」と驚く。友人の藤井恵子さん(73)は「こんな山の中に開けた(繁栄した)場所があったなんて。岩手に来て40年になるけど初めて知った。ツアーに参加して良かった。登録にも期待したい」と喜んだ。

 

三番高炉の前では、居合わせた地元橋野町のガイドからも興味深い話を聞けた
三番高炉の前では、居合わせた地元橋野町のガイドからも興味深い話を聞けた

 

 ガイドの藤井さんは「誰にでも分かりやすく聞きやすく、なじみやすくを心がけた。ストーリー性を持って視覚に訴え記憶に残す。少しでも心のお土産になればいいかな」と、おもてなしの心をにじませた。

 

 同バスは14日に運行後、毎週土日と祝日に運行予定。予約、問い合わせは釜石観光物産協会(電話0193・22・5835)へ。

 

復興釜石新聞

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紺野仁司さん

「お天道様はみています」釜石小校長紺野さん 教員生活集大成

 釜石小校長の紺野仁司さん(59)が、校長職に就いた2007年からこれまでに、子どもたちや保護者、教職員らに贈ったメッセージや物語をまとめた「お天道様はみています~校長先生のおはなし」を自費出版した。「勉強も大事だけど、小学校時代のいろんな体験がこれからの自分をつくるもとになる」。来春、定年退職を控える紺野さんが在職中に伝えたい思いを凝縮した。

 

釜石小学校校長の紺野仁司さん
「在職中に1冊」との念願をかなえ、自費出版した「お天道様はみています」を手に笑顔を見せる紺野仁司さん

 

 紺野さんは釜石市上中島町に生まれ、現在は平田に住む。大学を卒業後、一般企業に3年間勤務し、その後1年間大学専攻科で特別支援教育を学んだ。1982年から県内の小学校に勤務。07年から3年間、宮古市の千徳小、10年から4年間、釜石市の双葉小、昨年から釜石小校長を務めている。

 

親子と先生に贈るメッセージ 温かく、不思議で、怖いお話

 

 「お天道様は…」はB6判で、3部構成、200ページ。校長として子どもたちに語りかけた「全校朝会のおはなし」は、自身の小学校時代の体験や教え子との触れ合いの中で生まれた心に残るエピソードなどを織り交ぜ、本のタイトルになった祖母の教えのほか、「ごめんねヨッシー」「たくさんの一番」などのタイトルで10話を取り上げた。

 

 雨の日の休み時間、教室で退屈に過ごす子どもたちを楽しませようと考えた「校長先生のこわ~いはなし」では、20話ほどの中から「きつねからのプロポーズ」「タッちゃんは解凍人間」など7話を紹介。「明窓」と名付け、教職員に配布する校長通信は千徳小時代から続き200号を超えており、再編集したものを掲載した。

 

 双葉小時代に東日本大震災で被災し、両親と住んでいた鵜住居町の家は津波で流失。同校は避難所となり対応に追われた。そんな一時期、聞こえてきた「音の話」、子どもたちに送った「命を守る言葉」なども収録した。

 

 「昭和の時代は、生活は豊かじゃなかったが、心が豊かだった。失われつつある思いやり、損得ではない無償の行為、今を大切にする生き方。そのような種を、子どもたちの心にまきたいと思いを込めた」と振り返る紺野さん。「34年間の教員の証し。(執筆を終え)寂しくなってきたが、まだやることがある。子どもたちと物語を作り上げる楽しみが」と笑みを浮かべる。

 

 退職まで約10カ月となったが、これからも「あったかくて楽しい、不思議で、こわ~い話」を伝え続ける。「お天道様は…」は1204円(税別)で、釜石市内の書店で販売している。

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平成27年度生涯学習まちづくり出前講座

平成27年度生涯学習まちづくり出前講座

市は、生涯学習の推進による明るく住み良いまちづくりを図るため、市民の学習ニーズに応え、市職員等を講師として「生涯学習まちづくり出前講座」を開設しております。メニュー・実施手順をご覧下さい。皆さんからのご注文をお待ちしています。

