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かまいし春まつり・SL銀河一般公開

かまいし春まつり・SL銀河一般公開
 
5月4日(水)と5月5日(木)に鈴子町の駅前広場周辺でイベントを開催します。
また、5月4日(水)にはSL銀河も一般公開されるほか他の施設でもイベントが開催されます
ゴールデンウィーク期間中、ぜひお立ち寄りください。
※新型コロナウイルスの感染状況により、内容を変更する場合があります。
 

日時

春まつり
5月4日(水)、5月5日(木) 10時~15時
 
SL銀河公開
5月4日(水) 13時~14時

場所

春まつり
釜石市鈴子駅前広場(鈴子町) サン・フィッシュ釜石(鈴子町)
 
SL銀河公開
JR釜石駅1番線ホーム

主な内容

春まつり

  • ステージイベント(10時~15時)
  • 特産品販売(旬の食材を使ったお弁当や水産加工品の販売のほかケーキやたい焼き、お好み焼きなどのキッチンカーも出店します)
  • ホタテ稚貝汁のお振舞い(①11時~限定100杯 ②13時~限定100杯)
  • サン・フィッシュ釜石内の店舗でお好みの食材とご飯を買ってその場で「のっけ丼」のほか海鮮焼きコーナーでは魚介類を購入してそのまま楽しめます。(焼き器貸出し:500円)

 
SL銀河公開

  • SL銀河の車掌制服を着用した社員との写真撮影
  • オリジナルフォトフレームでの写真撮影
  • ちょっぴりプレゼントを配付

 
その他の関連イベント

  • 5月5日(木) 「鉄の歴史館」で中学生以下入場料無料。また学研「鉄のひみつ」をプレゼント
  • 5月5日(木) 「旧釜石鉱山事務所」で中学生以下入場料無料。また釜石鉱山産の鉱石をプレゼント
  • 5月4日(水)、5月(木) イベントのチラシ持参で釜石大観音の有料駐車場が無料
  • 5月3日(火)~5月5日(木) 釜石観光ガイド会による「街なかガイド」を実施(1名1時間300円)
  • 4月28日(木)~5月8日(日) シープラザ釜石でSL銀河を応援する写真展を開催
  • 4月29日(金)~5月8日(日) 釜石観光総合案内所から橋野鉄鉱山直通シャトルバスの運行

主催・共催

主催:一般社団法人釜石観光物産協会
共催:JR釜石駅、サン・フィッシュ釜石、鈴子町内会、釜石市

問い合わせ先

釜石観光総合案内所 0193-22-5835
詳細は(一社)釜石観光物産協会のホームページをご覧ください。
 (一社)釜石観光物産協会ホームページ

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 観光物産係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8421 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022040500010/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
食、遊びを楽しむ人でにぎわった「うのすまい・トモス」3周年記念イベント

街ににぎわいを!鵜住居・トモス3周年記念イベント 食、郷土芸能で人をつなぐ

食、遊びを楽しむ人でにぎわった「うのすまい・トモス」3周年記念イベント

食、遊びを楽しむ人でにぎわった「うのすまい・トモス」3周年記念イベント

 

 釜石市鵜住居町の「うのすまい・トモス」の3周年記念イベントが3月26日、開かれた。地元の海と山の恵み、市外のおいしいものを販売する店が集合。鵜住居虎舞の演舞、釜石シーウェイブス(SW)RFCによるラグビー体験もあり、家族連れらが食、郷土芸能、遊びを楽しんだ。

 

 指定管理者のかまいしDMCが主催。地元産の海産物や野菜、そば・うどん、から揚げ、パン、和菓子、ジェラートなど多彩なメニューを売る市内外の約20店が並んだ。この日の朝に水揚げしたホタテ焼きが人気で、調理に精を出した三浦紘子さん(77)は「浜のもののおいしさを分かってもらいたい。女性陣も水産業を支え、復興につなげていけたらいい」と思いを込めた。

 

人気のホタテ焼き。網焼き作業では浜の女性たちが力を発揮した

人気のホタテ焼き。網焼き作業では浜の女性たちが力を発揮した

 

 両手いっぱいに買い物袋を持つ小川町の中村友治さん(68)、洋子さん(74)夫妻は「いろんな店を見て、欲しいものを選べるのが楽しい」と喜んだ。そんな2人のお目当ては「釜石と言ったら、虎舞でしょ」。鵜住居虎舞の保存継承活動を続ける鵜住居青年会の勇ましい演舞と威勢のいい掛け声に大きな拍手を送っていた。

 

力強い虎舞を披露した鵜住居青年会。地域住民に元気を届けた

力強い虎舞を披露した鵜住居青年会。地域住民に元気を届けた

 

 野田結月さん(小佐野小6年)と宮川友梨香さん(双葉小4年)はラグビー体験に「楽しい」と声をそろえた。三陸鉄道を利用して来場。「震災で被害を受けた地域だけど、こういうイベントをやって頑張っているのがすごい」と、まちの熱気を感じ取った様子だった。

 

会場ではラグビー体験を楽しむ人の姿も見られた

会場ではラグビー体験を楽しむ人の姿も見られた

 

 イベントは新型コロナウイルス感染症の影響で客足、活動の場、外出の機会が減る飲食業や生産者、郷土芸能などの団体、地域住民をつなぎ、にぎわいを作るのが狙い。うのすまい・トモス事務局管理責任者の佐々学さん(42)は「コロナの収束が見通せず難しい時期だが、気を付けながらできることをやろうと考えた。人との触れ合い、新しいつながりが生まれ、根付き、釜石を好きになってくれる人が増えるといい」と期待した。

