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市勢の発展に貢献、特別功労含む10人表彰〜小井土文哉さん奨励賞(日本音楽コンクールピアノ部門第1位)

市勢の発展に貢献、特別功労含む10人表彰〜小井土文哉さん奨励賞(日本音楽コンクールピアノ部門第1位)

 市勢功労者表彰の受賞者ら。市の発展に貢献する気持ちを新たにした

市勢功労者表彰の受賞者ら。市の発展に貢献する気持ちを新たにした

 

 釜石市の2018年度市勢功労者表彰式は11月29日、大町のホテルサンルート釜石で行われた。社会・保健・児童福祉や市民生活の安心安全、消防防災などで市勢の発展に貢献した市勢功労者として7人、特別功労者として1人を表彰。芸能で今後の活躍が期待される1人に奨励賞、復興支援に尽力した1人に感謝状が贈られた。

 

 野田武則市長は「行政の力が及ばない課題もあり、皆さんの協力がなければ市の発展もない。培ってきた識見、経験をもとに、なお一層の協力を」と式辞。受賞者を代表して川村金次郎さん(90)が「周囲の力もあっていただいた栄誉。受賞を契機に市民が安心して暮らし、まちが発展するよう、さらに努力していきたい」と謝辞で応えた。

 

 受賞者は次の通り。(かっこ内は年齢。敬称略)
【市勢功労者表彰】
▽岩切久仁(75)男女共同参画推進協議会委員として男女共同参画社会に向けた機運の醸成や推進に貢献
▽山崎幹雄(70)民生・児童委員として高齢者や児童の見守りなど社会福祉の増進に貢献
▽川村金次郎(90)交通安全協会役員として高齢者在宅家庭訪問など交通事故撲滅に取り組み市民生活の安全安心の向上に貢献
▽佐々木啓一(63)消防団員として消防防災の任務に精励し民生の安定に貢献
▽山崎ひとみ(68)学校歯科医として児童生徒の健康増進と保健福祉の向上に貢献
▽山﨑ミキヨ(63)保育士として幼児保育に専念し児童福祉の向上に貢献
▽野田摩理子(68)幼稚園教諭として就学前教育の向上に貢献
【特別功労表彰】
▽加賀谷常英(78)市学校医として児童生徒の健康と保健福祉の向上、地域医療の充実に貢献
【奨励賞】
▽小井土文哉(22)第87回日本音楽コンクールピアノ部門において第1位を獲得するなどピアニストとして各種コンクールで活躍し、市民に夢と希望を与えた
【感謝状】
▽佐々木信男(75)釜石はまゆり会みやぎの会長として会の運営と発展に寄与するとともに東日本大震災後の釜石の復興支援に尽力

 

(復興釜石新聞 2018年12月1日発行 第745号より)

 

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広報かまいし2018年12月1日号(No.1701)

広報かまいし2018年12月1日号(No.1701)

広報かまいし2018年12月1日号(No.1701)

 

広報かまいし2018年11月15日号(No.1700)

広報かまいし2018年12月1日号(No.1701)

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【表紙】ミッフィーストリートオープニング記念イベント/釜石情報交流センター&ミッフィーカフェかまいしオープン3周年記念イベント
【P2~3】新成人へのはなむけの言葉募集/岩手大学地域連携フォーラムin釜石/コミュニティ助成事業で備品を整備しました/愛称が決まりました 釜石魚河岸にぎわい館魚河岸テラス/釜石市「海の写真・絵画コンクール」作品展示会/ラグビー応援おいしい釜石飲食店グルメメニュー開発補助金
【P4~5】道路の除雪作業にご理解・ご協力を/次期子ども・子育て支援事業計画策定に向けたニーズ調査/釜石地区被災者相談支援センターをご利用ください/伊能忠敬没後200周年記念事業が開催されました/がんばれ!釜石シーウェイブスRFC‼
【P6~7】まちのお知らせ
【P8】やっぺし!RWC2019TM ミニ通信?/みんなでごみ減量へチャレンジ/市長のつぶや記「100歳になっても健康な暮らしを目指しましょう」

