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リアス線全線運行再開を記念して発売された「がんばれさんてつ!パンケーキ」

「がんばれさんてつ!パンケーキ」発売、東北エリア ローソンで〜三陸鉄道全線再開にエール、白石食品と共同企画

パンケーキを手にする(左から)残間顧問、中村社長、白石社長

パンケーキを手にする(左から)残間顧問、中村社長、白石社長

 

 コンビニ大手のローソン(東京都、竹増貞信社長)は17日から、三陸鉄道(宮古市、中村一郎社長)のリアス線全線運行再開を記念した「がんばれさんてつ!パンケーキ」を東北エリアのローソン店舗で発売した。パン製造の白石食品(盛岡市、白石雄一社長)との共同企画で、三陸の地元食材を使用。20日からの三鉄全線運行再開を祝い、三陸地域の盛り上げを後押しする。

 

 パンケーキは岩泉牛乳を使った生地で、久慈市産山ぶどうピューレ入りジャムと岩泉牛乳入りのホイップクリームをはさんだ。袋には三鉄の車両が描かれ、「久慈行」と「盛行」の車両のイラストにそれぞれ停車駅をプリントした2種類を用意。1袋2個入り145円(税込み)で販売する。

 

リアス線全線運行再開を記念して発売された「がんばれさんてつ!パンケーキ」

リアス線全線運行再開を記念して発売された「がんばれさんてつ!パンケーキ」

 

 発売前日の16日、宮古市栄町の三鉄本社で記者会見を開いて発表。ローソン環境社会共生・地域連携推進部の残間敏顧問は「三鉄の全線再開を盛り上げたい。東北6県1158店で販売することで岩手県以外の人にも三鉄を知ってほしい」と狙いを話した。

 

 白石社長は、リアス線開通を記念して昨年発売した「さんてつ応援パン」が約5万個も売れたことを踏まえ、「パン生地で包み込むことで三鉄沿線のつながりを表現した。当初はリアス線1周年の商品を考えていたが、台風19号からの復活を祝う形となった。購入した人が三鉄に関心を持ってもらえればうれしい」と期待した。

 

 昨年10月の台風19号災害から5カ月。リアス線の全線運行再開を目前にした中村社長は「新型コロナウイルス感染症の影響で世の中が少し元気がなくなっているが、パンケーキ発売と全線運行再開で三陸地域を少しでも盛り上げたい」と前を向いた。

 

(復興釜石新聞 2020年3月18日発行 第876号より)

 

復興釜石新聞

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新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、例年より規模を縮小して行われた県と釜石市の合同追悼式

震災9年 教訓を明日に、岩手県・釜石市合同追悼式〜古里の復興、再生誓う

新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、例年より規模を縮小して行われた県と釜石市の合同追悼式

新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、例年より規模を縮小して行われた県と釜石市の合同追悼式

 

 東日本大震災から9年となった11日、県と釜石市との合同追悼式が釜石市大町の市民ホールTETTOで行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて参加者を制限し、県内から遺族ら135人、うち市内からは81人が参列。例年より規模は小さくなったものの、変わらぬ思いで大切な人をしのび、古里の復興、再生を願って手を合わせた。

 

 震災の津波で県内では4674人が命を落とし、震災関連死は469人を数える。行方不明者の1112人を加え、犠牲者は6255人に上る。釜石市では806人が命を落とし、不明者は152人。関連死の106人を含め犠牲者は1064人に上る。

 

 達増拓也知事は「犠牲になられた方々の古里への思いを受け継ぎ、震災の教訓や復興の姿を後世や国内外の人々に発信する。誰一人取り残さないという理念のもと、互いに支え合って復興を進めたい」と式辞。

 

 野田武則市長は、いまなお約70世帯が仮設住宅で暮らす現状を踏まえ、「震災の経験をもとに作った防災市民憲章の普及啓発に努めたい。市民一人ひとりが復興を実感できるよう、令和2年度までの復興完遂へ向けて全力を尽くす」と決意を述べた。