SL銀河の前で記念撮影する子どもたち=3月26日、釜石駅

乗って楽しい!SL銀河 JR盛岡 感謝込め、沿線住民を招待

SL銀河の前で記念撮影する子どもたち=3月26日、釜石駅

SL銀河の前で記念撮影する子どもたち=3月26日、釜石駅

  

 JR東日本盛岡支社は3月26日、釜石線(花巻―釜石間)で運行している蒸気機関車「SL銀河」に、沿線市町に住む家族らを無料招待した。2014年度から運転する同列車を歓迎し、大漁旗を振った出迎えなどで盛り上げを後押ししている沿線の住民に感謝を示そうと企画。車内ではさまざまな催しがあり、多くの親子連れが〝のってたのしい列車〟の旅を楽しんだ。

 

 釜石、花巻、遠野、大槌、住田の5市町在住の小学生がいる家族を対象に募集し、約200人を招待。釜石からは約50人が乗車した。花巻駅を出発し、釜石駅に向かい走る車内ではSLクイズ、子ども用制服を着用して写真撮影などの催しを用意。道中の遠野駅ではヘッドマークとナンバープレートが展示された。釜石駅では、実際の運行に使われている石炭をプレゼント。趣向を凝らしたもてなしで乗客たちの笑顔を誘った。

 

多くの家族連れが蒸気機関車の走りを楽しんだ=3月26日、釜石駅

多くの家族連れが蒸気機関車の走りを楽しんだ=3月26日、釜石駅

 

 降車後に蒸気機関車の前で記念撮影を楽しんでいたのは、米澤心優(こころ)さん(甲子小6年)、悠真(ゆうしん)君(同4年)姉弟。「汽笛の音を汽車の中で聞いたら、響いていてすごかった」「初めて乗った。かっこいい」と目を輝かせた。父健人さん(42)、母美紀さん(45)は「2年以上旅行していない。久しぶりの旅が娘の卒業旅行、いい思い出になった」とにっこり。ステンドグラスやカーテンなどしゃれた内装の非日常空間、車窓から景色を眺めて過ごすゆったりとした時間を満喫し、「地元で楽しめるのが最高」と喜んだ。

 

 SL銀河は、東日本大震災からの復興支援や地域活性化を目的に運行。これまでに約5万7000人が乗車し、鉄道ファンに愛されているが、旅客車の老朽化などに伴い来年春の運行後に終了することが決まっている。

 

s煙を吐きながら鉄橋を進むSL銀河=3月27日午前10時3分、第三甲子川橋梁

煙を吐きながら鉄橋を進むSL銀河=3月27日午前10時3分、第三甲子川橋梁

 

 9年目となる今年上期は4月9日から9月25日まで、土日・祝日を中心に上下計52本の運行を予定。釜石駅の吉田正樹駅長(59)は「鉄道の旅の楽しさを広めてもらえたら。再度乗って、音、匂いを感じてほしい。コロナに負けないような元気、復興の力になる走りを届けたい」と意気込む。

寒さで川の水が凍り付いた橋野町の「鷲ノ滝」

厳冬の釜石市橋野町 氷と雪が造る「鷲ノ滝」の自然美

寒さで川の水が凍り付いた橋野町の「鷲ノ滝」

寒さで川の水が凍り付いた橋野町の「鷲ノ滝」

 

 釜石市の北西部、山あいに位置する橋野町。市街地に比べ、冬の気温が低い同地域では、この時期ならではの氷と雪の世界が広がる。名所として知られる市内最大級の滝の1つ「鷲ノ滝」も、豪快な水流が見られる春から秋とは違う趣を醸し、雪解けの春を待つ。同町青ノ木出身で地元の自然をこよなく愛す三浦勉さん(69)=野田町在住=の案内で10日、現地を訪ねた。

 

四季を通じて鷲の滝を訪れる三浦勉さん(右)。季節ごとの滝の表情を知る

四季を通じて鷲の滝を訪れる三浦勉さん(右)。季節ごとの滝の表情を知る

 

 同町中村集落を過ぎ、世界遺産「橋野鉄鉱山」に向かう途中の県道釜石遠野線から和山側に1・2キロ。鵜住居川の支流・赤柴川にある鷲ノ滝は、巨大な花こう岩などが段状に連なる傾斜地を流れる。三浦さんによると、落差は約13メートル。春夏には豊かな森林が蓄えた雨水や雪解け水が急流となって流れ落ちるが、今は寒さで凍った水流に雪が降り積もり、全く異なる表情を見せる。深さ約1・5メートルの滝つぼも水面が凍り、底は見えない。天然イワナの生息地で、渓流釣りのシーズンには釣り人も訪れるという。

 

三浦さんが撮影した水が流れている時の鷲ノ滝(2013年夏)

三浦さんが撮影した水が流れている時の鷲ノ滝(2013年夏)

 

滝つぼも水面が凍り雪が積もるが、氷の下は水が流れている

滝つぼも水面が凍り雪が積もるが、氷の下は水が流れている

 

 名称の由来は一説によると、「鷲(ワシ)が滝の裏側に巣を作っていたから」とのこと。長年の水流による浸食で巨岩の多くは上部が削られ、平面状になっている岩も。滝の下流もなだらかに削られた岩が見られ、その上を流れる清流の美しさが目を引くという。三浦さんは「春には左岸のヤマザクラが彩りを添える。紅葉の季節には落ち葉が流れ、四季折々の風景が魅力。滝の上流には奥入瀬(青森県)みたいな渓流もある」と、雪解けを心待ちにする。