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釜石鵜住居復興スタジアムで草取りをする弘前実業高生

弘前実業高校「被災地の力になれたら」〜ラグビー応援団、鵜住居スタジアムで清掃活動

釜石鵜住居復興スタジアムで草取りをする弘前実業高生

釜石鵜住居復興スタジアムで草取りをする弘前実業高生

 

 来年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催の準備を後押ししようと、青森県弘前市の弘前実業高(福士広司校長、生徒840人)は22日、会場となる釜石市鵜住居町のスタジアムで草取りなどの清掃活動を行った。

 

 同高農業経営科の3年生約40人が活動。篠崎唯太君は「東北の仲間として少しでも助けになれば。大きな大会がこんな近くで開かれるのは珍しく、力になれたらうれしい。震災被災地の復興への意思を強く感じてもらえる大会になるといい」と作業に取り組んだ。

 

 震災を受け、同高は地元青年会議所と協力して釜石に桜を植えるという被災地支援活動を実施してきた。今回は学校独自の取り組みとして、1泊2日の日程で来釜。前日には世界遺産「橋野鉄鉱山」の見学や根浜海岸周辺の清掃活動などを行った。

 

 こうした活動は、釜石市や県などでつくるW杯釜石開催実行委員会(会長・達増拓也知事、会長代行・野田武則釜石市長)が募集する独自ボランティア「いわて・かまいしラグビー応援団」の取り組みの一つ。同高では、来年以降も続けたい考えだ。

 

 実行委によると、応援団には20日時点で、県内外の37グループから応募があった。町内会、企業、学校などが、のぼり旗の設置によるPRや花いっぱい運動などを展開。スポーツ大会の開催やビデオメッセージの制作などを予定しているグループもある。

 

 募集は来年11月2日まで継続。国内外から来る選手や観客の「おもてなし」、機運醸成、地域美化、環境整備など「自由な発想による幅広い活動」をしてくれるグループを求めている。2人以上のグループなら、年齢や居住地などを問わず参加可能。個人での申し込みには、活動可能なグループの紹介などで対応する。

 

 実行委では「応援団に参加して、みんなで一緒に大会を盛り上げよう」と呼び掛けている。

 

 問い合わせは市ラグビーW杯2019推進本部事務局(電話0193・27・8420)へ。

 

(復興釜石新聞 2018年11月24日発行 第743号より)

 

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先人の知恵を地域づくりに、釜石で嚶鳴フォーラム〜童門さんと高橋さん 近代製鉄の父・大島高任を語る

先人の知恵を地域づくりに、釜石で嚶鳴フォーラム〜童門冬二さんと高橋克彦さん、近代製鉄の父・大島高任を語る

公開フォーラムの会場で舞台に勢ぞろいした嚶鳴協議会加盟市町の代表ら

公開フォーラムの会場で舞台に勢ぞろいした嚶鳴協議会加盟市町の代表ら

 

 先人の知恵や経験から普遍的な人間の英知を再発見し、地域づくりに生かす「嚶鳴(おうめい)フォーラムin釜石」(釜石市、市教育委員会主催、嚶鳴協議会共催)が16、17の両日、釜石市を会場に開かれた。17日は作家の童門冬二さん(91)、高橋克彦さん(71)を講師に招き、市民ホールTETTOで公開フォーラムを実施。歴史小説で有名な2人が、近代製鉄の父・大島高任の生き方や地域の歴史を知る意義を語り、約250人が聞き入った。

 

 童門さんは、大島高任と明治の先人をテーマに講演。高任が釜石で日本初の洋式高炉連続出銑に成功した出発点として、17歳で上京、原書を読み込み蘭学の知識を習得していったことを挙げた。

 