 

祭壇へ菊の花を手向ける遺族ら

祭壇へ菊の花を手向ける遺族ら

 

 震災で父祐喜さん(当時81)を亡くした澤田龍明さん(60)=釜石市小佐野町、釜石ガス常務取締役=が遺族を代表して追悼の言葉。「市の幹部職員を歴任するなど公僕として働く父の姿に尊敬の念を抱いた。遺体は市役所の近くで見つかった。やっぱり市役所が好きなんだと、遺体を見て泣いた」と9年前の悲しみを振り返った。

 

 追悼式終了後、達増知事は報道陣に対し「いまだ仮設住宅で暮らす人のケアをしっかりする。その上で復興から地方創生、地域振興につなげたい」と震災から10年に向かう決意を語った。

 

(復興釜石新聞 2020年3月14日発行 第875号より)

 

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掲示された犠牲になった人の名前に触れる遺族ら

刻まれた名に手を伸ばし〜祈りのパーク「あの人」思う

掲示された犠牲になった人の名前に触れる遺族ら

掲示された犠牲になった人の名前に触れる遺族ら

 

 東日本大震災から9年を迎えた11日、釜石市鵜住居町の追悼施設「釜石祈りのパーク」では、さまざまな思いを込めた祈りが続いた。震災の津波で多くの犠牲者が出た鵜住居地区防災センター跡地に整備された同パーク。市内全域の犠牲者の芳名板を設置する広場には遺族や縁故者らが次々に訪れ、献花して手を合わせた。あの人を思う、震災を忘れない、語り継ぐ―。大切な人を失った悲しみ、後悔は消えることはない。それでも、それぞれが次の一歩を歩み出す。

 

 市は震災が発生した命日に、この場所での追悼を続けてきた。9回目の「3・11」も野田武則市長、市幹部職員ら約30人が訪れ、黙とう。白菊を手向け、犠牲者の冥福を祈った。

 

 同パークは昨年3月11日にオープン。慰霊碑には市内の震災犠牲者1064人のうち、1001人の芳名板を掲げる。完成時、芳名板は五十音順に配置されたが、遺族らから「家族が離れ、ばらばら。隣り合わせてほしい」などと声が寄せられ、今月上旬に並びを家族単位に変更。同姓同名の芳名板は希望に応じて地域名を追加した。

 

 父孝さん(当時104)と兄夫婦を亡くした福島県郡山市の下川原潔さん(79)は、この地を震災後初めて訪れた。3人の名前を見つけて、ほっとした表情。刻まれた名にそっと手を伸ばし、「一緒に送り出した3人が隣り合って並んでいる。元気だったか。こっちは元気でいたよ」と言葉を掛けた。

 

 高齢の女性は「名前をみると涙が出るけど、前向きに頑張っていかないと」と上を向く。「忘れてはいけないと思って…」と言葉をかみしめる若者。初老の男性は「犠牲を無駄にしてはいけない。震災の教訓を伝えたい」と思いを深める。あの日を巡る、さまざまな感情が交錯していた。

 

 地震発生時刻の午後2時46分。防災無線のサイレンが鳴り響くと、訪れた人たちが一斉に黙とう。芳名板の前では、名前が刻まれた金属プレートにじっと手をあて、亡くなった人に思いを伝える姿が見られた。

 

大地震が襲った午後2時46分に黙とうをささげる人たち=祈りのパーク

大地震が襲った午後2時46分に黙とうをささげる人たち=祈りのパーク

 

 職場が鵜住居で、防災センターに逃げ込み犠牲になったと見られる鈴木雅恵さん(当時31)の姉佐々木恵さん(43)は、今なお行方不明の妹に「どこにいるの…。早く見つかって」と切なる願いを祈りに込めた。

 

 「結婚して世帯が違っても毎日のように会っていたので、いなくなるという実感がまだない。(遺体も)見つかっておらず、かける言葉が見つからない」

 