 

周辺の木々が葉を落とす冬は、川の形状がはっきりと見て取れる

周辺の木々が葉を落とす冬は、川の形状がはっきりと見て取れる

 

 橋野地域には、三浦さんが確認しただけで約20カ所の滝があるという。集落から近い所では、産地直売所「橋野どんぐり広場」の東側(水車小屋裏手)にある「ママシタの滝」、沢桧川沿いの「瀧澤神社奥の院」から200メートル上流にある「ヨドマワリの滝」があるが、標高が低いため冬でも凍らず、流れ落ちる姿を見ることができる。

 

沢桧川上流の「ヨドマワリの滝」。一部凍っているが、水の流れはそのままに

沢桧川上流の「ヨドマワリの滝」。一部凍っているが、水の流れはそのままに

釜石市郷土資料館で開催中の海図第1号「釜石港之図」刊行150周年記念展。手前にあるのが海図印刷用の銅板

日本人初作成の海図「釜石港之図」 市郷土資料館、刊行時の銅板を特別展示

釜石市郷土資料館で開催中の海図第1号「釜石港之図」刊行150周年記念展。手前にあるのが海図印刷用の銅板

釜石市郷土資料館で開催中の海図第1号「釜石港之図」刊行150周年記念展。手前にあるのが海図印刷用の銅板

 

 日本人だけで初めて作られた海図「陸中國釜石港之圖(りくちゅうのくにかまいしこうのず)」の刊行150周年を記念し、釜石市鈴子町の市郷土資料館(藤井充彦館長)でその歴史を紹介する企画展が開かれている。刊行時に使われた銅板など貴重な資料を展示。海図の更新は現在も行われており、海岸線の変化などを見ることができる。13日まで。

 

 海図は、船が安全に航行できるよう海岸の地形や水深、灯台などの目標物を分かりやすく示した海の地図。国内では1871(明治4)年、兵部省海軍部内に水路局が設置され、海洋調査から海図作成を一貫して行う近代的水路業務が始まった。

 

 そうして作成された海図の第1号が、72(同5)年に刊行された「陸中國釜石港之圖」。当時の釜石は、国内主要港の横浜―函館間航路の中間に位置し重要な補給地点だったことに加え、官営釜石製鉄所が完成する直前だったこともあり、海軍が注目すべき重要な港湾の一つだった。

 

「釜石港之図」のレプリカ(手前)などの資料で海図の歴史を解説する

「釜石港之図」のレプリカ(手前)などの資料で海図の歴史を解説する

 

 企画展では、第2管区海上保安本部の提供資料を中心に約30点を展示する。釜石港が第1号に選ばれた背景や新旧海図の比較、海軍伝習所でオランダ式の航海術・測量術を学んだ津の藩士で海図づくりの先駆者となった柳楢悦(やなぎ・ならよし、1832-91年)の業績などをパネルで解説。江戸時代の測量家、伊能忠敬(いのう・ただたか、1745~1818年)と測量隊が作成した「大日本沿海輿地(よち)全図」(伊能図)が、近代海図に果たした役割も紹介する。

 

 当時、第1号海図を印刷するために手彫りで作られた銅板(同本部所蔵)を特別展示。同館の佐々木寿(ひさし)館長補佐は「めったに見ることができないもの。じっくりと見ることができる貴重な機会」と強調する。同館所蔵の羅針盤や記念切手なども並べ、海図づくりの歴史を伝える。

 

資料館所蔵品も並べて海図の歴史を伝える

資料館所蔵品も並べて海図の歴史を伝える

 

 「釜石は明治時代からポテンシャルを持ったまち」と佐々木館長補佐。「海図からまちの移り変わりに理解を深め、見直し、誇りを持つきっかけになれば。いい面、優れたところを未来にどう生かすかを考える機会にもしてほしい」と話す。

 

 午前9時半~午後4時半(最終入館同4時)。火曜休館。入館料は大人200円、小中高校生と障害者手帳を持つ人は無料。

 

海図第1号クリアファイル、販売中

 

釜石港之図(手前)、ナウマン博士の地質図(奥右)、鉄の歴史館をテーマにしたクリアファイル

釜石港之図(手前)、ナウマン博士の地質図(奥右)、鉄の歴史館をテーマにしたクリアファイル

 

 同館では、陸中國釜石港之圖をデザインしたクリアファイルを販売している。A4サイズで、1枚200円。海図の歴史などをまとめた解説が挟み込まれていて、展示を見た後に振り返りができる。

 

 ドイツ人地質学者ハインリッヒ・エドムント・ナウマン博士(1854-1927年)の調査に基づき、日本で初めて作成された地質図「大日本予察地質図東北部」をモチーフにしたクリアファイル、近代製鉄発祥の地・釜石を紹介する写真などを散りばめた「市鉄の歴史館」オリジナルファイルもある。それぞれ1枚200円だが、今なら3枚まとめて500円で購入できる。この3種は、鉄の歴史館でも販売している。

 

 海図、地質、製鉄…と興味を持つ人が限定されがちなテーマだが、佐々木館長補佐がいう‶釜石のポテンシャル″を感じるグッズとして手に取って、地域理解を深めてもらえたら―。

第14回「鉄の検定」上位入賞者ら=JR釜石駅前広場の大島高任像の前で

釜石「鉄の検定」成績優秀9人表彰 「アイアンマスター」今回は出ず

第14回「鉄の検定」上位入賞者ら=JR釜石駅前広場の大島高任像の前で

第14回「鉄の検定」上位入賞者ら=JR釜石駅前広場の大島高任像の前で

 