 水戸藩で反射炉による大砲鋳造に成功後、南部藩に戻った高任は、砂鉄より強固な原料を求め、磁鉄鉱の鉱脈がある釜石で洋式高炉の建設に着手する。「地域資源を利用しながら自分の仕事を組み立てていく。これが高任の原点。従来の考え方や慣習を変えなければできなかったこと」と童門さん。高任の改革を「物・仕組み(制度)・心(意識)の3つの壁への挑戦」と表現し、「鉄生産の恩人だけでなく、むしろ日本近代化への新しい日本人を生むための教育者だった」と評価した。

 

 高任の人格にも言及。「徳あれば隣あり」という論語の言葉を引用し、「高任の生涯には隣人(理解、協力者)が多い。徳がオーラ(気)となって発せられると自然と人が集まり、手助けをしてくれる」とし、「私利私欲なく、自然科学で生活を豊かにしようとした。日本人、南部藩士の立場を捨てず、自分がやるべきことに一生懸命だった」と、高任の“徳”を示した。

 

 25年ぶりの釜石訪問という高橋さんは、母親の里帰り出産により釜石で生まれたことを明かし、東北を舞台にした小説を書くようになったきっかけなどを話した。「物書きになっていなければ、岩手や東北に全く興味を持たなかった」と高橋さん。上京した学生時代は方言がコンプレックスで、東北生まれに誇りを感じられなかったという。契機は作家になって約3年後。取材に訪れた京都の山中で高齢女性から土地の歴史を聞き、「一番大事なのは自分の住む土地に自信、愛着を持つこと」と気付かされた。

 

 後に、自分が生まれ育ったまちをテーマに書いた短編連作「緋い記憶」が直木賞を受賞。以来、長編にも幅を広げ、NHK大河ドラマ(炎立つ、時宗)の原作を執筆するまでになった。高橋さんは「東北の歴史資料はほとんど残されていないが、口伝という形で伝えられてきた隠された歴史がある。それを発掘するのも必要」と使命感をのぞかせた。

 

高橋さん(左)と童門さん

高橋さん(左)と童門さん

 

 この日は2人の対談も。著書は600冊以上、70歳を過ぎてからも120~30冊もの書籍を出している童門さんに、高橋さんが気力の源を尋ねると、「食事に気を使っているが、休肝日は無い。嫌なことは忘れる。人をとがめない。心穏やかに、前向きに」との答えが。童門さんは東京都庁に30年勤務後、作家活動に専念。1999年には「勲三等瑞宝章」を受章している。

 

(復興釜石新聞 2018年11月21日発行 第742号より)

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釜石市学校給食センターの完成イメージ図

より安全・安心な給食へ、釜石市学校給食センター着工〜釜石北高の跡地に整備、上中島町から移転新築

釜石市学校給食センターの完成イメージ図

釜石市学校給食センターの完成イメージ図

 

 釜石市学校給食センターの新築工事地鎮祭は9日、鵜住居町の建設地で行われた。上中島町にある現センターの老朽化や、東日本大震災後に仮設校舎敷地内に整備された調理場を集約させるためで、2019年度中の完成、20年4月からの供用開始を予定。アレルギー食専用スペースの確保、災害時の炊き出しなど防災対応も考慮した、より安全で安心な学校給食を提供する施設の整備に向け、関係者は工事の無事を祈った。

 

 現センターは1991年に小学校の完全給食を実施するため供用を開始。震災後は中学生を含めた対応にするため、センターのほかに鵜住居、唐丹地区にも仮設の調理場を設置して市内全小中学校の完全給食を行ってきた。

 

 開設から30年近く経過することによる施設や設備の老朽化、20年7月までとなる施設の賃貸借期間、学校給食衛生管理基準と大量調理施設衛生管理マニュアルに基づく施設整備が必要なことなどから、センターを移転新築することになった。

 

施設の建設予定地

施設の建設予定地

 

 新たなセンターは、旧釜石北高跡地の一部に整備。敷地面積約5265平方メートルの市有地に鉄骨造り一部2階建て、延べ床面積2516平方メートルの施設を建てる。

 