 震災では雅恵さんの夫の両親も犠牲に。恵さんは芳名板の並び替えに「3人の名前が同じ場所に並んだだけでも良かった」と話す。

 

 恵さん家族は夫の職場が被災したため、盛岡市に転居した。あれから9年―。「沿岸から離れたことへの悔いというか何というか。(複雑な思いを抱えながら)淡々と過ごす日々だった。周りに同じ境遇の人もいないので…」。内陸避難者ならではの葛藤ものぞかせた。

 

(復興釜石新聞 2020年3月14日発行 第875号より)

 

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シカに食い荒らされた青葉通りの花壇。住民らはシカの侵入を防ぐ対策に苦慮している

チューリップの芽、シカに食べられる〜大町青葉通り住民、もうすぐ開花も落胆

シカに食い荒らされた青葉通りの花壇。住民らはシカの侵入を防ぐ対策に苦慮している

シカに食い荒らされた青葉通りの花壇。住民らはシカの侵入を防ぐ対策に苦慮している

 

 釜石市中心市街地の住民らが整備を行っている大町青葉通りの花壇で、芽を出し始めたチューリップのほとんどがシカに食べられる被害に遭った。季節によって多彩な花を植栽し、道行く人の目を楽しませていただけでなく、活動する住民らの交流の場にもなっていた花壇。住民らは「手を掛けて頑張ってきたのに…がっくり」と肩を落としている。

 

 同通り沿いに立つ大町復興住宅2号棟(29戸)と3号棟(34戸)の入居者を中心に、周辺の地域住民も参加する「あおば花っこ会」(山﨑太季子代表)が3年ほど前から整備する。花を通したコミュニティーづくりを目的に、2号棟の前にある6つの花壇に植栽。月1回集まり花壇の手入れをしている。

 

 花壇には昨年秋に200株近いチューリップを植えていた。活動を始めた頃から食害には遭っていたが、ほとんどを食べられるのは初めてのこと。同通り周辺は日中、交通量が多いためシカは深夜から早朝にかけ出没し、一部を残し食い荒らされてしまった。

 

 かろうじて残ったチューリップを守ろうと、プランターに植え替える対応も。花が大好きで、彩り豊かな花壇の整備を楽しんできた2号棟の今出ヒデ子さん(84)は「もう少しで花が咲くはずだったのに残念」と、ため息交じりにつぶやいた。

 

 花壇周辺はシカの足跡やフンが残っており、山﨑代表は「食害防止の対策が必要だと話していたが、市が管理する花壇を借りて活動しているので対応に困っている」と苦慮。ただ、ハーブ系植物のある花壇などは被害が少なく、「何か手だてにつながるかも。いろんな知恵を借りながら活動を続けていきたい」と模索している。

 

 市中心部では東日本大震災後、シカが多く目撃され、農林業被害だけでなく一般住家の庭木などの食害もある。市農林課林業振興係によると、被害に関する相談などは一定程度あるが横ばい。シカ用防護網や電気柵の設置など対策に取り組んできた。

 

 釜石地域は急峻(きゅうしゅん)な山に囲まれ、山と住家の距離が比較的近い。住民の中には「ある程度の被害は仕方がない」と諦め声を漏らす人も。特に街なかは多様な人が行き交うため、防護網や柵の設置は難しい面もある。

 

 市ではシカが山から下りてくると見られるルートにわなを設置し捕獲する対策も実施。その数は年間1千頭を超え、最近街なかでの目撃は少なくなっている。

 

 今回の青葉通りでの被害について、同係の川崎克係長は「わなを設置していないところを見つけ、下りて来たのかもしれない」と対策の難しさをにじませる。

 

 市内ではシカだけでなくハクビシンなどの食害も発生。鳥獣被害に関する問い合わせや相談を受けている川崎係長は「助言したり、できることを考えていく」とした。

 