 第14回「鉄の検定」(鉄のふるさと釜石創造事業実行委員会主催、釜石市文化振興課共催)の表彰式は15日、鈴子町のシープラザ釜石で行われ、小中学生、一般の上位9人に賞状や記念品が贈られた。100点満点を獲ると得られる称号「アイアンマスター」は前回、2人の中学生が初獲得。続く期待感もあったが、今回の参加者は「難しかった」と口をそろえていて、結果はやはり「対象者なし」だった。

 

 今から160年以上前の安政4年12月1日(1858年1月15日)、大橋地区に建設された洋式高炉でわが国初の鉄鉱石精練による連続出銑(しゅっせん)に成功し、近代製鉄が始まった。近代日本の歩みが始まったともいえるこの日を記念し実施しているのが、鉄の検定。釜石の製鉄の歩みや関わった人物・施設の変遷はもちろん、世界の製鉄の歴史や地学、鉱物学など幅広い知識が問われる。

 

 14回目の鉄検は昨年12月1日に行われ、184人が参加。ほとんどが児童・生徒で、一般は5人だった。小中学生は▽釜石の鉄の歴史▽鉄都釜石の偉人▽世界遺産・橋野鉄鉱山-に関する50問に挑戦し、解答時間は30分。一般は60分で、「鉄に関わる文化財」「明治時代の釜石と鉄」「田中製鉄所」など多岐にわたる80問に挑んだ。

 

 小中学生、一般とも80点以上を2級、90点以上は1級、満点をアイアンマスターに認定。今回は1、2級の認定者は各1人で、いずれも中学生だった。

 

鉄検の入賞者らは晴れ晴れした表情を見せた=JR釜石駅前広場の大島高任像の前で

鉄検の入賞者らは晴れ晴れした表情を見せた=JR釜石駅前広場の大島高任像の前で

 

 表彰式で、同実行委会長の野田武則市長があいさつ。「試験は難しかったようだが、難関を乗り越え素晴らしい成績を収めた。鉄とともに発展してきたまちの歴史を学び、さらに研究を深め、釜石の代表として鉄の発信に協力を」と期待した。

 

 14回までの累計認定者は小・中学校の部が1級10人、2級56人。一般の部では1級11人、2級30人(いずれも延べ)と、市民の間で「超難関」とされているのがこの鉄検だ。そんな中、13回目でついにアイアンマスターが誕生、しかも2人。だが、昨年は新型コロナウイルス禍で表彰式を行わなかったこともあり、市民の多くは知らずにいる。

 

シープラザ釜石で行われた表彰式で、賞状を受け取る川端海惺君

シープラザ釜石で行われた表彰式で、賞状を受け取る川端海惺君

 

 前回、マスターの称号を得た川端海惺君(釜石中2年)は「今回も」と臨んだが、手に届かず、「ちょっと悔しい」と苦笑い。4回目の受検だったが、「今まで出たことのない問題があって難しかった」と振り返った。それでも、全受検者の最高得点となる96点を獲得し、「今まで頑張ってきたから」と達成感も得る。「難しさ」「挑戦者の少なさ」が鉄検の魅力だといい、「次こそは」と早くも気合十分。レベルの高い一般の部に参加できる日を待ち望んでもいて、「住んでいるまちの歴史を知ることができて面白い。知ったことを伝えることもできる」と熱を込めた。

 

 上位入賞者は次の通り。
【小学校の部】
①川端俐湖(双葉小4年)②松田翔希(甲子小5年)③藤原七海(同)
【中学生の部】
①川端海惺(釜石中2年)=1級②佐藤靖都佳(同3年)=2級③森美惠(同2年)
【一般の部】
①谷藤稔②川畑郁美③佐々木真吾

2年ぶりに開催!社寺を巡る「初詣ウオーク」

2年ぶり「初詣ウオーク」に笑顔 筋力維持で今年も元気な1年を!

2年ぶりに開催!社寺を巡る「初詣ウオーク」

2年ぶりに開催!社寺を巡る「初詣ウオーク」

 

 釜石市ウォーキング協会(桝井昇会長、52人)は2日、新年恒例の「初詣ウオーク」を2年ぶりに開催。新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年は中止したが、ワクチン接種などの対策が進み、感染状況も落ち着いていることから実施を決めた。協会員と一般参加者20人が参加。市内の神社や寺を詣でながら2022年の初歩きを楽しんだ。

 

 今年で17回目。これまでは桜木町の釜石製鉄所山神社を出発点に浜町の尾崎神社までの約10キロのコースで行われてきたが、会員の高齢化もあり今回から距離を短縮。中妻町の昭和園クラブハウスをスタート地点とした。

 

 最初の参詣地は八雲神社(八雲町)。同ハウスからは目と鼻の先だが、神社の急階段を回避するため、西側の大天場公園入口から緩やかな坂道を登って神社に向かった。到着後、さい銭を入れて参拝。1年の健康などを祈願した。その後も八幡神社(大渡町)、薬師山観音寺(大町)と巡り、ゴールの尾崎神社まで約8キロの道のりを元気に歩いた。途中にある歌碑なども見て回り、体力づくりと合わせ文学や歴史も学んだ。

 

八雲神社にお参りする参加者。1年の無事を祈願

八雲神社にお参りする参加者。1年の無事を祈願

 

アップダウンのあるコースも元気に歩みを進める

アップダウンのあるコースも元気に歩みを進める

 