 市内小中学校14校全てを対象に、現在稼働するセンター約2千食と鵜住居の仮設調理場約360食の調理機能を集約した施設となる。新たにアレルギー対応調理室や炊飯設備、施設見学通路、試食会などもできる会議室を設置。太陽光発電、非常用発電設備、災害時の炊き出し対応ができるよう既存の調理器具を活用した防災倉庫も設ける。

 

 工事費は約17億円。日鉄住金テックスエンジ、興和電設、東北水道工事が施工する。

 

くわ入れする野田市長

くわ入れする野田市長

 

 施工者が主催した地鎮祭には、関係者約40人が出席。くわ入れなどの神事を行った後、建築主の野田武則市長が「次代を担う子どもたちの成長を育む施設を無事に完成させてほしい」とあいさつした。

 

(復興釜石新聞 2018年11月14日発行 第740号より)

 

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広報かまいし2018年11月15日号(No.1700)

広報かまいし2018年11月15日号(No.1700)

広報かまいし2018年11月15日号(No.1700)

 

おかげさまで、1700号を迎えました。今後も『広報かまいし』をよろしくお願いいたします。また、市民の皆さんの取り組みやイベントの情報、「市民のひろば(すこやかアイドル、フレッシュ!きらり、楽しい輪和話)」への掲載希望など、随時募集しています。自薦、他薦は問いませんので、ぜひ、市広聴広報課までご連絡ください。

 

【市民のひろばコーナー概要】
○すこやかアイドル=1~3歳ぐらいの子どもの笑顔とお家の人からのメッセージを紹介します
○フレッシュ!きらり=次代を担う青年男女を紹介します
○楽しい輪和話=市内で活動している文化、スポーツ、ボランティアなどのグループを紹介します

 

※訂正とお詫び(11月15日)
広報かまいし11月15日号17ページ「休日当番医・薬局・歯科医(12月)」の記事中、「当番医」と「当番薬局」の「23日」の日付で、それぞれ「大槌おおのクリニック」と「ハーブ薬局」となっておりますが、正しくは「24日」でした。訂正してお詫びします。

 

※訂正とお詫び(11月21日)
広報かまいし11月15日号15ページ「第41回「かまいしの第九」演奏会を開催します」の記事中、高校生以下の入場料が「800円」となっておりますが、正しくは「500円」でした。訂正しておわびいたします。

 

※訂正とお詫び(11月22日)
広報かまいし11月15日号20ページ「姉妹都市ディーニュ・レ・バン市訪問報告」の記事中、㈱ロクシタン社の創業者が釜石出身だという表現がありますが、正しくはディーニュ・レ・バン市出身でした。訂正し、謹んでおわびいたします。

 

広報かまいし2018年11月15日号(No.1700)

広報かまいし2018年11月15日号(No.1700)

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【表紙】柿も笑顔もピッカピカ!
【P2~5】平成29年度 決算報告
【P6~7】平成30年度釜石〇〇会議「まるフェス」を開催します/釜石・大槌マッチ婚第3弾大人のクリスマスパーティー/山田線の駅見学会/ドラマティコ・ベジターレ「ピノキオの動物園?」/県営災害公営住宅の入居者を募集します
【P8】12月1日は鉄の記念日
【P9】やっぺし!RWC2019TMミニ通信
【P10~11】釜石市防災市民憲章を3月11日に制定します/第2回釜石市防災市民憲章市民フォーラムなど
【P12~13】まちの話題
【P14~17】かまいし徒然日記㉓/まちのお知らせ
【P18〜19】保健案内板
【P20】今号で1700号/姉妹都市ディーニュ・レ・バン市訪問報告

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交流継続への意欲が示されたディーニュ市訪問の報告会

ディーニュ市訪問 成果を報告、より緊密な友好関係探る〜野田市長「充実した交流できた」

交流継続への意欲が示されたディーニュ市訪問の報告会

交流継続への意欲が示されたディーニュ市訪問の報告会

 

 姉妹都市、フランスのディーニュ・レ・バン市を訪れていた釜石市の野田武則市長らが10月29日、大町の釜石PITで報告会を開き、市職員、市民らに訪問の成果を説明した。釜石市長のディーニュ市訪問は初めてで、約60人の聴衆を前に野田市長は「充実した交流ができた」と強調した。