(復興釜石新聞 2020年3月11日発行 第874号より)

 

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マスクを着けた児童を、学習支援員(右)が細やかな心遣いでサポート=9日午後、上中島児童館

受け入れに漂う不安と緊張感〜新型コロナ対応 休校から1週間、釜石市内の学童保育施設

マスクを着けた児童を、学習支援員(右)が細やかな心遣いでサポート=9日午後、上中島児童館

マスクを着けた児童を、学習支援員(右)が細やかな心遣いでサポート=9日午後、上中島児童館

 

 新型コロナウイルスの感染拡大に対応した釜石市内の学校一斉休業が3日に始まり、1週間余り。子どもを預かる学童保育施設は受け入れ時間が長くなり、保護者が抱く子どもの健康不安とともに緊張感が漂う。懸命のサポートを受ける子どもらは、遊ぶ場所が制限されて不満そう。それでも「病気が心配だから、しょうがない」と知恵を絞り、工夫しながら遊んでいる。

 

 釜石市健康福祉部子ども課が所管する学童育成クラブは9校、11施設。市社会福祉協議会が委託を受け、小学生を対象に遊び場や生活の場を提供、健全な育成指導に当たる。3月1日現在、対象児童1319人のうち559人が利用登録する。1校当たりで最も多いのは小佐野小で、校舎に併設する2施設合わせて137人だ。

 

 このほか毎週1~2日間の午後に開設する小学生対象の「放課後子ども教室」は6施設あり、NPO、保護者団体、市社会福祉協議会が運営する。

 

 釜石市の児童館(佐藤悦男館長)は4館と学童育成クラブ6施設を統括する。児童館は3~18歳未満を対象とするが、市内では事実上、学童型(小学生対象)2館、保育型(3~5歳児)1館、混合型1館がある。学童育成クラブは小学生だけを受け入れる。

 

 上中島児童館は学童育成クラブとの併設施設で、登録者は35人。双葉小の児童は上中島クラブと、校舎併設の双葉クラブを利用する。学校の一斉臨時休業により、運営は長期休業モードに切り替えた。学習支援員の朝は、館内の消毒で始まる。清掃など衛生管理は日常の業務だが、感染症問題以降、一層レベルを高めた。児童の衛生指導(手洗い、消毒、マスク持参)にも多大なエネルギーを使う。

 

 室内で長い時間を過ごす児童のストレス解消に腐心し、短時間の屋外スポーツも取り入れる。双葉学童クラブでは、児童が率先して1時間ごとの換気を繰り返している。

 

 市教委は全市の学校に配置していた特別教育支援員15人を、一斉休業に対応し各学童育成クラブに振り分けた。各校の教員は児童が通うクラブを訪問。臨時休校から1週間を経過し、家庭訪問にも取り組む。

 

 市子ども課は一斉休業以来毎日、各施設の利用者数の報告を受ける。9日は、双葉学童クラブの登録44人に対し利用児童は7人。上中島クラブは15人だった。全市の利用者数は登録者の4割と、通常より少ない。

 

 感染予防のため臨時休校にしたが、「学童クラブのほうが感染の危険性が高い」という保護者の判断もうかがえる。佐藤館長ら職員は「高学年児童なら自宅で過ごさせる。利用児童が少ないのは、感染への警戒心が広がり、保護者のみなさんが子どもを身近に置いて必死に守ろうとしている」と推測する。

 

 政府が“感染拡大防止の山場”とする2週間も半ばが過ぎたが、市民の日常生活、経済、文化活動など多方面で影響が広がっている。学校の臨時休業で児童生徒、保護者、教育関係者が見せるのは“耐える姿”だ。

 

(復興釜石新聞 2020年3月11日発行 第874号より)

 

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広報かまいし2020年3月15日号(No.1732)

広報かまいし2020年3月15日号(No.1732)

広報かまいし2020年3月15日号(No.1732)

 

広報かまいし2020年3月15日号(No.1732)