 栗林町の小澤勲さん(79)は4年ほど前に静岡県からUターン。2年前に同協会に加入した。「1日5キロを目安に歩いている。歩かないと筋力の衰えはあっという間。今年もできるだけ続けていきたい」と新年の抱負。

 

 小澤さんのご近所という小笠原京子さん(75)は12年前に東京都から夫のふるさと栗林に移住。直後に病に倒れた夫の介護をしながら地域活動に参加するうち、地元協会員に誘われ、協会行事にも参加するようになった。初めての初詣ウオークに「知らなかった神社にも案内してもらい、気持ちよく歩けた」と心身共にリフレッシュ。「東京では日常生活でよく歩くが、こちらは車生活。主人のためにも自分が健康でいなくちゃいけないので、意識して歩くようにしている」と話した。

 

薬師山観音寺(大町)を後にし、市街地へ向かう

薬師山観音寺(大町)を後にし、市街地へ向かう

 

震災後に建てられた浜町の復興住宅前を通りゴール地点の尾崎神社へ

震災後に建てられた浜町の復興住宅前を通りゴール地点の尾崎神社へ

 

 同協会は昨年、毎月の例会は継続したが、県独自の緊急事態宣言が出された8、9月は活動を休止。例年行う県外遠征も取りやめた。桝井会長(81)は「今年の年間行事も組んだが、どこまでできるか。感染防止策を徹底しながら1つでも多く活動できれば」と意気込む。

 

 2001年に設立した協会は、50人前後の会員数を維持。発足当初からの会員も多く、平均年齢は78歳。「若い世代にも入ってもらい、末永く会を継続させたい」と桝井会長。

被災地釜石に復興の力を与えてきたSL銀河。その雄姿や汽笛の音に市民が元気をもらってきた

SL銀河 2023年春で運行終了 今季ラストランでファンから惜しむ声

2023年春の運行終了が発表されたSL銀河

2023年春の運行終了が発表されたSL銀河

 

 東日本大震災で被災した釜石市の復興に大きな力をもたらしてきた蒸気機関車「SL銀河」が、2023年春で運行を終了する。JR東日本盛岡支社が復興支援と地域活性化を目的に、14年4月から釜石線(花巻―釜石間、90・2キロ)で運行してきたが、旅客車が老朽化。部品調達が困難なため、運行終了を決断した。11月中旬の同社の発表以降、沿線住民や鉄道ファンからは「残念」との声が聞かれ、今季最終運行となった今月4、5の両日は停車駅や沿線に多くの人が詰めかけた。

 

 山あいの景色とSLのコラボ写真を目当てに鉄道ファンが集う釜石市西端の陸中大橋駅。今季最後の下り運行となった4日は、駅や周辺の撮影スポットで、県内外から訪れた多くの愛好家がカメラを構えた。

 

陸中大橋駅付近でSLの到着を待ちわびるファン

陸中大橋駅付近でSLの到着を待ちわびるファン

 

停車時間を利用して乗客もホームに降り、機関車の迫力をカメラに収める

停車時間を利用して乗客もホームに降り、機関車の迫力をカメラに収める

 

 久慈市の鹿島孝幸さん(46)は写真と動画の2本立て。「インスタグラムに載せる。SL銀河は魅力的な被写体。できれば機関車だけでも何とかして走らせてくれたら」と、いちるの望みをつなぐ。神奈川県川崎市の阿部貴志さん(44)は「ずっと撮りに来たいと思っていた。昔のブルートレインに似た客車が珍しい。なくなるのはもったいない」と話し、運行終了までに「一度は乗ってみたい」と願った。

 

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の世界観を醸す旅客車。機関車に引けをとらない人気

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の世界観を醸す旅客車。機関車に引けをとらない人気

 

 釜石駅では下り列車の到着時に、市内の虎舞団体によるお出迎えを継続してきた。4日は只越虎舞が威勢のいいお囃子と舞で乗客を歓迎。観光関係者らが釜石グッズや、買い物、宿泊施設で利用可能なクーポン券を配り、おもてなしの気持ちを表した。

 

対面ホームで演舞する虎舞に目がくぎ付け=4日、釜石駅

対面ホームで演舞する虎舞に目がくぎ付け=4日、釜石駅

 

市や釜石観光物産協会職員らが乗客をおもてなし

市や釜石観光物産協会職員らが乗客をおもてなし

 

 盛岡市の清水一博さん(44)は家族3人で初乗車。「仕事柄、新幹線移動が多いが、それとは違ってゆっくり流れる車窓からの景色が最高」と大喜び。「ずっと乗りたがっていた」という長女捺愛(なつめ)ちゃん(3)の願いをかなえるべく、今季ラスト運行に合わせ上下分の切符を取ったが、その後、運行終了のニュースを聞いてびっくり。「震災復興を盛り上げる源みたいなところがあった。寂しい」と残念がった。

 

 上り運行の5日は釜石駅に見送りの人たちが大勢集まった。今季の運行に感謝の横断幕を掲げる人、乗員に声をかけ労をねぎらう人。SL愛にあふれる人たちの熱気がホームいっぱいに広がった。釜石市民吹奏楽団有志は鉄道にちなんだ曲演奏で出発気分を盛り上げた。

 

SLの出発を演奏で盛り上げる釜石市民吹奏楽団有志=5日、釜石駅

SLの出発を演奏で盛り上げる釜石市民吹奏楽団有志=5日、釜石駅

 

SL銀河を愛するファンらが感謝のメッセージ

SL銀河を愛するファンらが感謝のメッセージ

 

