より自由に!フリーサイト新設 釜石・根浜海岸キャンプ場「好きな場所で楽しんで」


2022/07/12
釜石新聞NewS #観光

フリーサイトにテントやタープを張り、キャンプを楽しむ家族連れら

フリーサイトにテントやタープを張り、キャンプを楽しむ家族連れら

 
 釜石市鵜住居町の根浜海岸にある観光施設「根浜シーサイド」のキャンプ場に今月、区画を定めず自由に使える「フリーサイト」が新たにオープンした。利用が始まって最初の週末となった2日はアウトドア大手・大型スポーツ用品専門店によるイベントがあり、県内外から20組超が来場。大型のテントなどが並び、思い思いにキャンプを楽しんだ。
 
 フリーサイトは約1200平方メートル。従来の区画オートサイトの南側に芝生を植えて整備した。2日のイベントでは、アウトドア大手スノーピーク、スポーツ専門店スポーツオーソリティが最新のテントを展示。テント設営の指導を受けながら、家族連れらが大型のテントやタープ(日よけの布)などを広げた。スポーツオーソリティ盛岡店の金本大樹さん(44)は、安心安全にキャンプを楽しんでもらうためのテント設営技術を助言。周囲への気配りなども伝えた。
 
「ボクもできるよ」。金本さん(左)のサポートを受けながらテントを設営した

「ボクもできるよ」。金本さん(左)のサポートを受けながらテントを設営した

 
 盛岡市の野川沙羅さん(厨川小4年)は積極的にテント張りを手伝っていて、「くぎを打ったり大変だし、疲れるけど楽しい。海でいっぱい遊ぶ。花火もしたい」と、わくわくした様子。父浩之さん(45)は「キャンプを楽しみながら災害時に生き残れるスキルを習得できれば。地域を越えて友達もできるし、人のつながりが魅力。自然の中で伸び伸び過ごせるのもいい」と汗をぬぐった。
 
友人家族で訪れるグループも。テント張りでも協力した

友人家族で訪れるグループも。テント張りでも協力した

 
 同施設は2019年に利用が始まった。新型コロナウイルスの影響で一時的に利用が減少したが、アウトドアが注目され徐々に回復。キャンプ人気もあり、週末や連休になると多くの利用者でにぎわっている。「そんな需要に応えよう、地域資源を使って楽しんでもらおう」とスペースを拡充した。
 
手前が新たにオープンしたフリーサイト。そばに広がる海でさまざまな体験を楽しめる

手前が新たにオープンしたフリーサイト。そばに広がる海でさまざまな体験を楽しめる

 
 施設を指定管理する観光まちづくり会社「かまいしDMC」のスタッフ佐藤奏子(かなこ)さん(44)は「海が目の前に広がり、自然に囲まれた場所。地域住民との距離が近く、見守られながら安心して遊ぶことができる。シーカヤックやシュノーケリングなどの体験ができるのも根浜の魅力。自然の空気を味わい、学び、楽しみ、たくさんの思い出をつくってほしい」とアピール。この日は石窯でのピザ焼き体験プログラムを提供し、子どもたちの笑顔が広がっていた。
 
キャンプ場内にある石窯でピザづくり体験を楽しむ親子ら

キャンプ場内にある石窯でピザづくり体験を楽しむ親子ら

  
 フリーサイトの利用料は中学生以上が500円、小学生250円、未就学児は無料。加えて、テント1張りにつき1500円が必要となる。長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」(八戸市-相馬市)の拠点となっており、ハイカー(トレイルマップやスタンプ帳持参などの条件有り)は1張り700円。
 
 問い合わせ、フリーサイトの予約は根浜シーサイド(電話0193・27・5455)へ。

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