広報かまいし2020年3月15日号(No.1732)

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【P1】表紙/釜石絆会議の取り組み
【P2-5】東日本大震災から9年を迎えて
【P6-7】イベントの中止や変更について/支線部バスの運行見直し/意見募集
【P8-9】市職員の給与の状況/市民のひろば/マイナンバーカードについて
【P10-11】まちのお知らせ
【P12-13】まちの話題
【P14-15】保健案内板
【P16】三陸ジオパーク

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釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
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休校中の生活指導を担任教師から聞く生徒ら=釜石中

釜石市も小中休校、新型ウィルス感染拡大防止〜突然の長い「春休み」に、“緊急事態”学校現場混乱

休校中の生活指導を担任教師から聞く生徒ら=釜石中

 

 新型コロナウイルスの感染拡大に対応した文部科学省の通知を受け、釜石市は3日から市内の小中学校を臨時休校とした。新年度が始まる4月初めまでの措置で、児童生徒は想定外の長い「春休み」に入る。修了式や教職員の離任式も中止する。市内の小中各校には2日、児童・生徒が本年度最後の登校。教職員は、唐突に訪れた〝緊急事態〟へ、対応に追われた。休業対象は市内の子育て支援センターを含み、学童クラブや幼稚園、児童館などは通常通り開く。

 

 新町の双葉小(千葉伸一校長、児童185人)では2日、休校中の生活指導が行われた。市教委の通知に応じ、▽18日に学年ごとの修了行事を実施▽不要不急の外出を控える―などが伝えられた。

 

 6年生48人は19日に卒業式を迎える。式の参加者は卒業生、保護者、教職員のみ。内容を簡略化し、時間も短縮。ただ、6年生が練習を重ねた「式歌」は披露する予定だ。

 

 6年1組の人首颯眞君は「感染経路や防ぐ方法も分からないウイルスだから、しょうがない。もっとみんなと楽しみたかった。休み中は復習に集中する。みんなと一緒に外出したり、遊べない。空手のスポ少も4月5日まで休みになり、ピアノ教室もどうなるか」と長い休みに不安をのぞかせた。

 

 千葉校長は「すでに転出が決まった中学進学者もあり、学業の進度は中学校に申し送りする。保護者から、仕事との関係で相談もある。学区内には学童クラブ(校舎に併設)と上中島児童館があり、助かる。教職員は出勤し、児童と保護者の相談や連絡、必要なら家庭訪問で対応するが(感染拡大の可能性があり)見通しが立たないところもある」と語った。

 

最後の給食を味わいブラッシング、そして休校へ=双葉小

最後の給食を味わいブラッシング、そして休校へ=双葉小

 

 釜石中(川崎一弘校長、304人)も2日、ホームルームで家庭生活について指導が行われた。修了式は行わず、15日に生徒が時差登校して通知票を受け取るという。部活動や生徒会活動は禁止する。

 

 3年生(99人)の公立高校受験は6日。前日まで、志望校などグループごとに時差登校し、受験指導を受ける。15日に卒業式を行うが、出席者は絞り込み、来賓や在校生は入場しない。

 

 生徒には「生活のきまり」を示し、外出を控え、友人間の訪問も止める。SNSの利用に注意することなども求めた。健康指導では感染防止、免疫力の維持、万一のり患や感染懸念の対処法などを盛り込んだ。

 

 市内の中学校4校は新年度早々に予定する修学旅行を中止(または延期)したが、釜石中は秋に計画しており、おおむね実施の予定だ。

 

 新入学生と保護者の説明会は2月初旬に終え、受け入れに問題はない。入学式は4月6日に予定する。

 

(復興釜石新聞 2020年3月4日発行 第872号より)

 

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地元企業の担当者から事業内容について説明を聞く高校生ら

地元就職促進へ合同企業説明会、釜石職安〜働きやすい環境アピール、保護者向けのガイダンス初めて併催

地元企業の担当者から事業内容について説明を聞く高校生ら

地元企業の担当者から事業内容について説明を聞く高校生ら

 