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/hagukumu/gakushu_sports/shogai_gakushu/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/06/12/27zz.pdf

平成27年度生涯学習まちづくり出前講座

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◆実施手順
1. 出前講座の受付
市教育委員会事務局生涯学習文化課(市教育センター)で申込みを受け付けます。
申込書は、生涯学習文化課・公民館にあります。
申し込みは、郵便・FAXまたはメールでも受け付けます。
2. 生涯学習文化課が講座メニューの担当部署と日時や内容について調整をします。
3. 申込みをした団体・グループに講座実施決定通知を送付します。
4. 出前講座を実施します。
・原則として、市内に在住または勤務する10名以上の団体・グループでお申し込みください。
・実施したい日の14日以上前に申し込みください。

 

◆申込書様式
こちらからダウンロードできます。

 

◆留意事項
・講師料は無料です。
・講座は、午前9時から午後9時までの間で2時間以内とします。
・講座の進行・司会は、団体・グループで行ってください。
・講座の会場は、団体・グループで準備してください。
(会社・公民館・集会所・学校・自宅等、市内に限ります)
・講座では質疑や意見交換は行いますが、苦情や要望等はご遠慮願います。
※この講座メニュー以外でも相談に応じます。また、各種指導者(平成25年度末現在93人登録)の紹介についてもあわせて行っております。お気軽にご相談ください。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 教育委員会 生涯学習文化課 生涯学習係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話:0193-22-8835 / FAX:0193-22-3633 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/hagukumu/gakushu_sports/shogai_gakushu/detail/1191882_2413.html
釜石市

釜石市

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新釜石魚市場の魚河岸地区荷さばき施設の建設予定地

新釜石魚市場 起工、「魚のまち」復活へ拠点整備

新釜石魚市場の魚河岸地区荷さばき施設の建設予定地
新釜石魚市場の魚河岸地区荷さばき施設の建設予定地

 

 釜石市が水産業の新たな拠点として整備する新釜石魚市場の魚河岸地区荷さばき施設の起工式は2日、現地で行われた。2016年度内の完成、供用開始を予定。13年4月に再開した新浜町地区の施設と共に「魚のまち」復活を目指す。

 

 起工式には関係者ら約30人が出席。神事でくわ入れなどを行い、工事の安全を祈った。

 

16年度内の完成目指す 新浜町施設と機能分担

 

 野田武則市長は「新浜町の荷さばき施設と機能を分担し、相乗効果で水揚げの回復につながる。『魚のまち』復活の拠点、新しい釜石の魅力を発信していく施設にしていきたい」とあいさつした。

 

水産業の新たな拠点となる施設の完成を待ち望み、神事でくわ入れして工事の安全を願う野田市長
水産業の新たな拠点となる施設の完成を待ち望み、神事でくわ入れして工事の安全を願う野田市長

 

 魚河岸地区の施設は鉄骨造り2階建て、延べ面積約6300平方メートル。定置網を中心とした地元漁船による沿岸漁業に対応する。陸揚げから計量、陳列・販売、搬出の一連の作業をスムーズにできるようライン化するなど衛生管理に配慮した構造、積み込みスペースはトラック荷台に合わせたプラットホーム型にするなど用途に応じた空間を確保。工事費は約35億円で、2分の1は国の水産流通基盤整備事業の補助を受ける。

 

 釜石魚市場の年間水揚げ額は、最盛期の1980年代前半に100億円を超えていたが年々減少。魚のまちを復活させるため魚河岸地区と2場体制にしようと、震災前から新浜町地区に大型漁船の水揚げ拠点として荷さばき施設の整備を進めていた。完成間近だったが、震災の津波で両施設とも被災。比較的被害が少なかった、市漁連が運営する第2魚市場を11年8月に再開、代替えとして活用しながら、新浜町地区の魚市場も再開させた。

 

 震災前の旧市場の水揚げは年間約1万7千トン、30億円で、現在は新浜町地区のみで年間26億円と8割ほどまで回復している。市は、魚河岸地区が完成すれば、年間2万トン、36億円の水揚げを見込んでいる。