運行開始から続く横断幕や大漁旗でのお見送り

運行開始から続く横断幕や大漁旗でのお見送り

 

 釜石駅でのお出迎え、お見送りを先導してきた釜石観光物産協会の澤田政男会長は「県外から人を呼び込むツールとして大きな力があっただけに(運行終了は)非常に残念。コロナ禍でダウンした観光の巻き返しを図ろうと思っていた矢先の発表。今後の影響が懸念される」とし、新たな観光振興策の模索を考える。

 

 SL銀河は、花巻市出身の童話作家宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」をモチーフに列車全体をプロデュース。機関車(C58形239号機)は1972年まで山田線や釜石線などで運行し、後に県営運動公園で展示保存されていたものを復元。旅客車(キハ141系)はJR北海道から譲渡された車両を改造。急勾配のある路線でSL運転を可能にするエンジン付き車両で、機関車との協調運転により、春から初冬にかけ土・日曜を中心に運行してきた。

 

被災地釜石に復興の力を与えてきたSL銀河。その雄姿や汽笛の音に市民が元気をもらってきた

被災地釜石に復興の力を与えてきたSL銀河。その雄姿や汽笛の音に市民が元気をもらってきた

 

 花巻市の高橋弘喜さん(60)は運行開始からSL銀河を追っかけ、写真を撮り続けてきた1人。「列車と共に沿線の風景の素晴らしさ、人の良さなど多くの魅力を再発見させてもらった」。新型コロナウイルス禍で仕事も大変だったこの2年は「SLを見て勇気づけられてきた」という。「釜石線は交通の難所を克服し、鉄道が開通したころのロケーションを今に残す貴重な場所。急勾配の峠をSLが走って見せてくれるところはここしかない」と特異性を示し、「夢はまだ捨てていない。また新たな形で走ってくれることを願っている」と希望を込めた。

ポニーに乗って海辺を散歩=根浜あおぞらパーク

根浜の海辺をポニーで散歩!あおぞらパーク初の試みで子どもたち笑顔

ポニーに乗って海辺を散歩=根浜あおぞらパーク

ポニーに乗って海辺を散歩=根浜あおぞらパーク

 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でストレスを抱えがちな子どもたちに安全安心な遊び場を提供する「根浜あおぞらパーク」(同実行委主催)は11月21日、釜石市鵜住居町の根浜海岸でポニーとの触れ合い体験を行った。海水浴場のオフシーズンを利用し、初めて開催。ポニーの背にまたがり、普段とは違う目線で海の景色を楽しんだ。

 

 橋野町でホースセラピー事業などを手掛ける一般社団法人三陸駒舎理事の黍原豊さん(44)が協力。飼育する馬3頭のうち、雌のポニー笑馬(えま)ちゃん(8)が子どもたちを迎えた。参加者は代わる代わる乗馬し、砂浜を往復。天気に恵まれたこの日は目にも鮮やかな美しい海辺風景が広がり、心地よい揺れに身をまかせながら散歩を楽しんだ。

 

乗せてもらう前に「よろしくね~」とごあいさつ。馬のぬくもりは心の安らぎも生む

乗せてもらう前に「よろしくね~」とごあいさつ。馬のぬくもりは心の安らぎも生む

 

馬との触れ合いは子どもの成長に大きな効果が。海での乗馬で特別な思い出も作った

馬との触れ合いは子どもの成長に大きな効果が。海での乗馬で特別な思い出も作った

 

 甲子町の萬大樹君(4)は「(馬上から見る)景色がきれい。楽しかった。お馬さん大好き」と目を輝かせた。母如子(ゆきこ)さん(34)は、四つんばいになり馬のまねをする大樹君の姿にほほ笑み、「自然や動物との触れ合いの場はありがたい」と喜んだ。

 

 海岸での乗馬体験企画は黍原さん自身も初めて。「波の音を聞きながら(馬と一体となって)揺れる感覚は、すごく気持ちいいのでは。根浜の風景にもなじむ」と話し、海辺ならではの効果を感じていた。

 

笑馬ちゃんも黍原さんの誘導で初めての海を体験

笑馬ちゃんも黍原さんの誘導で初めての海を体験

 

 あおぞらパークは一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校(伊藤聡代表理事)など7団体が実行委を組織し、昨年5月にスタート。医師のアドバイスを受けた感染症対策を講じ、冬季を除く毎週土、日曜に開設してきた。2年目の本年はコロナ感染拡大に伴う県の緊急事態宣言で8、9月は休止したが、10月から再開。予定していた11月までに全19回を開催した。

 

 実行委はこのほど、今後について話し合う会議を開き、感染の局面や求められるニーズの変化などから本年をもって事業を終了することを決定。12月末に根浜シーサイドレストハウスでラストパークを開き、参加者と思い出などを語り合う。詳細は同パークのフェイスブックで告知する予定。

普段は公開されていない収蔵品も見られる企画展

12月1日は「鉄の記念日」 近代製鉄発祥の地・釜石で関連イベント多数開催

「鉄の記念日」にちなんだ企画展=鉄の歴史館

「鉄の記念日」にちなんだ企画展=鉄の歴史館

 

 12月1日は「鉄の記念日」。江戸時代末期の1857(安政4)年12月1日、大島高任が現釜石市甲子町大橋に建設した洋式高炉で日本初の鉄鉱石を用いた製鉄(連続出銑)に成功したことにちなみ、日本鉄鋼連盟が1958(昭和33)年に制定した。同市では記念日の前後1週間を「鉄の週間」として、鉄にまつわる各種イベントを開催している。