 「しごと☆みらいスケッチ」をテーマに、来年度卒業予定の高校2年生を対象にした企業説明会(釜石職安など主催)が26日、釜石市民ホールTETTOで開かれた。就職活動を半年後に控え、「この時期に企業の説明を聞くことができるのは大助かり」と高校生ら。今回は初めて保護者向けのガイダンスも併せて開かれ、「進路について子どもと話す手掛かりになる」と好評だった。

 

 説明会には釜石職安管内の釜石(定時制を含む)、釜石商工、大槌、遠野の各高校のほか、気仙沼市の支援学校を合わせて147人が参加。水産食料品製造、機械製造、建設、介護、官公庁など19事業所がブースを構え、事業内容や採用条件などを丁寧に説明した。

 

 合同説明会を前に参加企業の若手社員らがステージに並び、それぞれの事業所をPR。「とてもやりがいのある職場。一緒に働こう」と呼び掛けた。「残業がなく、土日はしっかり休めます」などと働きやすい職場環境をアピールする事業所が多かった。

 

 青紀土木(土木工事業)の青木健一社長(46)は「求人を出してもこの3年ほどは高校生を採用することができず、中途採用できても40歳から50歳代。今のうちに若い人材を確保しないと会社の死活問題になる」と必死で説明に当たった。

 

 説明に耳を傾けた釜石商工電気電子科の金崎大和君(大槌中出身)は「震災の津波で壊れた建物や道路の復旧に当たった土木事業者をかっこいいと感じた。自分も復興のために働きたい」と卒業後の進路を描く。

 

 介護事業所のブースに足を運んだ同総合情報科の松田春香さん(釜石中出身)は「兄が介護の仕事をしていて、興味があった。介護の仕事もいいなと思った」と手応えを話した。

 

 隣接する情報交流センター釜石PITで開かれた保護者向けのガイダンスには10人が参加。盛岡市内の高校で学んでいる子どもに代わって参加したという甲子町の50代の女性は「自己決定を子どもに押しつけてはいけないと思い参加。とても参考になった」と喜んだ。

 

 釜石職安によると、この春卒業する管内高校生の就職内定率は100%。うち55%が地元企業に内定しているが、管内企業は深刻な人手不足に悩んでいるという。

 

 同職安の長野弘元所長は「高校生の進路決定に保護者の力は大きい。地元就職促進へ向け、今後もこういう機会を設けていきたい」としている。

 

(復興釜石新聞 2020年2月29日発行 第871号より)

 

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4/4ジャパンラグビートップリーグ2020市内小中高生対象試合観戦招待券 受付引き換え日時変更のお知らせ

【中止】4/4ジャパンラグビートップリーグ2020市内小中高生対象試合観戦招待券 受付引き換え中止のお知らせ

【3月16日追記】
新型コロナウイルス感染拡大防止対策の為、招待券の受付・引き換えは中止とさせて頂きます。

 

広報かまいし3月1日号にて「市内小中高生対象 試合観戦招待お知らせ」のチケット申込受付・引き換え日を、3月14日(土)・15日(日)とご案内しておりましたが、コロナウイルス感染拡大防止対策の為、3月28日(土)・29(日)に延期いたします。
 

ご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。

 

市内小中高生対象 試合観戦招待チケットの詳細

ラグビーワールドカップ2019日本大会釜石開催での盛り上がりを未来につなげるために、市内の小中高生を対象に試合に招待します。

試合

2020年4月4日(土) 13:00キックオフ 【NTTコミュニケーションズシャイニングアークスvsトヨタ自動車ヴェルブリッツ】

開催場所

釜石鵜住居復興スタジアム

チケット申込受付・引き換え日

2020年3月28日(土)、3月29日(日) 10時~17時

受付場所

シープラザ釜石2階「ラグビーカフェ」
申込方法ラグビーカフェに申請書を備えつけます。申請書1枚につきチケット1枚と引き換えます。(先着順1人5枚まで)
小中学生は、保護者または責任者が来場し、申し込んでください。