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中妻町に開設された「虹の家」の開所式で紹介される保育士など9人のスタッフ

子育て世代の女性就労支援、中妻に小規模保育施設「虹の家」が開設

中妻町に開設された「虹の家」の開所式で紹介される保育士など9人のスタッフ
中妻町に開設された「虹の家」の開所式で紹介される保育士など9人のスタッフ

 

大只越の一時預かり施設移転 再スタート

 

 東日本大震災後に釜石市で子育て中の女性を支援しているNPO法人「母と子の虹の架け橋」(若菜多摩英理事長)は3日、小規模保育施設「虹の家」を中妻町1丁目に開設した。同NPOが2012年5月から大只越町で運営していた一時預かり保育施設を中妻町に移転。増加傾向にある待機児童の解消を目指す市の要請を受け、小規模保育施設として再スタートした。

 

 新しい「虹の家」は120平方メートルほどの広さ。ビル1階の空き室を保育施設に改装した。約700万円の改修費のうち4分の3を県と市が補助。残る4分の1と備品などは、読売光と愛の事業団が助成した。

 

 C型(スタッフ全員が保育士の資格を持たない保育従事者)の小規模保育施設として開設されたが、9人のスタッフのうち3人が保育士の資格を持つほか、看護師も1人配置。保育者1人で子ども3人の心と身体の発達を見守る。

 

 保育時間は月曜日から土曜日までの午前7時半から午後6時半まで。定員は10人だが、当初は0歳から2歳児8人でスタートする。

 

 開所式で若菜理事長は「継続的に、安定的に保育施設を運営できるようになり、ホッとしている。母親が安心して子どもを預けて働けるようになることで、地域全体を明るく元気にしたい」とあいさつ。大只越町の一時預かり保育施設で、子どもたちに遊び場などを提供した仙寿院の芝崎恵応住職に感謝状を贈った。

 

 一時預かり保育施設は開設から3年余りで延べ5940人もの子どもが利用した。同NPOは昨年7月から小川町でも小規模保育施設を運営しており、そのノウハウも生かす。

 

 市内8カ所の保育所は定員を超える約630人を受け入れているが、保育士不足などにより新たに子どもを受け入れるのが難しくなっている。市内の待機児童は、2010年はゼロだったが、6月1日現在では41人に上る。生活再建のため女性に働こうとする意欲が高まり、企業の進出で就労機会も広がった半面、保育環境が整わないことが背景にある。

 

 待機児童解消のため市は昨年から、小規模保育事業者の募集に乗り出した。新たな保育施設の開所に、市子ども課の高橋千代子課長は「少しでも待機児童の減少につながれば」と期待する。

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母と子の虹の架け橋 公式サイト
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みんなで支える認知症安心ガイド~釜石市認知症ケアパス~を作成しました

市では、認知症対策推進のため、正しい知識や情報を提供することで、早めの適切な対応を可能にすることと、認知症の人や家族が安心して暮らせるような地域で支えるしくみを構築するため認知症ケアパスを作成しました。ここでの「ケアパス」とは、ケアの流れを意味しています。

 

市ホームページに掲載するほか、各地区生活応援センター窓口に設置して希望者へ配布します。

 

認知症は誰にでも起こり得る脳の病気に起因するものです。
国内の認知症の人の数は、平成24年で約462万人で65歳以上高齢者の約7人に1人と推計されており、軽度の認知障害と推計される約400万人と合わせると、65歳以上高齢者の約4人に1人が認知症の人又はその予備軍とも言われています。

 

自分や家族などが「認知症かな?」と思ったとき、また、認知症の人とどのように接すれば良いのか迷ったときにこのガイドブックをご覧ください。

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/oshirase/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/05/29/0000000002.pdf

みんなで支える認知症安心ガイド~釜石市認知症ケアパス~

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この記事に関するお問い合わせ
釜石市 保健福祉部 高齢介護福祉課
〒026-0025 岩手県釜石市大渡町3丁目15番26号
電話:0193-22-0178 / FAX:0193-22-6375 / メール
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釜石市