 

 大平町の鉄の歴史館では11月27日、名誉館長の小野寺英輝さん(岩手大理工学部准教授)による講演会が開かれた。釜石から複数の技術者が派遣された官営八幡製鉄所(現北九州市)が開業120年を迎えるにあたり、「釜石の技術が八幡でどう生かされたのか」にスポットをあてた。

 

「必要とされた釜石の製鉄技術」と題し講演する小野寺英輝名誉館長(岩手大理工学部准教授)

「必要とされた釜石の製鉄技術」と題し講演する小野寺英輝名誉館長(岩手大理工学部准教授)

 

 八幡製鉄所はドイツの最新技術や設備を導入し、1901(明治34)年2月に操業を開始したが、過多な銑鉄生産で在庫が過剰となり、稼働停止命令が下された。04(同37)年4月に第2次操業を開始するも、わずか17日で高炉が閉塞。低品質のコークス、人的ミスによる送風の停止などが要因とされた。対策を託されたのが、釜石鉱山田中製鉄所で木炭からコークス銑生産への移行に成功した野呂景義。関係設備の改善で良質なコークスの安定供給が可能となり、わずか2か月後に第3次操業が開始された。野呂は後に高炉の大改修も行い、八幡を一大製鉄所に押し上げた。

 

 小野寺さんは、創業のため釜石から派遣された6人の技術者についても紹介。いずれも工手学校や帝国大工科大を卒業、実践的職能を身に付けた人たちで、こうした人材が各地の工業の最前線に立つことで、日本の近代化が推し進められていったことも説明した。「釜石の技術が本格的銑鋼一貫製鉄所の稼働に果たした役割は大きい。特に野呂は近代化を急ぐ日本にとって、なくてはならない技術の持ち主であった」と強調した。

 

釜石の技術が八幡製鉄所発展の礎を築いたことを学ぶ講演会の聴講者

釜石の技術が八幡製鉄所発展の礎を築いたことを学ぶ講演会の聴講者

 

 鉄の歴史館では特別企画展「釜石から八幡へ―日本の製鉄、近代化の軌跡―」を開催中。大島高任の長男で、八幡製鉄所の初代技監として創業に尽力した道太郎が1897(明治30)年、同製鉄所建設に関する出張中にベルリンから投函した英文の手紙、田中製鉄所で野呂景義が設計したコークス窯の下部構造と考えられるれんがの一部(日本製鉄所蔵)など普段は公開されない資料、八幡と釜石の関わりを解説したパネルなどが並ぶ。来年1月10日まで開催(毎週火曜日、12月29日~1月3日休館)。

 

普段は公開されていない収蔵品も見られる企画展

普段は公開されていない収蔵品も見られる企画展

 

 

 甲子町大橋の国登録有形文化財「旧釜石鉱山事務所」は、1951(昭和26)年の建設から70年を迎えた。その歴史をたどる企画展が12月6日まで開かれている。建物は54(同29)年に西側を増築した形状が今に残り、2008(平成20)年に寄贈を受けた釜石市が、昭和の事務所を再現した展示や貴重な鉱山関連資料を一般公開している。

 

建設から70年を迎えた「旧釜石鉱山事務所」

建設から70年を迎えた「旧釜石鉱山事務所」

 

 鉄筋コンクリート(外壁は型枠コンクリートブロック)造り、2階建ての建物は、日鉄鉱業が釜石鉱業所総合事務所として建設。1979(昭和54)年、子会社・釜石鉱山の設立で同総合事務所となった。2007(平成19)年、事務所を大松に移転後、日鉄鉱業が建物を市に寄贈。市は09(同21)年から、寄託された鉱山関連の資料を展示公開する施設として運営を始めた。建物は13(同25)年に国登録有形文化財(建造物)に指定されている。

 

釜石鉱山事務所が歩んだ歴史を紹介する企画展

釜石鉱山事務所が歩んだ歴史を紹介する企画展

 

 

 企画展では、大島高任が洋式高炉による連続出銑に成功して以降の鉱山の歴史をなぞりながら、各時代の事務所の場所や形状をパネルで解説。鉱山の経営移管に伴う事務所の変遷が分かる興味深い展示となっている。現建物に関する資料では、建設時の設計図面、その後の増築や外壁塗装工事などの関連書類のほか、昭和20、40年代の事務所内部の写真も公開されている。

 

 今後予定される鉄の週間行事は下記の通り。
◆12/4(土)午前10時~・釜石PIT 鉄の学習発表会(録画公開)
◆12/5(日)、6(月)午前9時~・鉄の歴史館 県指定文化財「紙本両鉄鉱山御山内並高炉之図」(幕末の高炉操業の絵巻)公開
◆12/5(日)午後1時半~・市立図書館 市民教養講座「鉄の町かまいし歴史講座」
 *同館で14日(火)まで「鉄の記念日図書展」開催(月曜休館)
◆12/5(日)まで・シープラザ釜石 鉄のパネル展
◆12/7(火)まで・橋野鉄鉱山インフォメーションセンター 橋野高炉跡発掘調査速報展(御日払所跡出土資料の展示)
◆12/26(日)まで・市郷土資料館 企画展「古銭(おかね)のはなし」

震災ガイドで伝えるべき基本事項を受講者に解説する瀬戸元さん(左から2人目)

釜石来訪者のおもてなし強化へ 観光ガイド会新人6人が養成講座修了

釜石観光ガイド養成講座の現地研修=13日

釜石観光ガイド養成講座の現地研修=13日

 