※招待の対象は令和2年4月現在の小学生から高校生です。
※保護者の入場は、別途一般の観戦チケットが必要となります。
※高校生は、試合当日に学生証を持参してください。

関連HP・SNS

かまいし情報ポータルサイト縁とらんす:https://en-trance.jp/rugby
釜石鵜住居復興スタジアム 公式ホームページURL : https://kamaishi-stadium.jp/
Facebook : https://www.facebook.com/Kamaishistadium/
Twitter : https://twitter.com/kama_stadium

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 ラグビーワールドカップ2019推進本部
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話 0193-27-8420 / FAX 0193-31-1170 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/shokai/rugby_city/detail/1236099_3208.html
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被災地励ます音楽交流、ダンスを楽しく 心通わせる〜コミュニティー再形成の一助に、千葉県の吹奏楽愛好者ら

被災地励ます音楽交流、ダンスを楽しく 心通わせる〜コミュニティー再形成の一助に、千葉県の吹奏楽愛好者ら

「渚のシンドバッド」を振り付きで演奏し、観客を楽しませるメンバー

「渚のシンドバッド」を振り付きで演奏し、観客を楽しませるメンバー

 

 千葉県の吹奏楽愛好者らで結成する「accordien(あこーでぃあん)」(石塚睦未代表、21人)が22日、釜石市の平田集会所で、復興支援の演奏会を開いた。同団体が釜石で演奏するのは、昨年に続き2回目。楽器演奏のほか、手話を交えての合唱、ダンスを取り入れた楽しい企画など盛りだくさんのプログラムで、観客と心を通わせた。

 

 同団体は「東日本大震災の被災地で何かできないか」と考えた石塚代表が、自身の母校・習志野高の同級生らに声を掛け、集まった有志で結成。2016年から岩手、宮城両県で演奏活動を行ってきた。メンバーは当初10人ほどだったが、趣旨に賛同する仲間が増え、現在は21人に。20~28歳の社会人、大学生の女性が参加している。

 

 5年目となる今年は、22~24日までの3連休を利用して全6カ所で公演。釜石市平田地区は初めての訪問となった。

 

 前半は楽器紹介を兼ねて、5つのパートがアンサンブルを披露。「いい日旅立ち」「崖の上のポニョ」、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のオープニングテーマなどで、各楽器の音色の特徴を味わってもらった。後半は冬の演歌(雪国、津軽海峡冬景色など)や昭和の名曲(青い山脈、高校三年生など)をメドレーで楽しませ、来場者も歌声を重ねた。合唱は2曲。「今日もどこかで」(小田和正)は、手話とともに聞かせた。

 

 伝説の音楽番組「ザ・ベストテン」を再現したコーナーも。5位から1位までランキング形式で懐かしい歌謡曲が演奏され、「さよならはダンスの後に」「渚のシンドバッド」では、歌とともにダンスで盛り上げた。

 

 演奏曲は20曲以上にもなり、観客を巻き込んでのプログラムにたくさんの笑顔が広がった。佐藤美智子さん(72)は「生で聞くのは最高。若い人たちに囲まれてパワーをもらった。昔の歌も一緒に歌って、とても楽しい時間だった」と大喜び。「また来てほしい」と再演を願った。

 

 石塚代表(26)は震災から8年が経過する中で、「微力ながら何らかの力になれればと続けている。演奏会が住民のつながりを生むきっかけとなり、会話が増えるなど、地域コミュニティー再形成の一助になれば。できる限り継続し、思いを届けられたら」と期待を込めた。

 

 団体名はフランス語のaccord(音、和音)とlien(つながり)を意味し、「音楽でたくさんの人とつながりたい」という思いが込められている。

 