 

 両市は1992年に釜石で開かれた「三陸・海の博覧会」を機に交流がスタート。94年4月に姉妹都市提携を結んだが、2000年ごろから交流は滞っていた。13年にはディーニュ市の代表団が釜石を訪れている。

 

 今回の訪問(9月26日出国―10月1日帰国)は復興支援への感謝を伝え、来年のラグビーワールドカップ(W杯)に向けた交流などについて協議し、より緊密な友好関係づくりの道筋を探る狙い。野田市長や市国際交流協会の丸木久忠会長ら6人がディーニュ市長らと面会し、被災した青葉ビルの再建を支援した化粧品メーカー「ロクシタン社」なども訪ねた。

 

 報告会で野田市長は、ラグビーが盛んなことを知り、両市にあるクラブチームの交流やディーニュ市が目指す世界アマチュアラグビー大会誘致への協力などを盛り込んだ協定締結など成果を伝えた。

 

 市産業振興部の平松福寿部長は、訪問を機に進めたい取り組みとして、▽相互特産品販売▽アマチュアラグビー交流▽ジオパーク交流―を挙げたが、継続的な経済交流を進めるには事業費の確保や言語の違いの克服、市民レベルの理解と関心の醸成が課題―と指摘。丸木会長は「課題をマイナス要素としてとらえるのでなく、できる方法を考えるべき。釜石側から積極的に取り組み、一人でも多く交流を深めてほしい」と期待した。

 

 ディーニュ市は「アンモナイトの壁」などジオパーク資産に恵まれ、最近では観光に力を入れているとの紹介もあり、市民からは「三陸ジオパークのPRに向け、参考になった点は」といった質問が出た。

 

 野田市長は「釜石の拠点性を高めるため、海外とのネットワークを構築していきたい。まずは姉妹都市から進め、人的、経済交流を深め、今後の地域振興につなげたい」と意欲を示した。

 

(復興釜石新聞 2018年11月3日発行 第737号より)

 

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御開帳法要で「十一面観音立像」に手を合わせる参列者ら

33年ぶり、鵜住居「十一面観音立像」御開帳〜震災後は地域の希望の光に

御開帳法要で「十一面観音立像」に手を合わせる参列者ら

御開帳法要で「十一面観音立像」に手を合わせる参列者ら

 

 東日本大震災の津波で損壊し修復された釜石市鵜住居町の観音堂「小峰山慈眼院」の本尊「十一面観音立像」が25、26の両日、33年に一度の御開帳で一般公開された。約500年にわたり地域住民に崇拝され、震災後は復興の希望の光となっている秘仏に参拝者は深謝し、未来の安寧へ祈りをささげた。

 

 同像は2012年、県の有形文化財に指定され、流失した観音堂が再建されるまでの間、県立博物館(盛岡市)で保管される。御開帳は、同町に再建されたばかりの別当・小山士さん(75)の自宅に同像を迎え、行われた。

 

 25日に営まれた御開帳法要で小山さんは、被災した同像の救出から模刻像「身代わり観音」の制作に至るまで多大な支援を受けた故大矢邦宣さん(震災時、盛岡大教授)ら県内外の協力者に感謝の気持ちを述べ、「先祖が守ってきた文化財と精神を子々孫々引き継いでいく」と決意を示した。

 

 平泉町、医王山毛越寺の藤里明久貫主が読経。小山さんの手で本尊の開扉が行われ、参列者約40人が焼香し、普段はお目にかかれない観音様に手を合わせた。

 

 藤里貫主は「御開帳は人と仏様の優れた縁(勝縁=しょうえん)を結ぶ。全ての人々を救うという願いを持つ観音様をみんなで大事にし、拝んでいきたい」と話した。

 