 釜石市の釜石観光ガイド会(三浦達夫会長、27人)は14日、10月から開いてきたガイド養成講座の全日程を終えた。公募で集まった40~60代の男女6人が受講。今後、先輩ガイドの補助を受けながら実習を重ね、独り立ちを目指す。同会には世界遺産「橋野鉄鉱山」や東日本大震災、まちなかガイドなど多様な依頼が寄せられる。会では新人6人の活動に期待し、釜石のさらなる魅力発信に取り組んでいく考えだ。

 

 同会のガイド会員確保のための養成講座は、ほぼ隔年で行われる。10期目となる今回は10月2日から11月14日まで全7回の日程で実施。現会員が講師となり、ガイドの心構え、同市の歴史、観光名所に加え、釜石を発展させた製鉄業の歴史、東日本大震災の被災・復興状況、三陸ジオパークなどについて座学と現地研修を行った。

 

両石町の震災慰霊碑(18年建立)前での研修

両石町の震災慰霊碑(18年建立)前での研修

 

現会員を含む10人が参加し、知識を深めた

現会員を含む10人が参加し、知識を深めた

 

 現地研修最終日の13日は、甲子町の旧釜石鉱山事務所など製鉄業の関連遺産を巡った後、震災研修として両石町の慰霊碑、鵜住居町の祈りのパーク、いのちをつなぐ未来館などを訪問。受講者の八幡恵史さん(48、橋野町)、小笠原明彦さん(65、同)、岩間ゆかりさん(59、中妻町)が、会員からガイドをする際に伝えるべきポイントや分かりやすい説明の仕方を学んだ。

 

 震災研修で講師を務めた瀬戸元さん(76)は各地の被災状況とともに、明治、昭和の三陸大津波の歴史も紹介。先人が伝えてきた津波の教訓“命てんでんこ”や沿岸部に残る津波石碑の重要性を改めて説き、「先人の教訓を生かし切れなかったのが今回の震災。話を聞く人が確実な避難行動をとれるように導くのもガイドの役割」と教えた。

 

鵜住居町の祈りのパークでは、震災犠牲者に手を合わせてから説明を始めることを教えた

鵜住居町の祈りのパークでは、震災犠牲者に手を合わせてから説明を始めることを教えた

 

震災ガイドで伝えるべき基本事項を受講者に解説する瀬戸元さん(左から2人目)

震災ガイドで伝えるべき基本事項を受講者に解説する瀬戸元さん(左から2人目)

 

 受講者の岩間さんは「震災を経験し、微力ながら自分も伝承という部分で釜石のために役立つことができれば」と応募。一連の講座を終え、「すごく勉強になった。まだ不安のほうが大きくイメージは湧かないが、会員として長く活動できるように頑張りたい」と意欲を示した。

 

 同会のガイド分野は、2011年の東日本大震災、13年の「三陸ジオパーク」認定、15年の「橋野鉄鉱山」世界遺産登録により、この10年で大幅に拡大。依頼者の増加、ニーズの多様化に対応するには、会員の能力向上と人員確保が求められる。会員の瀬戸さんは「新人の加入はありがたい。会員の高齢化もあり、引き継いでいく人材が必要。何回も数をこなすことで自信も生まれてくると思うので、ぜひ戦力になり第一線で活躍してほしい。個性を生かしながら活動してもらえれば」と願った。

 

 14日は修了式が行われ、受講者に修了証を交付。活動時に着用するユニフォームが貸与された。

親子でエンジョイ 1day 夜釣り

【初心者大歓迎】親子でエンジョイ 1day 夜釣り

親子でエンジョイ 1day 夜釣り

 

開催要項・参加申込書チラシ(PDFファイル/334KB)

目的

海での親子共同体験活動を通して、親子のふれあいを深める。

内容

山田町船越漁港での夜釣り体験(そい・どんこ等) ※堤防釣り

期日

令和3年11月20日(土) ※状況により中止の場合があります。

対象・定員

小・中学生の子どもを持つ親子 定員30人ほど

日程

15:00 受付(船越漁港に集合)
15:30~ 釣り開始(船越漁港) ※夕飯はお弁当を配布
20:30 釣り終了(船越漁港にて解散)

参加費

1人 1,500円(仕掛け、釣り餌、弁当代、保険料等)

携行品等

□釣り道具(竿・リール等) ※貸出可能
□マスク
□防寒具・雨具(カッパ等)
□手袋(軍手)
□釣った魚を入れるクーラーボックスなど
□飲み物(温かいものをおすすめします)
□その他(個人で必要と思われるもの)

申込方法

メール、FAX、郵便でお申し込みください。
 
岩手県立陸中海岸青少年の家(マリンランド陸中)
〒028-1371 岩手県下閉伊郡山田町船越2-42
TEL 0193-84-3311
FAX 0193-84-3312
メール kenriturikuchu@echna.ne.jp

募集期間

10月29日(金)〜11月12日(金)

その他

・参加決定後に参加できなくなった場合は、早めに連絡をお願いします。
・11月18日(木)17:00以降のキャンセルは参加料をいただきますのでご了承願います。
・仕掛けや餌等はこちらで準備しますが、ご持参いただいても構いません。
・イベント終了後に陸中海岸青少年の家に宿泊する事ができます。(素泊まり 1人130円)

主催

(公財)岩手県スポーツ振興事業団・陸中海岸青少年の家

青少年の家

(公財)岩手県スポーツ振興事業団 岩手県立陸中海岸青少年の家

公式サイト / TEL 0193-84-3311 / FAX 0193-84-3312 〒028-1371 山田町船越2-42