 今回は釜石市のほか、陸前高田市、宮城県気仙沼市、南三陸町、女川町、石巻市を訪問した。

 

(復興釜石新聞 2020年2月26日発行 第870号より)

 

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広報かまいし2020年3月1日号(No.1731)

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※東日本大震災津波岩手県・釜石市合同追悼式の開催については、後日改めて連絡します
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【P1】東日本大震災津波岩手県・釜石市合同追悼式
【P2-3】新型コロナウィルスなどの感染症の予防/三陸鉄道リアス線全線で運行再開/東京2020オリンピック聖火リレー 岩手県「復興の火」
【P4-5】ジャパンラグビートップリーグ2020 小中高生試合観戦招待/佐渡裕&スーパーキッズ・オーケストラ 三陸音楽祭2020/沖縄美ら海水族館のイベント/うのすまい・トモス1周年記念イベント/かまいし地域づくりフォーラム/ごみ減量にトライ
【P6-7】まちのお知らせ
【P8】3月11日の主な追悼行事/釜石市郷土資料館 企画展第5弾「釜石の災害史」-備えあれば憂いなし-

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ラグビー神社が建立される鵜住居復興スタジアムの背後地

「釜石ラグビー神社」地鎮祭、W杯遺産継承の聖地へ〜建立する会「まちづくりの象徴的な場に」、丸の内から無償で移設

ラグビー神社が建立される鵜住居復興スタジアムの背後地

ラグビー神社が建立される鵜住居復興スタジアムの背後地

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)の試合会場となった釜石鵜住居復興スタジアム隣接地に建立する「釜石ラグビー神社」(通称・うのスタ神社)の地鎮祭が24日、釜石市鵜住居町の現地で行われた。昨年のW杯期間中に東京・丸の内に設置されていたラグビー神社を譲り受け、来月上旬の完成を見込む。建立に動いた有志は「ラグビーW杯のレガシー(遺産)を継承する聖地としたい」と期待を込める。

 

 ラグビー神社を建立するのは、復興スタジアムの背後に隣接する約40平方メートルの民有地。地元の所有者が無償で土地を譲渡した。高台にあり、復興スタジアムを一望できる。

 

 地鎮祭にはラグビー神社を建立する会(中田義仁会長)のメンバーら10人が出席。関係者が玉串をささげ、くわ入れなどの神事を行い工事の安全を祈願した。

 

「ラグビー神社を聖地に」と期待を込める建立する会のメンバー

「ラグビー神社を聖地に」と期待を込める建立する会のメンバー

 

 東京都千代田区に建立された「丸の内ラグビー神社」。ラグビーとゆかりの深い京都「下鴨神社」境内の「雑太社(さわたしゃ)」の祭神をまつり、W杯期間中は国内外から大勢のファンが参拝した。大会終了後、神社をどうするか決まっていなかったが、釜石の有志が名乗りを上げ、神社を建てた三菱地所(千代田区)が無償譲渡を快諾。釜石への移設が決まった。

 

 神社の名称と通称は鵜住居小の児童が考案した。ゴールポストを模した鳥居が特徴で、釜石商工高の生徒が真ちゅうで作るラグビーボール形のご神体をまつる。

 

 費用は企業や団体からの寄付や、インターネットのクラウドファンディングを活用。23日現在、目標の300万円を上回る357万円が集まっている。

 

 このうち昨年12月5日から始めたクラウドファンディングは、目標の150万円を1週間で突破。1月末までに231人が214万円を寄せた。一方、地元企業や団体からの寄付は50件余りで143万円に上る。

 

 中田会長は「全国から予想以上の寄付が集まった。W杯釜石開催が評価されたからだと思う。今後の目標とする、ラグビーを生かしたまちづくりへ向け象徴的な場所にしたい」と思いを込める。

 

 鎮座祭は来月20日に行う予定。

 

(復興釜石新聞 2020年2月26日発行 第870号より)

 

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