 同像は室町時代後期、「永正7(1510)年」の年号が背面に記されており、別当小山家の言い伝えによると慈覚大師の作とされ、33年ごとの御開帳が厳守されてきた。年号のある仏像としては本県沿岸部、釜石以南では最古。下半身に胎内仏を納めているのも特徴で、「海上安全」「子授安産」などの信仰を集めてきた。

 

 11年の津波で鵜住神社の石段右手にあった観音堂は全壊したが、ブロック造りの宝物庫に保管されていた同像は、破損しながらも原形をとどめ、流失を免れた。救出後、県立博物館に持ち込まれ、京都科学社員らボランティアによって修復された。

 

 元同館学芸員で、高校教諭の佐々木勝宏さん(57、盛岡市)は「508年もの歴史を刻み、しかも制作年が分かるのは貴重。被災文化財としても大きな価値がある。先祖を敬い、次世代につなげようという小山さんらの熱意を強く感じる」と称賛。同観音の保存、継承へ引き続きの支援を誓った。

 

 小山さんによると、新しい観音堂は鵜住神社と釜石東中の間の高台に来年建立予定。ラグビーワールドカップが始まる9月までの完成を目指すという。

 

(復興釜石新聞 2018年10月27日発行 第735号より)

 

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広報かまいし2018年11月1日号(No.1699)

広報かまいし2018年11月1日号(No.1699)

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広報かまいし2018年11月1日号(No.1699)

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訂正とお詫び
広報かまいし11月1日号4ページ「空き画地を分譲・賃貸します」の記事中、申し込み・問い合わせの電話番号「22-8437」は「27-8437」の誤りでした。訂正してお詫びします。

 

【表紙】嚶鳴フォーラムin釜石/市長のつぶや記
【P2~3】平成31年度4月保育施設入所申し込みを受け付けます/ほいくのしごと出張相談会/危機対応学トークイベント/女性に対する暴力根絶についてのセミナーを開催します/人間ドックの助成を行っています/平成30年分年末調整及び消費税軽減税率制度説明会
【P4~5】平成30年度後期地域会議を開催します/空き画地を分譲・賃貸します/平成31年4月1日採用予定市職員を募集します/釜石港がポート・オブ・ザ・イヤー2018の候補に選ばれました
【P6~7】まちのお知らせ
【P8】Meetup Kamaishi Autumn2018【11月分】/やっぺしRWC2019TMミニ通信

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神輿を迎え、郷土芸能が威勢よくはやし立てた=21日午前10時43分、鈴子町の釜石製鉄所正門

釜石まつり華やかに、復興進む市街を神輿渡御〜「曳き船」「チャグチャグ馬コ」も、大学生らが担ぎ手に

神輿を迎え、郷土芸能が威勢よくはやし立てた=21日午前10時43分、鈴子町の釜石製鉄所正門

神輿を迎え、郷土芸能が威勢よくはやし立てた=21日午前10時43分、鈴子町の釜石製鉄所正門

 

 釜石市の尾崎神社と新日鉄住金釜石製鉄所山神社合同の「釜石まつり」は19日から3日間にわたって行われた。20日は尾崎神社の神輿(みこし)を乗せた漁船がパレードする「曳(ひ)き船まつり」が釜石湾内で華やかに繰り広げられ、最終21日は秋晴れの下、復興が進む市街地を背景に両神輿が渡御。沿道は多くの見物人でにぎわった。市役所商業観光課によると、まつりの人出は2日間で約1万8千人に上った。  
 
 

釜石魚市場の岸壁から多くの見物客がカメラを向けた「曳き船まつり」

釜石魚市場の岸壁から多くの見物客がカメラを向けた「曳き船まつり」

 

 神輿の合同渡御は21日昼過ぎに鈴子町を出発。市内9団体、約1050人の行列は魚河岸の釜石魚市場を目指した。 寿松院年行司支配太神楽、小川鹿踊りなどの団体が大渡町、大町の青葉通り、只越町など4カ所の「御旅所」周辺と目抜き通りで舞を披露した。

 

 行列の先頭に立つ大太鼓の運搬を手伝った及川弘倫(ひろとも)君(釜石中3年)は「少し疲れるけど、楽しい」と言いながら、仲間と大切な役目を果たした。

 

