「がんばれさんてつ!パンケーキ」発売、東北エリア ローソンで〜三陸鉄道全線再開にエール、白石食品と共同企画
パンケーキを手にする(左から)残間顧問、中村社長、白石社長
コンビニ大手のローソン(東京都、竹増貞信社長)は17日から、三陸鉄道(宮古市、中村一郎社長)のリアス線全線運行再開を記念した「がんばれさんてつ!パンケーキ」を東北エリアのローソン店舗で発売した。パン製造の白石食品(盛岡市、白石雄一社長)との共同企画で、三陸の地元食材を使用。20日からの三鉄全線運行再開を祝い、三陸地域の盛り上げを後押しする。
パンケーキは岩泉牛乳を使った生地で、久慈市産山ぶどうピューレ入りジャムと岩泉牛乳入りのホイップクリームをはさんだ。袋には三鉄の車両が描かれ、「久慈行」と「盛行」の車両のイラストにそれぞれ停車駅をプリントした2種類を用意。1袋2個入り145円(税込み)で販売する。
リアス線全線運行再開を記念して発売された「がんばれさんてつ!パンケーキ」
発売前日の16日、宮古市栄町の三鉄本社で記者会見を開いて発表。ローソン環境社会共生・地域連携推進部の残間敏顧問は「三鉄の全線再開を盛り上げたい。東北6県1158店で販売することで岩手県以外の人にも三鉄を知ってほしい」と狙いを話した。
白石社長は、リアス線開通を記念して昨年発売した「さんてつ応援パン」が約5万個も売れたことを踏まえ、「パン生地で包み込むことで三鉄沿線のつながりを表現した。当初はリアス線1周年の商品を考えていたが、台風19号からの復活を祝う形となった。購入した人が三鉄に関心を持ってもらえればうれしい」と期待した。
昨年10月の台風19号災害から5カ月。リアス線の全線運行再開を目前にした中村社長は「新型コロナウイルス感染症の影響で世の中が少し元気がなくなっているが、パンケーキ発売と全線運行再開で三陸地域を少しでも盛り上げたい」と前を向いた。
(復興釜石新聞 2020年3月18日発行 第876号より)
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