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釜石市立図書館 としょかん映画館

としょかん映画館

・日時: 6月13日(土)午前11時~11時40分
・場所: 図書館2階 視聴覚室
・上映内容: 日本の昔ばなし

 

(1)因幡の白兎
(2)嫁の坊主頭
(3)三人の兄弟
(4)狼の眉毛
(5)どっこいしょ

 

※観覧無料

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 教育委員会 図書館
〒026-0052 岩手県釜石市小佐野町3丁目8番8号
電話 0193-25-2233 / FAX 0193-27-2385 / メール
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/otoiawase/form/1190409_2686.html
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花のみちプロジェクト

「花のみち」東京と絆強める 鈴子、大渡、箱崎に2400株

花のみちプロジェクト
コンビニエンスストア前の緑地に花を植える鈴子町内会の会員ら=5月31日

 

 さまざまな復興支援に感謝の気持ちを伝えよう―と、釜石市の鈴子町内会(澤田政男会長、54世帯)は5月31日、釜石駅前など国道283号沿いの緑地に花を植えた。県沿岸広域振興局が市内の町内会などの協力を得て行う「岩手×東京 花のみちプロジェクト」の一環。昨年度に続く取り組みで、今年は大渡町内会、箱崎仮設住宅と合わせてベゴニア、ペチュニア、マリーゴールドなど約2400株の花々で道路を彩る。 

 

「ラグビーボールの形にしよう」「宮沢賢治が考えた〝涙にあふれた眼〟の形にしてみては」。鈴子町内会の花植えには10人余りが参加。さまざまな思いを込め、作業を楽しんだ。

 

 澤田会長は「ラグビーワールドカップ(W杯)開催が決まり、橋野高炉跡の世界遺産登録も確実。釜石の玄関口になる釜石駅前を花で彩りたい。花植え作業は町内会員の交流の場にもなる」と喜ぶ。

 

 昨年はコンビニ前の緑地だけだったが、今年は釜石駅前まで範囲を広げ、大渡町内会の担当区域とつなげてフラワーロードとする。

 

 この日植えたのは約700株。沿岸振興局の西村豊副局長ら県職員も作業を手伝った。

 

花のみちプロジェクト
「花のみち」プロジェクトは大渡、箱崎でも行われる

 

 花のみちプロジェクトは、東京都と公益財団法人東京都道路整備保全公社が「被災地を花のあるまちに」と願い、東日本大震災の被災3県とタイアップして進めている。本県では釜石市で実施。東京から培養土や肥料などの資材提供を受け、県が花苗を用意。昨年は市内3カ所に合わせて約1900株を植え付けた。

 

 5日には箱崎町の仮設団地で、7日には大渡町内会で花植え作業を予定する。大渡町内会は大渡橋にハンギングバスケットを設置。イオンタウン釜石入り口交差点までを花々で彩る。

 

 市内で育てられた花々の一部は、東京都庁前の花壇と8月に新宿駅で行われるイベント会場を彩る。PR看板などで花を紹介し、被災地の写真やパネルとともに展示し、被災地や復興の現状を広く知ってもらう。

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

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石“ほっ”とプラン6

釜石”ほっ”とプラン6を策定しました

釜石“ほっ”とプラン6(釜石市高齢者保健福祉計画及び第6期介護保険事業計画)

 

市では、急速に進む超高齢社会の状況を見据え、介護サービスの一層の充実と、支えあいや助けあいによる地域社会を構築するため、方向性を示す釜石“ほっ”とプラン6(釜石市高齢者保健福祉計画及び第6期介護保険事業計画)(計画期間:平成27年度~平成29年度)を策定しました。

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/oshirase/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/05/26/0000000001.pdf

釜石“ほっ”とプラン6(釜石市高齢者保健福祉計画及び第6期介護保険事業計画)

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〒026-0025 岩手県釜石市大渡町3丁目15番26号
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