 最も人出の多い青葉通りには出店が並び、家族連れなどが行き交った。行列が到着する前の午前11時過ぎから、市郷土芸能連合会の手踊り、北上市から招かれた黒岩鬼剣舞、滝沢市のチャグチャグ馬コが披露され、祭り気分を高めた。

 

「チャグチャグ馬コ」と愛らしい騎手に、沿道は笑顔

「チャグチャグ馬コ」と愛らしい騎手に、沿道は笑顔

 

 神輿に従う郷土芸能団体は、観客の声援が増すと一段と興が乗り、演技にも力が入った。八雲神楽保存会の佐々木清海会長(71)は「被災した町並みが徐々に復興し、景色が新しくなった。震災前とは比べものにならないが、にぎわいも増してきた。祭りでは若者ががんばってくれた。着実に復興していると感じさせる」と確かな手応えを強調した。

 

 両神輿が魚市場前の広場に到着すると、ここで最後の神事。尾崎神社の神輿を乗せたお召し船の「第十八宝生丸」がゆっくり岸を離れると、一斉に手を振って見送った。

 

 一般社団法人マツリズム(東京都、大原学代表理事)が「海の祭りから地域のルーツを探ろう」と呼び掛けた企画には、大学生12人を含む19人が参加。神輿の担ぎ手として力を貸した。

 

神輿担ぎの大役を果たした大学生ら

神輿担ぎの大役を果たした大学生ら

 

 栃木県鹿沼市出身で、岩手大学農学部水産システム学コース・釜石キャンパス(三陸水産研究センター)1期生の星野恭佑さん(3年)は「神輿を担ぐのは初めて。予想以上に大変だった」と汗を拭いた。魚が好きで、岩手大に水産学系コースが新設されることを知り入学。「来年も(神輿を)担ぎたい」と意欲を見せた。

 

 聖学院大(本部・埼玉県上尾市)の菅原幸秀さん(人文学部児童学科4年)は13回目の釜石訪問。夏のイベント「釜石よいさ」も経験しているが、釜石まつりは初参加。「復興が進み、まちの変わり方の早さを感じる。神輿を担ぐのは初めてで、肩にタオルのパッドを入れたけど、少し疲れました。この祭りはいい。一体感のある雰囲気が好き」と笑顔で語った。

 

 マツリズムは「祭りの力で人と町を元気に!」と、祭りを通じて地方と都市部の若者や外国人をつなげ、祭り文化の次世代への継承と地域の活性化を目指す。大原代表によると、全国10都県12地域で活動。釜石まつりでは3年目の活動で、日本財団の「海と日本プロジェクト」に位置づけられ、最多の参加者を受け入れた。

 

 大原代表は「釜石は身近に自然(海、山、川)があり、住民の信仰や感謝の気持ちが感じられる。人口減にも工夫してがんばっている」と感心していた。

 

(復興釜石新聞 2018年10月24日発行 第734号より)

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ポート・オブ・ザ・イヤー2018 釜石港の応援をお願い致します!

ポート・オブ・ザ・イヤー2018 釜石港の応援をお願い致します!

ポート・オブ・ザ・イヤー2018 釜石港の応援をお願い致します!

 

公益社団法人日本港湾協会では、全国全ての港湾の中で、その年、最も輝ける港を「ポート・オブ・ザ・イヤー」として選定し、顕彰しております。

 

今年においても、「ポート・オブ・ザ・イヤー2018」の選定が進められておりますが、このような中、全国各地方から5つの港が候補として推薦を受けており、その中の1港に釜石港が挙げられております。

 

釜石港では、東日本大震災直後の国際フィーダーコンテナ定期航路開設を契機に、コンテナ物流情勢が急激な上昇基調にあり、近年では、被災沿岸部と内陸部を結ぶ復興支援道路の整備、県下初となる高機能コンテナ荷役機械「ガントリークレーン」の供用開始、釜石港寄港コンテナ船社数の増加など、釜石港を取り巻く物流環境が劇的に変化しております。

 

こうした釜石港の利便性向上によって、本年のコンテナ取扱量は、9月時点で、5,000TEUを突破、岩手県過去最多記録を更新中であるほか、釜石港利用企業数においては、コンテナ定期航路開設当初の8社から58社(本年8月末現在)に増加しており、岩手の国際貿易拠点として、被災沿岸部はもとより、県内経済に大きく寄与しております。

 

ポート・オブ・ザ・イヤー2018 釜石港の応援をお願い致します!

 

また、ラグビーワールドカップ2019™釜石開催を来年に控える中、今春、試合会場である、釜石鵜住居復興スタジアムのハイブリッド芝用化学繊維が、フランスのル・アーヴル港から釜石港へコンテナ輸送されたほか、今後も関連資機材等の輸出入が見込まれるなど、同大会の開催に向けたバックアップを担っております。

 

加えて、今年3月には、東日本大震災時に大きな減災効果を発揮した、釜石港湾口防波堤が約6年半の整備期間を経て、復旧完了を迎え、安全・安心な生活環境の確保はもとより、効率的な荷役作業の実現が図られているところです。

 

このような背景を踏まえ、「ポート・オブ・ザ・イヤー2018」の候補として、釜石港が挙げられているところですが、最終的には、投票による獲得票数によって決定されます。

 

ポート・オブ・ザ・イヤー2018の獲得は、被災沿岸部の復興を牽引する釜石港の、更なる振興に向けた大きな原動力となります。どうか、釜石港の応援を宜しくお願い致します!なお、投票の詳細は次のとおりです。

投票方法

下記の投票用紙に必要事項を記入のうえ、下記宛先にFAXまたは郵送にてお送りください。
投票用紙(130kb/PDFファイル)

 
■宛先
公益社団法人日本港湾協会 情報誌「港湾」ポート・オブ・ザ・イヤー2018係
■住所
〒107-0052 東京都港区赤坂3-3-5住友生命山王ビル8F
■TEL
03-5549-9575
■FAX
03-5549-9576
投票期限
平成30年11月30日(金)必着

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 国際港湾振興課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8425 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/jigyousha/butsuryu_kyoten/kowan/detail/1223149_2495.html
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 東日本大震災で被災し不通になっているJR山田線宮古―釜石間(55・4キロ)は今年度中に復旧し、三陸鉄道(中村一郎社長)に移管され、来年3月23日から「リアス線」として運行を再開する。念願の鉄路復活を盛り上げようと、三鉄と釜石地方森林組合(久保知久代表理事組合長)は、リアス線スタートまでの残り日数を表示する木製のカウントダウンボードを製作。16日に三鉄釜石駅前に設置され、お披露目のセレモニーが開かれた。

 

 ボードは幅1メートル、高さ2メートル。昨年5月に発生した尾崎半島の林野火災で被災した木材を活用した。残り日数の数字は手で入れ替える仕組み。震災で被災した盛―陸前赤崎駅間のレール(重さ約80キロ)を重しとして設置した。

 

 三鉄への移管後は、不通区間を挟んで、既に運行再開している北リアス線(久慈―宮古間)と南リアス線(釜石―盛間)が一本のレールで結ばれ、リアス線(久慈―盛間163キロ)と名前を変えて運行される。第三セクターが運営する路線としては国内最長となる全線を紹介する図、車両写真なども描かれている。

 

 セレモニーで関係者ら5人が除幕し、披露した。中村社長は「立派なボードを作っていただいた。たくさんの方に乗ってもらえる鉄道を目指す」とあいさつ。野田武則市長は「マイレールとして沿線の皆さんに愛される鉄道に」と期待した。

 

 ボードは森林復旧の願いも込め、4基作られた。製作費は1基約20万円。三鉄釜石駅のほか、19日までに大槌町役場、山田町役場、三鉄宮古駅にも設置された。

 

(復興釜石新聞 2018年10月20日発行 第733号より)

 

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